1: ◆PQxO3wwU7c 2015/02/20(金) 23:15:25.30 ID:oSaqVPw80
雪歩「っていうゲームがあるんですけど……」
P「……●剛じゃなくて?」
雪歩「こんご●?」
小鳥「ぶちギレ金●は、ある意味有名ですよね」
真美「あ、真美知ってるよ! ゲーム情報誌に出てた」
P「本当にあるゲームなのか……」
真美「再来月発売予定だったかな? 見た感じは、なんか面白そうだったよ」
P「で、そのゲームがどうしたんだ、雪歩?」
雪歩「はい。先行モニターってことで、うちにソフトが届いたんです」
真美「おお! マジで?」
小鳥「それはすごいわね」
P「なんで雪歩のところに?」
雪歩「えへへ、それは内緒です」
P「?」
小鳥「今あるの?」
雪歩「はい。私、あんまりゲームは得意じゃないんで……」
P「ああ……」
小鳥「そういうことなら、私でもいいけど……」
真美「んっふっふ~、真美の出番だね!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1424441725
2: ◆PQxO3wwU7c 2015/02/20(金) 23:16:19.86 ID:oSaqVPw80
「ぶちギレ●剛!!」は知らなくても問題ないです。
「る●うに剣●」と「ボト●ズ」を知らないとわかりにくいところがあると思います。
3: ◆PQxO3wwU7c 2015/02/20(金) 23:18:08.84 ID:oSaqVPw80
真美「それじゃ、さっそくスタート!」
P「この主役キャラの萩原って、どう見ても……」
雪歩「え?」
P「いや、なんでもない……」
真美「あれ? キャラ選べないの?」
小鳥「雪歩ちゃん、説明書ある?」
雪歩「あ……はい、これですか?」
小鳥「え~と……初回プレイは、萩原シナリオモードしか選べないみたいね」
真美「オッケー。じゃあ、萩原セレクト、と」
P「……」
小鳥「……」
雪歩「……」
真美「ロードながっ!」
第1話『重機vsスコップ! 仁義なき戦いの幕開け』
萩原「ふぅ……いい穴掘れた。えへへ」
作業員「邪魔だ!」
萩原「きゃっ!」
作業員「スコップなんかで、ちんたら穴掘ってんじゃねえよ!」
萩原「ひぃっ!?」
作業員「ここは女子供の来る場所じゃねえ。さっさとおうちに帰んな」
萩原「す、スコップをバカにしないでください!」
雪歩「そうですよ!」
真美「そーだそーだ!」
P「なんだ、これ……」
4: ◆PQxO3wwU7c 2015/02/20(金) 23:20:32.52 ID:oSaqVPw80
作業員「あ? そんなもんでユンボに勝てるとでも思ってんのか?」
萩原「……勝てます」
作業員「おもしれえ、やってみろよ」
─ vs パワーショベル ─
P「それで、なんで穴掘り勝負じゃなくて、戦闘になるんだ?」
小鳥「そ、そういうゲームですから」
真美「ふっふ~ん、真美の腕の見せ所だね」
P「ちょっと待った。萩原の装備って、スコップだけ?」
小鳥「そうみたいですね」
真美「あはは、ゆきぴょんみたいだね」
雪歩「え? そ、そっかな?」
P「……」
小鳥「技はわかる?」
真美「こういうゲームは、だいたいコマンド一緒じゃない?」
小鳥「それもそうね」
P「格ゲー……なのか、これ?」
真美「まあ、やってみればわかるっしょ」
雪歩「そ、そうだよね」
─ 戦闘開始! ─
真美「まずは……これ! (↓ ↘ →○)」
P「……」
真美「あれ? なんも出ない?」
小鳥「飛び道具系の技はないみたいね」
真美「え~?」
雪歩「そうです! 飛び道具(チャカ)なんて邪道です!」
P「雪歩……飛び道具をチャカって呼ぶのはやめような」
5: ◆PQxO3wwU7c 2015/02/20(金) 23:22:59.30 ID:oSaqVPw80
グォォン!
