1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 02:39:36.44 ID:YXKVeJ5y0
P「んじゃ、俺上がるからあとよろしく」
律子「はい。お疲れ様でした」
貴音「私もそろそろ……」
P「貴音もか。なら一緒に帰る?」
貴音「そうさせていただこうかと」
律子「また明日ね」
貴音「失礼します、律子嬢」
P「また明日な」
バタン
P「…………」
貴音「………あんちゃん」
P「ん?」
貴音「らぁめん屋連れてってえな」
P「いいよ」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 02:47:24.63 ID:YXKVeJ5y0
P「しかし先週も先々週もラーメン食べたっていうのに…」
貴音「いくら食べても飽きるもんやないんです」
P「そう?」
貴音「そうです。せやのに分かってもらえへんのが悲しゅうて…うぅ……」
P「まあラーメンは俺も好きだけどさ…」
貴音「ほないきましょ、ね」
P「…あっ」
貴音「今日は雨上がりやし、涼しくて好きやわ」
P「………」
貴音「……気持ちええ夜ですね」
P「……だな。ラーメン屋行くか」
貴音「はい」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 02:53:17.00 ID:YXKVeJ5y0
──────
「らっしゃい。おぉ貴音ちゃん」
貴音「大将、今日も来ました」
P「ども」
貴音「とりあえずいつものやつ頼みます。醤油の」
「あいよ。兄ちゃんは?」
P「じゃあ、俺も同じやつ……」
貴音「……あんちゃん」
P「………とんこつで」
「了解。ちょっと待ってな」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 02:56:40.27 ID:YXKVeJ5y0
貴音「いっつも言うてますのに……」
P「だって迷うし……」
貴音「こういうときはちゃう味にせなあきません」
P「気を付けます」
貴音「お願いします」
P「……いやー、涼しいな」
貴音「…屋台やとこの季節は気持ちよく食べれるんですよ」
P「うん。ちょっと肌寒いけど……」
貴音「食べとったら温まります。ちょっと我慢してください」
P「……お前はちゃっかり上着羽織ってるんだな」
貴音「女性のたしなみですから」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 03:01:50.34 ID:YXKVeJ5y0
──────
「あいよ、醤油ひとつとんこつひとつ」ドン
P「どうも」
貴音「おおきに」
P「貴音、箸とって」
貴音「はいな」
P「ありがとう」
貴音「ほないただきます」
P「いただきます」
貴音「……ふぅ、ふぅ…はふっ…ふっ…ん…」ズルズルズル
P「ふーっ、ふーっ……ふーっ……」
貴音「……はぁ…ふぅ…はふ……」ズルズルズル
P「……ふーっ…ふーっ、ふーっ…」チュルチュル
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 03:06:31.60 ID:YXKVeJ5y0
貴音「…んく、ゴク……ぷはぁっ」
P「はーっ…はっふ…あっふ…」ズルズル
貴音「…あんちゃんは相変わらず猫舌なんやね」
P「ふっ、はふっ……ゴクッ、はあっ……何て?」
貴音「食べ方がおもろいなぁ思ったんです」
P「……変だった?」
貴音「いいえ。お構い無く」
P「……?」
貴音「お水もらえます?」
P「あぁ、はい」
貴音「おおきに」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 03:12:38.30 ID:YXKVeJ5y0
貴音「……はっ…ふっ……」ズルズルズルズル
P「…貴音は食いっぷりがいいな」
貴音「らぁめんは思いっきり食わな美味しくないんです……」ズルズルズルズル
P「それにしても……アイドルが口一杯に頬張って」
貴音「はんはいいはいあ?」ズルズルズルズル
P「………いや」
貴音「はえほんえんはあひやわへんほいへ」ズルズルズルズル
P「…何言ってんのか分かんないぞ」
貴音「………ゴクッ……ふぅ…」
貴音「…食べとんねんから邪魔せんといてください」
P「……あぁ…ごめん」
貴音「……ええんですよ。ふふ…」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 03:18:42.58 ID:YXKVeJ5y0
貴音「……あんちゃん、とんこつ一口食べても…」
P「欲しいか?いいぞ」
貴音「…いただきます」
P「俺も醤油貰うな」
貴音「どうぞ」
貴音「…冷ましすぎ……」ズルルルッ
P「…ごめん…」チュルチュル
貴音「こんなんやったら、一緒に食べるのも苦労しますね」ズルルルルルッ
P「そうだなあ…」チュルチュル
貴音「…ゴクッ…まあ、それでも構わんからええんですけどね」
P「頑張って熱いの慣れるようにするよ」
貴音「楽しみにしときます」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 03:23:26.71 ID:YXKVeJ5y0
P「…んっ…ゴクリ……ふう、温まってきた」
貴音「だから言うたでしょ?すぐ温まるって……はふっ……んふ…」ズルズルズル
P「……いつの間にか上着脱いでるし」
貴音「気づかんかったんですか?」
P「いや、ホントにいつの間にだよ」
貴音「そら気づかれんようにしたんですから……ふっ…む…」ズルズルズル
P「ん? なんで?」
貴音「……ぷはっ……脱ぐところを見られていい殿方は一人だけや言うことですよ」
P「へえ……」
貴音「…………はぁ」
P「?」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 03:32:18.26 ID:YXKVeJ5y0
──────
貴音「大将、ほなまた来ます」
P「ご馳走さまでした」
「おうよ。いつでもいらっしゃい」
貴音「ではこれで」
「ありがとうございましたー!」
P「はぁ、腹一杯……」
貴音「ご馳走さま、あんちゃん」
P「ああ」
貴音「……ふぅ…ようけ食いました……」ポンポン
P「替え玉頼んでたもんな……ポンポンするな」
貴音「一人やとそんなに食わへんのですけど…つい」
P「そうだったの?」
貴音「そこまで食欲が進まんって言いますか……」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 03:35:59.92 ID:YXKVeJ5y0
