【ジュピターSS】冬馬「お前がジュピターの4人目!?」【アイマス】

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 18:57:59.16 ID:/coaYQHT0
ハズレー

響「あぁ……」

冬馬「ふん、気合いが足りねえぜ」

響「こんなのただの遊びでしょ!?」

冬馬「……お」

トゥルルルル バンッ! オメデトー!

冬馬「ゲッチュー!どうだ見たか765プロ!」

響「……フン」プイッ

ジジジジ パタッ

冬馬「……」

翔太「良かったね、冬馬君」

亜美「良かったね、あまとうー」

冬馬「あまとうって呼ぶな!」

貴音「……」パクッパクッ

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 19:01:02.53 ID:4oH4T8rD0
あぁ!_?

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 19:01:09.52 ID:/coaYQHT0
冬馬「ったくどうしろってんだよ……この景品」

ジジジジ パタッ

冬馬「北斗と翔太の野郎は俺に押し付けるし」

冬馬「流石にこれを部屋に飾るのもなぁ……」

冬馬「かと言って捨てるのも何かもったいねえな」

冬馬「……」

冬馬「まあ、んな気にしなくても良いか」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 19:05:39.33 ID:/coaYQHT0
冬馬「うぅ……もう朝かよ……ふぁぁ」

??「……」ズーン

冬馬「……?」

??「……」

冬馬「……」

??「……」

冬馬「あ……ありのまま今起こった事を話すぜ!」

冬馬「朝起きたら顔が寿司になってるパンツ一丁の男が俺の部屋にいた」

冬馬「というわけでまだ夢の中みてえだから二度寝するか」

??「……」

冬馬「夢だけど夢じゃ無かった!」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 19:09:09.80 ID:/coaYQHT0
冬馬「で、電話で警察……!」

ピポパポ

冬馬「も、もしもし警察ですか!?今俺の部屋に寿司のコスプレした変態が……!」

冬馬「え?寝ぼけてなんかないっすよ!!だって今もそこに!」

冬馬「あれ……?いない」

冬馬「い、いやいたんですよ!マジで!」

ツーツー

冬馬「……切られた」

冬馬「見間違えなんかじゃ……ないよな?」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 19:13:01.77 ID:/coaYQHT0
冬馬「……」

翔太「どうしたの、冬馬君。変な顔して」

冬馬「いや、朝から妙な事が起こって」

北斗「妙な事?」

冬馬「……どうせ言っても信じてくれねえだろ」

翔太「まあまあ、話だけでも」

冬馬「朝起きたら部屋に寿司のコスプレした変態がいた」

北斗「そろそろ黒井社長が来る時間だね」

翔太「あっ、本当だ。重大発表ってなんだろうね」

冬馬「ほれみろ、スルーしやがって」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 19:17:05.55 ID:/coaYQHT0
黒井「ウィ、諸君おはよう。本日はビッグニュースがある。心して聞くように」

翔太「はーい」

冬馬(俺そんなの聞いてねえけど)

黒井「ジュピターの4人目が決まった。今日から早速レッスンに入る」

北斗「4人目ですか……社長も思い切った事を」

黒井「765プロを完全に叩き潰すためだ。入れ」

ガチャッ

??「……」

冬馬「お前がジュピターの4人目!?」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 19:20:33.78 ID:/coaYQHT0
翔太「どうしたの?翔太君、大きい声出して」

