2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/16(月) 22:59:13.77 ID:5DXZQMAUo
ガチャッ
響「ただいまだぞ!」
美希「ただいまなのー!」
貴音「ただいま戻りました」
シーン
美希「あれー?真っ暗だ」
貴音「はて、誰もいないのでしょうか」
響「……クンクン」
貴音「響?」
響「いるぞ……」
美希「だれが?」
響「プロデューサーのにおいがするさー」
貴音「面妖な…」
美希「まるで、犬なの…」
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/16(月) 23:00:15.88 ID:5DXZQMAUo
美希「ハニー!ミキだよー」
響「おーい、プロデューサー」
貴音「プロデューサーの机には、いないようですが」
ガタッ
響「んっ……なーんだ、そこにいたのかプロデュー……あっ」
美希「ハニー!……むぐむぐっ」
貴音「美希、静かに」
美希「ぷはっ…貴音!なにするの!……あっ」
P「……スー……スー……」
貴音「静かに」シー
美希「ごめんなさいなの…」
響「でも、プロデューサーが寝てるなんてめずらしいなー」
貴音「ふふっ、そうですね」
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/16(月) 23:00:57.18 ID:5DXZQMAUo
美希「ごめんね、ハニー」
P「……スー……スー……」
響「ぜんぜん、起きそうにないぞ」
貴音「余程、疲れがたまっていたんでしょう」
美希「ハニー…」
美希「!」ピコーン
美希「……」トテテテ
美希「あふぅ……」
響「なにしようとしてるんだ」ジトー
貴音「美希?わかっていますよね」
美希「ミキも眠たいから、ハニーと一緒に寝るの!」
響「プロデューサーが起きちゃうだろー」
美希「むー……」
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/16(月) 23:01:55.60 ID:5DXZQMAUo
美希「ミキが添い寝してあげれば、ハニーもぜーったい喜ぶって思うな」
響「だめだぞ」
美希「じゃあ、響は、ハニーに何かしてあげられるの?」
響「えっ、そ、そんなこと言われても…」
美希「あはっ、やっぱりミキが添い寝してあげればいいよね」
貴音「美希……いけません」ガシッ
美希「貴音!止めないでほしいの!」ジタバタ
貴音「ですが、プロデューサーに何かしてあげたい……それは真、よい提案ですね」
貴音「こういうのはどうでしょうか」
美希「?」
貴音「プロデューサーが起きたときに、暖かいお茶と、おにぎりがあれば喜ぶと思いませんか?」
美希「!……わかったの、じゃ、ミキはおにぎり作るね!」
美希「待っててね、ハニー。ミキ、愛情たっぷり込めちゃうから」
貴音「ふふ、では、響。プロデューサーを見ててもらえますか」
響「うん!わかったぞ!自分にまかせるさー!」
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/16(月) 23:03:26.48 ID:5DXZQMAUo
響「……」
P「……スー……スー……」
響「おーい、プロデューサー」ボソボソ
P「……スー……スー……」
響「あははっ、気持ちよさそうな寝顔さー」
響「にしても…やっぱりプロデューサーって、ほんとに、兄貴に似てるよね」
響「兄貴に似て…優しくて……ちょっと、おせっかいすぎるって思うこともあるけど」
響「でも、自分は、プロデューサーのそういうところが……って、何考えてるんだ…っ!」ブンブン
響「……」
響「……起きないよね……?」
響「そーっと…そーっと…」ガシッ
響「プロデューサーの手……」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/16(月) 23:04:01.78 ID:5DXZQMAUo
響「頭にもってきて……」ナデナデ
響「ふへへ……」
響「ぷ、プロデューサーが、優しすぎるのが悪いんだからな…っ!」
響「はっ……大丈夫、起きてないぞ…もう少し」ナデナデ
響「ぬへへ……」
響「もうちょっとだけ…もうちょっとだけ…」
美希「あーっ!!!」
響「うぎゃっ!?」ビクッ
美希「なにしてるの!響!!」
貴音「響……?」ゴゴゴゴ
響「こ、これは……っ!その、あうぅぅ……」
美希「照れたって、ごまかせられないの!」
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/16(月) 23:05:28.78 ID:5DXZQMAUo
美希「むー!ミキも、やっちゃうから」
美希「いいよね!貴音」
貴音「仕方ないですね…」
響「み、右手は渡さないぞっ!」
美希「なの!?じゃあ、左手はミキがもらうの!」
