1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 16:10:29.58 ID:bJN+ysvC0
―事務所―
ガチャ
真「ふぁぁ…」
P「お、真。おはよう」
真「おはようございます…プロデューサー…」
P「大して朝早くもない時間なのに眠そうだな…」
P「まぁいい、今日の予定が少し変わったからボードで確認しておいてくれ」
真「変更?何かあったんですか?」
P「先方に日程のズレが出たみたいでな。明日と今日の午前を入れ替えた」
真「なるほど」
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 16:14:24.64 ID:bJN+ysvC0
真「………確かに」
真「今日は一日雪歩と一緒のスケジュールか…」
真「一日ずっとなんて珍しいなー…いつ振りだろ?」
雪歩「真ちゃん?おはよう」
真「あ、おはよう雪歩。ちょっとコレ見てよ」
雪歩「コレって…ホワイトボードがどうかしたの?」
真「今日の予定が変わったんだってさ、ほら」
雪歩「………本当だぁ」
雪歩「一日中真ちゃんと一緒なんて久しぶりだね!」
真「うん、楽しみだね!」
P(今日に限っては俺が付き添わないほうが良かった気がするぞ…)
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 16:18:09.91 ID:bJN+ysvC0
P「あのー…」
雪歩「どうしました?プロデューサー」
P「一応俺は今日2人の担当としてついて行くから…な?」
雪歩「…」
真「…」
P「…」
雪歩「は、はい!よろしくお願いしますぅ!」
P(何だ今の間…)
真「じゃ、じゃあ早速現場に向かいましょう!ね!」
P「そ、そうだな!じゃあ俺はタクシーの手配をしてくるからな!」
P(へこたれるな俺気合入れろ俺!頑張れ俺!)
真(プロデューサーから闘志がみなぎっているのはなんでだろう…)
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 16:22:55.43 ID:bJN+ysvC0
―タクシー―
ブロロロロロロ…
P「…」
雪歩&真「―――?――、――!」
P「…」
雪歩&真「――♪――?――♪」
雪歩&真「wwwww」
P(まぁこうなる事は薄々気付いていたが…)
P「タクシーで助手席乗るのって…不恰好だな…」
運転手「ん?何か言ったかい?兄ちゃん」
P「次の信号右折でお願いします」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 16:27:08.84 ID:bJN+ysvC0
雪歩「萩原雪歩と!」
真「菊地真の!」
雪歩&真「ゆきまこRadio!!」
P「今日一発目の仕事はラジオか」
P「隔週ではあるが割と人気らしい」
雪歩「今週も始まりましたぁ~」
真「リスナーのみんな!まっこまっこりーん!」
雪歩「真ちゃん、ラジオでそんなに身振り手振りしても伝わらないよ?」
P「こういうユルい所が受けてるんだろうな、きっと」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 16:31:13.73 ID:bJN+ysvC0
雪歩「まずは普通のお便りからですぅー」
雪歩「ラジオネーム、ぴよ小鳥 さんからです」
真「小鳥…?」
P「真…多分その小鳥さんで間違い無いと思う」
雪歩「えーっと、『オフの日に2人でいる時は何をしているんですか』」
雪歩「『なるべく詳しく教えて下さいピヨ』…だって!」
P「そらみろ」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 16:34:24.14 ID:bJN+ysvC0
真「前までは結構一緒に遊んでたよね」
雪歩「最近はお互いお仕事が忙しくなってきたからかな?」
雪歩「でもお休みが合う日は一緒に過ごしてますぅ」
真「でも何をしているかって言われると…」
雪歩&真「何もしてない?」
真「まぁ…寝たりね?」
雪歩「お茶飲んだりですぅ」
P「本当にユルいなこのラジオ。今度寝る前に聞いてみよう」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 16:38:17.56 ID:bJN+ysvC0
・
・
・
真「それじゃまた来週!」
雪歩「再来週だよ、真ちゃん!」
雪歩&真「またねー!」
ガチャ
真「ふぅー」
P「お疲れさん、二人とも」