冬馬「いや、だっておかしいだろ!まず顔が寿司だし!」

冬馬「てかこいつさっき言ってた変態だぜ!!警察突きださねーと!」

黒井「名前はすし吉だ。精々可愛がってやるんだな、それでは失礼する」

冬馬「お、おっさん!おかしいだろ!」

北斗「よろしく、随分と個性的だね。またジュピターに深みが出たよ」

冬馬「個性的ってレベルじゃねーぞ!」

翔太「冬馬君は色々うるさいけど、気にしないでね」

すし吉「……」コクッ

冬馬「俺がおかしいのか!?」

12: 訂正 投稿日:2012/09/17(月) 19:21:14.54 ID:/coaYQHT0
翔太「どうしたの?冬馬君、大きい声出して」

冬馬「いや、だっておかしいだろ!まず顔が寿司だし!」

冬馬「てかこいつさっき言ってた変態だぜ!!警察突きださねーと!」

黒井「名前はすし吉だ。精々可愛がってやるんだな、それでは失礼する」

冬馬「お、おっさん!おかしいだろ!」

北斗「よろしく、随分と個性的だね。またジュピターに深みが出たよ」

冬馬「個性的ってレベルじゃねーぞ!」

翔太「冬馬君は色々うるさいけど、気にしないでね」

すし吉「……」コクッ

冬馬「俺がおかしいのか!?」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 19:26:06.31 ID:/coaYQHT0
冬馬「こいつ何も喋らねえじゃねえか!」

すし吉「……」

翔太「なんとなく考えてる事は分かるから大丈夫だよ」

冬馬「分からねーよ!!大体歌とかどうすんだよ!?」

北斗「まあ、歌の時は声出せるよね?」

すし吉「……」

冬馬「……何か無理っぽそうだぜ」

北斗「とりあえずボイスレッスンに行ってみようか?」

すし吉「……」コクッ

冬馬「マジかよ」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 19:31:01.71 ID:/coaYQHT0
すし吉「……」

北斗「うん、良い声だね」

冬馬「おい、俺には何も聞こえなかったぞ」

翔太「ただ、やっぱりまだまだ技術不足だね。荒い所がたくさんあるし」

冬馬「お前ら心の声でも聞こえてんのか?」

すし吉「……」

北斗「いや、落ち込まなくて大丈夫だよ。これから練習していけばいくらでも上達するから」

冬馬「……」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 19:35:23.21 ID:/coaYQHT0
すし吉「……」ベシャッ

冬馬「こいつダンスもダメダメじゃねーか」

翔太「うーん、まず基礎の身体能力が足りないって感じ」

すし吉「……」

北斗「ははは、俺も最初はそのぐらいだったよ。焦らず、ね」

冬馬「いや、北斗でもこれよりは格段にマシだったぞ……」

すし吉「……」

翔太「でも次のライブまでに間に合うかなぁ?」

すし吉「……」

冬馬(どうあがいても無理な気がする)

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 19:39:01.88 ID:/coaYQHT0
すし吉「……」

北斗「汗だくだな、はいタオル」

すし吉「……」

翔太「冬馬君と違ってすし吉君はすぐにお礼が言える素直で良い人だね」

冬馬「あー、そうですか」

すし吉「……」フキフキ

冬馬(何か……お酢の匂いがする……)

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 19:44:06.42 ID:/coaYQHT0
翔太「それじゃあ、お疲れー!」

北斗「ああ、じゃあまた」

冬馬「おう」

すし吉「……」

冬馬「何でてめえと2人で帰らなきゃなんねえんだよ!?家何処だよ!?」

すし吉「……」

冬馬「黙ってちゃ分かんねえっつーの!!てかお前今日俺の部屋にいたよな!?」

すし吉「……」

冬馬「だー!!何で皆こいつを素直に受け入れてるんだ!!」

すし吉「……」

冬馬「言っとくけど、次俺の家に入ったら絶対通報するからな!いいな!?」

すし吉「……」

冬馬(何なんだよこいつはあああああああああ!!)

