1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/21(月) 20:46:12.49 ID:25DyL65i0
貴音「我ながら面妖な娯楽を思いついたものです」
貴音「ふふ 普段おそらく比較的穏やかな私がとんでもない態度を取る…」
貴音「小鳥嬢がかめらを構えていますが 気にせずに始めましょう」
小鳥「あれっ、バレてた!?」
貴音「気にしない理由ですか…? なぜならこれは…」
小鳥「…い、一応いっておくわ ごくり!」
貴音「ただの余興だからですよ」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/21(月) 20:52:35.72 ID:25DyL65i0
貴音「まずは春香、ですか」
春香「あ、貴音さん!今日は早いですね?おはようございます!」
貴音「…ちっ! 朝からうるさい小娘ですね!」
春香「…はい?」
貴音「どうせ毎週のくっきぃやどーなっつは、人の気を引こうとしているだけ!」
春香「貴音さん…? どうしたんですか?」
貴音「ちっ! 春香はあざとい小娘ですよ!」
春香「貴音さん、舌打ちは「ちっ」ってしゃべるものじゃないです… こうやるんですよ? …チッ」
貴音「…ひっ」
春香「あ、すみません ちょっとやってみたかっただけです… はい、貴音さん 今日は抹茶味のクッキーです」サッ
貴音「…いただきます… ではなくて!」
貴音「あれが本物の…舌打ち…!」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/21(月) 20:57:58.14 ID:25DyL65i0
貴音「春香は無理です そもそも私が普段通りであると認識しているようでした… さすがはめいんひろいん」
貴音「いいでしょう ならば次は…おや 千早、ですか」
千早「四条さん おはようございます 最近いつもその席にいますね」
貴音「…ここは私の縄張りです 近寄るのではありません」
千早「はぁ、そうですか…すみません」
貴音(千早、驚いています!この調子…!)
貴音「まったく 歌がうまいだけで調子に乗るなど愚の骨頂!千早など、歌がただただうまいだけの歌バカでしょうに!」
千早「ありがとう… 私には歌しかありませんから そんな言い方でもうれしいです」
貴音「効果がない…? 面妖な…」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/21(月) 21:04:07.55 ID:25DyL65i0
千早「四条さん今日はやけに喋りますね 何かいいことでもあったんですか?」
貴音「らぁ! ちょっとこんびにで…らぁめん買ってきなさい!」ガゴン
千早「え… どうしたんですか、四条さん そんなに興奮して…」
貴音「びびって声も出ませんか!」
千早「何言ってるんですか 喋ってるじゃないですか…」
貴音「禁じ手ですが やむを得ませんね この、あぶそりゅーとうぉーる!」
千早「………」
貴音「ふふ びびって声も…」
千早「…言っていいことと、いけないことってあると思います absolute wall 直訳で絶壁、ですよね」イラ
貴音「はっ! す、すみません千早 言いすぎました」
千早「知っていますか? 絶壁って本当はcriffっていうんです クリフハンガーとかあるじゃないですか」スーッ
貴音「く、くるのではありません千早! 私は不良ですよ!」
千早「結構」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/21(月) 21:10:01.34 ID:25DyL65i0
貴音「ち…千早に耳元でしゃうとされました… 耳がキンキンしますね…」
貴音「おや…いいところに やよい、ですか」
やよい「貴音さぁん!こんにちはぁ」
貴音「どうしたお嬢ちゃん! 貧乏な子供が来るところじゃありませんよ!」
やよい「え…? なんか古いドラマみたいですぁ! 貴音さんさすがに演技力がありますねぇ!」キラキラ
貴音「うっ…まばゆい…しかし負けませんよ 焼きそばぱんを買ってきなさい!おつりはやりますよ!」 っミ 1000円
やよい「何個ですか?」
貴音「えっ… か、買えるだけに決まっているでしょう、この、ばかやろう!」
やよい「はい…すみません いってきますぅ!」スタタタタ
貴音「…や、やりすぎでしょうか…」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/21(月) 21:13:13.66 ID:25DyL65i0
