貴音「わたしが、やよいで!」やよい「私が、貴音」【高槻やよいSS】

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/16(月) 04:57:01.21 ID:9VTMUVnL0
P「……」

P「えっ?」

やよい(貴音)「言葉の通りでございます」

貴音(やよい)「わたしが、貴音さんになっちゃたんです!」

P「……」

P「…やよい?」

貴音(やよい)「なんですかぁ?」

P「……」

P「…はい」スッ…

貴音(やよい)「たーっち!」スッ…

P&貴音(やよい)「いぇい!」パァン…

P「……」

P「…面妖な」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/16(月) 05:01:46.47 ID:9VTMUVnL0
P「…貴音?」

やよい(貴音)「はい」

やよい(貴音)「なんでございましょう?」

やよい(貴音)「あなた様」

P「……」

P「…どっきり?」

やよい(貴音)「いえ…」

やよい(貴音)「誠に面妖ながら…」

やよい(貴音)「私とやよいの精神が…」

貴音(やよい)「入れ換わっちゃったんですよー!」

P「……」

P「…面妖ってレベルじゃないぞ」

ここまでは考えた

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/16(月) 05:06:43.25 ID:9VTMUVnL0
P「よし、まずは状況を整理しよう」

P「…貴音」

やよい(貴音)「はい」

P「……」

P「(なにこの落ち着きのあるやよい…)」

P「…やよい」

貴音「はぁい!」

P「……」

P「(ハイテンションな貴音…)」

P「(…こっちはちょっとアリだな)」

48: じゃあ>>10から 投稿日:2012/07/16(月) 12:03:17.40 ID:3PxoikTmi
P「しかしなんでまた入れ替わったんだ?」

やよい「それが・・・」

やよい「よく分からないのです」

P「いやいや、普通あるでしょ!」

P「頭をぶつけたとか、階段から一緒に落ちたとか・・・」

P「そういうベタなのが!」

貴音「でも本当に気づいたらこうなってたんですー!」

P「うーん・・・」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/16(月) 12:12:02.63 ID:3PxoikTmi
P「じゃあどうやったら元に戻るんだ・・・?」

やよい「戻るときも案外自然と戻るのではないでしょうか?」

貴音「なんだか1日くらいはこのままって声が聞こえます!」

P「分かった! それ以上は言うなやよい! そういう設定なんだな!?」

やよい「決して理由を考えるのが面倒な訳ではない・・・とも」

P「シャラーーップ!!」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/16(月) 12:20:45.96 ID:3PxoikTmi
P「まぁ、とりあえず今後どうするか考えないとな・・・」

やよい「そうですね・・・」

貴音「うっうー! これからどうしましょう?」

P「・・・」

P「よし! 皆には黙っていよう」

やよい「その心は?」

P「面白そうだから」

やよい「・・・」ゴゴゴゴゴ…

P「ひっ!」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/16(月) 12:28:52.97 ID:3PxoikTmi
P「いや、ほら、一々入れ替わったって説明するのも骨が折れるだろ!」アセアセ

P「もしバレたりしたら亜美たちにからかわれたりして大変だぞ?」

P「1日くらいなら仕事もなんとかなるだろうしさ!」

やよい「はぁ・・・よくもまぁ口が回るものです」ジトー

P(オウフ・・・ジト目のやよいもいいわ)

貴音「でもプロデューサーの言ってること、合ってるかも・・・」

P「な? 楽しめばいいさ!」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/16(月) 12:40:57.56 ID:3PxoikTmi
P「じゃあえーっと、今日の二人の予定は・・・」

やよい「わたくしは、本日の仕事は終了致しましたが・・・」

貴音「あっ! 私さしすせその収録がありました!」

P「そうか、なら貴音は収録に向かってくれるか?
やよいはなるべく俺と一緒に居てくれると助かるんだが・・・」

貴音「うっうー! 分かりました!」

P「二人共バレないように一応お互いの真似をしとくんだぞ?」

やよい「承知しました。やよいの真似をすればいいのですね」

貴音「月が・・・わたくしの封印されしまぞくの血を呼びさまします!」

P「うん、やよいは全然違うから無理しなくていいや」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/16(月) 12:45:24.60 ID:3PxoikTmi
伊織「あっ、やよい! 今日は同じ局だったわよね? 一緒に行きましょ」

