24 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/18(木) 22:13:21.70 ID:FI/wabBY0
凛「プロデューサー」
P「何だよ」
凛「プロデューサーって結構ひねくれてるよね」
P「は?どこがだよ。ちょっと悪態ついてる所はあるがそれだけだろ」
25 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/18(木) 22:27:12.31 ID:FI/wabBY0
凛「うん、なんていうかな、ひねくれっていうよりツンデレに近い感じ?」
P「ツンデレ?」
凛「そう。だってさ、卯月と初めて会ったときもさ
」
卯月『プロデューサーさん、島村卯月です!m』
P『名前なんかプロデュースするって決まったときにもう知ってる。そんなことより自分がどんな風になりたいか、どういうアイドルになりたいか教えてくれ』
卯月『ぅ、は、はい!私はトップアイドルになれるように頑張ります!』
P『いや、頑張りますじゃないんだよ。どんな風になりたいか教えろっていったよな』
卯月『うぅ、は、はい、すいません・・・』グスッ
P『ぁ・・・ん、ゴホン!あー、これ独り言だけど一言目に頑張るって言葉が出てくるのはすごいなー。頑張るって言われると俺も頑張りたくなっちゃうなー』チラッ
卯月『ぇ?あ、ありがとうございます!島村卯月、頑張ります!』
P『べ、別にお前に向けていった訳じゃないからな!俺の独り言だからな!』
26 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/18(木) 22:40:19.39 ID:FI/wabBY0
凛「・・・ってさ」
P「ち、違う!あれは独り言だ!」
凛「でもさ、独り言ってことは本心はそう思ってるってことでしょ?」
P「っ!い、いやあれはだな!・・・っそうだ!そう!ちょっと思い浮かんだ僅か0.1%、いや0.01%にも満たない気持ちが口に出ただけだ!」
凛「ふーん、まぁいいけど」
P「ていうか凛!お前はこんなところで喋ってないで早くレッスン行ってこい!俺も仕事があるんだ!」
凛「はーい、行ってきまーす」
27 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/18(木) 22:50:50.89 ID:FI/wabBY0
P「ったく、何なんだ。人をツンデレだなんだ言っておちょくりやがって」
ちひろ「まぁまぁ、怒んないであげてくださいよ凛ちゃんもプロデューサーさんと話したかっただけでしょうし」
P「いや、だからって・・・ってちひろさんいたんですか!?」
ちひろ「はい、いましたよ?最初から」
P「そうだったんですか・・・でもですね、あんなこと言って生意気そうにしてますけどね、凛だって最初の頃は大変だったんですよ?ププッあの時の凛と言ったら・・・ククッ」
ちひろ「笑わないであげてくださいよ・・・でも私その時たまたまいなくてその話知りませんでしたね。凛ちゃんは恥ずかしがって教えてくれませんし」
P「ププッ聞きたいですか?凛の話フフッ」
ちひろ「まぁ興味はありますね。あとニヤニヤニヤニヤ気持ち悪いのでやめてください」
P「す、すいません。じゃあ話しますね」
28 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/18(木) 23:03:04.99 ID:FI/wabBY0
凛『ふーん、アンタが私のプロデューサー?……まぁ悪くないかな…。私は渋谷r』
P『おい、なんだその態度は。お前もトップアイドル目指すんだろ?いくら個性が大事ってったって目上の人に対する礼儀がなければこの厳しい世界渡っていけないぞ。やり直せ』
凛『』
社長『』
30 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/18(木) 23:09:28.17 ID:FI/wabBY0
社長『い、いや話聞いてたかい?私はたった今仲良くしてくれと頼んだはずだが』
P『社長は黙っていてください。こういう奴は俺の経験上だとどんなに一生懸命仕事を取ってきても全部台無しにするタイプです。今から根本的に治しておかないと。それとも何ですか、社長も根本から治されたいですか?』
社長『』
P『おい、お前』
凛『は、はぃ?』
P『お前もう一回やり直せ。目上の人が下手に出て挨拶しているのにその態度はないだろう』
41 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/19(金) 14:59:03.58 ID:lxkSwMuD0
凛『し、渋谷・・・』
P『・・・』
凛『・・・』
凛『・・・ッ!』ダッ
P『あ!オイ待て!』
社長『』
