1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 00:48:11.14 ID:Yh2S29a2O
やよい「えっ!?」
P「かわいい、『やよい』この三文字を見ただけで、かわいい」
やよい「えっ…あの…」
P「はぁ可愛い、うっうーマジ天使、やよいが言ってるから可愛いんだからな」
やよい「うぅ、あれ……あぅ…///」
P「可愛い可愛い言われて訳が分からないやよい可愛い!」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 00:50:07.61 ID:Yh2S29a2O
>>2
やよいと聞いたらもううっうーしか思い浮かばないくらい可愛い
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 01:00:36.71 ID:Yh2S29a2O
ヤバい、やよいかわいい
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 01:05:50.23 ID:Yh2S29a2O
P「やよい可愛いよやよい」
やよい「えっと……ありがとうございます……?」
P「流石アイドルだなやよいは、可愛い」
やよい「その……言い過ぎです…///」
P「言い過ぎなもんか、やよいはまだ言い足りないくらい可愛いからな」
やよい「うぅ…」オロオロ
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 01:26:20.08 ID:Yh2S29a2O
誰かひたすらやよいをかわいがるストーリーをお願いします
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 01:38:02.04 ID:Yh2S29a2O
>>11
やよいはかわいいなぁ!
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 02:01:04.22 ID:Yh2S29a2O
っ
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 02:21:00.82 ID:Yh2S29a2O
やよかわ
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 02:41:09.68 ID:Yh2S29a2O
やよぺろ
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 02:49:28.90 ID:IA8ShsD00
やよいかわいい
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 03:06:11.38 ID:Yh2S29a2O
やよちゅっちゅ
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 03:20:09.73 ID:IA8ShsD00
やよい「うっう~♪」
P「かわいい」
やよい「えっ?」
P「いや、なんでもないよ。気にしないでくれ」
やよい「……?」
P「それより随分上機嫌だな、何かいいことでもあったのか?」
やよい「はいっ! 今日は近所のスーパーの特売日なんですーっ!」
P「そうかそうか! やよいは仕事だけじゃなくて、家計のことも考えられるエライ子だな!」
やよい「えへへ……お父さんもお母さんも忙しいから、ちょっとでも私がお手伝いできたらなーって」
P「まるで天使だ……よし! それなら今日は俺も買い物に付き合うぞ!」
やよい「えっ! プロデューサー、それホントですかーっ!?」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 03:32:11.14 ID:IA8ShsD00
やよい「で、でも……プロデューサーもまだまだお仕事いっぱいあるのに」
P「なぁにこれくらい、大した量じゃないさ。緊急でもないから明日に回したっていい」
やよい「うう……や、やっぱり今日はエンリョしますー!」
P「やよい、気にしなくたっていいんだぞ? そうだな……じゃあこう考えてくれ」
P「これは、いつも一生懸命頑張ってるやよいへのご褒美なんだ、ってな」
やよい「ゴホウビですかーっ?」
P「そうだ。毎日レッスンや営業、ライブなんかで疲れてるはずなのに、その上弟たちのお世話までして……」
やよい「で、でも! 私、それくらいへっちゃらですよー! まだまだ頑張れますっ!」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 03:42:03.58 ID:IA8ShsD00
P「そうは言ってもな、体の疲れってのは知らないうちに溜まっているもんだ」
P「プロデューサーとしては、やよいに倒れられるわけにはいかないんだよ」
やよい「……」
P「な? だからさ、今日くらいはやよいの手伝いをさせてくれ」
やよい「うう……ホントのホントに、いいんですか?」
P「もちろんだとも。まぁ買い物の手伝いくらいじゃ、やよいの力になんてなれないだろうけど……」
やよい「そ、そんなことないですーっ! 前お買い物に付き合ってくれたときだって、すっごい助かりましたー!」
P「そうか……そう言ってもらえると嬉しいよ。やよいの為に尽くせるのなら、それに勝る喜びはない」
やよい「はわわ! そ、そんなに言わなくても……えへへ、照れちゃいます……」
P(やよいが両手をほっぺに当ててモジモジしている。マジかわいい)
やよい「そ、それじゃあ! 今日は、お願いしまっすっ!」
P「ああ!」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 03:52:13.42 ID:IA8ShsD00
P(そんなこんなで、俺たちはやよいお気に入りのスーパーにやってきたのだ)
P「やよい、今日は何を買うんだ?」
やよい「いっぱいありますよーっ!」
やよい「コウゾウのおむつに、お米に、小麦粉に……、それにもちろんもやしも! あとあと……あれとこれと」
P「……やよい、それ全部ひとりで買うつもりだったのか?」
やよい「はいっ! ちょっとだけタイヘンですけど……でも、こーいうときに買い溜めしとかなきゃっ!」
P(無理言ってでもついてよかった。頑張るやよいマジ健気)
やよい「あ、もうすぐ半額シールのおじさんが出てきますっ! プロデューサー、頑張りましょーう!」
P「あ、ああ!! 特売は戦争だからな!」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 04:03:10.20 ID:IA8ShsD00
…………
P(数十分後……)
P(やよいと同じ目的で現れた主婦たちを押しのけ、俺たちは特売品をたんまりゲットすることができた)
やよい「うっうー! 上手にお買い物、いっぱい出来ましたーっ!」ピョン
P「ああ! やったな、やよい!」
やよい「プロデューサーのおかげですーっ!」
P「いやなに、これくらい大したことないさ。やよいの為ならあと三回は続けて買い物できるぞ!」
やよい「はわっ! ぷ、プロデューサー、やっぱりスゴイかもー!」
P「ははは……」
P(正直、運動不足の俺には多少しんどかった……特売狙いの主婦恐るべし)
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 04:08:38.32 ID:IA8ShsD00
やよい「プロデューサー? あの、その……えっと、その」
P「ん? どうした、やよいにしては珍しくゴニョゴニョしてるじゃないか」
やよい「しょ、勝利を記念して! アレしましょーうっ!」スッ
P(……ああ、あれか。そういえば最近はしてなかったな……手をピーンとしてるやよいマジ可愛い)
やよい「……プロデューサー?」
P「……あ、す、すまん! そうだな!」スッ
やよい「えへへ……ハイ、ターッチ!」
P「ターッチ!」
パチンッ!
やよい「いえーい! えへへ……」モジモジ
P(かわいい)
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 04:22:20.81 ID:IA8ShsD00
やよい「それじゃあプロデューサー! 今日はお買い物手伝ってくれて、ありがとうございました!」ガルーン
P「お安い御用さ。またいつでも言ってくれ」
やよい「はわわっ! そんなの悪いですーっ! 今日だけですから!」
P「……」
P(なんだか、今日のやよいはいつも以上に謙虚だな。何かあったんだろうか……)
やよい「そ、それじゃあ……今日は私、もう帰りますね!」
P「あ、ああ。また来週、事務所でな!」
やよい「……はい! さようならーっ!」
テクテク
コロコロ……ガタッ
やよい「んしょ、んしょ……ふう、ふう……」グイグイ
P「……」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 04:29:12.77 ID:IA8ShsD00
ガシッ
やよい「はわ! カバンが取られちゃったーっ! ……って、プロデューサー!?」
P「……やよい、やっぱり家まで送っていくよ」
やよい「そ、そんなのダメですーっ!」
P「そんな大荷物じゃ大変だろ? このカバン、持たせてくれ」
やよい「で、でも……、これスーツケースだから大丈夫ですよー? 重くないですっ!」
P「そんなこと言うけどな、今だって段差でひーひー言ってたじゃないか」
やよい「うぅ……それは……」
P「それに、担当アイドルに……いや、女性に夜一人で歩かせるなんて紳士のすることじゃない」
やよい「……じょ、女性ですか?」
P「ああ。やよいは立派な女性だよ」
やよい「……」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 04:35:51.26 ID:IA8ShsD00
やよい「ううー……」カァァ
P(やよいが、真っ赤になった顔を両手で隠してしまった)
やよい「そ、そんなこと、今まで言われたことないかもー……えへへ」
P「そうか? ファンのみんなはいつだって、『やよいちゃん可愛い!』って言ってくれるじゃないか」
やよい「そうじゃなくて! うぅ……もういーですっ!」プイ
P「……」
P(満面の笑みでそっぽ向くやよいかわいい)
P「……やよい、何か怒らせたなら……すまなかった」
やよい「はわわ! お、怒ってなんかないですー!」アタフタ
P「でも……」
やよい「ご、ゴメンなさい! 私、その……あの……」オロオロ
P(マジ天使)
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 04:44:27.72 ID:IA8ShsD00
P「……」
やよい「……うう」
P(勘違いさせてしまって困ってるやよいの顔もずっと見ていたいが……ここは)
P「……さ、行くぞ!」テクテク
やよい「えっ! ま、待ってください、プロデューサー!」トコトコ
P「いいからいいから。やよいが怒ってないんだとしたら、この話は終わりだ。さっさと家まで行こう」
やよい「……は、はい! ……ありがとう、ございます……――ぃちゃん」ボソ
P「ん?」
やよい「はわわっ! な、なんでもないでーっす!」カァァ
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 04:54:20.48 ID:IA8ShsD00
…………
P(ミスターP、一度来た道忘れない。やよいの家、目の前。心を無にしても来れる)
やよい「……着いちゃいました」
P「そうだな」
やよい「あの、今日は何から何まで……本当に助かりましたっ!」
P「いいってことさ、またいつでも言ってくれよ」
やよい「えへへ……プロデューサーは、やっぱり頼りになります! やっぱりプロデューサーは……」
P「ん? お? なんだって?」ワクテカ
P(久々のお兄ちゃん呼びフラグキター!)
