2: Nemorino 2012/02/14(火) 00:20:06.26 ID:VEFdnknn0
亜美「真ァァァ美ィィィィ!朝ごはんだYOーー!!」
真美「おおーぅ!今いくYOーーーーー!!」
真美「…んしょ」
鏡を見ながら髪留めチェック
…何回やってるんだろナー
うん。これでばっちり
真美「……だよね?」
えとえと、そこの兄ちゃんにも確かめて欲しいんだよー
真美の髪留め、ヘンじゃない?
…ホント?よかったぁ☆
真美「…てへへ//」
双海真美、13才
中学生になりました☆
3: Nemorino 2012/02/14(火) 00:25:10.17 ID:VEFdnknn0
亜美「さあいっぱい~食べよう~YO♪」
真美「…モグモグ」
亜美「早起~き出~来たご・ほ・う・び♪」
真美「…ゴクゴク」
亜美「ほら真~美も歌おう~YO♪」
真美「ごちそうサマー」
亜美「え!?早っ!」
真美「外で待ってるからNEー」
バタン
亜美「……」
亜美「寂し~く食べよう~YO」
父「お父~さん~もいるYO」
4: Nemorino 2012/02/14(火) 00:27:07.92 ID:VEFdnknn0
ポンポン
真美「…服よしっ」
サラサラ
真美「…髪よしっ」
ニコッ
真美「んー!美少女スマイルよーしっ!」
真美「……最後はー」
パカッ
携帯を開いて、データフォルダ
ピピピピ
画像データの、一番下
…コホン
真美「…オハヨ、兄ちゃん」
5: Nemorino 2012/02/14(火) 00:29:39.97 ID:VEFdnknn0
亜美「ピヨちゃんオッハー!」
小鳥「こらー!ちゃんと挨拶しなさーい!」
亜美「重要書類はっけーーーん!」
高木「こ、こらこら!返したまえ!」
P「やれやれ、中学生になって8ヶ月になるのに、亜美は全然変わらないな」
真美「………」
P「それに比べて…」
真美「…比べて?」
P「おおっ、真美、隣にいたのか」
真美「うん」
P「おはよう。お前はすっかり大人しくなったよな、いい子いい子」
ヒョイ(回避)
P「ぬ…」
真美「今日のお仕事、何?」
P「あ、ああ」
P(俺の前でだけ大人しい…というか冷たい;)
6: Nemorino 2012/02/14(火) 00:31:16.25 ID:VEFdnknn0
小鳥「これはきっとツンデレですよ!」
P「思春期と言ってください」
7: Nemorino 2012/02/14(火) 00:32:38.39 ID:VEFdnknn0
高木「あのわんぱく真美君も思春期が来たようだね」
P「やっぱりそうですか」
小鳥「要はクーデレw」
高木「一部の男性に対しての意識が芽生えたのだろう」
P「では、俺に対するあの態度も一時的なものですかね」
小鳥「じゃなきゃフラグがHigh立っちww」
高木「ついては、君もその事を考慮してプロデュースに当たってくれたまえ」
P「わかりました」
小鳥「○理も考慮してくれたまえ」
P「小鳥さんうるさいです」
8: Nemorino 2012/02/14(火) 00:33:36.33 ID:VEFdnknn0
真美「CMの撮影?」
P「新作のチョコのな」
亜美「食べホーダイってコト!?」
P「んなわけないだろ」
亜美「この2パターン作るって書いてあるのはー?」
P「ああ、亜美Verと真美Verを制作するらしい」
亜美「はいはいはーい!亜美Verはひたすら食べマース!」
P「食べません」
真美「共演者って書いてあるけど?」
P「そうそう、真美には男優と共演してもらうぞ」
真美「…ふーん」
P(人気のイケメン男優なんだが…ノリが良くなさそうだな;)
9: Nemorino 2012/02/14(火) 00:35:10.68 ID:VEFdnknn0
男優「共演させていただきます、池 面次郎です。よろしくお願いします」
P「こちらこそ。ウチの双海をリードしてやってください」
亜美「うっひょーー!!まぢイケメン!」
真美「そーだね」
亜美「いい絵面が期待できますなあ、真美さんや」ウリウリ
真美「え?」
亜美「んっふっふ~。しっぽり楽しんできておくんなまし♪」
真美「真美はミーハーじゃないしー」
真美(どーせなら…兄ちゃんとやりたかったな)
10: Nemorino 2012/02/14(火) 00:38:24.57 ID:VEFdnknn0
タッタッタ…
真美『待って!面次郎くん!』
男優『…離してくれないか』
真美『ねぇお願い、理由を聞かせて』
男優『………』
真美『私にダメなところがあるなら直すから!』
男優『………』
真美『お願い…別れるなんて、言わないで…』グス
男優『……、好きな人がいるんだ』
真美『……!』
男優『…ごめん』
ジャジャジャジャーン♪
―――「じゃあね」なんて言わないで~♪―――
真美『寂しいクリスマスを過ごすあなたへ…『大枝』発売中』
監督「はいOK!段取りはこんな感じで!次本番いきまーす!」
P(反感くらいそうなCMだな)
12: Nemorino 2012/02/14(火) 01:05:23.05 ID:VEFdnknn0
監督「真美ちゃん、ちょっと面次郎クンにしがみついてみようか」
真美「え?あ、ハーイ」
ギュッ
P(おっ、何か雰囲気出てきたぞ)
真美「あっ…」
男優「ん?どうかしたかい?」
真美「あ、いやはは、何でもないYOー!」
真美(…やりづらいなぁ)
真美(こーいうトコ、兄ちゃんに見られるの、何かヤダな)
13: Nemorino 2012/02/14(火) 01:31:31.94 ID:VEFdnknn0
真美『待って!面次郎くん!』
なんか、気持ちがノッてこない
お仕事だし、撮影はキライじゃないケド…
真美『ねぇお願い、理由を聞かせて』
セリフはちゃんと男優サンに向けてる
でも、気持ちはどっか別のところに流れちゃってる
真美『私にダメなところがあるなら直すから!』
後ろで応援してくれている兄ちゃんが
今日は何だか、ムカツク
真美『お願い…別れるなんて、言わないで…』
監督サン、今日涙でないYOー。真美チョーシ悪いYOー
P『……、好きな人がいるんだ』
真美「……えっ?」
兄ちゃん?
P『…真美、ごめんな』
真美「えっ…」ホロリ
いきなりの事でワケがわからなかったのに
自然と涙が出た
監督「はいカーット!」
14: Nemorino 2012/02/14(火) 01:40:42.44 ID:VEFdnknn0
監督「真美ちゃん!サイッコーだったよ!」
男優「…驚きました、その年であんな切実な演技ができるなんて」
P「正直私もビックリしてます。よくやったな、真美」
真美「……」ジー
男優「真美ちゃん?」
真美「……」ジー
P「真美、俺の顔に何かついてるのか?」
真美「…えっ。あ、あわわ。何でもないYOー」
真美(さっきの、なんだったんだろ…)
15: Nemorino 2012/02/14(火) 01:42:47.88 ID:VEFdnknn0
亜美『んっふっふ~。君のモノはなかなかご立派ですなぁ』
男優『ふふふ、亜美ちゃんのモノもたくましいじゃないか』
―――どっちのモノが大きいか!?ライバルと比べっこだ!『大枝』!―――
監督「はいOK!亜美ちゃんの段取りはこんな感じで!」
P「ちょっとマテ」
16: Nemorino 2012/02/14(火) 01:53:18.63 ID:VEFdnknn0
―――事務所―――
真美「いおりーん…」
伊織「あら、何よ仏頂面」
真美「い、今起こったことを、ありのままに話すZE!」
伊織「相談があるならフツーに話してくれる?」#
真美「……」
伊織「はいはい聞くから。話してみなさい」
真美「…ジュースパワーが足りなくて話せない…」
伊織「ハイハイ!買ってくるわよ!さっさと欲しいジュース言いなさい!」
真美(いおりんは変なところで優しいナー)
17: Nemorino 2012/02/14(火) 01:55:58.02 ID:VEFdnknn0
高木「ハハハ、さすがの水瀬君も双海君のワガママっぷりには勝てないか」
伊織「」ドサッ
高木「な、なんだね?この大量のジュースの領収書というのは!?」
18: Nemorino 2012/02/14(火) 02:15:22.65 ID:VEFdnknn0
伊織「ウガーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!」
真美「うわわっ、怪獣デコドンが怒った!!」
伊織「そりゃ怒りもするわよ!何が『真美は兄ちゃんの事どう思ってる』よ!」
真美「…だって」
伊織「だってじゃないわ!相談以前の問題じゃない!」
真美「…とゆーと?」
伊織「一目瞭然ってこと!フラグ立ちまくりなのよアンタ!」
真美「ってことは」
伊織「好きなのよ!ップロデューサーの事だーーーーい好きなの!」
P「…伊織?」
伊織「へ」
P「お前が、俺の事?」
伊織「ババババババ馬鹿!!アアアンタのことなんて、好きじゃないんだからねーーーーー!!」///
P「あ、おい!」
小鳥「これが本当のツンデレですよ?」
真美「そんな偉そうに言われても」
…そうだよね
真美、兄ちゃんの事、好きなんだよね
19: Nemorino 2012/02/14(火) 02:17:43.32 ID:VEFdnknn0
伊織「か、勘違いしないでよね!」///
P(ジュースくれながら言われても;)
25: Nemorino(昨日NIP調子悪かった?) 2012/02/15(水) 22:29:11.42 ID:frtaqv/N0
真美「どうすればいいの?」
伊織「え?」
真美「こういう時ってサ、どうすればいいの?」
伊織「え、えーっと、そうね」
真美「…ひょっとして」
伊織「ばばば馬鹿ね!わかるに決まってるでしょ!」
真美「いおりんも経験ないとか」
伊織「ホ、ホホホ」
真美「……」ジー
伊織「……」
真美「……」
伊織「アタシは初々しいの」ドヤ
真美(うわあ)
26: Nemorino(レスありがとうごアイマス) 2012/02/15(水) 22:31:23.31 ID:frtaqv/N0
―――本屋―――
伊織「何事も始めは文献からね」
真美(開き直ったNE)
伊織「確かアタシが出てる雑誌で、恋愛談のコラムがあったわ」
真美「んじゃソレと専門の本を買おー!」
――毎度ありがとうございますなの!――
真美「ふぇ?」
伊織「げ」
美希「お買い上げありがとうなの!カバーかける?」
真美「ミキミキだ!」
伊織「い、一日店長!?なんでこんな時に…」
真美「え?何かモンダイ?」
伊織「あったりまえじゃない!あの天然にこの本見られたら、何言われるかわかったもんじゃないわ!」
真美「あわわ、確かに」
美希「あれー?そこにいるの、もしかしてデコ――――」
真美「させるかぁ!デコバルス!!」
伊織「ちょ―――」
ペカァァァァァァァァァァァァァァァ!!
