【我那覇響SS】響「ぐがー ぐがー」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 09:40:26.73 ID:jbwJB0S40
響「ってそれイビキやーん!」

千早「……」

響「…イビキやーん」

千早「……」

響「……」

千早「……」

春香「あっ!響ちゃーん!」

千早「ブフォッ」

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 09:45:58.69 ID:jbwJB0S40
ポスッ

千早「あら?」

響「……」

千早「コーヒーフレッシュを落としてしまったわ」

響「……」

千早「ちっぱい、ちっぱい♪」コツン

響「……」

千早「……」

響「千早…」

千早「何も言わないで」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 09:51:39.32 ID:jbwJB0S40
響「自虐ネタは禁止にしよう」

千早「そうね…」

春香「えっと…何やってるの?」

響「暇つぶしだぞ」

春香「へー…」

千早「次は春香の番ね」

春香「えっ!?」

響「自分、千早がやったんだ。順番としては春香だろ?」

春香「えっ、私参加してないよ!?」

千早「はやく」

響「はやく」

春香「えぇー…」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 09:57:11.40 ID:jbwJB0S40
春香「えぇーっと…」

響「ワクワク」

春香「ハルカです…」

千早「……」

春香「みんなに『普通』って言われるとです…」

響「……」

千早「……」

春香「ハルカです…」

響「……」

千早「……」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 09:58:51.46 ID:jbwJB0S40
春香「……」

響「……」

千早「……春香」

春香「…うん」

千早「帰って」

春香「ひどい!」

響「帰れ!」

千早「帰れ!」

春香「うわぁーん!!」ダダダッ

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 10:02:54.45 ID:jbwJB0S40
千早「我那覇さん」

響「何?」

千早「まな板ネタは…」

響「無し」

千早「そう」

響「千早のためを思っての判断だぞ」

千早「わかってるわ…」

響「……」

千早「……」

響「……」

千早「あら?結構酷くないかしら?」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 10:07:22.46 ID:jbwJB0S40
響「ぐぐぐ…」

千早「どうしたの我那覇さん。ボディービルダーごっこ?」

響「仮面ライダーBLACKの変身ポーズ」

千早「反応に困るわ」

バッ バババッ

響「自分、太陽の子!」

響「仮面ライダー ブラァーッ!」

千早「困るわ…」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 10:14:05.29 ID:jbwJB0S40
千早「あおいーとりー」

響「……」

千早「もしーしあわーせー」

響「……」

千早「ちかくーにーあぁーってもー」

響「……」

千早「私なら飛ばないわね」

響「……」

千早「……」

響「……」

千早「…みらいーをしんじてー」

響「えっ!?」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 10:29:34.32 ID:jbwJB0S40
伊織「あら、珍しい組み合わせね」

千早「おはよう、デコちゃん」

伊織「おはよう、ちは…」

千早「……」

伊織「は?」

響「はいさい!伊織!」

伊織「え、えぇ。おはよう、響」

千早「? どうかした?」

伊織「…聞き間違いだと思うんだけど」

千早「何の事?デコちゃん」

伊織「やっぱり言ってるわね!デコちゃん言うな!」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 10:40:15.45 ID:jbwJB0S40
響「何怒ってるんだ?」

伊織「私はデコじゃないからよ!」

千早「そんな事ないわ、みな…デコちゃん」

伊織「言い直してまで失礼な事を言うんじゃないわよ!」

千早「失礼?そうなのかしら」

響「自分には良くわからないぞ」

伊織「アンタたちはココで何やってるのよ!」

千早「暇つぶし」

響「暇つぶし」

伊織「……」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 10:48:16.00 ID:jbwJB0S40
伊織「…春香が隅で体育座りしてるのって」

春香「……」

千早「知らないわ」

響「知らないぞ」

伊織「…そう」

春香(あ、話済ませちゃうんだ)