雪歩「わたしたちのラジオ、どうでしたか?」
P「あぁ…」
P「α波があふれ出るいいラジオだった」
真(眠くなったんだ…)
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 16:42:35.61 ID:bJN+ysvC0
P「次は雑誌の取材…」
P「午前中はこれで終わりだな」
記者「―――――?」
真「―――!―――、―――!」
記者「――――――?――。」
雪歩「―――、……――ですぅ」
P「聞いたことないがどんな雑誌なんだろう」
P「どれどれ……」
P「スポーツ誌と…日本茶専門誌…か」
P「ずいぶんピンポイントな雑誌があるもんだな」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 16:45:58.01 ID:bJN+ysvC0
雪歩「好きなお茶…ですかぁ…」
雪歩「やっぱり萩茶…ですぅ」
P「雪歩は普通にこなしているようだ」
P「自分がイメージキャラクターのお茶を挙げるのもさすがだな」
真「好きなスポーツですか?」
真「最近やり始めたのは…」
真「ペタンクですかね!」
P「なんでそんなマイナースポーツを!」
P「もはやスポーツなのか分からんくらいの運動量だぞあれは…」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 16:51:21.53 ID:bJN+ysvC0
真「終わったー!」
雪歩「記者さん…男の人でしたぁ…」
P「お疲れ、ほら、水分補給」
雪歩「萩茶っ…ありがとうございますぅ!」
P「真も、これ」
真「ありがとうございますプロデューサー!」
真「……っぷはぁ!どうでした?ボクのインタビュー!」
P「あぁ」
P「真、事務所に戻ったら取材の練習だ」
真「えぇっ!?」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 16:58:23.21 ID:bJN+ysvC0
P「午後の仕事は主にテレビだ」
真「何の番組なんですか?」
P「深夜帯だが、ペアで答えるクイズ番組だ」
P「いわゆるアイドル枠だな」
雪歩「わたしはクイズ…ちょっと苦手ですぅ…」
P「求められてるのは正解だけじゃないからな」
P「分からなくても良い印象を与えられるような解答をしてくれ」
真「例えば?」
P「それは自分で考えろ」
真「投げやりすぎません?」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 17:05:25.69 ID:bJN+ysvC0
司会者「それでは今週のパネラーの紹介でーす」
・
・
・
司会者「そして今話題のアイドル、真くんと雪歩ちゃんでーす」
真「菊地真です!」
雪歩「萩原雪歩ですぅ…」
司会者「はーいよろしくぅ!」
司会者「それじゃ意気込みなんかひとつどうぞー!」
真「頑張ります!まっこまっこりーん!」
P「真は事務所が押し出している方向性を理解しているのだろうか」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 17:12:51.79 ID:bJN+ysvC0
司会者「第一問!」
司会者「フランス発祥のスポーツで…」
真(スポーツ問題だ!)
P(いきなりスポーツとはツイてるな)
司会者「サークル中に人が立ち、金属球を『ビュット』と呼ばれる目標に向けて投げ…」
司会者「どれだけ近づけられるかを競う競技は何?」
P(出たよ真が大好きなスポーツ!超ラッキーじゃないか!)
P(デジャブだよ金輪際こんなチャンスないぞ真!)
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 17:18:41.27 ID:bJN+ysvC0
雪歩(真ちゃん…スポーツだけど…分かる?)
真「うーん……」
P(おい!?大好きなんだろ!?)
真「あ、分かったかも!」
司会者「それじゃあ解答オープン!」
雪歩&真『セパタクロー』
P(なんでだよ!ペタンクやってるって取材で言ってたよな!?)
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 17:23:45.29 ID:bJN+ysvC0
司会者「第二問!」
司会者「『四里の道は長かった。』で始まる…」
P(文学問題か…雪歩…いけるか?)
雪歩(これ…田舎教師?)
司会者「田山花袋の小説のタイトルは『何』教師?」
雪歩(やっぱり!)
P(雪歩が閃いた顔をしている、当確だな)
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 17:28:04.08 ID:bJN+ysvC0
雪歩「真ちゃん!これ…」
真「雪歩も分かった?」
雪歩「真ちゃん…まさか分かったの?」
真「実はこれ読んだことあるんだよね!」
P(真が書いてる…分かるのか?大丈夫なのか?)
司会者「それじゃあオープン!」
雪歩&真『電波教師』
雪歩「まっ、真ちゃん!?」
P(案の定いらぬ世話を!しかもそれは漫画じゃないか!)
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 17:34:18.54 ID:bJN+ysvC0
司会者「これにて全問終了です!」
司会者「それじゃあ結果発表!」
・
・
・
P「色々と言いたい事はあるんだが…」
P「とりあえずお疲れさん」
真「結構自信あったんですけど…」
雪歩「正答率9%…穴掘って埋まってますぅ…」
P「いや埋まらなくていい」
P「多分俺が収録前に」
P『求められてるのは正解だけじゃないからな』
P「とか言ったのが失敗だったな、なぁ真?」
真(全部本気で当てに行ったんだけどなぁ…)
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 17:41:21.45 ID:bJN+ysvC0
P「で、次はネット配信のスポーツ番組だ」
P「週代わりでアイドルが何らかのスポーツをするらしい」
真「スポーツなら任せてくださいよ!」
雪歩「わたし…運動はダメダメですぅ…」
P「大丈夫だ、今回はそれ程ハードな種目じゃない」
真「ハードじゃないって何の種目なんですか?」
P「ペタンクだ」
真「………え?」
P「ペタンクだ」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 17:45:49.73 ID:bJN+ysvC0
>>28
大好き
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 17:48:58.45 ID:bJN+ysvC0
真「またペタンクですか?」
P「俺の知らない所でペタンクはブームなのかもしれん」
雪歩「あの、ペタンクって何ですか?」
P「そういえば雪歩は知らなかったか」
真「雪歩、ペタンクというのは…」
・
・
・
雪歩「が、頑張りますぅ…」
P「まぁ、真がいるから大丈夫だとは思うけどな…」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 17:58:05.93 ID:bJN+ysvC0
―スタジオ―
P「これで今日最後だ、張り切っていけよ!」
真「頑張ろうね!雪歩!」
雪歩「そうだね真ちゃん…」
真「何か心配事?」
雪歩「だ、大丈夫だよ真ちゃん…たぶん」
スタッフ「本番3分前でーす」
実況「今週のアイドルは765プロからこの2人!」
真「菊地真と!」
雪歩「萩原雪歩ですぅ!」
実況「それでは競技スタートです」
P(本番前の雪歩の表情が気になるな…)
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 18:06:14.60 ID:bJN+ysvC0
実況「今回は一般公募の挑戦者と対戦して頂きます」
実況「ルールは2対2のダブルス、ビュットは7m地点に予め設置してあります」
実況「鉄球を1人3球ずつ投げ、ビュットに一番近かったチームの勝利とします」
実況「特別ルールとして3本先取制で行います」
実況「それでは先攻765プロチーム、投擲を!」
真「じゃあボクから行くよ!」
シュッ
『1m20cm!!』
P(真…言うほど上手くないな)
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 18:11:34.68 ID:bJN+ysvC0
・
・
・
真「次、雪歩の番だよ」
雪歩「う、うん…」
雪歩「すぅ……はぁ……」
雪歩「行きます!」
グググググ……
真「雪歩?」
雪歩「はぁ……はぁ……」
雪歩「ごめんね真ちゃん…」
雪歩「わたし…これ持てない」
P(華奢すぎる!華奢過ぎるぞ雪歩!)
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 18:17:04.59 ID:bJN+ysvC0
雪歩「どうしよう真ちゃん!」
真「ボクはもう投げたしなぁ…」
真「ん?プロデューサーがカンペを…」
P『両手で持って転がせ』
雪歩「やってみますぅ…」
コロコロコロ……コツン
『2m30cm!!』
真「うわー!ボクの鉄球が遠くに!」
雪歩「ごめんね真ちゃん!」
P(真は犠牲になったのだ…)
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 18:23:22.95 ID:bJN+ysvC0
実況「1本目、挑戦者の勝利!」
真「次頑張ろう!」
・
・
・
実況「2本目、765プロ!」
雪歩「あと1本ですぅ…」
実況「3本目、765プロ最終投擲!」
真「……よし!」
真「うおりゃぁぁぁぁ!」
P(上手投げだと!?)
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 18:27:45.61 ID:bJN+ysvC0
シュゥゥゥゥゥゥ
P(いやダメだ!ビュットから僅かに右にズレてる!)
雪歩「万事休す…ですぅ」
真「曲がれええええ!!」
シュルシュルシュル…
実況「おぉーっとぅ!?ボールに変化が!」
ザクッ
『10cm!!』
実況「刺さった!わずか10cm地点に鉄球が刺さりました!」
実況「765プロ、逆転勝利です!」
真「やりましたよ!プロデューサー!」
P(鉄球にカーブとか人間の所業じゃないぞ真…)
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 18:29:43.38 ID:bJN+ysvC0
10~15分くらい間空きますすいません
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 18:55:38.34 ID:bJN+ysvC0
保守ありがとうございます
再開します
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 19:00:37.56 ID:bJN+ysvC0
実況「今週は見事アイドルの勝利でした!」
実況「じゃあ真くん!どうだった?」
真「最後に上手く曲がって良かったです!」
真「スライダーは得意なんです、ボク!」
P(今年のドラフトが楽しみだな)
実況「雪歩ちゃんもナイスアシストだったね!」
雪歩「わたしなんて全然ひんそーでちんちくりんで…」
実況「ということで今週は765プロのお二人でした!」
実況「次回は876プロから挑戦者が!?」
実況「お楽しみにー!」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 19:04:50.37 ID:bJN+ysvC0
―タクシー―
ブロロロロロロ…
真「Zzz……」
雪歩「…すぅ……すぅ…」
P(今日は2人とも良く頑張ったな…)
P(朝はどうなるかと思ったが…)
P「お疲れ様、雪歩。真。」
運転手「ん?何か言ったかい?兄ちゃん」
P「次の信号左折でお願いします」
雪歩「…………」
雪歩(プロデューサーもお疲れ様です…)
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 19:08:34.27 ID:bJN+ysvC0
―事務所―
P「ただいま戻りましたー」
小鳥「お帰りなさいプロデューサーさん」
小鳥「真ちゃんと雪歩ちゃんも」
P「それが…」
雪歩「……すぅ……」
真「Zzz……」
小鳥「あらあら」
小鳥「両手に花ですね、プロデューサーさん?」
P「いや、それは違っ…」
雪歩&真「Zzz……」
P「違くないか…うん」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 19:13:17.90 ID:bJN+ysvC0
P「それじゃこのお花達を送ってきます」
小鳥「私も今日は帰りますね」
小鳥「カギは開けたままでいいですよね?」
P「戻ってきますからね」
小鳥「ですよね」
小鳥「それではプロデューサーさん、また明日」
P「お気を付けて」
バタン
P「俺も送りに行くか」
バタン
??「ふぁぁ……あふぅ」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 19:17:29.71 ID:bJN+ysvC0
美希「ゆきまこRadioを聞いてたらいつの間にか寝ちゃったの…」
美希「あれはちょっとした電波テロだと思うな…」
美希「あ……もう9時なの」
美希「11時間寝たって事かな?」
美希「ますます雪歩と真クンの罪は重くなったの!」
スタスタ
美希「………」
美希「明日はデコちゃんと一日中同じスケジュール…」
美希「疲れそうだからもう帰って寝ちゃうの」
ガチャ バタン
おわり
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/23(日) 19:19:32.73 ID:bJN+ysvC0
終了ですありがとうございました
ゆきまことペタンクが好きなだけだったんだすまない