1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 20:07:05 ID:eqJNpz0V0
響「ほ、本当か、照れるなー…って違う!!」
P「どうした」
響「どうした、じゃないよ、なんで自分に首輪を付けるの!?」
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 20:08:43 ID:eqJNpz0V0
P「なんだか……いけない気分になってきた」
響「なら外せー!!」
P「すまんすまん、つい出来心で。冗談だよ」
響「変態!!」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 20:10:22 ID:eqJNpz0V0
P「それじゃあ仕事に行くか。今日は水族館だ」
響「水族館」
P「ペンギンと戯れるそうだ」
響「ペンギン!」
P「ペンギン、好きなのか?」
響「うん、いつかペンギンも飼ってみたいぞ!!」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 20:11:29 ID:eqJNpz0V0
~水族館~
響「おお、ペンギンは屋外で飼ってるんだな」
P「この水族館は海に面してるから、海水を引きやすいんだろう」
響「空にカモメもいる」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 20:12:29 ID:eqJNpz0V0
P「じゃあ響、はいこれ」
響「……鯵がたくさん入ったバケツ?」
P「これで、ペンギンに餌をやってくれ」
響「わかったぞ!!」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 20:14:02 ID:eqJNpz0V0
水族館の職員「今日はよろしくお願いします」
P「こちらこそ……あれ」
響「ペンギン、外に出していいのか?」
水族館の職員「はい、屋外をペンギンと歩きながら、餌をやってください」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 20:15:42 ID:eqJNpz0V0
響「これだけいれば、1匹くらい居なくなっても分からないな……」
P「響、まさか……」
響「べ、別に持って帰ろうと思ってないぞ!」
水族館の職員「はは……」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 20:17:29 ID:eqJNpz0V0
水族館の職員「みなさーん、今日は、あの我那覇響さんが来てくれましたー!!」
響「はいさーい!!」
水族館の職員「ペンギンさん達も、こんなに喜んでまーす!」
響「ち、ちょっと、もう少し餌は我慢するさー」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 20:19:14 ID:eqJNpz0V0
水族館の職員「それでは早速、ペンギンに餌をあげてください」
響「ほらほら、押すな押すな。皆にちゃんとあげるから」
水族館の職員「すごい、扱いになれてますね」
P「動物、たくさん飼ってますからね」
水族館の職員「へえ」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 20:20:32 ID:eqJNpz0V0
P「ハムスター、犬、猫、うさぎ……」
水族館の職員「たくさん飼ってるんですねー」
P「オウム、シマリス、モモンガ、豚……」
水族館の職員「わあ、すごい」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 20:22:14 ID:eqJNpz0V0
P「あとヘビ」
水族館の職員「え」
P「あ、ワニもいたな」
水族館の職員「あの、響さんって……」
P「アイドルですよ?」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 20:23:50 ID:eqJNpz0V0
響「だから待てって……もう、そんな子にはおあずけだぞ!!」
P「はは、とうとうバケツ持ち上げちゃったよ」
水族館の職員「あ、いけない!!」
P「え」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 20:25:31 ID:eqJNpz0V0
響「おとなしく――うわっ!?」
P「響!?」
水族館の職員「あっちゃー…」
響「バ、バケツが吹っ飛んだぞ!?」
P「空から、カモメが……?」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 20:27:17 ID:eqJNpz0V0
水族館の職員「ここ屋外なんで、油断してるとカモメが餌を狙って来るんですよ」
響「うう、鯵まみれだぞ……」
水族館の職員「すいません、先に教えておくべきでした……」
P「あ、いや気にしないで――」
響「うわああああ!?」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 20:29:32 ID:eqJNpz0V0
P「響!?」
響「やめろ、群がるなー!」
水族館の職員「こ、こらペンギンさん!」
響「か、体中つつかれて……ひゃうっ!?」
水族館の職員「やめなさーい!!」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 20:31:27 ID:eqJNpz0V0
P「……」
響「プロデューサー、見てないで助けろー!」
P「す、すまん!」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 20:32:37 ID:eqJNpz0V0
響「災難だったぞ……」
P「でも、お客さんには大好評だったぞ。特に男性のファンが増えたみたいだ」
響「うう、汚れちゃった……」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 20:34:06 ID:eqJNpz0V0
P「うーん、どこかでシャワー浴びれる場所は……」
響「水族館にはないの?」
P「どうやら、無いみたいなんだ」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 20:35:52 ID:eqJNpz0V0
響「事務所のやつは、修理中だったよね……」
P「……しょうがないか」
響「?」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 20:37:28 ID:eqJNpz0V0
P「ほら、入れ」
響「へー、ここがプロデューサの家か」
P「事務所のアイドル達には内緒にしておけよ」
