1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 21:01:56.06 ID:FcA+oEfv0
雪歩「季節も人も変わりゆきますが・・・」
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雪歩(変わらない想いが、ここにあります)
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雪歩(始まりは、あの朝の事)
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 21:04:41.16 ID:FcA+oEfv0
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雪歩「ひぃうわぁっ!?」
そこには、小さな柴犬の子供が居ました。
雪歩(どっどどどどどうすればいいんですかっ!?あ、アースジェットはどこかに無いですかぁっ!?)
子犬「クウン?」
私は、犬が大の苦手なんです・・・
雪歩「お、お父さんに連絡しm・・・うっ、お、お願いいたしますですから来ないでください!?」
子犬「・・・?」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 21:05:31.59 ID:FcA+oEfv0
雪歩(絶体絶命ですぅ・・・っ)
タッ
??「ええっと・・・君が萩原雪歩ちゃんかな?」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 21:07:22.83 ID:Dn5/FZthO
これ・・・・続けるの?
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 21:11:16.50 ID:FcA+oEfv0
??「そうか、それで話なんだが・・・」
雪歩(ひょっとして・・・ナンパ屋さん・・・?それとも・・・)
??「俺は今日から君の担当プロデューサーになる者だ、よろしく」
雪歩「!!」
私は芸能プロダクションに一応所属していましたが、ひんそーでダメダメな自分なんかがデビューできるはずなんてありません・・・
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 21:07:42.94 ID:FcA+oEfv0
突然横から男の人の声が聞こえて、
私は三分の二歩くらい後ずさりしてしまいました。
雪歩「はわっ!?そそ、そうですけどっ・・・!私、おとk、の人、苦手で!?」
私は、犬も男の人も大の苦手なんです・・・
??「そ、そうなのか・・・すまない・・・」
子犬「ワフッ!」スタタタッ
雪歩「ひぃっ・・・」
やがて子犬はどこかへ駆けて行ってしまいました。
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 21:09:08.96 ID:FcA+oEfv0
??「もしかして、犬も苦手なのか・・・」
雪歩「は、はいっ」
私は今度は、男の人と距離をとってしまいました・・・
雪歩「こ、これくらいの距離でお話・・・なら・・・」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 21:13:35.75 ID:FcA+oEfv0
雪歩「うそ・・・そ、それじゃ私、でっ、デビューが決まったんですか!?」
P「ああ、君はアイドルとしてデビューすることになった」
信じらるれまへ・・・ううっ、噛んでしまいました・・・
私がデビューなんて、信じられませんでした・・・
P「ほら、そんなに怯えるなって」
その時私は怖かったのか、びっくりしていたのか、嬉しかったのか、良く覚えていません・・・
これがある朝、とある公園で起こった出来事でした。
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 21:15:44.50 ID:FcA+oEfv0
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こうして幕を開けた私のアイドル生活でしたが、なかなか上手くはいかないものでした・・・
雪歩「いっ、犬がっ・・・」
P「おいおい・・・これじゃあ買い出しが進まないじゃないか・・・」
雪歩「ひぃ・・・」ガクブル
P「犬が居ぬ、なんちってな」
雪歩「い、犬ならそこにいますよぅ・・・」
P「はぁ・・・」
やっぱり、犬はいつになっても怖いです・・・
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 21:20:21.60 ID:FcA+oEfv0
>>14
それは俺が書いた駄作SSの事か?