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 19:48:45.44 ID:/coaYQHT0
すし吉「……」

北斗「う~ん、ちょっと違うな。トレーナーさんの言った通りもう少しお腹を使って」

翔太「そうそう、こうグッて力を入れて。後テンポもちょっとずれてたかも」

冬馬(相変わらず何も聞こえねえ)

すし吉「……」

翔太「冬馬君はアドバイスしてあげなよ」

冬馬「いや……別に俺は……特に……」

北斗「いつも俺たちに言うのにすし吉には出来ないのかい?」

冬馬「出来るわけねーだろ!!」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 19:52:55.04 ID:/coaYQHT0
すし吉「……」ワタワタ

すし吉「……」モタモタ

すし吉「……」ステン

冬馬(これはひどい)

北斗「……う、うーん」

翔太「あ、トレーナーさんに説教されてる」

冬馬「そりゃそうだろ……」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 19:56:53.89 ID:/coaYQHT0
冬馬「はぁ……またこいつと帰るのかよ」

すし吉「……」

冬馬「……言っとくが俺はお前をジュピターのメンバーって認めてねえからな」

すし吉「……」

冬馬「はっきり言って今のお前がいても邪魔になるだけだ」

すし吉「……」

冬馬「言いたい事は言った。じゃあな」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 20:01:44.53 ID:/coaYQHT0
冬馬(とりあえず必死に練習してるのはなんとなく分かる……現に今も自主練を)

すし吉「……」

北斗「ほら、そこもっと声張って」

冬馬(よく分からねえけど、ちょっとは上達もしてるみたいだ)

すし吉「……」クルクル コテッ

翔太「あっ、惜しい!もうちょいだったのに」

冬馬(でも……やっぱこれじゃ無理だな)

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 20:06:06.94 ID:/coaYQHT0
黒井「今回のライブは今まで通り3人で行う」

すし吉「!」

冬馬(妥当な判断だな、こいつには悪いが)

黒井「理由は分かっているな?」

すし吉「……」

黒井「以上だ、残りの者も気を抜かぬよう今まで通り全力でやれ」

翔太「はい」

北斗「分かっています」

冬馬「当然だぜ」

すし吉「……」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 20:11:03.87 ID:/coaYQHT0
すし吉「……」ダダッ

翔太「あっ……」

北斗「やっぱりショックだったんだろうね、俺探してくるよ」ダッ

翔太「僕も!」ダッ

冬馬(ったくあいつらは世話焼きだな。俺は知らねえ)

冬馬「……まだ戻って来ねえのか」

冬馬「……」

冬馬「ちっ……何で俺が」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 20:18:12.24 ID:/coaYQHT0
冬馬「寿司屋の裏に隠れてるとは思わなかったぜ」ハァハァ

すし吉「……」

冬馬「……で、逃げだすのはお前の勝手だけどそれで良いのか?」

すし吉「……」

冬馬「俺はお前が辞めようと関係ない。トップアイドルになるだけだ」

すし吉「……」

冬馬「ただお前のアイドルへの情熱はその程度の物だったのかと思ってよ」

すし吉「……」

冬馬「本気になれねえなら、最初からやるんじゃねえ!」

すし吉「!」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 20:22:52.70 ID:/coaYQHT0
冬馬「必死こいて練習してたのは知ってる。今回はただお前の力が足りなかった、それだけだ」

すし吉「……」

冬馬「もっと死ぬほど練習して俺やおっさんに認められたいと思わねえのか?」

すし吉「……」

冬馬「とにかく、俺は本気でトップアイドル目指すやつ意外と組む気は無い。お前はどうなんだ」

すし吉「……」コクッ

冬馬「……ならこんな所でコソコソしてる場合じゃねえだろ。ほら立てよ」

翔太「相変わらずあっついねー!」

冬馬「なっ……!?」

北斗「口ではあんな事言ってても……もしかして冬馬そっちの趣味が……」

冬馬「どうしてそうなるんだよ!!てかこいつ未だに人間かどうかも分からねえし!」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 20:26:05.11 ID:/coaYQHT0
北斗「ふぅ、いよいよ本番だね」

翔太「リハの通りやれば大丈夫大丈夫」

すし吉「……」

冬馬「……お前は目に焼き付けておくんだな。俺達のステージを!」

すし吉「……」コクッ

ピギャアアアアアアアアアアアアアア

冬馬(見とけよ……すし吉。これが俺達のライブだ!)

