【菊地真SS】真「まっこまっこり~ん!」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/09(水) 10:53:17.77 ID:mQXCFh5e0
P「まこりん!まこりんはいるかい!?」

真「はいはい、ここにいますよ。どうかしたんですか?」

P「あっ、まこりん!一緒にご飯食べよう!」

真「ご飯ですか?いいですね!」

P「うんっ!まこりんならそう言ってくれるって思ってたよ!」

真「それで、なにを食べるつもりなんですか?」

P「今日はなんとっ!Pちゃんビーフステキウルフを作ってきたんだ~!」

真「な、なんですかそれ?ビーフストロガノフの間違いですか?」

P「間違ってないよ!ビーフステキウルフで合ってるよっ!!」

真「一体どんな料理なんですか?名前だけじゃ、見当すらつきませんよ」

P「ふっふっふ~!これを見よっ、まこりんっ!!」

真「えっ?こ、これは……!間違いなくビーフステキウルフッ……!!」

P「えっへっへ~!参ったかっ!!」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/09(水) 11:04:50.93 ID:mQXCFh5e0
真「にしても……なんでこんな料理を作ろうと思ったんですか?」

P「昨日は時間がいっぱいあったからねっ!趣向を凝らしてみたんだ~!」

真「趣向を凝らすにしても、もっと違う方法があったと思うんですけど……」

P「でも、これかっこ良いでしょ?」

真「まぁ……確かにかっこ良いって言えば、かっこ良いですけど」

P「流石まこりんっ!かっこ良さについて語ると、右に出る者はいないねっ!!」

真「あ、ありがとうございます……でも、すごくリアルですね、これ」

P「味も美味しいよっ!!」

真「……ホントにこれ食べるんですか?」

P「うんっ!じゃないと腐っちゃうからねっ!!」

真「そうですよね……響に見つからないうちに早く食べちゃいましょうか」

P「そうだねっ!なんでびっきーに見つかったらダメなのか分かんないけどっ!!」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/09(水) 11:14:33.46 ID:mQXCFh5e0
真「あっ、美味しいですね、これ」

P「うんっ!まこりんのお口に合って良かったよ!」

真「そ、そうですか……なんだか照れちゃいますね」

P「ん?照れちゃうの?どうして?」

真「ど、どうしてって言われても……そ、それにしてもご飯が欲しいですねっ!!」

P「えっ?ご飯?」

真「はい!やっぱりこればっかりじゃ、飽きちゃうじゃないですか」

P「……まこりん!まこりんに悪いニュースがありますっ!!」

真「えっ?悪いニュース?……いきなりどうしたんですか?」

P「実は今、ご飯切らしてて一粒もないんだっ!残念っ!!」

真「えっ!?あっ、そうだったんですか」

P「うんっ!あっ、でも!代わりと言っちゃあアレだけど、タロイモならあるよっ!」

真「なんでご飯は切らしてるのにタロイモはあるんですか!?普通逆ですよっ!!」

P「いや、普通でも逆はおかしいと思うよっ!!」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/09(水) 11:28:54.16 ID:mQXCFh5e0
真「……タロイモって案外普通ですね」

P「案外って、思ってたのと違ってたってこと?」

真「はい、もっとこう……『ぼ、ボソボソじゃないですか、これっ!こんなの食べられませんよ!!』みたいな感じだと」

P「そんなリアクションまで考えたなんて、まこりんは生粋の芸人さんだねっ!!」

真「どういう意味ですか、生粋の芸人って!!ボクだってれっきとしたアイドルですっ!!」

P「うんっ!まこりんはちゃんとしたアイドルだよっ!」

P「芸人さんは演技はしても、歌って踊ったりしないし!」

P「なにより、まこりんほどかっこ良くないもんねっ!」

真「……まぁそう、ちゃんと分かってるなら、ボクだって多くは言いませんよ」

P「限りなく芸人に近いアイドルとして、これからも一緒に頑張ろうねっ!!」

真「そんなキワモノアイドルとしてなんて、ボク一つも頑張れる要素ありませんよっ!!」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/09(水) 11:43:18.47 ID:mQXCFh5e0
雪歩「真ちゃん、ここにいたんだね」