やよい「行ってきましたぁ! 焼きそばがこぼれそうに多いのを選びましたよぉ!」
貴音「ご、ご苦労様です」
やよい「おつり、86円も残りましたぁ 本当にもらっていいんですかぁ!?」パァ
貴音「……すみません…」
やよい「えっ…?」
貴音「すみませんやよい!こんな可愛いやよいに私はなんということを…! ほら、おつりだけと言わず焼きそばぱんもいただきなさい!」サッ
やよい「え、でも 悪いです…」
貴音「いいのです! ほら、すべて食べなさい! 無理なら持ち帰り、家族に与えてよいのですよ!」
やよい「あ…ありがとうございます…貴音さんっ!」
貴音「いえいえ…」ニコニコ
貴音「…はっ! 私としたことが全然不良ではありません!」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/21(月) 21:19:05.26 ID:25DyL65i0
貴音「今度は生かしますよ 今までの記憶をすべて、この一撃にかけます」
響「お、貴音ー 最近その席すきだね 美希がよく寝てるからよだれ注意だぞ」
貴音「…よりによって響、ですか」
響「え?どしたの?」
貴音「この一人ぼっち沖縄娘やろう! ”孤独”な響ごときが”孤高”な私に近寄るなど愚か者の極、直ちにこの場から失せなさい! さもないとしばきますよ!」
響「……」ジワッ
貴音「あっ」
響「う、うわぁぁぁぁん! 貴音が、たかねがおかしいぞぉ…!」
貴音「本気で泣いて…響、うそです、泣き止んで……」
響「貴音も結局自分のこと1人ボッチだと思ってたんだぁぁぁっ! もうやだぁ!」
貴音「あうあう… 響、冗談ですから…」
響「うっ、ぐすっ 貴音なんか…知らないぞ! もう知らないからなっ!」ダッ
貴音「あっ… ひ、響!」
小鳥「今のはやりすぎよ、貴音ちゃん…」ジーッ
貴音「…びでおを自重してから言ってほしいものです」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/21(月) 21:23:27.11 ID:25DyL65i0
貴音「響、待ちなさい!」
響「やだ!もうくるなよ!」
貴音「ひびき!」ガシッ
響「は、離してよ 1人ボッチの自分なんかと話すことなんてないはずだぞ」
貴音「1人ぼっちだから放っておけないのではありませんか… 先ほどの発言は冗談です 落ち着いて…」ナデナデ
響「……ほんと…?」
貴音「ええ すみません 今とある余興を愉しんでいるのです… 私が響を嫌うわけがないではありませんか」
響「……そ、そっか 信じていいんだよね…」
貴音「私が響を嫌うようなことを言った時は…そうですね 地球に月が衝突するときでしょう」
響「はは… び、微妙にあり得そうな例えで怖いぞ… 貴音」
貴音「笑顔が一番です 本当にすみませんでした」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/21(月) 21:27:30.41 ID:25DyL65i0
貴音「やりすぎてしまいました…こう、相手をキズつけない不良にならねば」
貴音「これはいいところに…! 伊織、ですか」
伊織「貴音じゃない どうしたのよ、息切らせて…」
貴音「ふっ… 軽い運動をしただけのこと… だぜ」
伊織「…え… …だぜ…?」
貴音「そうだぜ 今日は竜宮小町の仕事はないのですか …だぜ」
伊織「え、ええ 今日はあずさが竜宮小町とは別の仕事があるから」
貴音「そうで…だぜ 伊織は予定がなくて寂しそうですだぜ」
伊織「ねえ さっきからなにそれ…罰ゲームかなにか…?」
貴音「不良だぜ…」
貴音(完璧です)
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/21(月) 21:30:39.58 ID:25DyL65i0
貴音「伊織、寂しいなら私が話し相手になってあげますぜ」
伊織「なんか時代劇の下っ端みたいになってるわよ…? やめたら?」
貴音「そんなわけないです…ぜ…だぜ」
伊織「………はぁ」
貴音「ふっ びびって声も出ないみたいだぜ」
伊織「…もういいわ、ブレないのが貴音だし やってなさい…」トコトコ
貴音「勝利ですね… さすが不良です」ドヤ
小鳥(明らかにスルーされてる… けどドヤ顔な貴音ちゃん)ジーッ
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/21(月) 21:35:04.52 ID:25DyL65i0
