1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 22:25:39.50 ID:n+yo4aDO0
-事務所-
響「おっ。帰ってきてるのは美希だけなのか」
美希「お仕事が終わって、ずっと寝てたの。あふぅ」
小鳥「あら響ちゃん。おかえりなさい」
響「ただいま、ぴよ子」
小鳥「暑かったでしょ。すぐお茶を入れるわね」
響「にふぇーでーびる!」
美希「ことりー美希もお願いなのー」
小鳥「はいはい、待っててね」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 22:31:12.63 ID:n+yo4aDO0
響「プロデューサーもいないのか?」
美希「ハニーなら春香を迎えに行ったの」
響「えっ」
美希「? どうしたの? 響」
響「い、いや、なんでもないぞ……」
響(どうして自分は迎えに来てくれないのに……)
美希「あー春香は今日クランクアップなの。だから挨拶もかねて迎えに行ったんだって思うな」
響「ふ、ふーん、なるほどね。……って、べ、べつにそんなこと気にしてないぞ!」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 22:34:51.12 ID:n+yo4aDO0
美希「響の考えてることなんてまるわかりなの」ゴソゴソ
美希「ことりーっこのプリン食べてもいいかな?」
響「それ伊織のじゃないのか?」
小鳥「いいんじゃないかしら」
響「い、いいのか!?」
美希「でこちゃんなら許してくれるの!」パタン
響「自分、知らないぞー……」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 22:39:18.82 ID:n+yo4aDO0
美希「んぅーっ美味しいのーっ!」パクパク
響「………」
美希「でこちゃんに感謝しなくちゃって思うな! あはっ☆」
響「………」
美希「響、こっちじーっと見て、どうしたの?」
響「へっ!? み、見てない、見てないぞ!」プイッ
美希「響、このプリンね、とーっても美味しいの!」
響「へ、へぇ~、そっかぁー」チラッ
美希「響はわかりやすすぎるの」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 22:44:20.31 ID:n+yo4aDO0
響「へあっ!?」
美希「しかたないの。一口あげるから、それでガマンするの」
美希「はい、あーんなの!」
響「じ、自分は……」ゴクリ
美希「はやくしないと美希が全部食べちゃうの。はい、あーん」
響「……っ、あーんっ!」パクッ
小鳥「キマシタワー!」
美希「ね? すっごく美味しいでしょ」
響「美味しい! 美味しいな! 美希!」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 22:48:27.17 ID:n+yo4aDO0
美希「底のほうもまた違うカンジで美味しいの!」
響「………」ジーッ
美希「はい、あーんなの!」
響「あーん!」パクッ
…
響「やっちゃったぞ……ひとの食べ物を食べるなんて、自分サイテーだ……」ズーン
美希「そんなに気にしなくてもいいって思うな」
響「うぎゃー! 伊織に怒られるぞ!」
美希「でこちゃんはそんなことで怒らないってば」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 22:55:22.28 ID:n+yo4aDO0
響「いや、怒ってるだろいつも!」
美希「あれはなんとゆーか、んーっと、でこちゃんなりの愛情表現なの」
響「そ、そうなのか……?」
美希「そうなの! 美希、でこちゃんのデザートとかいっぱい食べてるけど、怒られたことないよ?」
響「そ、そっかぁー、よかったぁ……」
美希「いつだったか、間違えて律子のを食べちゃったらすっごい怒られたの。ひどいって思うな!」
響「『さん』ってつけないとまた怒られるぞ」
美希「もーっ響まで律子…さんみたいなこと言うの!」
響「ご、ごめんってば」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 23:01:23.20 ID:n+yo4aDO0
響「そういえば美希のあのCM、昨日見たぞ」
美希「あ、コンディショナーの?」
響「そうそう。なんかこう、ぴかーってして、さらさら~って感じだったぞ!」
美希「ホント!? 美希も、きらきら、ふわふわしてて、とっても良いって思ってたの!」
小鳥(ぜんぜんわからないわ……これがジェネレーションギャップ……!?)プルプル
美希「響もせっかく長い髪なんだし、ちょっと気をつければもっともっときらきらできるって思うな!」