真「あっ、雪歩」

P「おはよう、ゆっきー!」

雪歩「プロデューサーもいらっしゃったんですね。おはようございます」

真「雪歩、どうかしたの?なんかボクのこと探してたみたいだけど」

雪歩「ううん、特に用事はないの。ただ、真ちゃんが見当たらなかったから」

真「そっか。あっ!雪歩も一緒にご飯食べる?」

雪歩「えっ?でも……」

P「遠慮することないよ、ゆっきー!みんなで一緒に食べた方が美味しいからねっ!!」

真「ほら、プロデューサーもこう言ってるしさっ!」

雪歩「うん……それじゃあ、ご一緒しようかな」

P「うんっ!沢山食べて大きくなってねっ!!」

雪歩「お、大きく……私がちんちくりんだから、そんなことを……」

真「いや、そういう意味じゃないと思うよ!うん!」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/09(水) 11:56:29.86 ID:mQXCFh5e0
雪歩「ところで、一体なにを食べてるんですか?」

P「タロイモとビーフステキウルフだよっ!」

雪歩「た、タロイモとビーフステキウルフ……どっちも聞いたことあるませんね……」

真「これがタロイモで、あれがビーフステキウルフだよ」

雪歩「これがタロイモ……それであれがビーf」

真「……ん?雪歩?どうかしたの?」

P「ゆっきー、大丈夫?」

雪歩「ち、茶色いおっきな犬がいますぅー!」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/09(水) 11:57:50.02 ID:mQXCFh5e0
真「えぇ!?犬!?ち、違うよ、雪歩!あれは」

P「犬じゃないよ、ゆっきー!あれは狼だよっ!!」

雪歩「お、狼ーっ!?もっと怖いですぅー!」

真「ちょっとプロデューサー!余計なこと言わないでくださいよっ!!」

P「うーん……犬がダメでも狼なら大丈夫だと思ったんだけど、そうでもないみたいだね」

真「そんなわけないじゃないですかっ!!ってあぁ、雪歩!?大丈夫!?」

雪歩「ま、真ちゃん……もうゴールしてもいい……よ……ね……?」

真「雪歩、しっかりするんだ!目を開けるんだ、雪歩!雪歩っ!!雪歩っ!!」

真「雪歩おぉおおぉぉおぉぉおおおぉぉぉおぉおぉおおおぉおーーーーーーーーーー!!!!!!」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/09(水) 12:13:11.25 ID:mQXCFh5e0
真「もう……プロデューサーのせいで雪歩が気絶しちゃったじゃないですかっ!」

P「狼なら大丈夫だと思ったんだもんっ!!」

真「だからっ!!犬が怖いって言ってる子が、狼は大丈夫なんて、そんなの道理が通りませんって!」

P「でも、ビフテキで作った狼で気絶するなんて思わないでしょ?」

真「リアルに作りすぎなんですよ!ボクだって、最初見たときビクッてなったんですから!」

P「そうだったの?……まぁ、とにかくまいっちんぐだねっ!!」

真「まいっちんぐどころじゃないですよ!プロデューサーならなんとかしてください!」

P「そんなこと言われてもなぁ……でも、確かにゆっきーの犬恐怖症はなんとかしなきゃね!」

真「なんとか出来るんですか?」

P「うん、なんとかしてみせるよ。これでもプロデューサーだからねっ!!」

真「……なんだろうこの不安は」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/09(水) 12:25:34.89 ID:mQXCFh5e0
P「まこりん!まこりんはいるかい!?」

真「はいはい、ここにいますよ。どうかしたんですか?」

P「もうそろそろお仕事の時間だよっ!」

真「あっ、ホントですか?」

P「うんっ!早く行こっか!」

真「そうですね!気合い入れて行きましょうか!」

P「あっ、でも、急がば回れって言うよね?」

真「えっ?えぇ……確かにそう言いますけど、それが?」

P「……ちょっと遅れて行く?」

真「いや、なんでそうなるんですかっ!?」

P「大丈夫だって!5分とか10分の遅刻くらい笑って許してくれるよ!」

真「許してくれませんから!ていうか、プロデューサーの言うことじゃないですよ、それっ!!」

P「でも、社長が言ってたよ?先人の教えは守るべきだって!」

真「急がば回れって、遅刻しろって意味じゃありませんから!むしろ全然守れてませんよ!」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/09(水) 12:37:52.60 ID:mQXCFh5e0
P「まぁ、冗談はこれくらいにしてそろそろ行こっかっ!!」