P「一人のときと何か違うのか?」
貴音「そら全然」
P「へぇ…?」
貴音「……当たり前やないですか。いっつもあんちゃんと食っとんのに、今さら一人で食うても楽しくないんよ」
P「そっか」
貴音「そうです」
P「そうだなあ。俺も何て言うか……」
P「…貴音といると、ラーメンが美味しい気がする」
貴音「…………意味分かって言うてます?それ……」
P「……?」
貴音「………はぁ」
貴音「あんちゃんはいけずやわ…」
P「?」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 03:40:09.74 ID:YXKVeJ5y0
貴音「で、もう帰りはるの?」
P「まあこんな時間だしな……送っていくよ」
貴音「…じゃあ、送り狼にならんといてくださいね?」
P「なっ、ならないよ」
貴音「ならんのですか?残念……」
P「んんっ?」
貴音「どないしました?」
P「…変なこというなよ」
貴音「仕返しです」
P「なんの仕返しだよ…?」
貴音「ふふふっ……何も」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 03:48:41.41 ID:YXKVeJ5y0
──────
貴音「……ここまででええよ」
P「え?まだお前の家までもう少し……」
貴音「ええの」
P「でも、せっかくだし」
貴音「ええの。ここでええの」
P「……そっか」
貴音「…………ごちそうさま」
P「…どういたしまして」
貴音「…………」
P「…………」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 03:54:12.79 ID:YXKVeJ5y0
貴音「……ほな、また明日…」
P「おう……また明日」
貴音「…………」
P「…………」
貴音「………行かんの?」
P「いや、見送ろうと思って」
貴音「うちかてそう思っとったんやん」
P「あらら」
貴音「…あーらら」
P「……俺は先に帰らないからな。プロデューサーだもん」
貴音「……うちもやわ」
P「…どうする?」
貴音「どうしましょ……?」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 04:03:03.78 ID:YXKVeJ5y0
P「…貴音、帰れよ」
貴音「あんちゃんが先帰りぃな」
P「もう遅いから。日付変わっちゃうから。終電なくなるから」
貴音「せやったら帰りぃな」
P「だから俺はプロデューサーとして、お前を…」
貴音「もう、さっきから何やの?それ」
P「心配な目に会わせたくないからな」
貴音「……うちがそんなに心配?家すぐそこやのに」
P「もちろん」
貴音「このまま電車なくなったらどないすんの?」
P「……さあ…」
貴音「………あほあんちゃん」
貴音「…ほんまに電車なくならしてまうで……?」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 04:10:34.65 ID:YXKVeJ5y0
P「…………」
貴音「…………」
P「…………」
貴音「……はよ行かな。な」
P「だからお前が帰ったらだな……」
貴音「あほちゃうん?そんなんばっか言うて。あんちゃんあほや」
P「だからプロデューサーとして…」
貴音「……あほらし」
P「……ホントだよ、もう」
貴音「……もうええわ。ほな来て」
P「おっ」
貴音「最後まで送ってくれへん?」
P「はっはっ。よしきた」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 04:19:51.21 ID:YXKVeJ5y0
貴音「もう……次はうちが見送るんですからね」
P「そんな日はないと思うな」
貴音「いいえ。あります」
P「でも、なんで最初家の手前まででいいなんて言ったんだ?」
貴音「分からんのやったらいいです」
P「えー?なんでだよ」
貴音「……わざわざ言うことでもあらへんもん」
P「うーん…何でだろう……」
貴音「別に考えんでええんです!」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 04:21:54.46 ID:YXKVeJ5y0
──────
貴音「着きました」
P「おう。お疲れ」
貴音「中まで来んでいいですよ」
P「それはさすがにな」
貴音「…………」
P「じゃ、今度こそまた明日」
貴音「………また一緒に」
P「おう、いつでもいいぞ」
ガチャ
貴音「………お休みなさい」
P「………お休み」
パタン
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 04:24:24.28 ID:YXKVeJ5y0
P「……………」
P「……………」
P「……………」
──────
ガチャ
『やっぱもう遅いし……今日は泊まっていきぃや』
──────
P「………なーんて」
P「………帰ろ」スタスタ
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 04:28:01.25 ID:YXKVeJ5y0
ガチャ
貴音「…………」
貴音「………………」
貴音「………帰るん早いねん、あほ」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 04:35:58.24 ID:YXKVeJ5y0
──────
貴音「おはようございます」
P「おう、おはよう」
律子「どうしたの貴音?今日はずいぶん早いのね」
貴音「たまたま朝早く起きてしまったので…」
P「寝られなかったのか?」
貴音「いえ、そのようなことはありませんので。本日もよろしくお願い致します」
P「そうか」
律子「じゃ、私はもう出掛けないといけないので。プロデューサー、他の子達への連絡お願いします」
P「あいよ。行ってらっしゃい」
バタン
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 04:40:08.98 ID:YXKVeJ5y0
貴音「……あんちゃん、なぁあんちゃん」
P「うん?」
貴音「もう少し粘ってくれてよかったんちゃうん?」
P「は?」
貴音「……何もありません。あほ」
P「えぇ…?」
貴音「もうええんです」
貴音「今日もらぁめん屋連れてってな?」
おわり
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 04:46:34.56 ID:YXKVeJ5y0
貴音に関西弁喋らせたかっただけ
中身なさすぎわろた
おつきあいありがとう