貴音「(わ、わたくしは……)」
美希「『美希、大好きだよ』」ナデナデ
美希「ふふ、なんちゃって」
響「えへへ……」ナデナデ
響「気持ちいいさー…」
貴音「わ、わたくしにも……」
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/16(月) 23:06:43.87 ID:5DXZQMAUo
プルルル
響「んぁっ、電話だ。ちょっと外出てくるね」
貴音「!」
バタン
美希「あはっ」ナデナデ
貴音「(あれが……なでなで……)」ゴクリ
貴音「す、少しくらいなら……」
ピーピーピー
美希「あっ貴音、お湯沸いたよ?」
貴音「はゃっ!?そ、そうですね」
貴音「くぅ……」
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/16(月) 23:07:17.78 ID:5DXZQMAUo
貴音「はぁ……」
響「あれ?どうしたんだ貴音。ため息なんかついて」
貴音「いえ、なんでもないのです…」
響「?」
貴音「お茶を淹れましたよ、二人とも」
響「ありがと貴音!」
美希「ありがとうなの」
響・美希「ズズー」
響「ふぁ……」
美希「あったかくて、おいしいの」
P「……スー……スー……」
響「それにしても…」
美希「?」
貴音「?」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/16(月) 23:08:25.21 ID:5DXZQMAUo
響「これだけ騒いでも、起きないんだな」
貴音「ええ…」
響「自分、気がつかなかったぞ…こんなに、プロデューサーが疲れてたなんて」
美希「……ハニー、ずっと無理してたのかな」
貴音「わたくしたちに、余計な心配をかけまいと、していたのかもしれませんね」
響「余計なんて、そんなことあるわけないぞ!」
美希「そうなの!……そうだよ……ハニーのバカっ」
響「自分たちが、もっと仕事も、レッスンも頑張れば、きっとプロデューサーに楽させることができるよねっ!」
美希「うん!美希もそう思うなっ!」
貴音「二人とも、えらいですね」
響「へっ?そ、そうかな?これくらい、当然さー!」
美希「ハニーのためなら、ミキ頑張るの!」
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/16(月) 23:09:18.21 ID:5DXZQMAUo
P「……スー……スー……」
美希「……」ウトウト
美希「あふぅ……なんだか、ミキ、眠たくなってきちゃったの…」
響「あははっ、隣でこんなに気持ちよさそうに、寝られるとね…」
美希「貴音、ちょっと肩かりるね…ふぁぁっ」
貴音「美希、プロデューサーが起きるまで、待つのではなかったのですか?」
美希「もう、眠くて眠くて…待ってられないの……」
響「じ、自分も……だめかも」
貴音「響まで…」
P「……スー……スー……」
貴音「……」ウトウト
貴音「……はっ!わたくしも……プロデュー…サー……」
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/16(月) 23:10:10.25 ID:5DXZQMAUo
P「……んっ……」
P「……はっ!寝ちまってたのか」
P「!」
響「……スー……スー……」
貴音「……スー……スー……」
美希「……スー……スー……」
P「なんだ…寝てるのか」
貴音「……んん……ん……」
P「ははっ、響と美希に挟まれて、貴音が苦しそうだ」
P「…ん、これは」
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/16(月) 23:11:27.09 ID:5DXZQMAUo
P「どれどれ……」
美希『ミキが作ったおにぎりだよ?起きたら食べてね、ハニー』
貴音『暖かいお茶も淹れておきました。おにぎりと一緒にどうぞ』
響『自分たち、これから、もっともっと頑張るから!あんまり無理しないでね、プロデューサー』
P「……なるほど」
P「どうやら、心配かけてしまったみたいだな…」
P「みんな、ありがとな」ナデナデ
響「むふふ…」
美希「えへへー…」
貴音「ふふふっ…」
おわり
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/16(月) 23:12:54.01 ID:5DXZQMAUo
終わりです。フェアリーのSSって案外ないよね
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/16(月) 23:13:40.81 ID:mYEWJTOwo
乙!最高じゃった
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/16(月) 23:15:09.55 ID:107RS9InO
乙
みんな天使だな