1: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 13:52:26.65 ID:zGRHmeoVO
事務所
ガチャッ
貴音「おはようございます」
うぎゃー!……ガヤガヤ……
貴音「……おや?何やら奥で話し声が……」スタスタ
響「プロデューサー!ジッとしてよ~!」グイグイ
P「ひ、響!そんなくっついて来ちゃ……」
響「仕方ないでしょ!ハム蔵がプロデューサーの髪の中に入って出てこないんだから!」
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2: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 13:56:30.56 ID:zGRHmeoVO
響「ほら!ハム蔵を取り出すからじっと座ってて!」グイグイ
P「ひ、響、胸が、胸が顔に当たって……」ドキドキ
響「ハム蔵ー!出て来てよー!」グイグイ
貴音「………………」
貴音「………………」
響「やっと出て来た!もう!そんな所にいちゃダメだろ?ハム蔵?」
P「そんな所ってなぁ……」
響「じゃっ、レッスン行ってくるね!」タタタ
P「はいはい、気を付けてな」
響「あっ!貴音!」
P「……えっ!?」ドキッ
3: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 13:58:50.12 ID:zGRHmeoVO
響「ん?どうしたの?プロデューサー?」
P「………い、いや……」
P「……………」
響「…………?」
貴音「……………」
響「まぁ、いいや」
響「貴音!はいさい!」
貴音「はい、おはようございます、響」ニコッ
響「じゃあ、自分レッスンに行ってくるね!」タタタ
貴音「はい、頑張るのですよ」
6: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 14:06:13.65 ID:zGRHmeoVO
貴音「………響は、練習に行きましたね?」
P「………あ、あぁ……」
貴音「………あなた様?」
P「っ!!」ドキッ
P「……な、なんだ?」
貴音「………」スタスタ
貴音「えいっ」ギュッ
P「わっ、わぁ!!」
P「きゅ、急に腕に抱きついてくるなよ……」
貴音「……ふふふ」ギュウウ
P「貴音、む、胸が、腕に……」
貴音「…….あなた様」ギュウウ
貴音「約束、覚えていますか?」
P「……………」
P「もちろん覚えているけど、貴音は……」
貴音「………」ギュウウ…
7: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 14:09:40.01 ID:zGRHmeoVO
P「………はぁ、わかったよ」
P「好きにしてくれ……」
貴音「………はい?」ギュウウ
8: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 14:19:02.21 ID:zGRHmeoVO
修正
貴音「……はい?」ギュウウ
↓
貴音「……はい」ギュウウ
9: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 14:19:44.83 ID:zGRHmeoVO
次の日 事務所
ガチャッ
貴音「おはようございます」
恥ずかしいですゥ……ガヤガヤ……
貴音「………昨日と同じく、何やら部屋の奥で話し声が……」
貴音「…………」スタスタ
雪歩「も、もう、5分くらい経ちました?プロデューサー?」///
P「まだ30秒しか経ってないよ」
雪歩「うぅ……ドキドキしますぅ……」///
10: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 14:25:06.75 ID:zGRHmeoVO
P「頑張れ!1分間俺と手を握っていれば、男性恐怖症も治ったも同然さ!」ギュッ
雪歩「そ、そうかもしれないですけど、相手がプロデューサーじゃ……」
雪歩「恐怖とは違う……ドキドキが……」///
P「……よしっ!1分経った!」
雪歩「ふぅ……し、心臓がバクバクですぅ……」///
P「凄いぞ雪歩!よくやったな!」なでなで
雪歩「あ……は、はいぃ……」///
P「………雪歩、顔が凄く赤いぞ?大丈夫か?」
雪歩「だ、大丈夫、ですぅ……ちょっと、暑くなっただけですから……」///
P「そうなのか?」
雪歩「はい……だから、屋上で風に当たって行きますね……」///スタスタ
11: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 14:31:37.32 ID:zGRHmeoVO
P「あ、あぁ。俺に出来ることがあるなら言ってくれよ」
