1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/06(土) 20:10:41.99 ID:iTnDxF100
千早「は?」
亜美「何言ってるの?」
真美「お姫ちんの言うことは時々わからないYO!」
伊織「……」
春香「やよいちゃんは甘いんじゃなくて優しいんですよ」
貴音「そうでしょうか?」
響「何が言いたいんだ? 貴音は」
伊織「……」
あずさ「やよいちゃんは、他人に厳しくできる性格じゃないから……」
貴音「そうではなくて」
伊織「……」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/06(土) 20:13:39.88 ID:iTnDxF100
伊織(まさか……)
貴音「例え話ではありませんよ?」
雪歩「よくわからないです……?」
貴音「言葉通り、高槻やよいが甘いのです」
伊織(……やっぱり!?)
やよい「あのぉ……」
貴音「手を貸してください」
やよい「は、はい」
貴音「このように……」ペロリ
やよい「ひゃあっ!」
千早「高槻さんに何してるの!?」
貴音「如月千早、貴方も舐めてみればわかります」
千早「え……」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/06(土) 20:16:12.13 ID:iTnDxF100
千早「……」ペロペロ
千早「嘘……本当に、甘い?」
伊織(……あ。やっぱり甘いんだ)
伊織(誤解じゃなかったのね)
伊織(やよいが相手だから甘く感じているだけかと思ってたら、本当に甘いんだ……)
響「どういうこと?」
千早「信じられないけれど、本当に甘いの」
真「えー? まさか」
千早「信じられないのなら舐めてみればいいわ」
真「舐めてみればって……いいの?」
やよい「くすぐったいけれど、我慢します」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/06(土) 20:19:01.47 ID:iTnDxF100
真「……」ペロペーロ
真「……本当だ。何だろうねこの複雑な甘さ……砂糖とも違う。蜂蜜でもない」
雪歩「そんなに……?」
やよい「雪歩さんもどうぞ」
雪歩「……」ペロペロ
雪歩「……美味しい……甘くて美味しい。こんなの初めてだよ」
亜美「マジで!?」
真美「やよいっち、真美にも!」
亜美「亜美にも舐めさせて!」
やよい「うん、いいよ」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/06(土) 20:23:23.68 ID:iTnDxF100
真美「おいちー!!!」
亜美「おいちー!!!」
貴音「言ったとおりではありませんか」
千早「ごめんなさい。まさか、高槻さんがこんなに美味しいなんて」
伊織「……私だけじゃなかったんだ」
春香「ん? どうしたの? 伊織」
伊織「やよいを舐めて美味しいのは私だけだと思ってたのよ。まさか、誰が舐めても美味しいなんて」
雪歩「私、真ちゃん舐めてもそういう意味で甘いと思ったこと無いけど」
真「ボクも、味覚的な意味で雪歩を甘いと思ったことはないなぁ」
小鳥(録音は完璧ピヨ……)
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/06(土) 20:27:44.35 ID:iTnDxF100
美希「ただいまなの」
春香「あ、美希お帰り」
雪歩「お疲れ様、お茶煎れるね」
美希「お茶よりおにぎりが欲しいの~」
貴音「かっぷらぁめんなら、ここに」
美希「おにぎりがいいの~」
小鳥「ごめんね、買い置きがないのよ。今から買ってこようか」
美希「えーーーーーぶーぶー。じゃあせめて何か甘いスイーツ」
小鳥「ごめんね。なんにもないの」
貴音「甘いものならこちらに」
美希「……それ、やよいだよ?」
響「甘いらしいぞ」
美希「?」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/06(土) 20:30:48.64 ID:iTnDxF100
美希「???」ペロペロ
美希「!!!!」
美希「なんなの、これ。美味しくてビックリなの」ペロペロ
美希「甘いし」ペロペロ
やよい「えへへ」
美希「なんか、疲れまで取れていくみたいなの」ペロペロ
真「美希、さすがに舐めすぎじゃないかな」
あずさ「気のせいかしら、美希ちゃんの肌つやが良くなっていくような」
一同「!!」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/06(土) 20:33:59.62 ID:iTnDxF100
春香(あれから一週間……)
春香(結果から言うと、あずささんの言葉は気のせいではありませんでした)
春香(やよいを舐めると、美味しいだけではなくて疲労まで回復、そして肌にも良い影響が現れたのです)
春香(私たちは、やよいに舐めさせてもらえるようにお願いしました)
春香(やよいは、快くオッケーしてくれました)
春香(たった一つの条件と引き替えに……)
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/06(土) 20:38:44.01 ID:iTnDxF100
千早「……」
真「どうしたの? 千早」
千早「なんでも……ないわ」
真「……今、声がおかしくなかった?」
千早「なんでもない。真の耳が調子悪いんじゃない?」
真「そっか、調子が悪いんなら薬がいるかな……」
千早「!!」
真「薬取ってこようかな」
千早「……お医者様の方がいいんじゃない?」
真「どうして?」
千早「どうしてって……」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/06(土) 20:41:18.84 ID:iTnDxF100
響「はいさーい!」
真「あれ? 響、今日はオフじゃなかった?」
響「うん。だけど薬だけもらいに」
真「あ、まだ足首の調子悪いの?」
響「この前のチャレンジで頑張り過ぎたさ」
千早「響?」
響「ん?」
千早「ちゃんと接骨医にでも言った方がいいんじゃないの? 湿布をもらうとか、包帯を巻くとか」
響「薬で治るのに?」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/06(土) 20:44:50.12 ID:iTnDxF100
響「あれ? そういえば千早、声がおかしくない?」
千早「!!」
響「千早も薬貰った方がいいぞ」
千早「いらない……私はいらないの」
貴音「我が侭ですね、如月千早」
千早「四条さん、あなた……」
貴音「貴方の歌への想いとは、その程度のものだったのですか? 自らの喉の調子すらわからない程のものなのですか?」
春香「あれ? みんな何してるの?」
千早「春香、貴方……今、どこから」
春香「え? やよいの部屋だけど」
