1: ◆/FlK6/6bHs 2015/03/01(日) 23:17:07.52 ID:jOcI8ivgo
―――事務所
がちゃ
凛「おはようございます」
李衣菜「……あぁぁぁ……ぉぅぅぁぁぁぅ……!!」プルプル
凛「あ、李衣菜」
李衣菜「ぁ、ぁぁぅぅ……り、凛……お、はy」ピキーン
李衣菜「あぁぁぁぁ指がぁぁぁぁあああ……!」
凛「…………」
凛(李衣菜がギターを抱えながら悶えてる)
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2: ◆/FlK6/6bHs 2015/03/01(日) 23:19:06.47 ID:jOcI8ivgo
李衣菜「はぁ、はぁ……や、やっと治まってきた……」グター
凛「ああ、指攣ったの……大丈夫?」
李衣菜「う、うん……よくマッサージしないと」
凛「ギターの練習してたんだ?」
李衣菜「あっはは、調子出てきたと思ったらこれだもん……死ぬかと思った」
凛「大げさ」クスッ
3: ◆/FlK6/6bHs 2015/03/01(日) 23:20:23.51 ID:jOcI8ivgo
李衣菜「あ、笑ったなー? 凛じゃ痛みに耐えられなくて、きっと泣いちゃうねっ」
凛「そう? でも、そもそも私なら指を攣るなんてヘマ、しないけどね」
李衣菜「あぁっ、そんな根本的なとこから!」
凛「ふふっ」
李衣菜「……へへへっ」
凛「おはよ、李衣菜」
李衣菜「うん、おはよう凛!」
4: ◆/FlK6/6bHs 2015/03/01(日) 23:22:27.55 ID:jOcI8ivgo
凛「今日は一緒のお仕事だよね。よろしく」
李衣菜「ん、こちらこそ。一緒なの、結構久しぶりかも?」
凛「そうだっけ……? レッスンでよく会うからそんな気しないな」
李衣菜「あはは、だねっ」
凛「ま、李衣菜が居れば安心かな」
李衣菜「えっへへ。どんどん頼りにしてよね」
凛「困ったら李衣菜をイジればいいからね」
李衣菜「ちょ、酷いよ!?」
5: ◆/FlK6/6bHs 2015/03/01(日) 23:25:01.24 ID:jOcI8ivgo
凛「ふふ、嘘だよ。ほんとに頼りにしてるから」
李衣菜「いーよいーよ……どうせ私の方が子供っぽいもんね……」イジイジ
凛「そんなことないよ、李衣菜は……」
李衣菜「私は、なに?」
凛「……うん、ほら。えっと…………」
李衣菜「…………」
凛「ごめんなんにもなかった」
李衣菜「凛なんか嫌いだー!」
6: ◆/FlK6/6bHs 2015/03/01(日) 23:28:42.79 ID:jOcI8ivgo
凛「ごめん、ごめんってば李衣菜」クスクス
李衣菜「うぅ……」
凛「ちゃんと分かってるから、李衣菜の良いところ」
李衣菜「ふんっ」
凛「好きなことへの情熱はすごいし、そのためにいつも努力してるよね」
李衣菜「…………」
凛「それだけじゃなくて、いつだって楽しそうに歌ってて……私、李衣菜のこと尊敬してるよ」
李衣菜「……へへ。ありがと」
7: ◆/FlK6/6bHs 2015/03/01(日) 23:30:58.20 ID:jOcI8ivgo
凛「李衣菜はかっこいいよ。私が保証する」
李衣菜「えへへ。凛にそう言われたら悪い気はしないなぁ」
凛「ふふ……」
李衣菜「私だって凛のこと尊敬してるよ。どんなときも前を向いて、一生懸命だから」
凛「そ、そうかな」テレ…
李衣菜「私って不安がりだから……あんまり、自分に自信なかったんだよね」
8: ◆/FlK6/6bHs 2015/03/01(日) 23:32:31.78 ID:jOcI8ivgo
凛「そうだったの?」
李衣菜「うん。アイドルに成り立ての頃は、ネガティブなことばっかり言ってたんだ」
凛「……初めて聞いた」
李衣菜「あはは、初めて言ったもん。……で、輝いてる凛やみんなを見てさ」
李衣菜「『私もやってやる!』って気になれたんだ」
凛「…………」
李衣菜「何度も何度も挫けそうになったけど……諦めないで本当によかった」
李衣菜「こうして今、凛と一緒にアイドル出来るしね!」
凛「……!」
9: ◆/FlK6/6bHs 2015/03/01(日) 23:33:48.53 ID:jOcI8ivgo
李衣菜「って、なんか恥ずかしいこと言っちゃったな……これ、私たちだけの秘密ね?」
凛「…………」
李衣菜「あれ? 凛?」
凛「……よし」
李衣菜「?」
凛「今の話、今日の収録で言ってみよう」
李衣菜「だああああ! ダメだってばぁぁ!」
10: ◆/FlK6/6bHs 2015/03/01(日) 23:35:32.35 ID:jOcI8ivgo
凛「ゆるひてりーにゃ」
李衣菜「秘密だからね? ぜっっっったい誰にも言わない。おーけー?」ギュゥゥゥ
凛「ぁい」グニィー
李衣菜「ったくもう……!」パッ
凛「いたい……」ヒリヒリ
李衣菜「知らないよっ、このバカリン!」
11: ◆/FlK6/6bHs 2015/03/01(日) 23:36:33.66 ID:jOcI8ivgo
凛「む、バカは酷いよ李衣菜」
李衣菜「じゃアホリン」
凛「あんまり変わってないよ……」
李衣菜「わがままだなぁ」
凛「わがままとかそういう……ふふっ」
李衣菜「えへへっ」
12: ◆/FlK6/6bHs 2015/03/01(日) 23:39:09.17 ID:jOcI8ivgo
凛「ふふ、李衣菜とお喋りしてると楽しい」
李衣菜「さすが私。会話術もお手の物だね」
凛「李衣菜はロックだからね」
李衣菜「おっ。よく分かってるね凛!」
凛「って適当に言っとけば喜ぶってプロデューサーが」
李衣菜「ぐぬぬ、プロデューサーめぇ……!」
13: ◆/FlK6/6bHs 2015/03/01(日) 23:41:12.12 ID:jOcI8ivgo
凛「ふふっ。さ、そろそろお仕事行こうか」
李衣菜「ん、おっけー。時間はまだあるけど、余裕をもって行動、だね!」
凛「そういうこと。じゃあ準備して……」
李衣菜「――よしっ、今日もよろしく相棒ッ!」
凛「うん、任せてよ!」
おわり