美希「あああ!?目がぁ!目がなのぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
27: Nemorino 2012/02/15(水) 22:32:52.58 ID:frtaqv/N0
真美「あぶないトコだったZE」
伊織「絶対許さないZE」
28: Nemorino 2012/02/15(水) 22:34:18.36 ID:frtaqv/N0
真美「で、どうしよっか」
伊織「このあたりじゃ本屋はあそこだけなのよねー…」
真美「やっぱり『本当の』恋愛経験者に聞くっきゃない?」
伊織「…悪かったわね。でもそれが手っ取り早いわ」
真美「765プロで恋愛経験ありそうな人っていうとー…」
伊織「年齢的に、あずさあたりが妥当じゃない?」
真美「あずさお姉ちゃんなら、兄ちゃんが出張ロケって言ってた…」
伊織「いきなり手詰まりね;」
小鳥「フフフ…どうやら脳内経験豊富な私の出番のようですね!!」
真美(うわあ)
伊織「面倒なのが来た」
29: Nemorino 2012/02/15(水) 22:39:18.85 ID:frtaqv/N0
小鳥「作戦その1『廊下の角でごっつんこ』であります!」ケロッ
伊織「さ、帰るわよ」
真美「うん」
小鳥「ちょちょちょ!待ちなさい落ち着きなさい」
伊織「作戦名からして沈没臭プンプンだっての」
真美「腐のヒトの教えじゃナー」
小鳥「ま、まぁまぁ、騙されてみたと思って」
真美「んー、楽しそうではあるんだけどー…」
小鳥「何事も前進よ?クリック押さなきゃ物語は進まないわ」
真美「でもー…」
小鳥「安心して、失敗してもクイックロードできるから」
真美「へ?」
小鳥「大丈夫、スキップ機能という現実逃避も可能よ!」
伊織「おいコラ腐女子」
30: Nemorino 2012/02/15(水) 22:41:10.38 ID:frtaqv/N0
―――事務所の廊下―――
伊織「で、結局やるのね」
小鳥「いい真美ちゃん?急ぐフリしてプロデューサーの胸にダイブよ!」
真美「う、うん」
真美(兄ちゃんの、む、胸の中に…)
真美(な、何か緊張してきたYO)
P「」ガチャ
小鳥(Pヲ視認シタリ)
伊織(日本語しゃべれ)
真美(き、来たの?)
P「ふんふ~ん♪」ツカツカ
小鳥&伊織(今よ!)
真美(う、うん!)
真美(ど、どうにでもなれーー!)
テテテテテテ
P&響「――へ?」
真美「――え!?」
どーん☆
31: Nemorino 2012/02/15(水) 22:43:40.95 ID:frtaqv/N0
真美「アイタタ…」
響「あたたー;二人とも、大丈夫かー?」
真美「う、うん、ゴメン」
響「なんくるないさー!真美は元気だなー」
P「ひ、響、あの」モゴモゴ
響「ひゃん!」
真美(あっ…)
響「わわわ///プププロデューサーごめん!」
P「い、いや、俺の方こそ、何かスマン」
響「あ、あはは。プロデューサーを胸で下敷きにしちゃったさー///」
P「あの、なんていうかー…」
響「な、なんくるないさ//いつもお世話になってるし、お、お礼みたいなもんさー//」
P「お、お礼って//」
真美(…兄ちゃん、顔真っ赤)
P「真美、怪我とかしてないか?」
真美「………てんの」
P「え?」
真美「何デレデレしてんのよ!兄ちゃんのエッチーーーーー!!!!」
P「お、おい真美!」
32: Nemorino 2012/02/15(水) 23:20:41.67 ID:frtaqv/N0
真美「………」
響(真美は一体どうしたんだ?)
伊織(アンタにおいしいトコ持ってかれたからヤキモチやいてんのよ)
響(べ、別にそんなつもりじゃなかったぞ!)
小鳥(えー、あんな凶器を使ったクセにー?)
響(凶器なんて持ってないぞ!何の事かわからないぞ!)
真美「83」
響「え?」
真美「…78」
響(バ、バストサイズ!)
真美「5センチ、かぁ…」
響「な、なんくるないさ!真美はまだ成長期だから見込みあるさー!」
トントン
真美「?」
伊織「ん」(←千早を指さしている)
真美「……!」
伊織「」ニコッ☆
真美「」ニコッ☆
33: Nemorino 2012/02/15(水) 23:22:35.08 ID:frtaqv/N0
伊織「『なんくるないさ=何とかなるさ』何ともない、とは使わないわよ」
響「え!」←沖縄出身
34: Nemorino 2012/02/15(水) 23:44:11.75 ID:frtaqv/N0
響「さっきのお詫びに自分が力になるぞ!」
真美「アリガトー!真美頑張るYOー!」
伊織(千早には後で謝っておきましょ)
響「作戦その2『肩もみでスキンシップ』だぞ!」
伊織「意外と普通ね」
小鳥「確かに初歩的だけど、仕事でお疲れのプロデューサーには良い作戦かもしれないわ」
真美「でも、真美あんまりやったことないよー?」
響「大丈夫さー!自分が遠くからモミモミのコーチするぞ!」
小鳥「モミモミ…あんなところやこんなところをモミモミ…」ハァハァ
伊織「戻ってこーい」
35: Nemorino 2012/02/16(木) 00:00:58.69 ID:pBy+yBbF0
真美「に、兄ちゃん」
P「あ、真美。さっきは」
真美「ご、ごめんね!さっきはちょっとイライラしてたんだ」
P「そうだったのか、気づかなくてゴメンな」
真美「え、あ、あわわ…」
P「?」
真美(そ、そんな優しい気遣いしないでYOーーー///)
P「どうした?」
真美「あ、あの、お詫びに兄ちゃんに肩もみしてあげるよ」
P「え、いいのか?」
真美「うん。座って座って」
真美(響ング頼むYOーーー!)
響(ほいさー!しっぽりいくぞ!)
小鳥(このライヴ感タマンネェ!)
伊織(この人の隣ヤダ)
36: Nemorino 2012/02/16(木) 00:17:09.07 ID:pBy+yBbF0
P「おー…」
真美「兄ちゃんどう?」
P「すごくいいぞ。ツボを心得てるって感じだな」
真美「へへー」
響(ここからプロデューサーにアタックをかけるぞ!)
小鳥(待ってましたw)
伊織(おとなしくしてなさい)
響(よし真美、後ろから覆いかぶさるように手をほぐしてみて!)
真美「よっと」
P「お、手もやってくれるのか」
真美「もみもみ~」
真美(…この体勢、あ、あたってる)
真美(で、でも、これが響ングが言うスキンシップなんだよね)
真美(ちょっと恥ずかしいけど、頑張るよー)
P「~♪」
真美(…でも、なんだろ)
真美(兄ちゃん、ドキドキっていうか)
真美(ほっこりしてる…)
37: Nemorino 2012/02/16(木) 00:39:47.19 ID:pBy+yBbF0
あずさ「あら~?肩もみしてもらってるんですか~?」
P「あ、はい。真美のやつ、結構上手いんですよ」
あずさ「慣れてるのね~。私もよくお父さんの肩もみをやったわ」
P「へえ、あずささんの肩もみって、ふわふわして眠たくなりそうですね」
あずさ「あー、ひどいんだから~。こう見えて私、とっても上手なんですよ~?」
P「そうなんですか?じゃあ今度お願いしちゃおうかな」
あずさ「今度と言わず、今披露しちゃいますよ~!真美ちゃん、ちょっと代わってもらっていい?」
真美「あ、うん」
グイッ、グイッ
P「おおお」
あずさ「私、結構力持ちでしょう~?」
P「はい、ってあずささん、あの、当たって」
あずさ「え?あ、あら~//言わないでくれれば気にしなかったのに~//」
P「す、すみません//」
真美(む~…)
あずさ「うふふ、でも紳士なプロデューサーさんだから、許してあげます☆」
P「あはは、ありがとうございます」
真美「……」
P「真美もありがとうな」
真美「…いいもん」
P「え?」
真美「どうせおっきい方がいいんでしょ!兄ちゃんのエッチスケベ変態ーーーーーー!!」
39: Nemorino 2012/02/16(木) 01:08:45.01 ID:pBy+yBbF0
なにさなにさ!
せっかくチョーゼツ美少女の真美がアプローチしてるのに!
真美「…他の女のコばっかり見ちゃってサー…」
失礼しちゃう、って思っちゃうけど
これって皆の方が兄ちゃんにとって魅力的、ってことだよね…
――P『……、好きな人がいるんだ』――
ううん!違うよ!あれはただのマボロシ
お仕事ヒトスジ兄ちゃんに、好きな人なんかいるワケないよ
そう、きっと真美が疲れてただけ
兄ちゃんが真美に気を使ってくれないからモンね
だ、第一さ、兄ちゃんに彼女なんて出来るわけないじゃん!
あんな鈍感でトーヘンボクでヌケサクで!
エッチでスケベで変態でさ
…優しくって、…かっこよくて、…頼りになって
真美のワガママいっぱい聞いてくれて、真美のコトしっかり見てくれて…
…いるわけないもん
真美「彼女なんて、できるわけないもん…」
40: Nemorino 2012/02/16(木) 01:43:58.23 ID:pBy+yBbF0
―――双海家、夜―――
真美「兄ちゃんの、バカァァァァァァァァーー!!!!」
ゴシゴシゴシゴシ!!
真美「トーヘンボクゥゥゥゥゥゥゥゥーーーー!!!!」
ゴシゴシゴシゴーシゴシゴシ!!
亜美「真美チョーすごーい!お皿ピカピカ!」
父「い、一体どうしたんだ」
母「うふふ、女はああやって大人になっていくんですよ」
真美「ハァ、ハァ、ハァ…」
ぐぬぬぬぬ…
担当アイドルがジョーチョ不安定なのに…
兄ちゃんったらメールの一つもよこさないなんてー!
真美「真美をなんだと思ってるんだYOーーーーー!!」
41: Nemorino 2012/02/16(木) 02:06:09.72 ID:pBy+yBbF0
――自室――
ポフッ
真美「あうー…」
ピッ
携帯―――
兄ちゃん☆
080-####-$$
発信しますか?