響「へっ? い、いやぁ自分はいいさー」
美希「どうして?」
響「え、えっとぉ……」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 23:09:05.68 ID:n+yo4aDO0
美希「?」
響「だって……なんか、恥ずかしぃ……」
美希「ど、どういうことなの!?」
響「じ、自分がそんな、きらきらなんて、似合わないし……」
美希「えっ?」
響「元気だね! って言われることはあるけど、可愛いねってあんまり言われないし」
響「似合わないのに力いれてたら恥ずかしいっていうか……」
美希「? 響は可愛いよ?」
響「え……?」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 23:16:01.66 ID:n+yo4aDO0
美希「ミキ、響は可愛いって思うな!」
響「そ、そんなことないぞ……だってみんなそんなこと言わないし」グス
美希「それはね、響」
響「?」
美希「可愛いっていうのは、言わなくても可愛いからなの!」
美希「元気だねっていうのは、可愛くて、しかも元気だねってことなの!」
響「み、美希……」
美希「ミキがホショーしてあげるの! 響は可愛い!」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 23:20:13.19 ID:n+yo4aDO0
響「……う」
美希「う?」
響「うぎゃーっ! 恥ずかしいぞー!」ダダッ
美希「響!? ……行っちゃったの」
小鳥(美希ちゃんGJ)
…
響「………」コソコソ
P「響、なにしてるんだ?」
響「うわひゃぁっ!?」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 23:28:20.14 ID:n+yo4aDO0
響「ぷ、プロデューサー……!」ドキドキ
春香「ただいま! 響ちゃん」
響「おっおかえり!」
P「やー暑い暑い。響、早く事務所に入ろう」
響「あ、ごめん!」ガチャ
美希「響やっと帰ってきたの」
美希「あ! ハニー!」ガバッ
P「おお、美希。ただいま」
春香「美希、ただいま」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 23:33:44.02 ID:n+yo4aDO0
小鳥「おかえりなさい、プロデューサーさん、春香ちゃん」
春香「ただいまです!」
P「戻りました。なにかありました?」
小鳥「いえ、特には」
美希「ハニーハニーハニーハニー」
響「美希が壊れちゃったぞ……」
春香「美希? プロデューサーさんから離れなよ」
美希「さっきまでハニーとふたりっきりだった春香に言われたくないの!」
春香「ふ、ふたりっきりって……! そんなんじゃないから!」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 23:38:36.70 ID:n+yo4aDO0
美希「ねーハニー」
P「どうした?」カチカチ
美希「ハニー……いい匂いなの……」クンクン
P「おいやめろ」
春香「美希はいつもどおりだねぇ」
響「いや、笑ってる場合じゃないレベルじゃないのか?」
P「よし、メールチェック終わり」ガタ
P「音無さん、またちょっと出てきます」
小鳥「はい、いってらっしゃい」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 23:43:55.12 ID:n+yo4aDO0
美希「えー! ハニー、もう行っちゃうの!?」
P「悪いな。春香、駅まで送るよ」
春香「はいっ!」
響「春香は帰るのか?」
春香「今日はちょっと用事があるんだ」
美希「また春香なの!? 美希もハニーとふたりっきりになりたいのーっ!」
P「はいはいまた今度な」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 23:48:44.71 ID:n+yo4aDO0
春香「だから美希、ふたりっきりとかじゃないってば!」
響「………」
P「それじゃ、いってくるな」ガチャ
美希「あぁっハニーに捨てられたの……!」
P「人聞きの悪いことを言うなって」
春香「また明日ね! ばいばい!」バタン
美希「ハニー、ミキ、ミキ、待ってるからね……!」
響「美希は楽しそうで良いな」
美希「フラれた女は不貞寝するの……」ポスン
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 23:54:46.76 ID:n+yo4aDO0
美希「………」グゥ
美希「おーなーかーすいたのーっ!」ガバッ