雪歩「はい、ありがとうござ……あ、四条さん」
貴音「……………」
P「…………えっ!?」ドキッ
雪歩「………どうしました?プロデューサー?」
P「い、いや、何も……」
P「……………」
雪歩「…………?」
雪歩「あ、四条さん。私、ちょっと屋上に行って来ますね」スタスタ
貴音「はい、体調管理は大切ですからね」
雪歩「じゃあ、行って来ますぅ」
12: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 14:37:40.48 ID:zGRHmeoVO
貴音「…………行きましたね」
P「………あ、あぁ……」
貴音「………あなた様」
P「っ!!」ドキッ
P「………なんだ?」
貴音「……………」ギュッ
P「……え、えっと……」
P「た、貴音が俺の手を握る必要は、無いんじゃ無いか?」
貴音「………約束、お忘れですか?」ギュッ
P「……………」
P「はぁ……わかったよ。」
P「雪歩と同じ、1分間か?」
貴音「…………ずっと、です」ギュッ
13: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 14:43:19.97 ID:zGRHmeoVO
P「はぁ……わかったよ」
P「貴音の気が済むまで付き合うよ」
貴音「………そ、それと……」
P「?」
貴音「………なでなで、も」///
P「………ははは!」
P「全く……昔と違って、すっかり甘えん坊になったな」なでなで
貴音「……心地よい、感触です」///
16: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 14:54:23.40 ID:zGRHmeoVO
次の日 事務所
ガチャッ
貴音「おはようございます」
兄ちゃーん!……ザワザワ……
貴音「………………」
貴音「………………」スタスタ
亜美「ほら!兄ちゃん!頑張って!」
P「ふ、2人いっぺんには無理だって……うおぉ……」ハァハァ
真美「ほらぁ!亜美が待ってるYO!兄ちゃん!」
17: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 15:00:45.11 ID:zGRHmeoVO
P「無理だってば……2人いっぺんにお姫様だっこは……」
亜美「むぅ!兄ちゃんもっと筋肉つけないと!」
真美「今日から筋トレして!筋トレ!」
P「お前達の注文のレベルを下げる考えは無いのか……」
真美「そんなのダメだYO!」
亜美「ゲームに負けたらなんでもする約束だったでしょ!?兄ちゃん!?」
P「だからってなぁ……」
貴音「そうですよ、プロデューサー」
P「っ!?」ドキッ
18: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 15:08:31.70 ID:zGRHmeoVO
真美「あっ、お姫ちん」
貴音「約束は、守るものですよ?」
亜美「ほら!兄ちゃん!お姫ちんも言ってる事だし!」
貴音「しかし、亜美?今のプロデューサーでは、2人を抱えるのは困難のようです」
貴音「ですので、少し鍛える時間を与えみてはどうでしょうか?」
亜美「うーん……そうだね!」
真美「指一本で軽々持ってくれる兄ちゃんになるまで、真美達待つYO!」
P「もはやお姫様だっこじゃない……」
20: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 15:18:56.19 ID:zGRHmeoVO
貴音「さぁ、プロデューサーが効率良く鍛えるために、よい運動があるかどうか調べると致しましょう」
亜美「あっ!じゃあ亜美、ダンストレーナーの姉ちゃんに聞いてくんね!」タタタ
真美「あぁ!真美も行くYO!」タタタ
貴音「………行きましたね」
P「……そうだな」
貴音「…………あなた様」
P「っ!!」ドキッ
P「いや、今回ばかりはちょっと……」
貴音「……………」バッ
P「そんな、準備万端と言わんばかりに立たれても……」
21: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 15:23:17.40 ID:zGRHmeoVO
貴音「………約束は大事、ですよ?」じー
P「…………あぁ、分かったよ!」
P「いくぞ?持つからな!」ガシッ
貴音「はい、覚悟は出来ております!」
P「せーの……うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」グイッ
P「……お?以外と軽いな」
貴音「……むぅ。あなた様?」じー
P「あっ、悪い…以外は余計だな。ははは……」
貴音「しかし……よい、心地ですね、お姫様だっことは」
P「貴音のイメージにピッタリだな」
