【アイマス】冬馬「765プロのPのアドレスをゲットしたぜ!」【ジュピターSS】

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 20:33:35.56 ID:a3vRlUXw0
冬馬「961プロを離れて、俺たちジュピターは小規模な事務所で細々と、しかし楽しくアイドルを続けている」

冬馬「団結という可能性。あいつらに出会っていなければ、今の俺たちはいない」

冬馬「だけどやっぱりこの世界、友情でどうにかできねぇ部分もあるだろ!」

翔太「それで文通かー。アドバイスをもらうって意味でもいいんじゃない?いろいろ教えてもらおうよ!」

北斗「最近真ちゃんからの返信がなくて心配してたからね。俺も利用させてもらうよ☆」

冬馬「…目的はまぁいいとして、早速いくぜ!記念すべき初メール!内容はどうする?」

翔太「問題ないなら僕が決めていい?」

冬馬「おう、いいぜ。バッチリ決めてくれ!」

翔太「じゃあ…無難に『最近765プロの調子はどう?』でどうかな!」

冬馬「…無難だな…もう少しこう…なぁ?」

北斗「それじゃあ、文面に程々なアレンジを加えてみればいいじゃない?」

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 20:38:36.44 ID:a3vRlUXw0
冬馬「なるほど…じゃあ、打ってみるぜ!」

―――10分後

翔太「…冬馬君遅い!携帯使い慣れてないんじゃない?」

冬馬「あ、焦りは禁物だぜ!」

北斗「あはは☆」

翔太「~…(イライラ)…冬馬君、途中でもいいからちょっと見せてくれる?」

冬馬「あ、おい!」

メール『拝啓 』

翔太「はいダメー!一行も読む必要ないね!」

冬馬「な、何だと!?」

北斗「メールってのはもっとフランクにいかなくちゃ」

翔太「そうだよ!僕とのメールだと、返信は遅いけどそれなりに頭痛にならないメールくれるじゃん!」

冬馬「あ、ああいうのとは違うんじゃねぇのか?ほら、向こうは仮にも仲間ってわけじゃねぇんだし」

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 20:44:10.58 ID:a3vRlUXw0
翔太「駄目だよ~…いつもの冬馬君の文面を再現してみるから、ちょっと書き直すよ」

北斗「それがいいね」

冬馬「こういう身内ってのとはよぉ…やっぱこう…なぁ北斗?」

北斗「チャオ☆」

冬馬「…」

翔太「うん、できたよ!これでいいかな?」

冬馬「早ぇな!?」

メール『よう、最近調子はどうだ?ジュピターの天ヶ瀬冬馬だ
突然で悪いが、せっかくこうしてアドレスを交換したんだ
新しくスタートを切った俺たちに、先輩からのアドバイスをって意味も含めて、
これからたまにでも、こうしてメールで情報交換をしたいと思うんだが、いいか?』

冬馬「肝心の質問を聞いてないじゃねぇか」

翔太「え?最初のあれで聞いてることにはならないかなぁ」

北斗「いい感じじゃない?冬馬らしい不器用さも出てるし」

翔太「そこなんだよね!ほら、あえて『情報交換』なんて書いちゃうあたり?いい感じに冬馬君でしょ!」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 20:49:38.09 ID:a3vRlUXw0
北斗「あとはあえて『無題』のままメールを送っちゃったり」

翔太「そう!慣れない相手なら、タイトルで軽く自分の名前でも書いたりするところをだよ!」

北斗「あとは過去を中途半端に引きずって、無自覚なほど軽くだけど自分を卑下してみたりね☆いいと思うよ、俺は」

翔太「良かった!じゃあ、はい、冬馬君!問題ないなら送信しちゃってよ」

冬馬「な、なんか軽く馬鹿にされてた気もするけど…まぁお前らがそこまで絶賛するならいいか…」

冬馬「届け!送信、だぜ!」ピッ

北斗・翔太「…」ニコニコ

冬馬「…?…何だよ、ニヤニヤして」

翔太「いやぁ、やっぱり冬馬君はどこまでいっても冬馬君だねぇ」

北斗「だね☆ ところで、何か頼まない?俺ちょっと小腹がすいちゃってさ」

翔太「いいね!ほらこの…エスカルゴの何とかってやつ、いいんじゃない?」

冬馬「おい、それにんにく使われてねぇか?ほら、ガーリックバターって」

北斗「ブレスリカバー、持ってないのかい?良かったら俺のあげるよ」

冬馬「いいのか?それなら問題ないな、じゃあこれとドリンクバー3つでいくか」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 20:54:38.13 ID:a3vRlUXw0
北斗「俺は待ってるから、先にドリンク行ってきなよ☆」

冬馬「おう、悪いな。ほら、行くぞ翔太」

翔太「うん!北斗君はリクエストある?」

北斗「いや、あのブレンドは俺にしかできないから、あとで自分で行くよ」

翔太「お、やり手だね~ブレンド派か。でもそういうことなら遠慮なく、行ってきま~す」

翔太「冬馬君は相変わらずメロンソーダか~」

冬馬「うるせぇな、好きなんだよ。これにバニラアイスがあれば言うことなしなんだけどな」

翔太「あはは、まぁ追加で頼んでもいいんじゃない?それじゃあ僕は~…」

北斗「おかえり☆メール、来てたみたいだよ」

冬馬「本当か!早いもんだな…」

翔太「早速見てみよ…あ、北斗君、先にドリンク行く?」

北斗「いや、この返信をしてからにするよ」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 20:59:48.29 ID:a3vRlUXw0
冬馬「それじゃあ、見るぞ」ピ

P『久しぶりだな、天ヶ崎。こっちの調子はまずまずだよ、話せば長くなるけどな
それと、俺を先輩扱いだなんてよしてくれよ。むしろ君たちから教わりたいことがあるぐらいなんだから
だから、というわけでもないけど、メールは大歓迎だよ
遠慮なく、どんどん送ってきてくれよ(サムズアップ)』

冬馬「謙虚だな。ていうか俺は天ヶ瀬だ」

翔太「謙虚だね。ちょっとだけ間違てるね」

北斗「とりあえず、受信メールにある情報すべてに応答するタイプなのかな、この人は」

翔太「僕らに教わりたいっていうのは、やっぱりアイドルたちの自立性とかかな?」

冬馬「かもしれねぇな。仲良いのはいいってのは分かるが、たまにそれはもはや『依存』だろって思うこともたまにあるしな」

北斗「なんにせよ冬馬のPへの初メールは…」

翔太「うん、成功って言ってもいいんじゃない」

冬馬「だな。じゃあ次はこれへの返信だ」

翔太「さっきは僕の案だったから、今度はどっちかで決めてね!」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 21:03:24.75 ID:a3vRlUXw0
冬馬「やっぱりまだまだ序盤だから、当たり障りのない内容で行きてぇな」