萩原「きゃあ!」
真美「ああ、よけられなかった! くっそー」
P「なんで、生身でパワーショベルのスイング食らって生きてるんだ……?」
小鳥「ま、まあ……そのへんはゲームですから」
真美「だったら、今度は引きつけて……(→ ↓ ↘○)どうだ!」
萩原「えいっ!」
ガンッ!
小鳥「ああ! 昇●拳……っていうか、龍翔●みたいな技が!」
P「ていうか、まんま●翔閃じゃ……」
真美「よーし、この調子で……」
雪歩「違うよ、真美ちゃん」
真美「え?」
雪歩「パワーショベルの弱点は、油圧シリンダーだよ」
真美「ゆ、ゆあつ?」
小鳥「真美ちゃん、ちょっとPauseにして」
真美「あ、うん」
小鳥「この……棒の部分が油圧シリンダーよね、雪歩ちゃん?」
雪歩「はい、そうです」
真美「ってことは、上から攻撃か~」
小鳥「そうなるわね」
真美「ん、わかった。やってみる」
6: ◆PQxO3wwU7c 2015/02/20(金) 23:24:55.83 ID:oSaqVPw80
小鳥「あの足場、登れるんじゃないかしら?」
真美「え~と……お、いけた!」
キュラキュラキュラ
萩原「……」
真美「もうちょっと、近くまで……」
雪歩「……」ゴクッ
真美「今だ!(↓↓○)」
萩原「やぁ!」
ドゴォ!
作業員「うおっ!?」
真美「おお! 萩原カッケー!」
雪歩「うん!」
P「あ~……やっぱり●槌閃かぁ」
小鳥「龍槌●ですねぇ」
萩原「ど、どうですか!」
作業員「くそっ、アームが動かねえ!」
真美「やった!」
雪歩「あとは突進だけ注意して」
真美「へへっ、よゆーよゆー」
萩原「重機なんかに、私のスコップは負けません!」
ドッゴォォォ!
作業員「うわぁぁぁぁ!」
真美「よっしゃ、勝ち!」
雪歩「やった、真美ちゃん!」
P「あれ……なんか、ちょっと面白そうじゃないですか?」
小鳥「ええ、意外と面白そうですね」
8: ◆PQxO3wwU7c 2015/02/20(金) 23:27:00.57 ID:oSaqVPw80
第2話『第一の刺客! 重機のアイドル鬼ヶ島』
P「いちおうストーリーがあるのか」
小鳥「そうですね。え~と、プレイヤーは萩原組二代目になって……」
P「なんか、あれみたいですね。ヤ」
雪歩「建設会社です」
P「……」
小鳥「先代の仇である九六一建設に、スコップひとつで戦いを挑む……っていうのがおおまかなストーリーですね」
萩原「あれは……九六一建設の工事現場!」
タタタッ
警備員「ちょっと君! 入っちゃダメだよ!」
鬼ヶ島「うわっ、危ねえ! いきなり飛び出してくるんじゃねえよ!」
萩原「く、九六一社長はどこですか?」
鬼ヶ島「は? なんだよ、お前?」
萩原「萩原組二代目です!」
鬼ヶ島「ああ、お前がそうか。零細のくせに、うちに楯突いてる萩原組ってのは」
真美「あはは、この鬼ヶ島って、あまとうに似てるね」
P「似てるっていうか……」
小鳥「そのままですよね……」
萩原「私は、父の仇を……」
鬼ヶ島「お前の事情なんか興味ねえよ。九六一のおっさんからは、見つけ次第潰すように言われてるしな」
萩原「……」
鬼ヶ島「わかったら、さっさと消えろ。今なら見逃してやる」
萩原「……もう一度聞きます。九六一社長はどこですか?」
鬼ヶ島「ちっ、バカが」
萩原「話し合いができないなら、このスコップで聞くまでですぅ」
鬼ヶ島「めんどくせえが、相手してやるよ」
9: ◆PQxO3wwU7c 2015/02/20(金) 23:29:01.77 ID:oSaqVPw80
真美「うわ、あまとうむかつく!」
雪歩「うん、ゲームでも感じ悪いよね」
P「いや、これは鬼ヶ島だから……」
─ vs ブルドーザー ─
キャー! ラセツクーーーン!
