【多田李衣菜SS】渋谷凛「ロックなあの娘の誕生日」

1: dryskrn2015 2015/06/27(土) 01:30:10.43 ID:Z1tEHlm0o

―――事務所

凛「ねえ、プロデューサー。ちょっと相談したいことがあるんだけど」

P「ん、なんだ? 仕事のこと?」

凛「ううん、そうじゃなくて……もうすぐ李衣菜の誕生日でしょ?」

P「あぁ、覚えてるよ。……あ、もしかしてなにかプレゼントしてやりたいってことか?」

凛「ふふ、話が早くて助かるよ。それで、プロデューサーにも協力して欲しいんだ」

P「もちろん! 李衣菜のためならなんだって用意するぞ」

凛「あ、大丈夫。プレゼントはもう決めてあるんだ」

P「へぇ、どんなのだ?」

凛「うん、プロデューサーをリボンで縛っt」

P「却下」

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4: ◆5F5enKB7wjS6 2015/06/27(土) 01:35:05.06 ID:Z1tEHlm0o
凛「なんで」ムスー

P「なんでじゃない。凛は俺をなんだと思ってるんだ?」

凛「大切な私達のプロデューサーだけど」

P「その大切なプロデューサーを縛るってどういうことだよ!」

凛「ちゃんとちょうちょ結びにするから大丈夫だよ」

P「いや縛り方の問題じゃなくて」

凛「プロデューサー、わがまま」

P「あぁもう! とにかく却下だ却下!」

6: ◆5F5enKB7wjS6 2015/06/27(土) 01:36:22.00 ID:Z1tEHlm0o
凛「せっかく李衣菜に喜んでもらおうと思ったのに……」シュン

P「う……。そ、そんなに落ち込むなって。もっと別のもの考えればいいだろ?」

凛「……例えば?」

P「ヘッドホンとかギター用品とか、いろいろあるだろ」

凛「じゃあプロデューサーにヘッドホンを付けt」

P「俺抜きで頼む」

凛「…………」

P「ほっぺ膨らますなよ……」

7: ◆5F5enKB7wjS6 2015/06/27(土) 01:38:09.47 ID:Z1tEHlm0o
凛「なんでプロデューサーじゃだめなの?」

P「むしろなんで俺じゃなきゃだめなの?」

凛「さっきも言ったけど、大切なプロデューサーだから。李衣菜もきっとそう思ってる」

P「む……」

凛「最近は忙しくて、一緒にいられる時間も少なくなってるから……」

凛「李衣菜にプロデューサーとの時間をあげたいんだ。……そんな理由じゃ、だめかな……?」

P「凛……。そういうことなら、俺もちゃんと時間をとって――」

凛(あわよくば私も混ざって李衣菜と二人でプロデューサーとデートしたい」

P「心の声が漏れてるぞこら」

8: ◆5F5enKB7wjS6 2015/06/27(土) 01:40:17.12 ID:Z1tEHlm0o
凛「しまった……もう少しでいけると思ったのに」

P「くそぅ、演技力レッスンがこんなところで悪用されるとは」

凛「ふふ、成果が出たね。もっと頑張らなきゃ」

P「頑張る方向が違う!」

凛「とにかく、李衣菜の誕生日は時間空けといてね」

P「プレゼントはどうするんだよ」

凛「だからプロデューサーをりbごめんなさいそんなに怖い顔しないで」ガタガタ

9: ◆5F5enKB7wjS6 2015/06/27(土) 01:43:33.54 ID:Z1tEHlm0o

がちゃり

李衣菜「おはようございまーす。今日もロックに頑張るぞー」

凛「あ」

P「お、おうおはよう李衣菜」

李衣菜「あ! 凛にプロデューサー、おはようございますっ」

凛「う、うん、おはよう……」

李衣菜「? どしたの凛?」

凛「な、なななんでもないよ」

李衣菜「ふふ、変なの」

P「……ええいもう直接なにが欲しいか聞くぞ!」

凛「ちょっ、プロデューサー……!」

10: ◆5F5enKB7wjS6 2015/06/27(土) 01:45:31.89 ID:Z1tEHlm0o
P「李衣菜。もうすぐ誕生日だけど、なにか欲しいものあるか?」

李衣菜「へ? ……あー、そういえば。あはは、忙しくて自分の誕生日忘れてました」

凛「李衣菜、当日オフだよね? だからぷrむぐぅ」

P「凛は黙ってなさい」

李衣菜「欲しいものかぁ……。んー、凛やプロデューサーから貰えるものならなんでも! ……と言いたいですけど」

P「え――」

李衣菜「『おめでとう』って言ってくれるだけで、すごく嬉しいです。二人の言葉がなによりのプレゼントですから!」

11: ◆5F5enKB7wjS6 2015/06/27(土) 01:46:41.75 ID:Z1tEHlm0o
凛「……りーな…………」ジーン

李衣菜「あれ、なに変な顔してるの凛。あはは」

P「……それだけでいいのか?」

李衣菜「それで充分です。凛はもちろん、プロデューサーだって相当忙しいでしょ?」

李衣菜「今こうしてお話ししてるだけでも嬉しいんですから。へへへ♪」ニパー

P(天使がいた)

凛(ぐすん)

12: ◆5F5enKB7wjS6 2015/06/27(土) 01:48:22.68 ID:Z1tEHlm0o
李衣菜「ま、久々のオフってだけで、正直プレゼントなんですけどねー。いっぱいギター触ろっと♪」

凛「……り、李衣菜。あのさ」

李衣菜「ん、なに凛?」

凛「私もその日、オフだから……その、一緒に遊ばない?」

李衣菜「あれ、そうだったの? うんっ、もちろんいいよ!」

凛「……! それなら李衣菜の家に行っていいかな……? 李衣菜のギター、久しぶりに聞きたいから」

李衣菜「おっけー! へへ、最高の誕生日になるよ。凛、ありがとうっ」

凛「……うん♪」

13: ◆5F5enKB7wjS6 2015/06/27(土) 01:49:42.84 ID:Z1tEHlm0o
P「……それじゃ、俺も夜は時間空けようかな」

李衣菜「え?」

P「ご飯くらいなら、どこでも連れて行ってあげるよ。それくらいさせてくれないか?」

李衣菜「……へへ。じゃ、お言葉に甘えて! いっぱい食べて、いっぱいお喋りしましょうっ」

P「ん、ドンと来い!」

李衣菜「へへへ、デートですねプロデューサー♪」

凛「……あの、私は?」

李衣菜「え? 来るの?」

凛「えっ」

14: ◆5F5enKB7wjS6 2015/06/27(土) 01:52:07.38 ID:Z1tEHlm0o
凛「…………」ムスーッ

李衣菜「じょ、冗談だって凛。凛も一緒に決まってるでしょ? 機嫌直してよ~」

凛「……知らない。李衣菜きらい」

李衣菜「凛ってばぁ――」

凛「ふんっ――」

P「ふふ、いつもどおり仲が良いなぁ」

おわり

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