1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/14(水) 00:49:01.38 ID:4AK3N1t10
ばれんたいんでーのあの日、響からの贈り物。それは「友ちょこ」というもの
しかし、如何せん私は世情に疎く、ただ礼を述べることしか出来ませんでした…
聞けば、ばれんたいんでーの贈り物へのお礼は、三月十四日の「ほわいとでー」なる日に返すのが通説とか
本日はその「ほわいとでー」。良い機会なので、響に贈り物を返すことに致しましょう
ですが、ここで問題が。響からの贈り物は「友ちょこ」。しかし私の想いは……
如何にして行動に移すべきでしょうか。ここは>>5に聞いてみましょう
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/14(水) 00:54:38.25 ID:4AK3N1t10
貴音「あの…あなた様…」
ここはやはり、殿方であるプロデューサーに聞いてみることにしましょう
P「ん?どうした貴音?」
貴音「実は、響から頂いた友ちょこへのお返しを考えているのですが…」
P「友チョコか…。生憎俺には縁が無い話だから、よくわからないな…」
貴音「そう…ですか…」
P「でも、ここはやっぱり響の好きな物をあげてみればいいんじゃないか?」
貴音「はて?響の好きな物…ですか…」
P「例えば、>>11とか」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/14(水) 01:02:50.20 ID:4AK3N1t10
P「例えば、やよいとか」
なんと…その手がありましたか…!
確かに響は、やよいをぺっとのように扱い、いつも餌付けをしていますね
貴音「流石はあなた様ですね。的確な助言、ありがとうございました」
P「ああ、頑張れよ!」
では、やよいを探しに行きましょう
小鳥嬢にお聞きしてみたところ、やよいは>>18にいるようですね
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/14(水) 01:09:55.46 ID:4AK3N1t10
Yo灯台 もと暗し Do you know!?です
噂のFunky girlは、事務所のそふぁーにいました。
しかし…
伊織「やよいはこれから私とスーパーに行くのよ!邪魔しないでちょうだい!」
千早「いいえ、高槻さんは私と一緒にカラオケに行くのよ。そうよね、高槻さん?」
春香「やよいは私と一緒にティータイムするの!ほらやよい、今日はチョコレートケーキだよ~♪」
やよい「うう~……困りましたあ……」
なんと、そこにいたのは『やよいを愛で隊』の構成員ではありませんか!
幸い響はいないようですが…ここはどうすれば…
>>25
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/14(水) 01:17:18.16 ID:4AK3N1t10
貴音「やよい、私と一緒に来るのです」ガシッ
やよい「はわっ!貴音さん!?」
千早「んあーーーーっ!!(怒)」
伊織「ちょっ、ちょっと待ちなさい貴音!!やよいは渡さないわ!!」
春香「いくら貴音さんでも、やよいとのティータイムの邪魔は…うわわわわぁっ!?」
どんがらがっしゃーん
千早も伊織も春香に巻き込まれてしまったようです
今日ばかりは、春香のどんがら病に感謝しましょう
貴音「ここまで来れば、追っ手は現れませんね」
やよい「あ、あのっ!貴音さん!私に何か用ですか?」
貴音「ええ。突然連れて来てしまい申し訳ありませんでした。>>31」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/14(水) 01:26:32.55 ID:4AK3N1t10
貴音「おや?あそこにいるのは響でしょうか?」
ちょうど良いところに響がいました
やよい「あっ!響さんです!響さーん!!」
響「ん?貴音とやよい!こんなところでどうしたの?」
今こそ、本懐を遂げる時!
貴音「響、ばれんたいんのお返しです」ズイッ
やよい「はわっ!わ、私ですかー?」
響「へ?やよいが…お返し?>>35」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/14(水) 01:31:50.54 ID:4AK3N1t10
響「へ?やよいが…お返し?それは嬉しいぞ!ありがとう貴音!」ニパッ
貴音「ふふっ、どういたしまして」
ああ…なんといい笑顔なのでしょう!
そう、私はこの南国の太陽のような笑顔に心を奪われてしまったのです
しかし、この想いを打ち明ける勇気が…今の私にはありません…
やよい「>>40」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/14(水) 01:38:16.46 ID:4AK3N1t10
やよい「うっうー、私どうなっちゃうんでしょうか?」
響「んー…やよいはどうしたい?」スリスリ
響の頬擦り…なんと羨ましい!!幼いやよいに、少し嫉妬を覚えてしまいました…
やよい「うぅ~……」
響「固まっちゃったぞ…。じゃあ>>45しよう!」
…私は…このまま見ているだけなのでしょうか……
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/14(水) 01:46:42.14 ID:4AK3N1t10
響「アイアンクローしよう!」
やよい「はわっ!?や、やめてください!痛いのはイヤですっ!」
響「そりゃーっ!!」
そう言った響の手は、見る見るうちにやよいの顔へと…
貴音「響、やめなさい!!」
やよい「あれ?痛くないです…」
響「自分が本気でやるわけないだろー?
