1: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/21(金) 09:08:00.60 ID:6oeBQLyz0
千早(一時期は声が出なくなったりしたけれど……)
千早(トラウマを乗り越えて、お母さんと仲直りして、)
千早(そして、いっしょに住むようになって)
千早(何もかもがうまくいっている気がする)
千早(これもみんなの……そして、プロデューサーのおかげ)
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2: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/21(金) 09:11:51.69 ID:6oeBQLyz0
千早(熱意と誠意をもって仕事に取り組む人)
千早(公私ともに私を支えてくれる人)
千早(お母さんとの仲も取り持ってくれたし、)
千早(最近では、私の家で手料理もふるまってくれる)
千早(暗くなりがちな我が家をにぎやかにしてくれる)
千早(彼がいたおかげで、私とお母さんの間にあった溝はぐっと縮まった)
3: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/21(金) 09:15:59.01 ID:6oeBQLyz0
千早(ここ一月ほどは、体調も仕事も順調だ)
千早(心身ともにストレスがなくなって、お母さんとも昔みたいに仲良くできて)
千早(それに……プロデューサーともいい感じだし)テレテレ
千早(プライベートで家に来るなんて、よっぽどよね?)
千早(事務所で探りを入れてみたけど、ここまでされているのは私だけのようだし)
千早(愛されてる。なんて、考えるのは、決してうぬぼれじゃないと思う)
4: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/21(金) 09:18:24.04 ID:6oeBQLyz0
千早(今日もプロデューサーは家に来る)
千早(晩ご飯を作ってくれるそうだ)
千早(お母さんがいるから、もうご飯の心配はしなくていいのに……)
千早(心配性なのはいつまで経っても変わらないわね)フフッ
6: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/21(金) 09:21:23.02 ID:6oeBQLyz0
千早(でも、いつも用意されてばかりいては申し訳ない気がする)
千早(なので、たまの贅沢ということで、ケーキを買って帰ることにした)
千早(予定よりも早く仕事が終わったから、今晩はゆっくりできそう)
千早(私がケーキなんて買って帰ったら、プロデューサーは驚くかしら?)
千早(それもいいかもしれない。たまには、彼の驚く顔が見たい――)
7: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/21(金) 09:24:16.78 ID:6oeBQLyz0
千早「ふう、着いたわ」
千早「新しい家は、駅からもバス停からもちょっと遠いのが考えものね」
千早「ただい……」ハッ
千早(ケーキと合わせて、急に飛び出して驚かせようかしら?)
千早(千早ちゃんサプラーイズ! ……ちょっと浮かれているわね、私)
千早(でも、悪くない案だわ……)ソロリ、ソロリ
8: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/21(金) 09:26:24.92 ID:6oeBQLyz0
千早(プロデューサーの靴がある)
千早(もう来てるのね。ちょうどよかったわ)
千早(ふふっ、彼の驚いた顔、今から楽しみ)
千早(声がする……リビングからね)
千早(じゃあ、こっそりと……)ソロリ、ソロリ
<アンアン、ギシギシ
千早「…………は?」
9: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/21(金) 09:28:21.23 ID:6oeBQLyz0
―五分後・如月家リビング―
千早「……」
千種「……」
P「……」
氷のような目をした千早「……」
髪をほつれさせた千種「……」
下半身裸のP「……」
10: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/21(金) 09:29:32.10 ID:6oeBQLyz0
P「あの……」
千早「は?」
P「いえ……」
千種「千早……」
千早「あ?」
千種「何でもアリマセン……」
11: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/21(金) 09:30:48.13 ID:6oeBQLyz0
千早「貴方たちは何をしていたのですか?」
P「ええと、その」
千種「ナニを……」
千早「そんなの見たら分かるっ!」バンッ!
P種「ひっ!?」
13: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/21(金) 09:34:18.50 ID:6oeBQLyz0
千早「プロデューサーとアイドルの母親が、セッ○スしていた」
千早「その倫理的な問題を問いているの」
千早「そこのところ、どう思っているの?」
P「俺、一人身だよ」
千種「私も、離婚しているから」
P種「問題ないかと」
千早「私が問題あるの!」
14: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/21(金) 09:38:54.44 ID:6oeBQLyz0
千早「まったく……で? いつからですか?」
P「いつから、とは?」
千早「ふたりがそんな関係になった時期ですよ」
千早「昨日今日、こうなったわけではないでしょう?」
千早「プロデューサーがお母さんと顔を合わせて、半年が経ちましたね」
千早「そのいつから、しでかしていたと聞いているのです」
P「そういう意味なら……」
千種「半年前、かしら?」
千早「最初っからじゃないですかっ!?」
15: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/21(金) 09:40:15.39 ID:6oeBQLyz0
P「千種さんの憂いを帯びた表情が色っぽくて……」
千種「Pさん、とっても頼もしくて、優しくて……」
P種「気づいた時には、ホテルにいました」
千早「」
17: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/21(金) 09:43:34.08 ID:6oeBQLyz0
千早「そ、それじゃ、プロデューサーが家に来ていたのは……」
千早「お母さんがそれを喜んで迎えていたのは……」
千早「そういうことだったんですか!?」
P「そういうことだったんだよ」
千種「そういうことだったのよ」
千早「道理で、泊まりがけの食事会が多いと思った!!」
18: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/21(金) 09:49:35.43 ID:6oeBQLyz0
P「頃合いを見て、付きあっていることを言おうとしたんだが……」
P「なかなか、言い出せなくてな」
P「薄々、気づいているとは思っていたんだが……」
千早「お母さんが、最近、妙に若々しく見えてはいました」
千種「やだ、この子ったら……」テレテレ
千早「ほめてません!」
19: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/21(金) 09:52:39.11 ID:6oeBQLyz0
千早「というか、プロデューサー! おかしいですよ」
千早「プロデューサーは二十代。お母さんは三十代も後半です」
千早「一回りも二回りも歳が離れているのに手を出すなんて」
千早「プロデューサーには、もっと、ほら? 若い子の方がいいんじゃないかと……」
P「そんなことはないっ!!」クワッ!