―――――
真美「うあうああ~」
バタバタバタ
真美「…どーしよ」
Go my way~♪Go my way~♪
真美「んにゃ?」
携帯『着信:兄ちゃん☆』
真美「あわわわわわ!」
42: Nemorino 2012/02/16(木) 02:24:56.04 ID:pBy+yBbF0
真美「ははははいっ、もしもし!」
P『遅くにごめんな、今平気か?』
真美「う、うん、平気」
P『何か今日は悪かったな、機嫌悪くさせちゃったみたいで』
真美「ほ、ホントだよー!兄ちゃんデリカシーないんだからっ」
P『あはは、ごめんごめん;じゃあそのお詫びをさせてくれないかな』
真美「え?」
P『明後日オフだろ?俺は午前で終わるから、二人で出かけないか?』
真美「え、えええ!あ、亜美と一緒じゃなくって?」
P『ああ。一緒が良かったか?』
真美「ううん!二人で、二人でいいよ//」
P『そうか。断られなくてよかったよ』
真美「ん、んっふっふー。良かったね兄ちゃん、チョーゼツ美少女独り占めだよ☆」
P『あはは、そうだな。俺なりにルート考えておくから、楽しみにしててくれ』
真美「え、う、うん。アリガト」
P『じゃあ明後日の昼、駅前のツリー前で!』
真美「うん、オヤスミ…兄ちゃん」
ピッ
真美「……ど」
真美「どーしよーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
48: Nemorino(レスありがとうごアイマス) 2012/02/18(土) 23:33:11.44 ID:rwE0ayXn0
父「ハッハッハ、真美が相談なんて言うから何かと思えば」
真美「わ、笑いごとじゃないYO!真美困ってるんだYO!」
父「すまんすまん。あまりに意外だったもんでな」
真美「チョー失礼だYO!真美だってお年頃なんだからね!」
父「そうだな。で、俺に何を聞きたいんだ?」
真美「…デ、デートのキホン、とか」
父「デートの基本、つまりは流れってことだな?」
真美「うん…てゆーか、好み」
父「好み?」
真美「…男のヒトが、どーいうのスキか、とか」
父「ムフッ」
真美「な、何さ!」
父「オトナになったな」
真美「馬鹿ァァァァ!」ゴスッ
49: Nemorino 2012/02/18(土) 23:40:51.98 ID:rwE0ayXn0
父「これより真面目に話をします。ゲハッ、ゴハッ(吐血)」
真美「よし」
父「コホン、さっきの話を聞いた感じでは明確な「デート」ではないんだな?」
真美「う、うん。オフを満喫ー?みたいなノリだったよ」
父「なるほど。兄ちゃんの中では友達と遊びに行く感覚、と」
真美「兄ちゃん言うな」
父「ではこれは兄ちゃんの真美に対する意識を知る機会ととるべきだろう」
真美「意識を、知る?」
父「その通り。普通に遊びと思わせて、女の子アピールをするのさ」
真美「ど、どうやって?」
父「ふむ、デートコースは決まっているのか?」
真美「ううん、明日までに兄ちゃんが考えてくれるって」
父「そうか。ならデート当日、お前に心強い見方をつけよう!」
真美「み、味方?」
50: Nemorino 2012/02/18(土) 23:42:33.85 ID:rwE0ayXn0
父「パパに任せなさい!…ぐふふw」
真美(この感覚、事務所の誰かに似てるYO)
52: Nemorino 2012/02/18(土) 23:57:10.51 ID:rwE0ayXn0
ポンポン
真美「…ふ、服よし」
サラサラ
真美「か、髪よし」
ニコリ
真美「…うん。大人なスマイル、よし!」
真美「そして今日は…」
携帯でインターネットに接続!
ピピッ
携帯
――――――
[初めてのデートの私を助けるスレ]
1 んっふっふ~ :12/20 ID:???
準備完了したなう
2 ゴットファーザー:12/20 ID:???
スレ立て乙!
3 ピヨ丸:12/20 ID:???
乙!
――――――
真美(すっごい不安)
53: Nemorino 2012/02/19(日) 00:11:33.03 ID:zc93XxdD0
真美「1時間前に来ちゃった…」
真美「えっと、『1時間早めに到着しちゃった』っと」
ピッ
ゴットファーザー:かわゆい
通りすがり:>>1は俺の嫁
真美「何か知らない人まで来てる;」
真美「そ、そうだ。せっかくだから、会った時なんて言えばいいか聞こうっと」
ピッ
ピヨ丸:『ううん!私もちょうど今来たところだから』
ピヨ丸:『べ、別に楽しみで早く来ちゃったわけじゃないんだからね!』
ピヨ丸:『もうっ、女の子を待たせるなんて!今日はワガママいっぱい聞いてもらっちゃうんだから!』
真美「好きなの選べってか」
54: Nemorino 2012/02/19(日) 00:23:12.99 ID:zc93XxdD0
真美「あ…」
遠くに兄ちゃんが見えた
お仕事の後って言ってたけど、私服に着替えてる…?
真美「あ、あう…」
し、私服ってことは
今日の兄ちゃんは完全にプライベートってことだよね?
何か、嬉しいな…
真美「『兄ちゃん来たなう』っと」
真美「すぅーはぁー…」
落ち着いて、真美
兄ちゃんが真美をどう意識してるか
それを今日、確かめる
P「おはよう真美!はやいなー」
真美「べ、別に楽しみで早く来ちゃったわけじゃないんだからね!」
55: Nemorino 2012/02/19(日) 00:38:35.42 ID:zc93XxdD0
んっふっふ~:兄ちゃん来たなう
通りすがり:妹っ子キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
通りすがり:お兄ちゃんっ子とか羨ましすぎ
通りすがり:兄ちゃん爆発しろ
真美(『デート相手』にしとけば良かったYOー!!!!)
56: Nemorino 2012/02/19(日) 00:46:44.16 ID:zc93XxdD0
真美「さ、さてさて兄ちゃん。今日はドコにエスコートしてくれるの?」
P「ああ、それなんだが、お昼食べてきたか?」
真美「え?まだだけど…」
P「よし、丁度いい。この前真美が行きたがってた喫茶店に行こう!」
真美「え、それってもしかしていちごパフェのお店…?」
P「それそれ。確か雑誌に載ってたやつだったよな」
真美「う、うん」
P「ここから近いんだ。ちょっと並ぶかもしれないけど、いいか?」
真美「う、うん!もち兄ちゃんの奢りだからね!」
P「あはは、当り前だろ。今日はうんとワガママ言えよ」
真美「イヤッホー!さっすが兄ちゃん!太っ腹!」
真美(何か月も前にチラっと言っただけなのに、覚えてたんだ…)
真美(…えへへ)
57: Nemorino 2012/02/19(日) 01:02:50.16 ID:zc93XxdD0
店員「ジャンボいちごパフェお一つですね、かしこまりました」
P「パフェだけでよかったのか?」
真美「うん。ボリュームあるし、真美には十分な量だYOー!」
P「あはは、久しぶりに元気になったな」
真美「え?」
P「最近さ、俺の前だと元気ないから、どうしたのかなって」
真美「あ…あう」
P「俺なにか変な事言ったかなって思ってたんだ」
真美「そ、そんな。兄ちゃんは何もしてないよ」
P「ほんとか?」
真美「あわ、あわ」
真美(原因話せるワケないぢゃーん!!)
真美(な、なんとか話題をそらさないと)アセアセ;
58: Nemorino 2012/02/19(日) 01:18:09.11 ID:zc93XxdD0
店員「お待たせいたしました、ジャンボいちごパフェでございます」
真美「ナーイスタイミング!」
店員&P「え?」
真美「ななななななんでもないYOー」
真美(そう、守ってばかりじゃダメなんだから!)
真美(皆、真美にいい案をプリーズだよー!)
ゴットファーザー:ほっぺにクリーム付いちゃった件
ピヨ丸:『兄ちゃんあーん』
通りすがり:兄ちゃんにクリーム付けるのが妥当な線だな
真美(なるなる、王道だけどやる価値アリだね)パクパク
P「真美」
真美「へ?」
P「クリーム付いてるぞ、よっと」フキフキ
真美「ひゃん!」
P「ははは、ゆっくり食べろよ」
真美(あうあうあ~///)
真美(ま、負けないモン。反撃開始~~!)
59: Nemorino 2012/02/19(日) 01:27:53.75 ID:zc93XxdD0
真美「はい、兄ちゃんにもおすそワケ!」
P「お、いいのか?」
真美「もち!はい、あーん☆」
P「あーん」
真美(今だYOー!!)ペタッ
P「パクッ」
真美(クリーム設置に成功、っと)ピッ
P「うん、うまい」
真美(えっと、次なる手は…)
ピヨ丸:ナメナメ
ゴットファーザー:ナメナメ
通りすがり:クリームなめなめ
真美(え)
真美(そ、そんなの出来ないYOーーーーーーーー!!!!)
P(今日は百面相だなぁ)
61: Nemorino 2012/02/19(日) 01:41:28.95 ID:zc93XxdD0
真美(は、恥ずかしいけど…)
真美(やらなきゃ兄ちゃんの気持ちがわからないんだよね)
真美「に、兄ちゃん」
P「ん?」
真美「ほっぺにクリームくっついてるよ?」
P「え、どのへん?」
真美「あっ、動かないで!真美が取ってあげるよ、こっちに顔出して☆」
P「悪いな、こうか?」ニュ
真美(あ、あわわ、兄ちゃんが目の前に///)
真美(お、落ち着け真美、クリームを取るだけ取るだけ…)
真美(それに、早くしないとあやしまれるYO!)
真美(うああ~!ままよっ//)
P「真美?」
真美「ぺろっ」
P「え」
真美「え」
真美(あ…)
真美(に、兄ちゃんのお鼻舐めちゃったーーーーーーーーーーーー!!!!)
62: Nemorino 2012/02/19(日) 01:53:25.19 ID:zc93XxdD0
真美(あわわわわ、どーしよー!)
P「あはははは!」
真美「え、え?」
P「真美のイタズラも失敗することがあるんだなぁ」
真美「い、イタズラ?」
P「俺に付いたクリームを舐める気だったんだろ?」
真美「う、うん」
P「まったく、あんまり大人をからかうもんじゃないぞー」
真美「え、えっと…?」
真美(ぜ、全然意識してないみたいだYO)
真美(真美はドキドキだったのに…)
真美(で、でも、まだまだこれからなんだYOーー!!)