ラセツクン、ガンバッテーーー!
鬼ヶ島「ちっ、外野がうるせえな」
萩原「……」
鬼ヶ島「なに見てんだよ?」
萩原「自意識過剰ですか? うわ……」
鬼ヶ島「ち、ちげーよ!」
真美「あまとうだったら、遠慮なくボコボコにしていいよね!」
雪歩「そうだね!」
P「……」
真美「先手必勝!」
ガンッ!
鬼ヶ島「そんなもん効くかよ」
萩原「えっ!?」
キュラキュラキュラ
萩原「きゃっ!」
10: ◆PQxO3wwU7c 2015/02/20(金) 23:31:06.86 ID:oSaqVPw80
真美「うぇっ!? なんか、すごくかたいよ。あの前の板」
雪歩「あれはブレードだよ、真美ちゃん」
真美「ブレード!」
雪歩「ブルドーザーは、攻防一体のブレードと突進力を持った強敵だよ」
P「いや、あくまで地ならしするためのもので、人に向けるものじゃないからな」
真美「ブルドーザーの弱点って、どこ?」
小鳥「やっぱり、無防備な背後じゃないかしら」
真美「じゃあ、回り込めば……」
雪歩「それは違います」
小鳥「え?」
雪歩「最強の盾で守られている前面こそ、いざ突かれると脆いものなんです」
P「ゆで理論かよ」
真美「じゃあ、ブレードが持ち上がったときに攻撃すればいいんだね!」
雪歩「そうだよ、真美ちゃん!」
真美「よ~し……(←ため)」
P「……」
小鳥「……」
ゆきまみ「「今だ! (→○)」」
萩原「え~~~い!」
ドゴォ!
鬼ヶ島「なにぃ!?」
11: ◆PQxO3wwU7c 2015/02/20(金) 23:32:45.51 ID:oSaqVPw80
P「牙●……ですよね」
小鳥「ええ、●突ですね」
P「飛天●剣流だけじゃないのか、萩原……」
真美「やった!?」
雪歩「まだだよ、真美ちゃん!」
真美「え?」
雪歩「ブルドーザーの動きが止まっただけだから、あとは……」
真美「そっか、あまとうだね!」
P「いや、だから鬼ヶ島な」
真美「運転席に上って……」
萩原「地獄に堕ちやがれです」
ザクッ
鬼ヶ島「ぎゃあぁぁぁ……!」
小鳥「ぅゎ……」
真美「やった!」
雪歩「やったね!」
小鳥「……」
P「……」
小鳥「今の『やった』って……」
P「気のせいですよ……」
───
──
─
13: ◆PQxO3wwU7c 2015/02/20(金) 23:37:30.08 ID:oSaqVPw80
P(それから仲間を増やしつつ、九六一建設の刺客が操る重機を順調に撃ち破り……)
♪~~
P「なんか、聞いたことあるようなイントロが……」
小鳥「たしかに……」
真美「おっ、出た!」
第7話『機甲工兵ハギワラ』
─ vs スコー●ドッグ ─
雪歩「ろ、ロボット?」
P「重機じゃないのが来た!?」
小鳥「おお!?」
♪ヌスマレター カコヲサガシツヅケテー
キリ●「……」
小鳥「死なない人来ちゃった!」
P「なんで工事現場に……」
ゆきまみ「「?」」
小鳥「……」ウズウズ
♪ホノオノーニオイ シミツイテー
小鳥「むせる!」
ゆきまみ「「!?」」
小鳥「あ、あら……私ったら。うふふ」
P「さすがに、雪歩と真美は知らないか……」
14: ◆PQxO3wwU7c 2015/02/20(金) 23:40:21.82 ID:oSaqVPw80
作業員「危ねえな! ぼけっと突っ立ってるんじゃねえよ!」
●リコ(土埃と機械油の匂い。怒号と打突音が飛び交い、キャタピラが地の底を這う)
キ●コ(安息の地を求めて辿り着いたこの場所も、どうやら地獄だったようだ)
小鳥「の、脳内ポエム!」
P「頼むから、アス●ラギウス銀河に帰ってくれ」
雪歩「あんなのポエムとは認められません!」
P「……」
萩原「こ、工事の邪魔をしないでください」
キリ●「いくぞ……」
キュィィィィン
真美「このタコさん、はやっ!」
P「キャラどころか主題歌までまんま使ってるけど、いいんですかね?」
小鳥「私に聞かないでください」
キ●コ「……」
ガガガガガ…!