貴音「初勝利に心が躍ります、次も決めねば! 今宵は満月確定ですね(?) 」
貴音「おや 真美と亜美、ですか」
真美「お姫ちん!おはよ→!」
亜美「今日もお姫ちんだね→!」
貴音「真美、亜美 ふっ よく来た…」
真美「え なんか口調変じゃない…?」
亜美「お姫ちん…?どったの?」
貴音「どうもしておらぬ… さ、突っ立っておらず肩を揉め」
真美「なんか本物のお姫ちんみたい!ちょっとわがままな!」
亜美「わがままお姫ちんのお→せのままに→!」
貴音(ふふ 舎弟…舎妹?に肩を揉ませる 完璧です)
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/21(月) 21:37:53.62 ID:25DyL65i0
貴音「ふむ… どうした、もっと強く揉まぬか!」
真美「へい合点! どうですか→ お姫さま→」モミモミ
亜美「お姫ちんじゃないね 本物の貴音姫だ→」ギュー
貴音「…はぅ 効きました 肩もみがうまいですね2人とも」
真美「元のお姫ちんだ→」
亜美「戻ったね→」
貴音「はっ…! で、でかした 褒めて遣わす!」
小鳥(もう不良関係ないんだけど… 面白いからいっか)
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/21(月) 21:43:05.29 ID:25DyL65i0
貴音「ふむ…肩こりが和らぎました 我ながら不良です…」ドヤ
貴音「おや… 真、ですか」
真「あっ貴音 聞いたよ この前、まこまこしいって言葉作ったんだって…?」
貴音「…あれかよ! つい浮かんで使っただけかよ!」
真「うーんまぁ別にいやじゃないんだけどさ… どんな意味なのかなって」
貴音「一見美男子な真は本当はピュアな心を持っている乙女で可愛い という意味かよ!」
真「うっ…/// な、ならいいや… ただ頻繁に使うのは恥ずかしいからやめて」
貴音(ふふ、真もタジタジです!)
貴音「参ったのかよ」
真「それ、どこかの夏’sのマネ…? まさか貴音がやるわけないよね…」
貴音「はっ 考えてみればそうです…」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/21(月) 21:48:40.24 ID:25DyL65i0
貴音「我ながらマネはいけませんね 特に売れているもののマネなど、浅はかすぎました」
真「うーん どうしたの? なんか変だよ貴音」
貴音「いいえ、これはただの余興なのです 気にしないでください」
真「そ、そっか… 最近よくやってるみたいだけど 貴音って別に暇じゃないよね…?」
貴音「実は帰宅後は暇なのです なのでぎりぎりまで事務所に残り余興を愉しんでいます」
真「そうなんだ なんか楽しそうだし、今度僕も巻き込んでね」キラ
貴音「ええ 是非とも 可愛らしさと格好の良さを含む魅力 ある意味真は完璧なのやもしれません」
貴音「…完全に主となる余興を忘れていました」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/21(月) 21:57:48.92 ID:25DyL65i0
貴音「雪歩、ですか」
雪歩「あっ四条さん…呼びました?」
貴音「おいィ? 呼んでいませんよ」
雪歩「そ、そうですか」ビクッ
貴音「おいィ? そこは空いていますよ 自由に座りなさい」
雪歩「あっはい… 四条さんもどうですかぁ? この時期でもお茶は美味しいですー」
貴音「おいィ? ぜひいただきましょう」
貴音(ふふ 気が強いほうではない雪歩を脅すような話始め 究極です)
小鳥(もう何がしたいのかわからないわ、貴音ちゃん 撮るけど)ジーッ
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/21(月) 22:01:13.92 ID:25DyL65i0
貴音「おいィ? 最近仕事はどうですか 雪歩」
雪歩「ぼちぼち、です… 前よりはダメダメな自分を少しは直せたかなって…」
貴音「おいィ? 雪歩はがんばっていますよ そのままいけば、もっと高みを目指せるでしょう」
雪歩「四条さん… ありがとうございますっ」
貴音「おいィ? 自分のぺーすで頑張ればよいのですよ…」
雪歩「そういってくれる人、あんまりいないから…うれしいかな…」ウルッ
貴音(ふふ、泣かせました 勝ち星も増えつつあります)
