【水瀬伊織SS】P「事務所で11股かけてるのがばれた」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/04/13(土) 12:51:48.49 ID:FaV3kjEIO
P「もうこの街にはいられない・・・高飛びせな!」ガサガサ

P「通帳と着替えと・・・とりあえずこれだけあれば大丈夫だな」

ガチャッ

P「!?」

スタスタ

P(ひいいい!誰か来たああああ!)

ガチャッ
伊織「あら、旅行でもいくの?」

P「や、やあいい伊織?鍵は?」

伊織「そんなことより、どこに行くのかしら」

P(やばい!なんとかしないと確実に消される!文字通り消される!考えろ・・・考えるんだ)

伊織「ねえ、質問に答えて欲しいんだけど」

P「・・・伊織を迎えに行こうと思ってさ」

伊織「はぁ?」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/04/13(土) 12:57:16.84 ID:FaV3kjEIO
P「俺って最低だよな」

伊織「そうね。人間のクズだわ」

P「はは・・・でもさ、こうやってみんなを失うことになって気づいたんだ」

P「誰が1番大切かって」チラッ

伊織「・・・」

P「今までモテたことなんてなかったから、馬鹿なことしたけど・・・」

P「やっぱり本当に大切だったのは一人だけだったんだ」チラッ

伊織「っ・・・そんなことで許すとでも思ってるの?」

P(自分から許すってワードを出した!いける!!)

P「もちろん許してもらえるなんて思ってない。それを決めるのは伊織だから」

伊織「ええそうね。絶対許してなんk」
P「だから、許して貰えるまで伊織のそばにいるよ」ギュッ

伊織「っ~~~~!?」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/04/13(土) 13:02:41.42 ID:FaV3kjEIO
伊織「はっ、離しなさいよ!」

P「離したらもう伊織のそばにいられないだろ」ギュッ

伊織「こんなことしてっ・・・ほんとサイテーよ・・・!」

P「ごめん」

伊織「・・・じゃあわたしが一生許さないって言ったらどうするの?」

P「天国でも、生まれ変わってもそばにいる」

伊織「ばっかじゃないの・・・」ギュッ

P(勝った!!)

伊織「これからどうするの?」

P「海外に行こう。国内じゃ伊織の顔は知られすぎてる」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/04/13(土) 13:11:07.40 ID:FaV3kjEIO
伊織「他の子はどうするの?」

P「時間が解決してくれるよ」

伊織「でも」

P「今は伊織以外のことは考えられないからな」

伊織「・・・ばか」

P「じゃあ今日の18時に羽田で待ち合わせな」

伊織「一緒に行かないの?まさか逃げる気じゃないでしょうね」

P「はは、まさか。一緒に行ってもし誰かに捕まったら伊織にまで迷惑かかるだろ?」

P「伊織だけ見つかったなら俺を探しに来たって言い訳できるし」

P「伊織の為だよ」

伊織「そうね・・・事務所のみんなには悪いけど」

P「愛に障害は付き物さ」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/04/13(土) 13:14:18.86 ID:mb2hvObN0
ちょろすぎてワロタ

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/04/13(土) 13:17:22.27 ID:FaV3kjEIO
P「じゃあまた」

伊織「うん」

バタン

P「くっ・・・くくく」

P(ちょろい・・・誰が伊織と駆け落ちなんかするかよ!)

P(そんなことしたら水瀬の怖い人達になにされるかわかりゃしねえぜ!)

P(せいぜい羽田で飛行機でも眺めててくれ)

P(しかし伊織がこんなに早くうちに来るとは・・・もう時間がないな。逃げないと)

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/04/13(土) 13:22:37.37 ID:FaV3kjEIO
 

P(駅はまずい。誰が張ってるかわからない)

P(無難にタクシーである程度のところまで行くか)

P「タクシー」サッ

バタン

運転手「どちらまで?」

P(女の人?珍しいな。それにどこかで聞いたことあるような)

P(マスクと帽子で顔はよくわからないけど)

運転手「あの~」

P「えっと、横浜まで」

運転手「あらあら~」

P「!?」

運転手「ずいぶん遠くまで行かれるんですね」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/04/13(土) 13:29:58.93 ID:FaV3kjEIO
P「あ・・・まさか」

運転手「でもわたしちょっと方向音痴で、海に飛び込んじゃったらどうしましょう」スッ

P「あずさ・・・さん」

あずさ「はい。奇遇ですね」ニコニコ

P(まずい・・・これはまずい・・・!)

