1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 18:49:40.92 ID:F7+Z0Jtw0
P「おい、起きろ美希。仕事の時間だぞ」
美希「あふぅ~まだ眠たいの……」
P「仕事が終わるまでは頑張って起きていてくれ」
美希「ミキは……眠たい……かな……って……Zzz」
P「うわー時間が!?起きてくれ美希!!」
美希「あふぅ~」
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 18:53:00.80 ID:F7+Z0Jtw0
P「で、撮影の時にはディレクターの───」
美希「うん……うん……」
P「おーい美希、聞いてるか?」
美希「うん……」
P「……おーい美希聞いてないか?」
美希「……うん」
P「あぁ、もうすぐ現場の着くっていうのに……」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 18:58:10.18 ID:F7+Z0Jtw0
P「おはようございます、今日はよろしくお願いします」
D「おはようね765さん」
美希「おはようございますなのー♪」
D「いやー美希ちゃん今日も可愛いね~」
美希「ありがとうございますなの」
─――
――
―
P「今日はありがとうございました」
D「いや~こちらこそ。またよろしくね」
美希「Zzz~」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 19:02:23.32 ID:F7+Z0Jtw0
美希「Zzz~」
P「また寝てるのか……」
P「1日中寝てるよな美希って……」
P「もしかして病気なんじゃないのか?」
P「……まさかな」
美希「Zzz~……あふぅ……」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 19:07:47.96 ID:F7+Z0Jtw0
BJ「!!……おい、あんた」
P「はい?」
BJ「その娘はどうした?」
美希「Zzz~」
P「えっ、いや~疲れて眠ってるんだけだと思いますが……」
BJ「私は医者だが……見た所その娘は病気の恐れがあるぞ」
P「えっ!?」
BJ「病院にでも連れていくんだな」
P「はぁ……」
美希「あふぅ~」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 19:15:14.39 ID:F7+Z0Jtw0
P「なんだったんだあのコナンの犯人見たいな奴は……」
P「とりあえず、今度病院にでも行かせるか……」
美希「Zzz……あが……」ビクッ
―――――――――――――――――――――――――
律子「あっプロデューサー、この前アイドル達が受けた健康診断の結果が届いてますよ」
P「そうか。おーい各自、結果確認しとけよー」
春香「はい!!」
美希「Zzz~」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 19:19:44.24 ID:F7+Z0Jtw0
―――――――――――――――――――――――――――――――
私は医者だが……見た所その娘は病気の恐れがあるぞ
―――――――――――――――――――――――――――――――
P「……」
ガサガサ
P「美希に至急再診断……」
P「おい、美希起きろ!!」
美希「……プロデューサー……ミキまだ……眠いかなーって……」
千早「7……2……」
春香「えっ72?72か言った千早ちゃん?」
千早「なんでも72は……」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 19:48:14.94 ID:F7+Z0Jtw0
P「いいから来い……すいません、俺と美希少し外にでます……」
美希「ふぁ~……行ってきますのー」
春香「はい!!」
やよい「どうしたんですか……」
千早「た、高槻さん、ちょっと見せあいっこしないかしら?」
やよい「良いですよ―」ピラッ
千早「……」
千早「なん……だと……」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 19:53:57.96 ID:F7+Z0Jtw0
美希「もう一回病院いくのプロデューサー?」
P「そうだ、もしかしたら悪い所があるかもしれないそうだ」
美希「ふーん……ふぁ~……」
P「まぁ、多分大丈夫だろ……」
P「大丈夫さ……」
―――
――
―
P「あの美希の身体は?」
医者「ん?ご家族の方ですか?」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 19:57:17.21 ID:F7+Z0Jtw0
>>26
通報した
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 20:01:11.04 ID:F7+Z0Jtw0
P「いえ、仕事の上司ですが……」
医者「申し訳ありませんが、ご家族の方でないと……」
美希「別に言ってもいいよ、どうせ美希からプロデューサーに話しちゃうんだからお医者さんが言ってもいっしょだと思うな」
医者「この娘はとてもめずらしい病気です。簡単に言うとずっと眠ってしまうのです」
P「はぁ……?まぁ、今でもよく寝てますけど……」
医者「その睡眠時間がどんどん増えていくのですよ」
P「睡眠時間が……?」
医者「えぇ、いずれは起きてる時間も無くなってしまうかも……」
P「えっ」
美希「……」コクッ……コクっ……
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 20:07:02.39 ID:F7+Z0Jtw0
P「そお、それは治るんですよね?」
医者「残念ながら、我々にはどうにもすることが出来ません」
P「そんな!?それなら美希はどうなるんですか!?」
医者「残念ですが……」
P「……」
医者「このまま行くと、一週間後にはもう……」
P「一週間って……そんな急な……」
BJ「話は聞かせてもらった」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 20:19:44.04 ID:F7+Z0Jtw0
