P「キャッチボールをしよう」【菊地真SS】

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/25 23:45:33 ID:/1ttX9Iw0
P「キャッチボールをしよう」

P「一人ずつキャッチボールをしようと思いまして」

小鳥「どうしたんですか?」

P「いや、最近忙しくなってきたので、コミュニケーションを図ろうかと」

小鳥「息子との会話に困った父親ですか」

P「それを言わない」

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/25 23:46:06 ID:/1ttX9Iw0
――どこかの空き地――

P「というわけで、トップバッターは真で」

真「キャッチボールなんて久しぶりですねー!」

真「ていうかキャッチボールなのにトップ“バッター”?」

P「親父か」

真「いやむしろそれプロデューサーがですよ立ち位置的に」

P「ぐぬぬ」

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/25 23:46:37 ID:/1ttX9Iw0
P「つか真、ちょっと手加減たのむぞ」

真「何言ってるんですか! そこは本気で投げますよ!」

P「いや勘弁してくれよ こっちはキャッチャーミット持ってこようか迷ったんだから」

真「それ地味にひどくないですか」

P「一応キャッチャーのメットは用意してきた」

真「全力で行きますね」

P「こらこらまだ投球モーションとるなって ボークボーク」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/25 23:47:52 ID:/1ttX9Iw0
真「気を取り直して……投げますよー!」

P「よーしこい!」

P「…ッ やっぱいい球投げるな」バンッ

真「へへっ でしょー!」バッ

真「プロデューサーもいい球投げますね!」

P「そりゃ子供の頃やってたからなー」

真「いくつぐらいの時ですか?」

P「小学生の時。つらくて2年くらいでやめた」

真「あー、なんかプロデューサーらしいかも……」

P「どういうことだ」

真「へへっ さっきの仕返しでーす!」

P「むむむ」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/25 23:52:38 ID:/1ttX9Iw0
真「ところでお願いなんですが」バッ

P「なんだ?」パシッ

真「フリフリの可愛いf」

P「だめだ」ブン

真「即答ですか!」

P「そりゃそうだ」

P「というかキャッチボールしながらフリフリの服着たいって言われるのもなぁ」

真「うう……」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/25 23:57:32 ID:/1ttX9Iw0
P「やっぱりフリフリのじゃないとダメなのか?」ヒュン

真「はい! 可愛い服じゃないと!!」パシッ

P「うーむ……そうなるとちょっとそういう仕事は難しいかもな……」

真「うう……そうですか……」

P「でもさ、“可愛い”ってフリフリだけじゃないだろ」

真「確かにそうなんですけど……」

P「この前さ、千早の着てたワンピースわかるか?」

真「あ、先週事務所で着てたやつですか?」

P「そうそう それだ」

真「春香と一緒に選んだって言ってましたよねー! 色も千早にぴったりでした」

P「しかも普段パンツルックなのに、膝上ギリギリくらいのスカートで……」

真「ちょっと恥ずかしそうに目をそらして……」

P&真「あれはかわいいかった……」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 00:01:26 ID:61/SJBw60
P「小鳥さんがホクホクしながら写真とってたな。千早は相当恥ずかしがってたけど」

真「春香は『千早ちゃんかわいいんだからそんなに逃げなくてもいいのにー!』って言ってましたけどね」

真「その通りだと思います」

P「な、だからあれなんだって」ブン

真「『“可愛い”っていうのはその人に合ったものを』って言いたいんですよね!」ヒュッ

P「いいとこ取られた」

真「へへっ」

11: 支援きたよかったー 2013/01/26 00:04:46 ID:61/SJBw60
真「ボクが着てみたいと思う可愛い服を探すと、どうしてもフリフリになっちゃうんですよね……」

真「……でも、雪歩がボクに似合ってるって言ってくれるのって……」

P「ああ……どうしてもカッコいい服になっちゃうよな 美希はどうなんだ?」

真「美希も『真クンはこーゆーのの方が似合うのー!』って……」

P「なるほど……」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 00:05:29 ID:61/SJBw60
P「じゃあ、あずささんとでも行ってみたらどうだ?」ヒュッ

真「あずささんとですか?」パシ

P「ほら、あずささんって…まぁ迷子にはなるけど、大人の女性じゃないか」

P「だから結構服も真に合いそうなのをしっかり選んでくれそうだよな」

真「なるほど……今度誘って一緒に行ってみますね!」

真「あ、でも……」

P「でも?」

真「あずささんって、とにかく迷子になるじゃないですか」

P「まぁな」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 00:06:01 ID:61/SJBw60
真「いつも何処で服買ってるんでしょうか」

