1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/07 22:07:41 ID:yfpQVI9j0
律子「気のせいじゃないですか?」
小鳥「そうですよ、それにプロデューサーは元々あんな感じじゃないですか」
P「…………」
亜美「うう、今日も兄ちゃんを笑わせることが出来なかった……」
真美「真美たちのくすぐり攻撃が全く聞かないとは……恐るべし!」
P「…………」
春香「あ、あの……プロデューサーさん?」
P「…………」
春香「あの……」
P「…………」ギロ
春香「……なんでもないです……」
P「…………小鳥さん、この書類をお願いします」
小鳥「はい、わかりました」
律子「あんな感じですから仕方ないですよ」
あずさ「そ、そうですよね!」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/07 22:14:20 ID:yfpQVI9j0
律子「じゃあ、私は伊織の迎えに行ってきます」
あずさ「え? あの……私は? 今日はグラビアの撮影が」
律子「プロデューサー殿に送っていってもらってください、それじゃ!」
あずさ「えっと……」
P「…………」
あずさ「あ、あのプロデューサーさん……」
P「…………」
あずさ「すみませんがスタジオまで送っていってもらえませんか?」
P「…………」
あずさ「もちろん無理にとはいいませんが……」
P「…………いいですよ」
あずさ「そ、そうですか」
P「じゃあ、車を出してきますので事務所で待っててください」
あずさ「はい、わかりました」
P「…………」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/07 22:17:52 ID:yfpQVI9j0
~事務所前~
P「…………」
P「…………」
P「…………」
あずさ「お、お待たせして申し訳ありません」
P「いえ、気にしてませんよ」
あずさ「じゃ、じゃあ失礼しますね」
P「……どうぞ……」
あずさ「えっと……」
P「…………」
あずさ「…………」(ど、どうしよう、最初から空気が重い……)
P「……スタジオ……」
あずさ「え?」
P「どこのスタジオですか?」
あずさ「えっと○×スタジオへお願いします」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/07 22:23:33 ID:yfpQVI9j0
P「わかりました……」
あずさ「…………」
P「…………」
あずさ「…………」
P「…………」
あずさ(や、やっぱり空気が重いわ! 何か話題を……)
あずさ「さ、最近のみんなの様子はどうですか?」
P「…………普通ですよ」
あずさ「そ、そうですか……」
あずさ(か、会話が終わってしまったわ……)
P「…………」チラ
あずさ(こ、こわい! プロデューサーさんが睨んでくる!)
あずさ(だめよ、あずさ! ここで怯んだらプロデューサーさんが……)
P「あずささん」
あずさ「は、はい!?」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/07 22:29:46 ID:yfpQVI9j0
P「付きましたよ」
あずさ「そ、そうですか、ありがとうございます」
P「では……」ブーン
あずさ「い、行ってしまったわ……結局、何で嫌われてるのか分からないまま……」
~事務所~
美希「それでね、ハニーが……」
真「かっこいいな、プロデューサー」
あずさ「ただいま戻りました……ってあら? 今は二人しかいないの?」
美希「小鳥は休憩中なの、ハニーは打ち合わせだよ」
あずさ「そうなの、ところでプロデューサーさんのことだけど……」
美希「ハニーのこと?」
真「どうしたんですか? 改まったりして」
あずさ「私、プロデューサーさんに嫌われてるんじゃないかしら?」
美希「え~? ハニーはとっても優しいからそんな事ないの!」
真「そうですよ、気にしすぎじゃないですか?」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/07 22:39:40 ID:yfpQVI9j0
あずさ「で、でも私といると口数が少ないし……」
真「そんなのみんな一緒ですよ、春香だって、千早だって、話しかけられたことなんか日に数回ですから」
美希「まあ、ハニーはあれこれ喋るよりも行動で意思表示をしてくれるからいいの」
あずさ「行動……?」
美希「この前、美希が変質者に襲われそうになったとき、ハニーが来てあっという間に変態さんを伸しちゃったの」
