1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 20:35:07.28 ID:6MKoKr5NO
立ったらPCで書いてく
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 20:35:34.78 ID:0NkHGiLF0
千早「なんでもいいからなんでもいい、と言ったまでよ」
伊織「それ、本当はなんでもいいと思ってないのが丸わかりよ?」
千早「そんなことはないわ。変な言いがかりはやめてもらえないかしら」
伊織「言いがかりですってー?!」ムキー
雪歩「ど、どうしちゃったんでしょう、あの2人・・・」ヒソヒソ
小鳥「さ、さあ?さっきまで普通に話してたわよね?」ピヨピヨ
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 20:37:26.87 ID:0NkHGiLF0
千早「・・・」
伊織「・・・」
千早「・・・私、帰るわね」
伊織「ちょ、ちょっと!待ちなさいよ」
千早「何?もう今日の仕事は終わったわ。帰っても問題ないと思うのだけど」
伊織「さっきの話がまだ終わってないでしょ!」
千早「なんでもいいって言ったじゃない!それで話は終わりでしょ!」
伊織「よくないっ!」
小鳥「たいぶ険悪になってきたわね・・・」
雪歩「わ・・・私、お茶いれてきますぅ」パタパタ
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 20:39:28.67 ID:0NkHGiLF0
伊織「アンタ、いっつもそうよね」
千早「何が?」
伊織「言いたいこと飲み込んで、モヤモヤした気持ちを残して」
伊織「で、後になってそのモヤモヤを爆発させちゃうの」
千早「くっ・・・」
雪歩「あのー・・・」
伊織「何?」ジロッ
雪歩「はうっ・・・。あ、あのね、お茶いれたんだけど、飲む?」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 20:41:31.99 ID:0NkHGiLF0
伊織「あ、ありがと。そこに置いておいてもらえる?」
雪歩「う、うん・・・千早ちゃんも、どう?」
千早「・・・ごめんなさい。申し訳ないのだけど、私、もう帰るから」
伊織「ちょっと!雪歩がせっかくいれてくれたのよ。どうせ帰ってもやることなんてないくせに!」
千早「なっ・・・!やることくらいあるわよ!」
雪歩「あ、あの・・・喧嘩は良くな」
ちはいお「萩原さん/雪歩は黙ってて!」
雪歩「ひいぃぃぃ。ごごごごめんなさいーーー」ダダッ
雪歩「ふぇぇぇーーーーん」
小鳥「うんうん。雪歩ちゃん。怖かったねー」ナデナデ
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 20:43:30.69 ID:0NkHGiLF0
カチャ
やよい「ただいま戻りましたー」
伊織「おかえり、やよい」イライラ
千早「おかえりなさい、高槻さん」ピリピリ
やよい「ただいまで・・・す?」
トテトテ
やよい「千早さんと伊織ちゃん、何かあったんですか?」ヒソヒソ
小鳥「うん、よくわからないんだけど、さっきから言い争いしてて・・・」ピヨピヨ
雪歩「えぐえぐ」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 20:45:31.43 ID:0NkHGiLF0
やよい「・・・私、何があったのか、聞いてきます!」
トテテ
やよい「あのー」
ちはいお「何?高槻さん/やよい」
やよい「何かあったんですか?」
千早「別に何もないわ。水瀬さんが勝手に言いがかりをつけてくるだけよ」
伊織「なっ、ち・・・千早が言いたいことをはっきり言わないからでしょ!」
千早「くっ・・・だからなんでもいいってさっきから言ってるじゃない!」
伊織「キー、またそういう言い方を!」
やよい「やめてください!!!」
ちはいお「っ・・・」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 20:47:33.43 ID:0NkHGiLF0
やよい「私、伊織ちゃんも千早さんも大好きだから・・・」
やよい「だから、大好きな2人がけんかしているところなんて・・・みたくないです」
やよい「・・・めっ、です」グス
伊織「やよい・・・」
千早「高槻さん・・・」
小鳥(やよいちゃんは本当にいい子だなあ)
雪歩(やよいちゃん、すごいなあ)
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 20:49:50.16 ID:0NkHGiLF0
伊織「さっきはごめんなさい。言い過ぎたわ」
千早「いえ、そもそも私が最初におかしな態度をとったからいけなかったの。ごめんなさいね」
伊織「ううん・・・。やよいも、心配かけてごめんね」
やよい「えへへ。私は2人が仲直りできたらそれでいいかなーって」ニコッ
やよい「えっと、それで、なんでけんかしてたんですか?」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 20:51:40.72 ID:0NkHGiLF0
伊織「べ、別に大した理由じゃないのよ」
千早「え、ええ。ちょっと行き違いがあっただけで・・・」
やよい「うー?」
伊織「そ、そうよ。ね、ちーちゃん・・・」
千早「い、伊織!!」
伊織「あっ・・・」
小鳥「ちはいお?!」ガタッ!!!
