1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 21:52:43 ID:aPnHdOy90
P「うん、朝の日差しが心地いい」
P「今日は気温高いみたいだしなー」
P「……はあ、朝のコーヒーもうまい!」
千早「おはようございま……きゃっ!?」
P「あ。おはよう、千早!」
千早「ププププ、プロデューサー!?」
P「ん、なんだ。どうしたんだよ?」
千早「それはこっちのセリフですよ!な、な、なんで……」
千早「何で全裸なんですか!?」
P「趣味だ!」 バーン
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 21:55:25 ID:aPnHdOy90
千早「なるほど、趣味ですか……」
P「そう、趣味だ。だからなんの問題もない!」
千早「……」
千早「いや、その理屈はおかしいです」
千早「そ、それって、つまり……その」
千早「プロデューサーは露出狂、なんですか?」
P「違う!俺は全裸になるのが趣味なだけだ!」
千早「……あの、仰っている意味が」
P「露出狂は性癖」
P「俺は趣味」
P「ほら違う」
千早「違わないですよ」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 21:59:02 ID:aPnHdOy90
P「あぁ、もう!分からないかなぁ……!」
千早(何故プロデューサーがイライラしてるの……)
P「いいか、性癖だぞ、性癖!」
P「お前は性癖を聞かれて音楽鑑賞と答えるか!」
P「お前は趣味を聞かれて、自分のフェティシズムをあげるか!」
P「いいや、あげないだろ普通」
P「つまり、そういうことなんだよ」
千早「……あの、やっぱり意味がよく」
P「つまり、裸になっても、見られても俺は興奮しない」
千早「な、なるほど」
P「ほーら、その証拠に勃ってないだろ?」
千早「み、見せないでください……」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 22:03:31 ID:aPnHdOy90
千早「あの、とりあえず何か着てもらってもいいでしょうか」
千早「その、眼のやり場が困るので」
P「しょうがないな、……じゃあシャツを着ようか」
千早「下をはいて下さい!」
P「もぉ、わがままだなーちーちゃんは」
千早「いい加減にしないと通報しますよ、プロデューサー」
P「おわっ、ちょっとまて、それは理不尽だぞ!俺が何をした!」
千早「性器の露出は立派な犯罪ですよ」
P「ん、なんだって?」
千早「ですから、性器の露出は立派な……」
P「なんの露出だって?」
千早「……」 イラッ
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 22:07:25 ID:aPnHdOy90
P「……しょうがない、パンツを穿こう」
P「……ん?」
千早「どうしたんですか?」
P「大変だ!おれのパンツがない!」
千早「は?」
P「くそ、ちゃんと窓際に干しておいたのに!」
千早「風で飛ばされたんじゃ……」
P「これはまずい……!流石に直にズボンは……!」
P「はっ!そうだ、いい考えがある!」
P「千早、お前のパンツを」
千早「いやです」
P「ちぃッ!」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 22:11:17 ID:aPnHdOy90
P「ほら、そこを何とか!」
千早「困ります、私だってショーツがなければ……」
P「じゃあお前は俺に一日パンツなしで過ごせと!?」
千早「自業自得じゃないですか」
P「くそ、冷たい、ちーちゃん冷たい!」
千早「いたって正常な対応と思いますけど」
P「このままじゃまるで変態じゃないか!」
千早「……変態そのものじゃないですか」
P「え……、嘘」
千早「その反応に「嘘」って言いたい気分です」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 22:13:58 ID:aPnHdOy90
P「頼むよ、な?……ほら、事務所になら替えのパンツあるだろ!?」
千早「それは……、あるかもしれませんけど」
千早「だとすれば、それをプロデューサーが穿けばいいのでは?」
千早(……はっ、しまっ……!)
