1: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/10(月) 00:52:08.88 ID:S9oAPHY+o
―――事務所
李衣菜「寒いですねプロデューサー」
P「んー、寒いなぁ」カタカタ
李衣菜「もう三月なんですけどねー」
P「もう三月なんだけどなぁ」カタカタ
李衣菜「もうちょっとしたらあったかくなりますかね?」
P「どうかなぁ」カタカタ
李衣菜「でも、こうしてくっついてたらあったかいですね!」ギュー
P「そろそろ離れてくれー、仕事しにくいからー」
3: さっそく誤字だよ:2014/03/10(月) 01:05:56.77 ID:S9oAPHY+o
李衣菜「えー、やです」
P「いやいや……あったまりたいならストーブの近く行って毛布でも被ってなさい」
李衣菜「いいじゃないですか、一応パソコン出来てますし」
P「やりにくいって言ってるんだってば」
李衣菜「プロデューサーなら余裕ですね、ロックですから」
P「まーたよく分からない理論を……」
5: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/10(月) 01:15:26.12 ID:S9oAPHY+o
李衣菜「とにかく! なんでもいいので私をあっためてください」
P「んもう……ほら、手出しな」
李衣菜「はい、どーぞ」スッ
ぎゅ
P「ん……うわ、冷たっ」
李衣菜「ふへへーあったかー……♪」
P「大丈夫か李衣菜……ほれほれ」スリスリ
李衣菜「へへー、プロデューサーの手あったかいです」
6: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/10(月) 01:27:43.63 ID:S9oAPHY+o
P「本当に冷たいなぁ」スリスリ
李衣菜「手が冷たいと心はあったかいって言いますよね」
P「李衣菜の心、あったかいのか?」
李衣菜「そりゃもう。熱いソウルが宿ってますからねっ」
P「言うと思ったよ……」
李衣菜「わぁ、以心伝心ってやつですね!」
P「そうなのかなぁ」
7: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/10(月) 01:34:32.31 ID:S9oAPHY+o
李衣菜「私だってプロデューサーの考えてること分かりますよ?」
P「ほう」スリスリ
李衣菜「えーっとですね……そう、ずばり李衣菜の手は小さいな、と!」
P「……当たっててびっくりした」
李衣菜「へへん」
P「いや、ホント小さいよな。指は長いけど」
李衣菜「ギターのコード押さえるくらいなら出来ますしねー」
P「弾けるかどうかは別としてなー」
李衣菜「あうう……」
8: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/10(月) 01:41:32.98 ID:S9oAPHY+o
P「ちゃんと練習してるか?」
李衣菜「は、はい。まだ人に披露できるレベルじゃないですけど……」
P「まぁ、少しずつな?」
李衣菜「頑張りますっ」
P「そうそう、ギターと言えば……」スリスリ
李衣菜「?」
P「この前のエアギター、格好良かったぞ」
李衣菜「!」
9: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/10(月) 01:51:40.95 ID:S9oAPHY+o
P「広いステージの真ん中で、よくやったもんだ。アドリブだろ?」
李衣菜「あ、あはは……その場のノリで、よく考えないままやっちゃいました」
P「少なくとも俺はロックだと思ったぞ?」
李衣菜「そ、そうですかっ?」
P「あの瞬間は、最高にキラキラしてたなぁ。眩しいくらいにさ」
李衣菜「……へへ。どもです」ニヘラ
10: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/10(月) 02:14:03.44 ID:S9oAPHY+o
P「曲が終わっても、フラフラになりながら声援に応えてたよな」
李衣菜「青い光がずっと揺れてて……なんだか夢の中にいるみたいでした」
P「俺にも見えてたよ。夜空を見上げてるような気分だった」
李衣菜「夜空……私、星みたいに輝いてました?」
P「もちろん。一等星より輝いてたぞ」
李衣菜「ふふ、良かった」
11: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/10(月) 02:22:35.11 ID:S9oAPHY+o
P「さすが、俺のアイドルだよ」ナデ
李衣菜「うぅ、そこまで言われると恥ずかしいですってば」
P「おお、李衣菜にも恥じらいはあるのか」
李衣菜「ちょっ、失礼です!」
P「あはは、ごめんごめん。いつも簡単にくっついてくるもんだから」
李衣菜「別に誰彼構わずくっつく訳じゃないです……もう」
12: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/10(月) 02:27:57.08 ID:S9oAPHY+o
P「そうか?」
李衣菜「そうですよ。プロデューサーだからこそです」
P「そりゃ嬉しいなぁ」
李衣菜「む、嬉しそうに聞こえない……」
P「ほらほら、まだ手冷たいだろう」スリスリ
李衣菜「誤魔化さないでくださいよぅ」プクー
P「……ま、ありがとな」
李衣菜「……まったく、仕方ないですね」
13: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/10(月) 02:35:10.20 ID:S9oAPHY+o
P「…………」スリスリ
李衣菜「…………」
P「…………」スリスリ
李衣菜「あ、白髪」
P「なにっ!?」バッ
李衣菜「嘘です」
P「おい」
李衣菜「えっへっへ」
P「ったく」スリスリ
李衣菜「…………」ニコニコ
16: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/10(月) 18:52:25.32 ID:S9oAPHY+o
P「――ほい、もう冷たくないぞ」
李衣菜「どもどもー。おお、ほかほかですっ」
P「じゃあ俺は仕事に……」
李衣菜「うーん……でもやっぱり」
P「……はぁ、まだなにか不満があるみたいだな」
李衣菜「いやー、手はもうあったかいんですけどね?」
P「うん」
李衣菜「こう、なんと言いますか。……やっぱりこれですよ」スッ…
P「……腕を広げてどうした」
李衣菜「定番のハグです!」
P「言うと思ったよ……」
17: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/10(月) 19:01:26.19 ID:S9oAPHY+o
李衣菜「さ、どうぞプロデューサー!」バッ
P「やんないぞ?」
李衣菜「えー」
P「えーじゃなくてだな」
李衣菜「手を握るのも抱きしめるのも大して変わりませんって」
P「いやいやいや」
李衣菜「細かいこと気にしてたらロックなんて語れませんよ?」
P「元からそんなに語れないだろ」
李衣菜「うぬぬ」
P「可愛く唸ってもダメ」
李衣菜「むぅ……本当にダメですか?」
18: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/10(月) 19:07:52.58 ID:S9oAPHY+o
P「…………うぅん」
李衣菜「…………」ジー
P「…………むむむ……」
李衣菜「ね、プロデューサー?」
P「……よし。ちょっとだけな」
李衣菜「! ……へへ、言ってみるもんですね」
19: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/10(月) 19:11:53.13 ID:S9oAPHY+o
P「ほら、おいで李衣菜」
李衣菜「わぁーっ」タタッ
むぎゅぅ
P「っと……」ギュ
李衣菜「おー、もうあったかいですっ」ギュー
P「じゃあ離すか?」
李衣菜「あっいやダメです! もっと!」
P「ふふ、はいはい」
20: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/10(月) 19:22:27.81 ID:S9oAPHY+o
李衣菜「んー……」キュ
李衣菜「んんー……」スリスリ
P「ちょ、くすぐったいっての」
李衣菜「やっぱり恥ずかしいですね、えへへ!」ニコッ
P「あんまり恥ずかしそうに聞こえないけど」
李衣菜「これでもドキドキしてますけど……嬉しさの方が強いですから」
P「ん」ナデナデ
李衣菜「やー、あったかあったか。へへへ……♪」
21: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/10(月) 19:27:31.78 ID:S9oAPHY+o
P「あったかいなぁ」
李衣菜「ですねぇ」
P「……そろそろいいか?」
李衣菜「うーん、まだです」
P「あとどのくらいこうしてればいいんだ……」
李衣菜「私が満足するまで?」
P「今満足しろ、すぐ満足しろ」
李衣菜「無理ですー。もうちょっともうちょっと」ギュー
P「はぁ……あぁ恥ずかしい」ギュー
23: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/10(月) 19:38:43.83 ID:S9oAPHY+o
李衣菜「はふー」ギュー
P「…………」ギュー
李衣菜「ずっとこうしてたいですー」
P「ダーメ」
李衣菜「ふふ、ですよね」
P「分かってて聞くなよ」
李衣菜「へへ」
P「まったく」
24: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/10(月) 19:46:28.08 ID:S9oAPHY+o
李衣菜「――ん、よしっ! プロデューサー分補給しました、充電ばっちりです!」パッ
P「やっとか……ああ、もう日が沈んでるし」
李衣菜「いやぁ、ありがとうございますプロデューサーっ」
P「李衣菜が喜んでくれてなによりだよ……仕事残っちゃったけど」
李衣菜「遅くまでかかります?」
P「と言ってもそこまでかからないと思うけどなー」
李衣菜「それじゃ私、あっためてくれたお礼に夕飯作りますよ!」
P「お、夕飯?」
25: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/10(月) 19:51:46.02 ID:S9oAPHY+o
李衣菜「はい、丁度ストーブありますしおでんとかいいかなーって」
P「おでんか! いいなぁそれ」
李衣菜「へへへ、ですよね! 給湯室、お鍋とかありましたし作れますよ」
P「ああ、たまに事務所に泊まったりするからな」
李衣菜「……ちゃんと休んでます?」ジトッ
P「や、休んでる休んでる」
李衣菜「本当かなぁ……」
26: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/10(月) 20:03:21.29 ID:S9oAPHY+o
P「よ、よし、さっさと買い出し行こう! なに入れようかなーっ?」
李衣菜「あ、また誤魔化したっ」
P「いつも李衣菜が癒やしてくれるから大丈夫だって、な?」
李衣菜「もー、調子いいんですから……」
P「あはは……さ、行こう。まだまだ寒いから、あったかくしてさ」
李衣菜「はい、まだまだ寒いから――」
李衣菜「手、繋いで行きましょう。ねっ!」
おわり
27: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/10(月) 20:04:19.59 ID:S9oAPHY+o
というお話だったのさ
だりーなと小さなお鍋囲んでおでん食べたい
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1394380328/