真「えっ!?じ、冗談だったんですか?」

P「当たり前だよっ!どこにアイドルに遅刻してこうなんて言うプロデューサーがいるのっ!?」

真「ここにいるかもしれないから、あんな反応したんですよっ!!」

P「まこりん、ひどいっ……!全然信じてくれてないっ!」

真「いやまぁ……別に信じてないってわけじゃないですよ」

真「ただ、分かりにくいんですよ、プロデューサーの冗談は」

P「あっ、そうなの?それなら許してしんぜよう!」

真「なんでそんな上から目線なんですか……むしろ、許してあげたいのはボクのほうなんですけど」

P「うんっ!そうやって人を許せる心を持っているってことは、まこりんの良いところだねっ!!」

真「あ、ありがとうございます……でも、なんか納得行かないなぁ……」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/09(水) 12:54:56.84 ID:mQXCFh5e0
真「それで、今日の仕事ってなんですか?」

P「今日は今から行く番組の収録だけだよ!」

真「えっ?それだけなんですか?」

P「うんっ!そういうことだねっ!!」

真「それじゃあ、収録が終わったらそのままオフってことですよね?」

P「うんっ!お休みだよっ!!」

真「そうですか。なにしようかな……」

P「夢がひろがりんぐだねっ!」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/09(水) 12:56:50.51 ID:mQXCFh5e0
真「ははっ、なんですか、それ。……プロデューサーはこのあとまだ仕事あるんですか?」

P「今日?今日はまこりんのお仕事が終わったら、夜までなにもないよ!」

真「えっ?それじゃあ……夜まで暇ってことですよね?」

P「そういうことだねっ!それがどうかしたの!?」

真「な、なら!夜までボクとデートしてくださいっ!」

P「デート?う~ん……オッケー!いいよー!」

真「ほ、ホントですか!?やーりぃ!!」

P「うんっ!喜んでくれたみたいで嬉しいよっ!!」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/09(水) 13:17:24.42 ID:mQXCFh5e0
スタッフ「はーい、OKでーす!ありがとうございましたー!」

真「お疲れさまですっ!ありがとうございましたーっ!」

P「まこりんっ!お疲れさまっ!!」

真「あっ、プロデューサー!どうでしたか!?」

P「うんっ!かっこ良かったよっ!!」

真「か、かっこ……やっぱりそうなんですね……」

P「……あれ?どうかしたの?」

真「いえ、別に……なんでもないですよ」

P「そう?……でも、そうやって我慢してるまこりんは、あんまり可愛くないねっ!」

真「えっ!?か、可愛くないですか……?」

P「うんっ!まこりんは、いつもみたいに元気なほうが可愛いよっ!!」

真「そうですか……っていつもみたいってどういう意味ですかっ!?」

P「そのまんまだよっ!いつものまこりんは元気でとっても可愛いねってこと!!」

真「そ、そういう意味ですかっ!と、とっても可愛い……えへへ……」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/09(水) 13:39:02.12 ID:mQXCFh5e0
真「さっ!それじゃあ行きましょうかっ!」

P「行くってどこに?」

真「どこにって、デートに決まってるじゃないですか!」

P「あー、そういやそんな約束してたねっ!」

真「思い出しましたか?だったら、早く行きましょうよっ!」

P「でも、行くって言ってもどこに行くの?」

真「えっ?あぁ、そうですね……どこ行きましょうか?」

P「う~ん……とりあえずご飯食べに行こっか!」

真「……そうですね。もうお昼ですし」

P「それじゃあ着いてきて!エスコートしてあげるよっ!」

真「え、エスコートですか?……なんかお姫様みたいですね」

P「そうだよっ!今からまこりんはお姫様になるんだっ!!」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/09(水) 13:42:05.46 ID:mQXCFh5e0
真「お、お姫様ですかっ!?つ、ついにボクがお姫様に……!」

