1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/04(火) 23:45:53.21 ID:1kJ6mL4r0
#1 『釈然としない』
某日 夕刻 都内某所ファミレス
美希「……」ﾍﾟﾗﾘ
響「……」ﾁｭｺﾞｺﾞｺﾞ
貴音「……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
響「……あのさ」
美希「何？ ついに今日のトークテーマ発表？」
響「いや、そういうわけじゃないんだけど……」
響「……こほん」
響「これっくらいのっ♪ おべんとばっこにっ♪」ｻｯ ｻｯ
響「……って曲あるでしょ？」
美希「うん、急にどうしたの？ フリまでつけて」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/04(火) 23:47:58.37 ID:1kJ6mL4r0
響「あれの続きの歌詞知ってる？」
美希「もちろん。おにぎり、おにぎり、ちょいと詰めて♪」
響「あれ……ホントは『おにぎりを握り、ちょいと詰めて』らしいぞ」
美希「…………」
響「…………」
貴音「……ということは、おにぎりは二つではなく一つだけだったと……」
響「うん……」
美希「…………」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/04(火) 23:49:46.87 ID:1kJ6mL4r0
貴音「」ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
美希「そういえば、その歌で一つ気になることがあるの」
響「何？」
美希「……こほん」
美希「にんじんさんっ♪ さっくらんぼさんっ♪ しいたけさんっ♪ ごぼーうさんっ♪」
響「あなーのあいた、れんこんさんっ♪」
貴音「筋の通った蕗」
美希「……」
響「……」
美希「……何でふきだけ呼び捨てなんだろうね」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/04(火) 23:52:32.13 ID:1kJ6mL4r0
美希「ミキがふきだったら抗議物なの」
響「確かに、釈然としないね」
美希「すじーのとおったふーきーさんっ♪」
響「ああ、なんか語呂悪い……」
美希「そもそもふきがどんな食べ物なのか、ミキ知らないけど」
響「……」
貴音「……私もその歌で気になることがあります」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/04(火) 23:54:58.99 ID:1kJ6mL4r0
美希「お、なになに？ この際だからみんなでお弁当の歌を追究するの」
貴音「人参、さくらんぼ、椎茸、牛蒡、蓮根、蕗……」
貴音「ご飯のおかずになりそうなものが見当たらないのですが」
響「……」
美希「……」
響「人参……かな」
美希「でもその人参がグラッセだったら？」
響「お米は進まないな……」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/04(火) 23:57:58.76 ID:1kJ6mL4r0
響「次点で椎茸」
美希「ないの。あり得ないの」
響「……美希、きのこ嫌いだっけ？」
美希「嫌いじゃないけど……ご飯のお供としてはどうかなって」
響「……貴音はどう思う？」
貴音「おにぎりの中に別の具が入っていた説を推します」
美希「……」
響「ああ……」
#1 END
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/04(火) 23:59:17.02 ID:1kJ6mL4r0
…………
美希「おにぎりって何でおにぎりっていうのかな？」
響「握ってるからじゃない？」
美希「じゃあおむすびは？」
響「……結んでるからじゃない？」
美希「何を？」
響「……」
貴音「……海苔を」
美希「…………」
響「……」
…………
………
…
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 00:02:14.25 ID:MB9Yxo8o0
#2 『ツッコミ二人なのか』
某日 夕刻 都内某所ファミレス
貴音「」ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
美希「……今週どうだった？」
響「レッスンだけ」
美希「だよねー」
響「黒井社長ってば、選ぶ仕事に変なこだわりがあるんだもん……自分は色んなことにチャレンジしてみたい、っていつも言ってるのに」
美希「ミキ的には、適度な忙しさの方がいいけど」
響「１日仕事したら２日休まないと熱出ちゃうもんね、美希」
貴音「学校は……いえ、なんでもありません」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 00:04:50.45 ID:MB9Yxo8o0
美希「色んなお仕事かぁ……」
美希「お笑いって……どうなのかな？」
響「！？」
美希「例えばだよ？ 例えばの話。やっぱりテレビに出るにしても、チョロそうな分野から攻めたいの」
響「世のお笑い芸人に聞かれたら怒られるぞ……」
響「それに、お笑いブームは大分前に終わっちゃったんじゃないかな？ 今更な感じがあるぞ……」
貴音「それこそ、黒井社長が許してくれないのでは……」
美希「だから今、ちょっと三人でシミュレーションしてみようよ」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 00:07:22.61 ID:MB9Yxo8o0
美希「まず響がツッコミは確定でしょ？」
響「うん、なんとなくわかる。この三人だもんね」
美希「で、美希もツッコミで……」
響「ツッコミ二人なのか！？」
美希「一応プロジェクトフェアリーのリーダーだし。リーダーがボケてちゃ締まらないの」
響「うーん、ボケ一人にツッコミ二人は前衛的過ぎないか？ 貴音袋叩きだぞ」
貴音「待ってください」
美希「？」
貴音「ならば私もツッコミがやりたいです」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 00:11:15.46 ID:MB9Yxo8o0
響「いやいや……この中で一番ツッコミに向いてないの貴音だぞ」
貴音「しかし仲間外れはイヤです」
響「あ、そういう理由なんだ」
美希「じゃあ貴音ツッコミ、響ボケにするの」
響「自分は譲らないんだな……」
貴音「待ってください」
美希「？」
貴音「響を仲間外れにするのもイヤで
す」
響「……」
美希「……」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 00:13:54.81 ID:MB9Yxo8o0
美希「……じゃあ、仕方ないからミキがボケで」
貴音「美希を仲間外れにするのもイヤです」
響「……」
美希「……」
美希「えっと……じゃあ……」
美希「お笑いは……無理ってことで」
響「そうだな……」
貴音「ええ……」ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
#2 END
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 00:16:02.42 ID:MB9Yxo8o0
…………
響「美希、お笑い好きなのか？」
美希「全然」
響「えー……」
美希「貴音はお笑い興味ないの？」
貴音「先月トークライブなるものの観覧に行ってきました」
響「えー……」
…………
……
…
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 00:19:10.32 ID:MB9Yxo8o0
#3 『胃液か何か？』
某日 夕刻 都内某所ファミレス
美希「ねえ、このファミレスさ……なんでこんなお客さん少ないのかな？」
響「日曜夕方なのになー。いや、だからなのかな？」
美希「うーん……」
響「？ 何か不満なのか？」
美希「……ミキ達さ、毎週ここに集まってるでしょ？」
響「うん。しかも毎回３人で毎回同じ席に」
美希「少しくらい騒がれてもいいんじゃない？」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 00:22:04.95 ID:MB9Yxo8o0
響「……まあ、仮にもアイドルだもんね」
美希「やっぱ足りないのかなー」
響「何が？」
美希「オーラ」
響「……」
貴音「オーラ……とは何なのですか？」
響「食いつかなくていいぞ貴音」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 00:25:17.01 ID:MB9Yxo8o0
美希「芸能人的な雰囲気？ みたいな」
貴音「雰囲気……」
響「いや、オーラも何もまず知名度の問題だと思うんだけど……」
美希「響、何事もまず形から入ることって大事だと思うな」
貴音「今良いこと言いましたね、美希」
響「あ……うん」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 00:29:17.78 ID:MB9Yxo8o0
貴音「ということは、芸能人っぽく振る舞っていれば自ずと人は集まってくる……と」
美希「そうすればこのお店にお客さんも集まって、あわよくば店長さんから何かしらのお礼がもらえるかも……」
貴音「『こちら当店のフリーパスでございます！ 全てのメニュー、いつでも食べ放題です！』」
美希「『ようこそおいでくださいました星井様。奥のVIPルームへどうぞ。ごゆるりとお休みになってください』」
響「ファミレスだよねここ」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 00:31:47.33 ID:MB9Yxo8o0
美希「夢が広がるね……あ、店員さーん、おかかおにぎり一つ」
店員「はいただいまー！」
貴音「ではちょっと出してみましょう、オーラ」ﾜｸﾜｸ
響「オーラってそんな軽々しく出るものなのか？」
美希「まあ美希たちならスッと出せるんじゃないかな」
響「その自信はどこから……？」
美希「じゃあちょっと各々出そうとしてみて」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 00:34:38.12 ID:MB9Yxo8o0
美希「………」
貴音「………」
響「………」
店員「おかかおにぎりお待たせしましたー」
美希「わーい」
貴音「………」
響「………」
美希「………」ﾁﾗｯ
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 00:37:23.20 ID:MB9Yxo8o0
響「……ねえ、何かむなしくなってきた……」
貴音「来てます……！」
美希「！？」
響「えー……」
貴音「今、食道のあたりまで来てます、オーラ」
響「吐きそうなの？ 胃液か何か？」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 00:40:03.41 ID:MB9Yxo8o0
美希「…………」
美希「ねえ、貴音。窓の外に空飛ぶラーメン屋さんの群れがいるの」
響「！？」
貴音「…………」
美希「先頭は博多とんこつなの、貴音」
貴音「…………」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
美希「塩ラーメン屋さんだけ低空飛行なの、貴音。見てみて」
貴音「……何故集中の邪魔をするのです、美希！」ﾊﾞﾝｯ
美希「だって！ なんか貴音だけオーラ出しちゃいそうでヤなの！ 三人で一緒に出さなきゃ意味ないの！」
響「…………」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 00:43:02.41 ID:MB9Yxo8o0
貴音「おかかおにぎりが運ばれて来たときに一度集中を切らしたでしょう！ あれが無ければオーラがすぐそこまで来ていたかもしれないのに！」
美希「あ、あれは……あれは店員さんが悪いの！ 美希悪くないもん！」
響「……」
貴音「だいたいなんですか空飛ぶラーメン屋というのは！ 気を引く嘘にしても不可解すぎます！」
美希「とか言いながらちらちら窓の外を確認してたのは誰なの！」
ｷﾞｬｰｷﾞｬｰ
響「……ドリンクバー行ってくるけど、何かいる？」
美希「キャラメルマキアート」
貴音「烏龍茶をお願いします」
響「……」
#3 END
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 00:47:05.95 ID:MB9Yxo8o0
…………
美希「やっぱ……事務所的には黒いオーラ出しといた方がいいのかな」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
響「あんまり出したくないなぁ」
貴音「具体的にはどのような感じなのでしょう」
響「ちっ……今日も765プロと一緒なんだ……あーあ、さっさと潰れてくれないかなー、あの弱小事務所」ﾌｧｻｯ
美希「……」
貴音「……」
響「どん引きしないでよ……」
……………
………
…
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 00:49:54.76 ID:MB9Yxo8o0
#4 『おもむろに水着に着替えた彼は』
某日 夕刻 都内某所ファミレス
美希「……」ﾍﾟﾗﾘ
響「……」ﾁｭｰ
貴音「……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
美希「……あなたはある帝国の王様です」
響「……」
美希「明日はあなたのバースデー。さて、あなたは何色の服を着ていきますか？」
響「心理テスト？」
美希「うん」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 00:53:01.73 ID:MB9Yxo8o0
貴音「インカ帝国ですか？」
美希「『帝国は問いません』」
響「んー……水色かな……」
美希「水色……水色……」ﾍﾟﾗﾘ ﾍﾟﾗﾘ
美希「……」
美希「あなたは……『水色の服が好きなタイプ』！」
響「……」
貴音「……」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 00:55:49.99 ID:MB9Yxo8o0
美希「貴音は？」
貴音「赤ですね」
美希「赤……赤……」ﾍﾟﾗﾘ ﾍﾟﾗﾘ
美希「……」
美希「あなたは……『赤色の服が好きなタイプ』！」
響「……」
貴音「……」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 00:59:00.09 ID:MB9Yxo8o0
美希「……」ﾍﾟﾗﾘ
響「……」ﾁｭｰ
貴音「……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
美希「……ある山深い森の中で」
響「うん」
美希「水着姿の男性の死体が発見されました」
響「！？」
美希「歩いていけるような距離に湖や海はありません。さて、男性の身に何が起こったのでしょう？」
響「えっ、心理テストじゃないのか？」
美希「推理クイズだよ」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 01:02:12.16 ID:MB9Yxo8o0
美希「一応、はいかいいえか関係ありませんで答えられる質問には答えるけど」
貴音「恐らく……男性は昆虫採集に来ていたのでしょう。山奥でおもむろに水着に着替えた彼は……」
美希「ぶぶー」
貴音「！？ そうですか……」
響「いや、貴音の推理の続きが気になるんだけど」
美希「一応聞こうか」
貴音「カブトムシをおびき寄せるため全身に蜂蜜を塗りたくった彼は甘い香りに包まれ、その幸せのまま……」
響「……えっ、死んだの？」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 01:05:19.08 ID:MB9Yxo8o0
美希「あー、発想としては悪くないの」
響「悪くないんだ！？」
貴音「ではアレです。キノコ狩りに来た男性はおもむろに水着に着替えると……」
響「おもむろに水着に着替えすぎだぞ、その人」
貴音「では何故男性は水着姿だったのですか！？」
響「だからそれを考える問題なんだよ」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 01:08:16.07 ID:MB9Yxo8o0
貴音「誰かに服を脱がされた……いや、もしや肉体美を競うコンテストが夜な夜な山で……」
美希「……ねえ」
響「なんで夜なのさ……貴音は考え方がアブノーマルすぎるぞ」
美希「ねえ」
響「？」
美希「飽きたから止めようか、このクイズ」
響「えー……」
#4 END
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 01:09:53.25 ID:MB9Yxo8o0
…………
美希「心理テストって当てにならないよね」
貴音「私はあまり馴染みがないのでわかりませんが……」
美希「寝付きと目覚めの悪さでなんでおすすめの恋愛テクがわかるのってハナシ」
響「でもさっきのテストは当たってると思うぞ」
美希「そうなの？」
響「うん。まんまだったもん」
美希「へー……」ﾍﾟﾗﾘ
響「……」
……………
………
…
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 01:13:04.09 ID:MB9Yxo8o0
#5 『……飲みます』
美希「……」ｿﾜｿﾜ
響「……」ｽﾞｽﾞｯ
美希「……」ｲｼﾞｲｼﾞ
貴音「……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
美希「……はぁ」
貴音「美希……気持ちはわかりますがそんなにしょげていても仕方ありません」
響「そうだぞ？ たまたまドリンクバーのキャラメルシロップが切れてたからってそんなに落ち込まなくても……」
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 01:15:38.68 ID:MB9Yxo8o0
美希「うん……でも……今日はキャラメルマキアートおあずけなの……」
響「ほ、ほら！ カフェラテ取ってきてあげようか？」
美希「いいの……カフェラテなんてキャラメルのないキャラメルマキアートなの……」
響「まあそうだろうけど……たまには別の飲み物で我慢したらどう？」
美希「……じゃあドリンク混ぜたりしてもいい？」
貴音「いけません、美希」
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 01:18:38.34 ID:MB9Yxo8o0
貴音「食べ物や飲み物で遊ぶなど言語道断」
美希「ほらー、貴音が許してくれないんだもん」
響「ぶー、別に遊ぶわけじゃないぞー」
貴音「……一つだけ約束してくれるなら、許可します」
美希「なになに？」
貴音「作った飲み物は全て飲みきること、です」
響美希「あいまむ！」
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 01:20:29.89 ID:MB9Yxo8o0
☆1品目
貴音「この白濁した薄茶色の飲み物は？」
美希「美希ブレンドなの！」
響「色が……汚いな」
美希「バッサリ言わないで欲しいの」
貴音「匂いは……悪くありませんね」ｸﾝｸﾝ
美希「別にとんでもないものを作る企画じゃないからね？ フツーに美味しいと思うよ？」
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 01:22:24.80 ID:MB9Yxo8o0
響「じゃあ一口だけ……」ｸﾞﾋﾞｯ
貴音「私も……」ｸﾞﾋﾞｯ
美希「……」ｸﾞﾋﾞｯ
響「うん。普通に美味しい」
美希「でしょ？ オレンジジュースとカルピスソーダとレモンスカッシュだよ」
貴音「なるほど。美味しくなくなる道理はありませんね」
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 01:25:09.67 ID:MB9Yxo8o0
☆2品目
響「はい、じゃあ次は自分ね」ｽｯ
貴音「濁っていますね」
美希「汚いね」
響「み、見た目はこの際気にしない！」
美希「美希のは汚いって言った癖にー」
響「味は保証するから！」
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 01:27:51.51 ID:MB9Yxo8o0
貴音「……」ｸﾞﾋﾞｯ
美希「……」ｸﾞﾋﾞｯ
響「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
美希「……美味しい！」
貴音「ええ、これはなかなか」
響「そう？ オレンジジュースとアップルティーを2:8くらいで混ぜてみたんだ」
美希「あー、オレンジティーかぁ」
貴音「まあ、響は料理上手ですし、心配はしていませんでした」
響「へへー♪」
美希「うん。響はダンスやってるからね」
響「二人もやってるし、ダンス関係無いと思う」
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 01:30:28.76 ID:MB9Yxo8o0
☆3品目
響「……」
美希「……」
貴音「どうしたのですか二人とも？ 飲んでも構いませんよ？」
美希「……あの、貴音……色が……」
響「とっても化学的な見た目になってるんだけど……」
美希「確実に9割はメロンソーダだよね……」
貴音「ええ。では、残り1割も発表してしまいますね」
貴音「アイスココアです」
響美希「……」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗﾀﾞﾗ
91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 01:33:11.27 ID:MB9Yxo8o0
貴音「二人とも息が荒くなっていますが……大丈夫ですか？」
美希「貴音……飲み物で遊んじゃいけないって言ったの貴音だよね……？」
貴音「何を言うのです、美希！ 私は本気です！」ﾊﾞﾝｯ
