1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/05(月) 19:29:04.30 ID:p7R5Zxhr0
千早「……どうしよう」
春香「どうしたの? 千早ちゃん」
千早「実は……」
春香「ええっ!?」
春香「これからどうするの?」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/05(月) 19:33:42.57 ID:p7R5Zxhr0
千早「しばらくは銭湯で済まそうかと思うの」
春香「……修理にどのくらいかかるの?」
千早「二週間前後だと言っていたわ」
春香「そんなのお金が勿体無いよ!」
千早「仕方が無いわ」
春香「あ、そうだ!」
千早「……?」
春香「私の家のお風呂で良ければ」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/05(月) 19:38:20.97 ID:p7R5Zxhr0
千早「そんなの悪いわ」
春香「いいからいいから!」
千早「え、じゃあ……いいかしら?」
春香「うん!」
真美「んっふっふ~」
亜美「いい事聞いたもんね!」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/05(月) 19:46:53.46 ID:KrkTe+7f0
……
…
カポーン
千早「……」
千早(人の家のお風呂……落ち着かない)
春香「千早ちゃん、ソワソワしてるね」
千早(そして何故一緒に入っているのかしら)
春香「背中洗いっこしよ?」
千早「え、ええ……」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/05(月) 19:52:37.53 ID:KrkTe+7f0
ワシワシ
春香「痒いところはございませんかー?」
千早「ふふっ、なにそれ」
春香「千早ちゃん、肌綺麗だね」
千早「そうかしら?」
春香「うん」
千早「そろそろ変わるわね」
春香「うん、お願い」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/05(月) 20:00:52.83 ID:KrkTe+7f0
ワシワシ
千早「……」
春香「どうしたの?」
千早「春香も、肌綺麗じゃない……」
春香「そんな事ないよ~」
千早「そんな事あるわ」
千早「……はい、終わり」
春香「ありがとう!」
春香「はやく湯船に浸かろう?」
千早「急ぐと転ぶわよ」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/05(月) 20:10:54.64 ID:KrkTe+7f0
春香「直るまでは大変だね」
千早「そうね……でも、これ以上お世話になる訳にはいかないわ」
春香「そんな気を使わなくてもいいのに」
千早「春香の気持ちは本当に嬉しいのだけれど」
千早(……正直、交通費の方が銭湯の料金より高い)
春香「そっか……でもまた来てね」
千早「ええ」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/05(月) 20:21:40.42 ID:KrkTe+7f0
……
…
千早(今日は……銭湯で済まそう)
真美「千早お姉ちゃん!」
千早「どうしたの?」
亜美「シラをきるつもりですな?」
千早「……?」
真美「はるるんとお風呂……」
亜美「はるるんと洗いっこ……」
千早「!?」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/05(月) 20:30:05.37 ID:KrkTe+7f0
真美「おや?」
亜美「どうやらズボシのようですなぁ?」
千早(はめられた……)
真美「知ってるよ」
亜美「お風呂が壊れたんだよね」
千早「ええ……だから」
真美「次は真美と亜美と入る番だよね!」
亜美「ね?」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/05(月) 20:40:58.39 ID:KrkTe+7f0
……
…
亜美「ひゃっほ→!!」
真美「イエ→イ!!」
ザバーーン
千早「わ………っぷ」
真美「どう?」
亜美「ウチのお風呂、広いっしょ?」
千早「そ、そうね」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/05(月) 20:52:24.23 ID:KrkTe+7f0
真美「えいっ!」
ピユッ
千早「わ…」
亜美「ほれほれ!」
ピユッピユッ
千早「もうっ!!」
ドピュッ
亜美「わ!?」
真美「負けないぞ!」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/05(月) 20:58:38.90 ID:KrkTe+7f0
真美「うあうあ~」
亜美「のぼせた……」
千早「遊びすぎたわね」
真美「でも、楽しかったね!」
千早「ええ」
亜美「また来てよね!」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/05(月) 21:11:06.55 ID:KrkTe+7f0
千早「はあ……」
千早(疲れを癒すお風呂で疲れた……本末転倒な気がする)
伊織「ため息なんてついて……どうしたのよ」
千早「実は……」
伊織「あの双子に振り回されたと」
千早「そうなのよ」
伊織「それは大変だったわね」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/05(月) 21:15:30.13 ID:KrkTe+7f0
伊織「私の家のお風呂はどう?」
千早「え?」
伊織「こぢんまりとしているけどリラックスできるわよ」
千早「そんな…悪いわ」
伊織「こういう時は、素直に甘えればいいの」
千早「じゃあ、お願いしようかしら」
伊織「決まりね」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/05(月) 21:22:43.19 ID:KrkTe+7f0
……
…
カポーン
千早「……」
伊織「どうしたの?」
千早「こぢんまり……?」
伊織「ええ」
千早(訳がわからない)
伊織「さあ、入りましょう」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/05(月) 21:32:12.79 ID:KrkTe+7f0
千早(ジャグジー……虹色に光ってる)
伊織「なんだか借りてきた猫みたいね」
千早「ここまで凄いと萎縮してしまうわ……」
伊織「そう……」
伊織「オレンジジュース、飲む?」
千早「一口貰おうかしら」
ゴク
伊織「あ、間接キス」
千早「!?」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/05(月) 21:40:38.41 ID:KrkTe+7f0
千早「けほっ……う」
伊織「にひひっ、案外からかいやすいのね」
千早「もうっ」
伊織「緊張はほぐれた?」
千早「あ……」
伊織「せっかくのお風呂……堪能しなさい」
千早「……ありがとう」
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/05(月) 21:52:18.75 ID:KrkTe+7f0
伊織「んっ……んっ」
伊織「ぷは……やっぱりお風呂上がりはオレンジジュースね」
千早「入っている時も飲んでいたでしょう」
伊織「細かいことを気にしないの」
千早「ふふ、そうね」
伊織「にひひっ」
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/05(月) 21:59:43.73 ID:KrkTe+7f0
千早(今日こそは銭湯に……)
あずさ「あら、千早ちゃん」
千早「あずささん……奇遇ですね」
あずさ「少しお散歩をしてたの」
あずさ「千早ちゃんはどうしたの?」
千早「実は……」
あずさ「それは大変ね」
千早「はい」
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/05(月) 22:07:16.68 ID:KrkTe+7f0
ガシッ
千早「!?」
あずさ「久しぶりに一緒にお風呂に入りましょー」
千早「え?」
ズルズル
あずさ「銭湯に行くよりお金もかからないから、ね?」
千早「あの、あずささん……」
千早「そっちは逆方向です」
あずさ「あらあら?」
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/05(月) 22:16:04.87 ID:KrkTe+7f0
……
…
あずさ「ん~、いい気持ち」
あずさ「こうして一緒にお風呂に入るのも久しぶりね」
千早「そうですね」
千早(あずささん……まだ成長している)
あずさ「千早ちゃん、前よりもずっと綺麗になったわね」
千早「え…」
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/05(月) 22:24:05.14 ID:KrkTe+7f0
あずさ「ズバリ、今恋をしている?」
千早「……秘密です」
あずさ「千早ちゃんの心を射止めた人はどんな人なのかしらね」
千早「あの」
あずさ「きっと素敵な人に違いないわね」
千早「だから」
あずさ「応援してるわ」
千早「……ありがとうございます」
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/05(月) 22:32:56.24 ID:KrkTe+7f0
千早「今日はありがとうございました」
あずさ「ううん、またいつでも来てね」
千早「はい」
あずさ「思い切って行動するのも大切よ?」
千早「……はい」
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/05(月) 22:38:04.79 ID:KrkTe+7f0
千早「……思い切って、か」
雪歩「千早ちゃん?」
千早「何て言えば……」
雪歩「え? なに?」
千早「今日あなたの家に行ってもいいですか?」
雪歩「ええ!?」
雪歩「……うん、いいよ」
千早「なんか違うような……って、え?」