北斗「うん…まだ真ちゃんについて聞くのは時期尚早な感じがするね☆」

冬馬「そういうのを踏まえても…『アイドルたちとはもうヤッたか?』」

北斗「チャオチャオ~☆それはチャオ☆っとチャオ☆んとチャオ☆?」

冬馬「何て言ってんのかわかんねぇよ!」

翔太「あははは!冬馬君引くわー!最高だよ!」

北斗「正直ありえないね」ガタガタ

冬馬「なっじょ、冗談に決まってるだろ!?」

北斗「危なかったよ、そういう聞かれるだけでもヤバイタイプの冗談は言わないと思ってたよ」

翔太「あははは!まず冗談に聞こえなかったからね今の!」

冬馬「う、うっせぇな…じゃあ、『駆け出しのころ、仕事はどうやって取ってたか?』は?」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 21:07:38.21 ID:a3vRlUXw0
北斗「…それならまぁ…いいんじゃないかな」

冬馬「なんでちょっと残念そうなんだよ」

翔太「さっきのがあまりにも強烈だったからねー。ていうかマジメすぎない?」

冬馬「まだ序盤だって言ったろ?まずは警戒させないような、かわいらしい質問で攻めようって考えたんだけどな」

北斗「特に反対はないよ。その内容でいこう。文面はどうする?」

翔太「さっきの僕のはあくまで再現だからね。冬馬君の自然体でいいんだから、自分で考えてもいいと思うよ」

冬馬「じゃ、書いてみるぜ!あ、北斗。先にドリンク行って来いよ。どうせそれまでには終わらねぇし」

北斗「そうかい?それじゃあお言葉に甘えてっと」スタスタ

翔太「詰まったら言ってよ?」ズズ

冬馬「ん…あぁ…うん…」ポチポチ

翔太(ここまで集中してる冬馬君見たの始めてかも)ゴクゴク

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 21:13:49.63 ID:a3vRlUXw0
北斗「ただいま☆」

翔太「おかえ…!?…うわー…北斗君それ…もとはソフトドリンクだよね?何混ぜたら光りだすのさ?」

北斗「秘密だよ。製法知っても、きっと再現できないさ」

翔太「ひ、一口いい?」

北斗「あぁ、どうぞ」

翔太「いただきます…ズズ…?……!……っ!?……あ、うまい!」

北斗「だろう?もう少し多く口に含めば、またいろんな発見ができるよ」

翔太「…けどなんだか怖くなってきた…ありがとう、気持ちだけもらっておくよ」

北斗「そう?まぁいいならいいんだけどね☆」グビグビ

冬馬「よっしできたぜ!これでどうだ?」

翔太「あ、来たね!どれどれ?」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 21:16:43.66 ID:a3vRlUXw0
冬馬『そりゃあ良かった
もう敵同士じゃあ全然ないわけだし、協力しあえると分かって良かったぜ!
それじゃあ早速だが、あんたが駆け出しのころ、
どうやってアイドルたちに仕事を取ってきてたか
参考までに教えてもらえるか?』

翔太「あっははー、うん!実に冬馬君らしい、清々しい文面だよ!」

北斗「そうだな。とってもいいと思う」

冬馬「ほ、本当か!?」

翔太「『良かったぜ!』に7割がた詰め込まれてるよねー」

北斗「しっかりと『参考までに』ってつけたあたりにも、かわいいプライドが見て取れるね」

冬馬「…なぁ、さっきからその分析は何なんだ?褒められてるようには思えねぇぞ!」

翔太「安心してよ、貶してるわけじゃないんだし」

北斗「そうだよ、むしろ愛をもって接しているじゃないか」

冬馬「!」ゾクゾクッ

翔太「…良かったね、冬馬君」ズリズリ

冬馬「おい!俺から距離を取るな!」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 21:20:48.33 ID:a3vRlUXw0
店員「お待たせしました・・・」

冬馬「お、来たな」

翔太「へぇ~、けっこうしっかりした一口サイズなんだね」

北斗「6つか…ちょうど、一人2つずつだね」

冬馬「おっと…見た感じまだ熱そうだな。まだいいか…」

翔太「ズジズジジョオオガロロロ」

冬馬「翔太、ストローで遊ぶな。あと、俺もおかわり行きたいから立ってくれ」

翔太「あ、じゃあ僕も!北斗君、また留守番頼める?」

北斗「大丈夫だよ、行ってらっしゃい☆」

北斗「…………ん~、そろそろ食べられそうかな…(パク)…うん、ちょうどいい熱さだ。」

北斗「…エスカルゴ…ふぅん、貝類みたいな食感だね…それに、味付けがけっこういい仕事をしている」

北斗「どうせ冷凍ものだろうと思って侮っていたかな…噛めば噛むほどうまみがあふれる…」

北斗「…なるほど、これはうまい。サイドとしてこれがひとつあれば、それだけで満足度が10ほど変わるね☆」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 21:24:57.15 ID:a3vRlUXw0
ブー、ブー、ブー

北斗「…来たっぽいね。…そういえば、冬馬がマナーモードを解除した瞬間を知らないな…」

北斗「この際だから思い切って…行こうか?」

冬馬「…そういう作戦は口を閉じて練るんだな、北斗」

北斗「…チャオ☆?」

冬馬「あぁ、ただいま。返信、来ていたっぽいな」

北斗「俺は未遂だからね」

冬馬「…まぁ、変更されて困るもんでもねぇが…一応のマナーとして、な」

北斗「分かってるよ☆ばれないようにやるから」

冬馬「そういう問題じゃねぇだろ!」

翔太「ふぅ、お待たせ~!返信来てれぅ~?」

冬馬「ああ、来てたぜ。すぐ見るか?」

翔太「そうだね、やっちゃって!」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 21:29:16.68 ID:a3vRlUXw0
P『なんだ、そんなことでいいのか。まぁ答えるけれど、
それがジュピターレベルのアイドルに役に立つかはわからないよ
それじゃまず初心者には、レッスンとオーディション、それもどんなに

(略)

ちょっと長くなってしまったな
要するに今の君たちのように、信頼できる仲間とともに、仕事に貴賤なしの精神で
あくまで自分が「仕事をさせてもらってる」のだと認識して、感謝しつつ頑張ることだ
能力はある、足りないのはバックアップだけ。そういう状況ならなおさら

(略)

もちろん団結にも脆弱性はある。そこで重要になるのが』

ブー、ブー、ブー、ブー

冬馬「!?…またメールだ…」ピッ

P『さっきの続きだ。容量の都合上、2通に別けてしまって』

3人「長すぎるだろおおおお!!」

冬馬「なんてこった!地雷だったのか、仕事の話題は!」

翔太「一通目中盤の要するにが要してないよ!!てっきりまとめに入るとばかり…!」

北斗「さっきの送信から今までおよそ7分…むしろ俺は携帯、あるいはパソコンの性能を称賛するよ」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 21:33:04.72 ID:a3vRlUXw0
10分後―――

冬馬「…まぁ、何とか読み切った。だが頭に叩き込められたかって聞かれるとノーだな」

翔太「敏腕敏腕だっていうのは聞いてたよ?けどあれはさ…異常じゃない?」

冬馬「2通目最後の『ここまで長くなったのは、君たちがジュピターだからだ』からの応援メッセージは…」

翔太「うん、ホロリときたね」

北斗「でもやっぱり、それを差し引いても長すぎるよね☆」

冬馬「ともあれ2通目…どうまとめる?」

北斗「『Pさんには安易に仕事についての漠然とした質問をするな』」

翔太「決まりだね、まさしくって感じ!結果としては?」

冬馬「もちろん成功、だぜ!」

北斗・翔太「…」ニコニコ

冬馬「…その変な沈黙やめろってんだよ!」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 21:37:38.76 ID:a3vRlUXw0
冬馬「3通目だ!内容はどうする?…あ、かたつむりうめぇな」

