1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/16(土) 06:26:30.16 ID:H1QIO/p80
亜美「あんね、あんね、亜美のいちごがね」
真美「うんうん、亜美の苺が?」
亜美「おちちゃったの……」
真美「大丈夫だよ、洗えば食べられるよ?」
亜美「きちゃないよー!」
真美「汚くないない、もったいない。ほら、綺麗になったっしょ?」
亜美「きちゃない……」
真美「苺さんも亜美に食べて欲しいって言ってるよ。タベテー、アマクテワタシオイチイヨー。ほら」
亜美「やぁっ……」
真美「んもーわがままばっかり言ってちかたないなぁ、じゃあ私の苺一つあげる。もう落としちゃダメだよ?」
亜美「ん!」
真美「ありがとうは?」
亜美「ありがとう!」
真美「よちよち、いいこいいこ」
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/16(土) 06:29:23.18 ID:S8tFeu4aO
俺「おじさんのやつも亜美ちゃんにに食べて欲しいって言ってるよ。タベテー、アマクテオジサンオイチイヨー。ほら」ボロン
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/16(土) 06:31:51.90 ID:PIridd3e0
>>2
まだ小さ過ぎて収穫出来ない
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/16(土) 06:33:55.84 ID:S8tFeu4aO
>>3
俺「やぁっ……」ナミダ
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/16(土) 06:35:39.93 ID:H1QIO/p80
真美「亜美ー、ご飯だよー」
亜美「はーい! ……ゔっ」
真美「何その顔」
亜美「やさいばっかり……」
真美「お菓子ばっかり食べてたら大きくなれないかんね」
亜美「あみおなかいっぱいかもー」
真美「お腹鳴ってるよ? まぁまぁ騙されたと思って食べて食べて」
亜美「……にがーい」
真美「あ、あれ? ここで美味しー! おかわりー! ってなるはずだったんだけど」
亜美「ごちそうさまでしたー」
真美「だーめ、出されたものはちゃんとキレイに食べなきゃ」
亜美「だってー……」
真美「んじゃ頑張って全部食べたら今度お菓子買ったげる、約束」
亜美「うーん……ゆ、ゆーびきーりげーんまーんうーそつーいたーら」
真美「もうお菓子買ってあーっげない、ゆーびきった♪ はい、頑張ろうね」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/16(土) 06:44:57.90 ID:H1QIO/p80
P「しかし何度見ても慣れないなぁ……本当にこの子が亜美?」
真美「そだよー、会う度同じこと聞くね。亜美、ご挨拶は?」
亜美「こんちはじーちゃん!」
P「じじじじいちゃ!? こ、こんにちは亜美ちゃん」
真美「んっふっふ~、にーちゃんどころかじーちゃんですかー」
P「俺、そんなに老けて見えるのかなぁ……」
真美「うあうあ~!? ガチへこみしないでよー!?」
P「はぁ……いいよなぁ、亜美は若返って。俺も子供に戻りたいよ」
真美「何じじくさいこと言ってんの、ますます老けて見えるよん?」
P「誰がハゲだ!」
真美「言ってないよ!」
亜美「けんかー、めっ!」
P「ごめんなさい」
真美「ごめんちゃい」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/16(土) 06:50:29.88 ID:H1QIO/p80
亜美「これー」
真美「うんうん、約束だったもんねー」
亜美「これもー」
真美「えっ」
亜美「あとこれー」
真美「あ、亜美さん? ちょっち多くない?」
亜美「やくそくしたっしょー」
真美「いや、あれは一つだけって意味でねぃ?」
亜美「そんなのいってなかった!」
真美「とにかく一つだけ! こんなに買っても食べ切れないっしょ?」
亜美「やだ、やだやだー!」
真美「だーめ! ほら、一つだけ残して後は返すの!」
亜美「やー! うえーんうえーん!」
真美「泣いてもダメだかんね!」
亜美「うえーんうえーん!」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/16(土) 06:57:04.84 ID:H1QIO/p80
真美「機嫌直せよぅ……ほら、今日は亜美の好きなハンバーグだよー?」
亜美「あみハンバーグきらい」
真美「涎垂れてんじゃん、我慢すんなよー」
亜美「やっ!」
真美「……亜美が食べないなら亜美の分も全部食べちゃおっかなー!」
亜美「あっ……!?」
真美「ね、お腹空いてるんだから一緒に食べよ」
