1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 21:06:05 ID:T8elJ/Kb0
貴音(なぜなら今日は何を隠そう私の誕生日)
貴音(765プロでは誕生日の者に1人1人贈り物を渡すしきたりがあるのです)
貴音(皆の誕生日、とても楽しそうでした!)
貴音(そのため私、年甲斐もなく興奮しております)
貴音(自然と口元が緩んで……)ニヤニヤ
ガチャッ
貴音「おはようございます!」
P「おはよう!一番乗りだな。今日も頑張ろうな」
貴音「……あ、はい。頑張りましょう」
貴音(……はて?私の予想では第一声が)
貴音(『お姫ちん、お誕生日おめでとおおおおお!!』)
貴音(となるはずなのでしたが)
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 21:09:13 ID:T8elJ/Kb0
貴音「あなた様あなた様」
P「何だ?」
貴音「あの、今日は良き日ですね」
P「ん?そうだな。良い天気だし」
貴音「こんな日は何か起こりそうですね!」
P「はは、別に天気が良いぐらいじゃ何も起こらないって」
貴音「いえ!きっと何かあるはずです。そう、大切な何かが」
P「えー、何もないって」
貴音「……そうですか」シュン
P(かわいい)
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 21:12:50 ID:T8elJ/Kb0
千早「おはようございます」
P「おはよう千早」
貴音「おはようございます、千早!」チラチラッ
千早「プロデューサー、今日のスケジュールについてですが」
P「ああ、そうだな。少し向こうで話しあうか」
貴音「ち、千早!」
千早「どうかしましたか?」
貴音「本日は素晴らしい日ですね」
千早「はぁ……?」
貴音「素晴らしき日です」
千早「そうですか……あの、もう行って良いですか?」
貴音「あ、その、今日は……」
千早「……」
貴音「いえ、なんでもありません……」
千早(かわいい)
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 21:16:17 ID:T8elJ/Kb0
響「おは……って貴音だけ?」
貴音「プロデューサーと千早は打ち合わせをしています」
響「ふーん、そうなんだ」
貴音「……」ソワソワ
響「……」
貴音「……」ソワソワ
響「何か落ち着かないけどどうしたの?」
貴音「ひぇ!?そ、そんなことありませんよ!」
響「……そっかー、じゃあいいや。今日もいつも通り頑張るぞー!」
貴音「ぇ、……今日は……今日は……こう、特別な」
響「特別な?」
貴音「……今日は特別良い天気ですね……はい」
響(かわいいなぁ)
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 21:19:57 ID:T8elJ/Kb0
小鳥「ま、間に合った!セーフ!!」ハァハァ
貴音(む!あの紙袋の中身は……)
小鳥「ふぅ、ちょっと休憩……」
貴音「お待ちなさい!」
小鳥「え」
貴音「ふふふ、休憩の前に紙袋の中身を見せて下さいませんか?」
小鳥「別に良いけど……そんなもの見てどうするの?」
貴音「惚けても無駄です。私には分かっているのですよ」
小鳥「……亜美ちゃんと真美ちゃんに漫画貸してほしいって言われたから持ってきただけだけど」ヒョイッ
貴音「ふふっ、やはり……なんとぉ!?」
小鳥「重くて大変だったわー」
貴音「あの、他には……?」
小鳥「え?これだけよ」
貴音「そんなぁ……」
小鳥(きゃわいい)
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 21:22:12 ID:T8elJ/Kb0
美希「あふぅ……おはよー」
貴音「美希!!」
美希「ひゃっ!?」
貴音「今日は何か特別な日だと思いませんか!?」
美希「えー……別に何とも」
貴音「いえ、きっと!何か!必ず!あるはずです!」
美希「って言われても…………あ!」
貴音「な、何かありましたか!?」
美希「今日は……」
貴音「……」ゴクリ
美希「スウェーデンとプロイセンがストックホルム条約を締結した大切な日なの!」
