1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/17 00:13:49 ID:GFshTso/0
美希「別に何もないけど」
伊織「そう」
美希「…………」
伊織「…………」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/17 00:16:39 ID:GFshTso/0
美希(伊織って、なんかとっつきにくいの)
伊織(美希って、いまいち何考えてるのか分かんないのよね)
美希「…………」
伊織「…………」
美希(でも同い年なんだし、もうちょっと仲良くした方がいいのかな?)
伊織(年同じだし、もうちょっと歩み寄った方がいいのかしら……)
美希「…………」
伊織「…………」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/17 00:19:18 ID:GFshTso/0
美希「あの」伊織「あの」
美希「あっ」伊織「あっ」
美希「…………」
伊織「…………」
美希「……伊織、先どうぞなの」
伊織「いいわよ。あんたから先言いなさい」
美希「でも別に大したことじゃないし」
伊織「私も別に大したことじゃないわ」
美希「…………」
伊織「…………」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/17 00:22:37 ID:GFshTso/0
美希「えっと、じゃあ言うね」
伊織「ええ」
美希「伊織って、好きな人とかいるの?」
伊織「ぶふぉ」
美希「わ。伊織ったらばっちいの」
伊織「ああ、あんたがいきなり変なこと言うからでしょうが!」
美希「変なことって……ただ好きな人がいるか聞いただけなの」
伊織「十分変なことでしょうが」
美希「そうかな」
伊織「そうよ」
美希「…………」
伊織「…………」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/17 00:24:26 ID:GFshTso/0
美希「で? どうなの?」
伊織「え?」
美希「好きな人。いるの? いないの?」
伊織「特にいないわ」
美希「ふーん」
伊織「…………」
美希「…………」
伊織「…………」
美希「…………」
伊織「……え? 終わり?」
美希「え?」
伊織「いや、会話」
美希「んー。だって、いないって言われちゃったらそれ以上続けようがないの」
伊織「あんたねぇ……そこはもうちょっと頑張りなさいよ」
美希「そう言われても困っちゃうの」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/17 00:27:45 ID:GFshTso/0
美希「えっとじゃあ、伊織は何を言おうとしてたの?」
伊織「結局私のターンになるのね……まあいいわ。えっとね」
美希「うん」
伊織「……何言おうとしてたんだっけ」
美希「ずこっ。なの」
伊織「あんたが変なこと言うから忘れちゃったわ」
美希「ミキのせいにしちゃヤなの」
伊織「ええと、じゃあ……あんたは、どうなの?」
美希「え?」
伊織「さっきの話。誰か好きなやつとか、いるの?」
美希「いないよ」
伊織「そう」
美希「うん」
伊織「…………」
美希「…………」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/17 00:31:28 ID:GFshTso/0
伊織「会話が終わっちゃったじゃない!」
美希「だからミキのせいにしちゃヤなの」
伊織「はぁ。何か面白いことでもないのかしらね」
美希「あ! そういえばあるの! 面白いこと!」
伊織「え? 何? どんな話?」
美希「伊織のおでこって、広いよね!」
伊織「は?」
美希「……あれ? 面白くない?」
伊織「今の発言のどこに面白い要素があったのよ」
美希「伊織のおでこが広いって、ミキ的には十分面白いと思うな」
伊織「あんたの感性はどうなってるのよ……」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/17 00:35:37 ID:GFshTso/0
美希「ねえねえ、でこちゃん」
伊織「…………」
美希「でこちゃんってば」
伊織「……え? 何?」
美希「無視しちゃヤなの」
伊織「え? いや、無視っていうか……今のは独り言じゃなくて、私を呼んでたの?」
美希「もちろんなの」
伊織「……じゃあもう一回、呼んで御覧なさい」
美希「でこちゃん!」
伊織「…………」ズビシ
美希「いたっ!」
伊織「誰がでこちゃんか!」
美希「……自分から呼ばせておいてチョップするなんて、伊織はドSなの……」
伊織「あんたが悪いんでしょ!」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/17 00:41:09 ID:GFshTso/0
美希「…………」
伊織「…………」
美希(……流石にちょっと馴れ馴れしくし過ぎたかな……)
伊織(……流石にちょっときつく言い過ぎたかしら……)
美希「…………」
伊織「…………」
美希「…………」
伊織「…………」
美希「あの」伊織「あの」
美希「あっ」伊織「あっ」
美希「…………」
伊織「…………」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/17 00:47:49 ID:GFshTso/0
美希「……でk……伊織、先どうぞなの」
伊織「あ! あんた今またでこちゃんって言いかけたでしょ!」
美希「ちっ、違うの! で……でこのかわいい伊織、って言いかけただけなの!」
伊織「苦しすぎるわ! というかそれ、全然誤魔化せてないじゃない!」
美希「もー! 伊織ったらカッカし過ぎなの! もっとカルシウム摂った方がいいって思うな!」
伊織「あんたがカッカさせてるんでしょうが!」
美希「むぅー……で? 伊織は何を言いかけてたの?」
伊織「え? ええと……」
美希「?」
伊織「……わ、忘れちゃったわ!」
美希「ええ! 伊織、さっきからそればっかなの!」
伊織「う、うるさいわね! じゃああんたから先に言いなさいよ!」
美希「え? えっとね……」
伊織「…………」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/17 00:52:22 ID:GFshTso/0
美希「い……いおりん」
伊織「ぶふぉっ!」
美希「わ! 伊織ったらばっちいの!」
伊織「ああ、あんたが急に変なこと言うからでしょうが!」
美希「ミキはいおりんって言っただけなの!」
伊織「あ、あんたにそんな呼び方されると違和感どころの騒ぎじゃないわ!」
美希「むー……。じゃあどうすればいいの?」
伊織「……え?」
美希「ミキ的には、伊織ともっと仲良くなれたらな、って思っただけなのに」
伊織「! ……美希……」
美希「…………」
伊織「…………」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/17 00:59:16 ID:GFshTso/0
伊織「しょ……しょうがないわねっ!」
美希「?」
伊織「あ、あんたがどうしてもそう呼びたいって言うなら、そ、その……いいわよ」
美希「……え?」
伊織「だ、だからその……あ、あんたが好きなように呼んだらいいって言ってんの! 言わせないでよねバカ! もう!」
美希「……伊織……」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/17 00:59:46 ID:GFshTso/0
伊織「…………」
美希「…………」
伊織「…………」
美希「……ありがとうなの! でこちゃん!」
伊織「そっちかよ!」ズビシ
美希「いたっ!」
了