P「ほほぉー、もし替えのパンツがあったら、それを穿いてもいいんだな?」
千早「……今のは失言です」
P「いいや、だめだね。おれは穿く。お前が穿けといったから!」
千早「くっ……」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 22:19:24 ID:aPnHdOy90
P「そんなわけで、ロッカールームに突撃だ!」
千早「あの、プロデューサー……、やっぱり止めておいたほうが……」
P「ここまで来て引き下がれっかよ……、さあ、パンツ、パンツ!」
千早「あの、プロデューサー!」
P「なんだよ、今探してんだよ」
千早「探す前に、今だけでもズボンを穿いてください!」
P「……どうせすぐにパンツみつかるし、いいだろ」
千早「そういう問題ですか?」
P「……お、割とダメ元だったけど、パンツがあったぞ!」
千早「ダメですよ、ちゃんと元の場所に……」
P「これは……やよいのか」
千早「!?」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 22:24:43 ID:aPnHdOy90
P「……サイズが心配だけど、まあいいか」
千早「待ってください!」
P「なんだよ……、おれはもう止まらんぞ」
千早「……その、私のパンツ、穿いて下さい」
P「は?いまさら何を……」
千早「ダメです、それだけは絶対にダメです……」
千早「た、高槻さんのを穿くだなんて……!」
P「だから、代わりにお前のを差し出すと」
千早「……はい」
P「で、お前はパンツどうするんだ?」
千早「高槻さんのを穿きます!」 ダバァッ
P「千早、鼻血を拭きなさい」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 22:29:24 ID:aPnHdOy90
P「しょうがない、そういう事なら……ほらよ」
千早「ふふふ……、高槻さんのショーツ……」
P「履き替えたらお前のパンツをこっちに投げるんだ!」
千早「わかりました。……あの」
P「ん、なんだい」
千早「むこう、向いてくれませんか?」
P「ん?……あっ、はい!うん、ごめん!」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 22:32:49 ID:aPnHdOy90
P(あー、まだかなー)
クンカクンカ
P(いい加減、ちょっと寒いんだよな)
クンカクンカ
P(早くパンツを穿いて服を着ないと!)
クンカクンカ
P「嗅いでないではやくしてくれないかな」
千早「…・…くっ」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 22:39:15 ID:aPnHdOy90
P「……」
千早「……」
P「おわったな」
千早「はい……、完璧ですね」
P「じゃあ、俺はちょっと服を取りにいってくるよ」
千早「私はここでもう少し、浸ってますね」
P「ああ!」
千早(……うふふ、うふふふ)
ガシャーン
千早「……あら?」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 22:48:13 ID:aPnHdOy90
P「 」
千早「プ、プロデューサー!?」
真「あ、千早」
千早「真……、何があったの?」
千早(聞かなくても分かるのだけれど)
真「それが、いきなり女の子用の下着を穿いたプロデューサーが飛び出してきて」
真「それで、つい……反射的に」
千早「いいのよ、真。それが変質者に対する正常な反応よ」
P「千早、お前ぇぇ……!」
千早「この変態」
真「プロデューサーの変態!」
P「ひ、ひどい……!」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 22:53:26 ID:aPnHdOy90
P「変態だと、心外だ!」
千早「その格好でよく言えますね」
P「なにぃ……お前、よくもまあ、人のことを……」
千早「……ふ」
P「……!」
P(くっそぉおお……!はめられた!)
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 22:59:06 ID:aPnHdOy90
P(今、俺は下着一枚!それも女用……!)
P(ああ、認めてやる。俺は変態、変質者だ!捕まっても仕方がない!)
P(しかし、……変態なのは千早も同じ、アイツは今、やよいのパンツを穿いている!!)
P(……けど、それはあくまでズボンの下、つまり真からはその変態性は見えない!)
P(……いま、俺が、ここでアイツがやよいのパンツを穿いていることを訴えても)
P(こんな変態のいう事を、真が聞いてくれるという自信がない!)
P(それに、……万一ズボンを脱がせることが出来ても)
P(千早がひそかに、自分の替えのパンツを見つけてしまっている可能性がある……!)
P(やよいのパンツを懐に隠し、自分のパンツを穿いていたとしたら……)
P(俺はただのズボンを脱がせた変態になってしまう!)
P(そして何より、この可能性に至ってしまった以上、俺は動くことができない……!)