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 20:30:17.73 ID:/coaYQHT0
すし吉「……」

北斗「おっ、今の良いよ!凄く良い!高音もしっかり出てた!」

冬馬「相変わらず何も聞こえねえが少しはマシになったみたいだな」

翔太「素直に褒めたら良いのに」

すし吉「……」スッスッ クルッ

冬馬「おお!やるじゃねえか!」

翔太「今のとこ、完璧だったよ!」

北斗「参ったな……追い抜かれちゃいそうだ」

すし吉「……」テレテレ

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 20:33:05.15 ID:/coaYQHT0
冬馬「ふぅ……一段落ついたし昼飯にラーメンでも食いに行かねえか?」

翔太「あ、賛成!」

北斗「確かこの近くに隠れた名店みたいなのがあるらしいよ」

すし吉「……」

冬馬(そういえばこいつと飯食うの初めてだな)

北斗「おっ、確かここだ」

翔太「人も並んで無いしラッキー」

ガラガラ

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 20:38:04.07 ID:/coaYQHT0
冬馬「げっ、こいつは」

貴音「……」ズルズル

北斗「あ、貴音ちゃんだ」

翔太「こんにちは、貴音さん!貴音さんもこの近くで撮影?」

貴音「いえ、ただ久しぶりにこの店のらぁめんを食べようと。……その方は?」

すし吉「……」

北斗「ああ、すし吉って言うんだ。ジュピターの新メンバーだよ」

貴音「そうですか……なるほど」

冬馬「あっさり納得するのかよ。あ、向こうの席みたいだぜ」

北斗「それじゃ、また今度ゆっくり話そうね。チャオ☆」

貴音「……」ジー

すし吉「……」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 20:42:52.38 ID:/coaYQHT0
冬馬「ふぅ、うまかった!」

北斗「うん、噂通り」

翔太「来て正解だったよ!流石北斗君!」

すし吉「……」

冬馬(そういやこいつがどうやって飯食うか見てなかった……)

貴音「……」

翔太「……何かさっきから貴音さんこっち見てない?」

北斗「本当だ、一体どうしたんだ……あ、帰るみたいだよ」

冬馬(見る理由ってこいつ以外にねえだろ、どう考えても)

すし吉「……」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 20:47:07.49 ID:/coaYQHT0
冬馬「今日の動きはまあまあだったと思うぜ」

すし吉「……」

冬馬「まあ、お前の歌声はよく分かんねーけど」

すし吉「……」

貴音「こんばんは」ヌッ

冬馬「うおっ!?な、何だ急に!?」

貴音「いえ、……ただ」チラッ

すし吉「……」

冬馬「ああ、こいつはただのジュピター4人目だ。俺も色々言いたい事はあるがもう何も言わない事にした」

すし吉「……」

貴音「……!分かりました。それでは失礼します」スッ

冬馬「えっ!?……な、何だったんだ……」

すし吉「……」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 20:51:08.93 ID:/coaYQHT0
アーイシテルーアイシテルー♪

すし吉「……」スッサッ

冬馬(この分なら次のライブでこいつも……)

すし吉「!!」バタッ

冬馬「……!お、おい!?」

北斗「今、体が完全に硬直してたような……」

すし吉「……」

翔太「あ、大丈夫なんだ……もう心配させないでよ」

冬馬(今のは……これまでのミスとは何か違う……)

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 20:56:31.44 ID:/coaYQHT0
黒井「次のライブは貴様ら4人で行う」

すし吉「!」

黒井「良いか、醜態をさらしてはならんぞ!初の4人で行うステージだからな。以上」

ガチャッ

すし吉「……」ポロポロ

冬馬「……泣いてんのか?」

翔太「本当にこのライブに全てを賭けてたから嬉しいんだって」

北斗「ははっ、ライブの度に泣かれたんじゃ困るよ」

冬馬「全くだぜ。おら、泣くのはライブが終わってからにしな」

冬馬「あんま日も残ってねえんだ。最高のパフォーマンスを見せるために練習だ!」

すし吉「……」ゴシゴシ コクッ

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 20:59:32.82 ID:/coaYQHT0
すし吉「……」ゴクリ

