【我那覇響SS】響「お誕生日おめでとう、が上手に言えないけど」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 07:41:31.40 ID:zlxm4xwf0
真「おはようございます~」

小鳥「あら、真ちゃん、おはよう」

真「おはようございます小鳥さん」

小鳥「今日は事務所で待機?」

真「はい、とりあえずそうですね。
  することはあんまりないんですけど」

小鳥「ふふ、まぁ、ゆっくりしてってちょうだい」

真「はーい」

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 07:57:33.34 ID:zlxm4xwf0
響「まーこーとっ」

真「あれ?響じゃん、おはよう~」

響「おはよー!」

真「響も事務所で待機?」

響「うん、そうだぞ!」

響「何かあるとすぐに連絡が来る事務所でいるのが一番いいからな」

真「やっぱそうだよね!」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 08:06:16.78 ID:zlxm4xwf0
響「あ、えっと……その……」

真「……?」

真「どうしたの響?」

響「えっ!?な、なんでもないぞ!」

真「?」

響「隣、いいか?」

真「うん、座りなよ」

響「……うん」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 08:11:34.95 ID:zlxm4xwf0
真「そういえば響、ダンスレッスン進んでる?」

響「うん、今はダンスレッスンが個人に合わせた進行になってるから
  自分はかなり上達してきてるぞ!」

真「へへーん、実は僕も結構進んでるんだー!」

響「お、本当か!?」

真「うん、ねぇ、今度一緒にダンスのレッスン、行こうよ!」

パシ

響(っっ!! そ、そんな急に手、握らないでよ!)

響「う、うん……!もちろん!」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 08:21:55.11 ID:zlxm4xwf0
真「やーりぃ! 響はかなり踊れるし、僕もかなり勉強になるんだよねー」

響「そ、そんなことないぞ! そんなこと……ないよ」

真(あ、あれ!? 響……)

真「なんだよ、照れちゃってー!」ツンツン

響「うぎゃぁ! や、やめろよー! 
  くすぐったいのは自分ダメなんだぞ! あははは!」

真「うりうり~!!」

小鳥「はい、真ちゃん、お茶」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 08:28:07.65 ID:zlxm4xwf0
真「あ、ありがとうございます」

響「ふ、ふぅ、助かったぞ」

響「…………」モジモジ

真「……?」

真(どうしたんだろう? さっきから様子が少し変だけど)

真「ねぇ、響?」

響「な、なに?」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 08:32:54.30 ID:zlxm4xwf0
真「何かあった?」

響「えっと、べ、別に何もないんだぞ! といえば嘘になる……けど」

響「うんと、でも、特にあるってわけでも……うーん」

真「……?」

響「うぎゃー! なんて言えばわからないぞ……」

真「まったく、しょうがないなぁ、響は」ナデナデ

響「うぅ……」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 08:37:32.38 ID:zlxm4xwf0
真「ま、ゆっくりでいいからさ、僕に話してみてよ」

響「なんか真に撫でられてると、昔兄貴に頭撫でられたの思い出すぞ……」

真「えー! じゃあ響のお兄ちゃんができないようなことをしよう!」

響「えっ!? な、なんだ!? 何するんだ?」

真「うーん、言い出したけどわからない……」

真「と、とりあえずハグ?」

響「ハグならライブ終わった時とかみんなでしてるからな、うん!」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 08:52:07.42 ID:zlxm4xwf0
真「……こ、こう」ギュゥ

響「あぅ……」

響(な、なんか力が抜ける……)

響(で、でも、いやじゃない……)

響(い、いやじゃないし、でも、ドキドキする!)

響(ど、どうしよう、心臓の音聞こえてたら……)

響「もういいだろ!」

真「うん、そうだね……」

響「恥ずかしくてあっついぞ……」パタパタ

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 09:01:52.12 ID:zlxm4xwf0
真「ん? メールだ。誰からだろう?」

真「あ、雪歩だ」

響「なんて?」

真「今、事務所にいる?ってきたよ」

響「そっか……」

真「うん、響といるよっと、送信っ」

真「ふぁあ~」

響「眠いのか?」

真「うん、最近、レッスン結構入れてたから疲れてるのかも」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 09:10:38.31 ID:zlxm4xwf0
真「という訳で、少し響、膝枕してよ」

響「えっ!? うん、別にいいけど」

真「よっと」

真「えへへ」

響「少しだけだぞ!?」

真「またまた~!」

響「まぁ、別にいいんだけどね」

真「……」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 09:15:57.47 ID:zlxm4xwf0
響「な、なんだよ、そんなに見るなよ、恥ずかしいぞ」

真「……」

響「……あれ?真?」

響「……真? 本当に寝たのか?」

響「ねえ、ねえってば」ツンツン

真「……」

響「……参ったぞ、膝枕って結構脚の血止まるから脚しびれるぞ」

響「それにしてもいざ、言おうとなると恥ずかしくて全然言えないし」

響「うーん、何か上手に言える方法は……」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 09:42:00.93 ID:zlxm4xwf0
響「メール? いや、近くにいるんだから直接言えばいいさー」

響「手紙? 一緒に渡すのなら別にいいけど……」

響「よし、とりあえず書いてみよう……と思ったけど」

響「真が膝の上で寝てて書けないぞ……」

響「うぎゃー!こんなことになるなら書いとけば良かったぞ」

響「……」チラッ

真「……」

響「……寝てる」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 09:46:55.70 ID:zlxm4xwf0
響「誰も見てない……ピヨコもどっかいったし」キョロキョロ

響「……見れば見るほど可愛いし、かっこいいぞ」ジィー

響「ところで、真は自分が誕生日だって気がついてるのか?」

響「微妙だったぞ……」

響「忙しさのあまりに知らないかもしれないな……」

響「まぁ、いいや。真が起きたら伝えよう……うん」

響「自分もちょっとこの体勢は辛いけど仮眠とることにするぞ」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 09:50:46.41 ID:zlxm4xwf0
響「……言えるかなぁ?」

響「まぁ、なんくるないさー」

響「うまく言えないや……たくさんお祝いしたいのに」

響「なんでだろう……」

響(真の手、握って寝るくらい、別にいいよね……)

……

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 09:55:24.65 ID:zlxm4xwf0
亜美「たっだいま~! まこちんいる~!?」

伊織「ちょっと亜美、待ちなさいよ!」

律子「こら、アンタ達走らないの!」

あずさ「ふふ、早くお祝いしたくてしょうがないのね」

亜美「あれあれ~?んっふっふ~仲良しさんどすなぁ~」

伊織「何よその喋り方は……」

雪歩「あ、おかえりなさい。しーっ」

亜美「おやおや、起こしては不味い雰囲気ですか」

伊織「ったく、こんなところで二人して寝て、しょうがないわねぇ」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 10:00:35.32 ID:zlxm4xwf0
雪歩「二人共すごくよく寝てるから自然に起きるまでそっとしておこうと思って」

あずさ「本当によく寝てるわね」

亜美「らぶらぶなお二人を今のうちに写メっておいてっと」

亜美「んじゃ起きたらパパンとお祝いしちゃいますか!?」

伊織「にひひっ、それはいいかもしれないわね」

響「ん……うん……?」

真「うーん……ん?」

亜美「うわぁあ!二人共起きちゃうよ!いおりん、あずさお姉ちゃん!
   早くクラッカー持って!!」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 10:05:27.73 ID:zlxm4xwf0
伊織「ほら、律子も小鳥も!」

雪歩「せーのっ」

「「「 お誕生日おめでとう~~~!! 」」」

パン!パパパンッ!

真「ひぃぃっっ!?うわぁっ」ドテ

響「うぎゃーーっっ!!?」

真「いてて」

伊織「ちょっと、もう大丈夫?」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 10:10:23.87 ID:zlxm4xwf0
亜美「びっくりして転げ落ちちゃったよ」

真「……って、誕生日?あ、そっか、僕……」

雪歩「うん、ほら、真ちゃんお誕生日でしょう?」

響「し、心臓に悪いぞ……」

雪歩「はい、プレゼント」

真「うわ~!ありがとう雪歩!」

伊織「はい、特別なんだからね!」

亜美「またまた照れちゃっていおりんってば~」

亜美「亜美からのは、真美の分も入ってるからね!」

真「ありがとう伊織、亜美!」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 10:15:50.20 ID:zlxm4xwf0
律子「はい、いつも頑張ってるからね」

小鳥「実は私からも、はい」

真「ありがとうございます、律子さん、小鳥さん!」

真「えへへ~」

響「あ、えっと、自分も!自分もあるんだぞ!!」

響「ちょっと待っててね!」

伊織「何よ、あんた渡してなかったの?」

真「……そっか……」

響「えっと、こ、これ、プレゼント!」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 10:21:19.89 ID:zlxm4xwf0
響(みんなに便乗する形になったけど……いいよね?)

響(本当は一番に渡すつもりだったけど……)

真「ありがとう、響!」

響「えへへ……なんくるないさー!」

……

律子「さて、一休みは済んだんだし、アンタ達、もうレッスンいくわよ!」

亜美「うぇー!?早いよー!」

律子「だーめ! 時間は刻一刻と過ぎていくのよ!」

律子「仲間の誕生日を祝ってあげるのも大事だけど、
   でも、自分達がやるべきことはまだあるんだから」

伊織「そうね、真、みんなであとでメールするわ」

真「うん、ありがとう!じゃあ頑張ってね」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 10:25:39.92 ID:zlxm4xwf0
響「……」

響(みんなはちゃんとお祝いできるのに……自分……)

真(響?どこいくんだろ?トイレかな?)

……

響「はぁ……なんか納得いかなかったけど
  でも、お祝いはできたし、なんくるないさー……」

響「……」

響「……」

ガバッ

響「うぎゃぁっ!だ、誰!?」

真「へへーん、捕まえた!」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 10:30:37.21 ID:zlxm4xwf0
響「真!? いいのかいなくて?」

真「ん?事務所に?」

響「うん」

真「それなら響だって一緒にいるのが普通じゃん」

響「そ、そっか、ありがとう」

真「ごめんね、響、気がついてあげられなくって」

響「な、何が?」

真「とぼけたって無駄だよ。誕生日、祝おうとしてくれてたんでしょ?」

響「……うん」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 10:35:23.60 ID:zlxm4xwf0
響「自分もごめん、なかなか言い出せなくって」

響「なんか急に恥ずかしくなって……」

真「別にいいのに。ありがとね、響」

響(一番最初にお誕生日おめでとう、って上手に言えなかったけど
  でも、今度こそ……)

響「真っ、」

真「ちょっと待って、はいこれ」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 10:39:26.09 ID:zlxm4xwf0
響「クラッカー?」

真「響だって寝てて、ならしてないじゃん」

響「うん、わかった!」

響「いっくぞー!お誕生日おめでとう、真!」

パンッ

真「ありがとね、響!」

END

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/29(水) 10:41:18.84 ID:zlxm4xwf0
まこちんマジ天使、ハッピーバースデー!
短いですが終わりますね

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