64: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/02/19(日) 01:58:40.57 ID:I2E7ramvP
あー真美可愛い
あー、真美可愛い
73: Nemorino(レスありがとうごアイマス) 2012/02/20(月) 23:34:50.62 ID:M953+K1V0
P「着いたぞ」
真美「おぉー!765の新設ゲームセンターじゃん!」
P「この前イベントゲストで来たよな」
真美「うん!一度ここで遊んでみたかったんだ」
P「良かった。さて、さっそく見てまわるか」
真美(ゲームセンターは嬉しいけど…)
真美(何かカンゼン真美中心な場所だし、恥ずかしいかも)
P「よっと」
真美「…え?何で上着脱ぐの?」
P「ん?俺も遊ぶからな」
真美「に、兄ちゃんも一緒に遊んでくれるの?」
P「当然さ。俺は遊びには手を抜かないぞ」
真美「あ、ありがとーー!」
P「あはは、何でお礼言うんだよ」
74: Nemorino 2012/02/20(月) 23:54:42.17 ID:M953+K1V0
―― YOU WIN!! ――
P「ま、まさかパズルゲームで真美に負けるとは…」
真美「んっふっふー♪真美をアクションだけの女と思うなYO~」
P「このまま引き下がれないぞ、次はレースで勝負だ!」
真美「いい度胸だねー兄chan☆容赦しないんだYOー!」
P「大人のプライドにかけて絶対に負けん!」
真美「んっふっふー♪」
真美(っとと;すっかり楽しんじゃってた)
真美(こんなに楽しいの久しぶりだけど、純粋に楽しむワケにはいかないんだよね)
真美(ここは皆の出番だなんだよ!『765ゲームセンターなう』っと)
ゴットファーザー:射的
765仮面:型抜き
真美「いつの時代だ」
75: Nemorino 2012/02/21(火) 00:09:57.77 ID:9fjH3d5T0
真美(765仮面って社長さんだねきっと)
通りすがり:クレーンゲームでおねだりとか
ピヨ丸:ガンシューで『もうらめ~』
通りすがり:子育てゲームだろ
真美(ピヨちゃんのよくわかんないYO;)
真美(うーん、最初のクレーンゲームがよさそうかな?)
真美「あっ」
P「ん?何かあったか?」
真美「……」ジー
P「クレーンゲームか、どれどれ、景品はっと」
真美「わぁ…」
P「ドラマで有名になった指輪のレプリカじゃないか」
真美「すごい…綺麗」
P「欲しいのか?」
真美「…いいなぁ」
P(聞こえてない)
76: Nemorino 2012/02/21(火) 00:23:54.27 ID:9fjH3d5T0
チャリン♪
『クレーンを操作してね☆』
真美「えっ」
P「ここは俺の出番だな」
真美「あ、あの」
P「あの指輪が欲しいんだろ?」
真美「え、えっと…あぅ//」
P「こうみえてクレーン得意なんだ。取ってやるよ」
真美「で、でも1プレイ200円もするよ、最初は自分で払うYO」
P「待った」
真美「え?」
P「得意っていっただろ?プレゼントさせてくれよ」
真美「プ、プレゼント?」
P「ああ、俺から真美へ、ってことで」
真美「…いいの?」
P「ああ。ちょっとばかし、カッコつけさせてくれるか?」
真美「…う、うん//」
77: Nemorino 2012/02/21(火) 00:40:37.76 ID:9fjH3d5T0
ウィーン…プップップ~
真美「あっ…」
P「ふむ」
真美「に、兄ちゃん、やっぱり無理だよ;このクレーンのアームゆるすぎるYO」
P「それは百も承知さ。真美、よく見てみろ」
真美「え?…あっ!」
P「俺がただ2回失敗したと思うなよ?」
真美「景品についてる輪っかが…」
P「その通り!アームがゆるくても、これに引っかけさえすれば――」
ウィーン…テッテレッテー♪
真美「す、すっごーい!」
P「ちゃんと取れただろ?」
真美「うん!兄ちゃんありがとー♪」
P「ははは、ついでに双海真美の今日一番スマイルもゲットだな☆」
真美「なっ、何いってるのさっ//カッコつけちゃって…//」
78: Nemorino 2012/02/21(火) 00:55:17.68 ID:9fjH3d5T0
P「あらためまして、はいプレゼント」
真美「あ、アリガト…//」
P「お、真っ赤になっちゃって。カッコ良かったか?」
真美「ばっ、バカぁ!ゲームごときで真美をオトそうなんて百年早いんだからねっ」
P「あはは、何か伊織みたいだな」
真美(あうあうあー!さっきから真美が照れてばっかじゃん!)
真美(アイドルとデートしてるのに、兄ちゃんのトーヘンボクーー!!)
真美(ううー!何か、反撃方法頼むYOーーー!!)
ピヨ丸:指輪をはめてもらう
真美(うえぇぇぇぇ!!)
真美(は、はめてもらうって、それって//)
P「真美、早速つけてみたらどうだ?」
真美「うぅー…」
P「真美?」
真美「…つ、つけて」
P「え?」
真美「に、兄ちゃんが真美につけて!」
79: Nemorino 2012/02/21(火) 01:07:05.34 ID:9fjH3d5T0
P「俺が?」
真美「そ、そーだよ」
P「何で?」
真美「こ、こーゆーのは男のヒトの役目なの!」
P「あはは、おませな考えだなぁ」
真美「ううううるさいYO!プレゼントしてくれるんでしょ!はい!」
P「わかったわかった。どの指にすればいいんだ?」
真美「…に、兄ちゃんが選んでよ//」
P「はいはい、お姫様」
スッ
真美(あ…)
P「おお、似合うじゃないか」
真美「……」
P「ん、どうした真美?」
真美(中指…)
80: Nemorino 2012/02/21(火) 02:21:06.12 ID:9fjH3d5T0
…何期待してたんだろ
いきなり薬指にはめてくれるわけないじゃん
はめてくれたとしても、冗談だろうし
真美「んーっ!」ポンポン
落ち着いて真美、焦っちゃダメ
今日の目的は兄ちゃんに女の子アピールをすること
兄ちゃんの真美に対する意識を探るコト
P「どした?」
真美「…あぅ」
でも…ダメだよ
兄ちゃんの顔見てると、欲しくなっちゃう
P「?」
ただの実験デートなんて、ヤダ
真美、兄ちゃんのラブが欲しいよ…
81: Nemorino 2012/02/21(火) 03:06:18.59 ID:9fjH3d5T0
P「どした?いきなり抱きついてきて」
真美「え?」
ギュ
真美「あわわわわーーーー!!///」ササササ
P「ど、どうしたんだ一体」
真美「えと、えと!ほ、ほら、何か寒いナーなんて」ワタワタ
P「あー、室内とはいえ、冬だしな」
真美「そ、そう!真美、冬にしては薄着してきちゃったかもーって」
P「そういやマフラーもしてないな。俺もだけど」
真美「あははー;と、というワケで兄ちゃんで暖をとってみましたー」
P「あ、それならさ、アレやってみるか?」
真美「あ、アレって?」
――『クイズで当てよう!カップルの為のクリスマスグッズ!』――
真美(カ、カップルって)
P「全問正解の景品にマフラーがあるんだよ」
真美「へー…あっ!」
真美(さっきの指輪と同じドラマの…)
真美(二人で一つの、赤いマフラー)
87: Nemorino(レスありがとうごアイマス) 2012/02/21(火) 23:23:12.29 ID:9fjH3d5T0
司会?『残念でしたー♪でも彼女さんにはお食事券あげるから、ご機嫌直してネ☆』
真美「わーっ!すっごく盛り上がってる!」
P「人が多いな。真美、変装グッズ」
真美「おっけーおっけー☆」
受付?「『知ってる?彼女のヒミツ』へようこそ!こちらにお名前をお願いします」
P(ん?このイベント名、どこかで…)
真美「ね、ね、ルールはどんななの?」
受付?「はい、司会がカップルの女性の方に質問をするので、お二人に答えを書いていただきます」
P「答えが二人とも同じなら正解ってことか」
受付?「はい。全10問で、正解数が多いほど良い賞品がもらえますよ」
P(やっぱりこのイベント、事務所に出演依頼が来てたヤツだ)
受付?「というかそろそろ気づいてください、プロデューサー殿」
P「うげっ」
真美「りっちゃん!?」
律子「なんですか「うげっ」って」
89: Nemorino 2012/02/21(火) 23:26:18.10 ID:9fjH3d5T0
P(り、律子…何で受付なんかに…)
真美(お仕事もらえないの、可哀そうなんだYO…)
律子「…何かものすごく失礼な勘違いしてるみたいだけど、欠員が出たからただの代理ですよ」
P「そ、そうだったのか」
真美(受付似合いすぎだYO;)
律子「っていうか真美、出るのはいいけど、声変えなさいよ?」
真美「あ、そっか」
律子「加えて、このカップルはどういう意味かしらねー?」
P「あはは、そういう意味のカップルじゃないって」
真美(…ぶー)
律子「何でもいいですけど、司会が許してくれるかしらねー」
P「司会?そ、そういえばさっきの声…」
伊織『次の挑戦者のカップルどうぞー!彼氏さん、恥かかないようにねー。にひひっ☆』
真美「い、いおりん;」
P「マズすぎる」
90: Nemorino(>>88 GJ) 2012/02/21(火) 23:28:46.43 ID:9fjH3d5T0
P「く、くぎゅうだと…?」
伊織「待てコラ」
91: Nemorino 2012/02/21(火) 23:30:35.84 ID:9fjH3d5T0
伊織『挑戦者の登場でーす☆お名前は『二見奈美』さんと――え?』
P「ど、ドーモ」
伊織『ち、ちょっとぉぉぉぉ!何でアンタがここに―――』
律子(い、伊織!ストップストップ!)
伊織『――う、こ、コホン。あらためまして『唐 変木』さんの入場でぇす☆』
P(そ、そんな名前書いてないのに…;;)
伊織『さ、そこの席に座ってちょうだい!』
ササッ
伊織(ちょっと!何でアンタがプロデューサーと一緒なのよ!)
真美(じ、実はあの後かくかくしかじかで…)
伊織(…!カ、カップルなの?)
真美(ええっ!真美たち、別にそんなんじゃ//)
伊織(…でしょうね。まったく、おどかすんじゃないわよ)
真美(え…それって)
伊織『さあ!今回は情け容赦なくいくわよー!第一問っ☆』
真美(い、いおりん怖い)
92: Nemorino 2012/02/22(水) 00:01:05.41 ID:dnPiP0oh0
伊織『さあ『彼女の血液型』の解答は?間違ったらオシオキよーっ☆』
真美『Bがた』
P『B型』
伊織『正解ーー!これで8問目!二人の健闘に盛大な拍手ーーー☆』
パチパチパチー!
伊織(な、なかなかやるじゃない)
伊織(っていうか何で真美と出てんのよ!下僕のクセに生意気よっ!)
真美「えへへー//さすが兄ちゃん!」
伊織(真美…この前アンタの相談には乗ったけど…)
伊織(そう簡単にあのマフラーはあげるわけにはいかないわ)
P(伊織ー、手加減してー;)
伊織(アイツとマフラー巻くのは…アタシなんだからねっ)
伊織『第9問!彼女さんの利き腕はどっちでしょー☆』
真美「えっ…!」
律子(…ん?ここはこの問題のじゃないはず…?)
93: Nemorino 2012/02/22(水) 00:04:51.52 ID:dnPiP0oh0
ま、まずいよ
真美は左利きだけど、兄ちゃんの前では両方使ってる
それに利き腕なんてケーレキに書かないYOー!に、兄ちゃんどうしよー!
真美(…あ)
兄ちゃんがこっち見てる…
P「……」
大丈夫だよ、って言ってくれてる…?