亜美「うぅー……」
真美「ちゃんと言ってなかった私が悪かったよ。ごめんなさい。亜美、許して?」
亜美「……ぅん」
真美「ありがとう、亜美。それじゃハンバーグ食べよっか」
亜美「ん」
真美「食べる前にいただきますっしょー? はい、おててぱっちん」
亜美「いただきまーす」
真美「いただきまーす」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/16(土) 07:04:19.12 ID:H1QIO/p80
亜美「んー……」
真美「亜美、お風呂入るよー」
亜美「うー……」
真美「寝るのは体キレイにしてからっ、ほら起きた起きた!」
亜美「ぐぅ」
真美「寝るなー! 寝たら太るぞー!」
亜美「……むにゃ」
真美「せめておトイレ行ってから寝れー!」
亜美「くぅ、くぅ……」
真美「ああ、大丈夫かな、大丈夫じゃないっしょ、さっきあんなにジュース飲んでたもんね、やばいやばいやばい」
亜美「んぅー、おといれぇ……」
真美「!! よし行こうすぐ行こう今行こう!」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/16(土) 07:09:29.49 ID:H1QIO/p80
亜美「うえーんうえーん!」
真美「ああ、もう……あとちょっとだったのに、ぐすん」
亜美「うえーんうえーん!」
真美「泣いててもちかたないよね……亜美、脱ぎ脱ぎー」
亜美「う、うぅ……」
真美「はい上手に脱げまちたー、いい子いい子」
亜美「うえーんうえーん!」
真美「うんうん、お股気持ち悪いねー。お風呂入ってキレイキレイしようねー。ほら上も脱ぎ脱ぎー」
亜美「ぐすっ……」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/16(土) 07:15:31.99 ID:H1QIO/p80
真美「明日雨だったよねぃ……部屋干しかなぁ」
亜美「あひるががーがー!」
真美「亜美、肩まで浸かって百数えなきゃだめっしょー」
亜美「かぞえたよ!」
真美「数えてなかった。嘘吐きはドロボーの始まりだよ?」
亜美「あみドロボーじゃないし」
真美「知ってるし。はい、肩までちゃっぷん。いーち、にーい」
亜美「さーん、しーち」
真美「飛んでる飛んでる。しーい、ごーお」
亜美「あついー」
真美「我慢我慢、ろーく、しーち……」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/16(土) 07:20:27.20 ID:H1QIO/p80
亜美「こく、こく」
真美「ごきゅっ、ごきゅっ」
亜美「ぷはー! ふろあがりのこのいっぱいがいきがいだぜー!」
真美「ぷはー! 五臓六腑に染み渡るぜー!」
亜美「ごぼう?」
真美「ごぞーろっぷ。んーと、体中とかそんな感じ」
亜美「ごぼーろっぷにしみしみだぜー!」
真美「だからごぞー……いいか。ごきゅっ、ごきゅっ」
亜美「ぷはー!」
真美「ぷはー!」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/16(土) 07:26:48.74 ID:H1QIO/p80
真美「よっ、ほっ……」
亜美「そこいたいー」
真美「あっとめんごめんご……おー、取れた取れた」
亜美「みせてー」
真美「ほい」
亜美「うあうあー! ばっちいー!」
真美「亜美の耳小っちゃいから大変だよ、はい反対」
亜美「んー」
真美「よっ、ほっ……」
亜美「いたいー」
真美「めんごめんご」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/16(土) 07:31:40.69 ID:H1QIO/p80
亜美「くぅ、くぅ……」
真美「竜宮城ではムネムネがどたぷ~んなお姉さんや、おでこがピカピカ光るお嬢さん、髪を結んだ超キュートな……あ、寝てら」
亜美「すぅ、すぅ……」
真美「幸せそうな寝顔しやがって、くぬくぬ」
亜美「むにゃ……」
真美「あはは、かわいいなあ」
亜美「くぅ、くぅ……」
真美「ね、亜美」
亜美「すぅ、すぅ……」
真美「……早く大きくなんなよ」
亜美「んぅー……」
真美「おやすみ、亜美」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/16(土) 07:46:24.60 ID:H1QIO/p80
亜美「おはおはー! にーちゃんいるかい? せくちーぷりちーな亜美様のお通りだぜぃ!」
真美「おはおはー! にーちゃんいらないかい? あだるときゅーとな真美様のお通りだぜぃ!」
P「要るよ! っていうか亜美戻ったのか! すっかり元通りだなー亜美が子供になったって聞いた時はどんなSFだよと」
亜美「は? 戻る? 子供? 何言ってんのにーちゃん頭ダイジョビ?」