貴音「私のいめぇじ……ですか?」
P「あぁ。お姫様って所がさ」
貴音「そうなのですか……ふふふ」
貴音「では、相手の王子様はどなたなのでしょうか……?」チラッ
P「……さぁな、お姫様の配下の俺には分からないな」
貴音「……いけずです、あなた様」
22: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 15:33:44.63 ID:zGRHmeoVO
次の日 事務所
ガチャッ
貴音「今日は、誰なのでしょうか……」
ハニー!……ヤンヤヤンヤ……
貴音「…………っ!!」
貴音「何やら、奥の部屋にて不吉な予感……」タタタ
美希「はい!ハニー!チュー!」ンー
P「こ、こら、美希!からかうのはよしなさい!」
美希「ムゥ!ミキは本気なの!」
23: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 15:37:57.45 ID:zGRHmeoVO
美希「今はハニーとミキの2人っきり何だし……だから、ね?」ンー
P「2人っきりとかいう問題じゃなくてだなぁ……」
美希「……あっ、貴音」
貴音「………………」
P「しまった………」
美希「え?何が?」
P「い、いや、こっちの話……」
美希「それより、ハニー!ほら!」ンー
P「だから、ダメだってば!しかも、貴音がいるから2人っきりじゃないだろ!」
美希「じゃあ、次2人っきりになった時にはしてくれるんだね?」
P「いや、そういう訳じゃ……」
24: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 15:48:50.06 ID:zGRHmeoVO
美希「約束だよ!ハニー!」タタタ
P「あっ、美希!何処に……」
貴音「………行かれましたね……」
P「………行っちゃったな……」
貴音「…………あなた様?」
P「っ!!」ドキッ
P「………まさか、まさかだよな?貴音?」
貴音「………………」
貴音「……………んっ」///
P「こ、これはダメだって!本当!」
貴音「……………」
貴音「駄目……でしょうか?」
25: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 15:53:41.63 ID:zGRHmeoVO
P「あの、ほら、美希は未遂だったというか……してないかから!」
P「それに……その……ほら、これは好きな人とするもんでだな」
貴音「……………」
貴音「あなた様は……本当にいけずな方ですね」
貴音「これは、約束だからするのではありません」
貴音「……私が、心の底からしたいから、したいだけなのです」
P「貴音……」
貴音「………あなた様」
貴音「………………んっ」///
P「………………」スッ
伊織「ちょ、ちょっと!何してんのよ!あんた達!!」///
27: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 16:10:51.51 ID:zGRHmeoVO
P「っ!?」
P「い、伊織っ!?」
伊織「あ、あんた今、き、き、キスを……」///
P「い、いや!まだしてない!!」
伊織「まだって何よ!まだって!!」///
P「い、伊織、待っ……い、痛っ!下腿を蹴るな!」
伊織「変態!ド変態!変態大人!」ゲシッゲシッ
28: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 16:13:00.80 ID:zGRHmeoVO
数ヶ月前
P「961プロにいた時、大変だったなお前達」
響「確かに、社長が悪い事を色々したり、自分に合わないキャラを演じさせられたりして……大変だったな」
美希「でも、響は以外とノリノリで演じてたよね」
響「そ、そんな事ないぞ!」
貴音「しかし、くぅるな自分も結構いいな、と前に話して……」
響「た、貴音ぇ!しっ!しーっ!」
29: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 16:15:27.39 ID:zGRHmeoVO
美希「でもミキ、961プロは嫌いだけど、フェアリーは結構好きだよ?」
貴音「私も、同じ気持ちです」
響「自分も大好きだぞ!765プロになっても、フェアリーではいようね!」
美希「うん!」
貴音「えぇ」
P「……それなんだけどな、皆」
響「?」
P「……会社の事情でな」
P「この先、フェアリーでの活動は大幅に減ると思うんだ」
31: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 16:20:18.39 ID:zGRHmeoVO
響「え、えぇ!?」
貴音「……!!」
美希「どうして!?どうしてなの!?」