P「」ニコッ
いつも、ライヴ前に見せてくれる
得意げな、笑顔…
真美を安心させてくれる、大好きな笑顔…
真美(…うん)
そうだよ
兄ちゃんが真美のコトで知らないことなんてない
真美はショージキに答えてるだけでいいんだ
真美「おっまたせー!バッチリ書いたYOーーーー!!」
95: Nemorino(レスありがとうごアイマス) 2012/02/22(水) 00:30:38.66 ID:dnPiP0oh0
伊織『二人とも解答は『左利き!』9問目突破おめでとーーーーー☆』
真美「いぇーい!よくわかったね兄ちゃん!」
P「んっふっふ~☆」
真美「に、似合わないよ兄ちゃん;」
P「あはは。あと1問だな」
真美「うん!ばっちこーーい!!」
伊織『さあ、ここまでくればパーフェクト同然!最後はサービス問題よ☆』
伊織(ちょっとイジワルしたのに、さすがアタシの下僕ね)
伊織(くやしいけど、なかなかお似合いじゃない)
伊織(ま、いいわ。今回だけなんだからねっ)
伊織『じゃあ最後の問題よ。ズバリ、二人の関係を答えてちょうだい!』
P「む…?」
真美(か、カンケーって//)
96: Nemorino 2012/02/22(水) 00:43:05.65 ID:dnPiP0oh0
…か、書くの?
もちろん、これはゲームだけど…
…な、なんか恥ずかしいよ//
伊織『もうっ、じれったいわね!ノロケタイムはノーセンキューよ!』
――ワハハハ…☆――
あ、あうあう//
…ゲ、ゲームだもんねっ
別に…別にいいよね
カキカキ
『恋人』
あわわわわーーー!!
こ、これはゲームこれはゲームっ//
伊織『書けたわね?さぁ、バッチリ決めてちょうだい!解答オープーン☆』
ジャジャーン!!
真美「…え」
伊織(あ…)
P『兄妹』
97: Nemorino 2012/02/22(水) 01:02:36.64 ID:dnPiP0oh0
伊織『ふ…不正解…』
P「ありゃ;悪い真美、会場の雰囲気に合わせとくべきだったなー;」
真美「……」
律子(や、やらかした…)
ポロッ…
伊織『えっ…』
律子「あっ」
P「ま、真美…?」
真美「なんで…?」
律子(真美…泣いて…?)
P「真美、これは――」
真美「真美は…妹なの?」
P(っ!?しまった!声が戻ってる!)
――お、おい、この声って――
――あれ、双海真美じゃないか?――
律子「ま、まずいっ。伊織っ!ちょっと借りるよ!」
伊織「えっ、ちょ、何すんのよ!」
律子『ツンデ・レイ』発射ーーーーーーーーっっっ!!!!」
ペカァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!
――ま、前に進んじゃダメだぁぁぁぁぁぁ!――
――あ、あれは光らせてはいけないんだぁぁぁぁぁぁ!!!!――
P「逃げるぞっ、真美!」
真美「…うん」
106: Nemorino 2012/02/22(水) 23:49:23.22 ID:dnPiP0oh0
男優『真ー美っ』
真美『わぁ!勝手に部屋に入ってこないでYO!』
男優『悪ぃ悪ぃ、ちょっとお誘いがあってだな』
P(昨日ヘンな感じになっちゃってから心配だったが…)
男優『東京デスティニーランドのフリーパスだ!一緒にいかないか』
真美『は、はぁ?何で真美が一緒に行かなきゃいけないのさ』
男優『あれ?今日はそんな気分じゃなかったか?しょうがない、ダチでも誘って――』
真美『べ、別に行かないなんて言ってないじゃん』
男優『え?いいよ、無理するなって』
真美『だ、だから!お兄ちゃんと――』
男優(…おや?)
真美『お…お兄ちゃんと、一緒に…行きたくないなんて…』
――兄妹でも別にEじゃん!TDLカップル割引券、好評発売中!――
監督「ストップストップ!真美ちゃん大丈夫?」
真美「ご、ごめんなさーい;」
P(予感的中…か)
107: Nemorino 2012/02/22(水) 23:51:55.62 ID:dnPiP0oh0
真美「い、池さん、ごめんなさい」
男優「気にしないで。こういうの難しいよね」
真美「…うん」
男優(年齢の割に大人びた子だとは思ってたけど…)
男優(今日はそれに加えて落ち込んでるって感じだな)
男優(…それより気になるのは、セリフに詰まるところだね…)
真美「えっと、お、お、お兄ちゃんと―――」
男優(この子のお兄さんと、何かあったのかなぁ)
P「真美、飲み物買ってきたぞ」
真美「あ…うん。ありがと、兄ちゃん」
男優(これは…もしかして、そういうこと、かな?)
108: Nemorino 2012/02/22(水) 23:54:35.71 ID:dnPiP0oh0
男優「お疲れ様でした」
真美「お疲れ様でしたー…」
男優「あ、プロデューサーさん」
P「あ、はい?なんでしょう?」
男優(彼女、ちょっとだけ体調が悪いみたいなんです)
P(えっ、ホントですか!?)
男優(ええ、あなたには内緒に、と言ってまして)
P(め、面目ない;今日は自宅まで送っていきます)
男優(そうしてあげてください)
真美「?」
P「よし、真美、自宅まで送るぞ」
真美「え、え?兄ちゃんこの後お仕事あるって――」
P「いいの。後回しにするから」
真美「で、でも」
P「ごめんな、真美」
真美「な、何?いきなり…//」
男優(余計なお世話にならないといいんだけれど…)
109: Nemorino 2012/02/22(水) 23:56:14.65 ID:dnPiP0oh0
通りすがり:デートはどうなったんだ
通りすがり:>>1!どうしたっ!?応答しろっ! >>1ィィィィィィ!!!!
通りすがり:畜生っ!俺、まだあいつに何も言ってないのに…!
110: Nemorino 2012/02/22(水) 23:58:23.52 ID:dnPiP0oh0
父「おう兄ちゃん!よくきたな!」
母「真美が体調悪くなったそうで、ご迷惑おかけしました」
真美「え?体調悪い?」
P「こちらこそすみません、娘さんを無理させてしまって」
父「な、なにっ!無理させるほど激しかったのかねっ?」
P「は?」
父「なんてこった!こいつはめでてェ!」
母「あらあら、今日はお赤飯ね」
真美「ば、馬鹿ァァァァァァァァァ!!」
111: Nemorino 2012/02/23(木) 00:00:36.83 ID:QwII/zz60
P「真美、入るぞ」
真美「ど、どーぞ…」
P「はい、お母さんがお粥作ってくれたぞ」
真美「あ、アリガト」
P「一人で食べられるか?」
真美「だ、だから、そこまで体調悪くなんてないよぅ」
P「そっか。…ん?」
真美「?」
P「……」ジー
真美「な、何?」
P「へぇ、可愛いパジャマだな」
真美「ッッッッ!!ばばば馬鹿っ//兄ちゃんのエッチーーッ!!!!////」
真美(な、なんなのこのシチュエーションッ///)
112: Nemorino 2012/02/23(木) 00:03:21.92 ID:QwII/zz60
P「ところでさ、ごめんな」
真美「な、何が?」
P「真美が疲れてるの、わかってやれなくて」
真美(な、何だ;そっちのコトかぁ)
P「最近さ、真美がすっごく頑張ってるから、俺嬉しくて」
真美「…え?」
P「ついついたくさん仕事入れちゃったんだ」
真美「そんなの別に…どーってことないYOーって感じ。そ、その分…」
P「その分?」
真美(に、兄ちゃんに会えるワケだし//)
P「真美?」
真美「な、なんでもないよー…」
P「そっか。とにかく、ちゃんと真美の事考えるようにするから、またよろしくな」
スッ
真美「あ…、兄ちゃん帰っちゃうの?」
P「ああ、俺がいたら気分が休まないだろ?」
真美「ま、待って、待ってよ」
113: Nemorino 2012/02/23(木) 00:28:51.76 ID:QwII/zz60
P「どうした?」
真美「あ、あのっ、…あぅ」
き、聞かなきゃ
昨日から気になってるコト…
昨日デートしてる間、兄ちゃんずっと普通だった
誘われた時もそうだったけど、ずっとただ遊んでる感じ
で、でもさ
自分で言うのもナンだけど、ちょっとくらい真美にドキドキしてもいいと思うんだ
いろんなドキドキがあったのに、兄ちゃん全然反応しないんだもん
それ見てたら、真美、何か嫌なコト気になりだしちゃったんだ
だから、聞かなきゃ
ちゃんと、兄ちゃんの気持ちを知らなくっちゃ
真美、勇気を出さなきゃ…!
真美「…兄ちゃん」
P「…あ」
真美「兄ちゃんってさ、好きなヒトとか…いるの?」
114: Nemorino 2012/02/23(木) 00:36:35.98 ID:QwII/zz60
P「……」
真美「…ねぇ」
P「……」
真美「兄ちゃん」
P「…いるよ」
真美「……!」
P「俺、実は…」
真美「…うん」
P「…実は、あずささんのことが好きなんだ」
真美「えっ…」
P「ごめんな、真美…」
真美「な、何…謝ってるんだYO…」
P「…ごめんな」
真美「…そ、そっか」
真美「そう、なんだ…」
120: Nemorino 2012/02/23(木) 01:22:16.02 ID:QwII/zz60
亜美「たっだいまー!真ァァァ美ィィィィ!!」
真美「……」
亜美「タイチョー悪いって聞いたYO!だいじょぶー?」
真美「……」
亜美「真ー美ー?」
真美「…ひっく」
亜美「ま、真美!?どっかイタいの?」
真美「ふぇぇ…あ…亜美ぃー…」
亜美「わわわ!ど、どーしたんだYOー!」
真美「えっく…ひっく…」
亜美「な、泣かないでよー、亜美まで、ひっく、悲しくなっちゃうYOーーー;;」
121: Nemorino 2012/02/23(木) 01:43:43.36 ID:QwII/zz60
ここ最近さ…
兄ちゃんずーっと真美に付いててくれたから
真美、勘違いしちゃったのかなぁ…
別に、女の子としてーとまでは思ってなかったけど
765プロの中では、真美が一番兄ちゃんに近いと思ってたのに
…あずさお姉ちゃんかぁ
そーだよね
真美と兄ちゃんじゃ結構トシ離れてるし
あずさお姉ちゃんは兄ちゃんとあんま変わらないもんね
二人って、もうお付き合いしてるのかなぁ
やっぱりデートしたりするんだよね?
