1: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/30(日) 10:15:03.92 ID:ESlFrYf1o
VIPで書いたやつをせっかくだからこっちでも
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1396142103
2: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/30(日) 10:15:50.67 ID:ESlFrYf1o
真美「お?」
P「貴音ってさ、本人のキャラクター的に異性に対して「大好き」って言わなそうだろ?」
真美「んー…確かにお姫ちんだと」
真美「お慕い申しております…」
真美「とか?」
P「流石真美。声真似は完璧だな」
P「そしてまさにその通りだと思う」
真美「てか、兄ちゃんや」
P「ん?」
真美「お姫ちんのこと…好きなの…?」
P「愛してる」
真美「は?」
P「愛してる」
真美「は?」
3: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/30(日) 10:16:29.97 ID:ESlFrYf1o
真美「兄ちゃん、プロデューサーがアイドルに手を出すのはハットトリックじゃないの?」
P「御法度って言いたいのか?」
真美「てか、なんで真美にそんな話をしたのさ」
P「いやさ」
P「多分、貴音本人は間違っても「大好き」だなんて告白してくれないだろうから…」
P「真美に貴音の声真似で「大好き」だって言ってもらおうかなって…」
真美「は?」
P「というわけで言ってくれないか?」
真美「は?」
P「今ならラーメン奢るぞ」
真美「は?」
4: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/30(日) 10:17:11.59 ID:ESlFrYf1o
真美「兄ちゃんや、確かに真美はおばかちんかもしれないけどさ」
真美「人のことをバカにするのも大概にしてよね?」
P「い、言ってくれないのか…?」
真美「むしろなんで言ってもらえると思ってたのさ」
P「いや、真美は物真似好きだし」
真美「……」
真美「あなた様の…」
真美「あなた様のっ!痴れ者っ!!」
P「!?」
5: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/30(日) 10:17:47.45 ID:ESlFrYf1o
P「きゅ、急にどうした?」
真美「……」
真美「お姫ちんの声で罵られるのってどう?」
P「正直かなり死にたくなったんだが…」
真美「そっか」
P「それで次は「大好き」って言ってほしいんだけど…」
真美「氏ねばいいのに」
P「え?」
真美「氏ねばいいのに」
P「ま、真美…さん…?」
真美「し・ね・ば・い・い・の・に!」
6: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/30(日) 10:18:24.78 ID:ESlFrYf1o
P「……」
P「正直死にたくなった…」
真美「…ごめん」
P「いや…良いんだ…」
P「正直、俺も「真美なら」っていう風に思っていたかもしれない」
P「ごめんな…」
真美「…ううん」
真美「わかってくれたらいいんだよ…」
P「亜美に頼むわ…」
真美「は?」
P「え?」
真美「は?」
7: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/30(日) 10:18:55.50 ID:ESlFrYf1o
真美「あのさ、兄ちゃんや」
P「なんだ?」
真美「なんだじゃねーよ」
真美「確かにね、真美と亜美は違うよ」
真美「双子でも、真美は真美だし亜美は亜美だと思ってる」
P「それはもちろんさ。それぞれにそれぞれの良さがあるって思ってるよ」
真美「そう思ってるならおかしいっしょ」
P「な、なにがだ?」
真美「真美がダメだから亜美って」
真美「明らかにさ、同じに見てるよね?」
P「だ、だって…お前ら声一緒だし…」
真美「は?」
P「いや、だから…」
真美「は?」
8: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/30(日) 10:19:38.72 ID:ESlFrYf1o
真美「違うし。全然ちげーし」
真美「真美の方が若干せくちーな声質だし」
P「いや、わかるよ?」
真美「わかってんの?」
P「すまん。よくわからん」
真美「死んじゃえ」
P「か、軽々しく「氏ね」なんて言葉を言うんじゃない!」
真美「……」
真美「…っ」
真美「う…ひっ、ぐ…」
P「ま、真美…?」
真美「にいぢゃんが…どなったぁっ…!」
真美「まみぃ…わるぐないのにぃっ!!」
真美「うえぇぇぇんっ!!!」
P「うえぇぇぇぇっ!?」
