やよい「どんな卵だって買えるんだぞ」【高槻やよいSS】

7: P「夜の11時まで身近な異性を無視できなきゃ即死亡?」 投稿日:2012/03/03(土) 15:10:06.44 ID:t3jLa4BO0
P「どういうことですか?」

「どういうこともなにもそういうことです」

P「は・・・はぁ」

「まぁ、誰でもいいからちゃちゃっと無視することですね」

P「ところで・・・あなたはどちら様ですか?」

「私?私はただの通りすがりの占い師よ。あなたに死相が出てたからついね」

P「はぁ・・・ではこれで・・・」

「あ!ちょっと!」

P「はい?」

「お代3000円ね」

P「金取るのかよ!」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/03(土) 15:11:02.30 ID:t3jLa4BO0
~事務所~

P「あんなこと言われたけど・・・どうすりゃいいんだ?」

P「身近な異性・・・か・・・」

P「とりあえず最初に会う子を無視してみよう」

ガチャ

やよい「あ、プロデューサー!おはようございます!」

P「ああ!やよいおは・・・フンッ!」バンッ

やよい「あわわわ・・・どうしたんですか?プロデューサー。いきなり自分のほっぺた叩いたりして?」

P(やばかった・・・やよいの元気につられて挨拶するところだった。これはセーフ・・・セーフだよな?)

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/03(土) 15:11:58.68 ID:t3jLa4BO0
やよい「プロデューサー?」

P「・・・・・・・・・・」

P(すまない、やよい。俺のためなんだ・・・)

やよい「プロデューサー?あの・・・どうしたんですか?」

P「・・・・・・・・・・」

やよい「悩み事があるなら聞きます・・・よ?」

P「・・・・・・・・・」

やよい「あぅぅ・・・私なにか怒らせることしちゃったかな・・・あ!この前のお仕事で少し間違っちゃったことですか!?」

P「・・・・・・・・・・」

やよい「ち・・・違うのかな・・・じゃあ・・・じゃあ・・・」

P(大丈夫だよ、やよい。お前は悪くない。なにも悪くないから)

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/03(土) 15:12:44.97 ID:t3jLa4BO0
やよい「なんだろ・・・なんだろ・・・うぅ・・・わかりません・・・えぐっ」

P(やばい!今にも泣きそうだ!)

やよい「うぐっ・・・私・・・このままだと・・・ずっと・・・プロデューサーに嫌われちゃいます・・・えぐっ・・・」

やよい「そんなの・・・嫌です・・・わあぁぁぁぁん!」

P(完全に泣いたー!やばい!やばいぞ!こんな場面誰かに見られたら・・・)

ガチャ

伊織「おはようございま~す」

P(一番見られたくない相手が来たー!!)

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/03(土) 15:13:43.26 ID:t3jLa4BO0
やよい「わあぁぁぁぁん!ごめんなざいごめんなざ~い!」

伊織「!?ちょっ・・・ちょっとやよい!どうしたの!?何で泣いてるの!?」

P(ヒィィィィィィ!)

やよい「わたし・・・プロ・・・デューサ・・・に・・・なにかしちゃった・・・えぐっ・・みたいで・・・でも・・・なにしたのか・・・わから、な・・・」

伊織「よしよし。泣き止みなさい。やよいはいつも頑張ってるんだから悪いことなんてないわよ」

やよい「でも・・・」

伊織「解決は簡単よ」

やよい「ふぇ?」

P「・・・・・・・・・」ガタガタ

伊織「本人に聞けばいいんだから。・・・ねぇ?」

P(笑顔が怖すぎる・・・!)

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/03(土) 15:14:35.76 ID:WOKw+OSi0
俺のスレが役に立つ時が来たか
続けろ

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/03(土) 15:14:40.47 ID:t3jLa4BO0
伊織「やよいを泣かせたんだから、それなりの理由はあるわよね?」

P(耐えろ・・・俺・・・生きるためだ)

P「・・・・・・・・・・」

伊織「あら?口を割る気はないの?仕方ないわね・・・」ピッ

P(携帯・・・どこに連絡を・・・)

伊織「新堂。自白剤を持ってきて、大至急。使うのは一人だけど後遺症とか気にしないからあるだけお願い」

P「すいませんっしたー!!」ズザァァァ

伊織「・・・やっぱりいいわ」ピッ

伊織「で、なんでこんなことしたわけ?」

P「これは・・・そのマリアナ海峡より深いわけが・・・」

伊織「そっか。アンタはマリアナ海峡の深さが知りたいのね。そっかそっか」スッ

P「おもむろに携帯出さないで!お願い!」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/03(土) 15:17:49.74 ID:t3jLa4BO0
伊織「だったらちゃんと理由を言いなさいよ!!」