美希「そのときのハニーの顔、かっこ良かったな、キリッとしてて……」
真「でも、普段は何を考えてるか分かりませんけどね」
美希「それでもいいの! ハニーは悪い人じゃないしね」
真「悪い人じゃないのは理解してるけど厳しい人だよね……」
あずさ「どうしたの? 浮かない顔をして」
真「いや、ね、ダンスのレッスンの時、足をくじいちゃって……」
真「そのとき、プロデューサーに怒られたんですよ、無茶をするなって」
真「あの顔はもう見たくないな、僕としては、しばらくの間悪夢にうなされたよ」
美希「ハニーの怖い顔……ちょっと想像できないの」
あずさ(普段の顔より怖いなんて……)ブルブル
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/07 22:47:29 ID:yfpQVI9j0
美希「あふぅ、いろいろお話してたら眠くなってきたの、美希は寝るね、おやすみ」
真「僕もこれからレッスンだからそろそろ行きます、あずささん、考えすぎないように! それじゃ」
あずさ「そうね、じゃあ、私も……」
あずさ(とは言ってみたけど……)
P「…………」
P「…………」ギロ
あずさ「ふぅ、みんなみたいに普通に接するのは無理なのかしら?」
響「はいさーい!」
あずさ「あら、響ちゃん」
響「なんだ、ここにはあずさしかいないのか?」
あずさ「え、ええ、ところで響ちゃん、プロデューサーのことなんだけど」
響「うん? プロデューサーがどうかしたのか? ……まさか、あずさ! あの変態に襲われたのか?」
あずさ「へ、変態?」
響「そうだぞ、事務所にいるときはずっとパソコンと睨めっこしてるし、レッスンの時はじっとこっちを睨みつけてるぞ!」
あずさ「……そんなに見つめられてるの?」
17: >>15すまぬ 2013/03/07 22:57:11 ID:yfpQVI9j0
響「見つめられてる、と言うより監視されてるって感じだぞ!」
あずさ(そんなに睨みつけられるなんて……)
響「自分、この間言ってやったぞ! 自分は動物園の動物じゃないさーって」
あずさ「プ、プロデューサーさんに?」
響「正直言って、言った後背筋が凍ったぞ、あの「なんだと?」は二度と聞きたくないぞ」
あずさ「あ、あらあら……」
響「その後、自分の欠点を思い切り知らされたんだ、下手な暴力よりも傷ついたぞ、自分」
あずさ「そうなの……」
響「もちろん、自分完璧だからな! その欠点を全部克服したぞ!」
あずさ「さすが響ちゃんね」
響「でも、監視は変わらなかったけど、いなかったらいないでさびしいな」
あずさ「そうなの……」
響「ところで何で悩んでたんだ?」
あずさ「そのプロデューサーに嫌われてるんじゃないかしら? 私……」
響「……うん、嫌われてるかもしれないぞ」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/07 23:04:34 ID:yfpQVI9j0
あずさ「え?」
響「自分知ってるぞ、この間、あずささんが迷子になったせいで律子とプロデューサーが関係者に頭下げに行ったんだぞ」
あずさ「……」
響「怨む、までは行かないけどやっぱアイドルの中で最年長だからフォローが効かないんじゃないか?」
あずさ「……そう、かしら?」
響「まあ、元々愚痴を言うタイプじゃないから分かんないけど……嫌うとしたらその部分かなと」
あずさ「……」
響「まあ、気になるんだったら直接聞いてみればいいぞ! ……それとも自分が聞き出してやろうか?」
あずさ「……やめておくわ、こういうのは自分で聞かないとでしょ?」
響「ところであずさは大丈夫なのか? 次のスケジュール」
あずさ「え? あらあら大変! 今日はこれからラジオの収録があったわ」
響「仕方が無い、自分はオフだからこれからあずさと一緒に行ってあげるぞ!」
~ラジオ局~
あずさ「すみません、遅刻しちゃ……」
P「…………」ギロリ
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/07 23:09:06 ID:yfpQVI9j0
あずさ「え? えっと……」
P「…………」
あずさ「う、ううう……」
P「……とにかく、スタジオに入ってください……」
あずさ「は、はい!」
あずさ(ど、どうしましょ!? 完全に怒らせちゃったわ……)
~収録中~
P「…………」
あずさ(うう、視線が凄く痛い……)
律子「~~~~~」
P「…………」
律子「~~~~~!」
P「…………」コク
あずさ(良かった、次の仕事に向かうのね……)
~収録終了~