P(笑ってるけどこれもうなにをきっかけにして爆発するかわからん・・・それに車というのが非情にまずい!)

P(降りねば!)ガチャッ

P「!?」ガチャガチャ

あずさ「あら~?まだ目的地には着いてませんよ?」

P(ひいいいい!!ホラーすぎる!!)

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/04/13(土) 13:39:30.85 ID:FaV3kjEIO
あずさ「出発します」

P「待ってください!!」

あずさ「はい?」

P(やばい・・・これは本気でなんとかしないと死ぬ・・・間違いなく死ぬ!対向車のトラックに突っ込むビジョンが見える!)

P「運転代わります。あずささんじゃ迷っちゃうでしょう」

あずさ「大丈夫です♪真っすぐいくだけですから」

P(真っすぐどこ行くつもりだよ!!)

P「じゃあせめて助手席に座らせて下さい。ナビするから」

あずさ「あらあら、そうやって逃げるつもりかしら」

P「逃げる?なに言ってるんですか」

あずさ「ふふ、じゃあ逃げたら轢き殺しちゃうから」カチャッ

P「は、はは」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/04/13(土) 13:46:15.23 ID:FaV3kjEIO
バタン

あずさ「じゃあ」

P「その前に」

あずさ「まだなにか?」

P「正直に言います。俺はこのままみんなの前から姿を消すつもりでした」

あずさ「逃げるつもり、だったんですね?」

P「そうです。でも、あずささんだけは・・・」

あずさ「わたしだけは?」

P「・・・これ」スッ

あずさ「・・・航空券ですか?」

P「あずささんに送るつもりだったチケットです」

あずさ「・・・」

P「日付、一ヶ月後になってるでしょう?先に仕事と住むところみつけて、送るつもりでした」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/04/13(土) 13:54:56.20 ID:FaV3kjEIO
あずさ「・・・それでわたしが本当についていくと思ってたんですか?」

P「思ってました」

あずさ「っ・・・事務所の仲間と二股どころか・・・そんな最低の浮気をしておいてよく言えますね」

P(浮気・・・自分が本命だと思ってるな!いける!)

P「いくら謝っても足らないと思う・・・でも、あくまでも浮気だ」

P「結婚を考えたのは・・・あずさ、きみだけだった」

あずさ「・・・いまさらそんな」

P「結婚しようあずさ!」

あずさ「死にたいのかしら?」

P「あずさとなら死んでも構わない」

あずさ「じゃあ」
P「でも、出来ることなら一緒に歳を取ってから家族に見守られながら一緒に死にたい!」

あずさ「っ・・・」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/04/13(土) 13:59:54.10 ID:FaV3kjEIO
P「だからお願いだ・・・もう一度俺にチャンスをくれ」

あずさ「・・・どんなチャンスですか?」

P「一生かけてあずさを幸せにするチャンスだ」

あずさ「・・・次はありませんからね」

P「もちろん!!」

P「じゃあ危ないからこの車は俺がタクシー会社に返しときますよ」

あずさ「はい♪」

P「もう一ヶ月とか言ってられない・・・一緒のチケット取っておくから、18時に羽田で待ち合わせしましょう」

あずさ「わかりました、あなたっ」

P「じゃあまた」

ブロロロ……

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/04/13(土) 14:09:10.65 ID:FaV3kjEIO
 

P「Pちゃんは車を手に入れた」テッテレー

P(いやしかし危なかったな・・・換金しようと思って持ってた律子との旅行用チケットがなかったら確実に死んでた)

P(運がいいぜ!流石俺)