やよい「分かりました。水瀬伊織」

伊織「えっ、今・・・」

やよい「参りましょうか」キリッ

伊織「は、はい」

スタスタ

P「本当に分かってんのかな、貴音のやつ・・・」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/16(月) 12:57:20.14 ID:3PxoikTmi
やよい「・・・」

伊織「・・・」

伊織「ねぇ、やよい。何か怒ってる?」

やよい「ウッウー?」コクッ

伊織「なんだかさっきから全然喋んないし・・・もしかして私のこと嫌いになった・・・?」グスッ

やよい「・・・そんなことはありませんよ。伊織」

伊織「本当に?」

やよい「ええ。わたくしが伊織を嫌いになるはずがありません」ナデナデ

伊織「なっ・・・」カァァ

やよい「ふふ・・・」

伊織「わ、私もやよいのことは・・・ずっと、好きよ」モジモジ

やよい「それはそれは・・・」

やよい(後でやよいに伝えてあげなければいけませんね)クスッ

伊織「・・・///」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/16(月) 13:09:41.74 ID:3PxoikTmi
貴音「フレーフレー頑張れ!! さぁ行こう♪」ルンルン

P「おーい! あんまり走り回るなよ」

貴音「あっ、ごめんなさい! 貴音さん身長高いから、面白くて・・・」

P(やよいが入った貴音って不思議な感じだけど、違和感はないんだよな・・・)

P(二人共天然っぽい所あるから似てるのかな?)

貴音「~~♪」ポヨンポヨン

P(しかしイイね)

ドサッ

P「ん?」

貴音「はぁ・・・はぁ・・・」

P「やよい!!」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/16(月) 13:17:10.72 ID:3PxoikTmi
P「やよい・・・どうしたんだ!?」

貴音「なんか・・・急に頭がフラフラして・・・」

P(身体も震えてる・・・。やよいに一体なにが・・・)

P(いや、待て。これは貴音の身体なんだ)

P(○ソッ! まさかあいつ、俺達に隠している病気が・・・?)

グゥゥゥ~~~~

P「って、ん?」

貴音「あぅぅ~///」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/16(月) 13:36:21.97 ID:3PxoikTmi
D「おはよう、今日も可愛いよやよいちゃん!」

やよい「ウッウー。有難うございます」

D「早速なんだけど、打ち合わせに入ろっか・・・」

やよい「もし。そのことで一つお願いがございます」

D「うん?」

やよい「出来れば本日のめにゅーは、らぁめんにして頂きたいのですが・・・」

D「えっ、どうしたのよいきなり?」

やよい「らぁめん以外は、作り慣れていないもので・・・」

D「えぇ? いや、この前まで出来てたじゃない。あんな感じで大丈夫だからさ! ちゃっちゃと作っちゃってよ」

やよい「ちゃっちゃ・・・? 今ちゃっちゃと仰いましたか・・・?」

D「そ、そうだけど・・・」

やよい「日々の生活を支えている料理に対して、ちゃっちゃとは何事です!!」バン!

D「ひぃぃ!?」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/16(月) 13:46:40.74 ID:3PxoikTmi
やよい「では参ります・・・」

やよい「はっ」ガバッ

やよい「ふっ!」ジャバッ!

カメラマン「おおっ! あの湯ぎりは・・・天空落とし!!」

やよい「せやっ!」ババッ!

やよい「まだです!」シュババッ!

スタッフ「今度は見たことない湯ぎりだ・・・! 決して天空落とし以外知らない訳ではないぞ!」

D「もうこれ子供向けの料理番組じやないよね・・・」シクシク

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/16(月) 13:53:18.50 ID:3PxoikTmi
店主「へいお待ち!」

ゴトン

貴音「はわっ、これ全部食べてもいいんですかぁ?」キラキラ

P「ああ、好きなだけ食べなさい」

貴音「うぅうー! いただきますー」

P(ラーメン不足で禁断症状が出るって・・・どんだけだよ!!)