雪歩「小鳥さん?!」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 20:53:40.47 ID:0NkHGiLF0
やよい「あの、ちーちゃんって、千早さんのこと?」
伊織「・・・うん///」
千早「」カアァァァ
やよい「私、伊織ちゃんが誰かをあだ名で呼ぶのって初めて聞いたかもー」
伊織「そ、そう?」
やよい「それって、2人はとっても仲良しってことだよね」ぺかー
ちはいお「///」
小鳥(ちはいお・・・盲点だったわ。ああ、なんか色々と捗りそう)
雪歩「うぅ、小鳥さんが旅立っちゃったよぅ・・・」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 20:55:49.06 ID:0NkHGiLF0
やよい「あっ、私そろそろ家に帰って夕ご飯作らないと」
伊織「あら、もうこんな時間なのね」
千早「高槻さん、偉いわね」
やよい「そんなことないですよ。最近長介やかすみもよく手伝ってくれますし」
やよい「・・・えっと、じゃあ、お先に失礼しまーす」
ちはいお「おつかれさま」
雪歩「おつかれさま」
小鳥「・・・はっ。お、おつかれさま、やよいちゃん」
雪歩(あ、戻ってきた)
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 20:57:49.18 ID:0NkHGiLF0
伊織「私たちも帰りましょっか?」
千早「そうね」
伊織「私たちも帰るわね」
小鳥「ちょっと待った!」ピヨ!
伊織「な、なに?」
小鳥「ねえねえ、お姉さんにちょっと2人のカ・ン・ケ・イ、聞かせてくれないかなあ」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 20:59:52.52 ID:0NkHGiLF0
伊織「ふ、2人の関係って・・・じ、事務所の仲間よ?」
小鳥「またまたー。さっきの話、聞いてないわけないでしょ?」
小鳥「ね、らぶらぶなんでしょ?伊織ちゃんと、ち・い・ちゃ・ん」
伊織「」
千早「・・・覚悟を決めた方が良さそうね」
伊織「・・・そうみたいね」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 21:01:55.54 ID:0NkHGiLF0
千早「ええ、私たち、お付き合いさせていただいてるわ」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 21:04:02.32 ID:0NkHGiLF0
小鳥「おおーーーー」パチパチパチ
伊織「満足した?」
小鳥「いーえ、ここからが本番よ。ねえねえ、いつから?どっちから告白したの?初デートは?キスはもうしたの?」
伊織「・・・ま、当然そういう質問が来るわよね。小鳥だし」
千早「どうする?」
伊織「決まってるでしょ」ニヒヒッ
千早「ふふっ、そうね」
ちはいお「・・・にげろー!」
タタタッ…カチャッ バタン!
小鳥「あ、ちょっとぉ!」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 21:05:56.27 ID:0NkHGiLF0
小鳥「あーあ、逃げられちゃった。あれ?雪歩ちゃん?」
雪歩(いいなあ。私も真ちゃんとあんな風になれたらなあ)
ポワンポワン
―――
真『はい。ボクたち、付き合ってます』
―――
雪歩「えへ、えへへへへ」
小鳥「もしもーし、雪歩ちゃーん?」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 21:08:14.33 ID:0NkHGiLF0
伊織「さすがに追ってはこないみたいね」ハアハア
千早「そ、そうみたいね」ハアハア
伊織「その、ごめんなさい、私の不注意でバレちゃって。しかも小鳥に・・・」
千早「別に構わないわ。そろそろコソコソしてるのも辛くなってきてた所だしね」
伊織「あのそれで・・・さっきの話を蒸し返しちゃうみたいで悪いんだけど・・・」
千早「ああ、そういえば、話が途中だったわね。ドタバタして忘れてたけど」
伊織「その・・・私、ちーちゃんが何か言いかけたのを遮っちゃってたよね。ごめんなさい」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 21:10:16.13 ID:0NkHGiLF0
ちょっと前、喧嘩の発端になった事務所での会話
伊織『ねえ。今日の晩ご飯だけど』
千早『あ、あのね。今日はわt』
伊織『スペイン料理の美味しいお店を見つけたの。そこでどうかな?』
千早(ちょっと!こっちがしゃべろうとしてるのに)イラッ
千早『・・・』
伊織『・・・ちーちゃん?』
千早『・・・なんでもいいわ』ムスッ
伊織『なによ、その言い方』
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 21:12:08.97 ID:0NkHGiLF0
伊織「それで・・・何を言いかけてたの?」
千早「あ、あのね・・・。今日の晩ご飯・・・私の家で食べない?」
伊織「えっ?」
千早「その・・・1度、伊織に私の手料理を食べて欲しくて・・・」
伊織「なっ・・・///」
千早「あ、だ、大丈夫よ。最近、伊織に会えない日に春香に料理を教わってたから、ちゃんと食べられるものは作れると思う」
