1:2013/04/30(火) 23:40:26.41 :5ovZolB80
みりあ「みてみてー! 蘭子ちゃんみたい?」
蘭子「フフフ……小さき悪魔が纏う黒衣の誘惑よ……! (みりあちゃんとってもかわいいね!)」
みりあ「えへへ、褒められちゃった」
蘭子「我も魔王の宴に相応しき真の姿をこのグリモワールに…… (私も新しいライブの衣装考えて描いてみたんです!)」
みりあ「わぁ! 魔王の蘭子ちゃんすごーい!」
4:2013/04/30(火) 23:47:11.07 :5ovZolB80
みりあ「じゃあ私は小悪魔だから! プロデューサーにいたずらしようかなーっ♪」
蘭子「あっ……」
みりあ「がおーっ!」
蘭子(あんなにくっついて……小悪魔すごい……)
みりあ「ほらほら次は蘭子ちゃんだよ! 魔王さまはどんないたずらするのーっ?」
蘭子「ふぇっ!?」
5:2013/04/30(火) 23:57:38.09 :5ovZolB80
みりあ「はやくはやくー♪」
蘭子「ま……魔王をも凌駕する無邪気という名の魔力よ! (わ……私にはムリー!)」
みりあ「ら、蘭子ちゃん!?」
蘭子「ふぇえええ!」
みりあ「に、逃げちゃったー!?」
6:2013/05/01(水) 00:08:36.94 :h6LP77Fk0
蘭子「ふぅ……ふぅ……」
蘭子(……逃げてきちゃった)
蘭子(ホントはもっと一緒にプロデューサーと……)
蘭子「……」
蘭子「一先ず魔力の補給と休息を…… (とりあえずお茶でも飲もーっと)」
蘭子「……はぁ」
7:2013/05/01(水) 00:24:38.64 :h6LP77Fk0
蘭子(それにしても)
蘭子(みりあちゃんって積極的……)
蘭子(いいなあ……)
蘭子(腕とか組んだりして)
蘭子(手とか繋いじゃったりして)
蘭子(指とか絡めちゃったりして)
蘭子(デートとかしちゃうのかな……)
蘭子(…………)
8:2013/05/01(水) 00:33:00.20 :h6LP77Fk0
みりあ「あー! こんなトコに居たっ!」
蘭子「む、無邪気な小悪魔 (あ、みりあちゃん……)」
みりあ「もー、いきなりどっか行っちゃうからびっくりしたよー」
蘭子「無礼は詫びよう (ごめんね?)」
みりあ「まったく、お話がまだ終わってなかったんだから」
蘭子「対話の陽炎! (お話って?)」
9:2013/05/01(水) 00:42:51.99 :h6LP77Fk0
みりあ「えっとね。蘭子ちゃん最近、頑張ってるでしょ?」
蘭子「これも『瞳』持つ者の定め! (もちろんですよ!)」
みりあ「だからプロデューサーがね、ご褒美くれるんだってー♪」
蘭子「っ!?」
みりあ「たしか、デートに連れてってくれるらしいよ!」
蘭子「ま、真か!? (ほ、ほんとっ!?)」
10:2013/05/01(水) 00:57:50.13 :h6LP77Fk0
みりあ「うん、ちゃんと約束してくれたよ?」
蘭子「や、やったぁー!! (欣喜雀躍の猛り!)」
みりあ「わわ、びっくりしたっ!?」
蘭子「あっ……」
蘭子「こ、こほん!」
みりあ「にゅふふ……」
11:2013/05/01(水) 01:05:05.40 :h6LP77Fk0
蘭子「し、して! 我に信託を捧げよ! (そ、それで!? もっと詳しくお願いします!)」
みりあ「蘭子ちゃんが嬉しそうで良かったー!」
蘭子「か、かか、からかうでない! 我が眷属! (茶化さないでくださいー!)」
みりあ「えへ、蘭子ちゃん面白いね!」
蘭子「うう……!」
12:2013/05/01(水) 01:10:21.23 :h6LP77Fk0
みりあ「それでね? プロデューサーが、今からデート行こうって言ってたんだけど……」
蘭子「神の福音! (すぐ準備します!)」
みりあ「あ、蘭子ちゃん急がなくても大丈夫だよ?」
蘭子「刻は宝なり! (時間が勿体無いです!)」
みりあ「走るとこけちゃうよー?」
蘭子「魔王の装束は全てを従えん! (服はこのままで良いよね!)」
みりあ「先に外で待ってるからねー!」
14:2013/05/01(水) 01:16:57.64 :h6LP77Fk0
蘭子(えっと、出たらどうしよう……)
蘭子(なんて言えばいいのかな……)
蘭子(デート宜しくお願いします!)
