1:2013/04/18(木) 20:16:37.89 :4+fmQGr+0
ちひろ「そうです。これを飲むとその瞬間から躊躇無くお返しができるようになるんですよ。」
幸子「でもボクにそんな薬は必要ありませんね!」
ちひろ「そうですか?この前プロデューサーさんに素直にお礼が言えないって困ってたじゃないですか!」
幸子「それもそうですね・・・」
幸子「じゃ、いただきましょうか!」
ちひろ「毎度あり、1000モバコインです。」
幸子「高いですね、仕方がありません。はい。」
3:2013/04/18(木) 20:18:31.98 :4+fmQGr+0
さて、こんな物買ってしまいましたがどうしましょうか。
たしかにプロデューサーさんに御礼をしたいのは本当ですよ?
でもこの薬本当に効くんでしょうか・・・
ま、物は試しです。
ゴクッ
4:2013/04/18(木) 20:20:16.64 :4+fmQGr+0
なんだかお腹があったかくなってきましたよ。
今のボクなら素直な気持ちでプロデューサーさんに接することが出来るはず!
いざ
幸子「プロデューサーさーん!」
モバP「ああ、そこに居たのか幸子今行くぞ!」
5:2013/04/18(木) 20:21:53.09 :4+fmQGr+0
最近幸子がうざい・・・
担当アイドルにこんなことを言うのもなんなのだけれど
こっちが親切に対応してやっているのに全て自分でやったかのように振舞う。
確かに自分に自信を持つことは大切だ、でも他人を馬鹿にするのは良くないと思う。
7:2013/04/18(木) 20:24:20.40 :4+fmQGr+0
そうだな、教育の意味も込めて腹パンでもするかな。
なんか幸子の腹って無防備で殴りやすそうな感じがするし
なにより俺の拳であの小生意気な笑顔を苦痛に染めるのはぞくぞうする
幸子「プロデューサーさーん!」
お、さっそく呼ばれた
モバP「ああ、そこに居たのか幸子今行くぞ!」
8:2013/04/18(木) 20:26:18.49 :4+fmQGr+0
モバP「幸子、ちょっと向こうの応接間に行って話しをしよう。」
幸子「え、ココじゃだめなんですか?」
モバP「ちょっと人に聴かれたくない話があってな・・・。」
幸子(人に聞かれたくない話?なんだろ、)
幸子「良いですよ。じゃあ、向こうで話しましょう!」
モバP「よし。」
9:2013/04/18(木) 20:28:07.12 :4+fmQGr+0
幸子「で、人に聞かれたくない話ってなんですか?」
幸子「まさか、ボクがあまりにもカワイイからって手を出そうとしてるんじゃ!」
モバP「アアン?」ボグッ
幸子「う、い、一体何を・・・」
モバP「うざいんダヨお前。」
10:2013/04/18(木) 20:30:40.15 :4+fmQGr+0
モバP「何がカワイイだ。そういうのは他人がお前に対してする評価だ。」
モバP「失敗しても、自分はカワイイから許される?俺を侮辱してもカワイイから許される?」
モバP「甘ったれてるんじゃねぇよ!」ドカッ
幸子「アグッ、や、やめてください・・・」
モバP「じゃあ、もう自分でカワイイって言うなよ?」
幸子「わかりました。わかりましたから!」
12:2013/04/18(木) 20:33:10.16 :4+fmQGr+0
モバP「はぁ、わかりゃ良いんだよ。俺だって大切なアイドルを傷つけたりしたくないんだ。」
モバP「まぁ、おまえが可愛いのは事実だから周りからもちゃんとしてりゃ評価してもらえるよ。」
幸子「そうですかね?」
モバP「ああ、だからこれからもがんばっていこ・・・」
ボグッ
13:2013/04/18(木) 20:35:02.55 :4+fmQGr+0
モバP「え?」
幸子「フフフ・・・」ドガッ
モバP「グフォッ、さち、こお前一体何を・・・。」
幸子「なにって、お返しですよ!」ドグッ
15:2013/04/18(木) 20:39:11.91 :4+fmQGr+0
モバP「お返しって。」
幸子「プロデューサーさんがボクを殴ったんですよ?」
モバP「ふざけるな!」
幸子「うるさいなぁ!」ドカッ、バキッ、グシャ!
モバP「グハァー!」
16:2013/04/18(木) 20:41:20.46 :4+fmQGr+0
その瞬間俺は気を失ってしまった
最後に見えた光景は
人の居ない応接室
俺の血でぬれた机
そして狂気を宿した幸子の目だった
17:2013/04/18(木) 20:43:47.38 :4+fmQGr+0
バシャー!