伊織「レッスンしないの?」

千早「3時からレコーディングなの」

響「自分は仕事ー」

伊織「何時から?」

響「わかんない」

伊織「は?」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 10:55:04.66 ID:jbwJB0S40
響「わかんないから朝から来てプロデューサーに聞こうと思ったんだけど」

伊織「まだ来てないのね」

響「今日は一緒に行く予定だからね。ここで待ってれば問題は無いさー」

伊織「ふーん」

千早「み…デコちゃんは?今日はオフのはずよね」

伊織「…まだ続いてたの、それ」

響「今やめないとタイミング逃すぞー」

伊織「今日は…何となく、かしらね」

千早「暇なの?」

伊織「…まぁ、そうね」

千早「…暇つぶし、していく?」

伊織「遠慮するわ」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 11:08:45.54 ID:jbwJB0S40
やよい「あー!伊織ちゃん!」

伊織「あら。おはよう、やよい」

千早「おはよう、高槻さん」

響「おはよう、やよい!」

やよい「千早さん、響さん、おはようございますー!」

千早「高槻さんはお仕事?」

やよい「はい!もう少ししたら出ます」

伊織「ねぇ、やよい。私も着いて行って良い?」

やよい「え?いいよ。でも何で?」

伊織「…率直に言って暇なのよ」

響「じゃあ自分達と…」

伊織「いやよ。今日のアンタたち気持ち悪いもの」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 11:17:51.24 ID:jbwJB0S40
P「ただいまー」

雪歩「ただいま戻りましたぁ」

やよい「あっ、プロデューサー!」

P「おぉ、来てたのか。早いな」

雪歩「おはよう、やよいちゃん」

やよい「おはようございまーっす!」

千早「おはよう、萩原さん」

響「おはよー!」

伊織「おはよう」

雪歩「おはよう、みんな」

P「ん?三人とも何してんだ?」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 11:23:54.46 ID:jbwJB0S40
伊織「暇つぶし」

千早「暇つぶしです」

響「プロデューサーを待ってたんだ」

P「俺を?何で」

響「今日のスケジュールわかんなかったからさ」

P「電話で聞けばいいのに…。今日は4時から俺と一緒にTV局だな」

響「4時かぁー…長いなぁ」

P「千早も早すぎじゃないか?」

千早「どうせ家に居ても音楽を聴くぐらいですし。少しは皆とコミニケーションをはかろうかと」

みんな『えっ!?』

千早「え?」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 11:29:25.76 ID:jbwJB0S40
千早「変、…ですか?」

P「い、いや!驚いただけだ!」

伊織「ホントに今日は変だったのね…」

千早「そう…」

伊織「べ、別に悪いことだなんて言ってないじゃない!」

響「どうしたんだ?珍しいよね、千早がコミニケーションだなんて」

千早「何となくね」

響「そっか」

春香「コミニケーションで『帰れ!』とか言っちゃうんだ…」

P「春香?」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 12:59:28.90 ID:jbwJB0S40
春香「いいんです…ほっといてください…」

P「そうか」

春香「あれっ!?」

P「え?」

春香「いやいや、おかしいですよね?今のはもう少し食いつくトコでしょう?」

P「お、もうこんな時間か。そろそろ出ないと」

春香「わかりやすく流された!」

雪歩「あのぅ。お茶を煎れたので、飲んでいかれませんか?」

P「お、悪いな。じゃあもう少しだけ」

春香「しかも時間に余裕あった!」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 13:10:36.89 ID:jbwJB0S40
やよい「あ、そうだプロデューサー」

P「どうした?」

やよい「今日伊織ちゃんが私の仕事に一緒に行っていいかって…」

P「それは別に構わないが…」

伊織「お願い。最近やよいと一緒に居れる時間少ないし」

P「まぁ伊織ならむこうの印象も良いだろうしな。ただ、ホントに見学だけだぞ?」

伊織「今日は働く気分じゃないわ」

P「そっか。よし、じゃあそろそろ行くか。雪歩、お茶ありがとな。美味しかったぞ」

雪歩「あ、ありがとうございますぅ」

千早「いってらっしゃい」

響「また後でねー」

春香「いってらっしゃーい…」

やよい「いってきまーっす!」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 13:37:18.46 ID:jbwJB0S40
バッ