冬馬「何だ、緊張してんのか?」

すし吉「……」

北斗「大丈夫、俺たちが保証するよ。今のすし吉なら皆も認めてくれる」

翔太「うんうん!きっと大歓迎だと思うな!」

すし吉「……」

冬馬「ほら、自信持てよ!行くぜ!ファンが待ってるぞ!」ポンッ

すし吉「……」コクッ

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 21:04:56.81 ID:/coaYQHT0
冬馬「今日は俺達の新しい仲間を紹介するぜ!」

ピギャアアアアアアアアアアアアアア

すし吉「……」タッタッタッ

ワァァァァァァァァ

すし吉「……」

北斗「ははっ、やっぱり少し緊張してるみたいだね」

翔太「今、自己紹介したとおり名前はすし吉って言うんだ。皆応援してあげてね」

スシキチイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ

すし吉「……」ポロポロ

冬馬「泣くなよ!皆に笑顔を見せないとダメだろ?」

ガンバッテエエエエエエエエエエエエ

すし吉「……」ゴシゴシ

北斗「うん、歌えるんだね。それじゃいくよ!俺達4人の最初の曲は……」

翔太「やっぱりAlice or Guilty!!」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 21:09:59.01 ID:/coaYQHT0
冬馬「ライブ中お前の心の歌声が聞こえたような気がするぜ」

すし吉「……」グスッ

北斗「ほら、泣くな。エンジェルちゃん達も喜んでたよ?」

翔太「デビューでこれだけ最高のライブ経験出来るなんてこの幸せ者!」

冬馬「これもお前があの時諦めなかったからだな」

すし吉「……」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 21:12:16.43 ID:/coaYQHT0
すし吉「……」

冬馬「……あのさ、最初お前の事得体のしれない奴だと思ってた」

すし吉「……」

冬馬「それでちょっと冷たくしちまったかもしれねえ。悪かったな」

すし吉「……」

冬馬「もちろん今はそんなことないぜ。ジュピターに欠かせないやつだと思ってる」

すし吉「……」

冬馬「まあ、色々合ったけどこれからもよろしくな」ガシッ

すし吉「……」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 21:17:51.09 ID:/coaYQHT0
すし吉「……」ジジ

冬馬「……ん?」

すし吉「……」パタッ

冬馬「おい、またかよ。大丈夫か?」

すし吉「……」

冬馬「こんなところで寝ると風邪引くぜ。疲れたのかもしれねえが家で寝ろよ」

すし吉「……」スッ

冬馬「じゃあな、また明日」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 21:20:58.33 ID:/coaYQHT0
冬馬「あれ?今日はすし吉来てねえのか?」

北斗「すし吉?何だそれ?」

冬馬「おいおい、何とぼけてんだよ。寿司顔のすし吉」

翔太「何言ってるの?頭おかしくなった?」

冬馬「お前らの方こそどうしたんだよ!昨日も一緒にライブしただろ!?」

北斗「昨日のライブは俺達3人でやったじゃないか」

冬馬「ふざけんなよ!あいつもあんなに一生懸命やってたじゃねえか!」

翔太「え、これギャグなんだよね……?」

冬馬「……」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 21:25:29.85 ID:/coaYQHT0
黒井「ウィ、何だ騒々しい」

翔太「あ、冬馬君が変なんだよ。なんかすし吉がどうのって」

冬馬「おっさん!ジュピター4人目のすし吉だ!あんたならとぼけないよな!?」

黒井「……ジュピターは3人のユニットだ。増やすつもりなど毛頭ない」

冬馬「は、はぁ!?」

北斗「昨日のライブで疲れすぎておかしくなったのか?」

冬馬「……じゃ、じゃあ!昨日のライブの映像見せてくれよ!あるんだろ!?」

キミヲミウシナウ ギルティ

冬馬「そ、そんな……3人……」

黒井「いつまで寝ぼけておる!!下らんジョークばかり言いおって時間を無駄にしたわ!」

冬馬(ど、どうなってやがる……すし吉がいなかった事に……)

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 21:29:14.16 ID:/coaYQHT0
冬馬(いや、あいつはどこかにいる!!)