P(足が着くといけないからこのまま横浜で乗り捨てて、そっからは新幹線だな)

新幹線

P「ふぅ・・・」

P(出発したしこれでもう安心だ。九州で美味いもんでも食おう)

「すいません、奥の席で」

P「あっ、は・・・い」

千早「こんにちはプロデューサー」ニッコリ

P「は・・・はは・・・」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/04/13(土) 14:18:53.24 ID:FaV3kjEIO
千早「九州についたらなにを食べますか?やっぱり豚骨ラーメンですか?でも、博多の人って豚骨ラーメンって言うと怒るらしいです。ラーメンが豚骨なのは当たり前だろう、って。ふふ、面白いですね」

P「・・・なんでここにいるの?」

千早「?」

P「なんで俺がここにいるってわかったの?」

千早「わたしはプロデューサーの恋人ですから」

P「いやあの答えになってないです」

千早「?」

P「えっと・・・はは」

千早「ふふ」ニッコリ

P「・・・・・・」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/04/13(土) 14:23:54.41 ID:FaV3kjEIO
『間もなく名古屋に到着致します。お忘れ物のないようお気をつけ下さい』

P「えっと、じゃあ俺はこれで」ガタッ

千早「はい」ガタッ

P「・・・」スタスタ

千早「・・・」スタスタ

P「・・・あ、ま、まだ名古屋か~。間違えちゃった」

千早「もう、プロデューサーがそんなドジでどうするんですか?」

P「あはは」

千早「ふふふ」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/04/13(土) 14:29:18.75 ID:FaV3kjEIO
 

P「あのさ」

千早「はい?」

P「俺、浮気してたけど」

千早「知ってました」

P「えっ?」

千早「知ってました。浮気しているの」

P「し、知ってたんだ・・・でも俺が1番大切なのは千早で」

千早「はい。知ってます」

P「し、知ってた?」

千早「だから浮気しててもなにも言いませんでした」

P「そ、そうか・・・」
P(あれ?詰みかと思ったけどこれは案外)

千早「浮気相手を殺そうと思いましたけど、10人も殺したら流石にばれてしまうでしょうし」

P「えっ」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/04/13(土) 14:37:41.42 ID:FaV3kjEIO
千早「刑務所に入ったらプロデューサーに会えなくて、プロデューサーが寂しがると思ったのでやめました」

P「うん・・・そうだね」

千早「はい。二、三人ならよかったんですけど」

P(11股かけててよかった・・・)

P「千早は偉いな」ナデナデ

千早「ふふっ」

P「でもこのまま一緒にいっても住む場所さえ決まってないしさ、迎えに行くから千早は」

千早「大丈夫です」

P「えっ」

千早「プロデューサーのそばにいられるなら住む場所なんて公園でも道路でも大丈夫です」

P「あっ・・・うん」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/04/13(土) 14:45:19.21 ID:FaV3kjEIO
P「いやでも」

千早「大丈夫です」

P「やっぱりほら」

千早「大丈夫です」

P「・・・じゃあ一緒にいこうか」

千早「はいっ♪」

その頃羽田

伊織「あら?」

あずさ「あらあら~」

伊織「な、なにしてるのよこんなところで」

あずさ「プロデューサーさんを探しにきたの」

伊織「奇遇ね。でもいないみたいよ」

あずさ「残念ね~」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/04/13(土) 14:49:56.96 ID:FaV3kjEIO
 

伊織「帰らないの?」

あずさ「もう少し待ってみようかしら」

伊織「・・・ねえ」

あずさ「・・・あらあら~」

伊織「殺してやりたい男がいるんだけど協力しない?」

あずさ「ふふふ」

修羅と化した765の面々だったが、なんやかんやあってPとやよいは幸せに暮らした

おしまい

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/04/13(土) 14:50:50.61 ID:xB/zphVX0
よかった不幸なやよいはいなかったんだ

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/04/13(土) 14:53:06.15 ID:byRI6L15O
ζ*’ヮ’)ζ<げきおこぷんぷんまる

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