真「じ、じゃあ!ぼ、ボクがお姫様なら、プロデューサーは……」

P「執事だねっ!!」

真「えっ!?王子様じゃないんですか!?」

P「王子様より執事のほうがプロデューサーっぽいでしょ!?」

真「ま、まぁ……確かにそうですけど……」

P「それじゃあ……なんなりとお申し付けくださいませ、まこりん姫!」

真「ま、まこりん姫っ……!!これはこれでいいかも……」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/09(水) 13:58:29.93 ID:mQXCFh5e0
P「さぁ!着いたよ、まこりん!」

真「着いたって……ここですか?」

P「うんっ!あっ、嫌だった?」

真「別に嫌ってわけじゃないですけど……ここってモスバーガーですよね?」

P「そうだよっ!やっぱりモスが一番だね!」

真「その、もっとこう……雰囲気のあるレストランとかじゃないんですか?」

P「そういうのは王子様の仕事なんだから、執事に期待しちゃダメだよっ!!」

真「なんですか、その理由……まぁとにかく、早く入りましょうよ」

P「そうだねっ!えーっと……まこりんはなに食べたい?」

真「そうですね……チリドッグにします」

P「チリドッグね!すみませーん!チリドッグときんぴらくださーい!」

真「モス来てまでご飯食べるんですかっ!?」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/09(水) 14:14:22.36 ID:mQXCFh5e0
店員「お待たせしましたー」

真「あっ、ありがとうございます」

店員「それではごゆっくりどうぞー」

P「はーい!分かりましたー!」

真「結構、待ちましたね」

P「そうだねっ!でもっ、この待ち時間こそがモスだよっ!!」

真「ははっ、そうですか。とりあえず……食べましょうか」

P「そうだね!いただきますっ!」

真「いただきます」

P「どう!?まこりん、おいしい!?」

真「まだ食べてませんよ……うん、おいしいですね」

P「そっか!それなら良かったよ!うんっ!!」

真「そっちはどうですか?」

P「おいしいよっ!まこりんもこっちにすれば良かったのに!」

真「普通、モスまで来てご飯を食べようなんて思いませんよ」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/09(水) 14:28:15.71 ID:mQXCFh5e0
P「それで、まこりんはどっか行きたいところある?」

真「そうですね……服を見に行きたいですね」

P「服か!いいねっ!見に行こう!」

真「プロデューサーは行きたいところないんですか?」

P「う~ん、特にないかなぁ……あっ、まこりんちょっと」

真「えっ?どうかしましたか?」

P「口にソースが……うんっ!おいしいねっ、これ!」

真「な、ななななにしてるんですかっ!?」

P「なにって、ソースが付いてたから取っただけだよ!デートの定番だねっ!」

真「だ、だからって食べることないじゃないですかっ!!」

P「だって、どんな味か知りたかったんだもんっ!……嫌だった?」

真「えっ!?べ、別に嫌じゃないですけど……ボクにだって準備とかいろいろ……」

P「あっ、まこりん赤くなってる!可愛いっ!!」

真「か、からかわないでくださいっ!」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/09(水) 14:36:23.44 ID:mQXCFh5e0
真「はぁ……なんかすっごく疲れましたよ……」

P「ご飯食べただけなのに、不思議だねっ!」

真「誰のせいだと思ってるんですかっ!もう……」

P「あっ!ねぇねぇ、まこりん!この服可愛いよっ!!」

真「えっ?あっ、ホントだ!可愛い!」

P「ちょっと見て行こっか!」

真「そうですね!見ていきましょう!」

P「服が好きだなんて、まこりんもちゃんと女の子だねっ!!」

真「そりゃあ、女の子なら誰だって可愛い服は好きですよ!」

真「……って!ちゃんと女の子ってどういう意味なんですか!?」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/09(水) 14:52:55.02 ID:mQXCFh5e0
真「わぁ!見てくださいよ、プロデューサー!可愛い洋服ばかりですよっ!!」