千早「…我那覇さん?今度は何?」

スゥ…ッ

千早「空手、…かしら?」

響「変…」

バッ バッ

響「身ッ」

バッ ババッ

響「仮面ライダーブラァーッ」

千早「……」

バババッ

響「アァールェッ」

千早「困るわ…」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 13:44:37.36 ID:jbwJB0S40
雪歩「…春香ちゃん、アレは何をやってるの?」

春香「暇つぶしらしいよ」

雪歩「暇つぶしなんだ…」

千早「我那覇さんは…好きなの?仮面ライダー」

響「いや、別に」

千早「え?」

響「かっこいいとは思うけど、見た事はないんだ」

千早「でも今ポーズを…」

響「BLACKもRXも見た事は無いけど、変身ポーズがすっごく気に入ってさ」

千早「確かにかっこいいわね」

響「だろー!?いっぱい練習したんだ」

千早「番組を見ずに?」

響「うん」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 14:02:31.46 ID:jbwJB0S40
雪歩「お茶どうぞ」

千早「ありがとう、萩原さん」

響「雪歩、にふぇ~で~びる」

雪歩「うふふ、どういたしまして」

春香「あ、そうだ。さっき出しそびれちゃったけど」ゴソゴソ

響「春香、これって」

春香「サーターアンダギーだよ、サーターアンダギー!」

雪歩「春香ちゃん、これもしかして作ったの?」

春香「そうなの。響ちゃんに作り方教えてもらってね」

千早「サーターアンダギー?」

響「沖縄のお菓子さー」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 14:14:14.28 ID:jbwJB0S40
千早「…不思議な形ね」

響「ふふん。自分はサーターアンダギーにはちょっとばかしうるさいからな!」

雪歩「ほんと?」

響「ごめん。正直そうでもない」

千早「でも、沖縄の味を知っているのは我那覇さんだけじゃないかしら」

春香「そうだねぇ。私も一度響ちゃんの食べさせてもらったけど」

春香「自分の食べてみて『これでいいのかな?』って思っちゃった」

雪歩「私も沖縄行った事無いから…」

響「な、なんかちょっと…プレッシャー感じてきたぞ…」

春香「美味しく出来たとは思うんだけど」

千早「我那覇さんがオッケーを出すかしら」

響「そ、そんな言い方やめてよー!食べにくいじゃんかー!」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 14:25:49.03 ID:jbwJB0S40
千早「いただきます」

雪歩「いただくね、春香ちゃん」

春香「はいはーい。どうぞー」

モグモグ…

春香「ど、どうかな?」

千早「ドーナッツみたいなのね」

雪歩「あ、確かにそうかも」

春香「美味しい?」

千早「えぇ。とても美味しいわ」

雪歩「うん。春香ちゃんはお菓子作るの上手だねー」

春香「よかったー。響ちゃんは?」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 14:33:57.70 ID:jbwJB0S40
響「このサーターアンダギーは出来損ないだ。食べられないよ」

春香「えっ」

千早「そうかしら?美味しいと思うけど」

響「可哀想に。本物のサーターアンダギーを食べた事がないんだな」

雪歩「なんだとぉ!し、失礼な奴だぁ!」

春香「ゆ、雪歩まで変になった!?」

響「一週間後、またココに来てください。本物のサーターアンダギーを食べさせてあげますよ」

雪歩「よ、よぉし!言ったなぁ!嘘だったらしょうちしねぇぞぉ!」

春香(あ、何か元ネタがあるのかな)

千早「どうしたのかしら?萩原さん」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 14:40:47.92 ID:jbwJB0S40
響「ちょっと固いかも。春香、ミキサー使った?」