響「うん……へへ」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 20:39:37 ID:eqJNpz0V0
P「ほら、これがタオル。着替えは……」
響「適当でいいぞ」
P「適当って言ってもなあ……サイズ的に無難なのが」
響「何でもいいったら。ほら、入るから向こう行ってよ!」
P「ここ、俺の家なのに……」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 20:41:18 ID:eqJNpz0V0
響「あがったぞー」
P「ああ、そういうことだから、律子……いや、すまん。本当にすまん」
P「響は今日、もう仕事ないし、事務所に戻らずにそのまま帰すよ……」
P「……大丈夫、変な事しないから。すぐに事務所に帰るから……うん、それじゃあ」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 20:42:33 ID:eqJNpz0V0
響「電話?」
P「ああ、ちょっと律子に――おい」
響「このワイシャツ、ぶかぶかだなー」
P「なんで、下を履いていないんだ」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 20:44:20 ID:eqJNpz0V0
響「え、パンツは履いてるよ」
P「そういう問題じゃない、ズボンがあっただろう!?」
響「ウエストが合わなかったぞ。ストンって落ちちゃうもん」
P「ベルトで」
響「いっぱい絞っても無理だった」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 20:46:01 ID:eqJNpz0V0
P「……仕方ない、汚れてるが、最初に来てたズボンを……」
響「洗濯機で回ってる」
P「なんで」
響「だって、早く汚れを落としたかったから」
P「……ちょっと、律子に電話してくる」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 20:47:33 ID:eqJNpz0V0
響「どうして正座しながら電話してたんだ」
P「お前のせいだよ」
響「今日は厄日だと思ったけど、こうして家に来れたのはラッキーだったかも」
P「こら、その格好であぐらを組むんじゃない」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 20:49:20 ID:eqJNpz0V0
響「この部屋……」
P「なんだ」
響「さびしい部屋だね」
P「うるさい」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 20:50:42 ID:eqJNpz0V0
響「だって、自分の家は帰れば家族がいるんだもん」
P「響はいいよなあ。俺も何か飼おうかなあ……」
響「……」
P「でも忙しいしなあ。なかなか条件に合うものが……」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 20:52:42 ID:eqJNpz0V0
響「ねえ、プロデューサー」
P「なんだ」
響「……忙しい一人暮らしにオススメの家族があるんだけど……聞く?」
P「おお、教えてくれ。どんなやつだ」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 20:54:16 ID:eqJNpz0V0
響「食費は、そんなにかからないぞ。プロデューサーよりは少ないと思う」
P「経済的だな」
響「気温もそこまで気にしなくていいぞ。暑すぎるのは苦手だけど」
P「しつけはどうなんだ、トイレとか」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 20:56:04 ID:eqJNpz0V0
響「それは大丈夫だぞ。飼う前からしっかりできてる」
P「いいじゃないか。で、値段は」
響「値段は……」
P「いくらだ」
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 20:58:11 ID:eqJNpz0V0
響「……高い、はず……」
P「はず?」
響「その、プロデューサー……」
P「ん?」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 21:01:03 ID:eqJNpz0V0
響「あの、その……」
P「なぜ、首輪を付ける」
響「じ、自分を……」
P「響……?」
響「自分を、飼ってみる気はないか……?」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 21:03:28 ID:eqJNpz0V0
P「……」
響「あの、プロデューサー……」
P「変態だな、響は」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 21:04:44 ID:eqJNpz0V0
響「へ、へん……!?」
P「自分を飼ってほしいなんて、なかなか言えることじゃない」
響「じ、自分変態なんかじゃないぞー!!」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 21:06:15 ID:eqJNpz0V0
P「じゃあ馬鹿だ。そんなセリフ、そんな格好で言うもんじゃない」
響「ひどい、ひどいぞプロデューサー!!」
P「……そんなに言うなら、今度買いに行くか?」
響「へ?」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 21:09:05 ID:eqJNpz0V0
P「響の首輪に付ける紐、買いに行こう」
響「ひも?」
P「あー…なんだ、紐っていうのは……」
P「その、比喩というか……まあ……」
P「ジュエリーショップとかにある……ゆび……」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 21:10:39 ID:eqJNpz0V0
響「プロデューサー……」
P「だから、上目づかいで見てくるんじゃない。恥ずかしいだろ」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 21:11:11 ID:eqJNpz0V0
響「紐は、そんな所に売ってないぞ?」
P「……やっぱり、馬鹿だ」
響「馬鹿じゃないったらー!!」
おわり
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 21:21:49 ID:eqJNpz0V0
前回の終わりに、雪歩SSを書くと言ったな、それは嘘だ。
読んでいただきありがとうございます。
響は可愛いです。とても可愛いです。
雪歩SSは暴走してしまったので、お蔵入り。
次は真SSかな。ありがとうございました。