1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 04:10:38.22 ID:qU4+1ecY0
真美「ってことで兄ちゃん、お年玉ちょうだい!」
P「おい……お前の方が俺より給料貰ってるだろうが」
真美「お給料はパパとママが管理してて、全然自由に使えないんだよー」
P「なるほど、そりゃそうか……」
真美「ねえねえ、いいっしょ?減るもんじゃないしー」
P「減るわ!思いっきり!俺の財布から!」
P「ダメなものはダメ、我慢しなさい」
真美「ぶー」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 04:13:03.57 ID:xIk2mkb30
やよいに万札をあげたい
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 04:16:18.74 ID:qU4+1ecY0
真美「じゃあ兄ちゃん、ギュッてして?」
P「……え?」
真美「ねえねえ早くー」
P「お、おう」
P「……こうか?」ギュッ
真美「うん!……これがお年玉ってことで、今年はガマンしたげる」
P「真美ィ……」
真美「えへへ……」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 04:22:20.06 ID:qU4+1ecY0
やよい「うっうー!おはようございますー!」
真美「」ビクッ
P「おーやよい、おはよう!それと、あけましておめでとう!」
やよい「はい、おめでとうございますー!」
やよい「あれ……真美?なにしてるの?」
真美「な、なんでもないっぽいよ!」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 04:28:04.87 ID:qU4+1ecY0
P「いや、真美のやつがお年玉くれくれって言うもんでな」
真美「そうそう、やよいっちはお年玉いくら貰ったの?」
やよい「おとしだま……?」
真美「うんうん」
やよい「おとしだま……ってなんですか?プロデューサー」
P「えっ」
真美「えっ」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 04:34:18.33 ID:qU4+1ecY0
P「やよい……お前マジか……」
真美「やよいっち……」
やよい「う?」
P「やよいィ!!」ガバッ
真美「あっ」
やよい「はわっ!!ぷ、プロデューサー!?」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 04:40:02.37 ID:qU4+1ecY0
P「やよい!お年玉ってのはな……お年玉ってのはな……」
P「こういうものなんだよ!」
真美「えっ」
やよい「そ、そうなんですかぁ……」
やよい「プロデューサーのお年玉……えへへ、あったかいです……」
P「やよいィ……」
真美「……」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 04:46:39.90 ID:qU4+1ecY0
真美「ちょ、ちょっと兄ちゃん!」
P「ん、どうした?真美」
真美「真美にもお年玉、ちょうだい!」
P「何言ってんだ、さっき……」
真美「いいっしょ、減るもんじゃないし!」
P「しょうがないな……ほら」ギュッ
真美「えへへ、兄ちゃんあったかい……」
やよい「うー……」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 04:52:16.80 ID:qU4+1ecY0
やよい「ぷ、プロデューサー!」
P「今度はやよいか、なんだ?」
やよい「私にも、もう一回くださいっ!」
P「全く、いつになくわがままだな……ほら」ギュッ
やよい「ぷろでゅーさぁ……」
真美「むむむ……」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 04:58:10.75 ID:qU4+1ecY0
真美「兄ちゃん!真美にももう一回……」
P「ダメだ、もう2回やったろ?それでおしまい」
真美「うぅ……兄ちゃんのケチ」
P「やよいも、な」
やよい「はい!」
P「よしよし、やよいはいい子だなぁ」
真美「うむむむ」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 05:04:12.57 ID:qU4+1ecY0
P「それで……二人とも、なんでわざわざ事務所に来たんだ?折角の正月休みなのに」
真美「んー……亜美はお仕事だし、家にいてもアレだし……」
P「あー、竜宮は正月特番だっけか……」
P「ごめんな、俺の力量が足りないばかりに」
真美「そんなこと言わないでよ、これは兄ちゃんのせいじゃないっしょ!」