手つないだり、あーんしたり、肩抱き合ったり…
…キスなんか、しちゃったり…
…しちゃったり…
真美「…ひっく…」
…やだよぉ
真美「そんなの…いやだよぉ…」
122: Nemorino 2012/02/23(木) 01:51:58.74 ID:QwII/zz60
―――事務所―――
真美「おはよー…」
小鳥「おはよう!…って、ど、どうしたの?」
真美「…ふぇ?」
小鳥「目が真っ赤よ;大丈夫?」
真美「だいじょぶだいじょぶー。今日も頑張るYOー」
小鳥「そ、そう言われても…」
ガチャ
真美(あ…兄ちゃん…)
あずさ「プロデューサーさ~ん」
真美(…!)
P「あ、わざわざすみません」
あずさ「いえいえ~、約束しましたからね☆」
真美(あれって…お弁当)
あずさ「それじゃあ、気をつけて行ってきてくださいね~」
高木「ははは、まるで夫婦みたいだね」
P「ちょっと;からかわないで下さいよ」
真美「…やっぱり、そうなんだ」
123: Nemorino 2012/02/23(木) 02:05:43.15 ID:QwII/zz60
真美『壊~れる~く~ら~いに~抱き~しめて~♪』
――うおぉぉぉぉ、真美ちゃぁぁぁぁぁぁん!――
―――大好きだぁぁぁぁぁぁぁぁ!――
真美『みんな、聴きに来てくれてアリガトー☆』
高木「…すさまじい伸びだね」
律子「でしょう?私もリハーサル聴いた時はビックリしました」
高木「真美君にはこの曲は難しいと思っていたのだが…驚きだよ」
律子(まあ、急に成長した理由は察しがつくけどね…)
真美(みんなすっごく喜んでるなぁ)
真美(社長さんやりっちゃんにもほめられちゃった)
真美(でも、なんだろ)
真美(全然、楽しくないなぁ…)
124: Nemorino 2012/02/23(木) 02:15:55.93 ID:QwII/zz60
父「ん?真美はどこ行ったんだ?」
亜美「あー、えと、疲れたから寝るってさー」
父「ううむ、最近元気ないと思ってデザートを買ってきたんだが」
亜美「あ、なら亜美が後で持っていってあげるよ!」
父「いやいや、善は急げだ!今持って行ってやろう!」
亜美「あー!待って待って!」
母「待ちなさい、あなた」
父「な、なんだお前まで」
母「いいから、亜美の言うとおりにしてあげてください」
亜美「お願い、今だけ真美をほうっておいてあげてYOー」
父「う、うむ?」
125: Nemorino 2012/02/23(木) 02:29:59.91 ID:QwII/zz60
真美「あれ?兄ちゃんどこ?もう出かける時間だよー」
小鳥「プロデューサーなら休憩室にいたわよ」
真美「そっか、お迎えに行ってくるYOー」
ガチャ
P「あ、あずささん、まずいですよ」
あずさ「む~、プロデューサーさんは私の事大事じゃないんですか~?」
P「そんなことないですって;でもさすがにここじゃ」
あずさ「むむ~、あんまり真美ちゃんばっかり構ってると、私スネちゃいますよ?」
P「う;わ、わかりましたよ」
あずさ「うふふ、そう言ってくれると思いました☆あ、ほっぺはダメですよ~?」
P「はいはい;それじゃ――」
あずさ「―チュ☆」
真美(あ…あ…)
ガバッ
真美「あ…あれ」
真美「…夢、かぁ」
真美「…ひっく…ふ…ふぇぇぇ…」
126: Nemorino 2012/02/23(木) 02:41:29.26 ID:QwII/zz60
コンコン
真美「…!だ、誰?」
母「入るわよー」
真美「お、お母さん」
母「あらやだ、いつからそんな呼び方になったのかしら☆」
真美「う…いつまでもママって言うのも」
母「そうね、真美、大きくなったわね」
真美「そ、そうだYO」
母「でも、まだまだお母さんに頼っていい年よ?」
真美「……」
母「うふふ、女の悩みは母親に聞きなさい」
真美「…うん」
母「良かった。何でもいってちょうだい☆」
真美「うん…」
真美「お母さんに、相談があるんだYO…」
127: Nemorino 2012/02/23(木) 02:51:25.00 ID:QwII/zz60
母「うふふ。真美が相談なんていうから何かと思えば」
真美「わ、笑いごとじゃないYO!真美悩んでるんだYO!」
母「ごめんなさい、あまりに意外だったから」
真美「もうっ!お父さんもお母さんもヒドいんだYO!」
母「大丈夫、真面目に聞いてるわよ☆」
真美「うー…ホントに?」
母「ええ。それで、兄ちゃんさんには好きな人がいたのね?」
真美「…うん」
母「付き合ってるのかどうかは、まだわからないのね?」
真美「うん。でも…これってフラれたのもドーゼンだよね」
母「ええ、そうかもしれないわね」
真美「…あぅ」
母「そんな真美に、私から作戦を提案するわ」
真美「作戦?」
母「そう、名付けて『兄ちゃんに復讐作戦』よ☆」
128: Nemorino 2012/02/23(木) 03:06:11.53 ID:QwII/zz60
真美「ふ、復讐?」
母「そう!と言っても怖い意味の方じゃないわよ」
真美「ど、どゆこと?」
母「うふふ、つまり女の子としてとっても魅力的な真美になっちゃおうってことなの」
真美「…それで?」
母「そ・れ・で、真美をフった兄ちゃんさんを後悔させちゃうのよ☆」
真美「で、でも、似たようなことお父さんの時にもやったよ?」
母「あらやだ、女の子のプロデュースをなめちゃダメよ?あの人とは違うんだから☆」
真美「でもっ、でもっ…」
母「お母さんを信じなさい。あの兄ちゃんさんは鈍感だけど、きっとアナタの女の子の魅力を感じてくれるわ」
真美「…ホント?」
母「ホント☆わたしに任せてちょうだい」
真美「…うん」
母「じゃあ早速作戦開始よ!まずはあなたのお仕事、兄ちゃんをデートに誘ってきなさい」
真美「…うん!」
129: Nemorino 2012/02/23(木) 03:19:57.23 ID:QwII/zz60
――12月24日、ライブ後――
P「ここにいたか、話ってなんだ真美?」
真美「…今日の真美、どーだった?」
P「あぁ、すごく良かったぞ。以前の元気百倍真美になってたな」
真美「ホント?皆よろこんでた?」
P「もちろん、ファンも俺も大興奮のライヴだったぞ」
真美「そっか。じゃあご褒美くれる?」
P「ご褒美?何か買ってほしいものでもあるのか?」
真美「いいから、ご褒美くれるの?くれないの?」
P「わかったわかった。真美は頑張ってるから、今回は何でも言う事聞くよ」
真美「わーい!ホントだね?」
P「ああ、約束だ」
真美「えへへ、それじゃあ兄ちゃん」
P「おう」
真美「真美と、デートしてください」
P「え?」
真美「明日のお昼、前と同じところで待ってるね」
P「ちょ、ちょっと待て真美。明日も俺たち仕事が」
真美「待ってるよ」
P(あ…)ドキ
真美「楽しみに、待ってるからね。兄ちゃん//」
130: Nemorino 2012/02/23(木) 03:31:02.27 ID:QwII/zz60
ちょっと無理言っちゃったけど
兄ちゃん、来てくれるかな?
会ったら兄ちゃん、ビックリするかな
お母さんがかけてくれた、ちょっとした魔法
とっても簡単な魔法だったけど、すっごく効果があったよ
作戦名は『兄ちゃんに復讐』だけど
そんなのどうでも良くなるくらい、今日のデートが楽しみだよー☆
っていうのもね、お母さんに魔法かけてもらった後、鏡を見てみたんだ
今の真美ならきっと兄ちゃんとつりあえる。あずささんもビックリ美少女なってたんだから!
あ、兄ちゃんもう来てる!
えへへー// やっぱり来てくれたんだ☆
あ、こっち見てる
…んっふっふー☆ ビックリしてるしてる!