貴音「すごいですよプロデューサー! 食べても食べてもお腹一杯になりません!」

~~~~~

やよい「うぅ・・・出来上がったらぁめんが全然食べれません・・・」グスッ

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/16(月) 14:03:31.32 ID:3PxoikTmi
P「ふぅ、やっぱり二十郎は胃にくるな・・・」

貴音「ごちそうさまでした! プロデューサー!」ガルーン

貴音「もやしも沢山食べられて、大満足ですー!」

P「そっか、そりゃぁ良かった」

P「あれやっとくか?」スッ…

貴音「はい! たーっち」パァン…ポヨン

P(オウフ、貴音のボディにその無邪気さはアカン)

P「・・・」

P「・・・はい」スッ…

貴音「? たーっち」パァン…ポヨヨン

P「へへへ・・・」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/16(月) 14:11:00.29 ID:3PxoikTmi
P「やよい、せっかくだから他にしたいことがあったら言っていいぞ?」

貴音「うーん、えーっとぉ・・・」

貴音「そうだ!」

貴音「プロデューサー、私・・・」

貴音「大人しか出来ないことが、したいです・・・」

P「なんと」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/16(月) 14:20:58.89 ID:3PxoikTmi
アリガトウゴザイマシター!

ウィーン

貴音「わーい! もやしを大人買いしちゃいましたー!」

P(うん、俺は何もやましいことは考えてないですよ?)

貴音「こうするのがずっと夢だったんですー!」ルンルン

P「なぁ、やよい。大人買いはな・・・別に大人じゃないと出来ない訳じゃないぞ」

貴音「ええっ?! そうだったんですか!?」

貴音「私ずっと大人しかやっちゃいけないのかと思ってました・・・」カァァ

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/16(月) 14:32:31.49 ID:3PxoikTmi
P「けどこんなに買っちゃって・・・食べきれるのか?」

貴音「大丈夫です! 長介たちがいますから・・・ああっ!」

貴音「今の私・・・貴音さんでした!」

P「そうだ・・・家のこと全く考えてなかったな。貴音を呼ばないと」

やよい「その必要はありません・・・」

P「おお、貴音。なんでここに」

やよい「」ジワッ

貴音「貴音さん・・・? はわっ」ダキッ

やよい「やよい、今すぐ元に戻りましょう。らぁめんが! らぁめんがあぁ!!」ヒックヒック

P「何があった」

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/16(月) 14:45:14.68 ID:3PxoikTmi
P「まぁまぁ落ち着けって・・・」

やよい「らぁめんを伸びきらせてしまうとは・・・わたくしは・・・」ドヨーン

貴音「よしよし」

P「貴音、今夜は皆でやよいの家に泊まらないか? やよいも貴音の家は分からないし、そっちの方が戻りやすいかもしれないぞ?」

やよい「・・・そうですね。わたくしがやよいの家にいなければご家族
が心配するでしょうし、一人では勝手も分かりません」

やよい「お願い出来ますか、やよい?」

貴音「はい、もちろんです!」ニコッ

やよい「ふふ、不思議なものですね・・・」

貴音「?」

やよい「自分の笑顔に、癒されるというのは」クスッ

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/16(月) 14:55:51.85 ID:3PxoikTmi
やよい「ただいま帰りました」ガラッ

長介「姉ちゃんおかえりー」

P「お邪魔します」

貴音「えと・・・お邪魔します」

長介「えっ、誰?」

やよい「この人は、四条貴音。765プロのアイドルの一人ですよ、長介」

貴音「よ、よろしくね?」ニコッ

長介「」キュン

長介「お、俺! やよい姉ちゃんの弟の、長介っていいます! よろしく!」

貴音「う、うん」

P(長介、気持ちは分かるが中身はお前の姉だ)

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/16(月) 15:02:16.60 ID:3PxoikTmi
やよい「では貴音、料理の手伝いをお願いします」

貴音「はい!」

スタスタ

長介「いってらっしゃーい。えへへ・・・」

P「長介、俺は兄弟の面倒見るのを手伝うよ」

長介「あれ、いたのプロデューサー」