P「そ・・・それは・・」
~~~~~~~~~

『あ、ちなみにこのこと誰かにしゃべったりしたら死亡確定だから』

~~~~~~~~~
P(とか言われてるから話せるわけがないだろ・・・)

P「つい・・・出来心で・・・」

伊織「出来心でやよいを泣かせたの?」

P「そ・・・それは・・・」

伊織「はぁ・・・まぁ、いいわ。その様子じゃなにかあるんだろうし。それでもいい?やよい」

やよい「は、はい!プロデューサーに嫌われてるんじゃなければ・・・」

P「嫌いになるはずないだろ!」

やよい「ほ、本当ですか!うっうー!うれしいですー!」

伊織「じゃあこの件はこれで終わりね。私たちお仕事行ってくるわね」

P「ああ、行ってこい」

やよい「うっうー!行ってきま~す!」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/03(土) 15:19:06.50 ID:t3jLa4BO0
P「・・・これで死に一歩近付いたわけだ・・・」

P「どうしよ・・・」

P「気をとりなおして次だ次。次入ってきた子を無視する・・・」

ガチャ

亜美「おっはよ~!」

真美「今日もバリバリ行くよ~!」

P(あ~・・・無理だこりゃ・・・)

真美「あ、兄ちゃん。おはー」

P「・・・・・・・・・」

亜美「兄ちゃん?」

P「・・・・・・・・・・」

真美「どうしたのかな?」

亜美「もしかして耳が聞こえなくなったとか!?」

真美「え~!それは大変だ~!」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/03(土) 15:20:07.68 ID:t3jLa4BO0
亜美「もしくは・・・」

真美「もしくは・・・?」

亜美「これは兄ちゃんから亜美達への挑戦状なんだよ!」

真美「な、なんだって~!?」

亜美「兄ちゃんは、集中力を高めて騒がしいところでも仕事ができる術を体得したんだよ。それを亜美達で試してるんだ」

真美「じゃあ真美達はその術を完全にするためにも・・・」

亜美「イタズラをするしかないのだ!」

P(相変わらず騒がしいな・・・)

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/03(土) 15:21:06.75 ID:t3jLa4BO0
亜美「うっふっふ~、兄ちゃん。いつまで亜美達を無視できるかな~?」

真美「いつもの5割増しで行くよ~」

P(はぁ・・・)

亜美「とぅ!たぁ!やぁ!」バッバッ

真美「はっ!てぃ!さぁ!」バババッ

P「・・・・・・・」

亜美「ぐぬぬっ・・・さすが兄ちゃん」

真美「はあ・・・はあ・・・こうなったら・・・」

P(ん・・・なにする気だ?)

亜美「あっ!路上で千早お姉ちゃんが縛り上げられてる!」

真美「うわー!だいたーん!」

P「なんだって!?何処だ・!何処で千早の緊縛プレイが!?」

コッチコッチーオーライーキヲツケテー

P「電信柱の設置工事じゃねぇかー!!」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/03(土) 15:24:00.37 ID:t3jLa4BO0
亜美「んっふっふ~。引っ掛かったね、兄ちゃ~ん」

真美「これで真美たちの勝ちっしょ~」

P「しっ・・・しまった!?卑怯だぞ!お前ら!」

亜美「へっへ~ん」

真美「勝ちは勝ちだもんね~」

P「誰だって見るだろ!路上で千早が緊縛プレイしてるなんて言われたら!」

「へぇ、誰がなにをしてるんですか?」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/03(土) 15:25:05.20 ID:t3jLa4BO0
P「だから、千早が緊縛プレイを・・・」

亜美「に・・・兄ちゃん・・・」

真美「後ろ・・・後ろ・・・」

P「へ?」

千早「そうですか・・・私が・・・」

P「ち・・・ちは・・・や・・・!?」

千早「最低ですね。それじゃ・・・」

P「ま、待ってくれ千早!これには・・・」

千早「言い訳とか聞きたくありません。レッスンに行ってきます。金輪際仕事以外で関わらないでください」

バタン

P「・・・・・・・・どうしよう?」

亜美「亜美たちしんないよ~」

真美「兄ちゃん自分で頑張ってね~。ばいび~」

バタン

P「ちょっ・・・お前ら!?」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/03(土) 15:26:13.86 ID:t3jLa4BO0
P「・・・行っちまった・・・。アフターケア・・・大変そうだ」

P「もしかしてこのまま死んでもいいんじゃないか・・・」

貴音「なにを言っているのですか」

P「た、貴音!?」

貴音「死んでいいなんて言ってはいけません。言霊と言うのは実在するのですよ?」

P「・・・そうだな。すまん」
貴音「わかればよろしいのです。では・・・」

P「ああ・・・」

バタン

P(・・・これでまた死ぬのに近づいたんだけどな)

P「このペースだともうダメかもわからんね」

美希「なにがダメなの?ハニー」ダキッ

P「ブッ!?」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/03(土) 15:27:40.82 ID:t3jLa4BO0
P(み、美希・・・いつの間に)

美希「ねぇ、ハニー。なにがダメなのー?」グニグニ

P(当たってる・・・当たってやがる・・・)

美希「当ててるの」

P「心を読むなー!!」

美希「あはっ。やっと声が聞けたの」

P「あ・・・」

美希「どうしたの?隠し事?ミキ的には隠し事はダメって思うな」

P「いや、隠し事ってわけでは」

美希「悩んでるの」

P「へ?」

美希「ハニー、なにか悩んでるの。ミキにはわかる」

P「なに言ってるんだ。悩みなんて・・・」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/03(土) 15:29:45.80 ID:t3jLa4BO0
美希「ミキには甘えてもいいんだよ?いつでもミキはハニーの味方だから」

P「美希・・・すまん」

美希「ううん。でも言えるようになったら言って欲しいな」

P「ああ、わかったよ」

美希「ふふっ。ハニー、愛してるの」グニッ

P「ブハッ!?」

美希「じゃあミキいくね~」

P「・・・まさに小悪魔って感じだな」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/03(土) 15:31:23.84 ID:t3jLa4BO0
P「そろそろ昼か・・・なに食おうか・・・」

貴音「らぁめん。それは究極にして至高」

P「た、貴音!?お前出掛けたんじゃ」

貴音「ふふ・・・そろそろプロデューサーのお腹の虫が鳴き始める頃かと思い馳せ参じました」

P「ラーメン、食べにいきたいのか?」

貴音「ふふ・・・」

P「適度にしてくれよ。財布はそこまで豊かじゃないんだ」

貴音「腹八分目に押さえる努力はします」

P「五分くらいで頼む」

貴音「あぁ・・・ひどい御方ですね・・・」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/03(土) 15:32:17.57 ID:t3jLa4BO0
~午後~

P「あと半日・・・残っているのは、春香、真、雪歩、響、律子、あずささん・・か」

P「誰を無視すればダメージが少ないだろう。律子は無視したら怖そうだし、響は・・・」

響「自分がどうかしたの?」

P「・・・・・・・・・っ!?」

響「ね~、自分がなんなのさ~」

P(こいつらは毎度毎度神出鬼没だな)

P「・・・・・・・・・」

響「プロデューサー?」

P「・・・・・・・・・」

響「なぁ~。どうしたんだ~?」

P「・・・・・・・」

響「・・・うぅ~」

P(なんか小動物っぽい)

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/03(土) 15:33:21.18 ID:t3jLa4BO0
響「うぎゃ~!プロデューサーのバカ~!」ポカポカ

P「・・・・・・・・・」

P(・・・可愛いなぁ)

響「うぅ・・・ん?」

P「・・・・・・・・・」グシグシ

響「ふにゅ・・・ホントにどうしたんだ?プロデューサー」

P(はっ!?あまりの小動物力に手が勝手に!?)グシグシ

響「えへへ~、でも気持ちいいぞ~」

P(これってもう無視してないよな・・・うん)グシグシ

響「ふに~・・・」

P(えぇい!ままよ!)グシグシ

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/03(土) 15:34:10.85 ID:t3jLa4BO0
~30分後~

響「スー・・スー・・」

P「寝たか・・・何しに来たんだ?響は」ナデナデ

響「ふに~・・・」

P「言葉は発してないんだがなぁ・・・」ナデナデ

バタン

P「次は誰だ?」

あずさ「あらあら~、どうしましょ~う」

P(あずささんか・・・あずささんならもしくは)

あずさ「あ、プロデューサーさ~ん、ちょうどよかったです~」

P「・・・・・・・・」

あずさ「プロデューサーさん?」

P「・・・・・・・・・」

あずさ「どうしたんでしょう?あ、でも私も急いでて・・・プロデューサーさ~ん」ユサユサ

P「・・・・・・・・・」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/03(土) 15:35:11.72 ID:t3jLa4BO0
あずさ「どうしましょう・・・このままだとお仕事が・・・」

P(仕事・・・だと・・・)

あずさ「道に迷ってしまって次の現場がわからなくなってしまったから事務所の誰かに聞こうと戻ってきたのに・・・」

P(ど、どうする?このまま無視してるとあずささんが仕事に穴を開けてしまう・・・)

P(でも、無視できないと死ぬわけで・・・)

あずさ「困ったわ~」

P(ぐぬぬ・・・迷っては・・・いられないか・・・)

P「あ、あずささん。次の現場でしたね。それなら雑誌の取材で駅前公園ですよ。ここから真っ直ぐ行って大通りを左に行けばありますから」

あずさ「プロデューサーさん、意識を取り戻したんですね!そうですか、駅前公園ですね、では行ってきますね」

P「はい。今度は道に迷わないでくださいね~」

あずさ「は~い」

バタン

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/03(土) 15:36:06.24 ID:t3jLa4BO0
P「仕事には変えられないよな。俺って社会人」

ピピピピピッ

P「ん?電話か」

P「はい」

P「あ、律子か。あずささん?ああ、今来たぞ。大丈夫、ちゃんと道は教えといたよ」

P「そんな謝らなくてもいいよ。事務所の仲間なんだから助け合うのは当然だろ」

P「おう。じゃあ仕事頑張れよ」

ピッ

P「これで律子もダメだったと・・・」

P「どうしよっかな・・・」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/03(土) 15:37:03.18 ID:t3jLa4BO0
タッタッタッタッ

P「次から次へと忙しないな、全く・・・」

バタン

真「きゃぴぴぴ~ん!お待たせ~!菊地真ちゃんなりよ~!」

P「・・・・・・・・・」ポカーン

真「・・・・・・あれ?」

雪歩「当然の反応だと思うよ?真ちゃん」

真「ええ~!だってこうやってアピールしないといつまでもかわいい仕事は来ないって言ったじゃないか!?」

雪歩「やっぱり真ちゃんはカッコいい方面を極めるべきなんだよ!」

P(真のやつそんなにかわいい仕事がしたいのか・・・)

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/03(土) 15:38:22.57 ID:t3jLa4BO0
真「でもでもいつまでもカッコいいとしか言われないのは嫌なんだよ!ボクだって女の子なんだよ!?」

雪歩「だけど真ちゃんはカッコいいんだよ!それをまずは全面に出そうよ!」

P(あれ?なんか雲行きが・・・)

真「いい加減うんざりなんだよ!ボクだってかわいい服着て街を歩いたりしたいんだ!イメージに合わないから今まで我慢してたけど!」

雪歩「真ちゃんがかわいい格好して街なんか出たらファンの人幻滅しちゃうよ!」

真「だから我慢してるって言ってるだろ!」

P(お、おい・・・なんかヤバくないか?止めるべきなのか?)

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/03(土) 15:40:34.77 ID:t3jLa4BO0
真「雪歩の頑固者!」

雪歩「真ちゃんのわからず屋!」

P(確かこの後、二人で仕事だったはず・・・こんな状況で仕事なんか行かせたら・・・。くっ、ここは・・・)

P「二人とも、いい加減にしないか!」

真「プロデューサー・・・」

雪歩「プロデューサー・・・」

P「真。お前の言いたいことはわかった。頑張ってかわいい仕事取ってくるよ」

真「ほ、本当ですか!?」

P「雪歩はよく真のこと見てるんだな。真のためにありがとう」

雪歩「あ、いえ・・・そんな・・・」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/03(土) 15:41:27.67 ID:t3jLa4BO0
P「二人ともこれから仕事だろ?仲良く仕事に行ってこい」

真「は、はい!・・・雪歩、さっきはその・・・言い過ぎたよ。ごめん」

雪歩「私の方こそ・・・自分の意見押し付けちゃうみたいで。ごめんね」

P「うん。仲直り出来たようだし。行ってこい」

真「はい!行こう、雪歩」

雪歩「うん。それじゃ行ってきます、プロデューサー」

P「おう」

バタン

P「・・・・・・・・・」

P「もうダメだ~・・・おしまいだ~・・・」

P「わかってた。無視なんかできないってわかってたんだ・・・」

P「今日が俺の命日か・・・」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/03(土) 15:42:15.85 ID:t3jLa4BO0
ピピピピピッ