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/21(月) 22:04:35.55 ID:25DyL65i0
貴音「あずさ、ですか」
あずさ「ただいまぁ… やっぱり2件連続でモデルのお仕事は疲れるわねぇー」クタッ
貴音「…ふっ 歳では?」
あずさ「……」
貴音「…ふっ 固まりました」
あずさ「た、貴音ちゃん それね すっごーく気にしてるの」ニコッ
貴音「…ふ、ふっ 階段を上るときの「よっこいしょ」」
あずさ「…貴音ちゃん? 運命の人も見つからないし、こう見えて結構いろいろ溜まってるんだから」ニコッ
貴音「…参りました」
あずさ「あらー」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/21(月) 22:07:21.50 ID:25DyL65i0
貴音「と、いうわけで 不良な私を目指しています」
あずさ「さ、さっきのは全然不良には思えなかったわー…? ただのあんまりしゃべらない人みたいな…」
貴音「なんと!」ガーン
あずさ「本物の不良はこう、長いスカートでマスクをつけてね バットとか持ってるのよ 「おらぁ」とか言えばそれらしいわね」
貴音「なるほど! 参考になりますね、ありがとう あずさ」
あずさ「いえいえー」
小鳥(何年前の不良の話…? って簡単に姿が浮かぶあたしもあたしだけど…)
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/21(月) 22:12:18.23 ID:25DyL65i0
貴音「おらぁ」(マスクと長いスカート着用)
貴音「完璧です …いいところに律子嬢、ですか」
律子「うわっ!た、貴音 何やってるの…?」
貴音「おらぁ おらぁ」
律子「なにオラオラ言ってるの… ふざけてないで着替えなさい、午後から撮影でしょ?」
貴音「おらぁ」
律子「そんな私でもアニメとかでしか見たことないようなレベルの不良、今時いないから…」
貴音「おらぁ えっ」
律子「しかも、オラオラ言われるだけで怖い?」
貴音「ある意味、恐怖に値すると思いますが」
律子「それはそうだけど」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/21(月) 22:16:24.51 ID:25DyL65i0
律子「それすごく古いからやめなさい… 何がしたいのかわからないけど、みんなそれを見て何なのか分からないわよ」
貴音「…あずさに一杯食わされたのですか… 今度罰としてらぁめんを一杯食わされましょう」
律子「いい? 本当の不良っていうのはね 誰も見てないようなところで気弱な子からお金を奪ったり」
貴音「なんと!」
律子「授業とか仕事に出ないでどっかで遊んで、妨害とかしたり」
貴音「…面妖な…!」
律子「親御さんに、それはもう大きな迷惑かけるようなことしたり…」
貴音「…っ…」
律子「まぁそんな感じだから わかった?」
貴音「不良はいけません!」
律子「えっ…ええ…まぁそうね そうだけど」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/21(月) 22:20:56.78 ID:25DyL65i0
美希「ふぁぁ… あふぅ 今日は何にもする気が起きないのー…」
貴音「美希!不良はいけません!仕事にはちゃんと出るのです!」
美希「うわっどうしたの貴音 別に美希、サボるなんて言ってないの」
貴音「…そ、そうですか」
美希「なんか甘いもの食べたいの… ハニーにおごってもらっちゃおうかな」
貴音「美希! ですから、不良はダメだと!」
美希「えぇ…? 」
貴音「失礼しました 別に奪うわけではありませんね」
美希「もう… あ、すごいパトカーなの 何かあったのかな」
貴音「美希!!不良は」
美希「貴音うるさいの! パトカーって言っただけなの…」
貴音「す、すみません つい」
貴音「今回の余興…どうやら失敗のようですね… 次は努力いたします」
おわり
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/21(月) 22:25:51.13 ID:25DyL65i0
仕事中に急に「これいけるな」って浮かぶんだ…
すみません 最近書きすぎだよね
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/21(月) 22:27:31.62 ID:fCxkt4Nd0
いや、貴音良かった…可愛いお姫ちんもっともっと…
乙!