1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 01:38:25.08 ID:BAxpk9bB0
響「真美、いきなりどうしたんだ!?」
真美「お姫ちんってラーメン好きっしょ?」
響「うん」
真美「最近は兄ちゃんのことも好きみたいじゃん?」
響「うん……うぇえっ!? そうだったのか!?」
真美「ひびきん気づいてなかったの? 鈍感ですなー」
響「だ、だって貴音ってそういうの表に出さないし……」
響「そっか……貴音もプロデューサーが」
響「これじゃ自分、勝ち目ないぞー……」
真美「んっふっふー! 強力なライバル出現ですな→」
響「ライバルって、べ、別に自分はそんなんじゃ…」
真美「もっと素直になっちゃいなよー!」
響「うぅ~///」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 01:43:26.01 ID:BAxpk9bB0
響「だ、だいたい、今は貴音の話だっただろ!!」
真美「あ、そういえばそうだった」
響「それで、貴音をプロデューサーで釣るってどういうことさー」
真美「だからーお姫ちんはラーメンと兄ちゃん、
二者一択? に迫られたときどっちを取るのか」
真美「気になるっしょ?」
響「っ! ……確かに、少しだけ」
真美「ということで!」
真美「これからお姫ちんに色々やってみようって訳だよ」
響「色々……」
真美「例えば、あそこでお昼のカップ麺を食べようとしてるお姫ちんに」
貴音「ああ、この3分間はなぜこうも私を魅了するのでしょうか」キラキラ
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 01:47:42.38 ID:BAxpk9bB0
貴音「あと10秒……」ワクワク
真美「ねーねーお姫ちん!」
貴音「なんですか真美? 話なら少し待って……」
真美「えっとね、兄ちゃんがお姫ちんに大事な話があるから下に来てって」
貴音「プロデューサーが……ですが私にはこのかっぷらぁめんを食べるという使命が」
真美「なるべく急ぎの話らしいよ→」
貴音「……急ぎ、ならば仕方ありません……」シュン
真美「えっ……」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 01:51:10.66 ID:BAxpk9bB0
貴音「下、ですね。行って参ります」
真美「う、うん」
響「ま、真美、貴音ホントに行っちゃったけどいいのか!?」
真美「なるほどなるほど。お昼のカップ麺よりも兄ちゃんが大事と」メモメモ
響「嘘だってバレたら大変なことになるぞー……」
真美「……だってホントに行っちゃうなんて思わなかったしさ!!」
響「とにかく、貴音が帰ってきたらすぐに謝るんだぞ!」
真美「ひ、ひびきんも一緒だよね!?」
響「え! じ、自分は今回何もしてないぞ!」
真美「あーっ!! ひびきんも乗気だったのにぃー」
響「う……それは、そうだけど…」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 01:55:06.97 ID:BAxpk9bB0
貴音「あなた様」
P「ん? 貴音か、どうしたんだ?」
貴音「はて? 私はあなた様が呼んでいると真美から」
P「いやいや、貴音を呼んで来いなんてこと俺は言ってないぞ」
貴音「では、急ぎ大切な話があるというのは……」
P「真美の悪戯だろうな」
P「でもまぁ。話があるのは本当だから」
貴音「そうなのですか?」
P「この前でたカップ麺のCMなんだけど」
貴音「プロデューサーが1箱頂いてこられた……」
P「そうそう、それが発売直後から大人気でさ」
P「先方もすごく喜んでて、もう1箱送ってくれたんだよ」
貴音「真ですかっ!!?」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 01:59:43.80 ID:BAxpk9bB0
P「ああ。それに次のCMもぜひ貴音にって」
貴音「ふふっ真、嬉しい限りです」
P「今、丁度受け取って、貴音に知らせようと思ってたんだ」
P「ま、そういうことだから真美の悪戯は大目に見てやってくれ」
貴音「ええ。あの、そのかっぷらぁめん、1つ頂いても」
P「あはは、さすが貴音だな。いいぞ、ほら」
貴音「ありがとうございます。早速食して参ります」
P「あんまり食べ過ぎるなよ、まぁ貴音なら問題ないか」
貴音「♪~……」ガチャ
真美「お、お姫ちんごめんなさい!!」