蘭子「ありふれし言の葉! (フツーすぎる!)」
蘭子(お待たせ、だーりん♪)
蘭子「生き煉獄!? (恥ずかしすぎる!?)」
みりあ「蘭子ちゃんだいじょうぶー……?」
蘭子「と、時は満ちた! (い、今行きます!)」
15:2013/05/01(水) 01:26:57.93 :h6LP77Fk0
蘭子「えと……」
蘭子「ま、待たせたな我がと……も?」
みりあ「もー遅いよ蘭子ちゃーん!」
蘭子「あ、え、ああ……」
みりあ「どうしたの?」
蘭子「と、友と小悪魔の戯れ…… (なんでみりあちゃんとプロデューサーが腕組んで待ってるんですか……?)」
みりあ「だって、みりあもデートするし……?」
蘭子「楽園への誘い!? (私とプロデューサーの二人きりじゃないんですか!?)」
みりあ「みりあもご褒美くれるって! ねっ、プロデューサー?」
蘭子「がーんっ」
16:2013/05/01(水) 01:33:57.37 :h6LP77Fk0
蘭子「がーんがーん……」
みりあ「ほら、二人とも早くいこーっ♪」
蘭子(……むっ)
蘭子「……小悪魔よ! たった今からPは我が隷となる! (みりあちゃん! 今からプロデューサーさんは私の恋人ですから!)」
みりあ「へっ?」
蘭子「故に魂の更なる結合が必要となる! (だから腕組んで、手繋ぎますね!)」
みりあ「えぇーっ!?」
17:2013/05/01(水) 01:41:05.30 :h6LP77Fk0
蘭子「さあ我が友……いや、運命の配偶者P! (ほらプロデューサーさんデートですから、デート……!)」
みりあ「ダメー!」
蘭子「こ、小悪魔の反逆!? (みりあちゃんがPさんの反対側の腕を!?)」
みりあ「蘭子ちゃんだけずるい! みりあもするっ!」
蘭子「非情の空蝉! (真似とかいけません!)」
みりあ「おおー! プロデューサーあったかーいっ♪」
蘭子「あ、ホントだあったかい……!」
みりあ「ほわー……」
蘭子「ほわー……」
19:2013/05/01(水) 01:51:27.60 :h6LP77Fk0
みりあ「……」
蘭子「ほわー……」
みりあ「……おーい。蘭子ちゃん?」
蘭子「ふはー……」
みりあ「蘭子ちゃーん?」
蘭子「……ふわっ!?」
みりあ「嬉しいのは分かるけど……そろそろ出発しよう?」
蘭子「ざ、ざざざ戯言をっ!? (う、ううう嬉しいとかそんなんじゃっ!?)」
みりあ「またまたーっ♪」
蘭子「無邪気な小悪魔ー! (みりあちゃんのいじわるー!)」
みりあ「あー、魔王様が逃げたー! 追いかけよ、プロデューサー!」
蘭子「ふえぇぇん!」
20:2013/05/01(水) 01:59:21.40 :h6LP77Fk0
───後日。
『傷ついた悪姫───』
『我が名はブリュンヒルデ───』
『あなたの名は───?』
『───』
みりあ「……こうして、姫と王子は無事結ばれたのでした。おしまいっ」
仁奈「おおー……」
雪美「王子様……素敵……」
舞「良いお話でしたぁ……ぐすっ」
21:2013/05/01(水) 02:07:17.51 :h6LP77Fk0
みりあ「良いよねこれ……みりあもさっき読んですっごく感動したんだー♪」
舞「でも、どうして絵本がこんなところに?」
雪美「……サンタさん?」
仁奈「仁奈は知ってるでごぜーます。サンタさんは冬にしかこねーでいやがります!」
みりあ「えへへ、これは蘭子ちゃんのだよー♪」
舞「あ、蘭子さんのだったんですか」
仁奈「蘭子おねーさんはお絵本を描くでごぜーますか?」
みりあ「ううん、これは次のライブの衣装なんだって!」
雪美「衣装、姫……私も」
蘭子「煩わしい太陽と追憶の中に封印されし禁断の魔道書! (おはようございます! 昨日スケッチブック忘れて帰っちゃった!)」
22:2013/05/01(水) 02:17:47.41 :h6LP77Fk0
蘭子「む、果てし無き過去との歪み……? (あれ、おかしいな……ここに置いてたはずなのに……)」
舞「あ、蘭子さんだ」
みりあ「おはようございまーす!」
蘭子「麗しき妖精たちよ、我が魔道書の在り処への導け! (あ、皆おはよー。私のスケッチブック知らないかな?)」
仁奈「蘭子おねーさん、これの続きが読みてーでごぜーます!」
雪美「姫、蘭子。王子、P。どうみても……説明が必要」
みりあ「あのねあのね、蘭子ちゃん! 蘭子ちゃんの絵本すっごく面白かったよ!」
蘭子「……えっ」
蘭子「えっ」
24:2013/05/01(水) 02:24:35.70 :h6LP77Fk0
おしまい
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