萩原「うっ……!」
真美「銃うってきた!」
小鳥「いきなりバ●カンセレクター!」
P「生身の女子高生相手に容赦ないな、●リコ……」
●リコ「とどめだ」
ガガガガガ…!
萩原「甘いですっ!」
カンッ、カカカンッ!
キリ●「なに……!?」
真美「お? タイミングよく△ボタン押すとスコップで弾けるよ!」
雪歩「やっぱりスコップは万能だね!」
P「マジかよ……」
小鳥「30mm弾ェ……」
15: ◆PQxO3wwU7c 2015/02/20(金) 23:42:32.35 ID:oSaqVPw80
キ●コ「お前もPSか……」
萩原「PS……?」
真美「P●4だし!」
小鳥「その●Sじゃないから」
P「いくらPSでも、生身にスコップでATとは戦えないだろ……」
萩原「あなたは私を怒らせました……」
キリ●「……?」
萩原「We love ●EGA!」ゴゴゴゴゴ…!
─ SS(スーパースコップ)モード発動! ─
小鳥「We love SEG●!」
P「音無さんはわかるけど、萩原は女子高生だよな……」
真美「でいっ!(○連打)」
小鳥「おお、龍巣●!?」
P「た、ただの滅多打ちですよ」
ドッ! ゴッ! バキッ!
●リコ「う、おっ……!」
萩原「これで!」
キ●コ「シャ●コ、来てくれ」
シャッ●「おう」
キュィィィィン
萩原「!?」
P「ベ●ゼルガまで来た!」
小鳥「おおお!」
16: ◆PQxO3wwU7c 2015/02/20(金) 23:44:48.70 ID:oSaqVPw80
●ャッコ「……」
ガシュン!
萩原「きゃっ!」
真美「うあ!? 盾からなんか飛び出したよ!?」
P「ああ、パイ●バンカーはちょっと重機っぽいな」
小鳥「む、むせる!」
雪歩「わっ! またさっきのが来ますぅ!」
真美「えぇい、だったら!(→ ↘ ↓ ↙ ← →○)」
萩原「やぁぁぁぁ!」
シ●ッコ「ぬぅ!」
ガキィィィン!