アイアンクローチックにやよいの顔を触って堪能してるだけさー」サワサワ
…やはり私の想い人は心優しき人でした。一度でも疑ってしまった自分が恥ずかしい…
しかし、これでは事が進みません。何か行動を起こさなくては…
>>49
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/14(水) 01:57:28.70 ID:4AK3N1t10
響が欲しい…。やよいが羨ましい…
呪詛のように心の中で呟き続けた私は、自分でも思わぬ行動に出ていました
貴音「……少し、お借りします」
やよい「?べろちょろがどうかしたんですかー?」
私は鞄の中にあった燐寸を取り出し、火を点け───
──おもむろに、べろちょろを燃やしました
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/14(水) 02:02:21.53 ID:4AK3N1t10
やよい「っ!?返してっ!!私のべろちょろっ…!!」
響「やよいっ!?」
やよい「うぅぅ…熱い…熱いよう……」
響「貴音のバカッ!!早く水を持ってきて!!」
そこで私は我に帰りました。私は…なんということを……
無事に消火は完了しましたが、やよいは軽度の火傷を負い、べろちょろは灰になってしまいました
やよい「うっ…ひっく……べろちょろ…ごめんね…。春香さん……ごめんなさいぃ……」
そういえば、べろちょろは春香に作ってもらったものだとか。私はやよいに消えない傷を作ってしまったのですね……
響「…貴音がそんなことをする人だなんて思わなかった。もういい…帰って!!」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/14(水) 02:08:30.47 ID:4AK3N1t10
次の日。出社をしても、やはり事務所の皆は口を利いてくれませんでした
やよいの姿は見えません。響は……ずっと私を睨んでいます
この瞬間。はっきりとわかりました。私の目指す高みへは、もう登れないと
私は高木殿に辞表届を提出し、事務所を去ることに…
一時の嫉妬は人を狂わせる。私は身をもってそれを痛感することとなりました
願わくば、この悪夢から醒めますよう…
BAD END
>>60
指定安価から or 終了
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/14(水) 02:11:41.26 ID:4AK3N1t10
何やら酷い悪夢を見ていたような気がしますが、現在響はやよいに頬擦りをしています
やはり、このような光景は微笑ましいですね…
響「やよい!>>64」
66: >>61 多分そうです 投稿日:2012/03/14(水) 02:20:01.12 ID:4AK3N1t10
響「よしっ!やよいもポニーテールにしてみよう!貴音、手伝ってよ!」
貴音「わかりました。やよい、こちらへ」ポンポン
やよい「はいっ!」
想い人と共に過ごす、心穏やかな時間。やはりいいものですね…
何だかやよいが妹のように思えてきました。私の妹とはかけ離れていますが…
響「よーし!できたーっ!ほらやよい、自分とお揃いだぞ!」
貴音「ふふっ、よく似合っていますよ。はい、鏡をどうぞ」
やよい「うわ~…なんだかいつもよりいい感じかもっ!うっうー!元気モリモリですーっ!!」
何とも愛らしい…響が夢中になる理由がわかる気がします
やよい「えへへ~…ありがとう、お姉ちゃんっ♪」
貴音・響「っ!?」
こ、この破壊力…私はどう返せば…!?