貴音「私はこの組み合わせに……希望を見いだしたのです」
美希（貴音がおかしくなった……）
響（実は貴音も前からやってみたかったんじゃないか？）
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 01:35:20.72 ID:MB9Yxo8o0
響「……」ﾁﾗｯ
美希「……」ﾁﾗｯ
美希（響、お先にどうぞなの）
響（な、なんでだ！？ 言い出しっぺは美希だぞ！？）
貴音「二人とも……私を信じられないというのですね……」
美希「い、いやそういうわけじゃ……」
響「ただちょっと心の準備が……」
貴音「……」
響「……飲みます」
95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 01:38:25.09 ID:MB9Yxo8o0
響「はぁ……はぁ……」
美希（響……瞳孔が開いてるの……）
響「…………ええいっ！」ｸﾞﾋﾞｯ
美希「いったー！ 響のそういうとこ大好き！」
響「……」
美希「……」
響「……あれ？」
美希「？」
響「不味くない……特別美味しいわけでもないけど」
96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 01:39:55.74 ID:MB9Yxo8o0
>>94
再現度高すぎるだろｗｗｗ
98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 01:41:50.26 ID:MB9Yxo8o0
響「なんていうか……アレだね。クリームソーダココア風味」
美希「ああ……冷静に考えたらそうなる気もするの」
貴音「だから言ったではないですか……」ﾑｽｯ
響「ごめんごめん。見た目とイメージがあまりにもスゴかったから……」
美希「うん。まあまあイケるね」ｸﾞﾋﾞｯ
響「……」
103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 01:45:18.04 ID:MB9Yxo8o0
☆4品目
響「えっ、4品目があるのか？」
美希「せっかくだからヤバそうなのも試してみようと思って」
貴音「美希……」
美希「大丈夫なの！ ちゃんと約束は守るから！ ね、響？」
響「暗に自分に押しつけようとするのやめて欲しいぞ、美希」
105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 01:48:27.06 ID:MB9Yxo8o0
美希「はい、これ。噂に聞く中で一番不味いブレンドなの」
貴音「そのような噂があるのですか」
響「色は……コーラだな」ｸﾝｸﾝ
響「！？ うっ！ な、なんだこの匂い……？」
貴音「面妖な……」ｸﾝｸﾝ
美希「あ、じゃあもう中身発表しちゃうね？」
美希「コーラとコーヒー、1：1なの」
響貴音「……」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗﾀﾞﾗ
107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 01:50:28.80 ID:MB9Yxo8o0
響「お薬の匂いがするぞ……」
貴音「……ならば、体に良いかもしれません」
響「精神に良くないよ」
美希「はい、コップ三杯用意したから、３人で同時に飲むよ？」
響「……美希のだけ普通のコーラってことはないよね？」
美希「そんなことしないの！ ほら！ 匂い嗅げばわかるの！」
響「わかった！ わかったから鼻に近づけないで！」
美希「友達を疑う悪い子はドリンク少し増やしちゃうの」
響「あぁぁぁ！ ごめんなさいごめんなさい！」
108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 01:53:40.15 ID:MB9Yxo8o0
響「うう……心の準備はできたぞ……」
貴音「私もです」
美希「じゃあいくよ？」
美希「……プロジェクトフェアリー、ふぁいっ！」
響貴音「おー！」
美希響貴音「」ｸﾞﾋﾞｯｸﾞﾋﾞｯ
響「！？ ……ぐふっ」ｸﾞﾋﾞｯｸﾞﾋﾞｯ
美希「う……ふぅ……」ｸﾞﾋﾞｯｸﾞﾋﾞｯ
貴音「……」ｸﾞﾋﾞｯｸﾞﾋﾞｯ
109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 01:56:20.34 ID:MB9Yxo8o0
…………
ｶﾗﾝ
貴音「…………けほっ」
響「うぐっ……ぐすっ……うえぇ……」
美希「…………」
美希「今日は……これで解散するの……」
貴音「ええ……お疲れさまでした」
店員「あの、すみません……」
美希「？」
店員「キャラメルシロップ補充できました」
美希「……今日はもういいの」
#5 END
112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 01:59:08.82 ID:MB9Yxo8o0
…………
美希「のど飴を濃ーい液体にしたみたいな味だったね……」
貴音「……ならばのどに良かったかもしれません」
響「うぐっ……ひっく……」
美希「……」
貴音「……」
……………
………
…
終わり
119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2012/12/05(水) 02:02:22.65 ID:MB9Yxo8o0
終わったので解散して、どうぞ
小ネタ溜まったらまたやるかもしれないドラマ版THE３名様パロディでした
>>94ってもしかしてわざわざ描いてくれたのか？それとも元々あった絵？