シャ●コ「!?」
小鳥「牙●・零式!」
P「萩原がパイル●ンカーに押し勝った!?」
雪歩「倒れてるうちにとどめだよ、真美ちゃん!」
真美「おっし!」
シャ●コ「ぐ……!」
萩原「ガチムチはNGですぅ」
ザクッ
シャッ●「ぐあぁぁぁぁ!」
キリ●「●ャッコ!」
キュィィィィン
小鳥「ショルダー野郎が来たわ!」
真美「んっふっふ~、自分からつっこんでくるなんて……」
雪歩「飛んで火に入るなんとやらですぅ」
小鳥「え?」
17: ◆PQxO3wwU7c 2015/02/20(金) 23:47:18.45 ID:oSaqVPw80
ボコォ
●リコ「なにっ!?」
萩原「掛かりましたね」
小鳥「落とし穴!?」
真美「動き回れないように、トラップを仕掛けておいたんだ」
雪歩「作戦勝ちだね」
P「いつのまに……」
雪歩「真美ちゃん!」
真美「うん!」
ゆきまみ「「せ~の……」」
萩原「発破!」
ドオォォォォ……ン!
小鳥「……」
P「萩原組こえー……」
真美「あれ? 戦闘が終わらないよ?」
雪歩「まだ息があるんじゃないかな?」
真美「そっか、じゃあ楽にしてあげないとね」
P「……」
小鳥「……」
真美「え~と……あっ、あそこか」
雪歩「爆発で飛ばされたみたいだね」
真美「よ~し……」
18: ◆PQxO3wwU7c 2015/02/20(金) 23:48:52.76 ID:oSaqVPw80
萩原「……」
キ●コ「……」
P「いや待て。キ●コだったら、ここは……」
真美「え?」
キリ●「……」キラッ
萩原「!」
小鳥「出た! 死んだふりからアーマー●グナム!」
雪歩「真美ちゃん!」
萩原「そんな豆鉄砲!」
チュィィィン!
●リコ「!?」
真美「うあ、あぶなっ! 兄ちゃんが教えてくれなかったら防げなかったよ」
雪歩「真美ちゃん、すごい!」
萩原「その手はお見通しですぅ」
キ●コ「くっ……!」
萩原「必ず●ぬはずです! 人間なら!」
ザクッ
キリ●「うおぁぁぁぁ!」
P「異●生存体まで……」
小鳥「げ、ゲームですから……」
真美「よし、次いこー!」
19: ◆PQxO3wwU7c 2015/02/20(金) 23:50:38.03 ID:oSaqVPw80
第8話『強襲! アニマルマスター我那覇』
我那覇「そのスコップ……お前が萩原か!」
萩原「あ、あなたは誰ですか?」
我那覇「自分はアニマルマスター我那覇だ!」
P「せめて当て字にするとかさ……」
小鳥「わ、わりとメジャーな苗字じゃないですか、沖縄では」
真美「あはは、ひびきんにそっくりだね」
小鳥「……」
P「ああ、うん……そうだね」
我那覇「九六一社長から聞いてるぞ! 重機を破壊しまくってる極悪人って!」
萩原「い、言い掛かりですぅ」
真美「えぇ? なに言ってんの、我那覇?」
雪歩「きっと、九六一社長に騙されてるんだよ」
小鳥「敵に騙されるって、またベタなキャラですね」
P「言ってることは間違ってませんけどね」
萩原「邪魔をするなら、スコップの錆にしてやりますよ?」
我那覇「ふふん! お前の弱点は知ってるんだからな」
萩原「?」
我那覇「いけ、いぬ身!」
いぬ身「わんっ!」
20: ◆PQxO3wwU7c 2015/02/20(金) 23:52:19.15 ID:oSaqVPw80
─ vs いぬ身 ─
萩原「い……」
雪歩・萩原「「犬ぅ!?」」
真美「ゆ、ゆきぴょん?」
雪歩「い、犬……犬ですぅ……」
小鳥「お、落ち着いて雪歩ちゃん。あれはゲームのキャラよ?」
P「重機どころか、機械ですらない犬が来ちゃったよ……」
小鳥「そういえば、●剛でも犬と戦ってましたね」
P「あっちはあっちで、犬が重機を動かしてましたけどね」
いぬ身「わんわんっ!」
萩原「ひぃ!? こ、こっち来ないで!」
我那覇「あっはっは、謝るなら今のうちだぞ」
真美「犬が近付くと攻撃出せないよ! どうすんの!?」
雪歩「ごめんなさいごめんなさい……」ブツブツ
真美「ゆきぴょんまでこれだし」
我那覇「いつまで逃げられるかな~?」
いぬ身「わんわんっ!」
萩原「いやぁぁぁぁ!」
真美「くっそー、あとでひびきんに八つ当たりしてやる」
P「ひどいとばっちりだな」
我那覇「今だ、いぬ身!」
いぬ身「わんっ!」
絶 天狼●刀牙!