>>69
72: >>71 このスタイルが一番合ってると思うので… 投稿日:2012/03/14(水) 02:29:09.58 ID:4AK3N1t10
やよいの可愛さの前に、耐えられる者などいるのでしょうか?否!(反語)
チュッ
やよい「あぅ……チューされちゃいました~……」カァッ
気付けば私は、やよいの唇を奪っていました
ふぁーすときすだったのですが、やよいならば悔いはありません
響「あーっ!貴音だけずるいぞ!!自分もっ!」
チュッ
やよい「えへへ~…二人のお姉ちゃんからチューされちゃいました…♪」
……なんということでしょう
貴音「あの……響…。つかぬ事をお伺いしますが、それは間接きすというものでは…」
響「>>75」
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/14(水) 02:37:17.35 ID:4AK3N1t10
響「じゃあ…直接もしてみる?」
ドクンッ
突然、私の心臓の鼓動が早くなりました
ただの比喩表現だと思っていたのですが、本当にあるものなのですね…
貴音「響…よろしいのですか?」
響「…貴音なら、いいよ?自分、貴音のこと…その、結構好きだし…」
まさかの…いえ、真意を確かめるまでは……
貴音「好きの意味を、聞いてもよろしいでしょうか?」
響「えっと…ぅぅ…つ、つまり…友チョコってのはウソで、本命だったっていうか……」
やよい「えっと…ひ、響さん!ファイトですっ!」
響「だからっ!!貴音が好きなんだ!!友達じゃなくて…女の子として!」
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/14(水) 02:42:20.90 ID:4AK3N1t10
響「ようするに、その……貴音…?」
気が付けば、私の頬を一筋の涙が伝っていました
恋焦がれた相手と両想いだったとは…
貴音「わっ、わた…私は……!」
やよい「貴音さんもファイトですっ!うっうーって感じで頑張りましょう!」
貴音「…ありがとう、やよい。やはりあなたは、本物の天使なのかもしれませんね」
今こそ、勇気を振り絞って…
貴音「響…。私も、お慕い申しておりました
あなたの笑顔を一目見た時から、ずっと恋焦がれていたのです」
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/14(水) 02:49:56.03 ID:4AK3N1t10
響「ぐすっ…ひっく……た、貴音ぇっ!!」
響が私に抱き付き、私達は情熱的な口付けを交わしました
やよい「あぅ…刺激的です……」カァッ
貴音「んっ…。私が伴侶で、よろしいのですか?」
響「それはこっちのセリフだぞ!自分は貴音が大好きだから、なんくるないさー!!」
貴音「私も、愛しています…」
私達が口付けを続け、一分が経とうとする頃…
やよい「あ、あのっ!そろそろ帰らないとまずいんじゃないかなーっって…
うぅ…わ、私…おじゃまですよね…?」
貴音「そのようなことはありません。さあ、やよいもこちらへ…」
響「おいで、やよい。一緒に帰ろう!」
やよい「>>85」
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/14(水) 03:02:47.02 ID:4AK3N1t10
やよい「うっうー!!」
響「あははは!やよいはかわいいなあ~♪」
貴音「まこと、全面的に同意します」
それは肌寒い三月のお話。私の恋は、ほわいとでーにて成就しました
それは、元気で愛らしい恋のきゅーぴっどのおかげかもしれません
87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/14(水) 03:03:05.16 ID:4AK3N1t10
貴音「私、とても清々しい気分です。今夜はすき焼きにしましょう」
響「貴音がラーメン以外を食べるなんて…明日は春の嵐だぞ!」」
やよい「すき焼き…」じゅるり
貴音「ふふっ…♪やよいのために、霜降り牛を買ってあげましょう」
やよい「」
貴音「…はて?やよい?どうしてのですか?」
響「大変だ貴音!!やよいが気を失ってるぞ!!」
貴音「なんと!?早々に事務所に戻らねば!!」
響「やよい!!死ぬな!やよいーーーっ!!」
いつまでも、騒がしくも愛らしい仲間と共に…
了
それは肌寒い三月のお話。私の恋は、ほわいとでーにて成就しました
それは、元気で愛らしい恋のきゅーぴっどのおかげかもしれません
95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/14(水) 03:11:56.58 ID:4AK3N1t10
【えぴろおぐ】
貴音「突然ですが。私も『やよいを愛で隊』に入隊させていただきます」しじょっ
伊織「アンタね…この前はいきなりやよいを誘拐したくせに!」
貴音「それは困っているやよいを助けたまでです」
千早「確かに、少し怖い目に遭わせてしまったかもしれないわね…」
春香「まあまあ、終わったことだしもういいじゃない!
今日はドーナツだよ!みんなで食べよっ♪」
響「自分もサーターアンダギー作ってきたぞっ!貴音の入隊祝いさー!」
貴音「皆…ありがとうございます…」
伊織「…ま、仕方ないわね。それじゃあ…」
『かんぱーい!!』
やよい「うぅ~…私の周りを囲んで息を荒くしないでくださいーっ!!」
今度こそ終わり
98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/14(水) 03:15:50.91 ID:4AK3N1t10
終わりです。ありがとうございました
確かにべろちょろについては「春香とその母君」って書いた方が良かったですね…
それと、前回はともかく、今回は最初から百合エンドを目指していました
決して偶然ではありません(迫真)
101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/14(水) 03:26:53.07 ID:0AicutYD0
セリフの再現度高いな。奴みたいだな。
とにかく乙!