ガチャッ

北斗「お、おい冬馬!」

翔太「黒ちゃん、どうしよう……」

黒井「……この症状が続くなら病院に連れていくしかあるまい」

冬馬「……いねえ」ハァハァ

冬馬「あれ……すし吉って……」

冬馬「……」

冬馬「……忘れてんじゃねえ!俺は絶対忘れねえぞ!」ダダッ

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 21:34:23.48 ID:/coaYQHT0
冬馬「クソッ……もう夜か」ハァハァ

貴音「すし吉を探しているのですか?」

冬馬「……お前、すし吉の事覚えているのか?」

貴音「ついてきてください」スタスタ

冬馬「お、おい」

冬馬「ここって……前に来た寿司屋じゃねえか」

貴音「あなたは……ここですし吉と出会った。違いますか?」

冬馬「いや……俺がすし吉に最初に出会ったのは部屋……」

貴音「いえ、それより少し前です」

冬馬「……」

冬馬「……!そういえばあいつの顔は……あの時当たった景品と……同じ……?」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 21:42:43.15 ID:/coaYQHT0
すし吉「……」

冬馬「す、すし吉!何でここに……」

貴音「すし吉はもう帰らなければなりません。在るべき場所に」

冬馬「な、何だよそれ……」

貴音「出会った日にあなたはすし吉を巻き動かしました。しかしいずれ動きが止まる」

貴音「その時とはすなわち、すし吉の体が動かなくなる時となります」

冬馬「ま、まさか……もうライブ前後の時はすし吉の体は……」

すし吉「……」

貴音「もう限界だったようですね。ライブを無事終えれた事も運が良かったとしか」

冬馬「な、何で俺に言わねえんだよ!!」

すし吉「……」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 21:49:25.60 ID:/coaYQHT0
冬馬「通りで妙な倒れ方すると思ったんだ!○ソッ!」

貴音「……もう時間です」

冬馬「え?」

貴音「この者は元々この星の者ではありません。すし吉が消えた時私たちもこの事に関する記憶を失うでしょう」

冬馬「な、何だよ……それ……意味分かんねえよ……」

すし吉「……」

冬馬「おい、何とか言えよ!!俺達ジュピターだろ!?まだトップアイドルになってねえじゃねえか!」

すし吉「……」ポロポロ

冬馬「すし吉……馬鹿野郎!!」

すし吉「……」スゥー

冬馬「あっ……」

すし吉『ばいばい』

冬馬「……へっ、やっと……お前の声聞けたな……」

貴音「……」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 21:55:36.45 ID:/coaYQHT0
翔太「冬馬君、どうしてまだ残してるの?」

冬馬「ああ、それか。何か捨てらんねえんだよな」

北斗「フィギュア集めもここまで来るとすごいな」

冬馬「だからそれはコレクション対象じゃねえよ!」

翔太「もう巻いても動かないし、何だかなぁ」

冬馬「……懐かしい気分になるんだよ。分かんねえけど」

北斗「懐かしい……俺も何故かそんな気になるよ」

翔太「……へぇ、僕だけじゃ無かったんだ。そういえば名前なんだっけ、これ」

冬馬「おいおい、忘れんなよ。すし吉だろ」

完!!

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 21:59:49.34 ID:7LI5HGyD0
なんだろうこの感動

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/17(月) 22:00:39.39 ID:llnx//wg0
良かった乙

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする