【高槻やよいSS】やよい「うっうー!私、ヤンデレになります!」P「えっ」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/25(月) 21:02:11.39 ID:a07/3ezC0
やよい「最近ヤンデレというのが流行ってるらしいんで、私もやってみたいんです!」

P「ち、ちょっと待て、やよい」

やよい「はい、何でしょう?」

P「お前ヤンデレが何か知ってるのか?」

やよい「知りません!」

P「……無駄にいい返事だなぁ」

やよい「だからプロデューサー、ヤンデレのなり方を教えてください!」

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/25(月) 21:07:31.21 ID:a07/3ezC0
P「やよい、ヤンデレはな……なりたくてなるようなもんじゃないんだぞ」

やよい「?」

P「簡単に言うと、女性がなってはいけない病気のようなものだ」

やよい「そうなんですかー」

P「だからな、俺になり方を尋ねられても困」

やよい「それじゃあ、皆に聞いてきまーす!」トコトコ

P「えっ」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/25(月) 21:11:57.80 ID:a07/3ezC0
伊織「ヤンデレのなり方?」

やよい「伊織ちゃんは、何か知ってる?」

伊織「さぁ。ツンデレは知ってるけど、ヤンデレはちょっと……」

やよい「プロデューサーは病気のようなものだって言ってたんだけど」

伊織「あ、それなんじゃないの?病んでるから、ヤンデレ」

やよい「病んでれぅ?」

伊織「ヤンデレ。とりあえず咳き込んでたりしてればいいんじゃない?」

やよい「ケホッ、ケホッ……うっうー!ヤンデレに一歩近づいたような気がします!」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/25(月) 21:16:02.46 ID:a07/3ezC0
貴音「やんでれ、ですか」

やよい「貴音さんは、何かご存知ですか?」

貴音「いえ、その言葉の意味は、わたくしにも分かりかねます」

やよい「そうですかー……」

貴音「ですが、心当たりはあります」

やよい「本当ですか!?」

貴音「やんでれの、やん……これは、やんきー、のやんではないかと」

やよい「ヤンキー、ですか?」

貴音「ぞんざいな言葉遣いに、語尾にコルァ、とか、オラァ、を付ける方達を指す言葉です」

やよい「ケホッ、ケホッ……うっうー!ヤンデレに一歩近づいたような気がすっぞコルァ!」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/25(月) 21:21:08.23 ID:a07/3ezC0
真「ヤンデレ?……ボクは聞いたことないなぁ」

真「でも『デレ』って付いてるから、何かの後に照れるんじゃないのかな」

やよい「なるほどー」

響「二人とも何やってるんだー?」ヒョコ

真「あ、響。ヤンデレって聞いたことある?」

響「や、ヤンデレ?」

響「(……どうしよう、知らなかったら恥ずかしい言葉なのか……?)」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/25(月) 21:26:11.04 ID:a07/3ezC0
響「……も、もちろん知ってるさー」

やよい「本当ですか!」

響「えっと……確か、やたら身の回りの世話をしたくなる人、だったはずだぞ」

やよい「身の回りのお世話、ですか。誰をお世話するんですか?」

響「うーんと……親しい、人?」

やよい「何だかいい人みたいですねー」

真「聞いてる感じだと、そうだね」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/25(月) 21:32:04.31 ID:a07/3ezC0
真美「ほほう、ヤンデレとな?」

亜美「やよいっちの口から、その言葉を聞くことになろうとはねぇ」

やよい「皆に聞いて回ってるんだけど、何だかよくわからなくて」

真美「ヤンデレって言われてた人を見たことはあるよ~」

やよい「本当?その人の、特徴は?」

真美「語尾を不必要に繰り返してたねぇ」

亜美「あ、その人、食べ物に嫌がらせとかしてたよね」

真美「そうそう、あとナタとか振り回したりしちゃって」

やよい「語尾の繰り返し……嫌がらせ?ナタ?」

やよい「……うぅー、何だかもっと分からなくなってきました」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/25(月) 21:37:08.01 ID:a07/3ezC0
美希「ヤンデレ?……ミキもよく知らないの」

やよい「そうですよねー」

美希「む、その反応はちょっと失礼だって思うな」

やよい「ご、ごめんなさいー!」

美希「……そう言えば、雪歩がそういう仕事をやってたって、聞いた事あるの」

やよい「雪歩さんが?」

雪歩「えっ?」ビクッ

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/25(月) 21:42:39.22 ID:a07/3ezC0
雪歩「た、確かに、前に声のお仕事で、そういうのはやった事あるけど……」

やよい「ヤンデレってどんな感じなんですか?」

雪歩「えぇっと……」

雪歩「と、とても、思いやりがある人……じゃないかな?」

やよい「漠然としてますねー……他に、特徴はありませんか?」

雪歩「……男の人のために、八宝菜を作ってあげたり?」

やよい「八宝菜ですか。作るのは難しそうですね」

美希「ミキはおにぎりの方がおいしいって思うな」ムシャムシャ

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/25(月) 21:47:41.07 ID:a07/3ezC0
律子「食べ物で嫌がらせする方法?」

やよい「はい」

律子「……ちょい待ち。やよいはそれを、誰かにやれって言われてるの?」

やよい「え、えっと、そういう訳じゃないんですけど」

律子「(うーん……やよいになら教えてあげても問題ない、か……?)」

律子「……普通なら中身に何か仕込むわね、タバスコとか」

やよい「タバスコですか」

律子「あとは……そうね、昔アイスコーヒーに間違えて塩を入れちゃった事もあったわ」

やよい「コーヒーに、塩……」

律子「もしかしたら砂糖で相殺出来るかも、なんて思っちゃダメな一品よ。あれは」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/25(月) 21:52:55.49 ID:a07/3ezC0
あずさ「えーっと……照れるのがどういう状態か、でしたっけ?」

やよい「はいー」

あずさ「やよいちゃんは、照れたことはないの?」

やよい「そうですねー、あんまりないです」

あずさ「そうねぇ……照れるって言うのは、恥ずかしいって思う気持ちからくるのだけれど」

あずさ「その人に対して、一種の恐怖心があるから照れちゃうってこともあるのよね~」

やよい「恐怖心……?」

あずさ「そういう状態を、あがるって言うのだけれど……」

あずさ「照れる、とはまた違うのかもしれないわね~……ってあら?やよいちゃん?」

あずさ「……話の途中でいなくなったのかしら?」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/25(月) 21:57:18.57 ID:a07/3ezC0
やよい「人の前で照れたら、どうしてますか?」

春香「……私が、照れる、かぁ」

春香「そうね、とりあえず俯いて、その人をチラチラ……」

千早「嘘ね」

やよい「えっ」

春香「えっ」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/25(月) 22:01:11.67 ID:a07/3ezC0
千早「あれはまだデビューしたての頃だったかしら」

千早「あなたが極度に緊張してた時、目で殺すのかって位相手を睨みつけてたわね」

春香「……ほ、ホントに?」

千早「ガチガチに固まって動かないんだもの。俯く暇なんてなかったはずよ」

春香「あははは……そ、そんな事、良く覚えてたね千早ちゃん……」

やよい「なるほど、照れたら睨みつければいいんですねー」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/25(月) 22:05:07.79 ID:a07/3ezC0
やよい「大分やる事が分かってきたみたいですー」

小鳥「やよいちゃん、ヤンデレについて調べてるんですって?」

やよい「あっ、小鳥さん」

小鳥「もう、私に最初に聞けば教えてあげられたのに」

やよい「知ってるんですか、ヤンデレを?」

小鳥「モチのロン……その定義から何まで、全てを網羅してるわ」フフン

やよい「うっうー!小鳥さんが初めて頼りになりそうです!」

小鳥「えっ」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/25(月) 22:10:34.28 ID:a07/3ezC0
小鳥「まずは必需品ね」

やよい「空のお鍋と……おたまですか?」

小鳥「重要なアイテムよ。90℃の角度で横を向き、目当ての人を見ながらおたまでかき回すの」

やよい「何もないのに、ですか?」

小鳥「そうよ。そしてニタニタ笑えば効果は抜群!……っと、あとはこれね」

やよい「……ナイフをどうするんです?」

小鳥「そりゃもうナイフと言ったら刺すものに決まってるじゃない。こう、脇腹を」

やよい「あ、危ないじゃないですか!血が出たらどうするんですか!」

小鳥「えっ?だってヤンデレって大抵血生臭いものだし」

やよい「そんな危ないものは使っちゃダメです!」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/25(月) 22:14:22.39 ID:a07/3ezC0
小鳥「仕方ないわね、それじゃこの秘蔵のブツを代わりに……」

やよい「?……何ですか、これ?」

小鳥「まぁとにかく、意中の人に対して何かでブッ刺すってのは大事なことなの」

小鳥「それがないと、ヤンデレそのものが成立しない可能性があるわ」

やよい「……奥が深いんですねー、ヤンデレって」

小鳥「で、事を終えたらこうつぶやくの。中に誰もいませんよ、って」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/25(月) 22:18:10.93 ID:a07/3ezC0
やよい「今日は皆さんのおかげで、私もヤンデレになれそうな気がしてきました!」

やよい「さっそく明日、プロデューサーにヤンデレになった私を見せにいかないと」

やよい「……まずはお弁当の準備をしなくっちゃ!」

やよい「~♪」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/25(月) 22:22:07.16 ID:a07/3ezC0
~翌日~

やよい「ケホッ、ケホッ……プロデューサー、こんにちはー!」カラカラ

P「お、来たかやよ、い……?」

やよい「どうかしましたんですかコルァ?コルァ?」カラカラ

P「……なんで横向きながら鍋持っておたま回してるんだ?」

やよい「えへへ……」ニコニコ

P「えっ……何?えっ?」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/25(月) 22:25:32.94 ID:a07/3ezC0
やよい「ケホッ……今日はプロデューサーの為に、お弁当とコーヒーを持ってきてやったんだよオラァ、オラァ」

P「おっ、マジでか?丁度お昼時でどうしようかと思ってたんだ」

P「いやぁ、やよいに作ってもらえるなんて珍し……嬉しいなぁ」

やよい「ケホッ、ケホッ……ほらよ、コルァ!コルァ!」コトッ

P「あ、あぁ、ありがとうやよい……さて、何が入っているのかなっと」カパッ

P「(……赤いおにぎりか。チキンライスかな?)」パクッ

P「~~~~~~~~ッッッッッ!!!!!」ガタタッ

やよい「ゲホッ、ゲホッ……だ、大丈夫ですか、プロデューサー!?」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/25(月) 22:28:56.63 ID:a07/3ezC0
P「か、辛ぁっ!……つか、痛い!舌が痛っ!!」ガクガク

P「み、水!水をっ……!!」ジタバタ

やよい「プロデューサー、このコーヒーを飲みやがれコルァ、コルァ!」

P「お、おう……」ゴクゴク

P「えろろろろろろろろろろ」ダバー

やよい「ぷ、プロデューサー!?」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/25(月) 22:32:27.35 ID:a07/3ezC0
P「な、なんなんだ、このコーヒー……し、しょっぺぇえろろろろろ」ダラー

やよい「………」

P「ま、マズ過ぎて最高に気分が悪い……」

P「やよい、これは一体どういう……」

やよい「………」ガタガタ

P「(……こっちをめっちゃ睨みながら怯えている……)」

P「(えっ?……俺、やよいに何かしたっけ……?)」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/25(月) 22:35:48.91 ID:a07/3ezC0
P「うっぷ……と、とりあえず、トイレに……マジでやべっ」ガタッ

やよい「プロデューサー、私もついていくってばよコルァ、コルァ!」

P「い、いいよやよい、そこまでしなくても……」

やよい「ケホッケホッ……ほらこっちだこっちオラァ!オラァ!」

P「……いいって言ってるだろう!」バッ

やよい「うぅー……」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/25(月) 22:41:51.18 ID:a07/3ezC0
やよい「かくなる上は、このブツを……」スッ

P「!?……お、おい、やよい?……それ、何でお前が持っt」

ブスッ

ンホォォォォォォオ

カチ

ヴィイイイイイイイン

ンアァァァァァァァァア

やよい「うっうー!中に誰もいませんよ!」グッ

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/25(月) 22:47:52.60 ID:a07/3ezC0
伊織「………」

やよい「その後、もう二度とヤンデレはやるな、って怒られちゃいました……」グスッ

伊織「(あいつがお尻押さえて仕事してたのはそういう事だったのね……)」タラリ

やよい「……私、間違ってたのかな?」

伊織「まぁ、急にイメージ変えたって上手くいくとは限らないって事ね。勉強になってよかったじゃない」

やよい「うぅー……でも私、こんな事で諦めたりしません!」

伊織「そ、そう……そういえば、渡した弁当は一体どうしたのよ?」

やよい「あ、あれは後で美希さんがおいしく頂いてまs」

美希「全っ然おいしくなかったのっ!」バンッ

伊織「………」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/25(月) 22:53:17.25 ID:a07/3ezC0
やよい「あ、プロデューサー……」

P「うっ……」ササッ

やよい「……プロデューサーが、私を見るなり逃げちゃうようになりました」

高木「どうしたのかね、やよい君?」

やよい「あ、社長。実は、教えてほしいことが……」

高木「ふむ……私が教えられる範囲でなら、何でも教えてあげよう。一体どんな事だね?」

やよい「うっうー!私、メンヘラになりたいんです!」

高木「えっ」

おわり

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/25(月) 22:58:40.29 ID:a07/3ezC0
同じスレタイで乱立してたのには驚いた
代行とかは一切頼んでない
乱立で気に障ったなら何かすまん

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/25(月) 23:05:24.42 ID:a07/3ezC0
伊織のフレンチキスを写メに収めたり
やよいの体内で雪歩をお漏らしさせたり
伊織の尿を顔面で受け止めたり

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