P「え、そりゃあ……」

真「むしろいつも言ってるお店とかにたどりつけるんでしょうか……」

P「………」

P「ま、まぁフラフラ迷子になってたどり着いたところで買ってるんじゃないか?」

真「そ、そうですよね! とにかく一緒に行ってみます!」

真「それで、似合う“可愛い服”着てきたら、ちゃんと誉めてくださいね!」ビュッ

P「おうよ」バンッ

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 00:11:04 ID:61/SJBw60
真「あ、プロデューサー……」

P「今度はどうした?」

真「……そろそろ肩暖まってきたので、…いいですか?」

P「え」

真「ちょっと本気を出して投げたいんですよー!」

P「ちょちょちょちょっとまった 心の準備が」

真「大丈夫ですよー コントロールは問題ないですって」

P「マジでまってくれほんとに」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 00:15:27 ID:61/SJBw60
P「わかった。ただその代わり、屈んでいいか? キャッチャーの状態で捕っても」

真「良いですよ!」

P「うう……本当にキャッチャー道具一式借りてくればよかった……」

P「よしこい」ガクブル

真「そんなに震えなくってもいいじゃないですかー!」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 00:19:57 ID:61/SJBw60
真「いきますよー!」

真「…ッ!!」ビュン

P「!!」バァアンッ!

P(………)

P(おかしい)

P(何とか捕れたが……)

P(軟式ボールのはずなのに120km近く出ている)

P(少なくとも110kmはカタイ)

P「めっちゃ手ヒリヒリすんだけど」

真「やーりぃ!」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 00:24:15 ID:61/SJBw60
P「つか今の音からしてヤバいだろ!」

P「女子野球だったら確実にエース級だぞ! 真!」

真「へへっ ありがとうございます!」

P「いや誉めてるけど誉めてないっていうかなんというか」

真「久しぶりだからちょっと甘かったかな……もう一球いきますよー!」ビュン

P「え ちょっと待ておい」 バァァァンッッ!!

P「あぶねえええええ!! こええええええ!!」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 00:31:25 ID:61/SJBw60
真「あの、今度は変化球いきたいんですけど」

P「勘弁してくれ」

―――それから十数球投げこみ―――

P「手が痛い」

真「ご、ごめんなさいプロデューサー! つい打ち込んじゃって……」

P「うう……今度からほんとに真とキャッチボールするときはミット持参だわ あとメット」

P「まぁでも、真と少し話ができたからよかったかな」

真「はい! 良いボールも投げられるようになりましたし!」

P「それは別にいい」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 00:39:00 ID:61/SJBw60
真「ところで、普通に使ってましたけど、このグローブはどうしたんですか?」

P「いや、響チャレンジのスポンサーさんいるだろ?」

真「有名なスポーツ用品メーカーですよね!」

P「ああ。響に何か欲しいものはある?って訊かれたんだけど、響が挑戦するものの道具は良いの揃えてもらってるから」

P「響も特に必要なものはないらしくて。だから俺が、皆でできそうなグローブを……」

真「なるほど……」

P「事務所に置いておくつもりだから、……また時間空いたらやろうな」

真「!! へへっ やーりぃ! 約束ですよプロデューサー!」

P「今度はマジでスポンサーさんからキャッチャーミットもらっとこ」

真 おわり

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 00:41:07 ID:61/SJBw60
P「次は誰にしようかな」

P「丁度事務所にいた>>30にしよう」

P「いそのー 野球しようぜー」

32: 左利き設定忘れるとこだったありがと 2013/01/26 00:49:49 ID:61/SJBw60
真美「あれ、兄ちゃんグローブなんか持ってどうしたの? ボクシング?」

P「いやそれ見た目に無理あるだろ」

真美「だよね→ 色はやっぱ赤じゃないとね→」シュッシュッ

P「そういう意味でもない」パーンチ

真美「ぐわ→ た、立つんだジョ→……」ガクッ

P「スリー、ツー、ワン……カンカーン。ってことで、キャッチボールでもいくか」

真美「え! キャッチボール! いくいく→」シャキッ

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 00:57:16 ID:61/SJBw60
P「というわけで空き地に来た」

真美「説明口調だね→」

P「真美はキャッチボールやったことあるのか?」

真美「うーん、体育の時にやったことはあるよ→」

P「そのくらいだろうなぁ」

真美「うん。でも学校のグローブ、カビとか臭いがひどいんだよねー……」

P「あー、それはわかる。どうにかならないもんかな……」

真美「あと、ちょっと壊れてたりとか」

P「ボールすっぽ抜けてったりするんだよな」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 01:08:36 ID:61/SJBw60
P「真美は左利きだったよな」

真美「うん! サウザーっていうんだよね!」

P「無理があるわそれテキーラじゃん サウスポーな」

真美「それそれ! でも亜美は右利きなんだよ→」

P「双子でもそこは違うんだなー」

真美「ねぇねぇ兄ちゃん! サウスポーの方が強かったりするんだよね!」

P「バッターもピッチャーも左の方が重宝されるっぽいけど……」

P「まぁ、素人がキャッチボールする分には変わらん」

真美「そっかー……ちぇー」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 01:13:17 ID:61/SJBw60
P「よしこい」