響「ご、ごめん貴音!!」
貴音「どうしたのですか、2人とも」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 02:03:39.90 ID:BAxpk9bB0
真美「へっ? だって真美、お姫ちんに嘘を……」
貴音「あのくらいいいのですよ」ニコニコ
真美「う、うん。ホントにごめんね」
貴音「ふふっ」
響「た、貴音、どうしたんだ?」
真美「さぁ……?」
貴音「たとえ伸びてしまっていても、私が大切に食して差し上げましょう」
貴音「そして、これは2つめに。ふふ、ふふふっ」
真美「えっ……お姫ちん手ぶらで下に行ったよね?」
響「どこらか出したんだ……あのカップ麺」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 02:08:03.72 ID:BAxpk9bB0
真美「さあ、お姫ちん釣り第2弾!!」
響「まだやるのか!?」
真美「昨日はカップ麺だったから」
真美「次は、んーっと……普通のラーメンと兄ちゃんとか?」
響「普通のラーメン……」
小鳥「んーっ……はぁ、さあお昼お昼」
律子「今日はどうしましょうか?」
小鳥「貴音ちゃんもいるし、久々にラーメンの出前、頼んじゃいましょう」
貴音「小鳥嬢、真ですか!?」
律子「すごい食いつきね…」
真美「んっふっふ~、出番だよひびきん!」
響「自分が言うのか!?」
真美「ひびきんは犠牲になったのだ」
響「やる前からそれは酷いぞ!」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 02:11:49.13 ID:BAxpk9bB0
真美「だって昨日は真美だったし→」
響「もう、今回だけだぞ」
貴音「では、私はこの醤油豚……」
響「貴音ー!」
貴音「どうしました、響」
響「そ、それがさー。プロデューサーがどこか食べに行かないかって」
貴音「!!」
貴音「それはラーメンなのですか!?」
響「さ、さあ、違うんじゃないかな…」アハハ
貴音「……」
真美「おお、お姫ちんが真剣に悩んでる」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 02:15:10.37 ID:BAxpk9bB0
P「ただいま戻りましたー」ガチャ
貴音「あ、あの! あなた様!」
P「お、どうした貴音?」
貴音「その、今日はお昼をご一緒に……」
真美「そしてお姫ちんが選んだのは、またもや兄ちゃん!」
響「うぎゃー!ごめん貴音……自分、嘘ついたさー」
P「昼? ああ、ならどこか食べに行くか」
貴音「は、はい!」
響「って、あれ?」
真美「あー! 兄ちゃん、お姫ちんばっかりずるいよー!!」
P「あ、ああ、すまんすまん。ならみんなで行こうか」
響「じ、自分もいいのか!?」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 02:19:27.24 ID:BAxpk9bB0
P「え? そりゃ当たり前だろ?」
響「プロデューサー……」ウルウル
真美「それで、どこ行くの?」
貴音「無論、らぁめんでは……」
響「自分はプロデューサーとならどこでもいいさー」
P「それじゃあ、俺の行きつけのところに行くか」
P「そこならラーメンも定食もあるし」
真美「兄ちゃんの行きつけ!? 行く行くー!!」
響「自分もそこがいいぞ!」
貴音「では、参りましょう」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 02:23:40.01 ID:BAxpk9bB0
P「おい、そんな引っ張るなって! あ、スミマセン、また少し出てきます」
小鳥「あ、はーい。行ってらっしゃい」
小鳥「……あれ?」
律子「……出前どうしましょう」
小鳥「たるき亭にしようかしら……」
律子「そうですね……」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 02:27:06.74 ID:BAxpk9bB0
真美「むむ~…お姫ちん、中々手強いね」
響「……」
真美「あれ? ひびきんどうしたの?」
響「やっぱり、自分じゃ敵わないぞ……」
真美「ひびきん……?」
響「貴音は綺麗でスタイル良くて、歌もダンスも上手くて…自分なんかより全然気が利いて…」
響「大好きなラーメンよりもプロデューサーが好きで……」
響「そんなの相手にしたら自分に勝ち目なんて……」グス