P「お前達は移籍という形で来てくれたが、やはり前の961プロのイメージがあってな……」
P「今の765プロでは、会社の問題があって、この3人でのユニットは中々出来ないんだ」
P「正直……解散と言っても過言では無い」
響「そんなぁ……」
美希「残念なの……ねぇ、貴音?」
貴音「……………」
美希「…………貴音?」
貴音「は、はい?なんでしょうか、美希」
美希「……どうしたの?何か、変だよ?大丈夫?」
貴音「……大丈夫ですよ、美希」
貴音「その……少しばかりショックを受けただけなので……」
響「そうだよね……961プロに入ってから、よく3人でいたのにね……」
32: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 16:24:55.42 ID:zGRHmeoVO
貴音「…………………」
貴音「すみません、少し用事を思い出しましたので……」スクッ
P「えっ?用事?」
貴音「はい、ミーティング中にすみませんが、抜けさせてもらいますね……」スタスタ
貴音「では……」
ガチャッ
響「急用って……何だろ?」
美希「お腹すいたとかかな?」
響「い、いくら貴音でも、このタイミングでは行かないぞ!」
P「…………………」
33: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 16:52:05.21 ID:zGRHmeoVO
30分後
響「………貴音、帰ってこないね」
美希「あふぅ……眠くなって来たの」
響「美希は呑気だな……心配じゃないの?」
美希「うーん……貴音は響と違ってしっかりしてるから、大丈夫って思うな」
響「じ、自分と違うって何だぁ!!」
P「もう日が暮れる……2人とも、帰った方がいい」
響「でも……貴音が」
P「きっと、家に直帰したんだろ。連絡してみるよ」
美希「だから安心して帰るの、響」
響「こらぁ!美希も帰るんだぞ!」
美希「ヤ!ハニーと2人っきりになりたいの!」
34: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 16:56:18.45 ID:zGRHmeoVO
P「ほら美希、響と一緒に帰りなさい。親御さんが心配するぞ?」
美希「むぅ……わかったの……」
美希「貴音に連絡ついたらミキにメール頂戴ね、ハニー!」
響「……美希、プロデューサーとメールしたいだけじゃないのか?」
美希「バイバーイ!ハニー!」
響「貴音の事、よろしくね!」
バタンッ
P「………さて、貴音の家に電話を」
P「………自宅の電話は無いのか……携帯にしてみるか」
P「……………」prrrr…prrrr…
P「ダメだ…出ない」ピッ
P「どうしたんだ……?貴音は?」
ウー……ウー……
P「………外でパトカーが走ってる……」
P「………まさか、交通事故にでも……いや、誘拐とかも……」
P「貴音!!」ダッ
35: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 17:09:36.32 ID:zGRHmeoVO
河川敷
P「はぁ……はぁ……どこだ、貴音!」
P「ここにいるかな……ん?」
貴音「……………」
P「貴音!!」
貴音「!!」サッ
貴音「ぷ、プロデューサー……?」
P「ここにいたのか……何か今、してなかったか?」
貴音「いえ……別に、何も」
P「そうか……とにかく、よかったよ」ホッ
36: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 17:17:49.54 ID:/86ZOg8aO
貴音「あの……私に何か……?」
P「いやぁ、貴音に電話しても出ないから、事故にあったんじゃないかって思ってさ……」
貴音「まぁ……それで、必死に私を……」
P「電話にも出ないから、何かあったかと思って……」
貴音「すみません。携帯電話は、事務所に忘れてしまって……」
P「あぁー、それでか……あはは」
貴音「プロデューサー……ありがとうございます」
貴音「どうぞ、これで……」スッ
P「あぁ、ハンカチか。ありがとう」
P「ふぅ……ありがとうな、ハンカチ洗って返すよ」
貴音「お気遣い無く」
37: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 17:26:07.67 ID:/86ZOg8aO
P「それで、何で急に出て行ったんだ?」
貴音「…………」
P「もう急用は済んだのか?」
貴音「そう……ですね。今から、ですね……」
P「今から?」
貴音「えぇ……月を、眺めたかったのです」
貴音「月は見ているだけでも心を癒し、落ち着かせてくれます」
貴音「その月の魅力に、私は惹かれているのです」
P「そうなのか……でも、それって急用じゃ無いんじゃ……」
P(………あれ?)