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 23:04:45 ID:aPnHdOy90
P「……くそ、参ったな」
真「プロデューサー、どうしてこんなことを」
P「いろいろあって、ちょっと全裸になったんだ」
真「……あの、最初からよくわからないんですけど?」
P「……捨置け」
P「まあ、そしたらパンツが風に飛ばされて」
真「変わりに、女の子用を穿いた……?」
P「ああ!」
真「そんな自信満々に言われてもっ」
P「……そして服を着ようとした所!」
真「僕がきちゃったんですね……」
P「いやー、びっくりしたなー」
真「それはこっちのセリフですよー!」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 23:09:44 ID:aPnHdOy90
P「……さあ、事情は説明したんだ」
P「そろそろ服を着てもいいだろうか」
真「……しょうがないなー、千早もいいよね?」
千早「そうね……」
P(この洗濯板がぁぁぁああああ!)
真「はい、プロデューサー」
P「お、服を取ってくれるとは。真はえらいな!」
真「思いっきり蹴っちゃったんで……、そのお詫びですよ」
P「あー、気にしてない、気にしてない」
P「……ふう、やっと服を着れた」
千早「やっと着てくれましたね」
P「きさまぁ……!」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 23:20:10 ID:aPnHdOy90
P(くそっ、すべてをバラしてもいいんだぞっ!)
千早(……なっ!?)
P(俺が今穿いているパンツが、誰の物か言えば……どうなる?)
千早(くっ……!)
千早(真も、プロデューサーの言葉を信じる……かもしれない!)
P(そう!もし俺がお前のパンツを、お前の合意の上で穿いているとなれば!)
P(お前は今、何を穿いているのか……真は疑問に思うよなあ?)
千早(で、ですが!もし私が、自分の変えのパンツを見つけたとすれば?)
P(ふっ、その時は……)
P(お前は俺にパンツを穿かせた変態となるだけよ!)
千早(…………やられた!)
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 23:23:44 ID:aPnHdOy90
P(くっくっく!さぁ、どうする!)
千早(卑劣な……!)
真(2人とも、なにブツブツいいあってるんだろう)
P(さあ!お前も変態サイドへと下ってくるか!)
千早(それだけは!それだけは!)
P(ぃよぉっし!ならば、このお前のパンツは頂いた!)
千早「……!!」
P(……ふふん)
千早(……くっ、買ったばかりだったのに……!!)
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 23:30:53 ID:aPnHdOy90
真「あ、あのー」
P「……!」
P「お、おうふっ……、悪い悪い!」
真「プロデューサー、今日はそのままでいるつもりですか?」
P「ああ、そうだけど」
真「……下着は?」
P「そうだなぁ~、もってかえろうかなぁ~?」
真「えぇっ!?」
千早「くっ……」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 23:41:26 ID:aPnHdOy90
P「さて、今日も一日がんばるか」
千早「……そうですね」
真「えぇっ、いいの!?ねぇ、千早!プロデューサー、誰かの下着穿いたままだよ!?」
千早「いいの、いいのよ……、真!」
真「よくないでしょ、千早!眼を覚まして!」
千早「私じゃ、彼を止められないの……!」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 23:50:28 ID:aPnHdOy90
真「……わかった、僕からはもう何もいわない!」
千早「ありがとう、真……!」
伊織「……あら、2人とも来てたのね」
真「あ、おはよう!」
千早「おはよう」
伊織「ええ、おはよう」
P「ん、おー!伊織じゃないか、おはよう!」
伊織「あ、ちょっと。アンタの下着、道端に落ちてたわよ」
P「おー!見つけてくれたのか、悪いな」
千早「プロデューサーの下着、見つかったのね」
真「よかった、……これで多分穿き替えてくれるよね」
千早「ええ、そうね」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 23:55:50 ID:aPnHdOy90
真・千早「…………」
真・千早「……あれ?」
真「ちょっと、何で伊織が!」
千早「その下着がプロデューサーのだって!」
伊織「……」
伊織「にひひ♪」
真「ちょっ……!」
千早「そんな不吉な含み笑いをしないで!」
P(……ばれない内に逃げるか) ササッ
真「あ、プロデューサーが逃げた!」
千早「説明してください、プロデューサー!」
P「くそっ、説明するまでもないだろーがぁっ!!」
伊織「……」
伊織「伊織ちゃんの大勝利ね」 ドヤァァ
終