翔太「でしょ?このコリコリがいいんだよね。あ、平等にいくなら、次は北斗君の番だよ」

北斗「お、いいのかい?ちなみにレベルとしては?」

冬馬「レベル?」

翔太「そうだね…無理をせず、でも少し茶目っ気を出してみる、あたりでどうかな?」

冬馬「あぁ、内容の濃さのことか…それでいいと思うぜ」

北斗「チャオ☆それなら『Pさんのところで、一番魅力のあるアイドルは?』なんてどう?」

冬馬「魅力のある…か」

翔太「…北斗君としてはソレ…どっちの?」

北斗「もちろん女として、だけどね☆」

翔太「それならもう少しそれを匂わせた方がいいかもしれないね、あの人ニブチンさんだし」

北斗「そのあたりは冬馬の文面にアレンジを加える方向でね」

冬馬「お、今度も俺か。じゃあ早速書き始めるぜ」カチカチ

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 21:42:26.03 ID:a3vRlUXw0
翔太「そういえば真さんからの返信が来ないってぼやいてたけど、どうなの?」

北斗「最近忙しいみたいでね…前までは毎朝、モーニングメールじみたことをやってたんだけど」

翔太「やりすぎだよ!僕だったら速攻着信拒否にぶち込むよ」

北斗「だから、この1か月間は、コンサートあととかで『良かったよ』っていうようなメールを送るだけに留めてる☆」

翔太「それぐらいが妥当だね。ていうかそれでも返信は来ないの?」

北斗「いや、来ることは来るんだけど…(ペタペタ)…ほら、こんな感じ」

真『ありがとうございます!これからも応援よろしくお願いしますね!』

翔太「これ、明らかに定型文じゃない!?」

北斗「でしょ?こんなの返信してくれたに入らないよね」

翔太「若干トラウマになってるんじゃない?まぁでも、一斉送信じゃないだけ望みはあるよ」

北斗「だね☆だから今は『押してダメなら引いてみろ』作戦を実行中なのさ」

翔太(向こうはただただ安心してるだけだと思うけどね…)

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 21:47:25.08 ID:a3vRlUXw0
冬馬「一応できたが…うん、添削頼む」

冬馬『ちょっと長かったけど、すごくためになったぜ。ありがとう
ところで、今の765プロのアイドルたちの中で、魅力があるって思うのって誰だ?』

翔太「ちょっと短すぎない?」

冬馬「だから添削頼んでるじゃねぇか」

北斗「さっきのメールに対するリアクションがそれだけっていうのも、ちょっと冷たい感じがするかな」

翔太「あと、やっぱり質問が漠然としすぎだよね。だから、ちょっと貸して」

翔太「…(カチカチ)…うん、こんなものかな?」

冬馬『まず長ぇよ!内容としてはすごく参考になったけど、
それでもやっぱり長ぇ!でも、そんだけ教わることも多いメールだったから、それはありがとうな
あとちょっと聞きたいことがあるんだが、765プロで一番魅力的だと思うのは誰だ?
あ、これはプロデューサー目線でも、個人目線でもどっちでもいいんだけどよ』

北斗「冬馬らしいね」

冬馬「…この無理やりなのが、か?」

翔太「うん、やっぱり気づいてなかった?冬馬君って知りたいって気持ちが先行して」

翔太「よくこういうヘタッピな話題転換しちゃうんだよ」

冬馬「納得いかねぇよ…まぁいいけど。送信、だぜ!」ピ

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 21:52:41.29 ID:a3vRlUXw0
冬馬「…(ブルブル)……すまん、ちょっと翔太に行ってくる」

翔太「…あっはは、僕、この席を立たないでいることもできるんだけど?」

冬馬「…悪かった、けっこうきてるから頼む」

翔太「その気になればテーブルの下でも這えばいいのに…はい」スク

冬馬「すまねぇな」ダッ

翔太「謝るならやんなきゃいいのにね」ポスッ

北斗「小走りでトイレに駆け込んでいったね…あ、そうだ」

翔太「何?」

北斗「この隙に、ちょっと冬馬の着信音とかいじっちゃおうか?」

翔太「あはは、いいねそれナイスだよ!僕にはしっかりと動機もあるしね~」

北斗「そうと決まれば早くしようか。とりあえず今のは、どう設定されてる?」

翔太「えっと~…うわ、デフォルトだ」

北斗「キツイね。もっと遊ばなきゃだめだよね」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 21:58:06.53 ID:a3vRlUXw0
翔太「―――うん、これはビックリするだろうね!」

北斗「翔太も結構、機械には強いタイプなんだね。この短時間で音声いじれるとは思わなかったよ」

翔太「まぁね!さてあとは~…」チラリ

冬馬のドリンク「…」ゴゴゴゴゴ

北斗「…程ほどに、ね」

翔太「分かってるよ…タバスコはさすがにばれちゃうよね、色で」

北斗「塩でいいんじゃない?溶けるかはちょっと不安だけど」キュキュ

翔太「って言いながらヘッド部分外してるじゃないですかー!やだー!」

北斗「大丈夫大丈夫、俺のブレンドリンク飲んだでしょ?あれができるんだから」

翔太「じゃあ一周回っておいしくなる可能性もあるんだね?やったー!」

北斗「じゃあ手始めにっと」ゾン

翔太「音がまずおかしいよね。撒いたっていうか、落ちた」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 22:03:26.63 ID:a3vRlUXw0
冬馬「待たせたな。メール来てるか?」

翔太「まだだよ~っと」スク

冬馬「すまねぇな(ポスッズリズリ)…ふぅ、なんか追加で頼んでもいいか?」

北斗「いいね☆やっぱり少しでも入ると、体が食事モードに入っちゃうんだろうね」

翔太「もうちょっと欲しいってなるよね!じゃあ僕はこのコーンスープで!」

冬馬「あ、俺もソレいく。あと、このプロシュートってどうなんだろうな」

北斗「生ハムだね。普通に薄くってしょっぱい…あぁ、味的な意味でね。そんな感じだと思うよ」

冬馬「ちょっと興味あるな、頼んでみよう…他、なんかあるか?」

北斗「このほうれん草の、いってみるよ」

冬馬「決まりだな、呼ぶぞ」ピンポーン

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 22:07:22.72 ID:a3vRlUXw0
冬馬「ふぅ…それにしても(グビ)…っ!?かは!?」