響「おわっ! び、びっくりしたぞ」
美希「響! ごはん食べにいこっ」
響「え、今からか?」
美希「膳は急げ、っていうでしょ? 小鳥ーごはんいこーっ」
小鳥「ごめんね、私は電話番しなくちゃいけないから」
美希「そっかぁ。じゃ、お土産買ってくるね!」
小鳥「ありがとね、美希ちゃん」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/26(日) 00:18:43.12 ID:Yd7fwgLI0
美希「ここなの!」
響「『御握屋』……おにぎり専門店なのか?」
美希「そうなの! ここがミキの、えーっと、ゆ、ゆー、ゆーとくいなり? なの!」
響「ワケがわからないぞ……」
美希「細かいことはいいの! おばちゃーん!」ガラッ
おばちゃん「あら美希ちゃん今日も来てくれたの? 相変わらず可愛いわねぇ。今日はお友達も一緒なのね! いらっしゃい!」
響「はいさい! 自分、我那覇響だぞ!」
おばちゃん「まぁまぁ響ちゃんも可愛いわねぇ。おばちゃんの若いころに似てるわね! なんちゃってねオホホ!」
美希「響ーこっちこっち」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/26(日) 00:24:25.78 ID:Yd7fwgLI0
美希「メニューはあそこにあるの」
響「カウンターに座っておにぎりを食べるのか……」
おばちゃん「はいはいどれにしましょうかね! どれも美味しいよ!」
美希「響ははじめてだから、やっぱりスタンダードに梅干から始めるべきかなぁ……」
響「は、はじめてって、自分、おにぎりくらい食べたことあるぞ!」
美希「響」
響「は、はい! な、なんか美希が怖いさー……」
美希「ミキはね、おにぎり大好きなの」
響「し、しってる」
美希「おにぎりくらい、なんて言われると、悲しくなっちゃうな」
響「ご、ごめん。自分が悪かったぞ……」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/26(日) 00:31:50.13 ID:Yd7fwgLI0
おばちゃん「オススメはねー! これね! すじこ! 美味しいわよ!」
響「す、すじこってなんだ?」
美希「簡単に言うとばらばらになってないイクラなの」
美希「っておばちゃんさらっと一番高いやつ薦めないでほしいの!」
響「一番……? うわっ高っ」
おばちゃん「あらら、ばれちゃった? でも美味しいんだから食べてほしいな~」クネクネ
美希「美味しいのは知ってるの。でもミキだって月に一回だって決めてるんだからね」
響「美希はおにぎりのことになるとすごいな……」
美希「よし! 響には高菜でいくの!」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/26(日) 00:37:16.51 ID:Yd7fwgLI0
響「あれ、自分に決めさせてくれるんじゃ……」
美希「甘いの! さっき食べたプリン並みに甘いの!」
響「気に入ったのか? そのフレーズ」
美希「何事も段階を踏むべきだって思うな!」
響「それ、プロデューサーに抱きついたりほおずりしてる美希に言われたくないぞ」
美希「あれはアレなの、スキンシップなの」
美希「そんなことは今はいいの! ミキは塩辛おねがい!」
おばちゃん「はいよー!」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/26(日) 00:43:47.63 ID:Yd7fwgLI0
おばちゃん「はいお待ちィ!」
響「早いな! いや、おにぎりだから早くて当たり前なのか?」
美希「いただきまーす!」パクッ
響「いただきまーす!」パクッ
響「うわ、なんだこれ、すごい美味しいぞ!」
美希「ふふふ、響もおにぎりの魅力にめろめろなの」
響「ごはんが熱々ふっくらで、高菜の食感との相性がバツグンだぞ!」
美希「塩辛も相変わらず美味しーの!」
美希「おばちゃん、次はミキ、昆布が食べたいな!」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/26(日) 00:49:40.54 ID:Yd7fwgLI0
響「自分、自分はえーとえーとっ」
響「うぎゃーっどれも美味しそうで決められないぞ!」
美希「その気持ちはとーってもよくわかるの」
おばちゃん「すじこなんてどうだい? 響ちゃん」
美希「天丼なの!」
響「ん? きゃらぶき、って、なんだ?」
美希「フキの柄を甘辛く煮たものだよ」
響「ようし! きゃらぶきおねがいします!」
おばちゃん「はいよー!」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/26(日) 00:57:28.43 ID:Yd7fwgLI0