真美「来年は家族も親戚もギャフンと言わせてやるんだから!」
P「……そうだな!」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 05:10:11.37 ID:qU4+1ecY0
真美「やよいっちは?」
やよい「私は、その……」
P「ん?」
やよい「えへへ、プロデューサーに会いたくて」
P「!!」
真美「!!」
P「やよいィ!!」
やよい「プロデューサー!!」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 05:16:02.13 ID:qU4+1ecY0
P「やよい……ありがとうやよい」
やよい「私こそ……プロデューサーに会えてうれしいですっ!」
P「やよいィ……」
やよい「ぷろでゅーさぁ……」
イチャイチャ
真美「……」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 05:22:27.41 ID:qU4+1ecY0
真美「あ、あのさ兄ちゃん」
P「どうした、真美?」
真美「真美もね、ホントは兄ちゃんに会いたくて来たの」
P「真美ィ……!」
真美「お休みの間、ずっと寂しかったんだよ?」
真美「……兄ちゃんに、会えなくて」
P「……真美ィ!!」
真美「兄ちゃん!!」
やよい「……」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 05:28:13.78 ID:qU4+1ecY0
やよい「プロデューサー、あの……」
P「どうした?やよい」
真美「兄ちゃん、あのさ……」
P「次は真美か」
やよい「プロデューサー!」
真美「兄ちゃん!」
P「お、おい!ちょっと待て……なんだこれは」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 05:34:15.68 ID:qU4+1ecY0
P「とにかく落ち着け、二人とも……正月くらい穏やかに過ごそうじゃないか」
真美「うん……ごめんね兄ちゃん、やよいっち」
やよい「私も……ごめんなさい、真美、プロデューサー」
P「よしよし」
P「それじゃ、落ち着いたところで……三人で初詣でも行くか?どうせ暇だしな」
真美「おっ、いいねーそれ!」
やよい「うっうー!賛成ですー!」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 05:40:09.92 ID:qU4+1ecY0
P「カギは掛けたな……よし」
P「うお、やっぱ外は冷えるな……」
P「というか、お前らそんな薄着でよく寒くないよなぁ」
真美「んっふっふ~!女は強いんだもんね、やよいっち!」
やよい「うんっ!そういうことですよ、プロデューサー!」
P「そ、そうか」
P「何でもいいけど、カゼ引かないでくれよ」
真美「へーきへーき!」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 05:46:15.08 ID:qU4+1ecY0
―――
その辺の神社
やよい「うわ、すごい人ですねー」
P「正月だからな……こりゃ、万が一バレたらエラいことになるな」
真美「大丈夫っしょー、変装バッチリだし」
やよい「そうですよ、その時はその時です!」
P「うん、まあ大丈夫とは思うけど一応な」
P(早めに適当に済ませて、メシでも食って帰るか……)
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 05:52:03.11 ID:qU4+1ecY0
真美「あ、兄ちゃん!真美知ってるよ、この真ん中って神様が通る道なんでしょ?」
P「おお、詳しいじゃないか真美」
真美「んっふっふー、この前テレビでやってたもんね!」
P「真美は賢いなぁ」
やよい「プロデューサー!あの狛犬って、昔はライオンだったんですよ!」
P「えっ、マジで?」
やよい「はい!テレビでそう言ってましたーっ!」
P「やよいは賢いなぁ」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 05:58:04.14 ID:qU4+1ecY0
真美「兄ちゃんっ!」
やよい「プロデューサーっ!」
P「またかお前ら」
P「あのな……あんま大きい声出すなよ、バレるだろ」
真美「ごめんなさい……」
やよい「ごめんなさい……」
P「うっ……まあな、別にいいんだけどな……もうちょい抑えよう、な?」
真美&やよい「はーい」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 06:04:07.09 ID:qU4+1ecY0
真美「あっ!兄ちゃん、真美リンゴ飴食べたい!」
真美「兄ちゃん、兄ちゃんってば……あれ?」
真美「いない……やよいっちも」
真美「……」