医者「あ、あんたはブラックジャック」
P「ブラック……ジャック……?」(なんてカッコいい名前なんだ……)
BJ「私になら、その娘の病気を治す事ができる」
P「本当ですか!?」
BJ「えぇ……しかし、手術代はしっかりいただきますよ」
P「い、いくらなんですか?」
BJ「この病気を治すことができるのは私くらいだろう……ざっと一億円だ」
P「い、一億円!?」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 20:30:32.00 ID:F7+Z0Jtw0
BJ「ああそうだ。聞く所によるとその娘はアイドルだそうじゃないか」
P「……」
BJ「そんな娘を救うのに一億円は安いと思うがね……」
P「そ、それは……」
BJ「まぁいい、その娘の親御さんに相談でもしてみる事だ」
P「……」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 20:40:19.57 ID:F7+Z0Jtw0
律子「……で、親御さんはどうなったんですか?」
P「やはり一億円だからな……難しいらしい……」
律子「け、けどそれじゃあ美希は……」
P「あぁこのままだと……社長どうにかなりませんか?」
社長「う~む、一億円とはね~……」」
社長「申し訳ないが、そんな大金はないね~」
P「……そうですか」
美希「おはようございますなのー」
P「み、美希お前大丈夫なのか?」
美希「全然大丈夫なの。」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 20:48:29.74 ID:F7+Z0Jtw0
P「そ、そうか無理するなよ」
美希「無理なんてしてないの。プロデューサーは心配性だと思うな」
律子「でも、本当に大丈夫なの?」
美希「もーさっきから言ってるの、大丈夫!!」
P「分かった分かった、ほらあっちに春香がクッキーを持ってきてたぞ」
美希「クッキーなのー♪」
律子「なんかいつもと変わりませんね?」
P「だな……」
律子「もしかしたら誤診とか……」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 20:52:53.27 ID:F7+Z0Jtw0
美希「でねー美希ね───」
響「へーそうなのかー」
P「(今日は美希寝てないな……やっぱり誤診だったのか……?)
―――
――
―
P「ふぁ~、ん!?美希まだ残ってたのか?」
美希「っ……あぁプロデューサなのー……」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 21:04:58.55 ID:F7+Z0Jtw0
P「眠いんじゃないか?大丈夫か?」
美希「全然眠くなんかないよ……そうだ、美希コーヒー飲みたいかなって」
P「そうか、じゃあちょっと待ってろ」
美希「うん……」
P「おーいコーヒーだぞ美希」
美希「うん……ありがとうプロデューサー……」
P「大丈夫か美希?」
美希「全然平気だよ」ゴクッ
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 21:08:12.91 ID:F7+Z0Jtw0
ゴクゴク
美希「ふ~そろそろミキも帰ろうかな」
P「おっそうか?送って行こうか?」
美希「んー、大丈夫なの。バイバイプロデューサー」
P「おー、気をつけてな」
バタン
……バタン
P「ん?」
BJ「こんばんわ、手術の決心はつきましたか?」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 21:17:24.63 ID:F7+Z0Jtw0
P「なんでここが……」
BJ「そんな事はどうでもいいだろう、で手術のほうはどうするんだ?」
P「そのことだが、あれは誤診なんじゃないか?」
P「今日1日、美希は眠りなんかしなかったし……」
BJ「私は誤診などはしない。あの娘が無理をして我慢したんじゃないのかい?」
P「無理……」
BJ「たとえばコーヒーやガムを食べて眠気を誤魔化してたんじゃないのかい?」
P「……」
BJ「言っておくが、そんな誤魔化しは通じない。今日寝なかった分を明日寝る事になるのさ」
P「そんな訳ないだろ」
BJ「明日になればわかるさ、きっと彼女は眠ったままでここには来れないだろう」
P「……」
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 21:21:39.64 ID:F7+Z0Jtw0
―――――――――――――――――――
P「美希は今日は来てないんですか?」
律子「そういえば、まだ来てないですね」
小鳥「色々あったから、疲れてるんじゃないですか?」
律子「そうですね誤診っていっても、精神的には疲れてるだろうし」
P「……」
P「結局、美希は来なかったか……」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 21:30:07.12 ID:F7+Z0Jtw0
美希「おはようございますなの……」
P「美希!!昨日はどうしたんだ?」
美希「えっ……なんでもないの、ちょっと用事があっただけなの……」
P「そ、そうか……」
美希「あっ貴音おはよーなの」ダッ
貴音「おはようございます美希」
美希「貴音もガム食べる?キシリトールが入ってる奴なの」
貴音「では1粒頂きましょうか」
P「……」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 21:38:44.53 ID:F7+Z0Jtw0
――――――
―――
―
P「今日も美希が最後か?」
美希「うん……」
P「……」
P「今日もコーヒーか……美希はコーヒーより甘いものの方が好きじゃなかったか?」
美希「……」
P「ガムとかもそんなに食べてたか?」
美希「……」
P「昨日、もしかしてずっと寝てたんじゃないか?」
美希「……」
P「今も眠いんじゃないのか?」
美希「……」
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 21:46:53.16 ID:F7+Z0Jtw0
美希「皆プロデューサーは知ってるんだね」
P「美希……」
美希「そっ、コーヒーもガムも眠くならないように食べてるの」
P「じゃあ昨日も……」
美希「うん……ずーーっと寝てて起きたら今日になってたの」
P「そんな……」
美希「ねぇプロデューサー……ミキ寝たらこのまま起きれないのかな……」
P「……」
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 22:05:05.69 ID:F7+Z0Jtw0
美希「ミキね、いつのまにか寝ちゃったの……そしたら一日中ずーっと寝てたんだって……」
P「……」
美希「こんど寝たら、ミキは起きれるかな……」
P「大丈夫さ……」
美希「今度のライブね美希すっごく楽しみにしてたんだ……美希も出たかったな……」
P「出れるさ」
美希「あぁ……怖いな……ミキ、眠くなってきっちゃたよプロデューサー……」
P「美希?おい美希」
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 22:15:55.48 ID:F7+Z0Jtw0
P「寝るなって美希!!」
美希「うぅ……」
P「ほらライブ頑張るんだろ!!こんな所で寝てる暇ないだろ!!」
美希「うん……うん……」
P「だから寝るなよ……」
美希「ライブに出れないのも嫌だけど……プロデューサーと……喋れないのも……ちょっと……嫌かな……」
P「じゃあほら喋るから。いつまでも喋るからな」
美希「うん……」
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 22:18:23.92 ID:F7+Z0Jtw0
P「ほら、この前春香がクッキー作ってきただろ?」
美希「うん……」
P「それでさ、春香の奴がこけちゃってさ──」
美希「ゴメンね……おやすみ……ハニー……」
P「それでクッキーばらまいちゃって大変だったんだよ」
美希「ス―……ス―……」
P「ホントに、大変だったんだよ……」
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 23:13:31.88 ID:F7+Z0Jtw0
P「起きろよ美希……美希……」
美希「ス―……ス―……」
BJ「やはりこうなったか」
P「先生……」
BJ「無理して力を振り絞っていたにすぎないからね、こうなると思っていた」
P「……」
BJ「手術代は一億円だ、それでも君は彼女を救いたいかい?」
P「はい、俺が一生を掛けてお支払いします。美希を助けてください」
BJ「その言葉が聞きたかった」
101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 23:18:11.38 ID:PFIPfnrwi
その言葉が聞きたかったのハッピーエンド率
102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 23:20:03.13 ID:F7+Z0Jtw0
――――――
――――
――
ガ―
BJ「……」
P「先生、手術は……美希は?」
BJ「成功だ、行ってやればいい」
P「はい、美希!!」ダッ
BJ「さぁ行くぞピノコ」
ピノコ「もうちょっとみちぇちぇもいいでしょ」
BJ「無粋な事はよしてさっさと行くぞ」
ピノコ「わかったにょよ」
108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 23:26:30.39 ID:F7+Z0Jtw0
「…き………みき」
誰?ミキはまだ眠いの……
「……ろ…希、……てくれ」
もう少し……寝てたいの……
「……がいだ……起きてくれ……希」
そんな悲しそうな声をだすのは……誰?
「……てくれ、起きて……美希」
「……ハニー?」
109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 23:30:10.29 ID:F7+Z0Jtw0
P「良かった……本当に良かった……」
美希「……泣かないでハニー」
P「うん……うん……」
美希「……ミキねまたハニーの顔見れて嬉しいよ」
P「あぁ……」
――――――
――――
――
112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 23:36:53.25 ID:F7+Z0Jtw0
P「よしオッケーだ美希」
美希「ハニー、ミキ綺麗だった―?」
P「おー最高だったぞ。それと、こんな所でハニーは辞めてくれ」
美希「えーなのー」
BJ「やぁ、どうやら上手くいっているようだな」
P「先生!!」
ピノコ「先生、しゅごいのよ」
美希「ハニー……って誰?」
P「あぁ美希、この人はミキの病気を治してくれた人だ」
114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 23:40:22.15 ID:F7+Z0Jtw0
美希「そうなんだー、ありがとうございましたなの」
BJ「いいさ……そうだな出来れば私達に一曲歌を歌ってはくれないかい?」
美希「歌……ハニーいい?」
P「あぁ、歌ってくれ」
ス―
美希「~♪」
――――――
――――
――
117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 23:45:50.15 ID:rViY0c/MO
この歌には一億以上の価値があるってオチは無しだぞ
120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 23:51:06.48 ID:F7+Z0Jtw0
美希「~♪」
パチパチパチ
ピノコ「しゅごかったのよ先生」
BJ「あぁ」
BJ「さて、私達は行くとするよ」
P「あの……先生、手術代の一億円はいずれきっと……」
BJ「手術代?それならさっきもらったが」
P「えっ」
BJ「アイドルが私達だけの為に歌ってくれたんだ」
BJ「一億円以上の価値を持つさ」
P「先生……」
BJ「さぁ行くぞピノコ」
ピノコ「はいなのよ」
P「……ありがとうございました先生」
おわり
121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/11(土) 23:51:52.23 ID:nX9igA7P0
>>117
あーあ