翔太「お、引っかかったね冬馬君!お味はいかが?」

冬馬「て、てめぇらかよっ!?えほっえほっ…くっそ、しょっぺぇ!!塩か!?」

北斗「だ、大丈夫かい冬馬!?ほら、このお冷を飲みなさい(棒)」

冬馬「見た目からもう真っ赤じゃねぇか!くそっ!」

翔太「タバスコ入りお冷には引っかからず…おめでとう、冬馬君!」パチパチ

冬馬「うっせぇよ!…えほん!あぁ~…」

北斗「おいしかった?」

冬馬「んなわけねぇだろ!ていうかどうすんだよこれ、俺もう飲みたくねぇぞ」

翔太「ちょっと味見~…っ!?っだー!これはひっどいや!」

冬馬「素直に新しいグラスで入れてくるぜ…本当、こういうのはやめろよ?」

北斗「大丈夫だよ」

冬馬「俺的には翔太より北斗の方が信用できねぇんだけどな」スタスタ

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 22:12:01.41 ID:a3vRlUXw0
冬馬「戻ったぜ。お、コーンスープ来てるな」

翔太「まろやかでおいしいよ、これ」スク

冬馬「毎度すまねぇな…ていうかまだメールこねぇのか?」

北斗「今回はかなり遅いね」

冬馬「そんなに困るような質問………だったよな、あれは」

翔太「あそこはすっごいからね。美希さんなんか、分かりやすすぎて半ば公然の了解って感じもあるし」

北斗「あの二人を見つめるスタッフさんたちの顔といったら、ねえ?」

冬馬「授乳シーンでも見ているかのような雰囲気だもんな」

翔太「もっといい例があったでしょ!?ねぇ!?」ガシッ

冬馬「どわぁ!む、胸倉をつかんでんじゃねぇ!」

北斗「慈愛に満ちているというか…壊しちゃいけないって思ってる顔だよね」

冬馬「そう、つまりそういうことなんだよ!まったくこれだから翔太は…」

翔太「…」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 22:17:56.41 ID:a3vRlUXw0
冬馬の携帯『キミヲミウシナウ…アリス…アリス…アリアリス…』

冬馬「!?」

翔太「あはは、来たみたいだね」

冬馬「さっきのトイレの時か…また地味なことしやがって。つーかアリアリスって何だよ」

北斗「まぁまずはメールだよ、見てみよう」

P『全員にそれぞれの良さがあるから、一番は決められないな
けど俺個人の目線でいいなら、貴音かなぁ
あのミステリアスと、あと明らかに立ち位置が違う感じがいいと思うよ
まぁ、貴音が5だとしても他の全員は4,999ぐらいだから、本当にあえて言うならって感じだね
って、もしアイドルとしての魅力について聞いたんだったらすまなかったな(笑)』

北斗「問題ないですよ☆しっかりと正解してくれました」

冬馬「貴音っていうと四条か…四条ねぇ…」

翔太「冬馬君は苦手なんだっけ?」

冬馬「苦手っていうか、なんかこう…プレッシャーがすげぇんだよな」

北斗「これは貴重な意見だね☆」

冬馬「あと、面と向かうとなぜか煽り合っちまう」

翔太「ふ~ん」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 22:22:32.32 ID:a3vRlUXw0
翔太「それにしてもPさんはそうか、貴音さんか~…意外、かも」

北斗「美希ちゃんとのやり取りを見てるからね☆大したスケコマシだよ」

冬馬「どの口が言いやがる」

北斗「俺の女性観念はホル・ホースと同じだよ、だからいいんだよ」

翔太「ちなみに僕はやよいちゃんかなー」

冬馬「年も同じだっけ?守りたくなる奴だよな」

翔太「分かる?でも僕はあえて、ともに苦難を分かち合いたいと思うよ」

北斗「ひとつ先に進んでるね☆あえてつらいことをさせて、かつ共有するか…いいと思うよ」

翔太「えっへへ、でも逆に一番ないのは…」

冬馬「おっと、そういうネガティブな方向にはいかないようにしようぜ」

翔太「あ~…うん、それもそうだね!あ、北斗君はもう言わなくてもいいよ」

北斗「チャオ…☆」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 22:27:46.13 ID:a3vRlUXw0
冬馬「俺は…天海だな。正反対の存在なんだけど、どこかでなんか…あれ、うまく言えねぇな」

翔太「そんなものだよ。あと、名前もきれいに対応してるよね」

北斗「これはわざとだね。まぁそれは置いといてっと」

冬馬「あぁ、まとめると『Pは奥が深い奴が好き』ってところか」

翔太「…あぁ…なるほど…!へぇ、けっこう深く読んでみたね冬馬君!」

北斗「貴音ちゃんみたいに底が知れない、イコール変化、成長の余地がある女の子は」

北斗「やっぱり人を育てる職業についてるうえでは魅力に思えるところなんだろうね」

冬馬「そんなところだ。だけどそれじゃ人間を作品として見てるところもあるから、俺としては気に入らねぇもんだけどな」

翔太「アイドルの、仕方ないけどつらいところってやつだよねー」

北斗「そういう意味じゃ、今回貴音ちゃんが選ばれたけど…本人は聞いてもうれしくない結果かもね」

冬馬「あえて知らせてやっても面白いかもな」

翔太「え?」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 22:33:24.47 ID:a3vRlUXw0
翔太「ちょっと冬馬君、貴音さんのアドレス知ってるの?」

冬馬「ん?あぁ、この前ちょっとな」

北斗「詳しく聞かせてよ★」

冬馬「あぁ!?別になんでもねぇよ、ただ小規模だけど連続した仕事が入ったときに何かと便利だからって…」

翔太「…あぁ、あの時か!」

北斗「ちょっと待って、俺知らないよ」

翔太「ほら、貴音さんと冬馬君、この前1クールだけラジオやったでしょ?」

北斗「『結構殺伐!たか・とう煽り合いラジオ』だっけ?あれは面白かったよね、常にボロボロになる冬馬が」

翔太「たしか5回目の時のゲストが僕らで、意外とラーメンに詳しかった冬馬君が、その情報を教えるために…」

北斗「あぁ思い出したよ、確かにそんな話になったね!あの後結局アドレス交換したんだ」

冬馬「おぉ、そこまで頻繁にメールするわけじゃないけどな」

北斗「もったいない、とは思うけど良い判断だと思うね☆」

翔太「もしこれ雰囲気良かったら、いつの間にか芸名が『ピピン板橋』になってたかもしれないしね」

冬馬「意味わかんねぇよ!?つーかどっからきたんだソレ!?」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 22:38:57.02 ID:a3vRlUXw0
冬馬「ていうかお前ら、765プロのアイドルたちのアドレスどれぐらい知ってんだよ?」

翔太「僕は…やよいちゃん、伊織ちゃん、響さん、双子に春香さんだけ」

北斗「俺はあずささん、春香ちゃん、律子ちゃん、真ちゃん、あと雪歩ちゃん…あ、事務員さんもかな」

冬馬「俺は天海、四条、如月、星井、我那覇、あと水瀬にPか」

翔太「なんだ、結局網羅できてるじゃん!社長以外」

冬馬「お前らだって普通に知ってるじゃねぇか!何で四条の時あんなに食いついてきたんだよ」

北斗「冬馬だからさ」

翔太「僕としては北斗君が事務員さんとつながってたことに驚きだけどね」

北斗「あの人はいい人だよ。ちょっとトリップしちゃうのが玉にきずだけど」

冬馬「見たことあるぜ。あれで独身とか正直信じらんねぇよな。何が打ち消してんだろ」

翔太「…僕の嫌いなマンガをひとつ終わらせ」ボソッ

冬馬「ぎるてぃ!ていうかそれはあの人の責任じゃねぇだろ!」コツ

翔太「僕が悪かった」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 22:43:23.32 ID:a3vRlUXw0
冬馬「どうする?四条に知らせるか?」