萩原「きゃあぁぁぁ!」
真美「な、なんか技を使ったよ、犬!?」
P「お、おう」
小鳥「うわぁ……懐かしい」
P「え?」
小鳥「いえいえ」
21: ◆PQxO3wwU7c 2015/02/20(金) 23:54:12.34 ID:oSaqVPw80
我那覇「ここまでだね」
萩原「も、もうダメですぅ……」
真美「また同じのもらったらヤバいよ!」
小鳥「真美ちゃん、こういうときは……」
真美「あ、そっか! よ~し……」
萩原「え、えいっ!」
ガッガッガッ
いぬ身「わふっ?」
我那覇「え!?」
P「地面に潜った!?」
小鳥「そうよ! あとは狙いを定めて……」
真美「……ここだ!」
P「おお、我那覇の背後に!」
我那覇「なっ!?」
萩原「形勢逆転ですぅ」
我那覇「……」
萩原「謝るなら、今のうちだよ?」
我那覇「ふ……ふふん。自分を見くびってもらっちゃ困るさ」
萩原「え?」
我那覇「たっ!」
シュバッ
萩原「!?」
真美「おおっ、飛んだ!?」
雪歩「あそこだよ、真美ちゃん!」
22: ◆PQxO3wwU7c 2015/02/20(金) 23:55:48.72 ID:oSaqVPw80
我那覇「自分、ダンスやってるからな! 簡単には捕まらないぞ!」
萩原「……!」
真美「ひびきんみたいなこと言ってる!」
P「料理が得意で、意外と家庭的だったりしそうだな、我那覇」
小鳥「意地っ張りだけど、実は寂しがり屋だったりしそうですね」
雪歩「真美ちゃん! 逃がしたら、また……」
我那覇「今のうちに、いぬ身を……」
萩原「いっ!?」
雪歩「いっ!?」
真美「させるかぁ!(↙ ← ↖ ↑ ↗ → ↘ ↓○)」
ズズズ……
我那覇「えっ!?」
萩原「逃がさないよ……?」
小鳥「地面がすり鉢状に!?」
真美「アリジゴクだ!」
P「萩原こえー……」
我那覇「で、出られない!?」
萩原「もがけばもがくほど、引きずり込まれるだけだよ……?」
我那覇「うぎゃー!」
23: ◆PQxO3wwU7c 2015/02/20(金) 23:57:29.33 ID:oSaqVPw80
ズズズ……
萩原「捕まえた♪」
我那覇「ひぃ!?」
萩原「ちゃんと動かなくなってから埋めてあげるね?」
我那覇「ご、ごめんなさいごめんなさい!」
─ 我那覇が仲間になった! ─
P「えぇ~……」
真美「仲間が増えたよ!」
雪歩「やったね真美ちゃん!」
P「……」
小鳥「……」
我那覇「自分、動物と仲良くなれるから、役に立つぞ!」
小鳥「この手のゲームだと、最後まで能力が活かされないパターンですよね」
P「ま、まだわからないじゃないですかー」
───
──
─
25: ◆PQxO3wwU7c 2015/02/20(金) 23:59:26.01 ID:oSaqVPw80
P(ゲームもいよいよ佳境。九六一建設本社ビルに迫り、社長側近の重機部隊を撃破して……)
第12話『首都震撼! 決戦・九六一ビル』
九六一「ふんっ、弱小建設会社と侮っていたが、まさかここまで来るとはな」
萩原「あなたが、父の仇……!」
真美「おお! 最終決戦って感じだね!」
雪歩「うん、いよいよだね!」
P「わかってはいたけど、やっぱりあの人ですね」
小鳥「ええ……顔がよく見えないところまでそっくりですね」
九六一「小娘が、私を誰だと……」