真美「兄ちゃんおっまたせー!!」
P「お、おう//」
ファサ…
真美「髪型変えてみたんだけど…ど、どぉ?//」
139: Nemorino(レスありがとうごアイマス) 2012/02/24(金) 23:20:58.67 ID:zadNVcIS0
真美「ど、どうよ//」
P「あ、あぁ」
真美「それじゃわかんないよー!」
P「お、おう。その、なんだ」
真美「うん」
P「なんというか、すごく、女の子だな」
真美「…にへ//」
P「それに、服もいつもと違うんだな」
真美「うんっ、美少女アイドル真美ちゃんの――対兄ちゃんデートばーじょん!」
P「俺用って;」
真美「そ!光栄に思ってよね☆」
P「あはは、ありがとな真美」
真美「ね、ね、大人っぽく見える?」
P「あぁ、正直見違えたよ」
真美「えへへっ。これで兄ちゃんとデートする条件がそろったってわけだね」
P「え?」
真美「それでゎ!らぶらぶデートにHere We Goー☆」
140: Nemorino 2012/02/24(金) 23:21:50.09 ID:zadNVcIS0
真美「…怒らないんだね?」
P「何をだ?」
真美「今日のお仕事すっぽかしちゃったコト」
P「ん、まぁ埋め合わせは大変だったけどな」
真美「…ゴメンね」
P「いや、いいさ」
真美「ホント?」
P「あぁホントさ。だってこんなに――」
真美「こんなに?」
P「こんなに、だな、その」
真美(あっ…)
P「こんなに素敵な真美とデートできるから、許してあげるよ」
真美「…///」
P「で、どこにいくんだっ//」
真美「兄ちゃん照れてるー!可愛いっ」ボフッ
P「こ、こら!」
141: Nemorino 2012/02/24(金) 23:22:44.81 ID:zadNVcIS0
真美「こっちこっち!」
P「ま、待て真美」
真美「何ー?静かな場所の方がよかった?」
P「そうじゃないって!メガネと帽子!変装っ!」
真美「しないよ」
P「お、おい、今日は人が多いんだぞ!」
真美「だって、兄ちゃんが真美の素顔見れないじゃん」
P「え?」
真美「き、今日はさ、コレが真美の武器なんだから…//」
P「え、えっと…」
真美「しないからねっ」
142: Nemorino 2012/02/24(金) 23:24:03.35 ID:zadNVcIS0
P「じ、じゃあせめて腕を放してくれ」
真美「何で?」
P「見つかったらマズいだろっ」
真美「ぶー…」
P「ぶー、じゃありません」
真美「…兄ちゃんはさ、こういうの、キライ?」
P「い、いや、嫌いとかそういうコトじゃなくてだな;」
真美「ぎゅー」
P「お、おい!」
真美「…ね、当たった?」
P「…う//」
真美「せ、成長したでしょ//」
P「ば、馬鹿っ。そういうこと言わないの!」
真美「い、いいじゃん!兄ちゃんはお仕事上、真美のサイズ知らなきゃいけないんだよー!」
P「余計なコト教えんでいいっ//」
真美「あー!職務ホーキだ!罰としてぎゅー☆」
P「やーめーなーさーい;;」
真美「んっふっふー、今日は放してあげないよーだっ//」
143: Nemorino 2012/02/24(金) 23:25:14.25 ID:zadNVcIS0
真美「さぁさぁ!レッツスケーティーング☆」
P「アイススケートか、懐かしいな」
真美「冬のスポーツって言ったらコレだよねー!」
P「よっと。おっとと、とりあえず滑れそうだ」
真美「そうそう、氷に入る時が緊張するんだよー」
P「あぁ、ほら真美、手」
真美「…んふっ、紳士じゃん」
P「まあな」
真美「プロデューサーだから?」
P「…男だからだ」
真美「えへへっ//良い返事であるぞー」
P「光栄ですよお姫さん、ってか」
144: Nemorino 2012/02/24(金) 23:26:32.64 ID:zadNVcIS0
P「へぇ、上手いもんだな」
真美「でしょー?冬になると良く来てたんだー!」
P(ダンスもこのくらい上手ければな…なんてw)
真美「いくYOーっ!深田真央のトリプルアクセルッ!」
クルッ
P「おおっ!?1回転!!」
真美「どうよどうよー!?」
P「って危ない事しやがって;でもすごいぞ真美っ」
真美「あははーっ、褒めて褒めて☆」
P「しかし、これだけ出来るなら何かにつかえるかもな」
真美「それ賛成ー!歌って滑れる氷上のアイドル真美とか☆」
P「ははは、まぁヒカルゲ○ジじゃないしな」
真美「むむっ、なら見せてあげるよ!必殺の真美バウアーッ!!」
P「お、おい!」
ツルッ
真美「わっ!?」
P「危ないっ」
ドンッ
真美「いったー…」
P「大丈夫か?…って//」
真美「手ありがと兄ちゃんー…、ってどこ見てるの?」
P(←顔をそむけている)
真美「えっ、きゃ!//」
145: Nemorino 2012/02/24(金) 23:27:49.73 ID:zadNVcIS0
真美「////」
P「…//」
真美「…み、見た?」
P「…何でスパッツはいてないんだよ;」
真美「…あぅ//」
P「ま、まぁ近くに人がいなくてよかったな」
真美「あぅ…兄ちゃんに見られた」
P「う…す、すまん」
真美「…ど、どうだった」
P「…はっ?」
真美「ど、ドキドキした?」
P「あああ当たり前だろっ!」
真美「な、ならよし///」
P「よ、よくないわっ!」
真美「超スペシャルサービスなんだからねっ//」
P「何がっ!?」
146: Nemorino 2012/02/25(土) 01:05:55.94 ID:/hKHUAVj0
P「飲み物買ってきたぞ」
真美「ありがと兄ちゃんっ」
P「ん、その包みは?」
真美「んっふっふー、さて、今は何の時間でしょー?」
P「…お昼!」
真美「ポンピーン!はいっ、兄ちゃんにおべんとだよー☆」
P「おぉ、もしかして、真美の手作りか?」
真美「…うん//」
P「どれどれ…、おおお!」
真美「な、なかなかのモンでしょ」
P「すごいじゃないか。一人で作ったのか?」
真美「うん、お母さんに教えてもらいながらだけどねー」
P「…ん?これは…」
真美「…どきどき」
P「からあげ、ほうれん草、卵焼き、そしてなにより…大根の葉炒め」
真美「…//」
P「俺の、好物ばっかりだ…」
147: Nemorino 2012/02/25(土) 01:06:53.81 ID:/hKHUAVj0
真美「兄ちゃんって、意外と王道なおかず好きだよね」
P「あぁ、でも大根の葉っぱなんてよくわかったな」
真美「んっふっふー、真美の観察眼をナメるなよー☆」
P「恐れ入った…というか嬉しいよ。ありがとな真美」
真美「ど、どーいたしましてっ」
P「早速いただくとしよう。どれから食べようかな…」
真美「あ、兄ちゃん待って」
P「ん?」
真美「これはデートなんだから、ルールを守らなきゃダメだよ」
P「ルール?…ってそういえば箸がない」
真美「じゃじゃーん!お察しの通り!真美が兄ちゃんに食べさせてあげるYOー!」
P「どこの世界のルールだ」
148: Nemorino 2012/02/25(土) 01:07:20.55 ID:/hKHUAVj0
小鳥「腐女子のルールに決まってるじゃないですかぁ!!」
高木「おわっ!?い、いきなりなんだね?」
149: Nemorino 2012/02/25(土) 01:08:30.30 ID:/hKHUAVj0
P「ふぅ、ごちそうさま」
真美「おそまつさまー。どうだった?」
P「久しぶりの手作りに感無量です」
真美(…久しぶり??)
P「これ作るの大変だったろ?」
真美「え?う、うん。ちょっとだけね」
P「…美味しかったよ、ありがとう」
真美「あぅ…、お、お礼なら…」
P「お礼なら?」
真美「お礼ならさ、あ、頭なでなででもいいんだよ?」
P「…ぷっ」
真美「な、何がおかしいのさっ」
P「すまん、いきなり子供っぽくなったから」
真美「うー、真美子供じゃないもん」
P「そうだな。…こっちおいで」
真美「…//」ピョコ
150: Nemorino 2012/02/25(土) 01:09:42.99 ID:/hKHUAVj0
ファサ
P「真美って結構髪長かったんだな」
真美「…うん。いつも髪留めしてるからね」
P「おー…」
真美「…どうしたの?」
P「いや、あんまりふわふわしてるもんだから、触っていいものかと」
真美「い、いいに決まってるじゃん」
P「ではでは、遠慮なく…」
真美「うにゃ…」
P「おぉー//サラサラだ」
真美「んにゃ…いつもお手入れしてるもん」
P「そっか、何か俺が触るのもったいないくらいだな」
真美「兄ちゃんの為にー…お手入れしてるだもん…もったいなくないもんー…」
P(な、何か真美がふにゃふにゃになってきたぞ)
151: Nemorino 2012/02/25(土) 01:19:03.50 ID:/hKHUAVj0
真美「んにゃー…」
P(髪を梳く感じにするの、好きなのかな)
真美「んー…」
P(このへんをカリカリっと)
真美「ふにゃっ」
P(軽く撫でまわす感じで)
真美「あぅ…あぅ…」
P(おぉ//猫みたいだ)
真美「んー…」
P(あ、あれ?)
真美「くー…」
P(寝たっ!?)
152: Nemorino 2012/02/25(土) 01:29:14.30 ID:/hKHUAVj0
P(完全に寝てしまった)
真美「すー…」
P(しかし、こうしてみるとホントに大人っぽくなったな)
真美「くー…」
P(中学生になる前はお腹すいた―とかピーピー言ってたのに)
真美「すぅ…」
P(この1年でアイドルとしても、すごく成長してくれた)
真美「くぅ…」
P(今じゃ俺もすっかり真美のファンだな)
真美「ん、んー…」
P(…髪からいい香りがする)
真美「…くー」
P(背中をぽんぽん、っと)
真美「ふ、ふぁ…に、兄ちゃん」
P(お?起きたかな)
真美「兄ちゃん…抱っこぉ…」
P「え、ちょ//」
153: Nemorino 2012/02/25(土) 01:40:07.11 ID:/hKHUAVj0
さっきお弁当食べたとき…
兄ちゃん『手作り久しぶりー』とか言ってたけど
あずさお姉ちゃんのお弁当食べたんじゃなかったのかな
もし、もしさっ、あのお弁当が真美の勘違いだったらさ
まだ望みがあったりするんじゃないかな
…ダメだよね
兄ちゃんはハッキリ言ったんだよ。あずさお姉ちゃんが好きだって…
何…求めてるんだよ…真美
…あったかい
思い切って甘えてみたら、兄ちゃんすごく優しかった
こんなに楽しいデートなのに、もうすぐ終わりかぁ
…さみしいなぁ
もうちょっとだけ…
ちょっとだけ…
真美「兄ちゃん…抱っこぉ…」
P「え、ちょ//」
154: Nemorino 2012/02/25(土) 01:46:56.35 ID:/hKHUAVj0
P「ま、真美」
真美「…ふぇ?」
P「…起きたか?」
真美「あ、ごめん、寝ちゃったよー」
P「あはは、そろそろお疲れかな?」
真美「ま、まだまだだYOー!」
P「そうは言っても、明日も仕事はあるぞ?そろそろ、な」
真美「兄ちゃんもうちょっとだけっ、まだやり残してる事があるの」
P「そっか。よし、じゃあ最後までうんと楽しもう」
真美「うんっ…アリガト、兄ちゃん」
P(…あぶなかった。しっかりしろ、俺)
171: Nemorino(遅くなったYO) 2012/02/27(月) 01:59:32.00 ID:XSEtN9Qi0
真美「とうちゃーくっ!」
P「ゲームセンターか、体力あるなぁ」
真美「ううん、思い出残しに来ただけだよー」
P「思い出?」
真美「そう、兄ちゃんとのデート記念!プリクラなのだー☆」
P「プ、プリクラ?何か恥ずかしいな」
真美「あれ、兄ちゃんやったことないの?」
P「あいや、前に小鳥さんに無理矢理…」
真美(意外な人に初めて取られたYO;)
P「しかし、いろんな機体があるな」
真美「んっふっふー、ここは真美のホームグラウンドだから任せてちょ☆」
P「そ、そうか。せっかくだしバッチリ頼むぞ」
真美「んふふっ、乗り気でよろCーっ!こっちだよー」
172: Nemorino(レスありがとうごアイマス) 2012/02/27(月) 02:00:48.47 ID:XSEtN9Qi0
画面『んっふっふ、お前はクビだぁっ!!』
パシャ
真美「あははは!兄ちゃん可愛い~」
P「リアルに落ち込むからやめてください…;;」
真美「さっ、次のフレームいくYOーッ☆」
P「えっ、もう3枚目だぞ」
真美「んー、さっきのは練習」
P「練習?」
真美「うん。これが本番」
パッ
P「おお、ロマンチックなフレームだな」
真美「…うん。クリスマス風の相合傘」
P「ちょっと恥ずかしいな」
真美「…兄ちゃん、腕だして」
P「腕?こうか?」
真美「うん」
ぎゅ
P「…お、おい//」
真美「…いいじゃん」
173: Nemorino 2012/02/27(月) 02:01:48.64 ID:XSEtN9Qi0
機械『撮りますよー☆』
パシャ
真美「うんっ。ナイスショット」
P「……」
真美「どしたの?」
P「あ、いや。急におとなしくなったなって」
真美「えへへ。真美の大人っぽさに惚れた?」
P「あはは、かもな」
真美「…っ//」
P「さ、次がラストだっけか?」
真美「…ずるいぞっ」
ポフッ
P「ま、真美、くっつきすぎだって//」
真美「兄ちゃん、画面見てて」
P「む、むぅ…//」
真美(最後の一枚なんだし…いいじゃん)
…ドックン
真美(…え?)
