P「鍋を作る」【菊地真SS】

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/02 18:57:52 ID:0Vvz2al80
P「各自材料を持ってくるように」

…………………………

春香「プロデューサーさん。春雨ですよ、春雨」

P「春香、またいきなりだな」

春香「ほら、私、春香ですから」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/02 18:59:05 ID:0Vvz2al80
P「……………………」

千早「プッ……、春香が春雨……クククッ」

春香「イエーイ!受けました」

P「沸点の低いヤツがいてよかったな」

春香「ついでに春菊も……」

P「もう、ええ」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/02 19:02:42 ID:0Vvz2al80
あずさ「お鍋といったらコレですよね」

P「おおっ!白菜ですか」

あずさ「安かったからふた玉も買っちゃいました」

あずさ「重くって、抱えないと運べ無いんですよ。ちょっと大き過ぎたかしら?」

ムギュ

P「大きい事は良い事です」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/02 19:04:47 ID:0Vvz2al80
P「大きい事は良い事です」

千早「……なんで二回言うんですか」

P「小さいってのも、またイイものデスよ」

千早「クッ」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/02 19:08:33 ID:0Vvz2al80
美希「おにぎり持ってきたの」

P「ぶれないな、お前は。鍋だぞ、鍋」

美希「ブッブーー、ちゃんと他にも持ってきたよ」

P「ほう。なにを?」

美希「きりたんぽでしょ。だまこもちでしょ……」

P「どんだけ米が好きなんだよ」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/02 19:13:20 ID:0Vvz2al80
雪歩「私、お肉持ってきました」

P「うわっ、霜降り和牛5キロ。凄えな」

雪歩「おとうさ……、父が持ってけって。西の方の兄弟が送ってくれたとか言ってました」

P『隙間にヤバイもの入って無いだろうな』

雪歩「あとコレ」

P「……白い粉末の入った袋?」

雪歩「すき焼き用のお砂糖だそうです」

P「……ですよねーー」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/02 19:19:34 ID:0Vvz2al80
真「ボク、お豆腐持ってきました」

P「絹だな。鍋なんだから木綿の方が良くないか?」

真「ええーー!そんな事無いですよ。絹の方のが女の子らしいじゃ無いですか。
こう、プルプルっとして……」

P「……さいで」

真「それにお豆腐の大豆タンパクは筋トレ後に最高なんですよ」

P「乙女か漢娘か、どっちかにしなさい」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/02 19:25:42 ID:0Vvz2al80
響「うちなーから送って来たのが、いろいろあったさー」

P「どれどれ」

響「鍋ならやっぱりコレだぞ」

P「………………」

バタン

P「イヤ、ホラ、コレはヨモギが無いと匂いが取れないだろ」

P「コッチのは戻しに時間がかかるし、今回はこのゴーヤを使おう」

響「そうかー。じゃあ今度作るから、プロデューサー食べにきてな」

P「……ああ、楽しみにしてるよ」

P『……山羊、……海蛇』

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/02 19:32:13 ID:0Vvz2al80
貴音「らぁめんを持って参りました」

P「お前もぶれないね」

美希「チョット!締めは雑炊なの!ラーメンなんて要らないんだよ」

P「おい、美希……」

貴音「……美希」

美希「な、なに?」

貴音「おじやにしたらスープは残りません」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/02 19:40:19 ID:0Vvz2al80
美希「そうだよ。だからラーメンは……」

貴音「星井美希!」

美希「ヒッ!」ビビり

P「お、おい。貴音」

貴音「両方食べれば良い事です」

P、美希「「へ?」」

貴音「らぁめんを賞味したのち、おじやを楽しむ。コレこそがお鍋を十全に味わう、一番の方法ではありませんか?」

美希「…………」コクコク

P『どういう胃袋してんだ……』

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/02 19:47:30 ID:0Vvz2al80
伊織「みんな分かって無いわね」

P「伊織?」

伊織「今の季節、美味しくなるのは魚よ!
水瀬財閥の名にかけて、最高の魚を用意したわ」

P「おおっ!で、モノは?」

伊織「さぁ?」

P「へ?」

伊織「よ、用意させたのよ!新堂、持ってきなさい」

新堂「お嬢様、お持ちしました」

伊織「御苦労だったわ……ヒイッ!?」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/02 19:51:31 ID:0Vvz2al80
P「……新堂さん。コレは」

新堂「ハイ、鍋の東の横綱、鮟鱇でごさいます」

P「この、グロ……、どデカイのを丸ごとって事は……」

新堂「鮮度を考慮致しまして、この場で吊るし切りに……」

P「……恐らく女の子にはショックなので、外でお願いします」

伊織「…………」ガクブル

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/02 19:57:01 ID:0Vvz2al80
亜美「ンフフーー、亜美もいろいろ持ってきたよーー」

P「……どれ」

亜美「ギョウザでしょ。お餅でしょ……」

P「……真、響、取り押さえろ」

真「ハイ」ガッシリ

響「おとなしくするさー」ガッシリ

亜美「ヤーン、マコちん、ひびきん。なにすんのーー」

P「律子、検閲」

律子「ハイ、プロデューサー殿」

………………

律子「ギョウザの中身はクサヤ、辛子等、お餅はイチゴ大福、納豆大福等であります」

P「……亜美隊員は、責任もって消費する様に」

亜美「ヒーーン」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/02 20:04:23 ID:0Vvz2al80
真美「しょうがないなぁ、亜美は。本当に子供で……」

P「真美はこの件に噛んでないと?」

真美「あったりまえだよ。オトナーな真美は、しっぶい秋の幸、キノコのてんこ盛りだよ」

P「……別盛りの、そのカラフルなヤツは?」

真美「にいちゃん用のスペシャルセレクトだよ」

P「おっかなくて食えるか!!」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/02 20:08:46 ID:0Vvz2al80
やよい「うっうーー」

P「どうした、やよい?」

やよい「私だけ、いつものもやしで恥ずかしいです」

P「あのなぁ、頭もひげ根も全てとったモヤシなんて、高級中華でしか食えねえぞ」

やよい「……せめて皆に、美味しく食べてもらいたくって」

P「見習え、双子」

亜美、真美「「ほぉーーい」」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/02 20:12:28 ID:0Vvz2al80
律子「私はコレ」

P「ホウ、出汁とはやるな」

律子「フッフーン、楽して良いとこどりですね」

P「そんな事ないぞ」

律子「エッ?」

P「目立たず裏から皆を纏める、律子らしい選択だよ」

律子「エッ?アノ、その……」

美希「……律子、真っ赤なの」

律子「さ、さんを付けなさいっ!」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/02 20:14:37 ID:0Vvz2al80
春香「で、プロデューサーさんは?」

P「ああ、俺は……」

春香「タレと薬味ですか。なんか律子さんと方向性が似てますね」

P「まあ、同じプロデューサーだし……」

春香「ふぅーん」ジト目

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/02 20:17:51 ID:0Vvz2al80
P「で、結局なに鍋になる?」

律子「メインが牛肉と鮟鱇ですから……」

伊織「私は鮟鱇、食べないわよ」

やよい「好き嫌いはダメだよ、伊織ちゃん」

伊織「だって、あんなの……」

律子「まあまあ。でも確かにお肉も牛肉だし、魚と合わせるのもナンですよね」

P「んじゃ、すき焼きと鮟鱇鍋に分けるか。鍋有ったかな?」

千早「…………」ビクン

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/02 20:20:29 ID:1bhqwuEz0
もやしなんて鍋に入れてどうするんだよ

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/02 20:24:19 ID:0Vvz2al80
春香「アレ?そう言えば千早ちゃんは何持ってきたのかな」

千早「アッ、イヤ、私は……」

亜美「コリだなぁ」パッ

千早「アッ!亜美。返しな……」

真美「まーまー、千早おねぃちゃん。……へっ?」

P「……粘土?」

千早「…………鍋を作るって言うから」

P「………………」

千早「………………」

P「……ドンマイ」

千早「クッ」

おしまい

さあ、皆もアイドル達に、鍋を食わそう

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