1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 22:35:42 ID:zBygg8Op0
P「どうしたんですか、入って来るなりそんな慌てて」
小鳥「えへへ、実はさっきですねーうふふ」
P「その様子ですと、なにかいいことがあったんですか?」
小鳥「そうなんですよー。実は来る途中の道の角で」
小鳥「イケメンの男性とぶつかったんです!」
P「へぇ」
小鳥「これって運命の出会いって奴じゃないでしょうか!」
P「良かったですね」イラッ
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 22:39:42 ID:zBygg8Op0
小鳥「プロデューサーさん聞いてください聞いてください!」
P「はいはい。今日はどうしたんですか」
小鳥「実はですねー、また会えたんですよ!この間のイケメンさんと!」
P「へぇ」
小鳥「それで、この間ぶつかった時に洋服を汚しちゃって悪いのでって」
P「はぁ」
小鳥「お食事に誘われたんですー!」
P「良かったですね」イライラ
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 22:44:10 ID:zBygg8Op0
小鳥「プロデューサーさぁん、おはようございます!」
P「……」
小鳥「聞いてくださいよー、昨日この間言ってたお食事に行ってきたんですけどー」
P「そうですか」
小鳥「なんかすごく高そうなお店で」
P「そうですか」
小鳥「お食事もとてもおいしくてー!」
P「そうですか」
小鳥「あ、でもそれだけですよ!?さすがに私もいきなりなんてーきゃー!」
P「良かったですね」ムカムカ
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 22:49:33 ID:zBygg8Op0
小鳥「あのぅ、プロデューサーさん……」
P「……どうしたんですか?今日はちょっとテンションが低いような」
小鳥「いえ、あの、お聞きしたいことが」
P「なんですか?仕事の」
小鳥「いえ、そうじゃなくて、あのぉ、男の人って」
小鳥「毎日のようにメールしたら引いちゃいますか!?」
P「人によるんじゃないですか」
小鳥「彼はどんなメールにも嫌な感じせずに返してくれるんですけど」
小鳥「もしかしてうざがられてるんじゃないかって」
P「そんな頻繁にメールしてるんですか」
小鳥「いえ、そんな。でも彼と私って話が合うので盛り上がっちゃって」
P「彼、ですか……良かったですね」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 22:52:14 ID:zBygg8Op0
小鳥「……なんか最近プロデューサーさん元気がないような」
律子「あー、そういえばなんかぼーっとしてること多いですよね」
小鳥「どうしたんでしょう」
律子「知りませんけど、アイドルの前でもあんな態度じゃ困りますね」
小鳥「悩みごとかしら……」
P「……はぁ」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 22:58:09 ID:zBygg8Op0
小鳥「プロデューサーさん?」
P「はい?なんですか……また悩みごとですか?」
P「小鳥さんなら別に」
小鳥「いえ、そうじゃなくて、最近お疲れなんですか?」
P「え」
小鳥「なにか、元気がないようなので」
P「なんでもないですよ」
小鳥「でも……一度おやすみでも」
P「はは、本当になんでもないですから」
P「小鳥さんはそれよりも折角イケメンの彼といい感じなんですから」
P「その彼のことを気遣ったほうがいいんじゃないですか」
小鳥「え……」
P「あ」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 23:07:02 ID:zBygg8Op0
小鳥「……」
P「……」
P「ちょっと営業行ってきます」
小鳥「あ、はい」
P「そのまま直帰しますので、事務所のことはお願いします」
小鳥「は、はい」
P「それじゃあ」
小鳥「プロデューサーさん……ほんとにどうしたのかしら」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 23:13:36 ID:zBygg8Op0
P「おはようございます……」
小鳥「おはようございます。どうしたんですか?いつもより遅いですね」
P「……なんでもありません」
小鳥「それに酷い顔ですよ」
P「昨日飲み過ぎただけです」
小鳥「じゃあ、二日酔いですか?」
小鳥「ダメですよ。いくら辛くても、アイドルの前でそんな顔したら」
小鳥「顔洗ってきたほうがいいですよ」
P「……」
P「そうですね、洗ってきます」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 23:21:22 ID:zBygg8Op0
P「……」チラッ
小鳥「……」
小鳥(なに?さっきから、プロデューサーさん、ちらちら私のことを見ているような……)
小鳥(自意識過剰、かな)
P「……」チラッ
小鳥(あ、また)
小鳥「……」
P「……はぁ」
小鳥「……あの」
P「」ビクッ
P「は、はい?」
小鳥「どうかしましたか?」
P「いえ……な、なんでも」
小鳥「でも」
小鳥(やっぱり、ちらちら見てきてたような)
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 23:26:13 ID:zBygg8Op0
小鳥「……はぁ」メルメル
律子「おや、噂の彼氏さんとメールですか?」
小鳥「え?あ、ち、ちがいますよ」
律子「ほんとですかぁ?」
小鳥「め、メールしてたのはそうですけど、彼氏では」
律子「へぇー。じゃあラブラブメールはしてたわけですね」
小鳥「それもちがいます!」
小鳥「ちょっと、相談してただけですから」
律子「相談?」
小鳥「いえ、その……男性が落ち込んでる時の、接し方とか」
律子「ああ。日に日に酷くなってますものね」
小鳥「ええ……」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 23:29:03 ID:zBygg8Op0
律子「にしても、それをその彼に相談しますか」
小鳥「え、い、いけなかったでしょうか?」
律子「はぁ……」
律子「その彼もかわいそうに」
小鳥「え?え?」
律子「……ん?プロデューサーが元気ないのって……」
小鳥「え?心当たりがあるんですか?」
律子「いえ、ちょっと思い付いただけですし……」
小鳥「お、教えてください」
律子「……」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 23:35:40 ID:zBygg8Op0
律子「そうですねぇ」
律子「はぁ……」
律子「じゃあ」
小鳥「ここがプロデューサーさんのお部屋……」
小鳥「……本当に大丈夫かしら?いきなり押し掛けたら迷惑なんじゃ?」
律子『プロデューサーが休みの日にプロデューサーの家に押し掛けてごはんでも作ってあげれば一発ですよ』
小鳥『え、私がですか!?』
律子『他に誰がいるんです。はぁ……』
小鳥「というか、プロデューサーさん今日はおやすみだったし、もしかしてまだ帰ってないかも……」
小鳥「うん、そうよね。やっぱりかえって」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 23:40:12 ID:zBygg8Op0
プルル……
小鳥「はい?」
律子『そこまで来たんですから、インターホンぐらい押しなさい』
小鳥「え?見てるんですか!?」
律子『いいですか、そんなんじゃ一生独身ですよ!!』
小鳥「そ、そんな……どうして今、そんな」
律子『とにかく行ってください。じゃあ』
ブチッ
小鳥「ええ……」
小鳥「……」ドキドキ
ピンポーン
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 23:44:41 ID:zBygg8Op0
P「はい?」ガチャッ
小鳥「こ、こんにちはー」
P「」
P「え?音無さん?え、なんで」
小鳥「あ、いえ、その……」
小鳥「さ……最近元気がなかったので!」
小鳥「元気のでるごはんを作りに来ました!!」
小鳥(なにこれ、しぬ!?私しぬ!)ドキドキドキドキ
P「」ポカーン
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 23:47:26 ID:zBygg8Op0
P「はぁ……えっと……その……え?ごはん、ですか?」
小鳥「は、はい!!」
小鳥「あ!やっぱり迷惑ですよね?ならもう」
P「え?帰るんですか?ちょ」
小鳥「はい!失礼し」
P「とにかく、上がってください!」
小鳥「え」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 23:52:25 ID:zBygg8Op0
P「すいません、汚いところですが」
小鳥「そんな、きれいじゃないですか!」ドキドキ
P「ははは、そうですかね」
小鳥(プロデューサーさんの部屋!男性の部屋!)
小鳥「えっと、それで」
P「あ、えっと、ごはんでしたよね?」
小鳥「は、はい!」
P「キッチンはここなんですけど、大した材料がないんですが」
小鳥「あ、大丈夫です。買ってきました」
P「え、じゃあ材料費を」
小鳥「い、いえ……とにかきゅ、作りますから!」
小鳥「プロデューサーさんは座っていてください!」
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 23:57:00 ID:zBygg8Op0
小鳥(こ、この状況で料理を!)
P「……」チラッ
小鳥(プロデューサーさんはさっきからちらちら見てくるし!)
小鳥(無理!無理すぎ!手が震える!)
小鳥(だいたい、今まで一応自炊はしてきたけれど!)
小鳥(いきなり男性に振る舞う料理とか!)
小鳥(……落ち着くのよ、小鳥)
小鳥(そういう下心を出しちゃだめ)
小鳥(あわよくばなんて思っちゃだめ)
小鳥(今日はプロデューサーさんに元気を出してもらうために来たんだから)
小鳥(とにかく癒せるような料理を作ることに専念!)
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 00:00:50 ID:cnLje7oW0
小鳥(無心無心……)トントン
P「……それにしても、どうしたんですか、いきなり」
小鳥(……)
P「小鳥さん?」
小鳥「え?あ、はい?なんですか?」
P「いえ。わざわざ料理しに来てくれるなんて、どうしたのかな、と」
小鳥「そ、それは」
P「……そんなに、おかしく見えました?」
小鳥「……」
P「はは、自分では、分からなかったですよ」
小鳥「やっぱり、なんかあったんですか……?」
P「……」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 00:03:54 ID:cnLje7oW0
あかん。デフォルトで小鳥さんにしてまう
P「……音無さんこそどうですか」
小鳥「え、私?」
P「そうえいば最近、この間の彼の話を聞きませんが」
P「順調なんですか?」
小鳥「えっと」
P「だいたい、いいんですか。こんなことして」
P「いくら同僚とはいえ、男の部屋に来て」
P「二人きりですよ。勘違いされても」
小鳥「あ、いえ、その……彼とはそういう関係じゃ」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 00:08:54 ID:cnLje7oW0
P「まだ、でしょ。そういう気があるように言ってたじゃないですか」
小鳥「それは……」
小鳥「い、いいじゃないですか!」
小鳥「夢見てもいいじゃないですか!彼とそういう関係にとも思いましたけど!」
小鳥「最近はなんか、プロデューサーさんが元気ないのが気になって気になって!」
小鳥「そんな相談ばっかりしちゃって!そんな雰囲気にならないんです!」
P「え」
小鳥「ふん、どうせもともと、社交辞令でお食事に誘ってもらったことに」
小鳥「うかれてただけですけど……」
P「いや、結構いい雰囲気に聞こえましたけど」