【四条貴音SS】貴音「それは真ですか」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/08(火) 03:14:01.02 ID:2svkZra70
響「貴音ー、これ見て欲しいさー」

貴音「写真ですか。……響、これはいったい」

響「ふっふー、誰だと思う?」

貴音「どこかで見たような気もするのですが……」

響「実はそれ……自分が男装した写真なんだぞ!」

貴音「なんと。それは真ですか?」

響「えっ? だから自分だって」

貴音「真なのですね……驚きました」

響「う、うん? いや、真じゃなくて自分だぞ」

貴音「? 何を言っているのですか、響?」

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/08(火) 03:14:59.39 ID:2svkZra70
響「いや、だからこれは真じゃなくて自分だって話を」

貴音「ええ、真という事に驚きました」

響「さっきから貴音は何を言ってるんだ? それは真じゃないってば」

貴音「なんと。真では無かったのですね……では、これは誰なのですか?」

響「えっ? だから自分だってば」

貴音「? やはり、真だったのですね」

響「いや、真じゃないって……」

貴音「……響、先程から何を言っているのですか」

響「そ、それはこっちの台詞だぞ! 真じゃないって何度言えば分かるんだ!?」

貴音「真でなければこれはいったい誰なのですか?」

響「だから自分だって言ってるさー!」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/08(火) 03:17:16.48 ID:2svkZra70
P(ん? なんか騒がしいな……これは、響と貴音か?)

響「それは真じゃないって何度言えば分かるんだ!?」

貴音「ですから、真でなければこれは誰なのですか?」

響「何度も言うけど自分だぞ!」

貴音「確認しますが、それは真なのですね」

響「うがーっ! だから真じゃないって!」

貴音「……響、なぜそう何度も嘘をつくのですか」

響「自分嘘なんて言ってないぞ!」

貴音「それが真ならば、男装した人物は響では無いという事に」

響「あー! どうしてそうなるんだー!?」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/08(火) 03:20:14.59 ID:2svkZra70
P「どうしたんだ、何かあったのか?」

響「プロデューサー! 助けて……貴音が」

P「お、おう、詳しく聞かせてくれ」

響「この写真を見て欲しいさー、これが真に見える?」

P「これは……男装してるけど、響だよな」

響「ほら、やっぱりおかしいのは貴音の方だぞ!」

貴音「ですが、それを響は真では無いと言ったではありませんか」

響「うう……こんな感じなんだ、何とか言ってやってよプロデューサー」

P「貴音、これは真じゃないんだぞ。分かってるよな?」

貴音「ええ、それは何度も確認したのですが……真かどうか確認すると、真では無いと」

P「……ああ、そういう事か」

響「えっ? 何か分かったの?」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/08(火) 03:22:45.06 ID:2svkZra70
P「貴音、この写真に写ってるのは響だ。間違いない」

響「そうだぞ! これなら貴音も……」

貴音「……むう」

P「それと、それは真だ。って、これじゃ日本語が変だな……」

響「えっ? それは真じゃないぞ?」

P「ああ、そうだな。響だっていうのは真なんだよ」

響「う、ううっ? 何を言ってるのかさっぱりだぞ……」

P「貴音、質問の仕方、というか言葉を変えてくれないか? 」

貴音「言葉、ですか。響、それは……本当に響なのですか?」

響「だからそうだって……あれ? もしかして、真って……」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/08(火) 03:25:12.39 ID:2svkZra70
P「ああ、『真ですか?』ってのは菊地真じゃなくて、『本当ですか』って聞きたかっただけなんだ」

響「そういう事だったのかー……自分、勘違いして貴音に迷惑かけちゃった」

貴音「いえ、それはわたくしにも非があります。響、誤解を与えてしまい申し訳ありません」

響「そ、そんなに畏まらなくてもいいさー! 自分も悪かったし……ごめん」

貴音「響……では、二人とも悪い、という事で良いですね?」

響「……うん! あーあ、こんな事で騒いで……恥ずかしいさー」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/08(火) 03:27:54.82 ID:2svkZra70
P「よし、三人でご飯でも食べに行くか。あんなに騒いだら腹も減っただろ?」

響「本当!? 貴音、プロデューサーが奢ってくれるみたいだぞ!」

P「そんな事は一言も……まあ、今日くらいは奢ってやるか」

貴音「なんと、それは真ですか?」

P「ああ、真だ。響、もう勘違いしないよな?」

響「ううっ……意地悪しないで欲しいさー。もう真と真は間違わないぞ!」

真「えっ? ボクの事呼びました?」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/08(火) 03:30:10.48 ID:2svkZra70
響「あっ、本物の真だ」

真「ほ、本物?」

貴音「ええ、真の真ですね」

真「……? ところで、ボクの事呼びました?」

P「大丈夫だ、呼んでないからあっち行ってて良いぞ」

真「あれ? なんか扱いが酷いような……気のせいですよね?」

P「……真は何も悪くないからな。よし、お前も一緒に飯食いに行くぞ。俺のおごりだ」

真「本当ですか!? やーりぃ!」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/08(火) 03:33:14.82 ID:2svkZra70
P「さて、何を食べるかな。なんかリクエストあるか?」

