1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 23:39:36.61 ID:/otjC3Bd0
765プロ
P「ただいま戻りましたー」
美希「ただいまー、なの」
小鳥「あらお帰りなさい……って、腕なんか組んじゃってどうしたんです?」
P「いやぁ、途中で美希に会いまして。それから離れてくれないんです」ブンブン
美希「ヤ! 振り回しても離れないの!」ギュ
P「ああもう。どうしたんだよお前……」
美希「ミキはハニーが大好きなの!」
P「わかったから離せって」
美希「なんにも分かってないの! 気持ちは表現しないと伝わらないの! これはミキの愛の形なの!」
美希「ハニー! 愛してる!」ギュ
ウウウウ
小鳥「あら〜」ニヤニヤ
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 23:40:30.64 ID:/otjC3Bd0
アイドル「……」
あずさ(気持ちは……!)
雪歩(表現しないと……!)
伊織(伝わらない……!?)
ジリッ……
アイドル「……ムッ!?」
春香(美希の言葉を受けて全員が動こうとしてる……)
真美(でも全員が同時に動き出そうとしたせいで逆に全員が動けない……)
響(自分、完璧だから……)
やよい(うっうー! みんなでにらめっこでしょうか?)
千早(アクセルフォームは……高槻さんの近くでは使いたくないわね)
亜美(うあうあー! こうしてる間にもミキミキが兄ちゃんと……)
ジリジリッ……
貴音「…………」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 23:41:47.79 ID:/otjC3Bd0
貴音「……ふむ」ガタッ
アイドル「!?」
貴音「あなた様?」
P「た、貴音か! 頼む美希を剥がしてくれ!」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/30(木) 00:20:45.87 ID:I4P7jmEM0
>>3と>>7の間が抜けてた
忍びねぇ
貴音「実はわたくしも、はぐ、なるものに興味があるのです」
P「なんと!」
貴音「……」ギュ……
P「ふわぁ……」
貴音「親愛の念を表す手段と聞き及んでおります。……如何でしょうか?」
P「面妖だな」
美希「た、貴音! 今のハニーは美希専用なの!」
貴音「美希ももう少し寄りなさい」ギュ
美希「ふわぁ……」
貴音「少々暑いですね。ふふっ……」
美希「面妖なの」
小鳥「貴音ちゃんのハグは想像以上の威力のようね……」
貴音「すきんしっぷ、とはまこと良きことですね」ニコニコ
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 23:43:39.40 ID:/otjC3Bd0
765プロ
雪歩「プロデューサー、お茶をどうぞ」
P「おう、ありがとうな」
雪歩「……」
雪歩(気持ちは表現しないと伝わらない、か……)
雪歩「……プロデューサー? 何をやってるんですか?」
P「ああ。クロスワードパズルだよ。最近はまっててさ」
P「雪歩も一緒にやるか?」
雪歩「いいんですか? じゃあ隣、失礼します」スッ
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 23:44:18.18 ID:/otjC3Bd0
P「ん。えーと、じゃあこれ分かるか?」
雪歩(勇気出して隣に座ったのになんにも反応してくれない……)
P「『地下に出てくる風船のようなモンスター』」
雪歩「あ、それ『プーカ』ですね」
P「おお。知ってるのか?」
雪歩「よく見ますから」
P「よく見る?」
雪歩「あ、いえ……」
P「?」
雪歩「あはは……」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 23:47:38.14 ID:/otjC3Bd0
雪歩「……」
雪歩(もしかして、今がチャンス?)
雪歩(でも、インパクトで負けちゃダメだよね?)
雪歩(そう、美希ちゃんのように……)
雪歩(抱きつく?)
雪歩(抱きつくの? 抱きつけばいいのかな?)
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 23:50:36.74 ID:/otjC3Bd0
P「雪歩、ここの横のカギは」
雪歩(だ、抱きついていいんだよね?)
雪歩(ええい、ままよ!)
雪歩「ぷ、プロデューサー!」
P「どうしt」
雪歩「えいっ!」ガバッ
P「ゆ、雪歩っ!? これは一体」
雪歩「し、親愛の念を表す手段と聞き及んでおりますっ!」
P「急にどうしてしまったんだ!」
雪歩「美希ちゃんが、」
P「?」
雪歩「気持ちは表現しないと伝わらないって美希ちゃんが……///」ギュ
P「おおう……」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 23:52:43.90 ID:/otjC3Bd0
現場 撮影終了時
響「親愛の念!」ガ-
P「うわっ、響か」ギュ
響「迎えに来てくれたの?」
P「道すがら寄っただけだ」
響「そこは嘘でも迎えに来たって言って欲しかったぞ……」
P「わるいわるい」
響「ん。でも受け止めてくれたから許してあげる」ギュウウ
P「ははは……。響もハグがお気に入りか」
響「『も』?」
P「ああ。なんだか最近みんなやたらと抱きついてくるんだよ……」
響(ううー……。みんな積極的過ぎるぞ!)