千早「まさか、貴方まで……」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/06(土) 20:48:39.68 ID:iTnDxF100
春香「うん。さっき転んじゃって」
千早「転んだって……それくらいで……」
春香「どうしたの? 千早ちゃん」
春香「あ、響ちゃんと真も薬?」
響「そのつもりだぞ」
真「まあね」
春香「今、律子さんが使ってるよ。徹夜が続いたんだって」
千早「!!!」
貴音「お待ちなさい、順番は守るものですよ」
千早「貴方達! 自分が何をやっているかわかってるの!?」
春香「さっきからどうしたの? 千早ちゃん」
千早「春香、貴方だって、どうしてそんなことで高槻さんを!」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/06(土) 20:50:42.63 ID:iTnDxF100
春香「だって最高のお薬だよ。どんな傷も治るし、疲れも取れるし、美味しいし」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/06(土) 20:54:23.92 ID:iTnDxF100
真「千早だって、最初は喜んで舐めてたじゃないか」
響「あんまりみんなが舐めるから、やよいが忙しくて家に帰れ無くなっちゃうくらいだったもんな」
貴音「そのために、事務所に専用の部屋を作ったのではありませんか」
千早「おかしいわよ……おかしいわよ……」
春香「ねえ千早ちゃん。やよいだって納得してることだよ?」
雪歩「確かに家には帰れないけれど、ちゃんとお給料だって振り込んでます」
律子「住み込みの仕事だと思えばねぇ……」
千早「納得……? 高槻さんが?」
春香「うん」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/06(土) 20:56:27.81 ID:iTnDxF100
???「やよいが嫌なら無理は言わないよ。あ、そうだ。もしかしたら、弟や妹でも、同じ効果があるんじゃないかな」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/06(土) 21:04:53.24 ID:iTnDxF100
千早「あれが……納得?」
千早「あれが納得? 納得なの!?」
春香「あのさ、千早ちゃん。言いたくないんだけど」
千早「……」
春香「本当私たちが酷いと思っているのならさあ」
春香「どうして、外の人に訴えないのかな?」
千早「!!」
春香「結局、千早ちゃんもやよいを他の人に奪われたくないんだよね?」
春香「その千早ちゃんにそんなこと言われても、困るよ」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/06(土) 21:08:22.96 ID:iTnDxF100
律子「ああ、もう面倒くさいわねえ、千早は」
律子「響、真」
千早「!! ぐ……あ……」
律子「それで、この喉の何処が平気なの? ほらほら、今、絞められてるわよ?」
真「薬、いるよね?」
響「一人だけ薬飲まないなんて駄目だぞ」
千早「いや……放し……まこ……と……ひ……びき……」
律子「2人がかりで絞められるくらいじゃ平気って事? 12人までなら増やせるわよ?」
春香「ほら、首締められたから薬飲まなきゃ仕方ないでしょう?」
貴音「やむなきこと故、許されるべきです」
律子「薬、飲みなさい?」
千早「あ゛……あ゛……」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/06(土) 21:10:40.36 ID:iTnDxF100
千早「の……み……ます」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/06(土) 21:14:34.87 ID:iTnDxF100
千早「……」
やよい「……」
千早「……」
やよい「……もしかして、千早さんですか?」
やよい「……久しぶりですね」
やよい「……こんな格好でごめんなさい」
やよい「……舐められすぎて、溶けちゃったんです」
やよい「……もう、ご飯作れないなって」
やよい「……もう、ダンスも出来ないです」
やよい「千早さん? 千早さん? 返事してください」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/06(土) 21:16:38.74 ID:iTnDxF100
やよい「私もう、目がないから見えないんです」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/06(土) 21:20:43.34 ID:iTnDxF100
やよい「……千早さん、何処が悪いんですか?」
やよい「……みんな、私を舐めて治ったんですよ」
やよい「……えへへ、私、お役に立ってますよね」
千早「ごめんなさい」
やよい「……え?」
千早「ごめんなさい」
やよい「……そんな、千早さん」
やよい「……謝らないでください、だって……」
やよい「結局舐めるんでしょう?」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/06(土) 21:24:53.06 ID:iTnDxF100
千早「……あ……は……は……」
千早「喉を、治す、の」
千早「喉を、治し、て歌う、の」
千早「だか、ら高槻さん、舐め、させてね」
千早「うん、美味しい。高槻さん、美味しい」
千早「凄く美味しい」
千早「歌える、これで歌えるわ」
千早「歌える! 私は歌えるから!!」
千早「歌うから! 歌うから!」
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/06(土) 21:31:44.51 ID:iTnDxF100
千早「もう、薬はないのね」
春香「うん。千早ちゃん、使いすぎだよ」
千早「元々無かったと思えばいいのよ。あの薬は便利すぎた」
春香「そうだね……」
貴音「ああ、このような所にいたのですか。お話が」
千早「私?」
貴音「いえ」
春香「私?」
貴音「はい」
春香「なにかな?」
貴音「実は……」
貴音「天海春香、貴方は甘すぎます」
終
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/06(土) 21:33:23.25 ID:ZVUzl2ZQ0
なんていうかヤバかった
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/06(土) 21:34:10.65 ID:iTnDxF100
以上、お粗末様でした
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/06(土) 21:57:39.64 ID:iTnDxF100
>>56
深い意味はないです