機●隊「全員動くな! おとなしくしろ!」
萩原「!?」
九六一「なに……!?」
真美「おお!?」
小鳥「警●来た!」
P「そりゃ、これだけ派手に暴れてれば」
雪歩「……」
●動隊「全員検挙する!」
九六一「ふんっ、●察ごときが、この私の邪魔をするとは」
萩原「身の程を教えてやりますぅ」
P「なに言ってんの、この人たち!?」
我那覇「自分たちも助太刀するぞ!」
鬼ヶ島「しょうがねえな」
キ●コ「……」
シャ●コ「……」
─ vs ●視庁機●隊 ─
26: ◆PQxO3wwU7c 2015/02/21(土) 00:01:16.15 ID:J7biziQz0
P「やめやめ! ここまで!」
真美「え~? もうちょっとでクリアだよ」
雪歩「そうですよぉ」
P「とにかく、これ以上はダメ!」
小鳥「そ、そうですね。さすがに、この展開はちょっと……」
真美「ちぇ~」
雪歩「あの……それで」
P「ん?」
雪歩「このゲームはどうでしたか?」
P「どうって……」
小鳥「ねえ?」
真美「真美はけっこう面白かったよ」
小鳥「まあ、このまま発売するんだったら、私も欲しいかも」
P「できるものなら、だけど」
雪歩「……」
P「ていうか、これ……うちの事務所的にも、さすがに開発元と話をしないと」
雪歩「はい、わかりました! ちょっと待っててください」
P「え?」
ピッ
雪歩「あ、お父さん? うん、プロデューサーが今からうちに行くって」
P「!?」
真美「……」
小鳥「……」
27: ◆PQxO3wwU7c 2015/02/21(土) 00:02:58.79 ID:J7biziQz0
雪歩「かちこみってなに? 大事な用事なんだから、そんなの後にして!」
P「か、カチコミも大事な用事かな~って……」
真美「え~と……真美、もう帰るね~」
小鳥「わ、私も……仕事しないと、律子さんに怒られちゃうわー」
P「ちょっ、二人とも……」
雪歩「うん、すぐ行くから待ってて」
ピッ
雪歩「お待たせしました、プロデューサー」
P「ま、待て雪歩。俺もまだ仕事が……」
雪歩「え……」
P「え?」
雪歩「仕事のほうが大切なんですか……?」グスッ
P「うっ……」
雪歩「やっぱり、私なんて……」
P「い、いや……そういうわけじゃなくてな」
雪歩「……じゃあ、いいんですね?」
P「え、えぇ~……」
雪歩「お弟子さんたちも総出で、お父さんが待ってますから」
P「」
雪歩「えへへ♪」
P「あ、あははは……」
───
──
─
28: ◆PQxO3wwU7c 2015/02/21(土) 00:04:29.27 ID:J7biziQz0
P(その後、俺はかろうじて逃げ延びることができた)
P(あやうく萩原組に永久就職させられるところだったよ。ははは……)
P(……)
P(最近、街中で目つきの悪いお兄さんたちをよく見かけるけど……)
P(まあ、気にしない気にしない)
伊織「ねえ、プロデューサー」
P「ん? なんだ、伊織?」
伊織「この……『ときめきイオリアル』って知ってる?」
亜美「なになに? ゲーム?」
P「!?」
29: ◆PQxO3wwU7c 2015/02/21(土) 00:05:02.87 ID:J7biziQz0
高木「水瀬君……コ●ミはダメだよ、765的に」
伊織「な、なんですって!?」
おわり