P「響ー?」
響「な、なんでもない!」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 23:54:57.81 ID:/otjC3Bd0
765プロ
亜美「兄ちゃーん! 親愛のねーん!」
真美「心から抱きしめてやるぜー!」
P「お前らもいつも通りのはずなんだけどなあ。変に意識してしまう」ヨシヨシ
亜美「んー? どったの?」
真美「もしかして真美達のハグでドッキドキな感じ?」
P「あーうん。そんな感じ」
亜美「えー、兄ちゃんなんかキモイ……」
P「や、やかましいわ!」
真美「これは慣れるためにも練習が必要ですなあ! 亜美隊員!」
亜美「了解! ジークブリーカー!」ギチギチギチ
P「ぐああ! ご褒美です!」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 23:58:08.82 ID:/otjC3Bd0
あずさ「なんだかみんなの間でハグが流行ってるみたいですね〜」
P「そうみたいですねぇ。簡単に男に抱きつかないで欲しいんですけどね……」
あずさ「でもハグって親愛の表現なんですよね? 素敵です」ギュ
P「……自然に抱きつかないでください」
あずさ「あらあら〜」グイッ
P「あの、体重をかけないで……」
あずさ「あらあら〜」グイグイッ
P「あ、あずささん!」
あずさ「あらあらあら〜」グイグイグイッ
P「ちょ、マジで」
あずさ「あらあらあらあらあらあら」
P「あ、ああ、あああああ……」
\あらあら〜っ/
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/30(木) 00:01:31.00 ID:I4P7jmEM0
やよい「うっうー! しんあいのねんを表す手段と聞きおよんでおります!」ギュ
春香「プロデューサーさん!親愛の念ですよ!親愛の念!」ギュ
P「はいはい面妖面妖」
P(慣れてきた自分が怖い)
真「……」ジ-ッ
P「あ、真」
真「……」プイッ
P「どうした? 元気がないみたいだけど」
真「な、なんでもないです!」
P「そうは言うけd」
真「ボク、ちょっと用事があるので失礼します!」スタスタ…
P「お、おう……。お疲れ」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/30(木) 00:04:58.52 ID:I4P7jmEM0
『男にウザがれる! うっとおしいスキンシップ系女子の典型5パターン!』
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/30(木) 00:07:05.45 ID:I4P7jmEM0
『その1、やたらと抱きついてくる』
『基本を抑えたうざさ』
『まず暑い』
『チャオ☆』
『その2、困ると抱きついてくる』
『発展的なうざさ』
『そして暑い』
『チャオ☆』
『その3、挨拶代わりに抱きついてくる』
『恒常的なうざさ』
『やはり暑い』
『チャオ☆』
『その4、しっとりと抱きついてくる』
『艶やかなうざさ』
『もれなく暑い』
『チャオ☆』
『その5、ことごとく抱きついてくる』
『どうあがいても、うざい』
『いい加減安い芸人の一発ギャグじゃないんですから連呼させないでください』
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/30(木) 00:09:14.21 ID:I4P7jmEM0
真「……」ゾゾゾゾゾ……
真「ボクは……」
真「ボクは、プロデューサーにウザがられたくなんか無い!」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/30(木) 00:11:44.23 ID:I4P7jmEM0
P「この前から真がよそよそしいなぁ……」
P「……」
P「よし! ここはプロデューサーとして元気付けてあげないと!」
P「えーとこういう時はどうすればいいのかこの前読んだ雑誌に載っていたような……」ガサゴソ
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/30(木) 00:13:27.93 ID:I4P7jmEM0
P「あ、真!」
P「お疲れ様だな。よかったらこれから飯でm」
真「……」スタスタ
P「」
・・・
P「真!」
P「偶然だな。よかったらこれから飯でm」
真「……」スタスタ
P「」
・・・
P「ま、真!」
P「おはようだな。よかったらこれから飯でm」
真「……」スタスタ
P「」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/30(木) 00:14:56.74 ID:I4P7jmEM0
P「」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/30(木) 00:16:58.46 ID:I4P7jmEM0
千早「プロデューサー、おはようございます」ギュ
P「あ、うん」
千早「プロデューサー? なにか元気が無いようですが……」
P「あ、うん」
千早「……」
千早「私なんかが抱きついても、気持ちよくありませんでしたか……?」
P「あ、うん」
千早「……」ブワッ
P「あ、うん」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/30(木) 00:18:28.47 ID:I4P7jmEM0
伊織「お、おはよう!」ギュ
P「あ、うん」
伊織「この伊織ちゃんが抱きついてあげてるんだから、もっと喜びなさいよ!」
P「あ、うん」
伊織「……」
P「あ、うん」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/30(木) 00:22:37.45 ID:I4P7jmEM0
>>41から
伊織「ね、ねえ。なんか嫌な事でもあったの?」
P(嫌な事……)
伊織「ねえ! 応えてってば!」
P「……」ボソッ
伊織「え?」
P「……真……」ボソボソ