P「そうだねっ!みんなお人形の服みたいだねっ!」

真「ホントみんな可愛いなぁ……でも、みんなすこぶる高い……」

P「最近の服ってこんなに高いんだねぇ。びっくりだよっ!」

真「にしても、これは別格ですよ……出ましょうか、プロデューサー」

P「えっ?どうして?」

真「だって、買えない服を見ててもむなしいだけじゃないですか」

P「そんなことないと思うけど……あっ!じゃあプレゼントするよっ!!」

真「えっ!?ぷ、プレゼントってプロデューサーがですかっ!?いいんですかっ!?」

P「うんっ!まこりん、いつも頑張ってるくれてるからね!そのお礼も込めてっ!」

真「ぷ、プロデューサー……ボク、どこまでもプロデューサーについて行きますっ!!」

P「はっはっは~!よきにはからえっ!!」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/09(水) 15:04:34.24 ID:mQXCFh5e0
真「それじゃあ、ボク試着してきますから待っててくださいねっ!」

P「うんっ!行ってらっしゃい!」

店員「お客様、なにかお探しでしょうか?」

P「えっ?いえ、別になにも探してませんよ!」

店員「まぁまぁ、そうおっしゃらずに。これなんていかがでしょうか?」

P「い、いえ!結構ですのでっ!!」

店員「お気に召されませんか?それならば、こちらはいかがでしょう?」

P「で、ですからっ!あの、話をk」

店員「試着なさってからお決めになりますか?それならばこちらへどうぞ」

P「えっ!?し、試着って言わr」

店員「このお洋服は、少々着るのにコツが必要ですので、お手伝いいたしますね」

P「あーれー!!」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/09(水) 15:21:37.32 ID:mQXCFh5e0
真「まっこまっこり~ん!」

真「ってあれ!?プロデューサーがいないっ!?」

真「どうしよう……すっごく恥ずかしいっ!」

真「と、とにかくプロデューサーを探さないとっ!プロデューサー!どこですかー!?」

P「こ、ここだよー……」

真「となりの試着室からプロデューサーの声が!?一体なぜこんなことが……!?」

真「と、とりあえず開けますね!」

P「あっ!ま、待ってまこりん!!」

真「Oh……」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/09(水) 15:22:28.11 ID:mQXCFh5e0
P「ま、待ってって言ったのにーっ!まこりんの分からず屋っ!!」

真「ど、どうしてプロデューサーがドレスなんて着てるんですかっ!?」

P「自分の意志で着たんじゃないよ!店員さんに着させられたのっ!!」

真「にしても……なんでそんな可愛いんですかっ!?」

P「えっ?そ、そうかな……?」

真「なに、照れてるんですか!?プロデューサーのくせにっ!!」

P「え、えへへ……似合う?」

真「なに、乗り気になってるんですか!?すこぶる似合ってますよっ!!」

真「ホント、見れば見るほど鏡に写るボクの姿がコスプレにしか見えないくらいにっ!!」

真「おかしいっ!世の中間違ってるよっ!!」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/09(水) 15:33:03.07 ID:mQXCFh5e0
P「結局なにも選ばなかったけど、それでよかったの?」

真「はい……ボクがあんな可愛い服を着るなんて、土台無理な話だったんですよ……」

P「ど、どうしたの?なんか元気ないよ?」

真「そりゃあ元気もなくなりますよ……あんなの見せられたら、女の子なら誰だって……」

P「な、なんかごめんね」

真「いえ、プロデューサーが謝ることなんてありません。ただ……ボクが力不足だったんですっ!」

P「そ、そっか……とにかく、元気だしてね!まこりんっ!!」

真「分かってます、すぐいつも通りに戻りますから」

真「ただ……今だけはそっとしておいてください……」

P「う、うん……の、飲み物買ってくるねっ!!」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/09(水) 15:58:11.15 ID:mQXCFh5e0
P「あっ、ちょっとあそこのお店に行ってもいいかな?」