真美「んっふっふ→ 真美の剛速球受けてみよ→!」ポイ

ポテッ ポテッ……

P「………」ハシ

真美「あ、あれ…?」

P「……お、おー! すごい剛速球だ手いたーい(棒)」

真美「も、もー! 兄ちゃん! そういうのいいからーっ!」プンス

P「はいはいっと。投げるから捕れよー それっ」ポイ

真美「わ、わわ…… っと」パシ

P「おお、キャッチは普通にできるんだな」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 01:20:26 ID:61/SJBw60
真美「むむ……なんで兄ちゃんみたいにいかないかなー」

P「真美、もっかい投げてみ」

真美「よーし いっくよ→! えいっ」ポーイ

ポテッ ポテテッ……

P「………」ハシ

真美「うううー」ジタバタ

P「あ、わかった。真美、ちょっとこっちきてみ」チョイチョイ

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 01:21:03 ID:61/SJBw60
真美「え、何なに!」テクテク

P「真美は左利きだから、足の動かし方逆なんだよ」

真美「え、どゆこと」

P「右足を浮かしてー」

真美「浮かして→」

P「そのままグッと前に出してー」

真美「出して→」

P「投げる時に左手と一緒には左足をポーンと踏み出す!」

真美「踏み出す!」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 01:22:31 ID:61/SJBw60
真美「うーん、慣れないけど……ちょっとわかってきたかも」

P「最初はな。でも上手く動かせるようになると、すぐボール飛んでくようになるよ」

P「多分亜美と同じ足の動かし方してたんだろうな」

真美「そっか→! 兄ちゃん頭いい!」

真美「ね→ね→! これで亜美より遠くにボール投げれるようになる?」

P「練習すればな」

真美「よーし! 練習して亜美に教えてあげよ→!」

P(亜美は右利きだからだいたい周りに合わせてるだろうからなー……まぁいいや)

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 01:32:30 ID:61/SJBw60
――十数分後――

真美「えーい!」ポイ

P「おお」タタタ パシ

真美「やったー! ノーパンで届くようになったよ→!」

P「いやノーバンな その間違い方はまずい」

真美「でも…変なとこにボールいっちゃうねー……」

P「んー……あ、手か。もっかいこっちおいで、真美」

真美「はーい!」トテテ

P「さっきまでのフォームに……投げる前に右手を伸ばすというかなんていうか」

真美「えー? 良くわかんない」

P「いや、俺も右利きだからこんがらがってな……」

P「ちょっといいか」グイ

真美「えっ」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 01:37:09 ID:61/SJBw60
真美(ちょ、に、兄ちゃんに……手握られてる…!///)

P「んー、とこっちの手がこうだから……この時にこう伸ばして……」

真美「あ、に、兄ちゃん……///」

P「あーわかったわ。真美、ここで投げるときに右手をこう伸ばしてー」

真美「ううう、うん!」

P「手はグーにして、投げる相手に狙いを定めるようにしてー」

真美「え、あ……」

真美(近い近い近い! 顔近いよおお!!)

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 01:43:58 ID:61/SJBw60
P「そのままさっきとおんなじ風に投げると安定する…ぞ、って、大丈夫か?」

真美「え、な、何が!?」

P「さっきから顔赤いぞ……? 風邪でも引いたか?」

真美「あ、いや、その……ちょ、ちょっと疲れちゃっただけだよ!」

P「そうか。まぁ、慣れないことやったからな。そろそろ終わりにするか」

真美「あ……」

真美(離れちゃった……)

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 01:44:30 ID:61/SJBw60
P「んー、今日はそろそろ帰って、ゆっくり休もう。」

真美「うん……」

P「そんでまた今度、時間空いたらやろうな!」

真美「!! う、うん!」

P「亜美も竜宮で忙しいからな……時々俺とキャッチボールしよう」

真美「やろうやろう! いっぱいやろう!」

P「そんで亜美と休みがうまく重なったら、その時は亜美も一緒に」

真美「うん! 今度こそ真美の剛速球で、亜美をびっくりさせちゃうかんね→!」

P「はいはい。それまでフォームを覚えような」

真美「わかった! おうちでも練習しとくよ→!」

P(家で練習したらバレるんじゃないだろうか)

P「よし、事務所帰るぞ! そしたら送ってくよ」

真美「うん! キャッチボール、約束だよ→!」

真美おわり

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 01:45:59 ID:61/SJBw60
つかれたもうねる
誰か代わりに書いてくれる人いたら書いてー

つまんねー抑揚もないssに支援してくれてありがとー

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