伊織「」ジーン
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 21:14:12.11 ID:0NkHGiLF0
千早「その・・・どうかな?」
伊織「ちーちゃんっ!」ダキッ
千早「伊織・・・」
伊織「ダメなわけないでしょ。最高のご馳走だわ」
千早「ふふ、それは食べてから言ってね」
伊織「そうと決まれば・・・。さっ、早くいきましょ」
千早「ええ」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 21:16:18.94 ID:0NkHGiLF0
伊織「へえ、ちーちゃんの家ってこんな感じなのね」
千早「殺風景でちょっと恥ずかしいけど」
伊織「ううん。シンプルでいいと思うわよ。ちーちゃんらしい」
千早「ありがと。じゃ、ご飯作るから、適当に座ってて」
伊織「うん、何か手伝えることがあったら言ってね」
伊織「あっ・・・」
伊織(こないだはじめて一緒に撮った写真、ちゃんと飾ってくれてるんだ)
伊織「にひひっ」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 21:18:28.42 ID:0NkHGiLF0
伊織「そういえば、何をごちそうしてくれるの?」
千早「・・・カレー」
千早「あ、あの、ほんとは、もっとちゃんとしたものを作りたかったのだけど」
千早「多分、これが一番失敗しないと思ったから・・・」
伊織「ま、まさかレトルトじゃないでしょうね」
千早「ちょっと!さすがにそれはないわよ」
伊織「いや、ちーちゃんならやりかねないわ」
千早「・・・本気で怒るわよ?」
伊織「・・・ご、ごめん」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 21:20:21.98 ID:0NkHGiLF0
千早「はい、おまたせ」
伊織「お待ちしました」
千早「ふふっ、じゃ、いただきましょう」
パクッ
千早「ど、どうかしら」
伊織(はじめて食べたちーちゃんのカレーは)
伊織(ちょっと肉が焦げていたし、具の大きさも揃ってなかったけど)
伊織「今まで食べてきたどんな料理よりも美味しいわ」
千早「・・・大げさよ///」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 21:22:27.70 ID:0NkHGiLF0
伊織「ごちそうさま。お腹いっぱいだわ」
千早「私も・・・ねえ、ほんとに美味しかった?」
伊織「しつこいわねえ。美味しかったってば」
伊織「ただ・・・今度から、ルーはもう少し甘めのにしてね」
千早「ふふっ・・・わかったわ」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 21:24:39.46 ID:0NkHGiLF0
伊織「・・・」
千早「・・・」
伊織(やることがなくなるとちょっと緊張しちゃうわね・・・)
千早「テ、テレビでも見ましょうか」
伊織「へっ?あ、そ、そうね」
プチッ
千早(TV)『泣くことならたやすいけれど』
伊織「これ、こないだ収録したやつだっけ?」
千早「ええ、そうね」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 21:27:05.96 ID:0NkHGiLF0
千早(TV)『あおいぃーーーーとりぃーーーー』
伊織「ちーちゃん、ほんっと歌うまいわよね」
千早「そ、そうでもないわよ。私よりうまい人なんてたくさん・・・」
番組終了
伊織「・・・」
千早「・・・」
伊織「あの、そろそろ帰るわね」(引き止めてくれないかな・・・)
千早「あっ・・・ええ」(引き止めてもいいのかな・・・)
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 21:29:21.10 ID:0NkHGiLF0
伊織「それじゃ・・・今日はごちそうさま。ありがとう」
千早「いえ。寒いから・・・気を付けてね」
バタン
千早(やっぱり引き止めればよかったのかしら。でも、もし迷惑だったら・・・)ショボン
伊織(帰りたくないって言えばよかったのかしら。でも、迷惑に思われたら・・・)トボトボ
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 21:31:48.58 ID:0NkHGiLF0
千早(でも・・・何もしないで後悔するよりは・・・)カチャ,バタン
伊織(・・・ってなにウジウジしてるのよ。私らしくもない!)クルッ
タッタッタッ
千早「伊織?!」
伊織「ちーちゃん?!」
千早「どうしたの、何か忘れ物?」
伊織「ちーちゃんこそどうしたの?」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 21:33:51.57 ID:0NkHGiLF0
千早「あのね・・・今日、泊まっていかない?」
伊織「あっ・・・」
伊織「うん、私も帰りたくないなって・・・」
チュッ
HAPPY END
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 21:36:30.39 ID:0NkHGiLF0
支援ありがとうございましたー