一応新しく書き直したものなんだが
その日のライブで私は涙目になりながら何度も転んでしまい、ファンの皆さんやプロデューサーに沢山迷惑をかけてしまいました。
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 21:18:37.78 ID:FcA+oEfv0
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またある日は、
P「初ライブだから緊張するかもしれないが・・・肩の力を抜いて行って来いよ!」
雪歩「お、お客さん・・・男の人ばっかりで・・・こわ・・・怖いです・・・っ」
P「そりゃ、アイドルだからな・・・」
雪歩「うっ・・・ふぇっ、ふぇぇん・・・」
P「こ、こら泣いて丸まるな雪歩!自信持って!」
雪歩「私なんて良い所一つもありませんよぅ・・・私なんか穴掘って埋まっているしかないんですぅ・・・」
P「もう本番だ・・・困ったな・・・」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 21:21:03.46 ID:FcA+oEfv0
思うようにいかないアイドル生活の中で、私はやがて自分の情けなさに悩むようになっていってしまいました。
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 21:23:31.55 ID:FcA+oEfv0
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内気な自分を変えたいのに、怖がってばっかりの私・・・
P「雪歩、どうしたんだ?」
雪歩「いえ、何でも無いんです・・・」
デビューしたのに、変わるどころか周りの皆さんに迷惑をかけてしまうだけの日々。
P「最近なんだか調子悪そうだな・・・本当に大丈夫なのか・・・?」
雪歩「大丈夫ですっ・・・何でも無いんです・・・」
P「無理しないで俺に何か話してみろよ、そうだ、今から向かいの喫茶店に・・・」
雪歩「いいんですっ・・・!!放っておいてくださいっ!!」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 21:24:36.66 ID:FcA+oEfv0
やけになった私は、自分に手を差し伸べてくれる人さえも傷付けしまって・・・
私は、こんな自分が大嫌い。
変わりたい、だけども変われない。
私は、何処へ行くの・・・?
私は・・・
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 21:29:25.20 ID:FcA+oEfv0
プロデューサーの気遣いを台無しにしてしまった私は、雨の中事務所を飛び出し、何も考えずにひたすら走りました。
まるで何かから逃げるかのように・・・
気が付いたら私は、初めてプロデューサーとあったあの朝と同じ・・・あの朝と同じ公園にいました。
何も考えることが出来ず、ただただ雨に打たれる体。
私は、何も感じませんでした。
出来るならば、私の全てを雨で洗い流して欲しい。
そうしているうちに、冷え切った体の感覚も無くなってきてしまったみたいです。
気が付いたら私は、ふらっとした感覚に包まれて、バランスを失ってしまいました。
目の前にあるレンガに頭を打って私は死んでしまうんだな・・・って・・・
お父さん、お母さん、プロデューサー、ごめんなさい・・・私、ダメダメなままでした・・・
一秒も経たずに、温かい何かに体を支えられているような感覚・・・
私は、死んじゃったのかな・・・
P「全く・・・」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 21:31:59.80 ID:FcA+oEfv0
P「心配になって来てみれば、こんなに体を冷やしちゃってさ・・・」
プロデューサー・・・
何で・・・プロデューサーが・・・?
私は、自分の体を支えている温かいものが、プロデューサーの体であることに気が付きました。
雪歩「なんで・・・私なんかのために・・・?」
P「おいおい、アイドルを大事にしないプロデューサーがどこに居るんだよ・・・」
私・・・大切にされてる・・・?
でも私・・・期待に応えられなくて・・・
私はふと、初めてプロデューサーにあった時の事を思い出しました。
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 21:34:43.62 ID:FcA+oEfv0
あのときは3メートルくらい離れてなければお話も出来ませんでした・・・
それが、今では一緒に買い出しに行ったり、普通の距離でお話しすることが出来たり、
こんな風に体を支えてもらったり・・・
私・・・ほんの少しは、成長できたのでしょうか?
P「何かに悩んでるのかもしれないが、俺から見れば雪歩は凄く成長したと思うし、根は強い子だってことも知ってる」
私・・・強い子・・・?
P「そして、俺だって付いてるんだ」
プロデューサーが・・・付いてる・・・
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 21:36:29.12 ID:FcA+oEfv0
P「雪歩がつらそうにしていると、俺だって辛いんだ・・・ だから、俺も力になれる限り頑張る」
プロデューサーが・・・頑張るの・・・?