翔太「鬼畜の所業だよね…僕はどう反応するのかすっごく興味あるけど」

北斗「俺もだね☆やっちゃおうか」

冬馬「よし、それじゃあ文面は、と…」カチカチ

冬馬「こんなもんでいいか」

冬馬『四条、今お前のところのPに聞いたんだけどよ
あいつ、765プロの中で一番魅力的なのはって聞いたらお前だって言いやがったよ
お前のそのミステリアスなんていうよくわからん演技に騙された哀れなPにここまで言わしめて…
恥ずかしいと思わねぇのか?』

翔太「ひっどー!面と向かってじゃなきゃあここまで言えるんだね!」

北斗「少し脚色しすぎじゃない?言葉づかいはともかく、内容はもうちょっとやさしくしよう」

冬馬「そうか…ん~…翔太、頼まれてくれ」

翔太「え、いいの?とりあえずどれぐらいの暴言までがセーフとかは…」

冬馬「あまり横文字は使わず…本気で傷つくようなことは避ける。この程度でいいと思うぜ」

翔太「また難しいね…僕あんまり貴音さんと冬馬君の距離知らないんだけどな…」カチカチ

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 22:48:19.60 ID:a3vRlUXw0
翔太「うぅん難しいな…こんなものでどうかな?」

冬馬『四条、さっきお前のとこのPに聞いたんだけど
あいつが765プロの中で一番魅力的だって思うのはお前らしいんだぜ
まったくわかんねぇもんだよな、お前みてぇな正体不明に惹かれるなんてよ
ところでどうなんだ?お前はお前で、あいつのことどう思ってんの?』

北斗「手馴れてる人のメールだね」

翔太「やっぱりそうかな…一応貴音さんとのやりとりを送信BOXから見つけたんだけど」

翔太「どちらかというと僕よりもまだ馴れ馴れしい感じでいってたから、これぐらいかと」

冬馬「…言われてみればそうだな。ていうか勝手に見んなよ」

翔太「ごめんごめん、でもやっぱり情報が少なかったしさ」

冬馬「…まぁいいけどよ」

北斗「それよりこの文面だと、貴音ちゃんが本人に確認しちゃわないかな」

冬馬「それはねぇよ。あいつ意外とこういうのには奥手だし、どちらにせよ嘘は言ってねぇだろ」

翔太「(よく見てるね…)…じゃあ、これでいいなら。はい、冬馬君」

冬馬「はい送信っと」ピ

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 22:53:16.21 ID:a3vRlUXw0
携帯『ゲッチュー!ゲッチュー!ゲッチュー!』

冬馬「何だよこの着信音うっせぇ!ていうかはえぇな!」ピ

貴音『それはまことでしょうか』

冬馬「は?こいつ、いつにもましてつまんねぇ返信するなぁ」

翔太「新鮮!もっと漢字だらけかと思ったのに!」

冬馬「…」カチカチ

冬馬『どんだけふざけても、今まで俺は嘘なんて言ったことねーだろ
ていうかお前はどうなんだよ、あいつのこと』

冬馬「送信だ」ピ

北斗「早いよ冬馬。俺も意見を出したかった」

翔太「なんか不機嫌になってない?」

冬馬「そうか?俺は四条とのメールはいつもこれぐらいの速さと内容だぜ」

北斗「…(…これはちょっと危ないかもね)」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 22:57:26.85 ID:a3vRlUXw0
携帯『ゲッ』ピ

貴音『そうですね、信じます。貴重な情報をありがとうございました。
ですが、あなたの質問にはとっぷしぃくれっとと答えるよりほかにありません。

残念ながら…あなたはもう用済みなのですっ!』

翔太「うわぁ…かわいい」

北斗「たまらないギャップだね。一行開けてるところとかいいよね」

冬馬「…ちっ、これでいつもの調子か…」ボソッ

翔太「ん?冬馬君、何か言った?」

冬馬「何でもねぇよ。それよりこのタイミングで、Pのメール本文をそのまま転送するってのはどうだ?」

翔太「ないわー!それナイスだよ!」

北斗「…」

翔太「…あれ、北斗君?」

北斗「…ううん、なんでも☆冬馬の案でいこう、ちょうどいいよ」

冬馬「それじゃあ…と」

57: >>55違うよ 投稿日:2012/08/07(火) 23:02:14.57 ID:a3vRlUXw0
冬馬『哀れな秘密主義者はぬか喜びの末、残酷な真実を知ることになる

>全員にそれぞれの良さがあるから、一番は決められないな
>けど俺個人の目線でいいなら、貴音かなぁ
>あのミステリアスと、あと明らかに立ち位置が違う感じがいいと思うよ
>まぁ、貴音が5だとしても他の全員は4,999ぐらいだから、本当にあえて言うならって感じだね
>って、もしアイドルとしての魅力について聞いたんだったらすまなかった(笑)

これがあいつのメール本文だ。お前はその程度しか他の奴らと違わないんだよ(笑)
きちんと現実見やがれ面妖ラーメン!それじゃあ元気でな!』

冬馬「送信だ」ピ

翔太「冬馬君…」

冬馬「ん?」

翔太「…やっぱりちょっと厨二病なんだね^^;」

冬馬「な!そ、そんなわけねぇだろ!大体どこにそんな要素が・・・」ギャーギャー

北斗(…冬馬…おめでとう…お前は今、大人の階段をまたひとつ上ったんだね…)

冬馬「意味分かんねえこと考えんな。四条とはこういう立場同士の方がやりやすいだけだよ」

携帯『ゲッチュー!ゲッチュ』ピ

冬馬「返信か…」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 23:06:38.22 ID:a3vRlUXw0
貴音『どーせそんなことだろうと思いましたよ!
鬼ヶ島羅刹、あなたのやることですからね!まんまと期待してしまいました!
まったく、今度は私の気持ちを弄ぶようないたずらにまで発展させて!
結果的に嘘ではなかったでしょうが、それでも少しはしょっくですよ(プンスカ絵文字)

…でも、しっかりと感謝はしております。ありがとうございました。
おかげで私はまだまだ頑張れそうです。あなたも、変わらずお元気で。それでは(バイバイ絵文字)』

翔太「うわぁお…強烈ぅ…」ホンワカ

北斗「俺もだね…真ちゃんには及ばないけど、それでも…」クゥー

冬馬「…」

北斗「冬馬…」

冬馬「…何だよ?」

北斗「…いや、それでいいんだ。今は思いっきり泣け」

冬馬「?…いや、泣く要素がないんだけど…まぁ名前に関してはわざとって分かるし」

翔太「うん…僕も、気持ちはよく分かるよ。こういう時はそう…今の冬馬君みたいに泣けばいいんだ」

冬馬「あ?泣いてねぇだろ…(ゴシ)…うん、泣いてない」

冬馬「…………あれ?は?何この流れ…逆に泣けるんだけど」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 23:11:20.90 ID:a3vRlUXw0
冬馬「よぉし、一周したぜ!次はどうする?」