響「そういえば、この辺に新しくラーメン屋が出来たって誰かが言ってたぞ」

貴音「なんと。それは真ですか」

真「えっ? ボクは言ってませんけど……」

響「あっ……いや、そうじゃなくて」

P「……真、紛らわしいからお前の事まこりんって呼ぶわ」

真「ええっ!? 何ですかそれ!?」

響「まこりん、大声出したら周りの迷惑になるさー」

貴音「そうですよ、まこりん」

真「……もうまこりんでも何でもいいや」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/08(火) 03:36:03.78 ID:2svkZra70
765プロ

貴音「響、ぱそこんの前で何をやっているのですか?」

響「インターネットで暇つぶししてたんだ」

貴音「いんたーねっと……わたくしには使いこなせないでしょうね」

響「あっ、そうだ。た、か、ね、っと」

貴音「何をしているのですか?」

響「貴音も有名になったから、こうやって入力すると」

貴音「わたくしの名前の後に……これは、何でしょうか」

響「グーグルに入力すると予測で出て来るんだぞ。貴音の場合は……」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/08(火) 03:37:39.07 ID:2svkZra70
貴音 SS  貴音 枕  貴音 面妖  貴音 二郎

響「一番最初は……えすえす?」

貴音「えすえす、とは何でしょうか?」

響「自分もよく分かんないぞ……まあいいや、次は……枕?」

貴音「枕ですか。心当たりはありませんね……」

響「その次は、面妖だって。そういえば、貴音がたまに使ってるよね」

貴音「他の方にも知られていたのですね」

響「最後が……二郎?」

貴音「めんかたやさいましましにんにくあぶらまし」

響「た、貴音!? 急にどうしたんだー!?」

貴音「はっ……何でもありませんよ、響」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/08(火) 03:39:14.32 ID:2svkZra70
響「765プロの他のアイドルも見てみるさー!」

春香 あざとい  千早 72  やよい もやし  美希 覚醒

貴音「あざとい……春香にこのようなイメージが」

響「うーん、世間からはそう思われてるのかー……。次は、千早の72って何だろ?」

貴音「さあ……謎の数字、72。面妖な……」

響「えっと、次はやよい……せめて玉ねぎとかだったら良かったのに……」

貴音「響、もやしを甘く見てはいけません。らぁめんとの相性は抜群なのですよ」

響「う、うん……そうだな、頑張れやよい! 美希は……覚醒?」

貴音「気になる言葉ですね……」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/08(火) 03:40:39.74 ID:2svkZra70
P(ふぅ、やっと帰ってこれた……ん? あそこに居るのは、貴音と響か)

貴音「ところで響、自分のは調べてみたのですか?」

響「あっ、忘れてたさー。よーし! ひ、び、き」カタカタッ

P「……っ! 待て! 今すぐやめろ!」

響「へっ?」ターン

貴音「あなた様、どうかなさったのですか?」

P「響! 画面を見るな!」

響「……あっ」

響 ぼっち

P「……○ソッ! 遅かったか……」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/08(火) 03:42:17.23 ID:2svkZra70
貴音「ぼっち……これはいったい」

響「プロデューサー……これって、一人ぼっちって事なのかな」

P「響、それは」

響「自分、一人ぼっちだったのか……?」

P「違う! それは周りが勝手に思っているだけで……」

響「そっか、自分……そう思われてたんだな……」

P「響、違うんだ! それは別に……」

響「…………」

貴音「なるほど……響、どうやらこのいんたーねっと、というものは信用は出来ないようですね」

響「た、貴音……?」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/08(火) 03:44:07.26 ID:2svkZra70
貴音「よく考えてみればすぐ分かる事です。響、あなたは一人ではありません」

響「で、でも……」

貴音「響、前を見なさい。そこには誰が居ますか?」

響「貴音と……プロデューサーが居る」

貴音「ええ、そしてわたくし達はいつでも側に居ます。それでもまだ、一人ぼっちだと思うのですか?」

響「た、たかねぇ……ううっ……自分、嬉しいぞ!」ギュッ

貴音「ふふ……分かればよいのですよ、響」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/08(火) 03:47:34.69 ID:2svkZra70
P「……よし! 三人でラーメンでも食いに行くか! もちろん俺のおごりだ!」

響「本当!? 貴音、プロデューサーがまたご馳走してくれるって!」

貴音「ええ、断る由などありません。ともに参りましょう」

真「あれ、三人でどこか行くんですか?」

P「ようまこりん、ラーメン食いに行くぞ。奢ってやるから着いて来い」

真「やーりぃ! ってそのまこりんって、どうにかなりませんか……?」

響「まこりん、諦めも肝心さー」

貴音「そうですよ、まこりん」

真「ま、まぁ……ちょっと女の子らしくていいかなーって思ってたりも……って、あれ?」

P「何ボーっとしてんだ真、置いてくぞー」

真「ま、待ってくださいよー!」

劇終

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