やよい「……」
P「……やよい?」
やよい「……た、頼りになるなーって!」
P「……はは、同じこと二回言ってるぞ?」
P(なん……だと……?)
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 05:01:06.35 ID:IA8ShsD00
ガチャリ……
P「ただいま……って言っても、誰もいないんだけどな……ははっ」
P(……結局、あのあと……やよいが家の中まで入っていくのを見届けた俺は、そのまま帰宅してしまった)
P(夕ご飯一緒に食べませんかフラグも、今日は立たなかった……)
シーン……
P(暖かで賑やかな食卓。やよいの笑顔。そして、冷たい俺の部屋)
P「……ははは」
P「お、俺……もしかして……」
P「やよいに嫌われた……?」ズーン
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 05:10:19.27 ID:IA8ShsD00
P(考えてみれば……今日のやよいは、どこか遠慮しがちだった)
P(俺が買い物手伝うって言ったときも、送っていくって言ったときも)
P(たしかに、やよいは生来あまりわがままを言わない子だ。しかし……)
P「……い、いやいや! あの笑顔を思い出してみろよ! いつも通りの天使だったじゃないか!」
やよい『何勘違いしてるんですかー? うっうー! プロデューサーは滑稽ですーっ!』
P「……っ! やめろっ!! やよいはそんなこと言わない!!!」
やよい『ショージキに言っちゃうとー、プロデューサーちょっと慣れ慣れしすぎるかなーって!』
P「や、やめろ……! やめてくれぇ……! ウウウオアアー!!」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 05:21:16.30 ID:IA8ShsD00
ポタ……ポタ……
P「……は、はは……参ったな、この部屋はいささか静か過ぎるらしい」
P「水道から垂れる水の音が、いやに大きく聞こえる……お、音楽を流さないと!」ポチ
~♪
スピーカー『フレーフレー頑張れ! さあ行こう♪ フレーフレー頑張れ! 最高♪』
P「……キラメキラリ……そうだ、俺のプレイリストは、全てやよいのお気に入りの曲だったんだ……」
~♪
スピーカー『…… 晴れがあーって、雨があって、さぁ虹がデキル♪ ……』
P「……心ーと夢ーで……未来ができれぅ~……」
スピーカー『ミラクルどこ来るまているよりも♪』
ポタ……ポタ……
P(はは……良い歌だなぁ……)
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 05:25:52.48 ID:IA8ShsD00
スピーカー『始めてみましょうホップステップジャンプ♪』
ポタ……ポタ……
P「き、キラメキラリ……ず、っと……チュッ……と……う、うぅうう!」
P「やよい……! やよい、やよい……! うう……あぁああ!」
ポロポロ
P「あああ! やよい、やよいぃい! 嫌わないでくれぇえ!!」
P(その夜、俺は……やよいメドレーを延々と流しながら、大声で泣き続けた)
P(……やよいに、これ以上嫌われたくはない。だから、来週からは……)
P「決めた……やよいと……距離を、置く……!」
P「ちくしょうっ……くそぉ……!」ガンッ
一方その頃、高槻家では
やよい「……」
やよい「なんだか……ね、眠れないかもー……プロデューサー……」ドキドキ
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 05:30:06.75 ID:IA8ShsD00
休憩するよー!!
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 06:12:46.51 ID:IA8ShsD00
~ 翌週、765プロ事務所 ~
ガチャ!
やよい「おはようございまーっす!」
P「……っ」コソコソ
やよい「……あれー?」
キョロキョロ
やよい「あっ! プロデューサー! 見ーっけ♪」
P「……あ、ああ、やよいじゃないか。来てたのか……」
やよい「はいっ! おはようございます!」ガルーン
P「……うん、おはようさん」
P(月曜の朝から見るやよいの笑顔マジ眩しい)
P(しかし……今日からは……)
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 06:21:03.26 ID:IA8ShsD00
やよい「えへへー、おとといはありがとうございましたっ!」
P「……」
やよい「いつもよりたくさん買えたから、オカズを一品増やしちゃったんです! チョウスケたちも大喜びでした!」
P「……それは、よかったよ」
やよい「……? プロデューサー?」
P「……」
やよい「なんか、元気ないですか? はわっ! も、もしかして、ビョーキとか……!」
P「そ、そそそんなことないぞ! 元気いっぱいだ、何も心配ないさっ!」
やよい「それなら良かったですーっ! じゃあ今週も、元気いーっぱいに頑張りましょーうっ!」
P「あ、ああ……そうだな」
やよい「~♪ らんたったらんたった♪」
P「……」
P(小刻みにステップを踏んでいる……随分上機嫌みたいだ)
P(嫌いなプロデューサーに対してもこんな笑顔を見せてくれるやよいマジ天使)
P(しかし、この笑顔も……、俺に向けられているものじゃないんだ……!)
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 06:28:23.21 ID:IA8ShsD00
やよい「プロデューサー、今日の私のお仕事はなんですか?」
P「……今日は仕事は入っていない。だけど、ダンスレッスンに行ってもらうよ」
やよい「はーいっ! 私、ダンスはちょっぴりニガテだから、一生懸命練習します!」
P「ああ……頑張ってくれ」
やよい「……?」
P「そ、それじゃあ……俺は他の子にも指示出さなきゃいけないから、これで……」
やよい「……あ、わ、わかりました!」
P「……」
イソイソ……
やよい「……やっぱり、プロデューサー、ちょっとヘンかもー……?」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 06:35:35.04 ID:IA8ShsD00
…………
P「ふぅ。みんなへの指示は、こんなもんかな」
やよい「あ、あの! プロデューサー!」
P「……っ! ど、どうした? そろそろ出発しないといけない時間だろ?」
やよい「そーですけどー……きょ、今日は、プロデューサーと一緒に行こうかなーって!」
P「……どうしてだ?」
やよい「……え?」
P「あ、いや……すまん、連絡が行き届いてなかったな」
P「今日のレッスンは、アイドルにお任せモードだ」
やよい「!?」
P「……つまり、俺は付いていかないんだよ」
やよい「え……で、でも……!」
P「さ、行った行った。遅刻したら先生に怒られるぞ」
やよい「……はい」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 06:42:32.32 ID:IA8ShsD00
トコトコ……
P(心なしか、やよいの足音に元気がないように聞こえる……しかしそれは気のせいだ)
やよい「あ、あの……プロデューサー……」チラ
P「……っ!」
P(聞こえないフリ聞こえないフリだ!)
やよい「……っ! プロデューサぁ……」ウルウル
P「ど、どうしたっ!?」
やよい「や、やっぱり……おとといのこと、怒ってますか?」
P「……怒ってなんかないさ」
やよい「で、でも! プロデューサーも疲れてたのに、お買い物、付き合わせちゃって……!」
P「そんなこと、気にしなくていいって。ほら、わかったら行くんだ」
やよい「……」シュン
P「……がんばってな、……――さん」
やよい「……え?」
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 06:49:02.31 ID:IA8ShsD00
やよい「え、え? ……え!?」
ガチャ
律子「あら? やよい、まだいたの? ダンスレッスン組はもう行ったわよ」
やよい「あ……律子、さん」
律子「今日はみんなで合わせる予定でしょ。遅刻したらみんな困っちゃうんだから、早く行きなさい」
P「……」
やよい「……」チラ
律子「? どうしたの? あ、もしかしてプロデューサーにいじめられた~?」
やよい「!」
律子「なーんてね! あのやよいラブのプロデューサーがそんなことするわけ……」
やよい「そ、そうです! プロデューサーはそんなことしないですっ! い、行ってきまーっす!」タタタ
律子「あ、あら? どうしたのかしら、あの子……?」
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 06:56:21.40 ID:IA8ShsD00
律子「……プロデューサー殿? まさか本当にやよいをいじめたりなんて……」
P「ま、まさか! そんなことしないさ……」
律子「あはは、そうですよね~。じゃあ何があったのかしら……心当たり、ある?」
P「さあな……プロデューサーと言えども、アイドルのこと全部把握してるわけじゃないから」
律子「なーんか、いつものプロデューサーらしからぬ言い方ね……まあいいです」
P「……“高槻さん”にだって、事情はある。俺がどう頑張っても、どうしようもないんだ……!」
律子「……え?」
律子(聞き間違えかしら……今この人、やよいのことを……、高槻さん、って……)
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 07:03:47.34 ID:IA8ShsD00
~ ダンスレッスン場 ~
先生「はい、右、右、左左、右左!」
やよい「……ハァッ、ハァッ……!」
タタタン……タタッ
ガタンッ!
やよい「あっ! ……いたたた……!」
伊織「ちょ、ちょっとやよい! 大丈夫? 今すごい音したじゃない」
やよい「伊織ちゃん……ご、ごめんね! いま起きるから……」
ズキッ
やよい「……ううっ」
伊織「これ……完全に痛めてるわね」
やよい「だ、だいじょーぶだよ! これくらい、へっちゃらだから……!」
伊織「バカ言わないの……みんな! 私はやよいを診てるから、続きをやっててちょうだい」
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 07:06:50.76 ID:Yh2S29a2O
来てた……だと…
支援
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 07:23:01.78 ID:IA8ShsD00
プシュー……
マキマキ、キュッ
伊織「……ふぅ。ま、応急処置はこんなもんね」
やよい「ありがとう、伊織ちゃん……ごめんね」
伊織「いいわよ、これくらいどうってことないわ」
やよい「でもでも、伊織ちゃんも、レッスン途中で抜けちゃったし……」
伊織「あら? やよいは、この私がこれくらいでみんなに置いていかれると思ってるの?」
伊織「私は宇宙一の天才美少女アイドル、水瀬伊織ちゃんよ?」
やよい「そ、そんなことないよ! 伊織ちゃんは私と違って、なんでも上手にできるもん!」
伊織「にひひ♪ まぁ、トーゼンよね! ……でもやよい、『私なんか』とか言うのはやめなさい」
やよい「……」
伊織「……今日は妙にネガティブね、いつものやよいらしくもない。なんかあったわけ?」
86: あんまり変わらないけど修正 投稿日:2012/05/28(月) 07:24:59.93 ID:IA8ShsD00
プシュー……
マキマキ、キュッ
伊織「……ふぅ。ま、応急処置はこんなもんね」
やよい「ありがとう、伊織ちゃん……ごめんね」
伊織「いいわよ、これくらいどうってことないわ」
やよい「でもでも、伊織ちゃんも、レッスン途中で抜けちゃったし……」
伊織「あら? やよいは、この私がこれくらいでみんなに置いていかれると思ってるの?」
伊織「私は宇宙一の天才美少女アイドル、水瀬伊織ちゃんよ?」
やよい「そ、そんなことないよ! 伊織ちゃんは私なんかと違って、なんでも上手にできるもん!」
伊織「にひひ♪ まぁ、トーゼンよね! ……でもやよい、『私なんか』とか言うのはやめなさい」
やよい「……」
伊織「……今日は妙にネガティブね、いつものやよいらしくもない。なんかあったわけ?」
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 07:32:28.14 ID:IA8ShsD00
やよい「……」
伊織「……ま、言いたくないなら、無理に言わなくてもいいけど」
やよい「……っ!」
ギュッ
伊織「ど、どうしたのよ、急に手なんか掴んで」
やよい「あ……、ごめんね、痛かった?」
伊織「あ、べ、別に痛くはなかったけど……てかアンタ、さっきからごめんね、って言いすぎよ」
やよい「ご、ごめ」
伊織「だーもう! いい加減にしなさい!」
やよい「ひゃうっ」ビクッ
伊織「……そんなに強く握らなくたって、私は逃げないから。大丈夫よ、ゆっくり話してごらんなさい」
やよい「……う、うん」
伊織「……」
やよい「……伊織ちゃんも、私のこと……嫌いになっちゃうのかと、思ったの」
92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 07:42:49.35 ID:IA8ShsD00
…………
伊織「……なるほどね。プロデューサーが、やよいのことを避けてる、っと」
やよい「うん……さっきもね、私のこと……た、高槻さん、って」
伊織(なーにやってんのかしら、あのアホは)
やよい「やっぱり、私、プロデューサーのこと怒らせちゃったのかもー……うう」
伊織「やよい……少なくとも、それくらいで怒るような奴じゃないとは思う」
やよい「え?」
伊織「怒るはずないわ。だってアイツは、私がいくら無茶言っても怒らないし……」
伊織「こないだついつい蹴っちゃったときなんて、『ありがとう』とか言ってくるくらいのド変態だし……」
伊織「それに他にも……って、はっ!」
やよい「……」ジー
伊織「な、何よその目は……と、とにかく!」
やよい「う、うん」
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 07:50:23.16 ID:IA8ShsD00
伊織「やよいは、アイツのトクベツお気に入りなんだから、それくらいで避けたりするはずないわ」
やよい「え、ええーっ!? わ、私、お気に入りですかーっ!?」
伊織「ええ、そうよ♪ ……っていうか、自分で気付いてなかったわけ?」
やよい「だってーっ! プロデューサー、みんなに優しいよ?」
伊織「……まあ、それは否定しないけど……傍から見てれば一目瞭然よ」
やよい「……ホント?」
伊織「ホントもホントよ。私がやよいに嘘ついたこと、あったかしら?」
やよい「ううん、ないです……伊織ちゃん、とっても優しいもんね」
伊織「な、何よそれ! 今はそういうこと話してるんじゃ……!」カァァ
伊織「……って、やよい?」
やよい「……えへへ。お気に入り……♪」ニコニコ
伊織「……」
伊織(なんて単純な子なのかしら……)
94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 07:58:13.01 ID:IA8ShsD00
伊織「ご満悦なところ悪いけど……、話、戻していいかしら?」
やよい「はわ! そ、そーでした……うう、プロデューサー、なんで避けるんだろー……」
伊織「……やよい、買い物に付き合わされる以外に、アイツになんかした?」
やよい「えー? なんかしたかなー……うーん、うーん……」
伊織(両手で頭抱えて思い出そうと頑張るやよいマジ天使)
伊織「……ごほん! 思い出せる範囲でいいから、とにかくアイツとのやり取りを再現してみなさいよ」
やよい「う、うん! えーっと……」
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 08:03:20.40 ID:IA8ShsD00
やよい「あの日はね……プロデューサーが、私の買い物に付き合ってくれるって言ってくれて」
伊織「ふんふん」
やよい「それでね、私は最初ダメですー、って言ったんだけど」
伊織「……ふんふん?」
やよい「それでもプロデューサー、『これはゴホウビだから気にしなくていい』って言ってくれて……えへへ」
伊織「……」
やよい「あ、それで、お買い物が終わったとき『家まで送る』って言ってくれたんだけど……あれ、伊織ちゃん?」
伊織「……聞いてるわ。続けて」
やよい「そのとき私、最初はそんなのダメですー、って言ったんだけど……そのあとは……」
伊織「……」
伊織(アイツどんだけやよいのこと好きなのよ……でも、これはひょっとして)
99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 08:10:41.06 ID:IA8ShsD00
~ 一方その頃、765プロ事務所 ~
ガチャリ
P「……ただいま戻りました」
小鳥「あ、プロデューサーさん。外回りお疲れさまです♪」
P「音無さん……なにか、飲み物をいただけませんか」
小鳥「ええ、いいですよ。何がいいですか?」
P「甘いものがいい……この心を満たしてくれるような、甘い甘いものがいいです……」
小鳥「え?」
P「……あ、ああ……あ……」プルプル
小鳥「ぷ、プロデューサーさん!? ちょっと、大丈夫ですかっ!?」
P「うああ……や、やよやよ……」プルプル
P(いかん……長時間やよいと触れ合わなかったことによる、やよい中毒だ……か、体が……!)
102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 08:13:52.62 ID:IA8ShsD00
ダメだ、すまん、眠気、すまん
頭の中ではあと半分切ってるんだが、も、もう……
┌┐ ┌┐ / //
| | [二 ] __ 〔/ /
_ | 二二] | |/,ー-、ヽ / ヽ)
/ o ヽ| |_ / / _,,| | \ , ‘⌒ ´`ヽ
ヽ__, へ_二] レ1 | / o └、 \ i /ノハヾ i
┌┐ .|__| ヽ_/^ >ヽゝ゚ ヮ゚ノノ ))
| | __ / /つ( ̄`ヽO_ノ⌒ヽ
| | [二二_ ] / ノ ) \ ))
| | // /´ (__丿\ヽ :: ノ:::: )
| | / ∠__  ̄フ. 丿 ,:’ ))
└┘ ∠___ / / (( (___,,.;:--””´``’‐’
冂 冂 _ / / \
凵 凵 / o ヽ/ / /
□ □ ヽ__ / \
106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 08:28:52.78 ID:IA8ShsD00
本当ごめんねなんかぼーっとしてやよいのキャラ崩壊してるし
起きてまだあったら絶対書ききるごめんね
おやすみ愛ちゃん
162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 14:50:43.49 ID:Yh2S29a2O
やよ………やよっ…やよ…やよおおおおおおおああああああやよいあああんあああ
174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 15:49:39.36 ID:IA8ShsD00
/ /⌒ヽ__ \ | l /:::::::::::::::::::`/ノ‐-..、 // /
ご お > j / ) \ /:::::::::/::::::::::::ィ::::::::::::∧ / /
ざ は / { ノ`| /::::::::/::\_>”´l:l:::::\::::∧ /
い よ ヽ__ ヽ_ノー l、 /::::::::/  ̄ .lト<::::|:::::::l
ま | /__ \ \ |::::::::{ ==ミ 、 _ ヽ:l:::::::}
| \_ \ \_|:|::::::| 〃 , -=ミ、 /:::::::|
す /___ \ /::〉、:::::ト、 />─1 〃 /::::::::/
! >–─ ∧/::/: : \|_ l::::::::::::l イ::::::::/ \
( >‐”: : : : : | |゙┴─‐┼<::/|/ノ \
>””´ / ∨: : : : : ∧|\ /r‐-=┐::`ヽ \
保守ありがとう、すまなかった
176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 15:51:18.12 ID:Yh2S29a2O
来たやよおおおおおおおおおおおおおおお
179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 15:59:41.72 ID:IA8ShsD00
コポコポ……
小鳥「……」チラ
P「……あ、あ……」プルプル
小鳥(プロデューサーさんがカオナシみたいになってる……)
小鳥「ど、どうぞ……お砂糖いっぱいのミルクティーですよ」コトリ
P「……」クルリ
小鳥「ひっ!」
P「んぐ、ごく……ごく……ぐびび……」
小鳥「……う、うう……怖いわ」
P「ぷっはぁ!! ……ありがとうございます、音無さん。少しは落ち着きました……」
小鳥「は、はい……どういたしまして……」
P「ふぅ……やよいおいしいよやよい……」
小鳥(尋常じゃないわ)
182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 16:08:06.38 ID:IA8ShsD00
小鳥「プロデューサーさん、やよいちゃんと何かあったんですか?」
P「!? ど、どうしてそれを……!」
小鳥「さっきからうわ言みたいにやよい、やよいって言ってるから……」
P「……」
小鳥「あの、わ、私でよかったら相談に乗りますよっ! 女の子とのトラブルは女の子に任せといてください!」
P「……音無さん……」チラ
小鳥(こ、こうすればちょっとでもポイント稼ぎになるかしら!?)
P「お気遣いありがとうございます……でも、やっぱりやめときます」
P「年頃の、思春期の女の子の話をしても……、きっと音無さんには昔のことすぎるでしょうし……うう」
小鳥「」
ガチャリ!
律子「ただいま戻りました~」
小鳥「律子さーん!! うわぁああん!!!」
律子「うわっ小鳥さん!? どうしたんですか、まるで思春期の女の子みたいに泣いて」
188: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 16:19:40.79 ID:IA8ShsD00
小鳥「ううっ、律子さん! 女の子はいつまで経っても女の子ですよね!?」
律子(うーん、いきなりすぎて、わけわかんないけど……)
律子「え、ええ。いくら、年を取っても」
ズキッ
小鳥「……!」
律子「いくらお肌が荒れても」
ズキキッ
小鳥「くっ……」
律子「純粋な乙女の心を持ってる限り、女の子はいつまでも女の子ですよ!」
小鳥「じゅ、純粋……あの、例えばの話ですけど……同人誌とか漁ってるのは……」
律子「同人誌? あはは、それはちょっと純粋とは言えないかもしれませんね~!」
律子「ところで一体なんでいきなり、そんなこと……年頃のアイドルの子たちでもあるまいし」
小鳥「」
律子「……小鳥さーん? おーい」チョンチョン
191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 16:26:23.26 ID:IA8ShsD00
小鳥「ぴよ……」シクシク
律子「……プロデューサー、小鳥さんになんか言ったんですか?」ヒソヒソ
P「い、いや……まったく心当たりがないぞ」
律子「そうですか……」
P「どうしたんだろうな。心配だ……」
律子(まあこの人も大概、やよいのこと以外には無頓着だからね)
律子「……ごほん! そんなことより、あの……、朝の件ですけど」
P「朝?」
律子「ええ。朝、ちょっと様子がおかしかったでしょ? やよいのことを高槻さん、って言ったり」
P「……」
律子「やよいとケンカでもしたんですか?」
P「いや、ケンカというわけでは……しかし、この場合はどうなんだ……」ゴニョゴニョ
律子「……聞かせてくださいよ、私も一応、女ですから……力になれると思います」
P「律子……すまない、聞いてくれるか」
194: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 16:36:29.43 ID:IA8ShsD00
…………
律子「……なるほど。やよいに嫌われたかもしれない、だから距離を置いてるんだ、と」
P「あ、ああ……俺、何をしでかしちまったんだろうな……」
律子「……」
律子(く、くだらないわ……そんなあり得ないことで、やよいにあんな顔させたってわけ?)
律子「はぁ……はぁ~~~」
P「り、律子? なんでそんなに深く、溜め息をつくんだ?」
律子「あなたの鈍感さ加減にビックリしたからですよ」
P「ど、鈍感って! そんなことないぞ、俺はいつだってやよいのことを考えて」
律子「それが的外れだ、って言ってるんです! いいですか、よーく聞きなさいよ」
律子「やよいは、何があっても、あなたを嫌ったりしません!」
P「ええ!? し、しかし、さっきも言ったように、現に俺は……」モジモジ
律子(女々しいったらないわ……いつもは頼りになる人なのに、まったく)
196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 16:45:00.41 ID:IA8ShsD00
~ 一方その頃、レッスン場では ~
亜美「おっつかれちーん!」バタバタ
真美「やよいっち~、足、だいじょぶ?」
やよい「うん。このあとビョーイン行かなきゃだけどー……えへへ」
亜美「やよいっちの足くじくなんて、けしからん床だね」
真美「うんうん、あんな床はゆきぴょんに穴掘られちゃえばいいんだよ!」
亜美「そーすれば、亜美たちもきっつ~い練習しなくて済むし!」
真美「律っちゃんや兄ちゃんのスパイシーレッスンも逃げられるね~!」
伊織「それを言うならスパルタ、でしょ。律子に言いつけるわよ?」
亜美「げぇっ、いおりん!」
真美「うあうあー! ジョーダンに決まってるっしょ~! 律っちゃんに言うのは勘弁して~!」
伊織「ったく……ほら、やよいを連れてくから、アンタたちはさっさとどきなさい」
197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 16:54:45.89 ID:IA8ShsD00
ブロロロロ……キキッ
ガチャリ
新堂「お迎えにあがりました、お嬢様」
伊織「わざわざすまなかったわね、新堂。やよいを車に入れてくれる? 丁重によ」
新堂「はい。さ、こちらへ……」ササッ
真美「おおー、お姫様だっこだ!」
やよい「はわわ! い、伊織ちゃん、こんなに大げさにしなくてもいいんじゃないかなーって……」
伊織「なーに言ってるのよ。やよいはケガしてるんだから、これくらいトーゼンでしょ♪」
亜美「そーだよ、やよいっち。こんなチャンス、メッタにないよ!」
やよい「うう……ありがとーございます、新堂さん」
新堂「いえ、当然のことです。貴女はお嬢様の大切な御友人ですから」
200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 17:05:54.69 ID:IA8ShsD00
ブロロロロ……
真美「れっつらごー!」
亜美「ごー! あ、いおり~ん、亜美お腹空いちゃった。なんかお菓子とかない?」
伊織「お菓子なら、そこのラックの中にあるわ」
真美「おー、スゴイよ亜美! ジャスコじゃ売ってなさそーな超高級お菓子ばっかだよ!」ガサゴソ
亜美「なんか高そうなホシイモまである……こ、これ食べちゃっていいのっ!? あとでお金取ったりしない!?」
伊織「取るわけないでしょ、別に遠慮しなくていいわよ」
真美「んっふっふ~♪ ありがと、いおりん!」
亜美「いおりんの優しさはマジ天使だね! ほーら、やよいっちもお食べ、レベルマックスのホシイモだよ」アーン
やよい「あ、あーん! もぐもぐ……お、おいしー!」
伊織「ふふっ、まったく……お菓子くらいで喜ぶなんて、まだまだお子様ね♪」
亜美・真美「「きゃっきゃ」」
伊織・やよい「「うふふ……」」
伊織「……って、違う違うちがーう!!! なんでアンタたちまでいるのよ!!!!!!」
202: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 17:20:13.38 ID:IA8ShsD00
~ 病院 ~
亜美「ビョーインだね」
真美「だね。なんもないし、ちょっとつまんないね」プラプラ
伊織「結局ここまで着いてきてるし……」
亜美「早くやよいっちの瞬獄殺おわんないかな~」フラフラ
伊織「診察ってことが言いたいの? ……ちょっと、こんなとこでフラフラしないでよ、みっともないわね」
亜美「と・こ・ろ・で・さ~、いおりん!」
真美「さっきやよいっちと、なんのお話してたのー?」
伊織「……なんでもないわよ、ただの世間話」
亜美・真美「「んっふっふ~♪ いおり~ん、嘘はダメっしょ~♪」」
伊織「な、何よ……ちょ、ちょっと、顔が近いって、やめっ……!」
204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 17:26:32.72 ID:IA8ShsD00
…………
伊織「ひぃ、ひぃ……も、もう勘弁してぇ……」
真美「いおりーぬ」チョン コチョコチョ
伊織「あっひゃっひゃひゃひゃ! や、やめ……それ以上くすぐらないでぇ!」
亜美「真美隊員! いおりん捕虜から得た情報を報告したまえ!」
真美「イエッサー、亜美隊長!」
亜美「ばっかもーん! サーではない、マムだっ!」
真美「イエスマム、亜美隊長! やよいっち被告はどうやら、兄ちゃんに嫌われたっぽいです!」
亜美「なるほどわからん!」
伊織「コッチのセリフよ、もうわっけわかんない……ひぃ、ひぃ……」
212: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 17:35:36.21 ID:IA8ShsD00
ガチャ
やよい「あ、みんな、お待たせーっ!」
亜美「おー、やよいっち。元気にしてた~?」
真美「亜美、やよいっちは元気じゃないからビョーインに来たんだよ」
亜美「あ、それもそっか。真美は賢いね」
真美「んっふっふ~♪ それほどでも~、あるけどね!」
やよい「二、三日は安静にしてなきゃだけど、大したことないってーっ!」
伊織「そう、それは良かったわ……ふぅ」
やよい「えへへ……ゴシンパイ、おかけしましたーっ!」ガルーン
真美「んっふっふ~、そ・れ・よ・り……これからタイヘンだね、やよいっち!」
やよい「えー? 何がタイヘンなの?」
亜美「何って、そりゃ、アレに決まってるっしょ~!」
やよい「……?」
亜美・真美「「名づけて、兄ちゃんと仲直り大作戦だよ!」」
214: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 17:42:03.18 ID:IA8ShsD00
やよい「ええっ!? い、伊織ちゃん、もしかしてー……」
伊織「……ぴゅ、ぴゅ~ひゅるる~」
真美「いおりん、口笛吹けてないっぽいよ?」
やよい「うあー! なんで亜美たちに言っちゃうの~!」
伊織「ご、ごめんなさいね、やよい……でも、仕方なかったのよ……」
亜美「そーだよやよいっち! 責めるなら、いおりんをこんなにしちゃった亜美たちを責めて!」ポチ
『こちょこちょこちょ……』
『あーっひゃっひゃっひゃっひゃひゃ!! くぅどぅるるるる!!!』
『あなたたち……病院では静かにしてください』
『あ、ごめんなさーい。ほらいおりん、早く自白しないとまたナースさんに怒られちゃうよ』
『わ、わかった、わかったから……むっひょひょひょ!! やめてぇ……!』
伊織「ちょっと!!! いつの間に録音してたのよ!!!!!」
218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 18:04:27.20 ID:IA8ShsD00
亜美「亜美たちにまかせとけば、もうはなまる印の安心は約束されたもんだよっ!」
真美「百人乗ってもダイジョーブ! 兄ちゃんとやよいっちのキューピットはおまかせあれーっ!」
伊織「アンタたち、ちょっとは何か考えてから発言しなさいよ……」
やよい「ううー……は、恥ずかしいですー……」モジモジ
亜美「何がはずかちいの?」
真美「兄ちゃんと一緒にお買い物したこと? それとも『お兄ちゃん』って言おうとして言えなかったこと?」
やよい「……伊織ちゃんっ!」カァァ
伊織「ち、違うのよ……聞いてやよい、これにはわけが……ってさっきも説明したけど」
亜美(ショージキ、兄ちゃんがやよいっちのこと嫌いになるはずないと思うけど)
真美(面白そうだもんね! んっふっふ~)
亜美(でもでも、やよいっちはオトナだね)
真美(オトナ? それってどーいうこと?)
亜美(だってさ、これってつまり……)
220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 18:10:52.51 ID:IA8ShsD00
やよい「? 亜美たち、なんのお話してるのー?」
亜美「つまり、やよいっちが兄ちゃんのこと、スキになっちゃったってことっしょ?」
真美「ええっ!?」
やよい「ええっ!?」
伊織「ええっ!? やよい、アンタ自覚なかったわけ!?」
やよい「え、え……あ、亜美! なに言ってるのっ!」
亜美「またまた~。バレバレっしょ~」
真美「そーなんだ……やよいっち、兄ちゃんのカノジョになっちゃうの?」
やよい「……そ、そんなの、えーっと……わかんないですーっ!」カァァ
亜美「じゃあじゃあ、やよいっちは兄ちゃんのこと、キライなの?」
やよい「そんなことないよっ! で、でもぉ……」
伊織「……」
やよい「うう……ぁうぁう……」プシュー
伊織(テンパってるやよいマジ可愛い)
223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 18:30:24.94 ID:IA8ShsD00
亜美「……それでね……つまりこれがこうで……」
真美「そーすると……こうなるんだね!」
やよい「そ、そっかー……なるほど」
伊織「……ホントにそれでうまくいくわけ?」
亜美「ダイジョーブダイジョーブ! 自分を信じれば、なんくるないのー!」
伊織「混ざりすぎよ色々。ま、とにかく……やよい、頑張ってね。私も協力するから」
やよい「うんっ! ありがと、伊織ちゃん、亜美、真美!」
亜美「……オトナの階段の~ぼる~」
真美「キミはまだ、シンデレラっさー」
やよい「そ、それはやめてほしいかなーって……」ボッ
~ 一方その頃、765プロ事務所では ~
P「律子ぉ……俺、どうすれば……」オロオロ
律子「あーもう! いい年してオロオロするんじゃないの! ほんっとーにコドモなんだから!」
226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 18:43:57.89 ID:IA8ShsD00
…………
~ 夜、765プロ事務所 ~
ロリカルテット「「「「ただいま~」」」」
P「……っ……お、おかえり、みんな」チラ、チラ
P(律子にアドバイスをもらったが……しかし嫌われてるのかも、って思うと、なかなか……くそう)
亜美(あー、たしかに兄ちゃんヘンだね)
真美(キョドーフシンっぽいね)
亜美(ホラ、やよいっち、今だよ)
やよい(う、うん!)
やよい「あ、あの! プロデューサー!」
P「……っ! ど、どうした、やよ……いや、高槻さん」
伊織(あんな苦々しい顔して高槻さん、なんて言っちゃって。そう呼ぶのがイヤなの、バレバレじゃない)
やよい「……!」ガーン
伊織(真に受けるやよいもやよいだけど)
234: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 18:59:42.31 ID:IA8ShsD00
やよい「わ、私! プロデューサーに、お願いがあるんですっ!」
P「……なんだ?」
やよい「……」モジモジ
P(言い出せないでモジモジしてるやよいマジ可愛い)
やよい「あのー……、きょ、今日、お仕事が終わったら、私と……」
やよい「デート、してくれますか?」カァァ
P(顔真っ赤にしてデートに誘うやよいマジ天使……って、え?)
P「ええぇええ!?」
やよい「はわっ! ま、間違っちゃいましたーっ! で、デートしてくれませんか、です! はわわ……!」
240: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 19:10:30.88 ID:IA8ShsD00
P「ちょ、ちょちょ……いきなりなに言ってるんだ!」
やよい「やっぱり……だ、ダメですかー……?」ウルウル チラ
P(くっ、かわいい)
P「だ、ダメとかそういう問題じゃなくてだな……そもそも、やよいは……俺のことを」
律子「あら、いいじゃないですか、デート。仕事終わったらと言わず、今から行ってきたら?」
P「律子っ!? お前まで……し、仕事を放っていけるわけないだろう!」
律子「でも、あと残ったのは簡単な書類仕事でしょ? 私と小鳥さんでやっといてあげますよ」
小鳥「!?」
真美(ねぇいおりん。律っちゃん、いつもより優しいっぽくない?)
亜美(お仕事よりどっか遊びに行くのをすすめるなんて、いつもの鬼軍曹らしくないね)
伊織(ふふん♪ 言ったでしょ、私も協力するから、って)
真美(おおー! さっすがいおりん! 先手を打ってたんだね!)
伊織(ま、この私がお願いしたんだからトーゼンよね♪ アンタたちじゃ信頼なくてダメだったろうけど)
亜美・真美((うあうあー! いちいち言わなくてもいいっしょー!))
243: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 19:22:37.12 ID:Yh2S29a2O
やよいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
246: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 19:26:04.06 ID:IA8ShsD00
…………
P(そんなこんなで、俺たちは……で、ででデートをするために繁華街までやってきたのだ)
P「……」
やよい「……えへへ」モジモジ
P(やよいは、俺のことを嫌っていたんじゃなかったのか? もしかして……俺の勘違い?)
やよい「ぷ、プロデューサー! えっと……」
P「ど、どうした?」
やよい「んーと……な、なんでもないですっ! えへへ……よ、呼んでみただけーっ!」
P(くそっ、かわいい!)
やよい(呼んでみただけよーん作戦、効いてるのかなー……?)
249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 19:30:31.01 ID:IA8ShsD00
やよい「~♪」
P(やよい、上機嫌みたいだ……俺なんかと一緒にいるのに笑顔になってくれて、本当に優しい子だな)
P(だが、まだ嫌ってない判断するのは早いだろう……。信じたら信じただけ、ショックもでかいからな……)
やよい(……今日はあんまりお喋りできなかったから……、一緒にいれるだけでも、嬉しいですー……えへへ)
コソコソ……
亜美「こちら現場の亜美です。真美隊長、聞こえますか、どーじょ」
真美「亜美君、可愛い声がとってもクリアに聞こえてるよ、どーじょ」
亜美「んっふっふ~♪ 真美の方こそイイ声してるって~!」
真美「いやいや亜美だって~!」
律子「おんなじ声で何やってんのよ……」
伊織「律子こそ何やってんの……なんでアンタまで着いてきたわけ? 仕事は?」
律子「小鳥さんに任せてきたわ。今日の昼間ずっと泣いてサボってたから、その罰として」
伊織(……よくわかんないけど、小鳥は不憫ね……)
伊織(今度ゴージャスセレブプリンでも買ってきて、ダイエットを阻止してあげなきゃ。にひひ♪)
250: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 19:31:05.97 ID:Yh2S29a2O
もしやよいにデート誘われたらその日に死ぬんじゃないかと思うレベル
259: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 19:45:02.95 ID:IA8ShsD00
ドンッ
P「っと、すみません! ……って、お前たちは」
亜美(E サングラス)「あーん? 兄ちゃんよー、ドコ見て歩いてんだメーン?」
真美(E ヒゲ眼鏡)「オイオイ、可愛いカノジョ連れてっからってイイ気になってんじゃねーぞメーン?」
P「……何やってるんだ、亜美、真美」
亜美(うあうあー! 真美どーしよー! もうバレちゃったっぽいよ~!)
真美(お、落ち着いて亜美! 兄ちゃん、きっとテキトーに言ってるだけだよ!)
亜美(そ、そーだね! 兄ちゃんドンカンさんだもん、気付くわけないよね!)
亜美「……ごっほん! それはともかく!」
真美「ソコのカノジョ、超イケイケじゃんYO! へへっ、そんな兄ちゃんなんかより、オレらと付き合ってくれYO!」
やよい「……う、うわー。プロデューサー、助けてくださいー(棒)」
P「あ、ああ……うん……」
律子(何この茶番)
伊織(……ホントのホントに、うまくいくんでしょうね……)
262: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 19:52:44.03 ID:IA8ShsD00
亜美「待てよ~」ワサワサ
真美「いいじゃんよ~、ちょっとくらい付き合えよ~」ワサワサ
やよい「あーれー。ぷーろーでゅーさー」
P(……い、一応、付き合ってやるか)
P「くっ、なんて面妖な動きだ……! 何者なんだ、この双子っ……!」
やよい「たーすーけーてー」
亜美「へへっ、やーりぃ! やよいっちゲットだぜ!」ガシッ
真美「兄ちゃん兄ちゃん、やよいっちを救うためには、手を掴まないとダメっぽいよ~?」
やよい「そーかもですー」スッ
P(やよいが小さいお手てを差し出している……妖精みたいに可愛い手だ)
P(……こ、これは……そう、亜美真美の遊びに付き合うだけ、ただそれだけだ……!)