翔太「貴音さんを絡めたのがけっこうおもしろかったから、次もそういう路線でいこうよ!」

冬馬「というと?」

北斗「『Pが思うアイドルたちのあれこれ』、ここからってことだね☆」

翔太「そういうことだよ!さすが北斗君だね!」

冬馬「なるほどな…いいぜ、それは面白そうだ」

翔太「じゃあ早速、問題ないなら僕からでいい?」

冬馬「あぁ、いいぜ」

翔太「やっぱり定番から行こうか!『765プロで一番かわいいと思う人』!これで決まりでしょ!」

冬馬「急にテンションあがりすぎだろ!ていうかそれで俺がアドレス知らない奴出てきたら終わりだぞ」

北斗「問題ないでしょ☆別に俺から告げたって、向こうは何も分からないし」

冬馬「…まぁ、それもそう、かな」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 23:15:47.45 ID:a3vRlUXw0
冬馬「できた、これでどうだ?」

冬馬『全員にそれぞれいいところがある、か。なるほど
四条は俺も魅力的だと思うぜ。優劣はつけがたいけどな。
ところで、魅力的なのは分かったが、もうすこし聞いてみてもいいか?
ずばり、765プロで一番かわいいと思うのは誰か、だ!』

翔太「冬馬君!」ブワッ

冬馬「うわぁ!き、急に泣いてんじゃねぇよ!」

北斗「やっぱりお前は…うん…うん…つらかったね…」ポロポロ☆

冬馬「気持ち悪いんだよ!で、メールはこれでいいのか!?」

翔太「うん、いいよ」ピタッ

北斗「さっさと送っちゃいなよ」ピタッ

冬馬「お前らなぁ…まあいい、送信だ」ピ

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 23:20:21.94 ID:a3vRlUXw0
冬馬「さて……うわ、さすがにちょっと冷めてるなコーンスープ」

翔太「あ~あ、もったいないな」

北斗「俺のほうれん草のサラダは冷めてもうまいね☆」

冬馬「そういえば生ハムも来てるんだったな…どれ」

冬馬「モグモグ…うん…モグモグ…生ハムって、こういうもんなのか?」

北斗「そうだよ。この値段でこれなら、俺は上出来だと思うよ」

冬馬「ふぅ~ん…」モグモグ

翔太「僕も一枚~…モグモグ…うん、おいしいじゃん!」

北斗「このちょっと安っぽい感じが病みつきになるよね」

冬馬「…このパンも…はは、味が安いぜ」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 23:24:15.82 ID:a3vRlUXw0
翔太「ジャグロロロズビズバーーー」

冬馬「そのアピールやめろよ!」

翔太「僕おかわり行ってくるよ!」

冬馬「俺もついでに頼めるか?」ゴクゴクン

翔太「っ!…うん、もちろんだよ!それじゃあ、行ってくるねー」タッタッタ

冬馬「あ、おい!リクエストぐらい聞いてけよ!」

北斗「今のは冬馬が悪いよ☆」

冬馬「…ちっ、しくじっちまったかな」

翔太「へっへっへ~、これは思わぬチャンス到来、だね!」

翔太「へぇ、この店舗はコーヒーや紅茶も、ドリンクバーに含まれるんだ…」

翔太「これはすごいや!革命だよね!もう見た目を取り繕うことなんて考えずにいっちゃおう!」

68: >>67違うよ~ 投稿日:2012/08/07(火) 23:28:39.68 ID:a3vRlUXw0
翔太「ただいま~」ニッコニコ

冬馬「………その黒いのが俺のか……」

翔太「うん!厳正な味見のもと、見事【ダークマター】の称号を授かった特性ドリンク!」

翔太「飲み干すと涅槃に至るという…」

冬馬「うるせぇよ、さっさとよこせ…あ、一応サンキュ」

翔太「冬馬君が悪いんだよ?まぁ、僕は楽しかったけど!」ニッコォォ

北斗「教訓、だね冬馬」

冬馬「……(クピリ)…………あれ、無理ではねぇ」

翔太「ふふん、まぁまだ序盤だからね!底に沈んでる何某を知ってからが本番だよ!」

冬馬「ていうかこれ、何入れたんだ?ソフトドリンクだけじゃこうはならねぇだろ」

翔太「…まぁそれは、出会ってからのお楽しみだよね!」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 23:33:10.54 ID:a3vRlUXw0
ブー、ブー、ブー

冬馬「お、来たか」

翔太「あれ?マナーモードにしちゃったんだ」

冬馬「当たり前だろ、何だよアリアリスって…と、どれどれ」

P『かわいい、か…最近はかわいいにもいろいろあるよな
だからこれは完全に俺個人の目線になるんだけど
俺が765プロで一番かわいいと思うのは…伊織だ』

冬馬「へぇ、あの猫かぶりのお嬢様が?いい趣味してるな」

北斗「冬馬、そういうのは良くないよ。本人がたとえ目の前にいなくってもだ」

冬馬「っ…分かったよ、悪かった。続き読むぞ」

P『俺は単純に、伊織のデレにしてやられただけの男だよ…
だって、すっごくギャップあるんだもん。あれは卑怯だと思う
あとは、ツンツンしつつも仲間の事はとても大事に思ってくれるところとかにも惹かれるな』

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 23:37:17.38 ID:a3vRlUXw0
P『重ねて言うが、これは俺の超個人的な感想だからな
かわいいは、近年崩壊しているよ。だけど、だからこそ俺は言う
伊織は、かわいいと。
まぁ、ちょっとわがままが度を超えることもあるけどな。それはまぁ…
空腹は最高のスパイスみたいなもんだと思ってるよ』

翔太「…語るね」

冬馬「どんだけ本気なんだよって思うよな」

北斗「あんまり欠点あげてないしね…これはどうしよう?」

翔太「伊織ちゃんで見たいのは、やっぱりデレでしょ?冬馬君に披露するとは思えないしな~」

北斗「それでも俺は、実行するだけ価値があると思うね☆」

冬馬「…まぁ、あれこれ考える前にやってみるか」カチカチ

翔太「そういえば伊織ちゃんとはメールするの?」

冬馬「あまりしねぇ。コンサート後とかにこっぴどくダメだしするぐらいだな」

北斗「健全だね。最近は個人としてもユニットとしても、レベルはかなり上がってきてるんじゃないの?」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 23:42:13.89 ID:a3vRlUXw0
冬馬「ちょっときついぐらいじゃねぇと、今度は向こうからの指摘が貰えねぇんだよ…っと、こんなもんでどうだ?」

冬馬『よう、突然悪いな
さっきお前んとこのプロデューサーとメールしてて聞いたんだけどよ
あいつが一番かわいいと思うのって、765プロじゃお前だって言ってたぜ
だけど、もうちょっとわがままのレベル下げてほしいとも言ってたんだ
お前、普段どんな感じであいつと付き合ってるんだよ?』