貴音「……なんなのなの」
美希(かわいいの)
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 21:25:19 ID:T8elJ/Kb0
律子「うーん……次はあそこに話持ちかけて……」カタカタ
貴音「……」ツンツン
律子「それからいつものディレクターに……」カタカタ
貴音「……」ツンツン
律子「……あー!さっきから何!?」
貴音「何か忘れていませんか?」
律子「……急にそんなこと言われても思い当たりが」
貴音「またまた~、冗談言っちゃって」
律子「あんたってそんな話し方してt……あ!アレ渡すの忘れてた!」ゴソゴソ
貴音「何ですか!?気持ちがこもっていれば何でも!」
律子「はい、これ前撮った雑誌」
貴音「はぇ?」
律子「貴音の写真デカデカと載ってるわよ!良かったわね!」
貴音「……わーい」
律子(かわいい)
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 21:28:03 ID:T8elJ/Kb0
雪歩「四条さんと二人でお仕事って珍しいですね」
貴音「そうですね!これは運命です!今日はきっと何かあるという事です!」
雪歩「う、運命って大袈裟じゃないですか……?」
貴音「大袈裟ではありません!!!」
雪歩「はうっ!?」
貴音「この何十億人もの人々が住んでいる地球で私達二人が出会えたのは運命……いえ、奇跡なのです」
貴音「そう!言ってみれば2人が生まれた!生まれた事が奇跡!ゆえに生まれた日はとっっっても大切なのです!」
雪歩「生まれた日が……」
貴音「今こうしている間も新たな命が生まれています。今日生まれたのはどのような人なのでしょう!」
雪歩「今日生まれた……あれ?そういえば今日って」
貴音「きょ、今日って!?」
雪歩「高田純一さんの誕生日じゃないですか!早くお祝いのメール送らないと!」
貴音「……むぅ」プクー
雪歩(かわいいよぉ)
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 21:31:08 ID:T8elJ/Kb0
伊織「……ずっと見つめられると困るんだけど」
貴音「そんな困ってる伊織に問題です。今日1月21日はまことめでたき日、それは何故でしょう?」
伊織「唐突ね……さあ?」
貴音「何かピンときませんか?何かめでたいことがあるはずです」
伊織「ちっとも」
貴音「それでは仕方ありませんね……大大大大ヒントです!」
伊織「よし、きなさい」
貴音「伊織の身近な人を祝う日です!本当にすぐ近くにいる人です!」
伊織「身近な人ね……そういえばお兄様の友達の弟の知り合いの姉が結婚した日だったわ」
貴音「……え、えっと、ふぁいなるあんさー?」
伊織「ファイナルアンサー」
貴音「ほんとのほんとに?」
伊織「しつこいわねぇ。ファイナルアンサー!」
貴音「……ブー!はずれです!!ドカーン!伊織はダメダメです!」
伊織(かわいい)
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 21:33:43 ID:T8elJ/Kb0
亜美「お姫ちん、今日は何の日か覚えてる?」
貴音「!!」
真美「忘れたとは言わさないぜ!」
貴音「忘れるはずないではありませんか!今日という日を!」
亜美「よーし、じゃあ早速……」ゴソゴソ
貴音「……」ソワソワ
亜美「ほい!」
貴音「このげぇむ機がプレゼントなのですね!?」
真美「プレゼント!?いやいや、流石にあげられないよん!前一緒に遊ぼうって約束してたっしょ」
貴音「……そういえばそのような事も」
亜美「さーて、お姫ちんは亜美達に勝てるかなぁ?」カチカチ
貴音「もう怒ったぞう」カチカチ
亜美真美(かわいい)
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 21:35:25 ID:T8elJ/Kb0
真「貴音、機嫌悪いね」
貴音「そうですか」ムスッ
真「何でそんなに不貞腐れてるのさ」
貴音「皆私にいじわるするのです」
真「いじわるって……例えば?」
貴音「何もしてくれないのです」
真「うん?」
貴音「私に何もしてくれないのですよ!」