真美「んっふっふ~!二人とも、いい年して迷子とは困っちゃいますなぁ~!」
真美「……」
真美「どうしよう……」
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 06:10:10.76 ID:qU4+1ecY0
P「本当に人多いな……はぐれないように手つないどくか」
やよい「はい!……あれっ、真美?」
P「どうした?」
やよい「真美が見当たらなくて……」
P「なに……マジだ、どこいったんだよアイツ……」
P「とりあえず、電話してみよう」
P「…………音沙汰無しか」
やよい「もしかして、事務所に置いてきちゃったのかなーって」
P「かも知れんな、不味いぞ……」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 06:16:03.04 ID:qU4+1ecY0
P「とりあえず探そうか、そんなに遠くには行ってないはずだ」
やよい「そうですね……」
P「やよい、携帯持ってるよな?」
やよい「はい、充電もバッチリです!」
P「よし、手分けして探そう。何かあったら連絡くれ」
やよい「わかりました!」
P「よっし」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 06:22:06.92 ID:qU4+1ecY0
真美「とりあえず人ごみから出たけど……ここ、どこだろ」
真美「兄ちゃんたち、どこにいるのかな……」
真美「うう、寒いしおなか減ったよぉ……」
真美「……」
真美「……」
真美「ぐす……兄ちゃぁん……」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 06:28:15.95 ID:qU4+1ecY0
やよい「真美!」
真美「ふぇ?……やよいっち!」
やよい「もー、探したんだよ!一人でどこかに行っちゃダメでしょーっ!」
真美「うぅ、ごめんやよいっち……」
真美「……あれ、兄ちゃんは?」
やよい「あっ、今から電話するね!別のところを探してるから」
真美「そっか……」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 06:34:11.87 ID:qU4+1ecY0
真美「あのさ、やよいっち……見た?」
やよい「なに?……真美の泣いてるところ?」
真美「!! ちょっ!」
やよい「えへへ、分かってるよ!プロデューサーには内緒にしとくね!」
真美「……ありがと、やよいっち」
やよい「いいんだよ、真美!」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 06:40:04.57 ID:qU4+1ecY0
P「真美、お前なあ……」
真美「ごめんなさいっ!」
P「……まあ、俺の監督責任もある」
P「こっちこそ、ちゃんと見てなくてすまなかったな」
真美「兄ちゃん……」
真美「んっふっふ~!しょうがないから、許してあげよっかな~」
やよい「真美?」
真美「ごっ、ごめんなさい!ごめんなさいぃ!」
P「? お、おう……まあ何でもいいけど」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 06:46:02.92 ID:qU4+1ecY0
―――
P(それから、結局一日中2人に振り回されたのであった)
真美「ねえねえ、そういえば……兄ちゃんは神社でなにお願いしたのー?」
やよい「あー!それ、私も気になりますっ!」
P「決まってるだろ?もちろん『今年こそ、皆がトップアイドルになれますように!』だ!」
真美「……それって神様に頼っていいの?」
P「うっ」
やよい「私たちの実力じゃ無理……ってことなんですか……?」
P「そ、そんなわけないぞ!そもそも、こういうのは気持ちの持ちようであってだな……」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 06:49:56.95 ID:qU4+1ecY0
P「それより、そういうお前らは何を頼んだんだ?」
やよい「それはー……」
真美「兄ちゃんには秘密っしょ!」
P「マジかよ……なんか疎外感を覚えるんだが」
真美「大丈夫だよ、兄ちゃん!だって……」
やよい「私たちがずっとそばにいますから!」
P「真美、やよい……」
P(こりゃ、今年もいい年になりそうだな)
おわり
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 06:50:54.88 ID:qU4+1ecY0
読んでくれてありがとう、おやすみ
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 07:14:31.29 ID:Fll1+EEC0
ハードな犯罪でも始まるのかとおもったらそうでもなかった乙