9: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/30(日) 10:20:09.77 ID:ESlFrYf1o
真美「ひっぐ…!ぐしゅっ…!!」
真美「にいぢゃんのばがあぁぁっ…!!!」
P「ま、真美…お、落ち着け…」
真美「……」
真美「う…」
真美「う、うあぁぁぁんっ…!!」
P「う、うぅ…」
P「(ど、どうすれば良いんだ…)」
ガチャ…
貴音「お早う御座います」
P「!!」
10: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/30(日) 10:20:45.36 ID:ESlFrYf1o
P「た、貴音…」
貴音「あなた様」
貴音「…おや?」
真美「びえぇぇぇっ…!!」
貴音「……」
貴音「…あなた様?」
P「あ、いや…これは…」
P「ていうか、貴音…お前に蔑んだ目で見られると本気で死にたくなるから睨まないで…」
貴音「…どうしましたか、真美?」
真美「うぅ…」
真美「お、おひめちん…」
貴音「はい。お姫ちんですよ」
真美「兄ちゃんが…兄ちゃんがね…」
貴音「……」
P「いや…ホント…その冷たい視線は勘弁してくれ…」
11: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/30(日) 10:21:16.20 ID:ESlFrYf1o
真美「すんっ…」
真美「あのね…兄ちゃんがね…」
貴音「はい」
真美「お姫ちんの物真似をしろって…」
貴音「物真似…ですか?」
真美「それで真美がヤダって言ったら…」
真美「怒鳴ったんだよー…」
貴音「……」
貴音「…プロデューサー」
P「やだ貴音さんたら…いつもみたいにあなた様って呼んでくれて良いんですよ…?」
貴音「氏ねばいいのに」
P「ぐほぉっ…!?」
真美「おおぅ…!」
P「た、貴音…?」
貴音「氏ねばいいのに」
12: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/30(日) 10:21:48.74 ID:ESlFrYf1o
真美「いあいあ…本家お姫ちんボイスで聞くと、すんげー迫力…」
P「ぐ、ぐふぅ…」
貴音「何か言い残すことはありますか?」
P「え…?なに…?俺、殺されんの…?」
貴音「…人の領分を超えた行いが招くものは死ではありません」
貴音「滅と知りなさい!!」
P「浄化!?」
真美「ヴァルキュリアーっ!!」
貴音「それで?何か言い残すことは?」
P「う、うぅ…」
P「…わかった。覚悟を決めるよ」
P「ただ…最期に一つだけ良いか…?」
貴音「…聞きましょう」
13: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/30(日) 10:22:17.13 ID:ESlFrYf1o
P「「大好き」って言ってくれないか?」
貴音「……」
貴音「言いたいことはそれだけですか?」
P「あぁ」
貴音「……」
真美「……」
P「……」
P「貴音、愛してる」
貴音「消えてください」
P「ありがとうございますっ!?」
真美「浄化かんりょー!!」
14: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/30(日) 10:23:06.16 ID:ESlFrYf1o
P「―――なぁ、亜美」
亜美「んあ?」
P「貴音の声真似って出来るか?」
亜美「お姫ちん?」
亜美「あ、あー…」
亜美「…あなた様っ♪」
P「おぉ…!」
P「じゃ、じゃあそのまま貴音の声で…」
P「「大好き」って言ってくれないか?」
亜美「は?」
P「え?」
亜美「は?」
真美「真美、なんであんな人のこと好きだったのかな」
貴音「思春期だから…じゃないでしょうか」
15: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/30(日) 10:23:35.03 ID:ESlFrYf1o
真美「あ、ねぇねぇお姫ちん?」
貴音「はい?どうしましたか?」
真美「兄ちゃんとはこれっぽっちも関係ないんだけさ」
真美「お姫ちんの「大好き」って、真美ちょっと聞いてみたいかも」
貴音「……」
貴音「真美」
真美「あ、やっぱダメ?」
貴音「…大好きですよ♪」
真美「…!!」
真美「むっはー!!」
真美「やっべこれ!すっげキュンときたっ!!」
P「だろぉ!?」
真美「氏ねばいいのに」
P「酷い!?」
16: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/30(日) 10:24:06.36 ID:ESlFrYf1o
おわり
やっぱり真美ってかわいいよね
17: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/30(日) 10:56:59.33 ID:Q8QKRmLeo
乙
疾走感がすばらしい