真美「うぇっ!? だ、大丈夫だよ……たぶん」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 02:31:51.64 ID:BAxpk9bB0
真美「ひびきんも、お姫ちんに負けないくらい兄ちゃんが好きなんでしょ?」
響「でも……でもっ!」
真美「た、例えばいぬ美達が病気になっちゃって、兄ちゃんも同じ時に病気になっちゃったら」
響「……」
響「……うぅっ…うわぁああああん!」
響「そんなの選べないぞ! っ…いぬ美達は家族だし…自分が居なきゃ……」
響「貴音はプロデューサーを選べたのに……自分はっ……うぐっ…」
響「自分は……プロデューサーを好きになる資格なんてなんだー!!」
真美「い、今のは真美のたとえがダメだったんだよ!」
真美「えっと、あの、その……」アタフタ
P「お前達、さっきから会議室でなにやって……」ガチャ
真美「あっ! に、兄ちゃん今はダメっ……」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 02:35:59.89 ID:BAxpk9bB0
響「っ!! ぷろ……でゅーさー…」
P「え……響、どうしたんだ?」
響「な、なんでもないぞ!」ゴシゴシ
P「い、いやしかし」
響「真美と遊んでたら目にゴミが入っただけだから」
真美「そ……そうだよ兄ちゃん!」
P「ホントに大丈夫なのか?」
響「な、なんくるないさー」
P「悩みがあったらちゃんと相談して……」
響「いいから! プロデューサーは出てって!!!」
P「す、すまん……」バタン
響「……」
響「プロデューサーに泣き顔見られた……」
響「せっかく心配してくれてたのに、自分……っうぅ…」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 02:39:52.30 ID:BAxpk9bB0
真美「ひびきん……え、えっと、真美のハンカチ使う…?」スッ
響「っ…」パシッ
真美「ぁ……」
響「真美のせいだぞ……真美があんな悪戯考えなきゃ……」
真美「ご、ごめんひびきん! 真美もこんなとになるなんて…」
響「わざと…? 真美もプロデューサーが好きだから、自分が邪魔だから!?」
真美「ち、違うよ! 兄ちゃんのことは好きだけど、そういうんじゃなくて」
真美「兄ちゃん! って感じだし、ひびきんのこと邪魔だなんて思うわけ……」
響「もういい! 真美もあっち行って!!」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 02:44:29.16 ID:BAxpk9bB0
真美「ごめんなさい……」
響「真美なんて大嫌いっ!!」
真美「っ……ご、ごめんね、ひびきん。真美、もう行くね」ガチャ
響「……」
響「自分……最低だぞ」
響「真美は悪くないのに……うぅっ…八つ当たりして」
響「大嫌いなんて……自分は…自分は…っ…」
響「っうわぁあああん!」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 02:48:37.10 ID:BAxpk9bB0
真美「はぁ……」パタン
P「真美、やっぱりなにかあったのか?」
P「少し様子を見に行った方が……」
真美「そ、それは止めた方が良いと思うなー!」
P「たが……」
真美「ホントに大丈夫だって言ってるっしょ!」
P「なら、いいんだが……」
真美「えっと、真美、もう帰るね」
P「ああ、気をつけてな」
真美「じゃねー! 兄ちゃん!」
P「おう、お疲れ!」
真美「……」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 02:52:40.47 ID:BAxpk9bB0
小鳥「何かあったんですか?」
P「それが……」
P(いや、俺にも言えないようなことだし、あんまり言いふらさない方がいいか)
P「いえ、特に大したことではありませんよ」
小鳥「はぁ…ならいいんですけど」
P「ええ、ご心配ありがとうございます」
響「は、はいさい……」ガチャ
P「よ、よう」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 02:55:27.16 ID:BAxpk9bB0
響「……真美は?」
P「真美ならもう帰ったよ」
響「そ、そうなのか……なら、自分ももう帰るさー」
P「お、お疲れ。気をつけて帰るんだぞ」
響「それじゃあ、また明日さー」
響「……」
小鳥「ほ、ほんとに大丈夫ですか?」