春香「え?あ、うん。使ったよ?」

響「泡だて器使って、手でやった方が、もっとふんわりするよ」

春香「へー!そうなんだ!」

響「味はすっごく美味しいよ。自分のよりアッサリしてるから食べやすいし」

貴音(モグモグ)

春香「えへへ…ありがとう、響ちゃん。ちょっと砂糖を減らしてみたんだ!」

雪歩「あ、でも私、響ちゃんのも食べてみたい」

響「じゃあ一週間後…じゃなくても良いか。今日は無理だから、明後日持ってこようか?」

千早「一週間後じゃなくて良いの?」

貴音(モグモグ)

雪歩「あ、さっきのは『美味しんぼ』って漫画のパロディ?って言っていいのかな?」

響「雪歩が知ってて助かったぞ。あのままじゃ春香に酷い事言って終わってたさー」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 14:49:40.96 ID:jbwJB0S40
春香「じゃあ私も明後日持ってくるよ!リベンジですよ、リベンジ!」

千早「食べ比べが出来るのね」

春香「あー…比べられちゃうのは…」

響「ふふん!完璧な自分に恐れをなしたな!」

春香「いやいや、美味しく作りすぎて響ちゃんのお株を奪ってしまわないかと」

響「なにおう!こうなったら勝負だぞ!」

春香「望むところだよ、響ちゃん!」

貴音「食べ比べ…。まこと、良き考えです」

千早「四条さんは食べたいだけですよね」

貴音「うふふ…とっぷ」

春香「シークレットには、なってないと思いますけど…」

雪歩「誰もつっこまないんだ…。四条さんがいつの間にか居る事に」

響「もう慣れたさー」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 14:57:20.17 ID:jbwJB0S40
真「雪歩ー?」

雪歩「真ちゃーん」

真「あっ。サーターアンダギーだ。響が作ったの?」

響「ううん。春香」

真「おいしそー。一個貰っていい?」

春香「どうぞー。一個といわず何個でも」

雪歩「私お茶入れてくるね」

千早「今日は仕事?」

真「いいや。オフだから、これから雪歩とショッピングに行こうって約束してたんだ」

春香「いいなー」

雪歩「あ、じゃあ春香ちゃんも一緒に行く?」

春香「私もうすぐレッスンだよー」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 15:08:43.36 ID:jbwJB0S40
真「へっへー。じゃあ頑張ってねー」

春香「うぅー。はーい。行ってきまーす」

貴音「では、私もそろそろ」

響「貴音は今からどうすんの?」

貴音「私はろけ現場に赴かなければなりませんので」

響「そっか。…あれ?今日何の収録?」

貴音「『らぁめん探訪』です」

真「えっ?」

貴音「どうかしましたか、真?」

真「え、だって今までサーターアンダギー沢山食べてましたよね?」

貴音「空腹でしたので…」

真「これからラーメン食べるのに?」

貴音「? そうですが」

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 15:16:50.53 ID:jbwJB0S40
響「貴音の胃袋は宇宙さー」

春香「さっきから、ちょいちょい古いよね響ちゃん」

響「わかる春香も同類さー」

真「毎回驚かされるなぁ、貴音さんには…」

雪歩「すごいですぅ…」

貴音「む。そろそろ向かわなくては」

真「あ、ごめんなさい。引き止めちゃって」

貴音「ギリギリになってしまったのは私の責任です。では、ごきげんよう」

真「はーい。いってらっしゃーい」

響「また明日ー」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 15:22:21.93 ID:jbwJB0S40
響「あれ?春香まだ居たの?」

春香「えへへ…。教材忘れてちゃった。もう一回、いってきまーす」

真「雪歩、そろそろボクたちも行こうか」

雪歩「うん、そうだね。じゃあ千早ちゃん、響ちゃん、バイバイ」

千早「えぇ。いってらっしゃい」

響「お土産よろしくなー」

真「アハハ…。いってきまーす」

千早「……」

響「……」

千早「…急に寂しくなったわね」

響「そうだなぁ」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 15:31:05.83 ID:jbwJB0S40
千早「……」