―――
――
―
ガラッ
美希「美味しかったのー!」
響「た、食べ過ぎたぞ……」ヨロ
美希「でも美味しかったでしょ?」
響「それはもう、美希の言うとおりだったぞ! 肉味噌おにぎりとかすっごいボリューミーだったし」
響「あう、お腹一杯で動けないぞ……」
美希「あはっ☆ 響ってば食いしん坊さんなの!」
響「しょうがないだろー美味しいんだからー」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/26(日) 01:05:12.25 ID:Yd7fwgLI0
美希「ちょっとそこのベンチで一休みするの」
響「賛成さー」
美希「ふうっ! いい天気だね、響!」
響「そうだなー。沖縄は晴れてるかなー」
美希「沖縄! ミキも沖縄行ってみたいって思うな!」
響「沖縄はいいぞぉー! 海も空もきれいだし、ご飯もおいしいし!」
美希「飛行機でどれくらいかかるのかな?」
響「本島までなら2時間くらいだったと思うぞ」
美希「それくらいならぐっすり寝られてちょうどいいの!」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/26(日) 01:11:50.63 ID:Yd7fwgLI0
美希「ミキはねぇー沖縄にいったらゴーヤおにぎり食べたいの!」
響「お、おにぎりかぁ、あるかなぁ?」
美希「なければ作ればいいの! ……?」
男A「うわぁー君、かっわいいねぇー!」
男B「マジマジ! やばいでしょこれマジで!」
響「う、うわ、ナンパってやつだぞ……」
美希「ミキが可愛いって? そんなこと知ってるの!」
男A「小悪魔系いいねー! ちょっと俺らとご飯でも行こうよー」
男B「美味しいところ、おごっちゃうぞー!」
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/26(日) 01:19:58.87 ID:Yd7fwgLI0
美希「残念だけど、ミキたちお腹一杯なの」
男A「あれ、そうなの? そんじゃ腹ごなしにカラオケとかどうよー」
男B「いいねぇカラオケ、行こう行こう!」
響「ね、美希」
美希「? どうしたの? 響」
響「も、もう休憩はいいから、どっか行かないか? なんか怖いぞ……」
美希「あはっ☆ わかったの!」
男A「そっちの君も可愛いねぇ! なでなでしたいね!」
男B「ポニーテールいいねぇマジヤバイ」
美希「ミキの歌を聴くなら、ライブに来てほしいって思うな! それじゃね!」スタスタ
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/26(日) 01:25:54.02 ID:Yd7fwgLI0
響「ご、ごめんだぞ!」タタッ
男A「あっちゃあフラれちゃったよ! 今度は遊びに行こうね!」
男B「後ろ姿もマジ可愛いねぇ」
…
響「追っては来なかったか、よかったぞ」
美希「響は気にしすぎなの。あっちも遊びなんだから、てきとーにあしらっとけばいいの」
響「なんか美希がやけにかっこよく見えるぞ……!」
美希「自分、完璧だからなっ! あはっ☆」
響「あーッ、それ、自分のセリフだぞーっ!」
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/26(日) 01:32:35.54 ID:Yd7fwgLI0
響「いい天気なのはいいけど、ちょっと暑いなー」
美希「そうかな? ミキ的には、ひなたぼっこが気持ちよさそうだって思うな!」
響「自分、暑いのは苦手さー」
美希「沖縄生まれなのに、響ってばおもしろいね! もしかして、沖縄生まれってウソなの?」
響「うっウソじゃないぞ! 正真正銘のうちなーんちゅさ!」
美希「あははっジョーダンなの!」
美希「それじゃ、そこの喫茶店にでも入って涼もっ?」
響「そーするさー」
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/26(日) 01:39:26.37 ID:Yd7fwgLI0
美希「キャラメルマキアートひとつなの!」
響「えっと、ジャスミンティーおねがいします」
美希「静かでいいところだね!」
響「こういう静かなお店に入ったこと、あんまりないから緊張するぞ……」
美希「? 何も気にすることないの」
響「美希はマイペースだなー」
美希「そうかな? よくわかんないの」
響「そういうとこ、ちょっと羨ましいなぁ」
美希「完璧な響にしては珍しいね! あはっ☆」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/26(日) 01:42:55.88 ID:Yd7fwgLI0
店員「お待たせしましたー」
美希「ありがとうなの!」
響「ありがとうだぞ」
美希「んーっ美味しいの」
響「うん!」
美希「さてと」
響「? どうしたんだ? 美希」
美希「そろそろ本題に入るの」
響「何の話だ?」
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/26(日) 01:51:17.35 ID:Yd7fwgLI0
美希「あのね、響はハニーのこと、好き?」
響「っ!?」
美希「ね、ハニーのこと、どう思ってるの?」
響「ぷ、プロデューサーは、えっと、さ、最近頼りになるようになってきて、助かるさー!」
美希「美希はね、ハニーのこと大好きだよ? 響は違うの?」
響「み、美希……えぇっと、」
響「自分、自分は……プロデューサーが……」
美希「まぁ、ホントはわかってるの」
響「えっ!?」
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/26(日) 01:58:39.14 ID:Yd7fwgLI0
美希「だって響、わかりやすいんだもん。ハニーのこと気にしてるの、ばればれなの! あはっ☆」
響「そんなことないっ! と、思うぞ……」
美希「だって帰ってきてすぐハニー探したし、迎えに来てほしそうだったし」
美希「ミキがハニーに抱きついてたら羨ましそうにしてたし、ふたりっきりって話をしてたらずうっとハニーのこと見てたし」
響「うがっ!?」
美希「おにぎり屋さんでも、ミキのあとでハニーの分のお土産買ってたでしょ」
響「ば、バレてた!?」
美希「ホントに隠してたつもりだったの!?」
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/26(日) 02:04:30.44 ID:Yd7fwgLI0
美希「それで、やっぱり響はハニーのことが好きなんだよね?」
響「うぅっ……。そ、そうかもしれないぞ……」
美希「かも?」
響「わぁーっわかった! 自分、プロデューサーのことが大好きだぞー!」ガタッ
美希「ひっ響、落ち着いてなの!」
響「はっ! ご、ごめん」ストッ
響「って、自分ってば、何言ってるんだー恥ずかしいー」
美希「なにも恥ずかしいことじゃないの」
響「自分にはそうじゃないさー……」
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/26(日) 02:12:33.85 ID:Yd7fwgLI0
響「ごめん美希……自分もプロデューサーのことが、す、す、簀巻き!」
美希「ごまかすのが遅いの、響」
響「うぅ……」
美希「それに、どうして謝るの?」
響「い、いや、それは、だって、美希が、えっと……」
美希「ミキ? 響がハニーのことを好きなのと、ミキは関係ないでしょ?」
響「えっ? そ、そうなのかな?」
美希「うん。関係ないって思うな」
響「そっかー」
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/26(日) 02:19:28.42 ID:Yd7fwgLI0
響「ち、ちなみに、美希はプロデューサーのどこが好きなんだ?」
美希「ミキをきらきらさせてくれるからなの!」
響「即答……!」
美希「それに先生も保証してくれたの」
響「先生?」
美希「カモ先生なの。それじゃ、響はハニーのどこが好きなの?」
響「自分は……、うーん、けっこう難しいな、それ」
響「むむむ……」
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/26(日) 02:25:42.01 ID:Yd7fwgLI0
美希「さっき、頼りになる、って言ってたの。それは違うの?」
響「それはそうなんだけど、それだけじゃなくて、なんというか、な、なでなでしてほしい……っ」
美希「こ、これは! 涙目で見上げてくるなんて、破壊力高すぎなの、響!」
響「うぎゃーっ自分、さっきから恥ずかしいことばっかり言ってるぞー!」
美希「そういえば、響はハニーにどんなアピールしてるの?」
響「アピール?」
美希「だから、自分のことを好きになってもらうために、どんなことをしてるのかなって」
響「うが?」
87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/26(日) 02:30:54.83 ID:Yd7fwgLI0
美希「もうっ! 響はハニーに好きになってほしくないの!?」
響「プロデューサーに、好きに……プロデューサーが自分のことを好き……」ボッ
響「ふわあぁぁ」
美希「想像するだけで真っ赤になったの……」
響「ううぅ……」ゴクゴク