P「こ、こいつ・・・」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/16(月) 15:11:17.34 ID:3PxoikTmi
やよい「これがもやし祭りですか・・・」キラキラ

貴音「はい! 秘伝のタレを使ってて、とっても美味しいんですよ!」

P「俺も久しぶりだからワクワクしてきたよ」

長介「姉ちゃん達、何ぶつぶつ言ってるのさ。早く食べようよー」カンカン

貴音「こらっ! 食器で音を立てちゃ駄目って言ったでしょ! めっ!」

長介「あ、う、うん・・・///」

P(長介、そこを変われ)

やよい「貴音」

貴音「あっ・・・ご、ごめんなさい。つい」カァァ

やよい「ごほん・・・それでは始めましょうか。もやし祭り、開催です!」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/16(月) 15:24:17.07 ID:3PxoikTmi
やよい「これは・・・なんという美味しさでしょうか! いくらでも食べられます!」パクパク

貴音「たか・・・やよいさん、そんなに焦らなくてもまだ沢山ありますよ」

やよい「わたくしにはまだ食べれるものがあったのですね・・・こんなに嬉しいことはありません」ポタポタ

長介「・・・」ポーッ

P(なんだこのカオス)

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/16(月) 15:35:04.81 ID:3PxoikTmi
P「じゃあ俺達はあっちで寝るから」

P「ほら行くぞ、長介」

長介「うん・・・」ポーッ

P「ダメだこりゃ」ズルズル

やよい「はて、わたくし達はどうしましょう・・・」

貴音「あの、同じ布団で寝ませんか?」

やよい「夜伽を・・・同じ布団で?」

貴音「はい、プロデューサーも出来るだけ側にいた方がいいって言ってました。
・・・それに貴音さんと一緒にいたいなーって。見た目は私ですけど・・・」

やよい「・・・ええ。構いませんよ」

貴音「うっうー。嬉しいです」

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/16(月) 15:52:03.98 ID:3PxoikTmi
やよい「・・・」

貴音「・・・」

やよい「そういえば、伊織がやよいを、ずっと好きだと言っていましたよ」

貴音「伊織ちゃんがですか・・・なんだか恥ずかしいです・・・///」

やよい「ぜひ伝えねばと思っていたものですから」

貴音「・・・」

やよい「・・・」

貴音「・・・私、貴音さんになったおかげで、大人買いが出来ました」

貴音「プロデューサーに、大人じゃなくても出来るんだよって、言われちゃったけど・・・えへへ」

やよい「やよいはかわいいですね」クスッ

貴音「そんな・・・貴音さんの方が全然美人ですー」

やよい「やよい、他人と自分を比べるのは無粋というものですよ」

やよい「今日入れ替わってわたくし達は親睦を深めることが出来た」

やよい「それで善いではありませんか」

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/16(月) 15:56:36.15 ID:3PxoikTmi
夜伽じゃなくて伽だったかな?
ともかく何かと間違えた
忘れてくれ・・・

101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/16(月) 16:08:39.43 ID:3PxoikTmi
貴音「はい・・・」

やよい「それでは、眠りましょうか・・・」

貴音「あれ、急に眠気が・・・」ウトウト

やよい「きっと・・・夢が終わる時がきたのです」

やよい「可笑しなものですね。これから眠りにつこうという時に・・・」

やよい「ふふ・・・」ウトウト

―――――
――――
―――

102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/16(月) 16:12:26.21 ID:3PxoikTmi
やよい「ん・・・」ゴシゴシ

やよい「あ・・・あー!!」

やよい「元に戻ってますー!」

貴音「起きましたか、やよい」

やよい「貴音さん! おはようございます!」ガルーン

貴音「御早う、やよい。戻って良かったですね」

やよい「はい! ・・・あ、私、朝食の支度をしなくちゃいけないんだった!
早速行ってきます!」タッタッタッ

貴音「やよい・・・いつもお疲れ様です。それではわたくしも・・・」

長介「「うおーー!? こ、子供になってる!?」」

P「「なんだよこれー?! 兄ちゃんどうなってんの!?」」

貴音「・・・はて?」

おわり

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