真「えっ?いいですけど……ぬいぐるみ買うんですか?」

P「うんっ!この前ゆっきーのこと驚かせちゃったから、そのお詫びになにかプレゼントしようかなって!」

真「あー、そういうことですか!それならボクも手伝いますよっ!」

P「そっか!ありがとう、まこりんっ!!」

真「いえいえ!これくらいどうってことないですから!」

P「う~ん、どれにしようかなぁ……あっ」

真「ん?なにかいいの見つけたんですか?」

P「うん!これなんてどうかなーって!!」

真「……これ、犬ですよね?」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/09(水) 16:00:22.71 ID:mQXCFh5e0
P「うん……やっぱりダメかな?」

真「ボクはそんなことないと思いますけど」

P「でも、嫌がらせみたいになっちゃわないかな?この前みたいに怖がったり……」

真「大丈夫ですって!こんなに可愛らしいんですから!それに、この前怖がったのはあれがリアルすぎたせいですし!」

P「いや、でもやっぱり……」

真「あーもう!じれったいなぁ!店員さーん!これくださーい!」

P「ま、まこりん?」

真「そんなにプロデューサーが渡しにくいなら、ボクから渡しますよ」

真「だからそんな顔しないでください。プロデューサーのそんな顔、ボクは見たくないですから」

P「まこりん……かっこ良い……」

真「……今はまぁ、それでいいですよ。ちょっとクサすぎたかもしれませんけどね」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/09(水) 16:20:07.63 ID:mQXCFh5e0
P「あっ!そろそろ事務所に戻らないとっ!」

真「もうそんな時間なんですね」

P「うんっ!……ごめんね、なんか中途半端で」

真「いえ、仕事ならしかたないですもんね」

P「あっ、そうだ!はい、これっ!!」

真「もしかしてこれって……プレゼントですか?」

P「うんっ!結局服はプレゼント出来なかったからね!それと今日のお礼も込めてっ!!」

真「お礼なんて……ボクがしたいくらいですよ」

P「やっぱり、まこりんは優しい良い子だねっ!!」

真「ははっ、褒めてもなにも出ませんよ。……開けてもいいですか?」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/09(水) 16:21:24.97 ID:mQXCFh5e0
P「うんっ!開けてみて!」

真「あっ、ぬいぐるみ……これって黒猫ですか?」

P「そうだよっ!……でも、ごめんね。最初は服って言ってたのに、結局ぬいぐるみになっちゃって」

真「そんな!謝らないでくださいよ!……大切にしますね」

P「うんっ!ありがとう、まこりんっ!!」

真「いえ、こちらこそありがとうございます!」

P「うん……それじゃあ事務所に戻るね!」

真「はい!今日はありがとうございましたっ!お気をつけて!」

P「うんっ!まこりんも気をつけてねっ!!」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/09(水) 16:38:07.39 ID:mQXCFh5e0
雪歩「あっ、真ちゃん!」

真「あれ?雪歩?珍しいね、こんなところで会うなんて」

雪歩「そうだね。あっ!この前、ぬいぐるみプレゼントしてくれて、ありがとう!」

真「いえいえ、どういたしまして。あと、そのお礼はプロデューサーにも言ってあげて」

雪歩「えっ?プロデューサーにも?」

真「実はあのぬいぐるみ、選んだのプロデューサーなんだ」

雪歩「えっ!?そうだったんだぁ……今度会ったらお礼言っておくね」

真「うん、お願い」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/09(水) 16:39:31.33 ID:mQXCFh5e0
雪歩「あっ!見て、真ちゃん!あそこに可愛いワンちゃんがいるよ!」

真「あっ、そうだね……ってえぇーっ!?わ、ワンちゃんだって!?」

雪歩「ど、どうしたの?そんな大声出して……」

真「い、いやだってワンちゃんって!雪歩の口からワンちゃんって!犬、怖いんじゃないのっ!?」

雪歩「た、確かに怖かったけど……プロデューサーに相談したら克服出来たの!」

真「ゆ、雪歩の犬嫌いを克服って……プロデューサー、一体なにをしたんだっ!?」

雪歩「それじゃあ私、あのワンちゃん撫でてくるねっ!」

真「い、行ってらっしゃい……気をつけて……」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/09(水) 16:40:25.18 ID:mQXCFh5e0
これで終わり

まこりんかわいい

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