響「ちょっと、自分には早すぎるみたいだぞ……」
美希「響って年上だよね?」
響「それは言わないでほしいさー……」
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/26(日) 02:36:34.25 ID:Yd7fwgLI0
美希「それじゃあミキがアピール方法を伝授するの!」
響「でもそれで美希はプロデューサーに好きになってもらったのか?」
美希「グサッ、なの……。なかなか痛いところを突くの、響」
美希「たしかにまだミキはハニーの心を奪えているとは言いがたい状況なの」
響「そもそも、プロデューサーには好きな人がいるのかなぁ?」
美希「ミキなの!」
響「言ってることが真逆だぞ美希!」
美希「うーん、ハニーの好きな人……ハニーを好きな人ならたくさんいるんだけどなぁ」
響「えっ!?」
91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/26(日) 02:41:36.60 ID:Yd7fwgLI0
美希「響、そんなことも気付いてなかったの?」
響「ほ、ホントなのか? たとえば誰が?」
美希「春香とか千早さんとかなの。あと最近、真美も意識しだしたみたいなの」
響「ぜんぜん知らなかったぞ……。どうやってわかるんだ?」
美希「見てればわかるの! 響はハニーばっかり見てて、ぜんぜん周りを見てないんだね。あはっ☆」
響「プロデューサーにべったりな美希にそんなことを言われるとは思わなかったぞ……」
響「って、べ、別にプロデューサーばっかり見てるわけじゃないぞ!」
美希「響。いまさらなの」
92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/26(日) 02:47:13.60 ID:Yd7fwgLI0
―――
――
―
美希「それじゃ、事務所に帰ってさっそく実践なの!」
響「こ、こんなこと、恥ずかしすぎるぞ……」
美希「もう夕方だね! 夕陽がきれいなのー」
響「ぷ、ぷろ、プロデューサー、な、な、あうぅ……」ボソボソ
…
美希「ただいまなのー!」
響「た、ただいまだぞー!」
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/26(日) 02:52:17.89 ID:Yd7fwgLI0
P「おかえり、二人とも」
小鳥「おかえりなさい」
美希「小鳥! これお土産なのー!」
小鳥「わぁ、ありがとう美希ちゃん!」
美希「そんでもってハニー! ただいまのチューなのー!」ガバッ
P「はいはい、律子にやってやれな」
律子「どうしてそこで私に振りますかね」
伊織「ちょっと美希! あんた私のプリン食べたでしょ!」
美希「あ、でこちゃん! あれすっごく美味しかったのー」
95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/26(日) 02:57:28.47 ID:Yd7fwgLI0
伊織「でこちゃんゆーな!」
美希「はい、これあげるの」
伊織「な、なによ。おにぎり?」
美希「うん! とっても美味しいから、でこちゃんにも食べてほしいの!」
伊織「そこまで言うなら、食べてあげるわよ……ってでこちゃんっていうなってば!」
P「はは、なんか一気ににぎやかになったなぁ。俺も仕事に戻るか……ん?」
響「……ぷ、プロデューサーっ!」
P「響? どうした?」
響「えっと、こ、これっ!」
96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/26(日) 03:02:22.65 ID:Yd7fwgLI0
P「おぉ、おにぎりか。ここのやつ美味いんだよな。ありがとう、響」
響「そ、それで、えっと、お、お願いが、あるんだけどっ」
P「? なんだ?」
響「うぅー……」
P「響?」
響「じッ自分のことなでなでしてほしい!」
「「「!」」」
P「ん? あぁ。ありがとな、響」ナデナデ
響「! えへへ……」
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/26(日) 03:06:16.21 ID:Yd7fwgLI0
美希「あーっハニー! ミキも! ミキもなでなでしてほしいの!」
伊織「わ、私もなでなでして、いいのよ? 今だけ特別なんだから!」
美希「じゃあミキはキスしてほしいって思うな!」
P「なんだよお前ら……。ほら仕事に戻るから散った散った」
美希「ぶーっ」
響「えへへ……」
響(やっぱり自分はプロデューサーのことが好きなんだ)
響(今は声に出していえないけど、いつか、きっと……)
響(プロデューサー、かなさんどー!)
おしまい