174: Nemorino 2012/02/27(月) 02:02:35.60 ID:XSEtN9Qi0
もうこれで終わりなんだって考えてた
明日から、兄ちゃんの隣にはあずさお姉ちゃんがいるんだって…
すっごく悲しいキモチ
こんなに兄ちゃんがそばにいるのに、寂しいキモチ
あんなに嬉しかったドキドキが、どっかにいっちゃったカンジ…
…なのに
ドックン
この音は、何?
真美がよく知ってる、スキなヒトと一緒にいる時の、心臓の音
真美、こんなに悲しいキモチなのに、どうしてこんな音が聴こえるの…?
P「……//」
真美(兄、ちゃん…?)
175: Nemorino 2012/02/27(月) 02:03:31.79 ID:XSEtN9Qi0
真美(照れてる、だけじゃないんだ)
P「真美、撮影ボタン押すぞ?」
ドックン
真美(ホントのドキドキ、してるんだ)
P「よっと」
ドックン
真美(女の子の真美、感じてくれたんだ)
P「ほ、ほら、画面見とけよ?//」
真美「…嬉しい」
P「え?」
真美「兄ちゃん、可愛い」
P「は?」
機械『撮りますよー☆3,2,1―――』
真美「ちゅ☆」
P「なっ!?ま、真美っ!」
真美「…いいじゃん//」
176: Nemorino 2012/02/27(月) 02:04:07.71 ID:XSEtN9Qi0
P「ま、まったく。ほっぺとは言え、バレたらどーすんだ;」
真美「えへへ//」
P「こんなの貼れないじゃないか;社長に見られたらクビもんだぞ;」
真美「ダメだよ、貼らなきゃ」
P「うぅ;自宅の部屋にでも貼っておくさ」
真美「うん」
P「まぁ有名アイドル、双海真美と写ってるんだし、ご利益あるかもな」
真美「……」
P「大事にしとくよ」
真美「…ないよ」
P「ん?」
真美「ご利益なんて、ないよ」
P「え?」
177: Nemorino 2012/02/27(月) 02:05:38.73 ID:XSEtN9Qi0
真美「クリスマスツリーだね、兄ちゃん」
P「あ、あぁ。綺麗なイルミネーションだな」
真美「うん、さっきのフレームそっくりだね」
P「…そうだな」
真美「……」
P「なぁ、真美、さっきの―」
真美「兄ちゃんはさ」
P「あ、あぁ、何だ?」
真美「…あずさお姉ちゃんのことが、好きなんだよね」
P「…え」
真美「…ちゃんと諦めなきゃいけないから、言うね」
P「…真美?」
真美「…真美はね、兄ちゃんのコト好きだよ」
P「な…」
真美「だーい好き」
P「……」
真美「だから、兄ちゃんの彼女に、立候補しちゃうよ」
179: Nemorino 2012/02/27(月) 03:28:55.73 ID:XSEtN9Qi0
真美「でも、兄ちゃんにはあずさお姉ちゃんがいるもんね」
P「……」
真美「だから、さっきのプリクラ、ご利益なんてないんだよ」
P「……」
真美「あれはね、とーっても強い呪いなんだ」
P「……」
真美「あの写真を見るたびに、兄ちゃんは後悔するの」
P「……」
真美「『真美を彼女にすればよかったー』って」
P「……」
真美「そ、そう簡単に…、消えない呪いなんだよっ…」
P「……」
真美「い、一生…グスッ、見るたびに…」
P「……」
真美「後悔…するんだからねっ」
180: Nemorino 2012/02/27(月) 03:29:41.81 ID:XSEtN9Qi0
真美「え、えへへっ…」
P「……」
真美「あ、あーっ、ビックリして声も出ないんでしょー」
P「……」
真美「で、でも、振るならお早めにねーっ…グスッ」
P「……」
真美「そ、そーすれば、グスッ、ちょっとは呪いが軽くなるかもだよー」
P「……」
真美「…グスッ」
P「……」
真美「…兄ちゃん」
P「……」
真美「何か言ってよぉ…」
P「…え、えっと」
P「俺、あずささんのこと、女性として好きなワケじゃないんですケド;」
181: Nemorino 2012/02/27(月) 03:30:23.84 ID:XSEtN9Qi0
真美「…え」
P「うん」
真美「…冗談?」
P「いや、ホントに//」
真美「…だ、だって真美ん家来たとき確かに言ったYO!」
P「あー;あれは」
真美「あ、あれはっ?」
P「台本持っていきなり真剣な顔つきするもんだから、演技の練習なのかと;」
真美「なっ、なななななな…!」
P「最近真美ってこんな風に練習してたのかー、と思いまして;」
真美「お、お弁当はっ?」
P「あ、あれはやよいの昼ごはんです;」
真美「し、し、信っっじらんないっっっ!!!!」
P「す、すまん」
真美「すまんじゃないYOーーーーー!!!!ってことは…!」
P「こ、ことは?」
真美(ガチ○コ告白しちゃったYOーーーーーーーーッッッ!!!!)
182: Nemorino 2012/02/27(月) 03:31:42.29 ID:XSEtN9Qi0
真美「…ど、どうすんの」
P「な、何がでしょう?」
真美「返事っ!真美、彼女にしてって言ったYO!///」
P「え、正確には立候補って」
真美「あげあし取らないのっ!!」
P「は、はいっ」
真美「じー…」
P「えー、えーとだな;」
真美「す、好きなんでしょ?」
P「う;」
真美「は、ハッキリしてよっ//」
P「い、いやしかし、アイドルに」
真美「うぅーっ//ごちゃごちゃうるさいんだよーーーっ!!!」
P「お、おい」
真美「ちゅ」
P「…//」
真美「ぷはっ…//」
真美「わ、わかったっ?」
P「……わかった」
真美「…っ!」
ぎゅ
真美「お、遅いよぉ…馬鹿ぁ…//」
183: Nemorino 2012/02/27(月) 03:32:25.00 ID:XSEtN9Qi0
真美「んー…」
P「なでなで」
真美「ふにー…」
P「ポンポン」
真美「…兄ちゃん、寒いよー」
P「…はいはい」
ギュー
真美「もふー…//」
P「…あ」
真美「んにゃ?」
P「その指輪、つけてたんだな」
真美「…ニブチン」
P「…スミマセン;」
真美「…あれー?兄ちゃん、この指輪、違う指にはまってるよ?」
P「え;」
真美「んっふっふー。正解はどの指でしょー?」
P「…そうだな」
キュ
真美「えへへっ//薬指、正解だよっ☆」
184: Nemorino 2012/02/27(月) 03:33:12.72 ID:XSEtN9Qi0
P「じゃ、明日からあらためて頑張ろうな」
真美「…うんっ」
P「言っとくけど、内緒だからな;」
真美「うんっ、秘密の恋愛だねっ☆」
P「それと、今日のキャンセル、皆に謝るんだぞ?」
真美「うんっ、今日の分何倍にもして頑張るよ!」
P「よろしい。ほら、真美ん家に着いたぞ」
真美「…ぶー」
P「今日はここまでな」
真美「…ちゅー」
P「え;」
真美「バイバイの、ちゅー」
P「ま、待て、ここじゃ誰に見られるか」
真美「ん」
P「だ、だから」
真美「んっ」
P「…うぅ//」
チュ☆
真美「…えへっ//」
P「早く帰りなさい//」
真美「うんっ」
真美「素敵なクリスマス、ありがとっ!兄ちゃん☆」
185: Nemorino 2012/02/27(月) 03:33:59.12 ID:XSEtN9Qi0
―――数日後―――
P「おはようございまーす」
高木「おはよう!今日はいつもよりは暖かいね」
P「ええ;ところで今日の仕事なんですが」
高木「ああ、今日予定していたところへは行かなくていいよ」
P「えっ、何かあったんですか?」
高木「いや何、真美くんが勝手に仕事を取ってきてしまったのでね」
P「真美が?ってそれじゃあ様子を見に行かないとっ」
高木「うむ、真美くんは君を待ちきれずに行ってしまったのでね。地図を渡すから急いでくれたまえ」
P「は、はいっ。すみません、車借りますね」
高木「おっと、忘れるところだった。これが君の衣装だ」
P「は?衣装?」
高木「あぁ、今日は君も撮影される側なんだよ」
P「え、え?一体何の仕事なんです?」
高木「いいから早くいきたまえ、遅刻は厳禁だよ?」
P「は、はいっ、すみません!」
186: Nemorino 2012/02/27(月) 03:35:35.76 ID:XSEtN9Qi0
えへへーっ//
兄ちゃん、ビックリしてくれるかな?
アンタには早いーっていおりんが言ってたけど
真美には兄ちゃんしかいないんだし、予行練習くらいいいよね☆
今日はこの婚約指輪でガマンするけど…
いつか素敵な結婚指輪、くれるよね?
アイドル双海真美、電撃結婚っ!
いつかそんな記事書かれちゃったりしてー☆
そしたら兄ちゃん大変だろうなー
ちょー美少女アイドルを独り占めしちゃうんだからねー
でも大丈夫
真美のらぶらぶパワーですぐ元気にしてあげる!
…なんてね、えへっ///
あ、兄ちゃん来た来た!
もうっ、花嫁をお待たせしちゃダメなんだからっ
じゃあ、いよいよ兄ちゃんにお披露目でーす!
…ちょっと照れくさいけど//
真美「兄ちゃーんっ!」
P「ま、真美…//」
真美「ウェディングドレス着てみたんだけど…ど、どぉ?//」
おしまい☆
187: Nemorino 2012/02/27(月) 03:37:30.86 ID:XSEtN9Qi0
これでおしまいです☆ レスくださった方ありがとうごアイマス!
ゲームをする機会があったら真美ちゃんをプロデュースしてあげてくださいな
188: Nemorino 2012/02/27(月) 03:53:01.34 ID:XSEtN9Qi0
書き溜め中のアイマス作品です。完成したら投下しようかな、と また、講評いただけると幸いです
春香「伊織のオデコで肉を焼きたい」
響「プロデューサーのプロマイドを盗むぞ!」
貴音「家捜しします」
PC「72の検索結果―もしかして、如月千早?」千早「くっ」
また、今年の4月あたりから長編のモンハン小説を投下予定なので、よろしければ覗いてみてください☆
【MH3G】( ^ω^)チャチャブーンがファミリーに捕まったようです(長編)
【MH3G】( ^ω^)新患のベリオロスちゃんがいらしたようです(短編)
189: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/02/27(月) 04:21:12.63 ID:KAVonQdxo
うわああああああああああああああ
真美可愛いよおおおおおおおおおおおおおおお
素晴らしかったマジで乙!
だがカテゴリ増やすにはこれだけじゃ全然足らんな
もっともっといろいろ書いてくれよ!
次回作も期待してる
ああああああああああああ真美可愛いよ真美