翔太「いいと思うよ!最後に『付き合う』って単語を持ってくるあたり、伊織ちゃんのツボを押さえてるんじゃない?」

北斗「今回は最初っから、全部の情報を渡すんだね」

冬馬「そうでもしねぇと反応しないんじゃねぇかっていうな」

北斗「…いいよ、送っちゃいな☆」

冬馬「あぁ、送信っと」ピ

翔太「ところで、冬馬君はなんで伊織ちゃんのアドレスを知ってるの?」

冬馬「ん…結構前に楽屋通りでパフォーマンスを貶したら、その場で教えてもらった」

冬馬「なんかアドバイス的な側面を感じてるらしいぜ…大したプロ根性だが、同時に隠れMなんじゃねぇかって思う」

北斗「冬馬、そういうことは言うな」

冬馬「おいおい、今のでアウトなら、これから俺水瀬と関わりあえないぜ」

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 23:47:18.78 ID:a3vRlUXw0
ブーーーーーー、ブーーーーーー

冬馬「あ!?電話…水瀬からだ!」

翔太「これはちょっと予想外!出てもいいのかな、北斗君!?」

北斗「出ないわけにはいかないよね☆さ、冬馬!」

冬馬「チッ…こんなはずじゃなかったんだけどな…(ピ)…もしもし、天ヶ瀬だ」

伊織『ちょっと、さっきのメールはどういうことなのよ』

冬馬「…いや、そのまんま、書いてある通りだけど?」

伊織『はぁ!?そういうことを聞いてるんじゃないわよ!どういう状況で、どういう流れであぁなったかって聞いてるの!』

冬馬「か、書いてなかったか?765のPとメールしてたら質問大会的な流れになった、そのうちの一幕にすぎねぇよ」

冬馬(っつうか怖ぇ…ここまで必死な声とか聞いたことねぇよ…)

伊織『…そう。で、あれは本当なの?』

冬馬「あ?俺は嘘つかねぇだろ。全部本当だ」

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/07(火) 23:51:32.00 ID:a3vRlUXw0
伊織『ふぅ~ん…本当なのね………………ニヒヒッ』

冬馬「まだ通話中だぜ、漏れてる漏れてる」

伊織『あ!い、いや、今のはっ…!ガガチャ!…きゃぁ!?』

冬馬「っ…落ち着けよ…耳がいてぇだろ」

翔太「これはレアだね」

伊織『あぁ、ごめんなさい…ってそうじゃなくて!』

伊織『それじゃあ、なんで私にそれを教えたのよ!』

冬馬「あ~…(どう言う?)」チラ

北斗「(伊織ちゃんのかわいい反応とやらを見てみたかったから)」パクパク

冬馬「…その、あいつがお前のどこを見てかわいいとかぬかしやがったかを知りたくてな」

伊織『…?』

冬馬「…あ~…いったん切る!本文転送するから感想教えろよ、じゃあな」

伊織『え!?あ、ちょ(ブツン)』

84: >>83ジュピター初挑戦だ 投稿日:2012/08/07(火) 23:56:17.19 ID:a3vRlUXw0
翔太「え~!?冬馬君のヘタレ!だから冬馬君はいつまでたっても!」

冬馬「はぁ!?俺が悪いのかよ!ていうか電話かけてくるとか予想できねぇだろ!」

翔太「そういうのに対応してこそでしょ!だから冬馬君はいつまでたっても!」

冬馬「ちっ、別に水瀬の出番を終わらせたわけじゃねぇんだからいいだろ」

翔太「理想が低いよ!だから冬馬君はいつまでたっても!」

冬馬「いつまでたっても何だよさっきから!」

翔太「…ほしの~、よ~るねが~いこめへ↑て♪」

冬馬「チェリー♪ってぶっ飛ばすぞ!」

北斗「ほら冬馬、早く送ってあげなよ」

冬馬「ちっ…」カチカチ

翔太「あ~あ、伊織ちゃんの新鮮なリアクション、もっと聞きたかったなぁ」

北斗「仕方ないよ、これでガマンしよう」

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/08(水) 00:00:52.33 ID:VH52XBjc0
冬馬『さっきのはこういうこった

>俺が一番かわいいと思うのは…伊織かな
>やっぱり伊織のかわいさ、魅力って、あのたまに出るやさしさにあると思うんだ
>まぁ、あとで謝ってくれるとはいえ、たまに笑えないレベルのわがままを繰り出すから、
>そこで節制というのを覚えてもらえれば完璧なんだけどな…

お前はもっとあいつのことを丁寧に扱えよ、それだけだ。じゃあな
P.S. 早く次のライブのチケットよこせよ。日程見る限り行けるから』

翔太「あれ、けっこう大幅に文章変えてない?」

冬馬「この方が分かりやすいかと思ってな。原文のままの方が良かったか?」

北斗「いや、いい判断だよ。伊織ちゃん、多分興奮してるから、これぐらい負で終わった方がいいでしょ☆」

翔太「それにしても、このPSはどういうこと?」

冬馬「あ?あぁ、やっぱりパフォーマンスってのは直接みねぇとダメだしできないしな」

北斗「誤解を生みかねない文章だね」

冬馬「ま、いいなら送信しちゃうぜ」ピ

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/08(水) 00:05:20.78 ID:VH52XBjc0
冬馬「さてとこいつは…(クピリ)…………あ~…これ、コーヒー入れたろ?」

翔太「入れたねー」

冬馬「あとは…(クピリ)………あぁ、ミルクと…メロンソーダも見つけた」モニョモニョ

翔太「あはは、その口をもにょもにょさせるのキモイ!でも正解だね」

冬馬「…(チャパチャパ)…」

翔太「あ、ストローで混ぜちゃうんだね」

冬馬「………(グビッ)…っ!!??」バッ

翔太「おっと冬馬選手、リバース寸前で間一髪口を押さえたーいったい何があったのでしょーか」

冬馬「…!…(ングッングッ)………っぷはぁ!…はぁ…おい、翔太…!お前…」

冬馬「お前…ティーパック…破いたろっ…!」

翔太「御名答!口に流れ込んだ茶葉にビックリしたんだよね!」

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/08(水) 00:09:14.25 ID:VH52XBjc0
冬馬「おい、こういう後に残るようなことはするなよ!店員さんとかに迷惑が…!」

翔太「僕がそんな無計画なことすると思う?ほら、僕ジップロックとビニール袋持ってるでしょ?これで…」

翔太「えっと…(ジャバジャバ…バシャ)…うん、これでもうグラスに茶葉はないね」

冬馬「…」

北斗「まぁ、結果オーライということでね☆」

翔太「さすがに袋二重にジップロックじゃ、防水という面では問題ないよね!」

冬馬「…」

北斗「冬馬はいい子だね」チャオ☆

冬馬「うっせぇよ…」

ブー、ブー、ブー、

冬馬「お、来たな」ピ

伊織『あんたも暇ね。こんな個人的なことを本人にばらすようなマネして』

冬馬「……だけかよっ!?」

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/08(水) 00:13:19.59 ID:VH52XBjc0
ブー、ブー、ブー

冬馬「あ、二通目?」

伊織『間違えて途中で送信しちゃった(ションボリ絵文字)
とりあえず、一応感謝はしておいてあげるわ。ありがとう

あとライブのチケットだけど、残念ながら今回はキープできなかったわ
立ち見が無料タイプだから、足腰も鍛えられてちょうどいい機会になるんじゃない?
そういうことだから、ご勘弁ね。それじゃあ(ニッコリ絵文字)』