P「……すまん、やよい!」
ギュッ
やよい「……! えへへ……」ニマニマ
263: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 19:53:58.00 ID:IA8ShsD00
ご飯を食べてきます
276: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 20:23:15.34 ID:Yh2S29a2O
やよい中毒が………や、やよやよ………やよよよ
279: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 20:33:32.43 ID:IA8ShsD00
P「こっちだ、やよい!」ダダッ
やよい「は、はーい!」トタタ
亜美「あー! 真美、兄ちゃんたち逃げちゃったよ!」
真美「んっふっふ~、でも真美たちのホー芋からは逃げられないっしょ~!」
亜美「だよねっ! よーっし、追跡かいし……」
パコンッ
亜美「ふぎゃっ!」
律子「……もう十分でしょ、あとはあの二人にまかせなさい」
真美「り、律っちゃ~ん! ここからがイイとこだったのに~!」
亜美「そーだよ! これからふたりがオトナでムフフな関係になるとこ、バッチリ録画しよーと思ってたのに!」
真美「ええっ! そーなの? 亜美、そ、それって、どーいうこと?」ドキドキ
亜美「んっふっふ~、それはね……あいたっ」ポカンッ
伊織「ったく、趣味悪すぎよ、アンタら……いいから帰るわよ。これ以上は野暮じゃない」
亜美・真美「「はーい……」」ショボーン
282: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 20:42:59.38 ID:IA8ShsD00
~ 公園 ~
タッタッタ……
P「……ハッ、ハッ、ハッ……」
やよい「プロデューサー? だ、だいじょーぶですかーっ?」
P「あ、ああ……ちょっと走ったくらいじゃ、俺はなんとも……うぷ」
やよい「はわわっ! お顔が真っ青ですーっ!」
P「ぜぇ……ぜぇ……も、もういいだろ、あいつ等も追ってきてないみたいだし……ふぅ」
やよい「そ、そーですねー!」
P「やよいは……うへぇ……つ、疲れて……ないのか……? おええ……」
やよい「はいっ! これくらいヘッチャラですーっ!」ピョン
P「うわっとと!」グイッ
やよい「あ、ゴメンなさい、手掴んだまま、ピョンってしちゃいましたー……」
P「あ、いや……いいさ、大丈夫だから」
285: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 20:49:40.51 ID:IA8ShsD00
P「……」
P(……やばい、手を離すタイミング逃してしまった。やよい、嫌がってたりしてないか……?)
やよい「……えへへ。プロデューサーの手、あったかいですね」
P「そ、そうか?」
やよい「はいっ! おっきくて、かたくて……男のヒト、ってカンジがしますー!」
P「……そろそろ離そうか。やよいも、こんなオジサンと手なんて……」
やよい「ええっ!? べつに、イヤじゃないですよ! ……む、むしろ……」ゴニョゴニョ
P「えっ?」
やよい「はわわ! じゃ、じゃなくて……プロデューサーが手、離したいなら……離します」
P「……」
P(そんなこと言ったら、離したくなくなるだろうが……やよいマジ魔性)
286: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 20:52:54.04 ID:Yh2S29a2O
やよい「おっきくて、かたくて……男のヒト、ってカンジがします…///」
288: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 20:58:41.64 ID:IA8ShsD00
P(だが……)
スッ
やよい「あ……えへへ、やっぱり、離しちゃいましたかー……」
P「……」
やよい「……」
P(ふたりとも、沈黙してしまった……)
やよい「……あ、あの……、やっぱり、プロデューサーは、その」
やよい「わ、私のこと……キライになっちゃったんですかー……?」
289: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 21:00:48.95 ID:IA8ShsD00
P「……え? 俺が、やよいを嫌いになる?」
やよい「……ぷ、ぷろでゅーさーは! 私のこと、キライだから、手も……」ウルウル
P「ちょ、ちょちょ、やよい!?」
P(何がなんだかわからんが、涙目のやよいマジ可愛い……けど)
P(この胸の痛みは一体……?)ズキズキ
P「い、いや! 俺がやよいと手繋ぎたくないってわけじゃなくて、むしろやよいが……」
やよい「うー……プロデューサーの言ってること、難しくてわかりません……」グスグス
P「そ、そんなに難しいこと、言ってないだろ? やよいに迷惑がかかるからであってだな」
やよい「それがわかんないんですっ! 私、メーワクなんかじゃないもんっ!」
294: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 21:14:29.76 ID:IA8ShsD00
やよい「プロデューサーにされて、メーワクなことなんてないですー……」
P「……お、俺だって! 俺だって、出来ることならやよいの手をずっと握っていたいよ!」
やよい「じゃぁ、握ってればいいじゃないですかぁー……」
P「だけど、そんなことして、これ以上やよいに嫌われたら……」
やよい「え!? わ、私、プロデューサーのこと、キライになんかなってませんよーっ!」
P「……え?」
やよい「キライになんて、なるはずありませんっ! だ、だって……だって、私!」
やよい「プロデューサーのこと、大好きだもんっ!!」
304: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 21:20:17.67 ID:IA8ShsD00
P「」
やよい「はわっ! え、えっと、今のは……えーっと、そうじゃなくて……うう」カァァ
P「」
やよい「だ、大好きだけど……、その、違くてー……」
P「……」
やよい「……プロデューサー?」
P「ホァッ!?」
やよい「!?」ビクッ
P「す、すまん、ちょっと天国(ヘブン)に営業に行ってた」
やよい「へ……天国」
P「うん……ちょっと意識を失ってたんだよ。あそこは良い所だった」
やよい「そ、そーなんですかー……じゃあ、今のも聞こえてなかったかもー……」ホッ
P「ああ、聞こえなかった……だから、やよい」
P「もう一回、言ってくれないか」
307: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 21:24:19.68 ID:Yh2S29a2O
録音して永遠にリピートしたい
309: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 21:26:05.51 ID:IA8ShsD00
やよい「えー!? も、もう一回ですかっ!?」
P「すまないな、やよいが……」
『プロデューサーのこと、○○だもんっ!!』
P「って言ってたのはわかったんだが……肝心なところが、聞き取れなかったんだ」
やよい「う……うぅ……ほ、ホントにホント、ですか?」ボッ
P「……ほ、本当だとも。何も聞こえなかった」
やよい「……」チラ
P「……」ワクテカ
やよい(うあー! は、ははは恥ずかしいですーっ!)
310: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 21:29:00.17 ID:IA8ShsD00
やよい「……プロデューサーのこと、頼りになるんだもんっ、って、言ったんです……」
P「……本当か?」ジー
やよい「うう……ゴメンなさい、うそついちゃいましたー……」
P「……」
やよい「ほ、本当は……」
やよい「大好き、って言ったんです……あう」プシュー
P(イヤッホォオオオオウウ!!! うっうー!!!!)
317: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 21:35:47.51 ID:IA8ShsD00
P「……は、はは……」
やよい「ううー……」モジモジ
P(真っ赤な顔を両手で隠している……相変わらずマジ可愛い)
P「俺……てっきりやよいに嫌われるのかと、思ったよ」
やよい「な、なんでですかー! 私、そんな風に思わせること、何かしちゃいましたかっ?」
P「だってさ、あの日も、やよいはいつもより遠慮しがちだったし……」
やよい「そ、それはー……恥ずかしかったから、です」
P「恥ずかしい?」
やよい「はい……いつも私、プロデューサーに甘えてばっかりで……」
P「そんなこと……俺のことはさ、ずっと前に言ってくれたみたいに、家族だと思って頼ってくれていいんだぞ?」
やよい「……」
P「……やよい?」
322: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 21:43:44.96 ID:IA8ShsD00
やよい「プロデューサーは、私にとって……頼りになる、お兄ちゃんみたいなヒト、です」
P「!」
P(つ、ついに……お兄ちゃん呼びキター!)