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/07 23:15:24 ID:yfpQVI9j0
律子「お疲れ様、あずささん」
あずさ「はい、お疲れ様でした」
律子「いやぁ、プロデューサー殿がいてくれたおかげで助かりましたよ」
あずさ「え?」
律子「CMを若干増やす事であずささんの遅刻を誤魔化したんですよ、後でお礼を言っておかないと……」
あずさ「で、でもプロデューサーさんに嫌われてる私がそんな事を……」
律子「意外と心は広い人ですよ、プロデューサー殿は」
あずさ「……で、でも……」
P「…………」ギロ
あずさ「……嫌われてる気がしますし」
律子「まあまあ、一緒にお礼を言えば問題ありませんって!」
~事務所~
千早「お疲れ様でした」
雪歩「お疲れ様でした~」
P「…………」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/07 23:20:15 ID:yfpQVI9j0
雪歩「ね、ねぇ千早ちゃん、プロデューサーって怖くないですか?」
千早「怖い? まあ、愛想が無いのは認めるけど怖いって言うのは違うわね」
雪歩「で、でも……たまにすっごく怖くなるんですよ」
千早「気のせいよ」
P「…………」
律子「プロデューサー殿、今日も残業ですか?」
P「…………」
律子「あまり無理はしないでくださいね、身体が資本ですから」
P「…………」
あずさ「あ、あの……プロデューサーさん?」
P「…………」
あずさ「あの……」
P「…………」ギロ
あずさ(うう、やっぱり怖い!)
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/07 23:30:48 ID:yfpQVI9j0
律子「ラジオの件ではありがとうございました」
あずさ「す、すみませんでした! 私が遅刻をしたばかりに」
P「…………今度から遅刻をしないでください」
あずさ「は、はい……」
律子「ね? だから言ったでしょ、プロデューサーは心が広いって」
あずさ「そ、そうですね」
P「…………」
律子「じゃあ、私たちはこれで……」
あずさ「それでは……ああ!?」グイ
P「…………!?」ブツン
律子「プ、プロデューサー殿のパソコンが……」
P「…………」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
あずさ「ああああああああ」
律子「プ、プロデューサー殿、わざとではないんですから……」
P「…………だから?」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/07 23:36:53 ID:yfpQVI9j0
あずさ「ひっ、す、すみません!」
P「…………」
律子「プ、プロデューサー殿、あずささんも謝ってるんですから……」
P「…………完成間近の企画書でもか?」
律子「企画書って……まさか、例の?」
P「…………」
律子「そ、それは……ご愁傷様でした」
P「……帰れ」
あずさ「…………」
律子「分かりました、さあ、あずささん、帰りましょう!」
あずさ「で、でも!」
律子「ここからはプロデューサー殿のお仕事です! ……下手にとばっちりを食ったら……ねぇ?」
あずさ「……はい」
小鳥「これは徹夜ピヨね」
P「…………」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/07 23:40:07 ID:yfpQVI9j0
~翌朝~
あずさ「お、おはようございます」
P「…………」
あずさ「プ、プロデューサーさん、先日はどうもすみません……」
P「…………」ギロ
あずさ「あ、あの……この間のお詫びをこめてお弁当作ってきたんですけどいかがですか?」
P「…………」
あずさ「あの、プロデューサーさん?」
P「…………すみませんが、少し黙っててもらえますか?」
あずさ「はい……」
終り
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/07 23:41:43 ID:yfpQVI9j0
やっぱ、思いつきだけで話を書くものじゃないな
もっと、こう二人の勘違い、的な話が書ければいいんだけど出来なかった
あと、支援してくれてありがとう
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/07 23:44:14 ID:yfpQVI9j0
;” class=”anchor”>>>41
ならどうすりゃあいいんだ?