千早「っ!?」ビクッ
20: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/21(金) 09:56:47.44 ID:6oeBQLyz0
P「熟成された体と心」
P「そこはかとなく漂う哀愁」
P「ハリはないが、その分、滑らかな肌」
P「どれもお子様にはない色気だ」
千種「///」テレテレ
千早「」オエエ
21: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/21(金) 09:59:51.70 ID:6oeBQLyz0
P「それにな。千種さんは辛い経験をしてきたんだ」
P「子どもの死。夫との不和。家庭崩壊。そして、離婚――」
P「俺と出会った時、儚く消えてしまいそうなほど、彼女は愁いを湛えていた」
P「俺が何とかしてやりたい。彼女に優しくしてやりたいと思ったんだ!」キリッ!
千種「プロデューサーさん……」ウットリ
千早「それ、ほとんど全部、私にも当てはまるんですけどぉっ!?」
23: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/21(金) 10:03:47.58 ID:6oeBQLyz0
千早「何ですか、それ! だったら、私に手を出してくださいよ!」
千早「賞味期限は私の方が長いですよ! お買い得ですよ、私!」
P「千早……」
千早「はい!」
P「自分を安く売るな。自分を大切にするんだ」
千早「人の母親に手を出して人道を説くな!!」
24: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/21(金) 10:07:34.99 ID:6oeBQLyz0
千種「すみません、プロデューサーさん」
千種「うちの娘はカルシウムが足りてなくて……」
P「いえ、いいんですよ」
P「それに、もうすぐ『俺の』娘にもなりますからね」
P「うまく付き合っていかなくちゃ、いけませんよね?」ニコッ
千種「っ! プロデューサーさん、それって……」
P「はい。結婚しましょう、千種さん」
千早「ふたりだけの空間を作るな……!」ギリギリ
25: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/21(金) 10:09:08.38 ID:6oeBQLyz0
千種「ほら、千早」
千種「ちょっと早いけれど、紹介するわ」
千種「この人があなたの新しいお父さんよ」
千早「下半身丸出しの人を父と呼べるかっ!」
26: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/21(金) 10:13:11.06 ID:6oeBQLyz0
P「おっと、うっかりしていたな」
千種「あなたったら……」
P「ふふふ」イチャイチャ
千種「うふふ」イチャイチャ
千早「……ちくしょーっ!!」ダッ!
27: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/21(金) 10:14:35.99 ID:6oeBQLyz0
千早(私は走った)
千早(夕暮れの町をどこまでも駆けた)
千早(そして、どことも知れない公園で力尽き)
千早(荒い息を吐き出しながら、ひとつのことを考えた)
28: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/21(金) 10:16:56.42 ID:6oeBQLyz0
千早(プロデューサーが熟専ということは分かった)
千早(私のお母さんが好みだということも)
千早(それは揺るぎない事実)
千早(すぐには矯正できないプロデューサーの嗜好)
千早(私がそこに割り込むには……)
29: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/21(金) 10:19:05.90 ID:6oeBQLyz0
千早「分かったわ」
千早「私がお母さんになればいいのよ」
千早「若い頃のお母さんは、今の私とそっくりだった」
千早「なら、私があと十数年、歳を取れば……」
千早「プロデューサーにとって、最適の女性になれるはず!」
30: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/21(金) 10:21:28.21 ID:6oeBQLyz0
千早「そうと決まれば、こうしてはいられないわ」
千早「早速、より男心をつかむ熟女らしさを研究しなくちゃ」
千早「ふふふ、お母さん。調子に乗っていられるのも今のうちよ!」
千早「お母さんよりも素敵な熟女になって――」
千早「プロデューサーを、寝取ってやるんだから!」
31: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/21(金) 10:23:08.74 ID:6oeBQLyz0
―一方、その頃―
千種「子どもの名前は何がいいかしら……」
P「Uというのは、どうでしょう?」
千種「まあ」
プロデューサーたちは、いちゃいちゃしていた。
32: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/21(金) 10:29:17.13 ID:6oeBQLyz0
おしまい
千種さんは全アイマスキャラ中、幸せにしてあげたい度ナンバーワン