1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 12:50:25.38 ID:Uuc+vglt0
P「ああそうだ」
P「未来の技術を逆輸入して生み出されたアイドルの究極形」
P「その記念すべき3人目が響、お前だ」
P「そして俺はプロデューサーだ、よろしくな!」
響「そうなのかワン!」ピョコ
あずさ「わん?」
美希「ぴょこ?」
響「わん?」
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 12:51:45.27 ID:Uuc+vglt0
P「え…?」
ピョコ
P「これは…」
美希「犬の耳なの」
あずさ「尻尾まで生えてるわ~」
響「うわぁ!?なんだこれ!?」
美希「響かわいいの~」ナデナデ
響「く~ん…じゃないわん!」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 12:55:05.47 ID:Uuc+vglt0
前々 P「完成形編隊アイドル12人?」
前 美樹「完成形編隊アイドル?」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 12:57:50.33 ID:Uuc+vglt0
P「これは…いったいどういうことだ…」
響「プロデューサー、自分なんでこんな風になったんだわん!?」
P「うーむ…」
美希「ミキはこのままでもいいって思うな」ナデナデ
響「うう、流石に困るぞ…」ウルウル
P(あら、かわいい…)
P「さすがにこの格好であらかじめ生み出した、響の家族の元に送り出すわけにもいかんしな…」
P「響、お前の家には連絡しておくからしばらくこの家にいてくれ」
響「わかったわん、プロデューサー…」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 13:01:10.82 ID:Uuc+vglt0
P(次のアイドルを作る作業と並行して、響を正常な状態に戻す方法を探すか…)
響「プロデューサー…」
P「ん~?どうした響?」
響「自分、普通な体になれるかわん?」
P「ああ、大丈夫だ。俺が絶対に治してやるからな」
響「ほんとうかわん?」
P「そう心配するな、任せとけ」
響「そうか~、わかったわん!」バッ
P「おーとっとと、だから少しだけ辛抱な~」ワシャワシャ
響「わん!」フリフリ
美希(むぅ、いいな~)
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 13:05:24.38 ID:Uuc+vglt0
あずさ「みんなー、夕御飯ができましたよ~」
美希「はいなの~」
P「もうすぐしたら行きまーす」
響「わん!」タッタッタッ
P「ん?響、先に行ってていいぞ?」
響「プロデューサーも一緒にいくんだわん!」グイグイ
P「わかった、わかったよ」
響「ご飯たのしみだぞ~」スリスリ
P「あずささんの作る飯は美味いぞ~」
P(それにしても、ずいぶん懐いてるな。これは美希の時みたいに、苦労しなくて済みそうだ)
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 13:09:01.77 ID:Uuc+vglt0
美希「いただきますなのー」
P「いただきます」
響「いただきまーす!」フリフリ
あずさ「はーい召し上がれ~」
響「んあむ…」パク
響「…!…美味しいわん!」
あずさ「ふふふ、ありがとう響ちゃん」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 13:13:58.23 ID:Uuc+vglt0
美希「あ、ハニー唇に海苔ついてるの、かわいい」
P「ん、そうか、ええっと」
響「自分が取ってあげるぞ」
P「いいのか?すまんな」
響「ペロ、ペロッ…取れたわん」
P「え……」
美希「んな!?」
あずさ「あらあら~」
響「わん?」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 13:17:11.56 ID:Uuc+vglt0
美希「響何してるのーー!」
響「ひっ…」ビク
P「ま、まぁまぁ美希、なぁ響」
響「じ、自分何か悪いことしたかわん…?」ウルウル
P「うーんと、今の響は感覚が麻痺してるからちょっとわからないだろうが…」
P「今後は、えーっと今みたいなことは控えるようにな」
響「うーん、よくわからないけどわかったわん」
美希「ミキもまだちゅーしたことないのに…」ボソボソ
あずさ「うふふふ…」ゴゴゴゴ
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 13:22:23.06 ID:Uuc+vglt0