真「……えっと、ちょっと何言ってるか分からない」
貴音「ですから今日は特別な日とかそういうのじゃなくて私に何もしなくてだからいじわるで何か特別な日だから私が怒ってるとかじゃなくていじわるなのです」
真「……」
貴音「この気持ち分かりますか?」
真「ごめん、全く分からない」
貴音「いけず!真はいけずです!いけずぅ!」
真(かわいい)
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 21:38:13 ID:T8elJ/Kb0
貴音(こうなれば私の手から念を送るしかありませんね)
あずさ「冷蔵庫には……」
貴音(はぁぁぁぁ……あずさ、聞こえますかあずさ)ジー
あずさ「まあ!美味しそうなケーキが二個」
貴音(今あなたの心に呼びかけています、今日は私の誕生日です)ジー
あずさ「どっちも食べるのは流石に不味いわよねぇ」
貴音(私の声が聞こえたなら何か反応して下さい)ジー
あずさ「でも……たまには……」
貴音(何かプレゼントを)ジー
あずさ「うん、その分いっぱい動けばきっと大丈夫よね!」
貴音(いえ、もう祝福の言葉だけでも十分です)ジー
あずさ「それでは早速!」
貴音(あずさあずさあずさあずさあずさあずさ)ジー
あずさ(かわいい)
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 21:41:49 ID:T8elJ/Kb0
春香「貴音さーん!元気無いですよ!」
貴音「いえ、今日もいつも通りですよ……いつも通りですよーだ」
春香「そうは見えませんけど……あ!良かったらこれを」
貴音「こ、これはっ……!」
春香「いつも通りの手作りケーキです!」
貴音「うぅ……春香……」
春香「た、貴音さん……?」
貴音「あ゛り゛がと゛う゛ござい゛ま゛す゛う゛ぅぅぅ……」シクシク
春香「え!?大袈裟すぎませんか!?」
貴音「グスッ……」
春香「えと、それじゃ他の人にも配ってきますね」
貴音「……え?」
春香「まだ渡して無いのは誰だったかなぁ……」
貴音(誕生日だから特別にくれた訳ではないのですね……)ズーン
春香(かわいい)
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 21:45:52 ID:T8elJ/Kb0
貴音「はっぴーばーすでーとぅーみー」
やよい「た、貴音さーん!こんな隅っこで何してるんですかー!?」
貴音「ふふふ……お祝いですよ」
やよい「そんな1人でお祝いなんて……」
貴音「良いんですよ……誰にも覚えてもらっていませんから……」
やよい「そんなことないです!」
貴音「え……」
やよい「お誕生日おめでとうございます!えっと、家の皆で貴音さんの似顔絵を書きました!」
やよい「あんまり上手じゃないですけど……」
貴音「……」
やよい「あの……貴音さん?」
貴音「やよぃぃぃいいいいいい!!」ギュッ
やよい「はわわっ!?」
貴音「あなただけですぅぅぅ……!!うぇぇ……!」
やよい「私だけじゃ無いです!」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 21:48:57 ID:T8elJ/Kb0
P・律子「「貴音!」」
貴音「なんと天井から!?」
春香・千早「「お誕生日!」」
貴音「窓を破って!?」
亜美・真美「「おめでとう!」」
貴音「机の引き出しから!?」
美希・響「「ちゃんとみんな」」
貴音「ロッカーの中から……!」
伊織・あずさ「「プレゼント」」
貴音「私の髪からも!?」
雪歩・真「「用意したよ!」」
貴音「さらに事務所の床から!?」
小鳥「年を取るって、良い事よね」
貴音「ドアを普通に開けて」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21 21:53:13 ID:T8elJ/Kb0
貴音「き、気付いていましたよ!そういうドッキリだと!」
貴音「別に泣いてなどおりません!」
貴音「あえて引っかかったのですから!」
私の誕生日会はそれはそれは盛大に行われました。
豪華ならぁめんに美味しそうならぁめん、超すごいらぁめん等様々な贈り物を頂きました。
今日はすばらしき日です。
終わ