1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 21:22:58 ID:eqJNpz0V0
P「え」
真「調子の悪い時は、運動すれば治りますよ!」
P「いや、それは」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 21:24:26 ID:eqJNpz0V0
真「いいから、行きますよ!」
P「り、律子ー!」
律子「ちょっと、真!?」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 21:25:24 ID:eqJNpz0V0
~翌日~
律子「えー、ということで……」
雪歩「プロデューサーが」
響「高熱を出して寝込んだ」
律子「はい、そうです」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 21:26:51 ID:eqJNpz0V0
真「すいませんでした……」
雪歩「真ちゃん……」
真「悪気は、無かったんだよ……」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 21:28:16 ID:eqJNpz0V0
響「プロデューサー、大丈夫かな」
雪歩「お見舞いに行ったほうが……」
律子「あんたたちは駄目」
雪歩「え」
響「なんでー!?」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 21:29:33 ID:eqJNpz0V0
律子「アイドルがプロデューサーの家に行くなんて言語道断よ」
小鳥さん「今日、私がお見舞いに行ってきますから」
雪歩「そうですか……」
響「ちぇー…」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 21:31:39 ID:eqJNpz0V0
小鳥さん「……さて、それじゃあプロデューサーさんのお見舞いに行ってきますね」
律子「すいません。プロデューサーが生きてるかどうか、確かめてください」
小鳥さん「ふふ、分かりました」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 21:33:16 ID:eqJNpz0V0
小鳥さん「食材か何か、買っていったほうがいいかな」
真「あの、小鳥さん!!」
小鳥さん「あら、真ちゃん」
真「ボクも、一緒に連れて行ってください!」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 21:34:51 ID:eqJNpz0V0
小鳥さん「駄目よ、律子さんも言ってたでしょう」
真「でも、ボクのせいでプロデューサーは……」
小鳥さん「うーん……」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 21:36:20 ID:eqJNpz0V0
真「小鳥さん……」
小鳥さん「……律子さんには内緒よ?」
真「は、はい!!」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 21:37:44 ID:eqJNpz0V0
P「すみません、小鳥さん」
小鳥さん「いいえ、これぐらい、何てことありませんよ」
真「プロデューサー、寝ててください!」
P「大丈夫、だいぶ調子も良くなってきたよ。明日には仕事に復帰できそうだ」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 21:39:27 ID:eqJNpz0V0
小鳥さん「無理しないでください。治り始めが一番危ないんですから」
P「じゃあ、ちょっと横になろうかな」
小鳥さん「今おかゆ作りますから」
真「ボクも手伝います!」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 21:41:38 ID:eqJNpz0V0
小鳥さん「こっちは大丈夫だから、プロデューサーさんを見ててくれる?」
真「あ、はい」
小鳥さん「プロデューサーさん、もう少しで洗濯も終わりますから」
P「すいません、何から何まで」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 21:43:26 ID:eqJNpz0V0
小鳥さん「プロデューサーさんは寝ててください。後は私がやっておきますから」
真「ボクも――」
小鳥さん「ここのベランダ、塀が高いですね。日当たり悪いでしょう」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 21:45:28 ID:eqJNpz0V0
P「それに、泥棒が入ったら外から分かりませんね」
小鳥さん「笑い事じゃありませんよ。せめて2階にしたら良かったのに」
P「家賃が安かったんです」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 21:47:30 ID:eqJNpz0V0
小鳥さん「しょうがないプロデューサーさん」
P「はは、面目ない」
真「……」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 21:49:03 ID:eqJNpz0V0
雪歩「プロデューサー、今日もお休みですか」
小鳥さん「もうほとんど大丈夫だけど、大事をとって今日は休んでもらったの」
響「自分もお見舞い行きたかったなー」
律子「はいはい、みんな早く仕事に行きなさーい!」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 21:50:39 ID:eqJNpz0V0
P「はあ……休みはいいけど、もう寝飽きたなー」
P「洗濯物でも取り込むか。さすがにもう乾いてるだろ」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 21:53:27 ID:eqJNpz0V0
P「よっと……これで全部か」
P「ああ、鍵はちゃんと閉めなくちゃ……よし」
P「小鳥さんの言うとおり、ただでさえ外から見えづらいもんなあ、ここ」
P「防犯上良くないし、本当に2階にでも引越し――っと、ピンポンが鳴った」
P「誰だろう。一応、ドアスコープで確に――え」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 21:55:07 ID:eqJNpz0V0
真「あ――す、すいませんプロデューサー、急に……」
P「真、いったいどうしたんだ」
真「昨日、お見舞いに来たけど、結局何もできなくて……」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 21:57:23 ID:eqJNpz0V0
P「その買い物袋は」
真「今日こそは、って……迷惑ですか?」
P「……」
真「迷惑なら、すぐに帰ります……」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 21:58:49 ID:eqJNpz0V0
P「律子はこのことを」
真「内緒で来ました……」
P「……悪いが、玄関の敷居、またぐのは駄目だ」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 22:01:24 ID:eqJNpz0V0
真「そう、ですよね……昨日は小鳥さんがいたけど……」
真「アイドル1人で、男の人の家になんて駄目ですよね……すいません、もう帰り――」
P「待て、真」
真「……なんですか」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 22:03:30 ID:eqJNpz0V0
P「昨日、小鳥さんが洗濯物を干してくれたんだが……」
P「その時、ベランダの鍵をかけ忘れていたような気がする」
真「……」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 22:05:40 ID:eqJNpz0V0
P「確かめたいが、急に調子が悪くなってきた。今すぐにでも布団で寝たい」
P「帰りに、ちゃんと閉まっているかどうか確認してくれないか」
真「……それって」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 22:09:07 ID:eqJNpz0V0
P「いいか、ちゃんと確認するんだぞ」
P「見るだけじゃなくて『しっかり閉まってるかどうか』確認しろ。いいな?」
真「分かりました、プロデューサー!!」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 22:11:24 ID:eqJNpz0V0
P「ちゃんと閉まってたかー」
真「内側から鍵かけて――はい、この通り、ちゃんと閉まってました!!」
P「それは良かった」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 22:13:28 ID:eqJNpz0V0
真「プロデューサー、ご飯食べました?」
P「いや、朝から何も」
真「駄目ですよ、何か食べなきゃ。ボクが作りますね!!」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 22:15:19 ID:eqJNpz0V0
P「火、使えるのか」
真「もう、プロデューサー。ボク結構、料理できるんですよ」
P「じゃあ頼むよ」
真「はい!!」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 22:17:49 ID:eqJNpz0V0
P「……これは何だ」
真「うどんですよ」
P「麺が見えないが、この茶色いものは何だ」
真「肉です!」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 22:20:01 ID:eqJNpz0V0
P「……いただきます」
真「どうですか、おいしいですか!?」
P「うん、おいしい」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 22:22:32 ID:eqJNpz0V0
真「へへっ、やっりぃ~!!」
P「うん、おいしいよ。おいしいけど……」
真「いっぱい食べて、早く元気になってくださいね!」
P「あの、それは嬉しいんだがな、真。胃が――」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 22:24:32 ID:eqJNpz0V0
真「昨日、ボク、何にもできなかったじゃないですか」
P「……」
真「だから今、こうしてプロデューサーの役に立てて嬉しいなって……へへ」
P「……真、おかわり」
真「はい、まだまだありますから、いっぱいおかわりしてください!!」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 22:26:57 ID:eqJNpz0V0
律子「えー、ということで……」
雪歩「プロデューサーが」
響「食べすぎで倒れたと」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 22:29:13 ID:eqJNpz0V0
小鳥さん「本人いわく、病み上がりでお腹が空きすぎていたようです」
律子「まったく、程があるでしょうに」
雪歩「食べ過ぎって、いったい何を食べたのかな……」
響「まさか肉とか」
真「……」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 22:31:28 ID:eqJNpz0V0
律子「ほら、みんな早く仕事に行きなさーい!」
雪歩「真ちゃん、行こう」
真「うん……」
響「心配だな、プロデューサー」
真「そうだね……」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 22:33:43 ID:eqJNpz0V0
雪歩「真ちゃん、電話、鳴ってるよ」
真「あ、ほんとだ……メール?」
真「あ――」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 22:35:22 ID:eqJNpz0V0
響「どうしたの?」
真「う、ううん、何でもない。行こう、雪歩、響!」
雪歩「……真ちゃん、急に元気になったね」
響「怪しいぞ……」
真「へへ……」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 22:38:22 ID:eqJNpz0V0
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From プロデューサー
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Sub 昨日はありがとう
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あまりに美味しかったから食べ過ぎてしまったよ。
また、作りに来てくれ。
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真「プロデューサー、ボク、もっといい女の子になれるように頑張ります」
真「歌もダンスも、料理も洗濯も、どっちもトップになれた、そのときは」
真「そのときは、ボクを――」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 22:41:13 ID:eqJNpz0V0
————————————————————————————————-
追伸
できれば、今日もベランダの鍵が閉まっているかどうか確認してほしい。
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真「――お姫様に、してくれますか」
おわり
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 22:51:09 ID:eqJNpz0V0
読んでいただきありがとうございます。
「調子が悪いなら運動しようよ!」
実際に、体育会系の友達に言われた言葉です。
そんな彼も、今は立派な歯医者さんになるべく頑張っているようです。
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 22:54:26 ID:eqJNpz0V0
次回ですが、ネタが尽きそうです。
うどん、焼き鳥、らぁめん、UFOキャッチャー、釣り、首輪、居眠り……
……多分、牡蠣ネタを雪歩でやりそうな気がします。
それでは、ありがとうございました。