P「さて、俺は作業に戻るとするか」
美希「ミキは明日日直で早いからもう寝るの、あふぅ」
あずさ「おやすみなさい美希ちゃん」
響「自分、プロデューサーのお手伝いしたいわん」フリフリ
P「お手伝い、かぁ。響にできることは正直無いんだよな…」
響「ガーン、駄目かわん?」シナ
P「あー、じゃあ響とおしゃべりでもしながら作業することにするか」
P「一人で黙々と作業するのもあれだしな」
響「おっけー、まかせるわん!」スリスリ
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 13:26:16.33 ID:Uuc+vglt0
響「ねぇプロデューサー」
P「うん?」カタカタ
響「自分、あとどれくらいでもとにもどるわん?」
P「正直なところわからん。原因を今つきとめているところなんだ、ごめんな響」カタカタ
響「ううん、いいわん」スリスリ
P「おいおい響、今それされると作業ができん」
響「あ、ごめんなさいわん…」
P「響、腕にしがみつくの好きだな」
響「プロデューサーの腕にくっついてると落ち着くわん」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 13:29:51.37 ID:Uuc+vglt0
P「さーて、今日はここらへんで終わるか…」
P「響…はソファで寝ちゃったか。部屋に運んでやろう」オイショット
美希「…ハニー?」
P「美希か、まだ起きてたのか?」
美希「おトイレなの、ってなんで響がハニーにお姫様だっこされてるの!?」
P「しーっ!響がソファで寝ちゃったから部屋に運ぶとこなんだ」
美希「そ、そうなんだ」
P「ああ、じゃ、おやすみな」
美希「うん…」
美希「むぅ…」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 13:34:31.34 ID:Uuc+vglt0
美希「行ってきますなのー」
あずさ「行ってらっしゃい、美希ちゃん」
P「おう、いってらー」
響「美希、どこに行ったわん?」
P「学校だ。響も体なおしたら行かせてやるからな」
響「楽しみにしてるわん!」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 13:40:00.14 ID:Uuc+vglt0
P「しかし……響はかわいいなぁ~……」カタカタ
P「このまま犬響のままで……」カタカタ
響「自分がどうかしたわん?」フリフリ
P「あ、いやなんでもないぞ。何か用か?」
響「プロデューサー、自分と遊んで欲しいぞ!」
P「遊ぶ?そうだなぁ、気晴らしにいっちょ遊ぶか。家の庭結構広いし」
響「やったわん!」スリスリ
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 13:45:43.30 ID:Uuc+vglt0
P「よーし響、俺がこのボールを投げるから取って来るんだぞ!」
響「わん!」
P「そーれっ!」
響「わん!」ビュンッ
P「速っ!?」
P(響の身体能力はかなり高めに設定されてる上に)
P(犬の瞬発力も加わってるからか)
響「プロデューサー!取ったぞー!」
P「おーし、戻ってこーい」
響「わーん!」ダダダダッ
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 13:49:29.29 ID:Uuc+vglt0
ダダダダダッ
P「ははは、って響止まれ、止ま、おふっ!?」バタッ
響「プロデューサー、もう1回、もう1回!」フリフリ
P「わ、わかったから、次はちゃっと止まってくれ…」ワシャワシャ
響「えへへー、わかったわん!」フリフリ
あずさ「あら、プロデューサーさんに響ちゃん、何してるんですか?」
P「ああ、あずささん響と遊んでるんですよ」ワシャワシャ
あずさ「あら、楽しそうですね~。私も混ぜてもらっていいですか?」
P「もちろんですよ。な、響」
響「わん!」フリフリ
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 13:52:44.07 ID:Uuc+vglt0
—–夜—–
P・美希・響「ごちそうさまでした」
あずさ「は~い」
P「さて、俺は部屋で作業に」
響「プロデューサー、今日も一緒に行っていいかわん?」
P「ああ、いいぞ」
美希「今日はミキも行くの」
P「ん?美希はもう眠いんじゃないのか?」
美希「今日は全然眠くないの、だからハニーと一緒に行くの」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 13:55:59.75 ID:Uuc+vglt0
美希「大好きハニ~♪いちごみたいに~♪」
P「美希、そう後ろから抱きつかれてると作業ができん」
美希「えー、じゃあ美希何すればいいの?」
P「ソファに座って響とおしゃべりでもしててくれ」
響「美希、おしゃべりするわん」
美希「はーいなの」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 14:01:25.78 ID:Uuc+vglt0
響「ねぇ美希」
美希「なぁに?」
響「美希はなんでプロデューサーのこと、ハニーって呼ぶんだ?」
美希「それはね、ハニーは特別だからなの」
響「特別?」
美希「うん。ハニーはミキの王子さまみたいなカンジかな」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 14:01:44.42 ID:Uuc+vglt0
響「そうなのかわん。じゃあ自分もプロデューサーのことハニーって」
美希「それはダメなの!ゼッタイだめー!」
響「えー、なんで?」
美希「ハニーはミキだけのハニーだから駄目なの!」
響「むーわかったぞ」
美希「わかったならよろしいなの」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 14:03:22.52 ID:Uuc+vglt0
P「……」カタカタ
響「プロデューサー」
P「ん?」
響「美希、寝ちゃったから自分も部屋に行くわん」
P「ああ、おやすみな」
響「おやすみぃ」
P「美希~、こんなとこで寝てたら体しんどくなるぞ~」
美希「……」
P「……運ぶか…」
美希(やったの!)ピク
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 14:06:33.00 ID:Uuc+vglt0
P「うん?」
美希(し、しまったの)ジッ
P「美希?」
P「起きてるんだろ、美希」
美希「お、起きてないの」
P「起きてるじゃないか。さ、部屋に行って寝るんだ」
美希「ハニーに運んで欲しいって思うな」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 14:07:21.43 ID:Uuc+vglt0
P「ええ…」
美希「昨日は響を運んでたから、今日はミキを運んで欲しいな」
P「しょうがないな、ほれ」
美希「むー、おんぶじゃなくて」
P「わかったよ、おいしょ」
美希「やったのー♪」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 14:10:31.27 ID:Uuc+vglt0
美希(ハニーの顔、すごく近いの)
美希(この距離なら、少し近づくだけで…)
美希「……」ジッ
P「美希、顔が赤いぞ?」
美希「な、なんでもないの!」ブンブン
美希「……」
美希(今日のところはパスなの…)
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 14:11:41.01 ID:Uuc+vglt0
—–翌朝——
ピピピピピ
P「………朝かぁ……」
響「プロデューサー…ハァハァ」
P「え、響か。おはよう」
響「ハァ、ハァ、プロデューサー!」ガバッ
P「わっ!響、どどどうしたんだよ!?」
響「プロデューサー…ハァ、ハァ」
P「おいおい顔が真っ赤だぞ。どうしたっていうんだ」
響「じ、自分、何かヘンなんだ…ハァ、ハァ」ダキ
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 14:15:21.79 ID:Uuc+vglt0
P「おい、おいおいおいおい響!」
あずさ「プロデューサーさーん、朝ですよ……」
P「あ、あずささん!響が!」
響「ハァ、プロデューサ~…」スリスリ
あずさ「はいは~い響ちゃん、いったん離れましょうね~」
響「あ、あずさ」
あずさ「さあ、朝ごはんできてるわよ~。プロデューサーさんもあとから来てくださいね」
P「は、はい」
あずさ「行くわよ、響ちゃん」
響「うぁ~プロデューサ~~…」ズルズル
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 14:20:04.41 ID:Uuc+vglt0
美希「いただきますなの~、って響何かヘンじゃないハニー?」
P「いただきます、そうなんだよ」
響「自分、ヘンになっちゃったわん……」
響「いただきまーす…」カプッ
P「はうっ!?」
美希「んあっ!?」
あずさ「あらあら~」
美希「響ー!なにハニーの耳噛んでるの!」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 14:23:29.83 ID:Uuc+vglt0
響「あ、自分いつのまに…」
美希「むー、早く離れるのー!」グイ
響「あ……」
響「ごめんなさいわん、美希、プロデューサー…」シュン
P「響、今日は部屋で休んだほうがいいんじゃないか?顔赤いし」
響「う~ん…」
あずさ「そうですね、私が看病します」
P「お願いします、あずささん」
響「……」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 14:26:24.51 ID:Uuc+vglt0
——響の部屋—–
響「はぁ……」
響「自分どうしちゃったんだろう……」
響「なんか…プロデューサーの顔見たらぽーっと…」
響「…思い出しただけで熱くなって来たわん…」
ガチャッ
あずさ「響ちゃーん、大丈夫?」
響「あ、あずさ」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 14:29:52.30 ID:Uuc+vglt0
響「別に体調が悪いって感じじゃないわん…」
あずさ「あら、そうなの?」
響「うん、ただプロデューサー見てるとなんかこう、ぽーっとして」
あずさ「え?それって…」
響「あずさぁ、何かわかるかわん?」
あずさ「う~ん、それだけじゃちょっと…プロデューサーさんと相談してみるわね」
響「わかったわん」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 14:32:26.31 ID:Uuc+vglt0
ガチャッ
P「響~?」
響「あ、プロデューサー」スクッ
P「あー寝てろ寝てろ。体に障るぞ」
響「自分大丈夫だぞ…それより、もっと近くに来てほしいわん…」
P「あ、ああそうか。よっこいしょっと」
響「…プロデューサー…」ウルウル
P「ひ、響?また顔が赤くなってきてるぞ?」
響「…プロデューサー…ハァ、ハァ…」
P(響…なんだ、この色気は…)
あずさ「あ、いましたプロデューサーさん」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 14:36:27.15 ID:Uuc+vglt0
P「あ、あずささん」スクッ
響「あっ…」
あずさ「探してたんです。少しお話したいことが」
P「わかりました。響、ゆっくり休んでるんだぞ」
響「…はい…」シナ
P(ああ…しなった耳が実に可愛らしい…)ジ-
あずさ「プロデューサーさん?」
P「あ、はい行きましょう」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 14:38:43.44 ID:Uuc+vglt0
あずさ「プロデューサーさん、響ちゃんの様子…」
P「ええ、明らかにおかしかったですね…」
あずさ「さっき、響ちゃんが言ってたんです…」
あずさ「プロデューサーさんを見るとぽーっとしてくる、って」
P「そうですか…俺に会うことであの状態になるんですね」
P「と、すればこれはおそらく…」
あずさ「はい…」
あずさ「『恋』ですね」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 14:41:51.15 ID:Uuc+vglt0
P「えっ?」
あずさ「えっ?」
P「こ、恋ですか?」
あずさ「違うんですか?」
P「うーん、もしかしたらその可能性もあるかもしれませんが…」
P「俺の予想だとおそらく響きのあれは…」
P「『発情期』じゃないかと思うんです」
あずさ「発情期!?」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 14:45:11.15 ID:Uuc+vglt0
あずさ「…ですか?」
P「はい」
P「今の響には犬の習性がほとんどそのまま付加されている状態ですからね」
P「発情期がきてもおかしくはない」
あずさ「はぁ…私てっきり恋だとばかり思ってました」
あずさ「今思うとおかしいですね」
P「ははは…とにかく、早く響を普通の体に戻さないといけませんね…」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 14:46:30.71 ID:Uuc+vglt0
美希「いただきまーす」
あずさ「はーい」
響「……」
あずさ「響ちゃん?」
響「プロデューサーは?」
あずさ「プロデューサーさん、しばらく忙しくらしくて、後で食事をとるそうよ」
響「そうなのか…いただきます」シュン
あずさ(響ちゃん…)
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 14:56:22.93 ID:Uuc+vglt0
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 15:00:59.79 ID:Uuc+vglt0
P(なぜだ…)
P(なぜ響は犬化した状態で生まれてきた?)
P(入力は完璧だったはず…)
P(もしミスがあったとしても、あれだけ外見的にわかりやすく出るはずはない…)
P「犬………犬?」
P(もしかしたら…)
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 15:04:00.51 ID:Uuc+vglt0
P「やっぱり、そうだ」
P(アイドル達を生み出す前に、練習として動物のデータを組んだことがある)
P(ネズミ、ニワトリ、etc、そして…犬)
P(響のデータを再度見てみたが、犬のそれが丸々ペーストされている部分があった)
P(本来ペーストされるはずのファイルと間違えて開いてしまったわけか…)
P「全然、完璧なんかじゃないだろ…」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 15:11:24.73 ID:Uuc+vglt0
コンコン
あずさ「プロデューサーさん?」
P「ああ、あずささん」
あずさ「響ちゃん、直せそうですか?」
P「ええ、なんとかなりそうですよ」
あずさ「そうですか、良かったです。お夕食、どうします?」
P「ああ、あとでとりにいきますんで、食堂に置いといてください」
あずさ「わかりました。あまり、遅くならないようにしてくださいね?」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 15:12:00.89 ID:Uuc+vglt0
P「ありがとうございます」
あずさ「プロデューサーさん♪」
P「はい?」
チュッ
P「え…」
あずさ「うふふ、頑張ってくださいね」パタン
P「……」ボンッ
P「参ったな……頑張ろうっと」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 15:12:40.62 ID:Uuc+vglt0
P「あー疲れた…」
P「早くベッドに…って…」
響「……」スヤスヤ
美希「……」スゥスゥ
P「なんでこいつらが俺の寝室で…」
響「……」スヤスヤ
美希「ハニー…えへへへ…」
P「はぁ…今日は、別の部屋で寝るか…」
P「もう少しだけ待っててくれな…」ナデナデ
響「……プロデュー…サー……」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 15:15:31.01 ID:Uuc+vglt0
—-早朝—-
響「…うーん……朝だぞ…」
響「…ここで寝てれば、プロデューサー来ると思ってたけど来なかったわん…」
響「なぜか美希が来てるし…」
響「プロデューサーどこで寝たんだろ」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 15:19:22.86 ID:Uuc+vglt0
響「…おはようわーん…今日は休日だからあずさも起きてきてないわん」
響「お腹空いたわん……あっ!」
響(プロデューサー、食堂のソファ寝てたのか!)キラーン
響「プロデューサー!」ガバッ
P「ぐおっ!」
響「プロデューサープロデューサープロデューサープロデューサー!」スリスリスリスリ
P「あうあうあうあう」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 15:21:52.65 ID:Uuc+vglt0
響「おはようプロデューサー!」フリフリ
P「ひ、響、おはよう…」グテ
響「昨日は全然会えなくて寂しかったわーん!」スリスリ
P「わ、わかったから、少し離れてくれ、苦しい」
響「ご、ごめんさープロデューサー…」
P「はぁ、朝から元気だな響は」ワシャワシャ
響「く~ん」トローン
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 15:27:43.79 ID:Uuc+vglt0
響「それにしてもプロデューサーはやっぱり」
響「いい匂いがするわん…」クンクン
P「匂い?」
響「それに、とってもかっこいいわん…」ジー
P「そ、そうでもないと思うが」
響「……ハァ、ハァ…」
P(しまった、寝ぼけて忘れていた!)
響「…ハァ…もう我慢できないわん…」
響「プロデューサー!」クワッ
P「キャーー!」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 15:31:09.92 ID:Uuc+vglt0
キャ–
あずさ「プロデューサーさんの声?」ガバッ
あずさ「何かあったのかしら?」ガチャッ
P「助けてくれー!」ドタドタ
あずさ「きゃっ!?」
響「プロデューサー!」タッタッタッ
あずさ「響ちゃん…?まさかまた?」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 15:34:37.00 ID:Uuc+vglt0
ウワーン プロデューサープロデューサー!
P「とりあえず、部屋に閉じ込めることには成功した」ハァハァ
あずさ「大変でしたね」ハァハァ
美希「あふぅ、ミキすっごく疲れたの」ハァ
P「もうこうなったら、響とは徹底的に会わないようにするしかないか…」
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 15:35:58.49 ID:Uuc+vglt0
P「というわけで…」
P「俺はしばらく別の場所に籠ることにする」
あずさ「そうですか…」
美希「だったらミキも一緒に行くの!」
P「いや、美希は響の面倒を見ておいてくれ。あずささん一人だと大変だからな」
美希「むー、ハニーの頼みなら仕方ないってカンジなの」
P「ああ、頼んだ」
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 15:40:40.61 ID:Uuc+vglt0
響「プロデューサー、どこかに行っちゃったわん…?」
あずさ「少しの間の辛抱だからね、響ちゃん」
美希「そうそう、ハニーきっとすぐ戻ってくるの」
響「…自分のせいだわん…」グス
響「自分、どうしてあんなことしちゃうんだろう…」
あずさ「響ちゃん…」
あずさ「プロデューサーさん、響ちゃんは悪くない、悪いのは全部自分だって言ってたわ」
あずさ「もう少ししたら、普通にプロデューサーさんと会えるんだから、ね?」
響「…うん…」コク
美希「よしよーし」ナデナデ
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 15:44:01.83 ID:Uuc+vglt0
P「よし、早速はじめるか」
P「悪いな、響…」
P「5日、いや3日で終わらせて帰るからな!」
P「うおおおおおお!」
響「…!」ピク
美希「響?」
響「ううん、なんでもないわん」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 15:48:30.21 ID:Uuc+vglt0
響「……」パクパク
美希「……」モグモグ
あずさ(プロデューサーさんがいないだけで、こんなにも静かになるなんて…)
あずさ(2人ともとっても寂しいのね…)
あずさ「響ちゃん、プロデューサーさんが帰ってきたら、美希ちゃんと一緒に学校に行くことになるわよ」
響「ん?ああ、そうだね、楽しみだわん」
美希「ミキと一緒のクラスになれるといいね」
響「うん」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 15:48:51.72 ID:Uuc+vglt0
響「……」スヤスヤ
美希「……」スゥスゥ
あずさ「あら、今日も2人でプロデューサーの寝室に寝てるわ」
あずさ「ふふ、仲の良い姉妹みたいね…」
あずさ「プロデューサーさん、早く帰ってきてくださいね…」
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 15:54:47.14 ID:Uuc+vglt0
P「で、できたぞ!」
P「これで、これで響を!」
P「これで家に戻れる…その前に…」
P「少し…休むか……」バタン
P「…………」ZZZ
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 15:55:38.45 ID:Uuc+vglt0
響「ん?…この匂い…」クンクン
響「もしかして!」タッタッタッ
P「ただいま帰っt」ガチャッ
響「プロデューサー!」
P「お、おお響ただいま」
響「おかえり!」フリフリ
美希「ハニーやっと帰ったんだね!おかえりなの!」
あずさ「プロデューサーさん、おかえりなさい」
P「ただいまです」
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 15:58:41.14 ID:Uuc+vglt0
響「プロデューサー!プロデューサー!わんわん!」ピョンピョン
P「おーよーしよしよし」ワシャワシャ
美希「あは☆久しぶりにご主人が家に帰って嬉しい犬みたいなの」
あずさ「うふふ、そのまんまね」
P「さて響、久しぶりの再会を喜びたいところだが」
P「早速お前の体をなおす作業に入りたい」
P「またあの状態になったらやりずらくなるしな」
響「わ、わかったわん」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 16:00:15.14 ID:Uuc+vglt0
響「あの、プロデューサー…ごめんなさい」
響「自分のせいで…」
P「響は悪くないよ、悪いのは俺だ」
P「それに元に戻すタイミングを早めることができて逆に良かったよ」
響「…わん…」
P「ははは…じゃ、早速はじめよう。響、俺の部屋に来てくれるか?」
響「わかったわん」
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 16:02:33.49 ID:Uuc+vglt0
P「響、これを腕につけてくれるか?」
響「うん」チャキ
P「よし。じゃあこっちをこの装置につないで…」
響「それって…」
P「ああ、響や美希、あずささんが生まれた所だ」
P「響、そこのベッドに横になってくれるか?」
響「うん」
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 16:08:39.06 ID:Uuc+vglt0
響「……」スゥスゥ
ワンワン!
響「…うん…?」
犬「ワンワン!」
P「はっはっは、よしよし」ワシャワシャ
美希「ハニーにだけすっごいなついてるカンジなの」
あずさ「うふふ、そうね~」
響「プロデューサー…?」
P「おお響起きたか!無事成功したぞ!」
響「ホントか!?」ガバッ
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 16:16:08.19 ID:Uuc+vglt0
響「……」サワサワ
響「ホントだ!耳と尻尾がなくなってるぞ!」
P「ああ、響の体から犬としての要素のみ抽出してな」
P「せっかくだからそのままコイツを残そうと思って」
犬「ワン!」
響「そうなんだ…」
響「……ぁぁあ!」カァァ
P「え、どうした響?また顔赤くなってるぞ?」
響「ウギャーー!」ドタドタドタ
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 16:18:25.82 ID:Uuc+vglt0
>>79
ありがとう
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 16:21:36.99 ID:Uuc+vglt0
P「響が部屋に閉じこもってしまった…」
P「おーい響ー、どうしたー?」
響(じ、自分、プロデューサーになんて恥ずかしいことしちゃったんだ!)
響(抱きついたり、プロデューサーのくちくちくちくちびるに…)
響「うぎゃーーー!」ゴロゴロゴロゴロ
P「響!?大丈夫か!?」
響「だ、大丈夫さー!もう少ししたら出ていくからー!」
P「そ、そうかー?待ってるからなー」
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 16:25:36.63 ID:Uuc+vglt0
P「まったくどうしたんだろうな、響のやつ」
あずさ「まさかまだ完全には治っていないとか?」
P「いやぁ、そんなはずは無いと思うんですけど…」
美希「ハニーがいない間、あれだけ会いたそうにしてたのになんかヘンなの」
あずさ「そうよね~」
P「うーむ…」
犬「クーン…」
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 16:29:18.31 ID:Uuc+vglt0
響「み、みんな~…」
P「おう、やっと出てきたか響」
犬「ワン!」
響「あうう……」カァ
美希「響、また顔真っ赤なの」
響「ぷ、プロデューサー、ごめんなさい!」
P「え?」
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 16:33:44.46 ID:Uuc+vglt0
響「自分、プロデューサーにいっぱい恥ずかしいことしちゃったぞ…」
P「恥ずかしいこと?」
響「抱きついたりとか……とか……」ゴニョゴニョ
P「うん、まぁ、気にするな。響、可愛かったしな」ナデナデ
響「か、かわいいか…えへへ」テレテレ
美希「ハニー、ミキは?」
P「ん?ああ、もちろん美希もかわいいぞ」ナデナデ
あずさ「あの~…」
P「あ、あずささんもかわいいですよ?」ナデナデ
あずさ「ありがとうございます~♪」
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 16:37:46.03 ID:Uuc+vglt0
>>84
thx
87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 16:39:07.44 ID:Uuc+vglt0
P「さ、一段落したし、みんなでコイツの散歩でも行くか」
犬「ワン!」
P「響、コイツに名前つけてくれるか?」
響「名前、自分がつけていいのか?」
P「もとは響と文字通り一心同体だった犬だからな」
響「わかったぞー。じゃあ…」
響「『いぬ美』で!」
88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 16:40:38.76 ID:Uuc+vglt0
響「いぬ美はやい~、速いぞ~!」タッタッタッ
いぬ美「ワンワン!」
P「いぬ美か、響らしいな」
あずさ「うふふ、そうですね~」
美希「ミキはいちごババロアが良かったのに」
P「それ、美希が好きなだけだろう」
90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 16:45:01.24 ID:Uuc+vglt0
響「ま、待ていぬ美ー!とまれー!」
いぬ美「ワン!」
P「おっとと」ガシ
いぬ美「ク~ン」スリスリ
P「ははは、いぬ美も俺の腕にしがみつくのが好きなのか」
いぬ美「ワン!」フリフリ
響「……」ガシ
P「おっとこっちもか、なんだか響が2人に増えたみたいだな」
91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 16:45:57.96 ID:Uuc+vglt0
>>89
thx
92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 16:49:48.12 ID:Uuc+vglt0
美希「あーミキもなの!」ガシ
P「グエッ、急におぶさるな!」
あずさ「あらあら~」
P「おい!一旦離れろ、動けん!」
あずさ(私も今度やってみようかしら…)
美希「離さないの~」ギュー
響「……」ギュー
いぬ美「ワン!」
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 16:57:35.14 ID:Uuc+vglt0
P「はぁ…まったく」
P(アイドル3人と1匹でこの状態)
P(この先、体が持つかな…)
美希「ハニ~~」ギュー
響「プロデューサ~」ギュー
いぬ美「ワンワン!」
あずさ「うふふ…」ニコニコ
P「まぁ時間はあるし、休み休み行くか…」オイショット
美希「おー!ハニー頑張ってー!」
響「ごー、だぞ!」
いぬ美「ワン!」
終わんり
94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 17:01:03.64 ID:yC34EouY0
すばらしかった乙
次も期待してるで
95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/04/22(日) 17:03:47.93 ID:Uuc+vglt0
支援ありがとうございましたなの