伊織「ま、真? 真がどうかしたのね!?」
伊織「私に任せないさい!」
P「……真」ボソ
伊織「だから元気出して? ねっ?」
P(真に……嫌われた……)
伊織「ねぇってばぁ……」
P(……真)
P「あ、うん」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/30(木) 00:25:02.28 ID:I4P7jmEM0
・・・
夜
伊織「第一回! 765プロ円卓会議を始めるわっ!」
千早「……」
春香「千早ちゃん? 大丈夫?」
千早「なんだか頭の奥がチリチリするわ……」
亜美「にしてもいおりん荒れてるね→」
真美「……あの日?」
あずさ「あらあら〜、伊織ちゃん? 辛い日は無理をしないd」
伊織「あの日と違う!」
あずさ「どうしてもっていう時は仕事m」
伊織「違うってば」
伊織「今日の議題は真! アンタについてよ!」
真「えぇ、ボク?」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/30(木) 00:28:21.32 ID:I4P7jmEM0
伊織「最近プロデューサーの奴が元気無いから問い質してみれば、アンタの名前が出てきたのよ!」
真「ぷ、プロデューサーの元気がない!?」
雪歩「そういえば最近、生返事が多くなったような……」
響「でも真にどんな関係があるんだ?」
あずさ「イラついて周りに当たってしまうこともあるけれd」
伊織「わからないわよ。だからこそこうやって直接聞く機会を作ったんじゃない」
あずさ「痛くても薬に頼りすぎないようにね? 適度な運動g」
美希「でも言われてみれば最近の真クン、ハニーに冷たい気がするの」
あずさ「でもやっぱり薬に頼りたいときもあると思うの。そういう時は漢p」
貴音「……確かに、何度かあの方からの呼びかけを無視している場面がありましたね」
貴音「何かあったのですか?」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/30(木) 00:31:14.44 ID:I4P7jmEM0
真「それは、その……」ジリッ……
やよい「? 真さん? 今なにか隠しましたー?」
真「え!? いやだなぁそんなことないよははは」
真美「……」
ニア『ぬすむ』ピッ
真美「せいっ!」
真「あまい!」バッ
ニア『再動』『必中』ピッ
ニア『ぬすむ』ピッ
真美「撃滅のセカンドブリッドォ!」ババッ
真「精神コマンド!? やられたっ!」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/30(木) 00:33:14.31 ID:I4P7jmEM0
・・・
春香「普通のティーン雑誌だね」ペラペラ
真「やめてー!」
千早「特集記事? どれどれ……?」
真「やーめーろーよー!」
『男にウザがれる! うっとおしいスキンシップ系女子の典型5パターン!』
全員「」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/30(木) 00:35:50.77 ID:I4P7jmEM0
真(ああ、見られた……。抜け駆けがばれてしまう)
真(みんなに黙って卑怯なことをしてしまったんだ……嫌われても当然……)
伊織「あの、真」
真「はい……」
伊織「……」
真「ご、ごめんなさい!」
真「どうしてもプロデューサーに嫌われたくなくて……!」
真「皆に黙ってズルしちゃいました!」
真「本当にごめんなさい!」
全員「……いやぁ」
真「?」
響「これを信じちゃう真の将来が心配だぞ……」
亜美「亜美的にもこれは無いかな……。解説も適当だし」
真「えっ」
雑誌「えっ」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/30(木) 00:38:21.10 ID:I4P7jmEM0
貴音「それだけではありませんよ?」
貴音「すきんしっぷとは、はぐとは、愛情表現の一つなのです」
貴音「親愛の念を持ってして触れ合おうとする者を、あの方が拒むはずがございません……」
真「!」
美希「だから、大丈夫! 真クンのしたいように、気持を伝えればいいの!」
真「た、貴音……! 美希……!」
真「ううん! みんな! ありがとう!」
真「ボク、自分に素直になるよ!」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/30(木) 00:42:07.67 ID:I4P7jmEM0
真「プロデューサー!」
P「ん? 幻聴か?」
真「違いますよ! 幻聴じゃありません!」
P「え、うそっ!?」
真「いいですかプロデューサー! 一度しか言いません!」
P「え? あ、うん」
真「プロデューサー!」ギュ
真「 大好きですっ!」
P「ふわぁ……」
おわり
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/30(木) 00:44:37.53 ID:I4P7jmEM0
以上です。
支援保守してくれた人に感謝
短くてすいません
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/30(木) 00:48:55.37 ID:I4P7jmEM0
おまけ
やよい「うっうー! プロデューサーと真さんが仲良しです!」
春香「確かに急に仲良くなったよねぇ……」
春香「美希と貴音が背中を押したからかな?」
美希「美希はハニーの落ち込んだ所を見たくなかっただけなの!」
美希「まさかあんなにベタベタするようになるなんて……」ワナワナ
千早「なにが利いたのかしら? 『さっぱりわからないわ』」
春香「……」
亜美「……亜美にはなんとなく分かるよ」
真美「兄ちゃんはまこちんの冷たい態度にノックダウン寸前だった……」
亜美「そしてそこに急なハグ!それも熱烈な!」
真美「言うなれば砂漠の中のオアシス! 兄ちゃん思わず陥落!」
やよい「? どういうこと?」
亜美「つまり兄ちゃんはツンデレに弱いってこと!」
全員「!!!!」
おまけもおわり