響「……」

千早「…おいしいわね、コレ」

響「でしょ?サーターアンダギーね」

千早「でも、我那覇さんは不満が…」

響「ふ、不満って訳じゃないけど…。せっかくだから、もっと美味しくなるコツをと…」

千早「…美味シーサー」

響「ブフォッ」ゲホッゴホッ

千早「あ、ごめんなさい」

響「不意打ちは卑怯だぞ!」

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 15:36:36.71 ID:jbwJB0S40
響「布巾とってくるね」

千早「あ、私が行くわ」

響「いいよ、自分が汚しちゃったんだし」

千早「その原因は私が作ったのだから」

響「そうだね。じゃあ頼むよ」

千早「えっ」

響「え?」

千早「あ、いえ。じゃあ」

響「ありがとねー」

千早「美味シーサー…プフッ…」

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 15:58:51.91 ID:jbwJB0S40
響「うーん。結構あると思ったけど、もう残り少ないなぁ」

千早「四条さんが随分食べていたものね」

響「やっぱり貴音は大食いだなー」

千早「大食いという域にはおさまりきれてない気がするけれど…」

律子「あら?」

響「律子ー。おはよー」

千早「おや、秋月律子ではありませんか」

律子「何よソレ。貴音のマネ?」

響「今日はずっとこんな感じだぞ」

律子「熱でもあるのかしら」

千早「うふふ、トップシークレットです」

律子「私を呼ぶときは『律子嬢』の方が多いわよ」

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 16:16:14.32 ID:jbwJB0S40
響「めずらしいね、私服なんて」

律子「そうかもね。私も久しぶりにスーツ以外で来た気がするわ」

千早「今日はどうしたの?」

律子「あずささんと一緒に、双海姉妹のおもり」

響「遊びに行くのか?」

律子「まーぁねー」

千早「あの2人も一緒なら…遊園地あたりかしら」

律子「おっ、鋭いわね」

響「おー、すごいぞ千早。名探偵みたいだ」

千早「ふふん」

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 16:25:53.23 ID:jbwJB0S40
律子「あずささん、ちゃんと来れるかしら…」

響「さすがに事務所は大丈夫だろー」

律子「そうとも限らないのよねぇ」

千早「あらあら~」

響「…千早?」

千早「何かしら~?響ちゃん~」

響「マネをしても…胸は…」

千早「やめなさい。それ以上は命に関わるわよ」

律子「何?」

響「さっき千早は、美希や貴音のマネをしてたんだ」

律子「……」

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 16:39:39.11 ID:jbwJB0S40
響「自虐ネタはダメだって言ったろー」

千早「自虐じゃないわ。微かな希望よ」

律子「そんな希望無いわよ…」

千早「酷いわ、律子…」

律子「あっ!いや、別に見込みが無いとかじゃなくてね!マネをしたって…」

響「喋り方で成長したわけじゃないと思うぞ」

千早「…ハッ!確かに…違うかもしれない…!」

律子「『かも』じゃないわよ」

106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 16:45:27.06 ID:jbwJB0S40
prrrrrr…

律子「あずささん…?」

pi

律子「もしもし」

あずさ『律子さんですか~?すいません、道に迷ってしまって~』

律子「はいはい。今どこかわかりますか?」

あずさ『見た事のあるカエルさんのお人形があるので、近くだとは思うんですけど~』

律子「カエルの人形…あの薬局かしら?わかりました。すぐ行きますね」

あずさ『すいません~』

pi

律子「って訳で、ちょっと迎えに行ってくるわ。亜美と真美が来たら伝えておいてくれる?」

千早「わかったわ」

響「伝えておくぞー」

108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 16:49:42.54 ID:jbwJB0S40
千早「……」

響「……」

千早「……」

響「…そういえばさ」

千早「何?」

響「さっきあずささんのマネしてる時に気付いたんだけど」

千早「あなたから蒸し返すとはね」

響「ち、違うぞ!その話じゃない!」

千早「『その』?『その』って何を指しているのかしら」

千早「…ナニを?」

千早「……7」

響「もういい加減にしてよー!話が進まない!」

112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 17:04:32.23 ID:jbwJB0S40
千早「で、何かしら」

響「うーん。千早ってさ、あずささんや春香の事は『あずささん』とか『春香』って呼ぶよね」

千早「えぇ、そうね」

響「でも自分や貴音の事は『我那覇さん』とか『四条さん』って呼ぶでしょ?」

千早「そうね、それがどうかしたの?」

響「…うーん。わからない?」

千早「?」

響「まぁ自分から言うのも違う気がするけどさ、自分の事呼ぶ時に」

『ならば!応えよドモン!』

千早(ピクッ)

響「えっ?」

『流派!東方不敗はァ!!』

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 17:20:40.50 ID:jbwJB0S40
千早「王者の風よ!」

響「えぇ?」

亜美「全新!」

千早「系列!」

真美「天破侠乱!」

響「な、何?」

亜美・真美「見よ!東方は!」

亜美・真美・千早「赤く燃えているゥウ!!!」

響「何なんだよー!」

亜美「はよ→! ひびきん、千早お姉ちゃん」

真美「はよ→」

119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 17:30:18.78 ID:jbwJB0S40
亜美「あっれ→?てっきり律っちゃんが一番だと思ったのに」

千早「律子ならさっき、あずささんを迎えに行ったわよ」

真美「そっか→」

響「なぁ…さっきの何だ?新しい挨拶?」

真美「ん?Gガンだよ→」

響「じーがん?」

亜美「Gガンダムですよ、Gガンダム!」

響「ガンダムなのか?」

千早「ガンダムでありながら、格闘を主力とする異色のモビルスーツの作品よ」

響「格闘?殴りあうのか?」

亜美「そのと→り!」

122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 17:38:26.99 ID:jbwJB0S40
響「ふぅーん…」

亜美「あっれぇ!?なんか興味なさげ!?」

真美「ねぇねぇ、千早お姉ちゃん。律っちゃんどこまで迎えに行ったの?」

千早「さぁ?…あ、でも近くのカエルのある薬局とか言ってたわね」

響「だってぇー。何か熱く語られそうなんだもん」

亜美「んっふっふ→!それはGガンを熱く語って欲しいって事ですなぁ?」

真美「あそこかぁ。じゃあ片道15分ぐらいかなぁ」

あずさ「あらあら~。じゃあ後、20分ぐらいかしらね~?」

響「え?」

千早「え?」

124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 17:49:20.23 ID:jbwJB0S40
真美「え!?なんであずさお姉ちゃんがいるの!?」

あずさ「え~?ダメだったかしら~?」

亜美「そもそもの企画の原案としてはだね、『ガンダムでプロレスを』という」

千早「あの…あずささんは道に迷っていたのでは?」

あずさ「それがね~、気がついたらココに着いていたの~。習慣って怖いわね~」

響「どうしよう。亜美の変なスイッチ押しちゃったぞ」

千早「確かに怖いですけど…」

亜美「主人公ドモン・カッシュは、デビルガンダムを作り出した事で、母親が死ぬ原因を」

真美「あ、そうだ。律っちゃんに連絡しなきゃ」

千早「そうね。早く呼び戻した方がいいわ」

亜美「キングオブハートの称号は、師匠である『マスターアジア』の」

125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 17:59:06.68 ID:jbwJB0S40
prrrrrr

pi

真美「律っちゃーん」

律子『真美?どうしたの?』

真美「あずさお姉ちゃん事務所に来た→」

律子『えぇ!?』

あずさ「すいません~。何故か着いちゃってました~」

律子『そ、そうですか…。じゃあ今から事務所に戻りますね』

pi

千早「出て行ったのが5分ぐらい前だから、5分ぐらいで戻ってくるでしょうね」

真美「何コレ美味しそ→!」

響「春香が作ってくれたサーターアンダギーだぞ」

127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 18:07:13.87 ID:jbwJB0S40
真美「食べていいの?」

響「皆に食べて欲しいんだってさ」

真美「じゃあいただきま→す」

響「お茶煎れてくるね」

あずさ「いいわよ響ちゃん~。私がやるわ~」

響「あずささんもアンダギー食べてるといいさー」

千早「亜美は食べないの?」

亜美「え?」

千早「アンダギー?って言うらしいわ。沖縄のお菓子なんですって」

亜美「ひびきんが作ったの?」

真美「はるるんだってさ→」

131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 18:14:36.16 ID:jbwJB0S40
亜美「ん→!おいし→!」

あずさ「おいしいわね~。…あら?この香りは…」

響「さんぴん茶だぞ。千早もどうぞ」

千早「ありがとう。…さんぴん茶?」

あずさ「ジャスミンティーね~」

千早「ジャスミン…。いい香りね」

真美「どったの?コレ」

響「自分が時々飲みたくなるから、事務所に置いてるんだ。好きに飲んでくれて構わないぞ」

亜美「今日は沖縄尽くしだNE!」

律子「ただいまー」

真美「あ、律っちゃんおかえりー」

133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 18:20:54.80 ID:jbwJB0S40
律子「あら?良いにおい…」

響「さんぴん茶だぞ。律子もどうぞ」

律子「ありがとう。あら、サーターアンダギーもあるのね」

響「春香が作ってくれたんだ。事務所の皆で食べてってさ」

あずさ「あんまり食べると太っちゃうかしら…」

千早「……」

律子「さぁて、そろそろ行きますか」

あずさ「はい~」

亜美「待ってたぜェ!」

真美「待ちかねたぜェ!」

134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 18:25:52.31 ID:jbwJB0S40
千早「いってらっしゃい」

亜美「じゃ→ね→」

真美「いってきま→す」

響「お土産よろしくなー」

千早「我那覇さん…お土産頼みすぎじゃない…?」

響「そうかな?」

千早「そうよ」

響「そうかも…」

千早「……」

響「……」

千早「…また寂しくなったわね」

響「うん…」

135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 18:34:47.57 ID:jbwJB0S40
千早「そういえば、さっきは何を言おうとしてたの?」

響「さっき?」

千早「亜美、真美が来る前よ」

響「あぁー…あれなー…」

千早「……」

響「えっとね、千早はさ…」

千早「…何かしら?」

響「自分の事、『響』って呼ばないのか?」

千早「え?」

響「なんかさ、苗字で呼ばれて距離感じちゃってたんだ」

千早「ご、ごめんなさい…」

響「あ、違うの!今日一日で自分の勘違いだってわかったから!」

138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 18:42:20.33 ID:jbwJB0S40
千早「そう…でも…」

響「変なこと聞いちゃってごめんね。別にそう呼んでくれって事じゃないから」

千早「いえ。確かにちょっと距離を置いた部分があったかもしれないわ」

響「そうなの?」

千早「春香と比べて…って意味だけどね」

響「二人は親友だもんね」

千早「そうなのかしら?」

響「そうだよ」

千早「そうかもしれないわ」

響「『かも』じゃないさー」

139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 18:47:57.55 ID:jbwJB0S40
千早「……」

響「……」

千早「あの…」

美希「ハァーニィイー!!」

千早(ビクッ)

響「うわ!」

美希「あれ?ハニーが居ないの」

千早「プロデューサーならまだ帰ってこないわよ」

美希「なーんだ。急いで損したの」

響「食べる?」

美希「なぁに、それ?」

142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 18:55:30.93 ID:jbwJB0S40
響「サーターアンダギー」