このまま話を続けるには?
別ルートで話を作れと?
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/07 23:58:11 ID:yfpQVI9j0
;” class=”anchor”>>>46
わかった、仲直りまでさせるよ
P「…………」
あずさ「…………」ソワソワ
P「…………」
あずさ「…………」ウロウロ
P「…………あずささん」
あずさ「な、なんでしょうか?」
P「気が散ります、座っててください」
あずさ「はい……」
P「…………?」ブルブル
P「はい…… 律子か? わかった」
P「…………あずささん、急な仕事が入りました」
あずさ「急な仕事?」
P「この近くで収録が行われるそうです、端役ですがあずささんに出てほしいと」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08 00:04:10 ID:dEceq1VU0
あずさ「えっと……」
P「どうします? 今なら断る事は出来ますが……」
あずさ「行きます」
P「…………なら、早く行きましょう」
~繁華街~
P「……この先で撮影をしてるそうです……」
あずさ「珍しく結構人が多いですね」
P「…………」パシ
あずさ「え? あの、プロデューサーさん?」
P「また、迷子なんてことになったら困りますから……」
あずさ「そ、そうですね」
あずさ(意外と大きいんですね、プロデューサーさんの手って……)
P「…………もっと近くに」
あずさ「は、はい」
P「…………」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08 00:09:18 ID:dEceq1VU0
あずさ「……」
P「…………律子はどこだ?」
あずさ「あ、あの……ちょっと手が痛いんですが……」
P「我慢してください」
あずさ「…………あの、身体が当たってるんですが……」
P「我慢してください」
あずさ「……あの……」
P「しっかり捕まっててください」
あずさ「……はい」
P「……どこだ? 律子は……」
~撮影場所~
あずさ「ようやく着きましたね……」
P「撮影が始まります、人ごみの中を通ってきたから髪の毛が乱れてますのて……」パパッ
あずさ「あっ……」
P「これでいいはずです」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08 00:17:56 ID:dEceq1VU0
あずさ「すごい、あっという間に直しちゃった」
P「昔取った何とかですよ……」
あずさ「じゃあ、行って来ます」
~撮影終了~
監督「端役とはいえ来てくれてありがとう」
あずさ「いえ、こちらこそありがとうございました」
P「…………どうぞ」
あずさ「お茶……ありがとうございます」
P「事務所に帰りましょう……」
あずさ「はい……あの、プロデューサーさん……」
P「なんですか?」
あずさ「私のこと、嫌いですか?」
P「…………ええ」
あずさ「そうですか」
あずさ(やっぱり嫌われてるのね……)
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08 00:28:30 ID:dEceq1VU0
P「…………でも、いや、だからこそ好きになる努力をしてますよ」
あずさ「え?」
P「今のままじゃあずささんを好きになれそうに無いので……」
あずさ「え? えっと……」
P「だからあずささんのこと、もっと教えてください、俺は口下手なのでうまく返す事は出来ないけど」
あずさ「は、はい!」
~事務所~
律子「で? 二人は仲直り出来たの?」
小鳥「最初から喧嘩なんてしてませんよ、元々ああいう人なんですから、プロデューサーさんは」
あずさ「プロデューサーさん、お弁当作ってきました!」
P「…………」
あずさ「はい、ここにおいておきますね、お茶は緑茶でいいですね?」
小鳥「ね? 理解すれば怖くありませんよ」
律子「そうね、ふふっ」
終わる?