P(月明かりで今気付いたが……)
38: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 17:40:07.82 ID:/86ZOg8aO
P「貴音……目、赤くないか?……腫れてる?」
貴音「……!!」
貴音「い、いえ、そのような事は……」
貴音「これは……その……」
P「………もしかして、泣いてたのか?」
貴音「……………」
P「……急用っていうのは嘘で、本当は1人で泣いてたのか?」
P「原因は、さっきのフェアリー解散の事なのか?」
貴音「……………」
39: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 17:45:36.23 ID:/86ZOg8aO
P「……貴音」
P「一人で悩みを溜め込まないで、俺に相談してほしい」
P「力になれるなら、なりたいんだ」
P「俺は、お前のプロデューサーだからさ」
貴音「………プロデューサー……」
貴音「……………」
貴音「………ぷろじぇくと・ふぇありーは…」
貴音「私にとって、大切な居場所だったのです」
貴音「活動を始めた頃、不安が多く、心細い私を」
貴音「暖かく迎え入れてくれた、響、美希……」
貴音「掛け替えのない友人であり、大切な居場所だったのです」
40: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 17:46:47.25 ID:/86ZOg8aO
貴音「……それが、もう無くなると思うと……」
貴音「…………うぅっ…」グスッ
P「貴音……」
P(……フェアリーを一番想っていたのは、貴音だったようだな……)
P(961プロにいた頃のように、また、一人で苦しんで、一人で泣いて……)
P(……………)
P「……貴音」
P「もし、お前が寂しくなったり、誰かに頼りたくなったりしたら、俺に甘えてくれ」
貴音「……甘える、のですか?」
P「あぁ、貴音が辛い時、嫌な気持ちになった時は、俺に頼って欲しいんだ」
P「俺が、必ず貴音の力になるから。して欲しい事は何でもする」
P「約束するよ、もう貴音を泣かさないって」
貴音「…………プロデューサー……」///
41: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 17:52:20.46 ID:/86ZOg8aO
P「……ま、まぁ、俺じゃ頼りないかも知れないがな」
P「あははは……」
貴音「………ふふふ」///
貴音「その様な事は、ありませんよ」
貴音「とても、信頼しております」
貴音「あなたがいたから、私、四条貴音は765プロへと来たのですから」
P「……貴音」
貴音「……では、お言葉に甘え、今日から存分に甘えさせていただきますね」
貴音「……あなた様」///
42: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 17:59:34.28 ID:/86ZOg8aO
P「……という事を、約束しちゃって……」
伊織「それで、何でキスになるのよ……」
貴音「他の方がプロデューサーに構っている時」
貴音「とても寂しい気持ちになり、羨ましく思い、私も甘えたくなり……」
貴音「つい、同じ事を……」///
P「……らしいんだ」
伊織「らしいんだ、じゃないわよ!!」
P「最初に俺に甘えて来たのは、春香が転けて来た時だったなー」
P「その時貴音に、一日中抱き枕にされてな」
貴音「春香がぎゅっ、とされているのを見たら、羨ましくなり…」
伊織「だからって、一日中抱きつく何てありえないわよ!!」
44: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 18:03:59.32 ID:/86ZOg8aO
P「でも、貴音に約束しちゃったし……」
P「貴音がして欲しい事は、出来る限りする……って」