翔太「二段構えってやつだね…」

北斗「一見冷静に見えるけど、やっぱりまだ興奮気味なままなのが随所にみられるね」ニッコリ

冬馬「チケットキープできねぇとか、お前らそんな人気あんのかよ!」

翔太「いつの間にか、だね。でも、やりがいあるよね!」

冬馬「…へ、まぁな!あいつらのほえ面を、近いうちにもう一度見てやるぜ!」

北斗「冬馬は熱いね☆むせるよ」

97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/08(水) 00:17:35.07 ID:VH52XBjc0
翔太「4通目終了ー!もうこの流れで最後までいっちゃわない?」

冬馬「最後まで?」

北斗「…俺たちで、Pさんの思う『765プロで一番○○』を予想して質問してみるとか?」

翔太「その通り!」

冬馬「四条と水瀬が終わって…んー…まず天海は『一番甘いヤツ』か?」

翔太「やよいちゃんはかわいいと思ったんだけど、それがないとすると『一番守ってあげたくなる』かな?」

北斗「いやぁ難しいね☆真ちゃんは『一番ほっとけない』とか?」

冬馬「如月とかは『尊敬している』やつだったりしてな」

翔太「こういうところだと双子は分けて考えないとね!」

北斗「そうなると―――」

―――十分後

冬馬「出そろったな。それじゃあ順番に聞いてくぞ?」

翔太「オッケー!さぁて、どれくらい当たるかなぁ?あ、トップの人に下位二人から千円でどう?」

北斗「いや、ビリの人が今日の分おごりでいいんじゃない?」

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/08(水) 00:20:21.31 ID:VH52XBjc0
―――そして―――
冬馬「ゲッチュ!天海は『一番甘い』当たってで暫定一位だ!」

翔太「まだまだ!これが最初だよ!」
―――
冬馬「はぁ!?『一番尊敬している』が高槻だぁ!?」

北斗「こ、これは予想外…でも、納得はできるかもね☆」
―――
翔太「ほら!『信頼している』で事務員さんだ!」

北斗「おっと…まだまだ律子ちゃんは、Pさんにしたら半人前ってところかな」
―――
北斗「ほら見てみなよ☆真ちゃんは『一番ほっとけない』であたりだよ。これで3つ目だね」

冬馬「はっ!見てろよ、今にその余裕面を絶望に染めてやるさ!」

翔太「冬馬君…^^;」
―――
冬馬「ま、負けた…!…仕方ない、責任は取る。今日をもってジュピターは解散だ!」

北斗「チャオ~☆冬馬、ごちそうさま」

翔太「流石は北斗君だね!あ、僕もごちそうさま、冬馬君!解散はしないよ!」

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/08(水) 00:24:04.64 ID:VH52XBjc0
―――1時間後

冬馬「ようやく全員に知らせ終わったか…」

北斗「真ちゃんとのコンタクト、久しぶりに楽しかったよ☆」

翔太「一番時間使ったのが、双子のメール解読だったね…」

冬馬「大体あいつら、差別化を求めるならこういうところにも違いを出しやがれってんだよ」

北斗「そういえば伝票は…へぇ、結構安く済んだね」

冬馬「は!?どこがだよ、3人で5千円って結構だぞ!?」

翔太「ピザとかも遠慮なく頼んだからね~」

冬馬「…まぁ、腹は膨れたからな」

北斗「さて、そろそろ出ようか。もう日も暮れ始めてるしね☆」

翔太「いやー予想外に長くいたもんだね。あ、僕最後にトイレ!」タッタッタ

冬馬「ふぅ…ごちそうさまでしたっと」

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/08(水) 00:27:43.45 ID:VH52XBjc0
―――数日後

冬馬「あの集まりから、数日が経った」

翔太「僕たちジュピターは今、あの時のファミレス」

北斗「ではなく、765のPさんの家に呼び出されている。チャオ☆」

P「―――なぜかは、分かってるな?」ゴゴゴ

冬馬「…別に、怒られるようなマネはしてないつもりっすけど」

翔太「そうそう、この数日の765プロのメンバーの、業界での評判すっごいじゃん!」

北斗「うん、見違えるように美しくなったとかで」

P「それだよ!!!」ドン!

3人「!!」ビク

P「お前らのせいで…お前らが、告げ口をしたせいで…!」

P「あいつらは…あいつらは大きく成長してしまったんだぞ!!」クワッ

3人「…え?」

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/08(水) 00:29:06.10 ID:43kZZqd7i
ジュピターとP仲いいなホント

108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/08(水) 00:32:31.23 ID:VH52XBjc0
P「え?じゃない! いいか、春香はあの日から、見違えるようにプロ意識が高まって、しかも空気も読めるようになった!」

冬馬「…いいじゃん」

P「やよいは頑張りすぎることがなくなって俺にしっかりと甘えてくるようになった!」

翔太「な!!」ガタッ

P「そして真は理想と現実のバランスがとってもうまくなった!」

北斗「それはいけないね。真ちゃんはあの危うさが魅力だというのに」

P「他にも全員が、何らかの形で成長を遂げたんだよ!!」

冬馬「いい加減分かるように言えよ!」

翔太「そ、そうだよ!ライバルと関わって成長って、これ以上ないほどにいいことじゃん!」

P「黙らっしゃいィ!!」ツンツン

冬馬「おごっ!わ、わき腹はやめろ、つつくな!」

P「お前らは分かってないんだ!俺のつらさが!」

P「俺の…みんなの成長を間近で見れるという楽しみを失った、この辛さが!怒りが!」

北斗「…あぁ、そういうことですか」

111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/08(水) 00:37:14.03 ID:VH52XBjc0
P「お前らの罪は、重い。ゆえに罰を与える」

冬馬「やばい、まだ状況を理解できていない」

北斗「まったく…俺はまた巻き添えを食らっちゃうんですね」

P「ん?どういうことだ」

翔太「だね、そもそも実際にあのゲームを実行に移したのは冬馬君だし」

冬馬「…は!?お前ら裏切んのかよ!あんなにノリノリだったくせに!」

北斗「…ご冥福を☆」

翔太「ご冥福を」

P「ふ…そういうことか。覚悟はいいな、主犯・天ヶ崎竜馬…いざ、執行!」

冬馬「俺は天ヶ瀬冬馬だ!ちょっとずつまちが……あぁ…や、やめろおおおおお!!」

天ヶ瀬冬馬はこの日から1週間芸能活動を休止。
活動再開した彼を見た全員は、口をそろえて言う…

「あいつ…大人になった…そんな顔してるな」と

冬馬「いや誤解を生む形で終わらせるな!俺の身はまだ潔白だ!オイ!」
                            
                             ―――終わり

114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/08(水) 00:38:53.53 ID:xWfbI7QQ0
あ^~いいっすね^~

115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/08(水) 00:39:12.60 ID:VH52XBjc0
ジュピターは初めてだったけど、書いてて楽しかった。
読んでくれてありがとう。

116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/08(水) 00:39:18.36 ID:43kZZqd7i

あまとうも大人になったのか

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