P『(くそ、ちょっと言い過ぎたか?あんな年頃の女の子に・・・でも間違ったことは言ってないんじゃないか?)』
P『くそ、ちょっと泣いてたし・・・とりあえず追いかけないと!』
社長『』
42 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/19(金) 15:42:17.83 ID:lxkSwMuD0
凛『・・・』グスッ
凛『はぁ、私何泣いてるんだろう・・・』
P『あぁ、本当にな』
凛『!!プロデューサー・・・』
P『ったく勝手に事務所から出ていくな。まだ自己紹介の途中だろうが』
凛『ごめんなさい・・・』
P『はぁ、・・・でもちょっと俺も言い過ぎた。スマン。それと別にタメ口でも構わんぞ』
凛『ありがと。でも私が悪いから』
凛『ねぇ、プロデューサー。ちょっと話聞いてくれる?』
P『ん、俺でいいなら』
凛『そう・・・私ね、昔っから愛想がなくてさ』
凛『小学生の頃も中学生の頃も避けられてたんだ』
凛『最初は嫌だったし、無理して笑ってたりもしたよ』
凛『でもやっぱり辛くてさ、だったらもう無愛想でも生意気でも何でもいいやってなって』
凛『はは、呆れちゃうよね。こんな女』
P『あぁ、本当にな』
凛『・・・そうだよね、プロデューサーもそう思うよね、だから怒ったわけだし』
P『はぁ?お前何か勘違いしてないか?』
P『俺が呆れてるのはその根性だ』
P『愛想がない?だから何だよ。人に短所がない奴なんていない。愛想がないくらいまだいい方だろう』
P『お前のそんな短所ごと受け入れてくれる奴だっているに決まってんだろ。それに短所を長所に変えるのだってアイドルの基本だ』
P『お前にアイドルの素質があるのは俺でも分かる。間違いない』
P『だったらお前にだって長所に変えるぐらいできる。それにもし誰も受け入れてくれなくても俺がいるだろう。心配なんてするな、自暴自棄になるな』
凛『プロデューサー・・・』グスッ
凛『うん、そうだよね私にはアイドルに大切な[個性]がある。それをどう活かすか』
凛『ありがとう!プロデューサー!』
P『ふん、別に俺は自分の意見を言っただけだしな。礼を言われる筋合いはない!』
凛『フフ、・・・ねぇプロデューサー』
P『何だ』
凛『私をさ、絶対トップアイドルにしてね!』
P『・・・』
P『お前の努力次第だな』
凛『何それ!せっかくいい雰囲気だったのに!』
P『うっさい!当然のことだろう!まずお前が努力しろ!』
43 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/19(金) 15:49:50.04 ID:lxkSwMuD0
P「って感じですね」
凛「・・・・・・」ドドドドドドドド
ちひろ「なに一人でしゃべってるんですか別に聞きたいなんて言ってないのに。仕事してくださいよ仕事を」
凛「・・・・・・」ドドドドドドドド
P「え!?ちひろさん乗り気だったじゃないで、す、か、・・・って凛!いつからいたんだ!!」
凛「わりと始めのほうだよ。っていうかプロデューサーその話二度としないって言ったよね!?」
P「う、うるせー!約束守るPなんてこの世にいるか!仮にいたとしても俺は違う!」
凛「その言葉が遺言でいいのかな!?」
P「お、おいちょっと待て馬鹿!一旦落ち着、ちょ、やめ、」
ウワァァァァァァァァーーーー!!!
ちひろ「早めに凛ちゃんの存在に気づいて良かった」
44 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/19(金) 15:57:05.87 ID:lxkSwMuD0
凛「イライラ」
P「おい凛!いい加減機嫌治せよ!俺にあんなことしたのにまだ怒りが静まんないのかよ!」
凛「うっさい!!!」
P「ったく何したら許してくれるんだよ。俺に出来ることなら何でもするから言ってみろ」
凛「その何かで買収しようとする態度が許せないの!・・・でもまぁ、そういう事なら一つお願いしようかな」
P「おう、何だ、早く言え。こっちも暇じゃないんだ」
凛「今度のオフの日にさ、一緒に出掛けてよ。拒否権は無しね」
P「おい!勝手に決めんなよ!・・・まぁ何でもするって言ったしな、それぐらい付き合ってやるよ」
凛「!!そう、ありがとう」
ちひろ「(あれ?いつからラブコメになった?)」
45 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/19(金) 16:02:00.36 ID:lxkSwMuD0
終わり。こんなクソみたいで短いSSに付き合っていただき本当にありがとうございました。皆様の寛大さをこのSSで知ることができました。ていうか話題に卯月出たのに一切出せませんでした。申し訳ありません。次にまたSS書くときは失敗しないように気を付けます。
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