P「あはは……たぶん」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 02:59:59.00 ID:BAxpk9bB0
真美「おはよー兄ちゃーん!」
P「真美か、おはよう」
P「相変わらず今日も元気……じゃなさそうだな」
真美「えっ? 嫌だなー兄ちゃん、真美はすっごく元気だよー?」
P「嘘つけ、目元が赤くなってるし、声がちょっと嗄れてる」
真美「嘘っ!?」
P「ほんと。それに昨日寝てないんだろ? 隈できてるぞ」
真美「……意外と真美のこと見てるんだね」
P「大事なアイドルだからな」
真美「へ、へぇ~そうなんだ」ドキドキ
P「そうなの……昨日、響と喧嘩でもしたのか?」
真美「うっ……それは…」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 03:27:32.76 ID:zBdY1bJ70
ごめんなさい
モデムに障害が発生してました
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 03:28:52.06 ID:zBdY1bJ70
P「したんだな?」
真美「あ、あれは真美が悪かったから……」
P「響には謝ったのか?」
真美「……謝ったけど…」
P「なら、次は俺も一緒に謝ってやるから」
真美「ほんと?」
響「お、おはようだぞ……」ガチャ
真美「……」
響「あ……真美…」
P「ほら、真美」
真美「う……あ、あのさ…」
響「ごめんなさい!!」
響「昨日は自分が悪かったぞ!!」
P「……あれ?」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 03:32:47.69 ID:zBdY1bJ70
響「真美は全然悪くないのに、酷いこと言って…」
真美「ひ、ひびきん、もういいよー」
響「ま、真美……怒ってないのか…?」ウルウル
真美「だ、だって、もともとの原因は真美だから……」
響「そんなことないぞ! 自分が勝手に落ち込んで、勝手に八つ当たりして」
響「真美に嫌われたって文句言えないのに……」
真美「真美がひびきんを嫌ったりしないって!」
響「真美……真美っ…わぁあああん!」
真美「な、泣かないでよー」
響「だって……ぐすっ…うぅっ…」
真美「もう、真美たち親友っしょ!」
響「真美……うん…うん!」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 03:37:08.31 ID:zBdY1bJ70
P「まぁ、仲直りしたみたいでよかったよ」
響「あ、ぷ、プロデューサー」
響「昨日は、その……あんなこと言ってごめんなさい…」
P「大丈夫、気にしてないから」
響「うん……」
P「それと、ごめんな真美、疑ったりして」
真美「ううん、いいの」
P「ありがとう。それで、喧嘩の原因って……」
響「そ、それはだな……えっと」
真美「んっふっふー! それは秘密だよん!」
響「ひ、秘密さー!」
P「秘密!?」
真美「ね→!」
響「ねー!」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 03:41:40.47 ID:zBdY1bJ70
P「……音無さん、俺、信用されてないんでしょうか?」
小鳥「女の子には色々あるんですよ」
P「そうなんですか……」
P「はぁ、とりあえず、外回り行ってきますね」
小鳥「はい。行ってらっしゃい」
響「真美、自分、貴音に負けないくらいプロデューサーにアプローチするさー」
真美「うんうん。その意気だよひびきん」
真美「でも兄ちゃんはあげないからね!」
響「なっ…昨日と言ってることが違うぞ!」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 03:47:13.52 ID:zBdY1bJ70
真美「だ、だって、やっぱり真美も兄ちゃんのこと//」
真美「つまり、今日から真美はひびきんのライバルなのだよ!」
響「うーっ…負けないからな、真美!」
真美「真美だって!」
小鳥「はいはい、内緒話してないでレッスン行ってらっしゃい」
真美「ラジャー!」
響「はいさー」
真美(兄ちゃんは……)
響(絶対に……)
貴音(渡しません……)
おわり
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 04:00:06.71 ID:vzdEldLd0
こいつ直接脳内に!?