P「え? あれ? あ、ははーん……さては覚えてないんだな? 一週間くらい前までお前はこんなに小っちゃくて可愛くて」
亜美「いや一週間前も普通に仕事してたし。ほんとにどうしちゃったのにーちゃん?」
P「仕事っていったって……あ、もしかして子役の?」
亜美「いやいや、20もとうに越えて子役とかありえないっしょ。真美もなんか言ってやんなよ」
真美「んっふっふ~、そうだよにーちゃん。若返るなんてファンタジーやおとぎ話じゃあるまいし」
P「!? もしかして、だ、騙した!?」
亜美「えーなになにどういうことー? 亜美にも教えてよー」
真美「んっふっふ~! 実はねぃ……」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/16(土) 08:03:20.32 ID:H1QIO/p80
P「む、娘ぇ!? お前母親になってたのか!? っていうか結婚してたの!? 俺式に呼ばれてないよ!?」
真美「いやーめんごめんご、真美も全部終わった後に呼び忘れてたことに気付いて。ついでだしそのままドッキリ仕掛けちゃおう、と」
亜美「そういや真美の子も亜美っていうんだっけ。フツー自分の娘に妹の名前は付けないっしょー」
真美「いやー、亜美みたいな立派な人になって欲しいって思ったからねぃ」
亜美「いやんばかん照れるぅ」
P「なんということでしょう……」
真美「あれ、にーちゃんが真っ白になってる」
亜美「ほんとだ、少ない髪も真っ白に」
P「ハゲてねぇよ!」
真美「ハゲてるよ?」
亜美「ハゲてるねぃ」
P「おお……」
真美「あ、今度はダークサイドに堕ちて真っ黒に。高木社長を思いだすねぃ」
亜美「やっぱり社長は真っ黒じゃないと社長らしさが出ないよねぃ。亜美、兄ちゃんが事務所作るって聞いた時はそれが心配です心配で」
P「おおおお……」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/16(土) 08:11:53.63 ID:H1QIO/p80
P「……はっ!? ここは俺の事務所!? 俺は社長兼プロデューサー!?」
真美「うんうん、合ってる合ってる」
P「真美! お前、け、結婚なんてしてな」
真美「私は結婚したし娘いるし名前は亜美だよん」
P「」
真美「亜美は用事あるからって先に帰っちゃって……って、にーちゃん聞いてる?」
P「」
真美「ダメだこりゃ、私も帰ろうかな」
P「……はっ!?」
真美「あ、起きた。現実受け入れられた?」
P「どうにか。そうかー、あれ娘だったかー……」
真美「まだ辛そうだね、私お茶淹れるよ」
P「……」
真美「? どったの?」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/16(土) 08:25:42.25 ID:H1QIO/p80
P「……『私』」
真美「もう大人だし。自分のこと真美って呼ぶのは亜美といる時ぐらいだよ」
P「大きくなったなぁ」
真美「にーちゃんじじくさいよ?」
P「はは、俺も年を取るわけだよ」
真美「? ま、なんでもいいけど。はい」
P「ありがとう、ずずっ……美味いな」
真美「練習したかんね」
P「旦那さんの為に?」
真美「……んっふっふ~!」
P「はは、幸せそうで何よりだ」
真美「超幸せだよ、同じくらい大変だけどね」
P「……俺も子供、作ろうかなー」
真美「ピヨちゃんは今か今かと待ち侘びてるっぽいよー?」
P「散々苦労かけて来たしな、そろそろ……うん、話してみるよ」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/16(土) 08:29:38.18 ID:H1QIO/p80
真美「もうこんな時間、私も帰るね」
P「おう、また娘と一緒に顔見せに来い。なんなら再デビューでも……」
真美「無理無理、今は家族の面倒見るので手一杯! 亜美が手のかからない年頃になったら考えるよ」
P「その時は親子でアイドルか?」
真美「さあ、どうだろうねぃ?」
P「ははは……元気でな」
真美「ん、にーちゃんも。じゃーねぃ!」
P「おうっ」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/16(土) 08:39:03.23 ID:H1QIO/p80
真美「ただーいま」
亜美「おかえり、まみー」
真美「良い子にしてた? パパは遊んでくれた?」
亜美「うん、いいこだったよー。ぱぴーはずっとねてた」
真美「お疲れなんだねぃ。さ、ご飯の準備準備……ね、亜美」
亜美「?」
真美「アイドルって知ってる?」
亜美「何それ?」
真美「テレビに出て、歌ったり踊ったりする楽しいお仕事のこと」
亜美「やりたいー!」
真美「やりたいかー、じゃあ亜美は将来アイドルになる?」
亜美「なるー!」
真美「んっふっふ~! 実はママも、昔はアイドルやっててね……」
おわり