伊織「だからって、されるがままじゃダメに決まってるでしょ!」
伊織「それに、さっきのキ、キスはもっと無いわよ!キスは!!」
貴音「あれは、美希が発端なのですが……」
伊織「美希も問題あるけど、あんたもあんたよ!」
伊織「いい!?あんたはただ
、他の子に妬いてるだけ!」
伊織「いわゆる、嫉妬よ!嫉妬!」
貴音「嫉妬……ですか」
45: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 18:07:58.43 ID:XLm5GKhH0
伊織「確かに、頼りたい時にはこいつに頼ればいいわ」
伊織「だからと言って、その約束を利用してプロデューサーにこんなことはしちゃいけないわ!」
貴音「こんな事とは……どのような事なのでしょうか?」
伊織「そ、それは……こ、恋人みたいに、キ、キス、とか……」///
貴音「なんと!こ、恋人、ですか!?」
貴音「私はただ、皆と同じ事をしたいので、同じ事をしたまでなのですが……」///
伊織「……それはそれで、ウチの事務所の人達の問題ね……」
伊織「とにかく、ちゃんと自分の行動を見直しなさい!分かった?」
貴音「はい、分かりました」
P「これで、解決かな……?」
伊織「あんたもあんたよ!バカプロデューサー!!」
P「え、えぇ!?俺も!?」
47: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 18:14:06.16 ID:XLm5GKhH0
伊織「他の子にデレデレして、恋人紛いな事をして!」
P「俺だって、断ろうとしてるんだがなぁ……」
伊織「ダメならダメって、ハッキリ言いなさいよ!!」
P「は、はい……」
伊織「いい!?2人とも!?ちゃんと、自分の行動を見直しなさいよ!!」
貴音・P「は、はい……」
伊織「ふぅ……もう、いいわよ」
P「あー……怖かった」
貴音「…………………」
48: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 18:20:37.00 ID:XLm5GKhH0
次の日 事務所
ガチャッ
伊織「はぁ……早く、エレベーター直らないかしら……」
伊織「……あら?部屋の奥から声が……」
た、貴音ぇ……駄目だって……
伊織「……プロデューサーの声?」
伊織「何の話してるのかしら……」スタスタ
貴音「……………」スリスリ
P「………や、やぁ、伊織」
伊織「………………」
伊織「何で貴音が、あんたの肩に寄り添ってんのよ……」
貴音「………………」スリスリ
50: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 18:27:19.59 ID:XLm5GKhH0
貴音「先日伊織に言われた通り、自分の行動を見直したのです……」
貴音「しかし、もしまた他の方が羨ましくなったのならば、どうすればいいか……」
貴音「そのような疑問が生まれたのです」
貴音「私はその疑問を解決するが為、解決策を考えに考えました」
貴音「そして、閃いたのです」
貴音「私が皆より先に、羨ましい事をすれば、羨ましくなくなる……と!」
伊織「……………」
P「………だって」
貴音「ですので、今それを実行しているのです」スリスリ
伊織「…………はぁ」
伊織「もう、好きにして……」スタスタ
51: ◆p3yuNM37DY 2014/09/19(金) 18:28:40.31 ID:XLm5GKhH0
P「…………」
貴音「伊織も、納得してくれたようですね」
P「納得というより、呆れられたような……」
貴音「…………あなた様」
P「ん?」
貴音「……こう、体を密着させていると」
貴音「暖かく、良い心地になれますね……」///
貴音「あなた様の体温が、伝わってきます……」///
P「……そうだな」
P「貴音の気が済むまで、こうしていいぞ」
貴音「はい……」
貴音「では……ずっと、こうしていましょう」
貴音「………あなた様」///スリスリ
完