P「ウフフ……それで?」ニヤニヤ
やよい「そ、それで……家族だと思ってくれていい、って言ってくれて、すっごく嬉しいんだけど……」
やよい「でも……なんか最近はそれ、ちょっと違うかなーって思っちゃってたんです」
P(なん……だと……?)
やよい「プロデューサーみたいなお兄ちゃんがいたらイイなー、って思うのは一緒なんですけど……」
やよい「プロデューサーがお兄ちゃんになるのは、なんか……イヤになっちゃったんです」
P「」
やよい「プロデューサーが家族になったらって想像すると、とっても嬉しいけど……あー、うぅ」
P(や、やっぱり嫌われてるんじゃないのか!? え、あれ、違うのか!?)
やよい「家族じゃなくて、もっとトクベツなのがよくて……うう、よくわかんないですっ!」カァァ
331: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 21:48:22.45 ID:IA8ShsD00
やよい「だ、だから! なんか、プロデューサーに甘えてばっかりじゃダメなのかもー、って思ったんですっ!」
P「……」
P(いまいち、よくわからんが……)
P「ごほん! えーっと、やよいが俺のことを嫌ってないってのは、本当なんだな?」
やよい「はい! 大好きですーっ! えへへ……もう照れなくても言えるかも」
P「よかった……、それなら、俺はいくらでも闘えるよ」
やよい「? ……そ、それで、プロデューサー!」
P「ん?」
やよい「プロデューサーは、私のこと……、どう思ってるんですか?」
338: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 21:54:51.79 ID:IA8ShsD00
P「俺も大好きに決まってるだろう! やよいかわいいよやよいっ!」
やよい「!」パァァ
P「やよいマジ天使……ああ、やっと、面と向かって言える……こんなに嬉しいことはないさ!」
やよい「えへへ……か、かわいいって言ってもらえたの、久しぶりかもー……」
P「ん? でもいつもファンのみんなだって、『やよいちゃん可愛い!』って言ってくれるだろ?」
やよい「……そーじゃなくて、プロデューサーに言ってもらえるのが、嬉しいんですっ」
P「おお、そうか……ははっ! 確かに最近は、あんまりかわいいとも言ってなかったかもなぁ」
やよい「……~♪ そ、それじゃあプロデューサー! わ、私たちはこれから……!」
P「ああ! これからもより一層、絆が……」
やよい「コイビト同士、ですね♪」
P「ああ! これから、よ、ろ……しく……? え? あれ?」
P(……え、えぇえええ!!?)
341: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 22:01:57.91 ID:IA8ShsD00
やよい「やったーっ! 私、すーっごく嬉しいですーっ! なんか、元気モリモリ出てきたかもーっ!」ピョン
P「あ、あはは……俺も、嬉しいよ」
P(や、やよいが言ってた、大好きって……え!? こ、こういう意味だったのか!!?)
P「や、やよい? ちょっと話を聞いてくれるか?」
やよい「~♪ なんですかー♪」キラキラ
P(うっ、かわいい)
P「……」
やよい「? プロデューサー?」
P(やよいが言っていた、大好きってのが……男として、恋愛感情としての大好きだとは……思わなかった)
P(もちろん俺がやよいを愛する気持ちはガチだ。結婚したいランキングナンバーワンだとも!)
P(……しかし……!)
P「さ、さすがにこれは、犯罪やで……イエスロリ、ノータッチ……!」
P「いいのか、いいのか俺……!?」ブツブツ
やよい「うう……プロデューサー、なんだかコワイですー……」
350: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 22:08:24.86 ID:IA8ShsD00
P「お、俺は一体どうしたら……」ブツブツ
やよい「……プロデューサー……」
ギュッ
P「や、やよい? どうした、急に手を握って……」
やよい「えへへ……さっきの続き、です」
P「……続き?」
やよい「はい。……もう、離さないもん」
P「」ズキュン
やよい「プロデューサーが離したいって言っても……離してあげません」ギュー
P「……」
P(いいよね)
P(俺、もう……頑張らなくても、いいよね)
P(もう、ゴールしても……いいよね?)
357: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 22:15:09.62 ID:IA8ShsD00
P「やぁよぃいいい!!!!」
やよい「!?」ビクッ
P「やよい、やよい! 愛してるぞぉおお!! ううあああ!!!」
やよい「わ、私だって負けません! プロデューサー! 大好きですーっ!」
P「ああ、なんて良い子なの! 抱きしめてあげるわっ!」
ギューッ
やよい「わぷっ……えへへ……」
P「ぺ、ぺろぺろしても、い、いいかな?」
やよい「ぺろぺろ?」
P「ああ! ちょっとやよい成分が無くなって、禁断症状出ちゃったからさっ!」
やよい「ううー、よくわかんないけど……オッケーですーっ!!」
360: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 22:20:49.49 ID:Yh2S29a2O
これは流石に怖い
361: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 22:21:57.21 ID:IA8ShsD00
P「やったぁああ!! じゃ、じゃあ行くよ!!!!」
~♪
P「なんじゃいっ! 誰だ、こんなタイミングでメールなんて送ってくるのはっ!!」
携帯『ネエ イッパイイッパイイッパイイッパイ ア・ナ・タ・ノコエヲ』
P「……って、この着信音は……」サー
やよい「あ、これ、律子さんのいっぱいいっぱいですーっ!」
P「……」
ピッ
………………………………
From:秋月律子
Title:うるさい
律子です。
あなた達の声、事務所まで響いてますよ。
嬉しいのはわかるけど、ちょっとボリューム抑えてください。
小鳥さんも発狂寸前ですから。
それでは!
………………………………
362: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 22:24:37.52 ID:Yh2S29a2O
ここ公園じゃん…端から見たら犯罪者だろ
364: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 22:28:44.51 ID:IA8ShsD00
P「……やよい、事務所に帰ろうか。荷物置きっぱなしだろ?」
やよい「え? でもー、ぺろぺろ? しなくていいんですかーっ?」
P「あ、ああ……それは、やよいが十六歳になってからにするよ」
やよい「? よくわかんないけど、了解ですー! 楽しみにしてますねっ!」
P「俺も楽しみにしてるよ……ふふふ」
やよい「うっうー! それじゃあ、事務所まで競争ですーっ!」ピョン
P「きょ、競争は勘弁してくれ……その代わりに、ほら」
ギュッ
やよい「!」
P「手を握って……、歩いて、ゆっくり帰ろう」
P「そういうゆっくりした時間を一緒に過ごすのも……、恋人同士の醍醐味だからさ」
やよい「えへへ……はい、わかりましたー……」ニコニコ
ギューッ……
369: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 22:39:04.04 ID:IA8ShsD00
やよい「うっう~♪」テクテク
P「かわいい」
やよい「えっ!?」
P「かわいい、『やよい』この三文字を見ただけで、かわいい」
やよい「えっ……あの……」
P「はぁ、可愛い、うっうーマジ天使、やよいが言ってるから可愛いんだからな」
やよい「うぅ、あれ……あぅ……」
P「可愛い可愛い言われて訳が分からないやよい可愛い!」
やよい「も、もうっ! そんなにいっぱい言われると、困っちゃいますー……で、でも!」
やよい「これから、もっともーっと、可愛いって言ってくれると……嬉しいかもです」
P「もちろんだよ。やよいが飽きるまで言い続けてやるさ」
やよい「えへへ……それなら、これからもずっと、ずーっと!」
やよい「ずっと、かわいいって言ってくれますよねっ、プロデューサーっ! うっうー!」
おわり
376: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 22:41:30.24 ID:IA8ShsD00
昼間保守してもらってすまんかった、ありがとう
やよいは俺の嫁
381: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 22:42:47.32 ID:Yh2S29a2O
乙
やよいかわいいよありがとう
393: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 23:08:34.91 ID:IA8ShsD00
今更だけど…やよいは足ケガしてるはずなのに途中で走ってましたね
実はアレ、愛の力のおかげだったんです
細かいことは気にしないでください!うっうー!
395: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/28(月) 23:10:13.45 ID:Yh2S29a2O
やよいは天使だなぁ