美希「食べもの?」

響「お菓子だぞ」

美希「いただくの」

千早「……」

美希「んー♪おいしいのー!」

千早「はい、美希。さんぴん茶よ」

美希「ありがとうなの、千早さん。…さんぴん茶?」

響「沖縄のお茶さー。サーターアンダギーも沖縄のお菓子なんだ」

美希「おきなわ?じゃあコレ、響がもってきてくれたの?」

響「さんぴん茶はそうだけど、アンダギーは春香だぞ」

美希「春香ってこんなお菓子も作れるんだー」

千早「作り方は響が教えたらしいわ」

144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 19:02:34.60 ID:jbwJB0S40
響「!」

美希「ふーん。そうなんだ。ありがとね、響」

響「あ、いあ」

美希「春香にもお礼のメールしとこっと」

千早「もうこんな時間なのね…」

千早「じゃあ私、行くわ」

美希「あれ?どこか行くの?」

千早「レコーディングよ」

美希「いいなぁー」

千早「多分直帰だから。また明日、響、美希」

美希「ばいばーい、なの」

響「う、うん。また明日…」

148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 19:08:57.01 ID:jbwJB0S40
美希「あふぅ…。なんかお菓子食べたら眠くなっちゃったの…」

響「もうすぐプロデューサー帰ってくるんじゃないかな?」

美希「ハニーが帰ってきたら起こしてほしいのー」

響「まぁいいけど…」

美希「すやすや…」

響「寝つきいいなぁ」

響「……」

響「『響』…か」

響「……」

151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 19:13:44.21 ID:jbwJB0S40
P「響ー?」

響「あ、プロデューサー」

P「おっ、美味そうだな。サーターアンダギーか」

響「春香が作ってくれたんだ」

P「へぇー」

P「……」

P「…え?俺春香に嫌われてるの?」

響「出すの忘れてただけだって」

P「そっか。もらっていいのかな?」

響「いいでしょ。さんぴん茶飲む?」

P「あぁ、ありがとう」

152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 19:17:52.34 ID:jbwJB0S40
響「はい、どうぞ」

P「ありがとう。一人だけか?」

響「あ」

美希「はぁーにぃー!」

P「のわっ!み、美希!」

美希「ぶー!響ー!起こしてって言ったのにー」

響「ごめんごめん。でも起きたんでしょ?」

美希「愛の力に不可能は無いの!」

P「なんでそんな壮大な雰囲気出すんだ」

154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 19:26:02.80 ID:jbwJB0S40
P「よっし。そろそろ行くか」

響「あ、うん」

美希「えー!行っちゃダメなのー!」

P「無茶言うな。響は準備出来てるのか?」

響「大丈夫だぞ」

美希「ぶーぶー!」

P「…美希も着いてくるか?」

美希「え?いいの?」

響「自分は構わないぞ」

美希「いくのー!」

157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 19:44:51.72 ID:jbwJB0S40
響「今日は皆に会えて楽しかったぞ」

P「そっか。良かったな」

響「うん!」

響「それに、とっても嬉しい事があったんだ」

美希「なーに、嬉しい事って?」

P「俺も知りたいな」

響「美希はもう知ってるぞ」

P「何なんだ?」

美希「えー?なんのこと?」

P「美希もわからないのか?」

響「でも、何となく秘密だぞ!」

響「ぐがー ぐがー」
おわり

159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 19:46:54.81 ID:jbwJB0S40
長いなオイ
何だよこれ

163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 19:50:05.34 ID:jbwJB0S40
一発ネタのつもりだったんだけどな…

途中何も言わずに抜けたのに保守してくれてありがとね
感想も嬉しかったよ、ありがとう

165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 19:53:06.47 ID:jbwJB0S40
しゃ、社長と一緒に仕事に出てただけだから(震え声)

175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/27(木) 20:11:26.13 ID:jbwJB0S40
最後にごめんね時間的に無駄に長くしてしまって

ありがとうございました

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