P「はい」

P「あ、春香か?」

P「え?風邪で寝込んでた?」

P「いや、大丈夫だ。最近流行ってるからな。ちゃんと治せよ。おう」

ピッ

P「終わったあああぁぁぁぁぁ!!」

P「はい、俺死んだ。俺死んだよ」

P「11時に死んじまうのか・・・」

P「今日が最期の日なら早退してそれを堪能しようかな」

P「いや、仕事が溜まってるし無理だろうな・・・。立つ鳥跡を濁さずって言うし」

P「最期の日に仕事とか・・・悲しい人生だった」

P「はぁ・・・」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/03(土) 15:43:50.43 ID:t3jLa4BO0
~午後10時50分~

P「俺の人生、あと10分か・・・」

P「思えばこれと言ったことなかった人生だったな」

P「彼女とか作ればよかったな・・・」

P「はぁ・・・」

バタン

P「ん?こんな時間に誰だ?」

小鳥「あ~・・・プロデューシャーしゃ~ん。お疲れ様で~す・・・ヒック」

P(こ、小鳥さん!?めっちゃ酔ってる!?)

小鳥「聞いてくらさいよ~わらしの恋愛観~」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/03(土) 15:47:15.67 ID:t3jLa4BO0
P(酒くっさ・・・そっとしておこう)

カチッ

小鳥「プロデューシャーしゃん?聞いてましゅか~?」ユサユサ

P(小鳥さん・・・意外に、力が強い・・・!?)

カチッ

小鳥「も~・・・聞いてくれないならこうですよ~」スッ

P(距離を取った・・・だと?)

カチッ

小鳥「えいっ!小鳥ダ~イブ!!」

P(ぐはっ!なんでボディアタック・・・っ!?)グラッ

ガララララッ

P(い、椅子のストッパーが外れて・・・)

小鳥「あはははは~!ジェットコースターだ~!」

カチッ

P(壁に・・・っ!?)
ゴン・・・グアシャアアアァァァァン!!!!

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/03(土) 15:51:35.69 ID:t3jLa4BO0
P「え・・・?」

P(な、なんだ・・・?い、今まで俺がいたところに・・・電信柱が・・・はっ!時間はっ!?)

カチッ、カチッ・・・

P「じ・・・11時・・・。も、もし小鳥さんを無視しないで話こんでたりしてたら・・・俺は・・・あっ!?小鳥さんは!?」

小鳥「うふふ~・・・プロデューシャーしゃ~ん・・・スー」

P「はぁ・・・よかった・・・。ありがとうございました、小鳥さん」ギュッ

小鳥「うにゅ・・・ん?あ・・・あれ?私・・・なんでプロデューサーさんに抱き締められ・・・え・・・?」

P「小鳥さん・・・あなたは俺の命の恩人です!」

小鳥「え・・・?え・・・?」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/03(土) 15:57:02.46 ID:t3jLa4BO0
小鳥「え・・・?はい?」

P「お詫びといってはなんですが今度なにかおごらせてください!」

小鳥「あ・・・は、はい。ところでなにがどうなって・・・えっ!?プロデューサーさん!今なんて!?」

P「今度なにかおごらせてください・・・と」

小鳥「お・・・おごらせて・・・」

小鳥(おごらせてください→養わせてください→挙式はいつにしますか?)

小鳥「式は6月を目安にお願いします!!」

P「は?」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/03(土) 15:57:49.98 ID:t3jLa4BO0
~次の日~

亜美「うわわ~!なにこれ~!?」

真美「怪獣でも来たの~!?」

P「いや・・・ちょっとな」

律子「あぁ・・・お金は工事会社が出してくれはしたけど。少し改修に時間かかるわね」

やよい「うっうー、壁に大きな穴が空いてます~」

あずさ「でも誰も怪我がなくてよかったですね」

P「そうですね」

バタン

春香「おっはようございま~す!!ってなんですかこれ~!?」

P「少し事故に巻き込まれてな。それじゃ俺ちょっと朝飯買ってくるから」

春香「あ、はい。行ってらっしゃい」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/03(土) 16:00:26.45 ID:t3jLa4BO0
~コンビニ~

P「まぁ、とりあえず難は去ったわけだ。これで気楽に生活できる」

「あら?あなた生きてたのね」

P「あ、あなたは・・・あのときの占い師!?朝からビールですか?」

「いいでしょ、好きなんだから。でもよかったわ。ちゃんと無視することが出来たのね」

P「おかげさまでね。これからも仕事に追われる日々ですよ」

「うふふ。いいことじゃないの・・・あら?」

P「どうしました?」

「あなた・・・死相が出てるわよ?」

P「え・・?」

~終わり~

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする