1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/16(土) 15:01:51.63 ID:q8C0uMhNO
伊織「・・・はぁ!?」
美希「なの♪」
伊織「ちょっとあんた・・・また美希が変な事言い出したわよ」
P「美希ぃ伊織をあんまりいじめるなよ~、あと仕事してるから静かに遊びなさいね」
美希「はいなの!」
伊織「な、役に立たないわね」
美希「デコちゃ~ん♪」
伊織「やめっ///」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/16(土) 15:06:40.02 ID:q8C0uMhNO
美希「デコちゃんのおでこペロペロ」チュパチュパ
伊織「や、やめっ・・・///だいたいっあんたの好きなハニーはあいつでしょ!」
美希「ミキのハニーはハニーのままだよ?デコちゃんのハニーはミキだよ?」
伊織「・・・?」
美希「デコちゃんもしかして頭悪い?」
伊織「あんたのせいで頭痛くなってきたわ・・・」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/16(土) 15:11:42.81 ID:q8C0uMhNO
美希「デコちゃんもミキの事ハニーって呼ぶの!」チュパチュパ
伊織「おでこばっかり舐めないでよっ・・・///」
美希「デコちゃんはわがままなの・・・じゃあ脇を・・・」チュパチュパ
伊織「いっ///」
P「静かに遊びなさーい」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/16(土) 16:50:21.35 ID:znP7mmi70
伊織「……はぁ?」
美希「だーかーらー、デコちゃんはミキのお嫁さんになるの!」
伊織「なにバカなこと言ってるのよ……頭でもぶつけた?」
美希「むぅー、シンケンな話なのにつれないの」
伊織「あのねぇ……だいたいアンタの愛しのハニーさんはどうしたのよ」
美希「ハニーはハニーなの」
伊織「そうじゃなくて、アイツのことが好きなんでしょ?」
美希「うん、大好きだよ?」
伊織「じゃあなんで私がお嫁さんになるのよ。アイツの嫁にでもなればいいじゃない」
美希「ミキ的にはハニーのお嫁さんでデコちゃんの旦那様が理想なの」
伊織「……頭痛くなってきたわ」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/16(土) 16:54:16.41 ID:znP7mmi70
美希「あっ、でもデコちゃんがミキの旦那様になりたいならそれはそれでいいの」
伊織「そういう話してるわけじゃないのよ?」
美希「……?」
伊織「なんで心底不思議そうな顔してるのよ……だいたいデコちゃんデコちゃんて気軽に呼ばないでちょうだい」
美希「えーっ……デコちゃんはデコちゃんだよ?」
伊織「あのね……」
美希「……あっ、わかったの!」
伊織「なにが?」
美希「デコちゃんじゃなくてダーリンって呼べばいいんだね?」
伊織「!?」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/16(土) 16:58:53.84 ID:znP7mmi70
伊織「どこをどう考えたらそんな結論がでるのかしら……?」グリグリ
美希「いたいいたいいたいー! グリグリしないでほしいのー!」
伊織「どこかにリセットボタンでもついてないかしら」グリグリグリ
美希「やめてー! いたいのー!」
伊織「……ったく、冗談もたいがいにしときなさいよ」パッ
美希「うぅ……ミキはいつだってシンケンなの……」
伊織「まだ懲りないの?」
美希「どうせ頭を触るなら優しく撫でてほしいの……」ウルウル
伊織「……」
美希「まだジンジンするしとっても痛かったの……」ウルウル
伊織「……はぁ、はいはい」ポンポン
美希「もっと優しくがいいな?」
伊織「……」グリグリ
美希「いたいのー!」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/16(土) 17:04:33.58 ID:znP7mmi70
伊織「で、いったいぜんたいなんだってそんな結論がでたワケ?」
美希「昨日お昼寝してたら夢にダーリンが出てきたの」
伊織「……?」
美希「どうしたのダーリン?」
伊織「待ちなさい、私のこと言ってるの?」
美希「そうだよ?」
伊織「お願いだからやめて。まだデコちゃんのほうがマシよ……」
美希「あはっ、ダーリンってば照れ屋さんなの」
伊織「そういう問題じゃなくてね……」
美希「そこまでいうならダーリンのことダーリンって呼ぶのはやめるの」
伊織「ぜひそうしてちょうだい」
美希「それでねデコちゃん」
伊織「なんでそうなるのよ!?」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/16(土) 17:10:19.71 ID:znP7mmi70
美希「デコちゃんのほうがいいってデコちゃんがいったの」
伊織「まだマシ、っていったのよ? わかる?」
美希「いけずなの」
伊織「貴音の真似のつもりかしら?」
美希「……デコちゃんさまはいけずです」シナッ
伊織「気持ち悪いからやめてちょうだい」
美希「むぅ、デコちゃんがリクエストしたのにそのいいかたはちょっとひどいって思うな」
伊織「リクエストしたつもりはなかったんだけどね?」
美希「むむむ……」
伊織「だいたいデコちゃんはやめなさいってのに」
美希「じゃあダーリン?」
伊織「なんでその2択なのよ」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/16(土) 17:15:31.88 ID:znP7mmi70
美希「ややっこしいのは苦手なの」
伊織「……あのねぇ」
美希「大丈夫、幸せになるの!」
伊織「アンタの頭の中はいつだって幸せそうね」
美希「うん、デコちゃんと一緒だとハッピーなの!」
伊織「……はぁ」
美希「どうしたの?」
伊織「もういいわよ、デコちゃんで」
美希「わーい! デコちゃんは優しいのー!」ギュッ
伊織「抱きつかないでよ、暑いんだから……」
美希「……♪」
伊織「はぁ……」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/16(土) 17:30:32.76 ID:znP7mmi70
伊織「……で、なんで私がダーリンなわけ?」
美希「え?」ギュゥ
伊織「一応話ぐらいは聞いてあげようって思っただけよ……暑いってば、離れなさい」
美希「むぅ、つれないの……」
伊織「ひっぱたいてはがさないだけ優しいと思いなさい」
美希「はーい……そうそう、夢にデコちゃんが出てきたの!」
伊織「そこまでは聞いたわね」
美希「夢ではミキはスーツを来て会社で働いてるの」
伊織「信じられない夢ね……」
美希「デキル女って感じでキラキラしてたの! ハニーみたいに!」
伊織「それはよかったわね……で?」
美希「えっとね、それでミキはくたくたになっちゃうの」
伊織「なれないことするからよ」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/16(土) 17:37:14.80 ID:znP7mmi70
美希「それでお家に帰ったらデコちゃんが待ってたの」
伊織「……」
美希「『おかえりなさいアナタ、ご飯にする? お風呂にする? それとも……』」
伊織「……」ゴクリ
美希「そこでミキは迷わずおにぎりを頼んだの」
伊織「なんでよ!?」
美希「え? だってデコちゃんはおにぎり握りながら待ってたからきっと『それとも』の先はおにぎりのことだったの」
伊織「あー……そう。それで?」
美希「そしたらデコちゃんは握ってたおにぎりを渡しながら『そういうと思ったわ、にひひっ♪』って笑ったの」
伊織「はいはい」
美希「これはいいお嫁さんになるなって思ったの」
伊織「うんうん」
美希「だからデコちゃんはミキのお嫁さんなの」
伊織「なんでよ……」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/16(土) 17:44:10.33 ID:znP7mmi70
美希「だってデコちゃんはきっといいお嫁さんになれるの!」
伊織「『だって』から先が繋がってないわよ、まったく……」
美希「大丈夫なの。デコちゃんのおにぎりはとってもおいしかったの」
伊織「夢の中での話でしょうが」
美希「それでもとってもおいしかったの」
伊織「……そう」
美希「うん!」
伊織「アンタ……嫌いな具とかあったかしら?」
美希「え? うーんっとね……たぶん無いの!」
伊織「たぶんってなによたぶんって」
美希「おにぎりにキセンはないの!」
伊織「……どこで習ったの?」
美希「貴音が『らぁめんにきせんはありません』っていってたの」
伊織「あぁ、そう……」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/16(土) 17:49:38.97 ID:znP7mmi70
伊織「まぁ、腑に落ちないけど納得してあげるわ」
美希「わーい! デコちゃんがミキのお嫁さんになるのを認めてくれたのー!」
伊織「そうはいってないでしょうが!」
美希「えー、いけずなのー」
伊織「ったくもう……そろそろレッスンじゃないの?」
美希「ミキ的にはデコちゃんとのおしゃべりのほうが大事なの」
伊織「愛しのハニーに嫌われるわよ?」
美希「それはヤなの」
伊織「じゃあさっさといきなさいよ……ほら」
美希「むぅ……じゃあデコちゃん! いってきますなのー!」
伊織「はいはい、じゃあね」
タッタッタッタ ……バタン
伊織「……おにぎり、ねぇ」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/16(土) 18:04:47.05 ID:znP7mmi70
~~~☆次の日なのー!☆~~~
伊織「……」ムスッ
美希「あふぅ……おはよーございますなの」
伊織「……おはよう」
美希「あれ? デコちゃんだけ?」
伊織「律子もアンタの愛しのハニー様も営業で出て小鳥は体調崩して休みですって」
美希「他のみんなは?」
伊織「午前からのメンバーなら営業についてったわよ」
美希「……? じゃあデコちゃんは?」
伊織「私は午後からしか予定はないから別にいいの。アンタこそ遅刻よ」
美希「ミキが遅れたんじゃなくてみんなが早すぎただけだって思うな」
伊織「あのねぇ……」
美希「あはっ、冗談なの! ミキも午後からだから」
伊織「そう、その割には早すぎないかしら?」
美希「んー、なんとなくなの」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/16(土) 18:10:39.52 ID:znP7mmi70
伊織「ふーん……」
美希「なんだかデコちゃんフキゲンっぽいの」
伊織「別にそんなことないわよ」
美希「そう? ……あ、おにぎりがおいてあるの」
伊織「そうね、朝……昼? ごはん代わりに食べたら?」
美希「でも誰かのだったら怒られちゃいそうだし」
伊織「その時は一緒に謝ってあげるわよ」
美希「……? デコちゃんは優しいの」ナデナデ
伊織「ちょっと、頭撫でるのやめてよ」
美希「じゃあおデコをなでるの」ナデナデ
伊織「もーっ! やめなさい!」ペシッ
美希「つれないの」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/16(土) 18:14:29.88 ID:znP7mmi70
美希「うーん、このおにぎり……ちょっとヘンな形してるの」
伊織「……そうね」
美希「たぶんこれを握った人はおにぎりのなんたるかをわかってないの」
伊織「そう」
美希「でも……あむっ」
伊織「でも?」
美希「……」モグモグ
伊織「……ねぇ、でもなによ?」
美希「んっ、とってもおいしいの! きっとこれを作った人はとっても優しい人なの!」
伊織「……ぁ、あぁ。それはよかったわね」
美希「デコちゃんも一個食べる?」
伊織「私はいいわ。ちゃんと食べてきたし」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/16(土) 18:20:00.81 ID:znP7mmi70
美希「そう……でも欲しいっていわれてもあげないつもりだったの!」
伊織「あっそ」
美希「むぅ、つれないの……このおにぎりはミキに食べられるためにあったの!」
伊織「……わかってるじゃない」ボソッ
美希「……? 今なにかいった?」
伊織「なんでもないわよ。さっさと食べちゃえば?」
美希「こんなおいしいおにぎりさっさと食べちゃったらもったいないの」
伊織「……にひひっ」
美希「誰がつくったかわからないのがザンネンで、これっきりだと思うとダンチョーの思いなの」
伊織「使い方間違ってるわよ?」
美希「細かいことは気にしないの」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/16(土) 18:26:24.66 ID:znP7mmi70
美希「あーん、あむっ」
伊織「……なんだかんだで完食したわね」
美希「ごちそうさまでした! うーん……残しておくのも考えたけど手が止まらなかったの」
伊織「そう。無計画よねぇ……」
美希「むっ、デコちゃんもあのおにぎりを食べたら食べきらなきゃ失礼だと思うに決まってるの」
伊織「アンタ専用だから食べさせないって言っといてそれ?」
美希「それはそれ、これはこれなの」
伊織「……はぁ」
美希「あふぅ……お腹いっぱいになったら眠くなってきたの」
伊織「まだ午後まで時間はあるし昼寝でもして待ってたら?」
美希「そうさせてもらうのー……」シナッ
伊織「ちょ、なんで私にもたれかかって……」
美希「よいではないかー、なのぉ……」ギュッ
伊織「……今日のクーラーは若干効きすぎね」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/16(土) 18:32:28.17 ID:znP7mmi70
伊織「……もう寝た?」
美希「んぅ、ハニー……」
伊織「……うん、寝てるみたいね」
伊織「まったく。あんなおにぎりおいしいわけないじゃない」
伊織「我ながらあれはイマイチだと思ったのに……」
美希「えへへー……おいしいのー……」
伊織「はいはい」ポンポン
伊織「バカやってるんじゃないわよホント……」
美希「あぅ……んんっ……」
伊織「はぁ……いい夢でもみなさい」
美希「……だぁりん……ただいま……なのぉ……」
伊織「……バーカ」
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/16(土) 18:38:37.47 ID:znP7mmi70
伊織「……ねぇ、起きなさいよ」ユサユサ
美希「んんっ……ん?」
伊織「そろそろみんな帰ってくるわよ」
美希「あっ……ダーリン……おめざめのキッスー……」
伊織「寝ぼけてんじゃないわよ」ビシッ
美希「あうっ、いたいの」
伊織「ほら、シャキっとしなさいよね」
美希「むぅ……目が覚めてきちゃったの……」
伊織「はい、おはよう」
美希「ひどいの、あんなに優しかったダーリンはどこへいっちゃったの?」
伊織「知らないわよ、ダーリン呼びはやめなさいってば」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/16(土) 18:41:24.97 ID:znP7mmi70
美希「顔洗ってくるの……」
伊織「そうしなさい。まったく」
美希「……あっ、そうだ」
伊織「ん?」
美希「おにぎり、とってもおいしかったよ?」
伊織「ちょっ……寝たフリしてたの!?」
美希「えへへー、また作ってね! 伊織?」
伊織「知らないわよ、バーカ!」
おわり
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/16(土) 18:42:26.86 ID:znP7mmi70
ごめん勢いでやるもんじゃないわ
ゆるい百合が好きです