幸子「いつまで寝てるつもりですか、プロデューサーさん?」
頭から水を掛けられ俺は強制的に現実に引き戻された。
モバP「ここは?」
幸子「山梨のある森です。ジサツの名所でもありますね!」
モバP「こんなところに連れてきて何をするつもりなんだ!」
幸子「なにって、さっきの続きですよ。」
18:2013/04/18(木) 20:47:10.24 :4+fmQGr+0
モバP「や、やめろ幸子こんなこと許されないぞ!」
幸子「両手を後ろで繋がれた人に言われてもですねぇ。」
モバP(身動きが取れない以上、今幸子を刺激してはいけない。何とか隙を見て脱出を。)
幸子「じゃ、時間を掛けるのもあれなんではじめちゃいますね。オ・カ・エ・シ。」
モバP「ひぃ。」
20:2013/04/18(木) 20:48:55.15 :4+fmQGr+0
幸子「アハッ」ドグッ ドスッ バギッ
モバP「う、ぐ、が」
幸子「殴るのって楽しいですね!」シュビュ!
モバP「たのし、い、わけ、ないだろ」
21:2013/04/18(木) 20:51:38.60 :4+fmQGr+0
幸子「無防備な腹に入り込む拳!」バスッ
幸子「苦痛に歪んでくかっこいい顔!」ズゴッ
幸子「ゾクゾクしませんかぁ?」バシッ
モバP「ぐご、かは・・・」
モバP(全部俺が思ってたことだ。俺が、幸子にしようとした歪んだ愛情・・・)
22:2013/04/18(木) 20:53:26.41 :4+fmQGr+0
モバP「なん、で、こんな、ことを?」
幸子「何で?そんなのプロデューサーさんにされたからに決まってるじゃないですか。」
モバP(やっぱり、そうだったんだ・・・)
23:2013/04/18(木) 20:54:59.78 :4+fmQGr+0
幸子「やられたからやり返したんですよ!」
幸子「プロデューサーさんが言ったんですよ。やられたらやり返せって!」
幸子「自分がやられて嫌なことは人にやるなって!」
24:2013/04/18(木) 20:58:21.87 :4+fmQGr+0
幸子「人にやってもらいたいことをやれって。」
幸子「嬉しかったら同じことをしろって。」
幸子「嬉しかったらお礼を言えって。」
幸子「お世話になったらお返しをしろって・・・。」
幸子「ボクは素直じゃないから。」
幸子「照れ隠しをしちゃったり。御礼を言おうとして悪態ついちゃったり。」
幸子「だから、素直になってプロデューサーさんにお礼をしたくって。」
幸子「いつもお世話になったお返しをしようと思って。」
25:2013/04/18(木) 21:01:04.14 :4+fmQGr+0
幸子「しようと、思ってたのに・・・。」
幸子「なんで・・・なんでボク、こんなことしてるんですか?」
幸子「なんでですか?なんで答えてくれないんですか?」
幸子「ねぇ?プロデューサーさん、なんで何も言ってくれないんですか!」
幸子「なんでつめたくなってるんですか!」
幸子「なんで笑ってくれないんですか?」
幸子「なんでいつもみたいに頭撫でてくれないんですか?」
幸子「なんで?なんで?なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで
28:2013/04/18(木) 21:05:11.61 :4+fmQGr+0
ドガッ バギッ グボッ ズガッ
男を殴りつける一人の少女
後悔の涙は誰も来ない森の地面をぬらし続ける
狂気の笑いは静かな木々の間に響き続ける
少女の顔にはもう、あの小生意気な笑顔は無かった
ちひろ「幸子ちゃん、ちゃんとプロデューサーさんにお礼言えたかな?」
31:2013/04/18(木) 21:09:24.17 :4+fmQGr+0
読んでくれた人ありがとうございました!
幸子がカワイイss書こうとしてたはずなのに、どうしてこんな物書いてるんですかね?
次回あるとしたら今度こそちゃんとカワイイ話を書きたいです。みくにゃんとか
最後にご気分を悪くした人が居たらすいませんでした。
では、またどこかでお会いしましょう。
鈴蘭
33:2013/04/18(木) 21:15:32.94 :4+fmQGr+0
モバP「ギャー!!」
幸子「どうしたんですか?プロデューサーさん」
モバP「夢?だったのか・・・。」
幸子「せっかくの新婚旅行で居眠りとかありえませんよ?」
モバP「すまんな幸子。ちょっと怖い夢見ちゃって。」
幸子「仕方がありませんね。ボクがぎゅっとしてあげますから。」
モバP「ありがとう、幸子。お前と結婚できるなんて俺は幸せだよ。」
幸子「当然ですカワイイボクのお婿さんなんですから。この世の男性のなかであなたは一番の幸せ者ですよ!」
幸子「ボクをトップアイドルに育ててくれてありがとうございました!これからもよろしくお願いしますね!」
37:2013/04/18(木) 21:25:29.49 :4+fmQGr+0
ちひろ「世界は幾つもの分岐があります。」
ちひろ「幸子ちゃんが安易に薬に頼らなかった世界。」
ちひろ「プロデューサーさんが根気良く幸子ちゃんと対話した世界。」
ちひろ「プロデューサーさんが幸子ちゃんを殺してしまう世界。」
ちひろ「あなたが不幸な結末を望めば世界はそれに決定してしまいます。」
ちひろ「でもあなたがアイドルの幸せを信じるのならば。」
ちひろ「世界はきっと輝くはずです!」
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