違う・・・
アイドルは私・・・
私はアイドル・・・
頑張るのは・・・私っ・・・
P「雪歩、ほら元気出せっ!」
私は、なんだか体中が軽くなってゆく気がしました。
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 21:38:20.40 ID:FcA+oEfv0
気が付けば、私に悩みなんてありませんでした。
雪歩「は・・・はいっ・・・!」
私たちが事務所に帰るまでの間、私の右手には温かくて少し大きく、たくましい左手が握られていました。
その後私は、雨に打たれたせいで熱を出してしまいました。
でもなぜか、熱が下がった後も私の体は火照っているような、なんだか不思議な感覚が残っていました・・・
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 21:40:27.76 ID:FcA+oEfv0
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P「よし、ラストライブ・・・頑張って来い!」
雪歩「は、はいっ!!」
悩みから立ち直った私は、プロデューサーや事務所の皆の支えのお陰もあり、しっかりお仕事を出来るようになりました。
でも、犬はまだ怖いし、男の人も初対面だとうまくお話が出来ないです・・・
そんな私の最後の活動・・・ラストライブがやってきました。
今まで長くて短い活動をしてきた私の、総決算の場です。
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 21:42:38.30 ID:FcA+oEfv0
今、私が立っているステージですべてを出し切ろう、そう思いました。
歓声、合いの手に負けないよう、必死に歌って・・・
最後まで歌もダンスも下手な私でしたが、気持ちだけには自信がありました。
思い出がいっぱいなアイドル生活、最後の一曲を歌いきった私は、今までで最高の気分でした。
雪歩『みんなみんな、ありがとうございましたっ!!』
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 21:45:30.41 ID:FcA+oEfv0
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P「今までで最高のライブだったぞ、雪歩!!」
雪歩「はいっ、頑張って歌ってきましたっ!」
P「本当に、よく頑張った・・・!」
私は、勇気を振り絞りました。
今まで私の体が、とても不思議な感覚だったワケ。
ギュッ
P「雪歩!?な、なんで俺に抱きついて・・・」
雪歩「プロデューサー、私・・・私、プロデューサーの事が大好きです・・・っ!」
P「ゆ、雪歩・・・」
雪歩「わ、わ・・・」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 21:46:23.87 ID:FcA+oEfv0
P「・・・はは、びっくりしたな、雪歩がそこまで言ってくれるなんて・・・」
雪歩「うっ・・・うう・・・」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 21:48:53.72 ID:FcA+oEfv0
P「だが・・・申し訳ない・・・俺は雪歩とずっと一緒にいることは・・・出来ないんだ・・・」
雪歩「そう・・・ですよね・・・」
彼はプロデューサー、私はアイドル。
わかってはいたけれど・・・想いだけは伝えたかったんです。
P「ただ、雪歩の事はずっと忘れない、ずっとだ」
雪歩「プロ・・・デューサー・・・」
P「俺も、雪歩の事が大好きだ」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 21:51:00.80 ID:FcA+oEfv0
そう言って、プロデューサーは私に腕時計を渡してくれました・・・
プロデューサーとお揃いの腕時計・・・
その日以来、私はプロデューサーと会ったことはありません。
初めてプロデューサーと会った公園・・・
この公園の桜が何度散ろうとも、私は今でも、いつまでも彼の事を変わらずに想っています・・・
END
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 21:52:36.89 ID:FcA+oEfv0
ーーーーーーーあとがきーーーーーー
私は・・・私はプロデューサーと出会って、考え方が変わりました・・・
ちょっとだけですけれど・・・強くもなれました・・・!
どんなに悩んでも、前に進めば何とかなるって・・・
どんなに辛くても、希望はどこかにあるって・・・
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 21:54:06.12 ID:FcA+oEfv0
だからもし、今悩んでいたり、路頭に迷っている人が居たら・・・
絶対に応援してくれている人が居る、支えになってくれている人が居ます、
だから・・・頑張って生き抜いてくださいっ・・・!!
私もっ、応援していますっ!
え、えっと、私の体験談を聞いてくださってありがとうございましたっ!!
ーーーーーーーーーーーーーー萩原雪歩ーーーーーEND
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 21:55:18.55 ID:FcA+oEfv0
これでお終い
毎度のこと駄作ながら見てくれたやつに感謝
雪歩可愛いよね雪歩