3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/25 23:37:50 ID:77P2kzW40
P
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26 00:22:49 ID:gUt9fi9oP
P「どうして待つ必要なんかある。帰れと言ったのに」
??「確かめるまでは、と思ってさ」
P「……他の人に見つかったらどうするつもりなんだ」
??「その時に考える」
P「……」
??「でも大丈夫。なぜなら俺は……」
>>20
1.未来のお前だから
2.過去のお前だから
3.別世界のお前だから
4.その他
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26 00:23:56 ID:Nn4xyYRj0
1
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26 00:29:59 ID:gUt9fi9oP
未来P「未来から来てるからな。ある程度のことは予想できる。今日ここにはお前以外来ない」
P「……はぁ」
未来P「なんでそう溜息をつくんだよ」
P「……昨日お前に急に会って、俺は未来から来た!なんて言われて、すんなり信じると思うか……?」
未来P「信じてもらわないと困る」
P「未来じゃ自分と全く同じ顔の人間に会うのが当然の世界なのか?」
未来P「だから昨日も説明したじゃないか。こっちは心の準備ができてたんだ、当たり前だ」
P「ならなおさら俺のことを気遣ってくれ……」
未来P「まあ確かめることができれば、それで俺は満足だから」
P「……いい加減教えてくれないか?」
未来P「ん?」
P「未来から来て、わざわざ確かめるってなんなんだ?忘れた記憶の答え合わせ、みたいなもんか?」
未来P「……まだ言えないな」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26 00:34:37 ID:gUt9fi9oP
P「やっぱりか……」
未来P「お前に直接迷惑はかけてないつもりなんだが」
P「俺もできるだけ考えないつもりなんだが、どうしても鏡を見るような気持ちになってな」
P「予言されたように、先々で出現されるのが結構来るんだよ」
未来P「そういうものなのか」
P「だって考えてもみてくれ。顔つきは大して変わってない。でも、この時代のアイドルと話して大丈夫なのか?」
未来P「……長い時間は良くないだろうな」
P「そうだろう?というか俺だって嫌だ。自分がアイドルとしゃべっているのを眺めるなんて」
未来P「わかった、お前の違和感については今後なんとかする」
P「そうしてくれ……俺はトイレに行って仕事を済ませて帰るからさ」
未来P「俺も直に消える、安心してくれ」
P「……はぁ」
バタン
未来P「……ん?この音……まさか、足音?」
未来P「いや、でもこの時間に来客なんて……」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26 00:38:19 ID:gUt9fi9oP
未来P(この時間に来るという事は、忘れ物か……)
未来P(それはともかく、鉢合わせになった場合俺が対応してボロが出るとまずい……)
未来P(それにトイレに行ったこの時代の俺が戻ってきたら、最悪だ)
未来P(隠れるべきか……いや、でも)
未来P(……会ってみたい気もする)
ガチャッ
>>29「……失礼します」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26 00:40:19 ID:kHDjO4Wm0
P
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26 00:42:48 ID:gUt9fi9oP
??「……ん?」
未来P「……は?」
??「……お前は、俺か」
未来P「ちょ、ちょっと待て」
??「どうした?」
未来P「……いや」
??「俺か?俺はさ」
>>35
1.この時代のPだ
2.お前より更に未来のPだ
3.お前とこの時代のP、その間から来たPだ
4.この時代より前に来たPだ
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26 00:44:38 ID:7kCVpSvP0
1
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26 00:49:13 ID:gUt9fi9oP
P「お前より未来から来たお前だ」
未来P「……」
P「なんて、嘘だよ。この時代の俺だ」
未来P「……いや、でも今さっきトイレに」
P「そんなことも忘れたか?一旦外に出てからじゃないとトイレには行けない」
P「俺が下まで降りて、来客の振りをした。ただそれだけ」
未来P「……なんでわざわざ」
P「気にくわなかったんだよな。なんか、全部お見通しみたいな感じが」
P「そんな細かい所まで注意して動くのか、と少し試してみたくなってさ」
P「入ってきたときのお前のその顔で分かったよ。この来客はイレギュラーだったんだろう?」
未来P「……」
P「ちょっとしたおふざけだよ。でも、それすら判断できないなんて、結構丸腰で”ここ”に来たんだな」
P「てっきりかざせばどの時代の俺かわかるような便利な道具でもあるのかと思ってたが。それかスカウターみたいな」
未来P「……」
P「そんなにイレギュラーが怖かったか?」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26 00:53:51 ID:gUt9fi9oP
未来P「……悪かったな」
P「お前なら、俺ならわかると思うけどさ。そういうのが一番嫌いなんだよ俺」
P「アイドルにも言ってもらうけど、何か抱えてたら誰かに相談しろってさ」
P「そんな俺がいつも抱え込んじゃうから人のこと言えないけど、今回に関しては俺が一歩上だったわけだ」
未来P「……交換条件か」
P「そこまでたいした問題じゃないだろ。ただ、そんな状態で何を探すのかしらないけどさ」
P「ここまで俺とコンタクトを取ってるなら、何か協力した方が手っ取り早いんじゃないのか?」
未来P「それは確かに……でも」
P「ここまで来て、無関係はあり得ない」
P「話せないならこれっきり、俺の前に現れないでくれ。迷惑だからな」
未来P「……分かった」
P「よし」
未来P「……俺がここに来た理由。確かめたかったのは……」
>>43
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26 00:56:44 ID:+rxZylvs0
千早の電話レンジ発明の阻止
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26 01:03:49 ID:gUt9fi9oP
未来P「……千早の、電話レンジ発明の阻止なんだ」
P「……は?」
未来P「分かった、順を追って説明していこうか」
未来P「この時代だと……ちょうど歌姫の全盛期か?」
P「まあ、そんなところだな」
未来P「うん。なんだが……どういうことか千早が急に歌を歌うのを辞めると言いだすんだ」
P「え?」
未来P「まあ聞いてくれ。なぜか、と問いただすもなかなか口を開いてくれなくて」
未来P「ようやく聞けた言葉が、弟に会いに行く。弟を助ける」
P「……」
未来P「わかるか?タイムマシンを造ろうとした。そして、気が付いたら完成していたんだ」
未来P「それが千早自身が作り出したのかわからない。でも、千早が使った形跡は残っていた」
未来P「……一応、そのタイムマシンは電話と電子レンジを合体させたもので、名前を電話レンジと……」
P「ちょ、ちょっと待て! ……千早、ってあの千早だよな?」
未来P「そうだ。きっとこの時代の千早からは想像もつかないと思う」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26 01:08:44 ID:gUt9fi9oP
P「なんで、そんな……確かに道理は合ってるが……」
未来P「……そして、千早は置手紙を残して行った」
未来P「『プロデューサー、勝手なことをしてすみません。もし、戻ることができたらその時はまた』」
未来P「それだけを残して。……俺がここに来れたのも、その電話レンジのおかげだ」
P「……信じられない」
未来P「千早のあの才能は、お前もわかるだろう?」
未来P「弟のため……それがきっと、千早を本気にさせた」
未来P「でも、5年以上経った今も千早は帰ってこないんだ……」
未来P「だから、だから俺がタイムマシンの製造を……」
P「……いくつか質問してもいいか」
未来P「あぁ」
P「……千早が帰ってきてない、というのはタイムマシンを作ってからか?」
未来P「そうだな」
P「なら、タイムマシンを作るのはいつだ」
未来P「……そろそろ新曲が出るだろう?曲名はHacking To The Gate」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26 01:13:25 ID:gUt9fi9oP
P「……あぁ、それがどうかしたのか」
未来P「俺たちの調査結果によると、白衣を着た謎の男に接触してから千早の様子がおかしくなったらしい」
P「なっ!?」
未来P「何か知っているのか?」
P「……その曲の提供者も、白衣の男だ」
未来P「……なんだと?」
P「しかし、まだ俄かに信じがたいことだらけで……と、とにかく状況を整理したいんだが」
P「……最後に一つ、聞いてもいいか?」
未来P「……なんだ?」
P「……タイムマシンを製造をもし止めたとしたら、お前はどうやって未来へ帰る?」
P「もし帰れなかったら、俺は……?」
未来P「……>>57」
1.すまない、情報が混濁していた。今までのは嘘だ
2.お前も俺も、存在しなかったことになる
3.どうなるかはわからない
4.実はもう手遅れなんだ
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26 01:14:36 ID:Nn4xyYRj0
4
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26 01:19:41 ID:gUt9fi9oP
未来P「……実はもう手遅れなんだ」
P「……え?」
未来P「考えてもみてくれ。俺はここにいるが、タイムマシンはない」
P「そ、そんなの作れば!」
未来P「……作っている間に年数が経ってしまう。帰ったとしても……いや、その説明は省こうか」
P「パラレルワールド、うんぬんの話か……」
未来P「まあそんなところだ。そもそも、タイムマシンを作らせない、ということはそういうことで」
未来P「俺はタイムマシンを止めるまで、何度でもタイムリープする。しなければならない」
未来P「そして、止めたとき……俺とお前、二人のプロデューサーが存在することになってしまうからな」
P「……まさか」
未来P「スパッと死んでしまうのなら楽かもな。でもそれじゃお前がかわいそうだから」
未来P「どこか遠くで、名前を変えて暮らすことにするよ」
P「いや、でも、それじゃ……お前」
未来P「……お前に託すつもりだ。詳しいことは話してないのに、俺に同情してくれているのか?」
P「……当たり前じゃないか」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26 01:24:41 ID:gUt9fi9oP
P「お前は……お前は本当なら、他のアイドル達のプロデューサーでもあるんだろう?」
P「そりゃ、俺は辞めるつもりなんてない。5年経っても、あの子たちが辞めないなら……」
未来P「……あまり詳しいことは言えないけど、それぞれ頑張ってる」
P「……ならなおさら、その……お前が居た世界では、お前がいなくて……」
P「自分で言うのはなんかあれだが……そんなの、無責任だ……」
未来P「あぁ、無責任だ。でも、それだからって千早だけ見捨てるなんてできなかったんだよな」
P「あ……」
未来P「千早だけ見捨てて。俺以外の俺も同じように苦しむなら、俺だけが苦しめばいい」
未来P「……きっとお前が俺だったら同じことをしてたと思う。って、それはそうだよな?俺なんだから」
P「……」
未来P「……話したら、なんて言われるかと思ってさ。千早が、その男に接触するタイミングを見計らってた」
未来P「お前にくっついてたのは……俺自身狙われてたからな。イレギュラーそのものだし」
P「……そういうことだったのか」
未来P「過去を変えるってことは、それだけ覚悟がいるんだよ」
未来P「そんなこと言わなくたって、俺はそれだけの覚悟をもってアイドルと接してる。そうだろう?」
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26 01:32:55 ID:gUt9fi9oP
P「当たり前だ……」
未来P「……本当に、他のアイドルにはなんて言ったらいいか、想像もつかない」
未来P「正直な所、このまま忘れた方が気が楽なんだろうけど、きっと無理だろうし」
未来P「……だから、卑怯だけど少しでもあの子たちに、この時代のあの子たちに」
未来P「一言でも……謝っておきたかった……」
P「……卑怯だな」
未来P「……仕方ない、なんて言わないさ。俺にとって、あの子たちのプロデュースが出来なくなったのはそれ相応の罰だ」
P「……」
未来P「だからお前に頼むよ。俺が役目を果たせば、今まで通りなんてことない毎日がやってくるんだ」
未来P「……頼む」
P「……>>68」
(最終安価)
1.何か方法があるはずだ
2.あぁ、わかった
3.お前だけで解決しようとするな
4.嫌だ
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26 01:37:01 ID:+cENXLElP
3
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26 01:40:20 ID:gUt9fi9oP
P「……お前だけで解決しようとするな」
未来P「え?」
P「……もう取り返しがつかないんだろう?」
未来P「……」
P「きっと、そうなんだろう。よくわからないけどさ、未来や過去を変えるってきっと」
未来P「……」
P「……俺は、俺はこの立場だから言えるのかもしれないけど」
P「お前の世界の他のみんなに、やっぱり申し訳が立たないと思うんだ」
未来P「……だからそれは」
P「お前がどうしようもできないのはわかってる」
P「……だから、俺も一緒に背負う」
未来P「……何?」
P「千早をそこまで追い詰めたのは、きっと俺だ。だからお前もそこまでして、ここに来たんだろう?」
未来P「……」
P「誰かは止めてくれたかもしれない。でも、お前はそう信じて、自分に言い聞かせてここまで来たんだ」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26 01:43:55 ID:gUt9fi9oP
未来P「……」
P「なら俺だって同じだ。今更タイムマシンを止めたところで、今の平和な現実はもう戻ってこない」
P「……俺のせいなんだろうな」
未来P「そんなことは……」
P「お前だって、うすうす気が付いてるんだろう?」
P「……一番楽な所へ、逃げようとしている」
未来P「違う!さっきはそういったが……卑怯だとは思うが、逃げてるわけじゃ!」
P「そもそも卑怯なのがもう……俺たちにとって、アウトなんだよ」
未来P「……」
P「やり直せるならそうしたい。でも、結局は同じことの繰り返し」
P「……誰か一人を犠牲にして幸せになるくらいなら、全員不幸になれば、幸せ」
P「そう思う俺も、卑怯か?」
未来P「……俺もよくわからない。だから逃げてるのかもしれない」
P「ならもう、それでいい。お前が来たっていうことは、そういうことなんだろう」
P「ドッペルゲンガーに会ったら死ぬって言うし。もう、終わりにしよう」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26 01:50:07 ID:gUt9fi9oP
P「俺が氏ねば、お前が氏ねば。確実に世界は変わる。過去の俺も未来の俺も、存在しない」
P「お前がいた世界に残されたアイドルも、悲しむことはない」
P「千早もそれで救われる。すべてがリセットされるんだから」
未来P「……アイドル達それぞれの出会いから、か」
P「さぁどうだろうな。案外仲良くやってるかもしれない。俺たちとは違うプロデューサーの元で」
未来P「そう合って欲しいのが半分、そう合って欲しくないのが半分」
P「……残念ながら俺もそう思ったところだ。全く、最後まで最低なやつらだ、俺たちは」
未来P「なら、いつまでも生きてるのはナンセンスだ」
P「確かにそうかもな。それじゃあ、行くとしよう」
「俺たちのいない世界で、どうか幸せに」
END